JP3096975B2 - 簡易便器および容器 - Google Patents

簡易便器および容器

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JP3096975B2 JP09317797A JP31779797A JP3096975B2 JP 3096975 B2 JP3096975 B2 JP 3096975B2 JP 09317797 A JP09317797 A JP 09317797A JP 31779797 A JP31779797 A JP 31779797A JP 3096975 B2 JP3096975 B2 JP 3096975B2
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耕之介 松本
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耕之介 松本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は緊急時または非常
事態あるいはアウトドアなどにおける用便時に用いる携
帯用便器に関し、詳しくは使い捨て可能の簡易便器に関
し、これに関連して自動的に口部を密閉して収容物およ
びこれによる臭気の漏出を防止する容器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の簡易便器に関しては、従来携帯
可能な便器はあるものの、いずれもトイレ以外の部屋ま
たは屋外にて使用する固形または組立式に定形された便
器であるため、材料、製作工程の上でコスト高となるば
かりでなく、持ち運びおよび取扱う上でも嵩高く、且つ
使用後においては排泄物およびその臭気が口部から漏れ
出るなど都合の悪いものであった。
【0003】また、使用時においては、止むを得ず用便
を果たすという簡易便器だけに、生理的嫌悪感を抱き多
人数が共用することができ難く、アウトドアなどの屋外
で限られた複数の者、例えば家族など特定の者が共用す
ることができることもあるが、極く稀である。
【0004】しかも、この種の簡易便器は、大概の場
合、数回に亘り用便を果たし一定時間溜め置くものであ
るため、悪臭を放って取扱い難く、後処理に煩雑を極め
るなど多くの問題があり、主として病人または足腰の不
自由な高齢者に用いられるもので、多くを常備すること
ができず精々一つを用意するに止まるものである。
【0005】一方、災害時などにおいて一時に大勢の被
災者が集まる避難所、例えば学校、公民館など公共の施
設での用便は、それだけに大変な頻度となって、混雑は
避けられないばかりでなく、地震、土石流などの大災害
時にあっては、浄化槽、下水道などの完備された洗浄用
水を必要とする便所では、上水道の損壊による断水で使
用できないため、放置された状態となって、便所そのも
のを使用することができない混乱した事態になることは
阪神大震災で証明されているところである。
【0006】また、容器として、従来、注入口部から注
入した液体を、該口部から逆流出しないよう各種の逆流
防止機構を設けた袋(登録実用新案第3012513
号)が開発されているが、構成が複雑でコスト高を招い
ている。
【0007】ことに、収容物としての液体を注入する
際、空気などの気体の流入を考えていない狭い迷路によ
る逆流防止機構によるものであるため、流入通路は狭く
液体の注入が迅速に行うことができないと共に、液体の
収容量が半分またはそれ以下の内圧の少ない時、袋を横
倒しに置くと逆流防止効果は半減し、その構成から特に
気密作用としての臭気逆流防止効果は期待できないもの
であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 この発明の簡易便器
は、構成および資材を考慮することにより、製品として
の便器において嵩低く折畳して大量を搬送および格納し
易くし、使用時には展開し易く収容物の漏れ零れること
なく安全に用便を足すことができ、使用後は収容物およ
びその臭気を安全に包み封じて漏れることなく、且つ嵩
低く提持処理することができ、且つ安価に製作すること
により、用便毎に簡易に使い捨てすることができる簡易
便器の実現を目的とする。
【0009】他の一つの目的は、袋としての容器におい
て収容物である流体の逆流防止機構を備え、該逆流防止
機構が有効に作用すべく簡潔に構成することにより、袋
