JP3097484U - 顎筋肉訓練具 - Google Patents
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Abstract
【課題】口、顎周囲の表情筋と、頚の皮下にある広頚筋を同時に鍛えることができる顎筋肉訓練具を提供する。
【解決手段】偏平板状のマウスピース(2)と、マウスピース(2)の先端部(2a)から吊り下げられる吊り下げシート(3)と、吊り下げシート(3)の下部(3b)に支持される錘(4)とからなり、錘(4)の荷重が吊り下げられたマウスピース(2)をくわえることにより、口、顎周囲の表情筋が鍛えられ、同時に、マウスピース(2)を加えながら上下に振ることにより、頚の皮下にある広頚筋が鍛えられる。
【選択図】 図2
【解決手段】偏平板状のマウスピース(2)と、マウスピース(2)の先端部(2a)から吊り下げられる吊り下げシート(3)と、吊り下げシート(3)の下部(3b)に支持される錘(4)とからなり、錘(4)の荷重が吊り下げられたマウスピース(2)をくわえることにより、口、顎周囲の表情筋が鍛えられ、同時に、マウスピース(2)を加えながら上下に振ることにより、頚の皮下にある広頚筋が鍛えられる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、顎周囲の皮下筋肉を鍛える顎筋肉訓練具に関し、更に詳しくは、口から頚にかけての口輪筋、顎筋、広頚筋の筋力を強化する顎筋肉訓練具に関する。
【0002】
【従来の技術】
顎周囲の口回りから頚にかけての皮膚には、口輪筋、顎筋等の表情筋や、広頚筋がつき、これらの筋肉が、顔面神経の支配を受けてその全部または一部が収縮し、顔の表情を変化させている。
【0003】
一方で、これらの皮下筋肉は、日常生活で頻繁に使われるものではなく、加齢とともに衰え、弛緩するとその表面の皮膚がたるみ、美容上好ましくないものであった。
【0004】
また、顎周囲の皮下筋肉は、ものを噛むときに重要であり、これらの皮下筋肉が衰えると、充分に噛みくだいたり、すりつぶすことができず、健康の維持や身体の発育に大きな影響を及ぼすものであった。
【0005】
そこで、顎周囲の皮下筋肉を鍛えて強くする顎鍛練装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
登録実用新案第3010032号公報(第4頁、図1)
【0007】
この顎鍛練装置100は、図3に示すように、平面形状を顎に合わせた馬蹄形としかつ歯に接触する面102a、103aを窪ませた上下一対の加圧体102、103の対向間隙にコイルばね104等の弾性部材を介装して構成されている。
【0008】
顎周囲の皮下筋肉を鍛える際には、先ず、口を開いて上下の歯の間に一対の加圧体102、103を挾み、該一対の加圧体102、103を、それらの間に介装したコイルばね104の弾力に抗して接近するように力を入れて噛むものであり、これを何回も繰り返すことにより顎周囲の筋肉が鍛練される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の顎鍛練装置100は、主として咀嚼の為の顎筋を鍛えるものであり、頚の皮下にある広頚筋は鍛えることができない。特に頚には厚い皮下脂肪が溜まりやすいので、広頚筋の衰えにより皮下脂肪を支えられず、二重顎、三重顎となる原因となるものであり、従来の顎鍛練装置100では、この美容上の問題を解決できなかった。
【0010】
また、顎周囲の筋力は、もともと個人差があり、鍛えることによっても変化するので、筋力に応じて、加える負荷を調整しなければならない。従来の顎鍛練装置100では、負荷となるコイルばね等の弾性部材104の弾力を加減するものであるが、その調整は加圧体102、103間に配置された複数の弾性部材104を交換しなければならず、煩雑なものであった。
【0011】
更に、等しい弾力の複数の弾性部材104をバランスよく、加圧体102、103間に配置しないと、左右の負荷が異なるものとなるので、顔面の左右で筋力がアンバランスとなり、却って健康上や美容上の問題となる恐れがあった。
【0012】
本考案は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、口、顎周囲の表情筋と、頚の皮下にある広頚筋を同時に鍛えることができる顎筋肉訓練具を提供することを目的とする。
【0013】
