JP3096818B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP3096818B2
JP3096818B2 JP02272314A JP27231490A JP3096818B2 JP 3096818 B2 JP3096818 B2 JP 3096818B2 JP 02272314 A JP02272314 A JP 02272314A JP 27231490 A JP27231490 A JP 27231490A JP 3096818 B2 JP3096818 B2 JP 3096818B2
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超音波を利用して被検体の診断部位につい
て断層像を得る超音波診断装置に関し、特に造影剤を用
いることなく被検体内の心臓や血管及び血流等の運動部
位の動きを描出可能とすると共にその運動部位の運動方
向を色の変化によって識別することができる超音波診断
装置に関する。
〔従来の技術〕
被検体内の血流や心臓等を超音波を用いてリアルタイ
ムで画像表示する方法は、Bモード表示,ドプラモード
表示等が知られているが、最新の手法として、超音波断
層像間の演算により差分画像を得る試みが、ブリティッ
シュ・ハート・ジャーナル59(1988年)第12頁から第19
頁(British Heart Journol 59(1988)PP12〜19)に論
じられている。この手法は、造影剤を用いて造影剤の注
入の前後の断層像間で引き算を行い、例えば心臓の関心
領域にコントラストを付けて観察できるようにするもの
である。
すなわち、この画像表示の方法では、第5図に示すよ
うに、まず、造影剤を被検体へ注入する以前に、超音波
断層像を例えば4フレーム取り込み、この4フレームの
画像を加算平均し、マスク像を作成し、引き続いて、造
影剤を被検体へ注入し、造影剤が診断部位へ到達した時
刻から経時的に断層像を取り込み、前記マスク像と造影
剤注入後の各断層像との間で引き算を行って順次差分画
像を得てゆくという方法が採られている。なお、この方
法において、マスク像となる画像の各画素の濃度は4枚
のフレームの対応する画素の濃度の平均値である。この
理由は、差分画像にランダム・ノイズの影響が出るのを
少なくし、より良い差分画像を得るためである。
また、このような差分画像を表示する超音波診断装置
としては、第55回日本超音波医学会講演論文集(1989年
10月4日発行)の第291頁から第292頁及び第56回日本超
音波医学会講演論文集(1990年5月発行)の第351頁か
ら第354頁に記載されている。そして、これらの超音波
診断装置における差分画像の表示は、時系列的な断層像
間で差分を行い、得られた差分画像を順次1枚ずつ表示
するというものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このような従来の超音波診断装置による画像
表示において前者の場合は、造影剤を被検体の血液中に
注入し、血液が移動する場所、例えば心室や心房をコン
トラストを強調して描出しようとするものであるため、
血流が少ない部位、例えば組織そのものの運動情報を得
ることが困難であった。また、心室や心房の内壁の運動
状況は把握できるが、外壁の運動状況は観察ができない
ものであった。さらに、造影剤を被検体へ注入するた
め、それに耐えられない人には適用することができない
ものであった。
また、後者の場合は、造影剤を用いることなくリアル
タイムの差分画像表示が可能であり、従来の断層像表示
では観察の不可能であった心室性期外収縮が画像表示で
きるという報告がされているように、超音波診断の新分
野を開拓する可能性を秘めているが、単に差分画像を順
次1枚ずつ表示するだけなので、臓器等の運動部位が動
いた状態は、人間の視覚の残像効果に頼って判断するも
のであった。
すなわち、上記の従来例においては、被検体の運動部
位の運動方向については、表示される差分画像の変化を
観察して視覚の残像効果に頼って判断するだけであり、
注意力が要求されると共に、観察者による個人差が生じ
診断がやり難いものとなる。
