JP3097187U - 遊星減速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動舶用ウインチ等に従来の二遊星歯車機構を適用する場合電動機軸が長いため、軸方向寸法が長くなるという問題があった。また従来の二遊星歯車機構では、部品の軸方向の位置決めにスペーサを使用しており,部品間の最適遊隙を得るため組立時にスペーサ寸法を調整する必要があった。
【解決手段】第一段,第二段太陽歯車26,27に電動機軸21aを貫通させることにより,電動機軸を遊星歯車機構の出力軸39に隣接するところまで挿入でき,その結果装置の軸方向の寸法を短縮できる。
また第一段遊星歯車機構と第二段太陽歯車23を電動機軸上に,その他の第二段遊星歯車41をウインチフレーム51に,それぞれ別個に組立て、これらを合体して総合組み立てする方式とし,構成各部品の軸方向寸法を合体したとき互いに接触しないように定めることにより、軸方向寸法を調整するスペーサを不要とすることができる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電動機で駆動される舶用ウインチ等における二段遊星減速機の小型化及び簡素化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の二段遊星減速機は図4(例えば特許文献1参照)のように構成されている。
【0003】
即ち遊星歯車機構を収容する大径円筒部2aと出力軸及び軸受を収容する小径円筒部2bからなるハウジング2を備えている。そして,この大円筒部2aの内周面に内歯歯車3が設けられている。
【0004】
また、小径部外周には,この遊星減速機をウインチなどの装置に取り付けるための取り付け穴2d′を有するフランジ2dが設けられている。
【0005】
ハウジング円筒2の大径円筒部2aの開口面には,円盤状の台座4が取り付けられ台座4の中央の穴4aから内方へ入力軸(モータMの駆動軸)5が挿入され、入力軸の内側先端には、入力歯車6が固定されている。
【0006】
また、台座4側において、モータを固定するために、例えばハウジング2の大円筒部2dの先端近傍に複数のネジ穴4bが設けられている。
【0007】
ハウジング2の小径円筒部2b内には、複数(例えば2個)の軸受7によって出力軸8の基部が回動自在に収容されている。
【0008】
2個の軸受7,7は小径円筒部2bの環状突出部2cを挟むように収容され,出力軸8が軸方向に移動しないように,2個の軸受7,7の各外側部分に接するように,2個のEリング8a、8aが出力軸8に設けられた環状溝8b,8bに嵌着されている。
【0009】
出力軸8の内側先端には、中央嵌め合い穴9aを有する出力板9が圧入固着されている。出力板9には、円周方向に等間隔で複数(例えば3個)の遊星軸10が固定され,各遊星軸10には、それぞれ同一歯数の遊星歯車11が回動自在に嵌合されている。
【0010】
各遊星歯車11はハウジング2の大径円筒部2aの内周にある内歯歯車3に噛合すると共に、中央の太陽歯車12に噛合していて、内歯歯車3内を自転運動しつつ太陽歯車12の周りを公転運動する。
【0011】
太陽歯車12は、入力軸5の内側先端と出力軸8の内側先端との間に位置し,出力板13の中央の嵌合穴13aに固定されている。
【0012】
出力板13には,円周方向に等間隔で複数(例えば3個)の遊星軸14が固定され,各遊星軸14にはそれぞれ同一歯数の遊星歯車15が回動自在に嵌合されている。
【0013】
各遊星歯車15は内歯歯車3に噛合すると同じに中央の入力歯車6に噛合していて、内歯歯車3内を自転運動しつつ入力歯車6の周りを公転運動する。
【0014】
図5は非特許文献4頁記載図面と同一であり、101は第一段遊星機構の太陽歯車、102は第二段遊星機構の太陽歯車、103は出力軸で、これらは同一軸上に隣接配置され、また異なる速度出回転するので、それぞれの隣接部には軸受性能を有する材料で製作されたスペーサ104、105が配置され最適な遊隙があるように調整し組み立てられている。また第一段遊星歯車機構の軸方向位置はリング106の厚さ調整で行われる。
【0015】
【特許文献1】
特開2001−9942号〔第7頁、第3図〕
【非特許文献1】
「三井三池製作所 遊星歯車減速機カタログ1999」株式会社三井三池製作所,1999年,p.4
【0016】
【考案が解決しようとする課題】