また、顎周囲の皮下筋肉を鍛えるための負荷を筋力に応じて簡単に調整することができる顎筋肉訓練具を提供することを目的とする。
【0014】
更に、顎周囲の皮下筋肉を左右バランスよく鍛える顎筋肉訓練具を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の顎筋肉訓練具は、偏平板状のマウスピースと、マウスピースの先端部から吊り下げられる吊り下げシートと、吊り下げシートの下部に支持される錘とからなることを特徴とする。
【0016】
錘の荷重が吊り下げられたマウスピースをくわえることにより、口、顎周囲の表情筋が鍛えられ、また、マウスピースを加えながら上下に振ることにより、頚の皮下にある広頚筋が鍛えられる。
【0017】
請求項2の顎筋肉訓練具は、吊り下げシートが、中間で折り返される可撓性シートで構成され、折り重ねられる両端部がマウスピースの先端部から吊り下げられるとともに、錘は、可撓性シートの折り返された内底に載置されることを特徴とする。
【0018】
可撓性シートの内底で錘を支持することにより、荷重の異なる錘を容易に交換したり、更に加えることができ、顎周囲の皮下筋肉を鍛えるための負荷を筋力に応じて簡単に調整することができる。
【0019】
請求項3の顎筋肉訓練具は、可撓性シートが、菱形状の輪郭に形成され、菱形状の短手方向に沿った対角線で折り返され、長手方向に沿った対角線上の両端部が、マウスピースの先端部から吊り下げられることを特徴とする。
【0020】
吊り下げシートの最も幅広な中間で錘を支持するので、形状の大きい錘であっても、マウスピースを加えながら上下に振る際に脱落することがなく、また、その錘の荷重は、吊り下げシートの幅の狭い両端部を介してマウスピースの先端部に集中して作用するので、マウスピースを加えた顎周囲の皮下筋肉を左右バランスよく鍛えることができる。
【0021】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、図1と図2で説明する。図1は、本考案の一実施の形態に係る顎筋肉訓練具1の分解斜視図、図2は、顎筋肉訓練具1を用いて顎周囲の筋肉を鍛えるトレーニング状態を示す斜視図である。
【0022】
図1に示すように、顎筋肉訓練具1は、マウスピース2と吊り下げシート3と錘4で構成されている。
【0023】
マウスピース2は、軟質ポリエチレン等のプラスチックで、口でくわえやすい輪郭の平板形状に形成され、その先端部2aに、吊り下げシート3を挿通し吊り下げる長孔2bが穿設されている。マウスピース2の全体は、水平にくわえられた状態で、その先端部2aで錘4を支持する吊り下げシート3を吊り下げるように、屈曲しにくい所定の剛性を有している。
【0024】
尚、マウスピース2は、口にくわえられるものであることから、その表面に抗菌加工が施されたものであってもよい。
【0025】
吊り下げシート3は、可撓性のナイロンシートを図1に示すように菱形状に裁断しその周囲を折り返してほつれ止めを行ったもので、更に菱形の長手方向に沿った対角線5A上の両端をカットし、カットした両端部3a、3aをマウスピース2の先端部2aへ連結させている。すなわち、吊り下げシート3を、菱形の短手方向に沿った対角線5Bに沿って折り曲げて両端部3a、3aを折り重ねておき、重ねた両端部3a、3aを、マウスピース2の長孔2bに挿通させた後再び折り返して、長孔2bに挿通していない吊り下げシート3とともにミシン縫い(3c)し、マウスピース2の先端部2aへ回動自在に連結するものである(図2参照)。
【0026】
両端部3a、3aを先端部2aに連結することにより、吊り下げシート3の側面は、対角線5Bの折り返し部位を内底3bとする閉ループ状となり、側方から内底3bに任意形状と大きさの錘4が載置できるようになる。
【0027】
本実施の形態では、多数のビーズ4bを内部に収容したプラスチックの中空円筒容器4aを錘4として用いる。錘4の重量は、収容するビーズ4bの量で調整し、ここでは顎周囲の筋肉に過度な負荷がかからないよう例えば容器4aとビーズ4bの全体で60gとなるように設定している。錘4の重量は、個人差若しくはトレーニングの成果に応じて任意に調整できることが好ましく、ビーズ4bの量を調整する他に、ビーズ4bに代えて水を容器4a内に収容し、水の量を変えて調整することもできる。また、例えば異なる荷重の錘4と交換したり、別の錘4を更に内底3bへ載置することで調整することも可能である。