の製作コストを安価にして使い捨てを容易にすることに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】 この発明の簡易便器は
上記目的を達成するため、紙、合成樹脂、その他任意の
資材から成る厚紙状板体で、中央に切窓を設けた折畳可
能な保形性ある便器形に形成して枠体とし、紙、合成樹
脂、その他任意の資材から成る流体を遮断し、且つ屈撓
性を有する薄い膜体で形成した袋状の収容母体の内側
に、同様の膜体から成る長短筒状の導入部材と抑圧部材
のうち、長い導入部材を短い抑圧部材内に入れ子状に重
ねて導入部材の下口辺を抑圧部材から突出させ、腹合わ
せ状の二つ折りに重ねた状態で導入部材の上口辺を抑圧
部材の上方内壁に接着結合して、上方において導入部材
の上口辺のみを出入可能に開放して成る導入部を装填
し、収容母体への出入が導入部の上口を通してのみ可能
導入部の上口縁を収容母体の口縁付近に水平に接着
合して導入部の上口を通して収容母体内部に排泄物を
投入収容すべく収容部を形成し、該収容部の口縁を前記
枠体の枠縁に装着して成ることを特徴とする。
【0011】 また、容器として、任意の資材から成る
流体を遮断し、且つ屈撓性を有する薄い膜体で形成した
袋状の容器母体の内側に、同様の膜体から成る長短筒状
導入部材と抑圧部材とから成る前記導入部を入れて
収容母体への出入が導入部の上口を通してのみ可能であ
るよう導入部の上口縁を容器母体の口縁付近に水平に
結合して、導入部の上口を通して容器母体内部に収容
物を投入収容すべく形成して成ることを特徴とする。
【0012】 簡易便器および容器における導入部の上
口縁は、使用に際し、枠体の展開または容器口部を開口
することにより大きく開き、導入部材を通して収容部
(容器)内に排泄物などの収容物を導入し、枠体または
容器口部を腹合わせ状に折畳閉鎖することにより、導入
部の二つ折り構成により上口縁が腹合わせ状に復元して
閉じ、収容母体(容器母体)の内部に閉じ込められた空
気などを含む収容物の圧力は、下方に長い導入部の導入
部材の下口辺周側を伝って上口辺へと上昇して抑圧部材
との間に伸展し、抑圧部材によってスカート状に囲繞さ
れた圧力は導入部材の上口辺へと順次増幅されて、この
高められた圧力で導入部材を外周より圧迫緊締して緊密
に閉鎖し、積み重ねなどで外圧を加えることにより、そ
の緊締力は一層強く働く。
【0013】 導入部の抑圧部材の膜体を導入部材より
厚くすることにより、腹合わせ状態への復元力が一層
強くなって、抑圧部材が圧力から逃げることができにく
くなるため、導入部材への圧力がさらに強くなって圧閉
力が増強される。
【0014】導入部の上口縁を収容(容器)母体の口縁
との間に間隔を設けることにより、この間隔の母体地が
扁平構成の収容(容器)母体の口縁の開口時に、母体の
屈撓性と相俟って自動的に吸収されて端隅部に襠部を形
成し、導入部の上口縁の開口を一層大きくする。
【0015】 簡易便器にあっては、枠体を既設便所、
据置型、組立型、折畳型(パイプ構成)などの便器また
は便座に載せ嵌め、収容部を便器の受け部に嵌め入れて
用便を足し、また緊急の場合にはその場でこれら便器な
しで簡易便器を展開し用便を足すことができ、使用後は
枠体に収容部を可及的小さく包み畳んで添わせ嵩低く処
理することに成功した。
【0016】簡易便器において、比較的部厚い枠体に設
けた折目は、使用前にあっては製品としての便器を枠体
部分で二つ折りの小さい板状に折畳し、また展開するこ
とが容易であると共に、使用後にあっては枠体部分を二
つ折りの腹合わせ状に折畳して収容部口縁を閉鎖するこ
とができる。
【0017】遮断片および遮断部を設けた枠体では、和
式便器での使用時において遮断片(遮断部) で用便の前
方への飛沫を遮断すると共に、前後に対向する遮断片
(遮断部) で用便時の位置決めの指標とすることがで
き、立筒状の枠体では、立設せる枠縁により用便時の四
方周辺への飛沫を遮断阻止する。
【0018】枠体の枠縁の折畳当接面に密閉手段を設け
た簡易便器では、用便後離型紙を解放して折畳した枠体
を密閉手段により、扁平の接着状態にしてこれを維持
し、収容部口縁をも密封する。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明に係る簡易便器の実施の
形態を図面を用いて説明する。図1〜4において、便器
1は枠体2と収容部5とから成り、枠体2は紙、合成樹
