JP3046220U - 香り玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】手軽に調香ができるとともに、視覚的に楽しむ
ことができる香り玩具を提供すること。 【解決手段】香りを発散する香り玉１と、該香り玉１を
複数個収納できる透明な容器２との組み合わせからなる
香り玩具であって、上記香り玉１は異なる香りを有し、
上記容器には上記香り玉１の出し入れをする口部５と、
該口部５に着脱可能な蓋部４を設けるとともに、収納し
た香り玉１の香りを外に放出する小孔７を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、香りを発散する香り玉と、該香り玉を収納する容器との組み合わせ からなる香り玩具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近、香りが疲れを癒す生理的な効果や、安らぎ、高揚といった心理的な効果 を与えることが注目され、香水やハ−ブ等さまざまな香りの商品が提案されてい る。特に、香水は昔から使用されている代表的なもので、異なる香りの香水を組 み合わせて調香し好みの香りをつくっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、液体の香料は調香が難しく、香りの組み合わせを簡単に変える ことはできず、しかも香りを視覚的に楽しむことはできなかった。

【０００４】 本考案は、上記問題点を解消し、手軽に調香ができるとともに、視覚的に楽し むことができ、常時携帯できる香り玩具を提供することをその課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案に係る香り玩具は、香りを発散する香り玉と 、該香り玉を複数個収納できる透明な容器との組み合わせからなる以下の要件を 備えたことを特徴とする。 （イ）上記香り玉は異なる香りを有し、該香り玉を組み合わせることにより調香 できること （ロ）上記容器は上記香り玉の出し入れをする口部が形成されていること （ハ）上記容器には収納した香り玉の香りを外に放出する小孔が形成されている こと なお、上記香り玉は香りに対応してそれぞれ異なる色を有していてもよい。

【０００６】 また、上記香り玉は香りに対応してそれぞれ異なる形状を有していてもかまわ ない。

【０００７】 さらに、前記口部には蓋部が着脱可能に設けられ、該蓋部には一側から他側に 、吊り下げ手段を係合させる係合孔が形成されていることが好ましい。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１において符号Ａは、本考案に係る香り玩具を示し、この香り玩具Ａは香り を発散する香り玉１と、この香り玉１を収納する容器２とから構成されている。 上記香り玉１は嵩比容積が大きく吸液能力及び液体保持力の高い珪酸カルシウ ムを直径５ミリ程度の小球体にしたもので、この香り玉１に吸収させた液体香料 の香りを長時間発散できるように形成されている。この香り玉１は白、黄色、ピ ンク、水色等の淡い彩色が施されるとともに、色ごとに異なる香りがつけられ、 色から香料の種類が判別できるように形成されている。なお、上記香り玉には徳 山曹達社製のフローライト（商標名）が使用されている。

【０００９】 上記容器２は、容器本体３と蓋部４とからなり、容器本体３は透明なプラスチ ックで直径２０ミリ程度の中空の球体状で、図２に示すように、上部には香り玉 １の出し入れができるように筒状の口部５が形成されている。そして、底部６は 立てて置くことができるように平坦に形成され、この底部には内部に収容した香 り玉１の発散する香りを外部に放出するための小孔７が４つ形成されている（図 ３参照）。なお、上記小孔は容器本体の周壁に形成されていてもかまわないし、 スリットで形成されていてもかまわない。

【００１０】 蓋部４は上記口部５を閉めるキャップ部４ａの上部に中央が略三角にくびれた 逆三角形状の飾り板４ｂが突出して形成され、蓋部４全体としてハートの形状を なしている。この蓋部４は淡い水色、ピンク、黄色等の色を有し表面は艶消し処 理がなされ半透明状態に形成されている。そして飾り板４ｂの略中央には一端か ら他端に貫通した係合孔８が形成され、この係合孔８に鎖や紐等の吊り下げ手段 ９を通すことにより吊り下げることができるように形成されている。