【0028】
上述構成の顎筋肉訓練具1を用いて顎周囲の筋肉を鍛える場合には、始めに図2(a)に示すように、先端部2aに錘4を載置した吊り下げシート3が吊り下げられたマウスピース2の基端側を口でくわえる。口でくわえる際には、歯でマウスピース2を噛むより、上下の唇で挟むのがより効果的である。
【0029】
先端に錘4による荷重が加わるマウスピース2を口でくわえてほぼ水平に支持する為には、主として口、顎周囲の皮下内にある口輪筋、顎筋等の表情筋が使われ、口にくわえた状態を維持することにより、これらの表情筋が鍛えられる。これにより、表情筋の衰えによる皮膚のたるみや顔の輪郭の丸みがなくなり、口元が引き締まったシャープな輪郭となる美顔効果が得られるとともに、食べ物を充分に噛みくだくことができ、健康維持や健全な発育が期待できる。
【0030】
続いて、マウスピース2をくわえたままゆっくりと顎を上げ、顎筋肉訓練具1全体を図2(b)に示すように引き上げ、5秒程度引き上げた状態を保ち、再び顎を下げて図2(a)に示す位置に戻し、以下この動作を2乃至3分繰り返す。このトレーニング動作中は、呼吸を止めず鼻から自然呼吸するように努める。
【0031】
このトレーニング動作では、マウスピース2を口でくわえることにより上述の表情筋が鍛えられると同時に、頚の皮下にある広頚筋が使われ鍛えられる。広頚筋を鍛えることにより、特に皮下脂肪の厚い顎から頚にかけての皮膚のたるみがなくなる。
【0032】
本実施の形態に係る顎筋肉訓練具1によれば、吊り下げシート3が吊り下げられた状態で、最も幅広な対角線5Bに沿った内底3bで錘4を支持するので、錘4を安定して支持することができる。これにくわえて、吊り下げシート3が可撓性のシートである為に、錘4の荷重により、錘4の側面に吊り下げシート3が巻き付いて摩擦力が発生し、顎筋肉訓練具1を上下に振るトレーニング中であっても、錘4が吊り下げシート3の側方から脱落することがない。
【0033】
また、錘4を載置した吊り下げシート3は、正面からみて二等辺三角形状であり、錘4による荷重は、最も幅の狭い上端を介してマウスピース2の先端部2aに集中して作用する。従って、マウスピース2には、錘4の荷重が左右バランスよく作用させることができ、顎周囲の左右の筋肉はバランスよく鍛えられる。
【0034】
上述の実施の形態において、吊り下げシート3とマウスピース2との連結は、長孔2bを挿通させた後縫製して行ったが、両者間の超音波溶着、接着など他の方法で連結してもよい。
【0035】
また、吊り下げシート3の形状や材質は、上記実施の形態に限らず、種々のものを用いることができる。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案によれば、口、顎周囲の表情筋と、頚の皮下にある広頚筋を同時に鍛えることができ、これにより美容効果と健康を維持することができる。
【0037】
また、大がかりな装置を用いずに、日常生活で使わない顎周囲の筋肉を鍛えることができるので、遊びや仕事の合間に手軽にトレーニングすることができる。
【0038】
更に、請求項2の考案によれば、個人差やトレーニングにより変化する筋力に応じて、負荷を簡単に調整することができる。
【0039】
更に、請求項3の考案によれば、顎周囲の左右の筋肉をバランスよく鍛えることができ、また、トレーニング中に錘が脱落することなく確実に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る顎筋肉訓練具1の分解斜視図である。
【図2】顎筋肉訓練具1を用いてトレーニングする状態を示し、
(a)は、頚を下げた状態を、
(b)は、頚を引き上げた状態を、
それぞれ示す斜視図である。
【図3】従来の顎鍛練装置100を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 顎筋肉訓練具
2 マウスピース
2a マウスピース先端部
3 吊り下げシート
3a 吊り下げシートの両端部
3b 吊り下げシートの下部(内底)
4 錘
5A 長手方向に沿った対角線
5B 短手方向に沿った対角線
【考案の属する技術分野】
本考案は、顎周囲の皮下筋肉を鍛える顎筋肉訓練具に関し、更に詳しくは、口から頚にかけての口輪筋、顎筋、広頚筋の筋力を強化する顎筋肉訓練具に関する。
【0002】
【従来の技術】