脂資材から成る保形性の厚紙状板体を用いて、和式便器
に相当する略長方形状に形成し、中央に切抜状の切窓3
を設けて折目2d,2dにより折畳可能とした枠縁2
a,2bから成る。
【0020】枠体2には、相対する短い枠縁2a,2a
に切窓3を前後から展開自在に開閉する遮断片4,4を
設けて、使用前の製品時にはこの遮断片4,4を切窓3
に閉じ入れて枠体2と共に一枚の板状に嵩低く格納する
ことができるよう成り、長い枠縁2b,2bの外側には
相対する袖部2c,2cを設けて使用後の提持用摘みと
し、図4に示すように折目2dから腹合わせ状の二つ折
りに折畳した枠体2を摘持し易くする。
【0021】 収容部5は、ポリエチレン、塩化ビニ
ル、ポリビニルアルコール、紙など任意の資材から成る
流体を通さない屈撓性ある薄い膜体を用いて、左右側辺
に上下に亘り内側に折畳んだ襞状の襠部5eを相対して
設けた袋状の収容母体5aに形成し、該収容母体5aは
前後側辺を上方に延長して側面視で凹状をなす口縁5b
として成り、内側に同様の資材から成る屈撓性ある薄い
膜体を用いた長い筒状の導入部材7と短い筒状の抑圧
材8とから成る導入部6を装着する。
【0022】 導入部6は、長い導入部材7を短い抑圧
部材8内に入れ子状に重ね入れて下口辺7bを抑圧部材
8の下口辺8bから下方に突出させ、腹合わせ状態の扁
平に畳んで上口辺7a,8aにおいて互いを接合して上
方へは導入部材7のみが開通すべく形成して、抑圧部材
8の両脇の上口辺8aは接着密閉9aして成る。該導入
部6を収容母体5a内に入れて、その上口縁6aを収容
母体5aの口縁5b付近に水平に接着9し、収容母体5
aの両脇の口縁5bは導入部6の導入部材7のみを通し
て流入させるべく前述の接着9をする時に同時に接着密
閉9a,9aして収容部5を構成する。
【0023】収容部5の収容母体5aの側面視で凹状を
なす口縁5bを水平に伸展させて前記枠体2の枠縁2
a,2b全周に亘る下面に両面接着テープ、接着剤、熱
溶着などの手段により接合装着して便器1を構成し、使
用時に遮断片4,4を枠縁2a,2bから前後に開き上
げ立たせ、前後への飛沫を受け止めると共に、用便時の
位置決めをし易くする。
【0024】枠体2には折畳当接面に両面接着テープな
どから成る密閉手段10を設け、使用後の処理に際し密
閉手段10の離型紙を剥いで接着剤部を開放し、図1,
4に示すように枠体2の枠縁2b,2b上に相対して設
けた折目2d,2dから上向きの二つ折りに折り合わせ
開放した密閉手段10を接着することにより、枠体2に
おいても腹合わせ状に接合して閉鎖することができる。
【0025】
【実施例】図5において、枠体2を任意の資材から成る
保形性の板体で平面視長方形の短筒状に形成し、前後の
短い枠縁2a,2aを上方に高く延長して遮断部4a,
4aとし、該遮断部4a,4aを有する枠縁2a,2a
の中央外側に上下方向の折目2d,2dを設けて、枠縁
2a,2aを折目2d,2d部分から内側に畳み込んで
四隅部から長い枠縁2b,2bを腹合わせ状に折畳むべ
く成り、該枠体2の周縁外側に収容部5の口縁5bを接
着して便器1を構成する。
【0026】収容部5は前記実施例と同様、襞状の襠部
5e,5eを設けた袋状の収容母体5aの口縁5b部内
に導入部6の上口縁6aを接着9して装填し、製品時に
は便器1を枠体2から扁平に折畳んで嵩低く格納するこ
とができ、使用時には方形に展開させた枠体2の枠縁2
a,2bにより収容部5の口縁5bおよび導入部6の上
口縁6aを開口するもので、枠体2の折畳は、折目2
d,2dを内側に刻設して枠縁2a,2a部を外側に畳
み出して扁平に折畳することも可能である。
【0027】
【実施例】図6〜9において、枠体2は保形性の板体か
ら成る切窓3を有する鉢巻状の立筒体を折目2d,2d
などで腹合わせ状の二つ折りに折畳することができるよ
う枠縁2a,2bを形成し、該枠体2を和式便器用とし
て例えば、前後に長い二等辺三角形状に展開できるよう
枠縁2b, 2bの前方寄りに折目2dおよび切目2e
を、後方端に折目2dおよび切目2eを設けて成る。
【0028】 枠体2の周縁に亘る枠縁2a,2b,2
bの下半部内側に、導入部6を装備した襠部のない扁平
袋状の収容母体5aの口縁5bを接着結合して収容部5
とし、長短の扁平筒状の導入部材7と抑圧部材8を入れ
子状に結合して、内側の導入部材7の下口辺7bを突出
させて成る導入部6の上口縁6aの収容母体5aへの装