そこで、本発明は、このような問題点を解決し、造影
剤を用いることなく被検体内の心臓や血管等の運動部位
の動きを描出可能とすると共にその運動部位の運動方向
を色の変化によって識別することができる超音波診断装
置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明による超音波診断
装置は、被検体に超音波を送信及び受信する超音波送受
信手段と、この超音波送受信手段らの反射エコー信号を
用いて運動部位を含む被検体内の断層像データを所定周
期で得る断層走査手段と、この得られた時系列の断層像
間で演算して差分画像データを複数枚生成する手段と、
前記得られた断層像データと差分画像データとを表示す
る画像表示装置とを有する超音波診断装置において、前
記画像表示装置に表示された断層像中に運動部位の移動
方向の検出を指定するマークを表示する手段と、この表
示されたマークの位置に対応する各差分画像データを用
いて運動部位の移動方向を判定する手段と、この判定結
果に基づいて各差分画像データへ運動部位の移動方向に
応じたカラーコードを付加する手段と、この付加された
カラーコードによる色相を付与した複数の差分画像デー
タを順次カラー表示する手段とを備えたものである。
〔作 用〕
このように構成された超音波診断装置は、マーク表示
手段により画像表示装置に表示された断層像中に運動部
位の移動方向の検出を指定するマークを表示し、移動方
向判定手段で上記表示されたマークの位置に対応する各
差分画像データを用いて運動部位の移動方向を判定し、
カラーコード付加手段により上記移動方向の判定結果に
基づいて各差分画像データへ運動部位の移動方向に応じ
たカラーコードを付加し、さらにカラー表示手段で上記
付加されたカラーコードによる色相を付与した複数の差
分画像データを画像表示装置に順次カラー表示するよう
に動作する。これにより、被検体の運動部位の運動方向
を色の変化で識別可能とすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図は本発明による超音波診断装置の実施例を示す
ブロック図である。この超音波診断装置は、超音波を利
用して被検体の診断部位について断層像を得るもので、
図に示すように、探触子1と、送波回路2と、受信回路
3と、ビデオ信号処理回路4と、ディジタルスキャンコ
ンバータ(以下「DSC」と略称する)5と、引算器6
と、画像表示装置7とを有し、さらに移動方向検出マー
ク設定器30と、移動方向判定用データ収集回路8と、カ
ラーコード付加回路9と、画像メモリ10a〜10nと、カラ
ーマッピング回路11と、加算器12と、コントローラ18と
を備えて成る。
上記探触子1は、機械的または電子的にビーム走査を
行って被検体に超音波を送信及び受信するもので、図示
省略したがその中には超音波の発生源であると共に反射
エコーを受信する振動子が内蔵されている。送波回路2
は、上記探触子1を駆動して超音波を発生させるための
送波パルスを生成すると共に、内蔵の送波整相回路によ
り送信される超音波の収束点をある深さに設定するもの
である。また、受信回路3は、上記探触子1で受信した
反射エコーの信号について所定のゲインで増幅すると共
に、内蔵の受波整相回路により一点または複数の収束点
に位相制御して超音波ビームを形成するものである。さ
らに、ビデオ信号処理回路4は、上記受信回路3からの
受信信号を入力してゲイン補正、ログ圧縮、輪郭強調、
フィルタ処理等の信号処理を行うものである。そして、
これらの探触子1と送波回路2と受信回路3とビデオ信
号処理回路4との全体で超音波送受信手段を構成してお
り、上記探触子1で超音波ビームを被検体の体内で一定
方向に走査させることにより、1枚の断層像を得るよう
になっている。
DSC5は、上記超音波送受信手段のビデオ信号処理回路
4から出力される反射エコー信号を用いて運動組織を含
む被検体内の断層像データを超音波送波周期で得、この
データを表示するためテレビ同期で読み出すための手段
及びシステムの制御を行うための手段となるもので、上
記ビデオ信号処理回路4からの反射エコー信号をディジ