顎周囲の口回りから頚にかけての皮膚には、口輪筋、顎筋等の表情筋や、広頚筋がつき、これらの筋肉が、顔面神経の支配を受けてその全部または一部が収縮し、顔の表情を変化させている。
【0003】
一方で、これらの皮下筋肉は、日常生活で頻繁に使われるものではなく、加齢とともに衰え、弛緩するとその表面の皮膚がたるみ、美容上好ましくないものであった。
【0004】
また、顎周囲の皮下筋肉は、ものを噛むときに重要であり、これらの皮下筋肉が衰えると、充分に噛みくだいたり、すりつぶすことができず、健康の維持や身体の発育に大きな影響を及ぼすものであった。
【0005】
そこで、顎周囲の皮下筋肉を鍛えて強くする顎鍛練装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
登録実用新案第3010032号公報(第4頁、図1)
【0007】
この顎鍛練装置100は、図3に示すように、平面形状を顎に合わせた馬蹄形としかつ歯に接触する面102a、103aを窪ませた上下一対の加圧体102、103の対向間隙にコイルばね104等の弾性部材を介装して構成されている。
【0008】
顎周囲の皮下筋肉を鍛える際には、先ず、口を開いて上下の歯の間に一対の加圧体102、103を挾み、該一対の加圧体102、103を、それらの間に介装したコイルばね104の弾力に抗して接近するように力を入れて噛むものであり、これを何回も繰り返すことにより顎周囲の筋肉が鍛練される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の顎鍛練装置100は、主として咀嚼の為の顎筋を鍛えるものであり、頚の皮下にある広頚筋は鍛えることができない。特に頚には厚い皮下脂肪が溜まりやすいので、広頚筋の衰えにより皮下脂肪を支えられず、二重顎、三重顎となる原因となるものであり、従来の顎鍛練装置100では、この美容上の問題を解決できなかった。
【0010】
また、顎周囲の筋力は、もともと個人差があり、鍛えることによっても変化するので、筋力に応じて、加える負荷を調整しなければならない。従来の顎鍛練装置100では、負荷となるコイルばね等の弾性部材104の弾力を加減するものであるが、その調整は加圧体102、103間に配置された複数の弾性部材104を交換しなければならず、煩雑なものであった。
【0011】
更に、等しい弾力の複数の弾性部材104をバランスよく、加圧体102、103間に配置しないと、左右の負荷が異なるものとなるので、顔面の左右で筋力がアンバランスとなり、却って健康上や美容上の問題となる恐れがあった。
【0012】
本考案は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、口、顎周囲の表情筋と、頚の皮下にある広頚筋を同時に鍛えることができる顎筋肉訓練具を提供することを目的とする。
【0013】
また、顎周囲の皮下筋肉を鍛えるための負荷を筋力に応じて簡単に調整することができる顎筋肉訓練具を提供することを目的とする。
【0014】
更に、顎周囲の皮下筋肉を左右バランスよく鍛える顎筋肉訓練具を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の顎筋肉訓練具は、偏平板状のマウスピースと、マウスピースの先端部から吊り下げられる吊り下げシートと、吊り下げシートの下部に支持される錘とからなることを特徴とする。
【0016】
錘の荷重が吊り下げられたマウスピースをくわえることにより、口、顎周囲の表情筋が鍛えられ、また、マウスピースを加えながら上下に振ることにより、頚の皮下にある広頚筋が鍛えられる。
【0017】
請求項2の顎筋肉訓練具は、吊り下げシートが、中間で折り返される可撓性シートで構成され、折り重ねられる両端部がマウスピースの先端部から吊り下げられるとともに、錘は、可撓性シートの折り返された内底に載置されることを特徴とする。
【0018】
可撓性シートの内底で錘を支持することにより、荷重の異なる錘を容易に交換したり、更に加えることができ、顎周囲の皮下筋肉を鍛えるための負荷を筋力に応じて簡単に調整することができる。
【0019】
請求項3の顎筋肉訓練具は、可撓性シートが、菱形状の輪郭に形成され、菱形状の短手方向に沿った対角線で折り返され、長手方向に沿った対角線上の両端部が、マウスピースの先端部から吊り下げられることを特徴とする。
【0020】