着部を、枠体2の枠縁2a,2b,2bの下端辺との間
に間隔5hをおいて装着することにより、展開時の枠縁
2aに相当する扁平袋状の収容母体5aの前端辺に襠部
5fを形成して、収容母体5aの口縁5bおよび導入部
6の上口縁6aを大きく開口することができ、排泄物の
投入が容易となり、前後の切目2e,2eから枠縁2
b,2bの上半辺を外方に折り返して、既存の便器に掛
合する掛辺2f,2fとする。間隔5hは既設便所等の
便器の幅に相対して決定され、枠体2を展開開口すると
き、二つ折り構成の復元力ある導入部6が、柔軟な収容
母体5aの間隔5h生地部を吸収して扁平側端辺上に襠
部5fを形成して口広に開口し、収容母体5aの口縁5
bを大きく開口すべく作用する。
【0029】このような簡易便器の構成から、図7,8
に示すように便器1は枠体2を便器または便座に載せ添
わせるべく切窓3を展開することで、収容母体5aの口
縁5bが大きく開口し、これに伴って収容母体5a内の
導入部6の上口縁6aを大きく開いて用便時の排泄物が
導入し易くなり、使用後において図3,4,6,9に示
すように枠縁2b,2b上に相対して設けた折目2d,
2dから枠体2を折り合わせて切窓3を閉じることによ
り、収容部5の口縁5bが腹合わせ状に閉じ、これに伴
い導入部6の二つ折り構造による復元力によりその上口
縁6aが真一文字状に閉鎖する。
【0030】 一方、収容母体5aの唯一の入口である
導入部6の閉鎖により、用便時の開口で収容母体5a内
に流入された排泄物および空気は閉じ込められ内圧とな
って内周壁に及び、これが口部においては導入部6の下
方に突出した導入部材7の下口辺7bの外周面を伝って
上昇して抑圧部材8との間に伸展し、この内圧をスカー
ト状の抑圧部材8で周りから外方に逃げないよう囲って
内向きに働くべく制御するため、導入部材7に外周から
の強い内圧が働いて緊扼密閉し、抑圧部材8のスカート
状構成による拘束力が長く緊扼密閉状態を持続して収容
物およびその臭気の浸出を防ぐことは、今回の本発明に
係る簡易便器の実験でも得られた作用効果であり、災害
時における避難所等での簡易便器の大量の使用後処理と
して一時的に集積載置する場合に大きな効果を発揮する
ものである。
【0031】 導入部6における抑圧部材8の膜体の厚
みを導入部材7のそれより厚くし、または復元力の高い
資材を用いることにより、二つ折り構成と相俟って導入
部6自体の導入部材7側への復元力を増強し、これによ
腹合せ状に密接し易い薄い腰弱構成の導入部材7への
内圧の波及力が強くなって導入部材7を有効に緊扼密閉
し、持続させる作用効果が得られる。
【0032】 図面では、導入部6における導入部材7
の径を抑圧部材8の径より小さく形成しているが、両者
7,8を同径にすることによっても、互いの屈撓性を利
用して入れ子式に重ね入れることは可能であり、内圧に
よる緊締作用も変りなく働くものである。
【0033】
【実施例】 この発明における容器としての実施例を図
10,11を用いて説明すると、流体その他を収容する
容器11として、ポリエチレン、塩化ビニル、ポリビニ
ルアルコール、紙など任意の資材から成る流体を通さな
い屈撓性ある薄い膜体を用いて襠部のない扁平な袋状の
容器母体11aとし、同様の資材から成る扁平筒状の
部材13と抑圧部材14を導入部材13を内側にして
入れ子式に重ね入れて、導入部材13の下口辺13bを
抑圧部材14の下口辺14aから下方にずらせて突出さ
せ、導入部材13の上口辺13aを抑圧部材14の上口
部に接着15結合して導入部12とし、該導入部12を
前記容器母体11a内に入れて、導入部12の上口縁と
しての抑圧部材14の上口辺14aを容器母体11aの
口縁11bに添わせて腹合わせ状の折畳可能に接着15
すると共に、それ以外の容器母体11aの両脇の口縁1
1bおよび導入部12における抑圧部材14の両脇の
口部の各余剰部をそれぞれ一連に接着密閉15a,15
aして、容器11aの流入口は導入部12の導入部材
13のみとして構成する。
【0034】
【実施例】 容器11の他の実施例として図12,13
に示すように、襠部11c,11cを有する袋状の容器
母体11aとし、導入部12は長短をなす扁平筒状の
部材13と抑圧部材14を入れ子式に重ね入れて互い
の上口辺13a,14aを接着15結合すると共に、
部材14の両脇の上口辺14aの余剰部分を接着密閉
15aして内側の導入部材13の下口辺13bを抑圧