【００１１】 上記構成の香り玩具Ａによれば、蓋部４を外して口部５から香り玉１を入れる 。この香り玉１は色別に異なる香りを有しているので、香り玉１の組み合わせを 工夫して自分の好みの香りを容易に調香することができる。香り玉１には色がつ いているので、気にいった香りを調香することができた場合は色の種類と、各色 の数をメモしておくことにより同じ香りを何度でも作り出すことができる。

【００１２】 また、容器本体３が透明なので外部から香り玉１の色を見ることができ、香り に加え香り玉１の色の組み合わせも楽しむことができるので匂いだけではなく視 覚的にも香りを楽しむことができる。さらに、蓋部４も淡い色でハートの形状を しているので容器２の形状からも心（ハート）を和ませることができる。

【００１３】 なお、上述の香り玉１は球体状に形成されているが、形状は球体に限定される ものではなく、図４に示すように星型や金平糖のように角が突出した形状であっ てもかまわない。このような形状にした場合は球体に比べ表面積が大きくなり発 散する香りの量を大きくすることができるとともに、視覚的に可愛らしさを見る 人に感じさせることができる。

【００１４】 さらに、蓋部４に形成された挿通孔８に吊り下げ用の鎖部材９を通すことによ り図５に示すように、バッグ１０等にアクセサリーとして取着して持ち歩くこと ができ、気にいった香りを常に身の回りに漂わすことができ、常に心の安らぎや リフレッシュが得られる。また、キー１１に取り付けてキーホルダーとしても使 用することができるので、車内用の芳香剤を特別に用意したり、匂いを発散しな くなった芳香剤をいつまでも車内に放置するようなこともなくなる。

【００１５】

【考案の効果】

請求項１の考案によれば、香りの液体を混ぜ合わせて調香するばあいと異なり 、香り玉の組み合わせを変えることにより容易に調香ができる。

【００１６】 請求項２の考案によれば、香り玉の色と香りとが対になっているので、色と個 数とを記憶しておけば同じ調香を繰り返し行うことができるとともに、香りに加 えて色の組み合わせも工夫することができるので香りだけではなく視覚的にも楽 しむことができる。

【００１７】 請求項３の考案によれば、香り玉の形状が香りに対応して異なっているので、 持っていても可愛らしく、香りによる精神的な安らぎが得られるとともに、視覚 からも安らぎを感じることができる。

【００１８】 請求項４の考案によれば、鎖又は紐で吊り下げることができるので、バッグ等 の持ち物にアクセサリーとして取着して持ち歩くことができ、お気に入りの香り を常に楽しむことができる。また、キーに取着してキーホルダーとしても使用す ることができ、運転中は車内に好みの香りを漂わすことができ、特別に芳香剤を 用意したり、匂いを発散しなくなった芳香剤をいつまでも車内に置くようなこと もなくなり、常に香りを楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る香り玩具の斜視図

【図２】上記香り玩具の構成を示す分解斜視図

【図３】容器の中央縦断面図

【図４】香り玉１の他の例を示す斜視図

【図５】（ａ）（ｂ）は香り玩具の使用状態を示す斜視
図

【符号の説明】

１ 香り玉 ２ 容器 ３ 容器本体 ４ 蓋部 ５ 口部 ７ 小孔 ８ 係合孔 ９ 吊り下げ手段 Ａ 香り玩具

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 香りを発散する香り玉と、該香り玉を複
   数個収納できる透明な容器との組み合わせからなる以下
   の要件を備えたことを特徴とする香り玩具。 （イ）上記香り玉は異なる香りを有し、該香り玉を組み
   合わせることにより調香できること （ロ）上記容器は上記香り玉の出し入れをする口部が形
   成されていること （ハ）上記容器には収納した香り玉の香りを外に放出す
   る小孔が形成されていること
2. 【請求項２】 前記香り玉は香りに対応してそれぞれ異
   なる色を有している請求項１記載の香り玩具。
3. 【請求項３】 前記香り玉は香りに対応してそれぞれ異
   なる形状を有している請求項１記載の香り玩具。
4. 【請求項４】 前記口部には蓋部が着脱可能に設けら
   れ、該蓋部には一側から他側に、吊り下げ手段を係合さ
   せる係合孔が形成されている請求項１記載の香り玩具。