吊り下げシートの最も幅広な中間で錘を支持するので、形状の大きい錘であっても、マウスピースを加えながら上下に振る際に脱落することがなく、また、その錘の荷重は、吊り下げシートの幅の狭い両端部を介してマウスピースの先端部に集中して作用するので、マウスピースを加えた顎周囲の皮下筋肉を左右バランスよく鍛えることができる。
【0021】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、図1と図2で説明する。図1は、本考案の一実施の形態に係る顎筋肉訓練具1の分解斜視図、図2は、顎筋肉訓練具1を用いて顎周囲の筋肉を鍛えるトレーニング状態を示す斜視図である。
【0022】
図1に示すように、顎筋肉訓練具1は、マウスピース2と吊り下げシート3と錘4で構成されている。
【0023】
マウスピース2は、軟質ポリエチレン等のプラスチックで、口でくわえやすい輪郭の平板形状に形成され、その先端部2aに、吊り下げシート3を挿通し吊り下げる長孔2bが穿設されている。マウスピース2の全体は、水平にくわえられた状態で、その先端部2aで錘4を支持する吊り下げシート3を吊り下げるように、屈曲しにくい所定の剛性を有している。
【0024】
尚、マウスピース2は、口にくわえられるものであることから、その表面に抗菌加工が施されたものであってもよい。
【0025】
吊り下げシート3は、可撓性のナイロンシートを図1に示すように菱形状に裁断しその周囲を折り返してほつれ止めを行ったもので、更に菱形の長手方向に沿った対角線5A上の両端をカットし、カットした両端部3a、3aをマウスピース2の先端部2aへ連結させている。すなわち、吊り下げシート3を、菱形の短手方向に沿った対角線5Bに沿って折り曲げて両端部3a、3aを折り重ねておき、重ねた両端部3a、3aを、マウスピース2の長孔2bに挿通させた後再び折り返して、長孔2bに挿通していない吊り下げシート3とともにミシン縫い(3c)し、マウスピース2の先端部2aへ回動自在に連結するものである(図2参照)。
【0026】
両端部3a、3aを先端部2aに連結することにより、吊り下げシート3の側面は、対角線5Bの折り返し部位を内底3bとする閉ループ状となり、側方から内底3bに任意形状と大きさの錘4が載置できるようになる。
【0027】
本実施の形態では、多数のビーズ4bを内部に収容したプラスチックの中空円筒容器4aを錘4として用いる。錘4の重量は、収容するビーズ4bの量で調整し、ここでは顎周囲の筋肉に過度な負荷がかからないよう例えば容器4aとビーズ4bの全体で60gとなるように設定している。錘4の重量は、個人差若しくはトレーニングの成果に応じて任意に調整できることが好ましく、ビーズ4bの量を調整する他に、ビーズ4bに代えて水を容器4a内に収容し、水の量を変えて調整することもできる。また、例えば異なる荷重の錘4と交換したり、別の錘4を更に内底3bへ載置することで調整することも可能である。
【0028】
上述構成の顎筋肉訓練具1を用いて顎周囲の筋肉を鍛える場合には、始めに図2(a)に示すように、先端部2aに錘4を載置した吊り下げシート3が吊り下げられたマウスピース2の基端側を口でくわえる。口でくわえる際には、歯でマウスピース2を噛むより、上下の唇で挟むのがより効果的である。
【0029】
先端に錘4による荷重が加わるマウスピース2を口でくわえてほぼ水平に支持する為には、主として口、顎周囲の皮下内にある口輪筋、顎筋等の表情筋が使われ、口にくわえた状態を維持することにより、これらの表情筋が鍛えられる。これにより、表情筋の衰えによる皮膚のたるみや顔の輪郭の丸みがなくなり、口元が引き締まったシャープな輪郭となる美顔効果が得られるとともに、食べ物を充分に噛みくだくことができ、健康維持や健全な発育が期待できる。
【0030】
続いて、マウスピース2をくわえたままゆっくりと顎を上げ、顎筋肉訓練具1全体を図2(b)に示すように引き上げ、5秒程度引き上げた状態を保ち、再び顎を下げて図2(a)に示す位置に戻し、以下この動作を2乃至3分繰り返す。このトレーニング動作中は、呼吸を止めず鼻から自然呼吸するように努める。
【0031】
このトレーニング動作では、マウスピース2を口でくわえることにより上述の表情筋が鍛えられると同時に、頚の皮下にある広頚筋が使われ鍛えられる。広頚筋を鍛えることにより、特に皮下脂肪の厚い顎から頚にかけての皮膚のたるみがなくなる。
【0032】