材14の下口辺14bより下方に突出させて成り、該導
入部12を前記容器母体11a内に入れて、 上口縁1
2aを容器母体11aの口部に接着15し、容器母体1
1aの口部両脇の余剰部分を接着密閉15aして容器1
1を構成する。
【0035】 以上説明した簡易便器の収容部5および
容器11における母体5a,11aは、いずれも折畳す
ることができる屈撓性ある材質および構成に係り、導入
部6,12にあっては、屈撓性を利用して腹合わせ状の
扁平に折畳するよう母体5a,11a内に装着し、母体
5a,11a内に収容した空気を含む収容物は口部を閉
じることにより、その内圧により導入部6,12の抑圧
部材8,14をして導入部材7,13を自動的に密閉す
るもので、紙などの気密性のない資材を用いる場合に
は、防水性の表面加工を施した膜体を用い、枠体2を含
め廃棄など後処理を考慮して例えば、生分解性合成樹脂
資材を用いるなど材質を選択するものである。
【0036】また、簡易便器における枠体2は、洋式便
器、組立式便器、折畳式便器などに設置できるよう円
形、楕円形、卵形など任意に形成し、保形性のある資
材、例えばボール紙など薄い資材を用いることにより、
折目2dを設けなくとも容易に折り曲げて展開し、折畳
することができるものである。
【0037】
【発明の効果】この発明の簡易便器は上記で説明した構
成から成り、製品時には扁平に折畳した収容部を、単板
状の枠体に添わせ嵩低い板状に収納することができ、多
数を嵩低くパック包装して、大量の製品を保管し輸送す
るのに効果あるようにした。
【0038】次に、使用時において収容部の折畳および
展開し易い膜体の屈撓性を利用して、枠体およびその展
開での保形性により容易に袋状に開口して迅速に使用に
供すべく展開することができ、緊急時および災害時にこ
の簡易便器を常設便器に嵌め添わせて、または常設便
器、据置便器を用いず簡易便器のみで用便を果たすこと
ができると共に、使用後枠体部を摘持し、収容部を収容
物の重さにより畳み閉じて嵩低く畳み包み、または枠体
を折畳むことで収容部の口部が閉じ嵩低く畳み包んで枠
体に添わせることができるため、廃棄などの後処理作業
を容易にし、密閉手段を設けた枠体では、折畳時に枠体
が腹合わせ状に密閉されて収容物の漏出する虞れなく衛
生上効果がある。
【0039】 ことに、収容部における導入部は、使用
時には枠体の展開により大きく開口し投入し易くなり、
収容部口部の閉鎖により腹合わせ状に閉じた導入部は、
その密接復元力と収容物の内圧により自動的に緊締し、
外圧を加えることで内圧が更に高くなって強い緊締作用
が働き、収容物は勿論、臭気をも完全に封じ込めて漏出
することがないため、後処理における移動など簡易便器
の持ち運びが容易となり、特に災害時などにおける大量
廃棄による一時的積置にも環境汚染の虞れなく安全であ
る。
【0040】次に、容器にあっては、嵩低く折畳んで携
帯、大量輸送に都合よく、使用時には導入部を開口して
容器母体内に投入した各種収容物の内圧により、また外
圧により内圧がさらに高まって導入部の緊締作用が強力
に働き、収容物の漏出を緊密に閉じ込めると共に、収容
物の臭気なども強力に封じ込めて悪臭の漏出を防ぎ、廃
棄における持ち運び、一時的積置にも周辺の環境汚染の
虞れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施せる簡易便器の展開状態を示す
斜視図である。
【図2】図1における簡易便器の前後からの側面図であ
る。
【図3】図1における簡易便器の左右からの側面図であ
る。
【図4】図3における簡易便器の使用後の折畳状態を示
す側面図である。
【図5】この発明に係る簡易便器の他の実施例を示す展
開状態の斜視図である。
【図6】この発明に係る簡易便器の他の実施例を示す使
用前の折畳状態の斜視図である。
【図7】図6の簡易便器の展開状態を示す要部の斜視図
である。
【図8】図7における簡易便器の要部を縦断して示す側
面図である。
【図9】図7における簡易便器の使用後の折畳状態を示
す要部の縦断側面図である。
【図10】この発明を実施せる容器を示す斜視図であ
る。
【図11】図10における容器のA−A線からの断面図
である。
【図12】この発明に係る容器の他の実施例を示す要部
の斜視図である。
【図13】図12における容器のB−B線からの断面図
である。
【符号の説明】