タル信号に変換するA/D変換器13と、このA/D変換器13で
ディジタル化された断層像データを時系列に記憶する複
数枚のフレームメモリ14a,14b,…,14nと、これらのフレ
ームメモリ14a〜14nに断層像データを書き込む際の書き
込みタイミングを発生する超音波送波同期回路15と、上
記フレームメモリ14a〜14nから断層像データを読み出す
際の読み出しタイミングを発生するテレビ同期回路16
と、これらの構成要素の動作を制御するコントローラ17
とから成る。
引算器6は、上記DSC5によって得た時系列の断層像間
で計算を行ってそれらの差分画像データを複数枚順次生
産する手段となるもので、上記テレビ同期回路16からの
読み出しタイミングで読み出された2枚の断層像データ
間で引き算を行うようになっており、標準ロジックを使
用して構成されている。また、画像表示装置7は、上記
DSC5から出力された断層像データ及び上記引算器6から
出力された差分画像データを画像として表示するもの
で、例えば上記断層像データ及び差分画像データをアナ
ログ信号に変換するD/A変換器と、この変換されたビデ
オ信号を入力してカラーで表示するテレビモニタとから
成る。
ここで、本実施例においては、第1図に示すように、
コントローラ17に移動方向検出マーク設定器30が接続さ
れ、そして引算器6の出力側に移動方向判定用データ収
集回路8が設けられると共に、カラーコード付加回路9
が設けられ、このカラーコード付加回路9の出力側に
は、フレームメモリ10a〜10nとカラーマッピング回路11
と加算器12とが接続され、さらにそれらのコントローラ
18が設けられている。移動方向検出マーク設定器30は、
検査対象部位が時間の経過と共に移動する方向の検出を
任意に設定し得るようにしたもので、例えば、超音波診
断装置のパネル盤面に設けられているキーボード、トラ
ックボール等により、コントローラ17を介してフレーム
メモリ14a〜14nのうちの一つ、または専用に設けたグラ
フィックメモリ(図示省略)へ、例えば第3図に示す始
点と終点を有した任意の長さの矢印31(マーク)を書き
込み、この矢印31を画像表示装置7の表示画面上の断層
像中に表示すると共に、この矢印上に対応するフレーム
メモリ14a〜14n中の断層像データの画素アドレス群を設
定するようにしたものである。
移動方向判定用データ収集回路8は、フレームメモリ
14a〜14nのうちの読み出される一対の断層像データが引
算器6を介して出力される差分画像データであって、前
記移動方向検出マーク設定器30によって指定された矢印
31に対応する始点から終点方向への各差分画像データを
収集して運動部位の移動方向を判定するものである。
カラーコード付加回路9は、移動方向の判定結果によ
り、差分画像データへ検査対象部位の移動方向に応じた
色付けをするためのカラーコードを付加するもので、差
分画像データへカラーコード用のフラグビットとして1
ビットのデータを付加するものである。より詳しくは、
二つの断層像の差分を取ると、差分データは「正」、
「零」、「負」の3段階に分類されるが、「零」レベル
は物体が静止しているので移動方向の判定には供せない
が、本発明のように移動部位の表示を行う場合には、差
分画像上である部位に対応する部分が「正」から
「負」、または「負」から「正」へ変化すること、すな
わち、零クロスがどちらの方向から行われたかを捕えれ
ば移動方向が判定できるものである。そこで例えば、第
3図に示す矢印上の差分画像データが矢印31の始点から
終点(矢印部)へ向かって「負」から「正」へ変化した
場合にはフラグビットに“0"を、そしてまた、「正」か
ら「負」へ変化した場合にはフラグビットに“1"を割り
当てるようにする。
前記移動方向判定用データ収集回路8は、この変化の
パターンを識別させるために引算器6の出力のうち前記
矢印上のアドレスにおけるデータをコントローラ18へ送
る。コントローラ18は入力したデータによりパターン認
識し、それに対応したフラグビットデータ“0"または
“1"をカラーコード付加回路9へ出力し、カラーコード
付加回路9は差分画像データへ“0"または“1"のカラー
コード用データを書き込む。