(1)ウインチなどの装置を従来の二段遊星減速機と標準電動機で駆動する場合は、電動機軸が長いため軸方向寸法が長くなり,取り付けスペースが増加するとともに,電動機の取付面から重心までのオーバーハング量が大きくなるため,装置全体の振動振幅の増加にもつながるという欠点がある。
(2)従来の二段遊星減速機のように軸方向の寸法に多くの部品の製作誤差が集積される場合は、隣接して異なる速度出回転する部品間に入れるスペーサを、各機ごとに調整しなければならない不都合がある。
(3)またスペーサの遊隙の分だけ部品の移動があり、スペーサが磨耗すると移動量が大きくなり、振動も大きくなる欠点がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本考案はこれらの問題を解決した二段遊星減速機を提供することを目的とする。
【0018】
本考案請求項1では図1の電動機軸47aに第一段遊星歯車機構の太陽歯車46を挿入固定するとともに,同電動機軸47の先端余長部に第2段遊星歯車機構の太陽歯車48を回動自由に装着している。
【0019】
このように構成されれば,出力軸端部24aと電動機軸47aが隣接することなり,遊星減速機と電動機の組み合わせにおいて、軸方向長さは最短となる。
【0020】
考案の請求項2では,入力軸組立における各部品の電動機の取付面21aからの軸方向位置(例えばL1a、L2a、L3a、L4a、L5a)を規定している(図2参照)
【0021】
考案の請求項3では、出力軸組立における各部品の電動機の取付面21aからの軸方向位置(例えばL1b、L2b、L3b、L4b、L5b)を規定している。(図3参照)
【0022】
考案の請求項4では入力軸組立(図2)と出力軸組立(図3)の各部品の軸方向位置が、軸方向寸法誤差を加えても、互いに接触しないように(例えばL1a<L1b、L2a<L2b、L3a<L3b、L4a<L4b、L5a<L5b)になるように各部品の軸方向寸法を定めれば,隣接する部品の接触を気にすることなく、最終組立(図1)にすることができる。
【0023】
本考案では主要部にスペーサを使用しないので、従来最終組立におこなっていたすスペーサ調整は必要なく、またその磨耗を心配するもない。
【0024】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基づいて本考案の実施の形態を説明する。図1はウインチなどに用いられる二段遊星歯車装置の一実施形態をしめしている。
【0025】
第一段遊星歯車機構の太陽歯車22は電動機21の軸21aの根元に固着される。
【0026】
第二段太陽歯車23の右端部には第一段遊星歯車機構の出力板24が装着され軸方向位置を止め輪25で決められている。
【0027】
出力板24には円周方向に等間隔で複数〔例えば3個〕の遊星歯車軸26が固定され、各遊星歯車軸26には遊星歯車27が軸受28で回動自由に装着され、スペーサ29,止輪30で軸方向位置を決められている。
【0028】
上記のように構成された第二段太陽歯車23は、電動機軸21aに2個の軸受31で回動自由に支えられ、カラー32、抑え板33により軸方向位置が決められている。この時遊星歯車27は太陽歯車22に噛合い、同歯車22の周りを公転するように構成されている。
【0029】
図2は上記のように構成された入力軸組立20aを示すもので、調整板34は電動機21の取付フランジ部21bと円筒フレーム35の取付面の寸法差を調整する板であり、複数のボルト36で電動機フランジに取付けられる。したがって図2,図3では調整板34の取付面34aを電動機取付面とみなしている。
【0030】
調整板の取付面34aから,入力軸組立20bの左端寸法、L1a,L2a,L3a,L4a,L5aを示す。
【0031】
円筒フレーム35の内部には、同フレーム35と同心に内歯歯車37が複数のボルト38で固着されている。
【0032】
出力軸39の右端部にはフランジ部39aが形成され,その外側円周部には複数(例えば3個)の遊星歯車軸40が等間隔に固着されている。
【0033】
遊星歯車軸40には,第二段遊星歯車41が軸受42で回動自由に支えられ,またスペーサ43、止輪44によりその軸方向位置は規定されている。
【0034】
出力軸39の右端部フランジ39aの左近傍には軸受45が挿入固着されている。
【0035】
このように、第二段遊星歯車41と軸受45が組み込まれた出力軸39は、前述円筒部35の中央部に加工された穴35aに、軸受45が嵌り、前述内歯歯車37に第二段遊星歯車41が噛合うように組まれている。
【0036】