2 枠体 2a,2b 枠縁 2d 折目 3 切窓 4 遮断片 4a 遮断部 5 収容部 5a 収容母体 5b 口縁 6 導入部 6a 上口縁 7 導入部材 7b 下口辺 8 抑圧部材 8a 上口辺 9 接着部 9a 接着密閉部 10 密閉手段 11a 容器母体 12 導入部 12a 上口縁 13 導入部材 13b 下口辺 14 抑圧部材 14a 上口辺 15 接着部 15a 接着密閉部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−275908(JP,A) 特開 平8−80275(JP,A) 特開 昭57−59516(JP,A) 特開 平9−28618(JP,A) 特開 平8−228960(JP,A) 特開 平8−80275(JP,A) 特開 昭58−138427(JP,A) 実開 平6−29494(JP,U) 実開 昭62−157497(JP,U) 実開 平6−29493(JP,U) 登録実用新案3016327(JP,U) 特表 平4−500319(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 11/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の資材から成る流体を遮断する屈撓
    性ある薄い膜体を袋状に形成して収母体とし、同様の
    膜体から成る筒状をなす導入部材と抑圧部材のうち、
    く形成した導入部材を抑圧部材内に入れ子状に重ね、導
    部材の下口辺を抑圧部材から突出させて腹合わせ状の
    二つ折りにし上方において導入部材の上口辺を抑圧部
    材に結合して導入部材をもって出入可能とした導入部と
    し、該導入部を前記収容母体内に装填し導入部を通して
    収容母体に出入するよう導入部の上口縁を収容母体の口
    縁付近に結合して収容部を形成し、中央に切窓を設けた
    折畳可能な保形性ある枠体の枠縁に収容部の口縁を装着
    して成る簡易便器。
  2. 【請求項2】 前記枠体は、対向する枠縁に中央から上
    向きの腹合わせ状に折り畳むべく折目を設けて成る請求
    項1の簡易便器。
  3. 【請求項3】 前記枠体は、和式便器に相当する長方形
    状の框形に形成し、対向する短い枠縁に切窓を開閉すべ
    揺動自在の遮断片を設けて成る請求項1または2の簡
    易便器。
  4. 【請求項4】 前記枠体は、和式便器に相当する長方形
    状の短い立筒状に形成し、対向する短い枠縁を上方に高
    く延長して遮断部とし、枠体の四隅部および遮断部の中
    央から折り畳むべく折目を設けて成る請求項1の簡易便
    器。
  5. 【請求項5】 前記枠体は、折畳時に相対して接面する
    枠縁面に離型紙を施した接着料層などの密閉手段を設け
    て成る請求項1乃至4のいずれか1の簡易便器。
  6. 【請求項6】 前記導入部は、導入部材を抑圧部材に比
    し小径に形成して成る請求項1乃至5のいずれか1の簡
    易便器。
  7. 【請求項7】 前記導入部は、抑圧部材を導入部材に比
    し膜体の厚みを厚く形成して成る請求項1乃至6のいず
    れか1の簡易便器。
  8. 【請求項8】 前記導入部は、その上口縁を収容母体の
    口縁の下方に口縁との間に間隔をおいて結合すべく成る
    請求項1乃至7のいずれか1の簡易便器。
  9. 【請求項9】 任意の資材から成る流体を遮断する屈撓
    性ある薄い膜体を袋状に形成して容器母体とし、同様の
    膜体から成る筒状をなす導入部材と抑圧部材のうち、
    く形成した導入部材を抑圧部材内に入れ子状に重ね、導
    部材の下口辺を抑圧部材から突出させて腹合わせ状の
    二つ折りにし上方において導入部材の上口辺を抑圧部
    材に結合して導入部材をもって出入可能とした導入部と
    し、該導入部を前記容器母体内に装填し導入部を通して
    容器母体に出入するよう導入部の上口縁を容器母体の口
    縁付近に結合して成る容器。
  10. 【請求項10】 前記導入部は、導入部材を抑圧部材に
    比し小径に形成して成る請求項9の容器。
  11. 【請求項11】 前記導入部は、抑圧部材を導入部材に
    比し膜体の厚みを厚く形成して成る請求項9または10
    の容器。
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