複数のフレームメモリ10a,10b,…,10nは、被検体の運
動組織の例えば1周期分に相当する複数の断層像データ
から上記引算器6の計算により生成した複数の差分画像
データをそれぞれ記憶するもので、後述のコントローラ
18により各画像データの書き込み及び読み出しが制御さ
れるようになっている。また、このフレームメモリ10a
〜10nの出力側に接続されたカラーマッピング回路11
は、上記各フレームメモリ10a〜10nから差分画像データ
をテレビ同期回路16の読み出しクロックに同期して読み
出す際に、前記カラーコード付加回路9により付加され
た1ビットのカラーコードフラグの値に従って所要の色
付けを行うもので、例えばカラーのテレビモニタのR,G,
B信号に対応した3個のROMのアドレスに、上記カラーコ
ードが付加された差分画像データを入力するように構成
されている。そして、例えば、上記カラーコードフラグ
の値が“0"のときは赤色に色付けをし、“1"のときは青
色に色付けを行うようになっている。そして、この色付
けにより、差分画像は例えば被検体の診断部位としての
血管の拡張運動のときは赤色で、収縮運動のときは青色
で表示されることとなる。さらに、このカラーマッピン
グ回路11の出力側に接続された加算器12は、上記カラー
マッピング回路11で色付けされた差分画像データと、DS
C5から出力され上記の演算処理をする前のオリジナル画
像データとを加算して画像表示装置7に同時に表示させ
るための手段となるものである。そして、これらのフレ
ームメモリ10a〜10nとカラーマッピング回路11と加算器
12とで、移動方向判定用データ収集回路8で付加された
カラーコードで指定された色に変換して複数の差分画像
を順次カラー表示する手段を構成している。
また、コントローラ18は、上記移動方向判定用データ
収集回路8と、カラーコード付加回路9と、フレームメ
モリ10a〜10nと、カラーマッピング回路11と、加算器12
とにおけるそれぞれの動作を制御するものである。
次に、このように構成された本発明の超音波診断装置
の動作について説明する。まず、第1図に示す探触子1
を被検体の診断部位に対応する位置に当接し、該診断部
位へ超音波を送信する。このとき上記探触子1から送信
される超音波は、送波回路2内の送波整相回路によっ
て、上記診断部位において細いビームを形成するように
される。この送波ビームが診断部位に当って反射した反
射エコーは、上記探触子1によって受信され、受信回路
3内の受波整相回路で受信ビームが形成される。そし
て、探触子1からは所定周期で超音波送受波方向を順次
変更して超音波の送受信が繰り返され、診断部位の走査
が行われる。
上記受信回路3から出力された受信ビームは、ビデオ
信号処理回路4で所要の信号処理を受けた後、反射エコ
ー信号としてDSC5へ送出され、A/D変換器13へ入力して
ディジタル信号に変換される。このDSC5は、複数のライ
ンメモリ(図示省略)を有しており、超音波送受波方向
が変化する度にコントローラ17の制御により切り換えて
書き込みと読み出しが行われ、順次入力する受信ビーム
毎にディジタルの反射エコー信号をフレームメモリ14a
〜14nへ送る。このフレームメモリ14a〜14nに入力され
た反射エコー信号は、コントローラ17の制御信号により
第一の画像記憶エリアとしてのフレームメモリ14aに、
超音波ビーム毎にそれらの送受波方向を対応させて1枚
の断層像として書き込まれ、第1画像が形成される。
このようにして1枚の断層像分の超音波走査が終了す
ると、上記探触子1は送波回路2及び受信回路3の制御
により再び送受波方向を初期方向に戻し、超音波の送受
信を繰り返すと共に、その送受波方向を更新して走査を
行う。そして、今回収集された反射エコー信号も上記と
同様にA/D変換され、DSC5内のフレームメモリ14a〜14n
に送られる。このように今回の走査で取り込まれた反射
エコー信号は、コントローラ17の制御により第二の画像
記憶エリアとしてのフレームメモリ14bに、1枚の断層
像として書き込まれ、第2画像が形成される。このと
き、フレームメモリ14a,14b,…には断層像データ順次取
り込まれ、それらはテレビ同期回路16の同期信号に同期