軸受45の左近傍には、オイルシール46及び同シールの受け蓋47が挿入され、受け蓋47は複数のボルト48で円筒フレーム35に固定される。
【0037】
出力軸39の突出部の中央にピニオン49が固着されており,先端部には軸受50が固着されている。
【0038】
ウインチフレーム51に穴51aと穴51bが同心に穿たれていて,円筒フレーム35の印籠部35bを穴51aにはめ込み、穴51bに軸受50を嵌入し、円筒フレーム35をボルト52でウインチフレーム51に固定する。この時ピニオン49はウインチの大歯車(図示せず)に噛合う。
【0039】
軸受50が軸39から抜けぬよう軸受50の内輪を抑え板53とボルト54で抑え、軸受50の外輪を軸受蓋55,56と複数のボルト57で抑えれば、出力軸39の、ウインチフレーム51に対する位置、即ち円筒フレーム35のモータ取付面35cからの位置が規定される。
【0040】
図3は本考案による出力軸機構組立20bを示すもので、固定された円筒フレームの取付面35cと、出力機構の右端寸法L1b,L2b,L3b,L4b,L5bをしめす。
【0041】
また、構成各部品の軸方向寸法の誤差を集積してもL1a<L1b,L2a<L2b,L3a<L3b,L4a<L4b,L5a<L5bが成立するように設計されている。
【0042】
以上の入力軸組立20aと出力軸組立20bは、図1のように合体組み立てされ、複数のボルト58で締結される。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本考案によれば従来方式の遊星歯車に比べ軸方向寸法を短縮し、また最終組立時に軸方向遊隙を調整するスペーサを必要としない遊星歯車機構を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態を示す遊星歯車機構の断面図
【図2】同遊星歯車機構の部分組立品である入力軸組立図
【図3】同遊星歯車機構の他の部分組立品である出力軸組立図
【図4】従来の遊星歯車機構の断面図
【図5】従来の遊星歯車機構の他の一つの断面図
【符号の説明】
21  電動機
21a 電動機軸
22  第一段太陽歯車
23  第二段太陽歯車
24  出力板
25  止輪
26  第一段遊星歯車軸
27  第一段遊星歯車
28  軸受
29  スペーサ
30  止輪
31  軸受
32  カラー
33  抑え板
34  調整板
34a 取付面
35  円筒フレーム
35a 円筒フレームの穴
35b 円筒フレームの印籠
35c 円筒フレームの電動機取付面
36  ボルト
37  内歯歯車
38  ボルト
39  出力軸
39a 出力軸のフランジ部
39b 出力軸のピニオン固着部
40  第二段遊星歯車軸
41  第二段遊星歯車
42  軸受
43  スペーサ
44  止輪
45  軸受
46  オイルシール
47  オイルシール受蓋
48  ボルト
49  ピニオン
50  軸受
51  ウインチフレーム
51a 穴
51b 穴
52  ボルト
53  抑え板
54  ボルト
55  軸受蓋
56  軸受蓋
57  ボルト
58  ボルト

Claims (4)

  1. 駆動電動機21の回転軸21aの根元部に,第一段太陽歯車22を固着し、その先に,第二段太陽歯車23を軸受31により回動自由に装着したことを特徴とする二段遊星歯車機構。
  2. 第一段遊星歯車26を円周方向に等間隔に回動自由にささえる第一段遊星機構の出力板24を、上記第二段太陽歯車23に固着し,これら部品の軸方向位置を、電動機軸端に装着された抑え板33で規定した組立品(以下入力軸組立と呼ぶ)を有する二段遊星歯車機構。
  3. 円筒フレーム338内に、同円筒フレーム35に対し、同心に配置した内歯歯車37に、噛合する複数(例えば3個)の第二段遊星歯車41を円周方向に等間隔に回転自由にささえるフランジ部39aを、有する出力軸39の左端部に、軸受50を押さえ板54で固着し、同軸受50の外輪をウインチフレーム51の軸受ハウジング部51bに蓋55,蓋56で固着することによって、第二段遊星歯車機構の軸方向位置を規定した組立品(以下出力軸組立と呼ぶ)を有する二段遊星歯車機構。
  4. 入力軸組立および出力軸組立において、電動機取り付け面から各部品の軸方向突出部の寸法が互いに干渉しないように定め、両組立品を合体して組み立てることを特徴とする二段遊星歯車機構
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