本実施の形態に係る顎筋肉訓練具1によれば、吊り下げシート3が吊り下げられた状態で、最も幅広な対角線5Bに沿った内底3bで錘4を支持するので、錘4を安定して支持することができる。これにくわえて、吊り下げシート3が可撓性のシートである為に、錘4の荷重により、錘4の側面に吊り下げシート3が巻き付いて摩擦力が発生し、顎筋肉訓練具1を上下に振るトレーニング中であっても、錘4が吊り下げシート3の側方から脱落することがない。
【0033】
また、錘4を載置した吊り下げシート3は、正面からみて二等辺三角形状であり、錘4による荷重は、最も幅の狭い上端を介してマウスピース2の先端部2aに集中して作用する。従って、マウスピース2には、錘4の荷重が左右バランスよく作用させることができ、顎周囲の左右の筋肉はバランスよく鍛えられる。
【0034】
上述の実施の形態において、吊り下げシート3とマウスピース2との連結は、長孔2bを挿通させた後縫製して行ったが、両者間の超音波溶着、接着など他の方法で連結してもよい。
【0035】
また、吊り下げシート3の形状や材質は、上記実施の形態に限らず、種々のものを用いることができる。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案によれば、口、顎周囲の表情筋と、頚の皮下にある広頚筋を同時に鍛えることができ、これにより美容効果と健康を維持することができる。
【0037】
また、大がかりな装置を用いずに、日常生活で使わない顎周囲の筋肉を鍛えることができるので、遊びや仕事の合間に手軽にトレーニングすることができる。
【0038】
更に、請求項2の考案によれば、個人差やトレーニングにより変化する筋力に応じて、負荷を簡単に調整することができる。
【0039】
更に、請求項3の考案によれば、顎周囲の左右の筋肉をバランスよく鍛えることができ、また、トレーニング中に錘が脱落することなく確実に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る顎筋肉訓練具1の分解斜視図である。
【図2】顎筋肉訓練具1を用いてトレーニングする状態を示し、
(a)は、頚を下げた状態を、
(b)は、頚を引き上げた状態を、
それぞれ示す斜視図である。
【図3】従来の顎鍛練装置100を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 顎筋肉訓練具
2 マウスピース
2a マウスピース先端部
3 吊り下げシート
3a 吊り下げシートの両端部
3b 吊り下げシートの下部(内底)
4 錘
5A 長手方向に沿った対角線
5B 短手方向に沿った対角線
Claims (3)
- 偏平板状のマウスピース(2)と、
マウスピース(2)の先端部(2a)から吊り下げられる吊り下げシート(3)と、
吊り下げシート(3)の下部(3b)に支持される錘(4)とからなることを特徴とする顎筋肉訓練具。 - 吊り下げシート(3)は、中間で折り返される可撓性シートで構成され、折り重ねられる両端部(3a)がマウスピース(2)の先端部(2a)から吊り下げられるとともに、
錘(4)は、可撓性シートの折り返された内底(3b)に載置されることを特徴とする請求項1に記載の顎筋肉訓練具。 - 可撓性シートは、菱形状の輪郭に形成され、菱形状の短手方向に沿った対角線(5B)で折り返され、長手方向に沿った対角線(5A)上の両端部(3a)が、マウスピース(2)の先端部(2a)から吊り下げられることを特徴とする請求項2に記載の顎筋肉訓練具。
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WO2010146946A1 (ja) * | 2009-06-19 | 2010-12-23 | Takahashi Toshiyuki | 金管楽器用練習器具 |
-
2003
- 2003-04-28 JP JP2003002390U patent/JP3097484U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010146946A1 (ja) * | 2009-06-19 | 2010-12-23 | Takahashi Toshiyuki | 金管楽器用練習器具 |
JP2012168206A (ja) * | 2009-06-19 | 2012-09-06 | Toshiyuki Takahashi | 金管楽器用練習器具 |
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