して読み出され、画像表示装置7へ断層像として表示さ
れる。以上の動作は、通常の超音波診断装置における断
層像表示動作と同じである。
次に、差分画像表示の動作について説明する。まず、
操作者は画像表示装置7の表示画面上の断層像を観察
し、動いている検査対象部位の画像中に移動方向検出マ
ーク設定器30で第3図に示す矢印31を書き込む。コント
ローラ17はこの矢印31に対応するフレームメモリ14a〜1
4n上のアドレスを矢印31の始点から終点に至る順にコン
トローラ18へ出力する。ここで操作者が差分画像の表示
開始を図示省略した操作器から指令すると、コントロー
ラ17はフレームメモリ14aと14bとから断層像の第1画像
と第2画像を画像対応させてテレビ同期で読み出す。読
み出された第1画像と第2画像は順次引算器6へ入力さ
れ、第2画像−第1画像の演算が行われる。演算結果で
ある差分画像データは移動方向判定用データ収集回路8
へ入力される。
このとき、コントローラ18は、前記矢印上のアドレス
のみの差分画像データをコントローラ18へ出力するよう
に移動方向判定用データ収集回路8へ指令を送ってい
る。このため、移動方向判定用データ収集回路8は順次
入力する差分画像データのうち移動方向検出マーク設定
器30で指定された矢印上に対応する差分画像データのみ
をコントローラ18へ入力する。すると、コントローラ18
は、入力したデータを矢印31の始点から終点へ向けて順
に「正」、「負」の配列パターンとする。コントローラ
18はメモリを内蔵しており、このメモリには所定の、例
えば、データが「負」から「正」へ変化するパターンを
記憶しており、この記憶パターンと入力データのパター
ンとを比較し、パターン同士が一致したときには“0"
を、そして不一致のときには“1"をカラーコード付加回
路9へ出力する。
第1画像と第2画像との差分画像データは、順次フレ
ームメモリ10a〜10nのうち10aへ書き込まれて行くが、
カラーコード付加回路9でカラーコード付加のためのフ
ラグ用の1ビットを付加されてフレームメモリ10aへ書
き込まれる。そして差分画像データがフレームメモリ10
aへ1フレーム分総て書き込まれた時、カラーコード付
加回路9はカラーコードフラグビットに総て同一の“0"
または“1"を書き込む。
断層像データの読み出しは、引き続いて第2画像と第
3画像、その後第3画像と第4画像、…第(n−1)画
像と第n画像という組合せで順次行われ、それらの差分
画像データは上記と同様にして、フレームメモリ10b〜1
0nへ書き込まれる。
フレームメモリ10a〜10nへ所定の差分データとカラー
コードが書き込まれた時点で、差分画像データはフレー
ムメモリ10aから読み出しが開始される。この読み出し
はテレビ同期回路16の同期信号に同期して行われ、読み
出された差分画像データはカラーマッピング回路11へ出
力される。
カラーマッピング回路11では入力した差分画像データ
についてカラーコードフラグビットの値に従って所要の
色付けが行われる。例えば、カラーコードフラグが“0"
のときは赤色に色付けされ、“1"のときは青色に色付け
される。そして、この色付けされた差分画像データは加
算器12へ出力され、差分画像データを生成する元となっ
た断層像データの一方と加算されて画像表示装置7の表
示画面へ表示される。なお画像の表示は所望に応じて、
差分画像のみを表示するようにしてもよい。
次に、差分画像の色付け表示についてより詳細に説明
する。第2図は断層像と差分画像の関係を示している。
第2図(a),(b),(c)は、例えば頸動脈のよう
な血管の断層像であって、第2図(a)はある時刻Tに
おける断層像であり、フレームメモリ14aから読み出さ
れたデータを表示したものに、(b)はフレームメモリ
14bからのデータを表示したものに、そして、(c)は
フレームメモリ14cからのデータを表示したものに対応
しているとする。第2図(a)から(b)に至る経過は
心臓の収縮に対応して血管が拡張して血液が多量に流れ
ている周期に当り、(b)から(c)に至る経過は心臓
の弁が閉じて血管が収縮する周期に当っている。
操作者は第3図に示すように、画像表示装置7上の表
示画面において、任意時相の断層像上へ移動方向検出マ
ーク設定器30を操作して矢印31を書き込む。矢印31の始
点のアドレスはフレームメモリ上の(X0,Y0)に、終点
のアドレスは(X1,Y1)にグラフィックメモリ上から対
応され、始点と終点の間のライン上のアドレスはコント
ローラ17内のCPUによって演算で求められる。この始点
(X0,Y0)から終点(X1,Y1)の間の各アドレスデータは
コントローラ18へ出力される。
コントローラ18はメモリを内蔵し、このメモリに始点
から終点へ向かって、例えば「負」から「正」に変化す
るパターンが記録されている(第4図参照)。つまり、
メモリは零クロスのパターン認識データを記憶している
ものである。そして、コントローラ18は、入力したアド
レスデータを移動方向判定用データ収集回路8へ出力す
る。以上が差分画像表示の準備動作である。
次いで、差分画像表示動作に入る。フレームメモリ14
a〜14nから一対の断層画像データが、例えば第2図
(a)と(b)のように対をなして読み出され、引算器
6へ入力される。そして対応するアドレス毎に引き算が
行われ、その結果である差分画像データは移動方向判定
用データ収集回路8へ出力される。第2図(a)に示す
第1画像と第2図(b)に示す第2画像との差分画像
は、第2図(d)に示すようになる。なお、第2図
(d)において黒く塗りつぶした部分19は負のデータで
あり、白い縁取りの部分19′は正のデータであることを
示している。
移動方向判定用データ収集回路8は、コントローラ18
の指令により、第3図に示す矢印31上のデータを順次取
り込み、コントローラ18へ出力する。すると、コントロ
ーラ18は、この入力したデータの零クロスパターンを比
較判定する。第2図(d)の場合、第4図に示すパター
ンと同じと判定される。この判定結果によりコントロー
ラ18は、“0"をカラーコード付加回路9へ出力する。
差分画像データは、カラーコード付加回路9でカラー
コードフラグ用の1ビットを付加されて、順次フレーム
メモリ10aに書き込まれる。フレームメモリ10aに1フレ
ームの差分画像が書き込まれると、カラーコード付加回
路9はフレームメモリ10aの各データのカラーコード用
フラグビットに“0"を書き込む。この書き込みのタイミ
ングとしては、次の断層像データの読み出し開始のタイ
ミングや、超音波走査の初期設定のタイミング等を用い
ることができる。
次に、フレームメモリ14bと14cから第2図(b)と
(c)の断層像データが同様に読み出される。この場
合、引算器6より出力される差分画像、すなわち、第2
画像と第3画像との差分画像は、第2図(e)のように
なる。このときの移動方向判定用データ収集回路8から
出力されるデータの零クロスパターンは、第4図とは逆
になる。従って、コントローラ18は、“1"をカラーコー
ド付加回路9へ出力する。つまり、この場合は、第1画
像と第2画像を取り込んだときの逆方向へ検査対象部位
が動いていることが検出されていることを意味してい
る。そして、カラーコード付加回路9は、フレームメモ
リ10bに書き込まれた第2差分画像データのカラーコー
ド用フラグビットに“1"を書き込む。
このようにカラーコードが付加された差分画像データ
は、前述のようにカラーマッピング回路11で色付けされ
て加算器12へ出力され、そして断層像データと加算され
て逐次表示される。なお、カラーマッピング回路11での
色付けは、前述のように、カラーコードフラグが“0"の
ときは赤色、“1"のときは青色のように明らかに色相が
著しく異なるように行うのがよい。そして、差分画像に
おける「正」、「負」のデータの表示も、同一色相の輝
度レベルで差を設けて表示するか、「正」のデータのみ
色相を付与し、「負」のデータに対しては「黒」を付与
するようにしても良い。
なお、本発明は、差分画像データを用いて検査対象部
位の移動方向を自動的に判定すること、そして、その判
定結果により、差分画像を色付けして表示することを要
旨とするもので、上記実施例そのものに限定されるもの
ではない。例えば、検査対象部位の移動方向の判定は、
上記実施例における矢印31のような始点と終点を設定し
得る線上の差分データを用いる他に、所望の面積を有す
る矩形や円内の差分データによるパターン認識方法を使
用することもできる。
また、本発明は、上記実施例では血管を検査対象とし
た例を挙げて説明したが、血管の他に心臓への適用も好
適であり、弁の動きの微細な表示、特に、弁の移動方向
の逆転を明確に色付けして表示できると考えられる。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように構成されたので、マーク表示手
段(30)により画像表示装置7に表示された断層像中に
運動部位の移動方向の検出を指定するマーク(31)を表
示し、移動方向判定手段(8)で上記表示されたマーク
(31)の位置に対応する各差分画像データを用いて運動
部位の移動方向を判定し、カラーコード付加手段(9)
により上記移動方向の判定結果に基づいて各差分画像デ
ータへ運動部位の移動方向に応じたカラーコードを付加
し、さらにカラー表示手段(10〜12)で上記付加された
カラーコードによる色相を付与した複数の差分画像デー
タを画像表示装置7に順次カラー表示することができ
る。これにより、被検体の運動部位の運動方向を色の変
化で識別可能とすることができる。従って、従来のよう
に人間の視覚の残像効果に頼ることなく容易に運動方向
を識別できると共に、観察者による個人差を無くすこと
ができる。これらのことから、本発明の超音波診断装置
によれば診断をやり易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による超音波診断装置の実施例を示すブ
ロック図、第2図はこの実施例における色付けによる差
分画像の表示動作の具体例を示す説明図、第3図は断層
像中に移動方向の検出を指定するマークを表示した表示
画面の図、第4図は移動方向判定のためのパターンの一
例を示す説明図、第5図は従来例における差分画像の表
示動作を説明するための説明図である。 1……探触子、2……送波回路、3……受信回路、4…
…ビデオ信号処理回路、5……DSC、6……引算器、7
……画像表示装置、8……移動方向判定用データ収集回
路、9……カラーコード付加回路、10a〜10n,14a〜14n
……フレームメモリ、11……カラーマッピング回路、12
……加算器、17,18……コントローラ、30……移動方向
検出マーク設定器、31……矢印(マーク)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 謙 兵庫県宝塚市千種1丁目1番地の15 (56)参考文献 特開 昭56−151030(JP,A) 特開 昭57−183838(JP,A) 特開 昭59−77841(JP,A) 特開 昭61−82170(JP,A) 特開 昭62−114539(JP,A) 特開 昭62−189054(JP,A) 特開 平2−193650(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体に超音波を送信及び受信する超音波
    送受信手段と、この超音波送受信手段からの反射エコー
    信号を用いて運動部位を含む被検体内の断層像データを
    所定周期で得る断層走査手段と、この得られた時系列の
    断層像間で演算して差分画像データを複数枚生成する手
    段と、前記得られた断層像データと差分画像データとを
    表示する画像表示装置とを有する超音波診断装置におい
    て、前記画像表示装置に表示された断層像中に運動部位
    の移動方向の検出を指定するマークを表示する手段と、
    この表示されたマークの位置に対応する各差分画像デー
    タを用いて運動部位の移動方向を判定する手段と、この
    判定結果に基づいて各差分画像データへ運動部位の移動
    方向に応じたカラーコードを付加する手段と、この付加
    されたカラーコードによる色相を付与した複数の差分画
    像データを順次カラー表示する手段とを備えたことを特
    徴とする超音波診断装置。
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