JP3096718U - 顔写真シールの貼付け部を備えたアクション指人形 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスコットキャラクターを用いた可動指人形
製品に関して、広く普及しているコイン式顔写真シール
作製機により作製した顔写真シールを貼付ける部位を設
けて本物品の購入者などが自己の顔写真シールなどを用
いて趣味性やオリジナル性を高めることが可能な新製品
を提案する。 【構成】 キャラクター形状を模した指人形１の内部に
指１２の挿入動作に合わせてスライド式に上下動し顔写
真シール９の貼付け部１０を設けている可動部５を内蔵
せしめ、スライド式可動部５が上方に移動することで指
人形頭部４が蝶番式に押し上げられるものとされ、また
は、指人形頭部４に形成された開口部内８、８ａに表れ
るようにされることで、外部からスライド式可動部５の
顔写真シール貼付け部１０が観察可能なものとなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、マスコットキャラクターを用いた可動指人形製品に関して、広く普 及しているコイン式顔写真シール作製機により作製した顔写真シールを貼付ける 部位を設けて本物品の購入者などが自己の顔写真シールなどを用いて趣味性やオ リジナル性を高めることが可能な新製品を提案するものである。

【０００２】

【従来の技術】

手の指先を挿入して遊具とする指人形は様々なマスコットキャラクターの形状 を利用するものとして広く提案されている。

【０００３】 特に、指先の挿入動作によってスライド式の可動部が移動してそれによりキャ ラクター形状に変化をもたらす可動指人形として本件出願人により実用新案登録 第３０８４１７２号が登録されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、指人形にキャラクター形状を採用することは常識的な手法であ り、採用する人気キャラクターに変化はあるとしても、指人形としての素材や形 状などに新たな提案がなされる余地は殆どないものとなっている。

【０００５】 実用新案登録第３０８４１７２号では指の挿入動作を利用して指人形の形状に 変化を与える新提案がなされているが、キャラクター表情などについては固定的 なものであり購入者がオリジナル性や趣味性を追及するには不十分である。

【０００６】 また、コイン式の顔写真シール作製機によって簡易に小さなサイズの顔写真シ ールを複数枚作製することが流行っているが、実際に出来上がったシールは手帳 などに貼って収集したり、その他適当な場所に貼っておくだけであり、これを適 切に利用した物品の如きは提案されていない。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記したような従来技術における課題を解消することについて、実 験と検討を繰り返し行い創案されたものであって、指の挿入動作によってスライ ド式に動作する可動部の特定箇所に顔写真シールを貼付ける部位を設け、この顔 写真と指人形に採用されているキャラクター形状の相関関係によって従来にない オリジナル性や趣味性の高い指人形が適宜に実現できることを見出したものであ って、具体的には以下の如くである。

【０００８】 （１） キャラクター形状を模した指人形の内部に指の挿入動作に合わせてス ライド式に上下動し顔写真シールの貼付け部を設けている可動部を内蔵せしめ、 スライド式可動部が上方に移動することで指人形頭部が蝶番式に押し上げられる ものとされ、または、指人形頭部に形成された開口部内に表れるようにされるこ とで、外部からスライド式可動部の顔写真シール貼付け部が観察可能なものとな ることを特徴とした顔写真シールの貼付け部を備えたアクション指人形。

【０００９】 （２） アクション指人形の本体にキーホルダー金具又は携帯電話に対する接 続部材を取付けることでキーホルダーや携帯電話用ストラップとしても使用でき ることを特徴とした前記（１）項に記載の顔写真シールの貼付け部を備えたアク ション指人形。

【００１０】

【考案の実施の形態】

上記した本考案の具体的な実施形態の若干例についてを添付図面に示すところ に従って説明すると以下のとおりである。

【００１１】 すなわち、図１は本考案のアクション指人形１について、その動作状態を示し ているものである。図１では、アクション指人形１の外形として子犬のキャラク ター形状２を採用しているが、もちろんこれ以外にも様々なキャラクター形状２ を利用することができる。

【００１２】 図１（a）及び（ｂ）に示されるように、アクション指人形１の底部開口部３ に指を差し込む前にはキャラクター頭部４は通常のままであるが、指を挿入する とアクション指人形１に内蔵されている可動部５がスライド式に上方に移動し、 その結果、アクション指人形１のキャラクター頭部４が蝶番６によってキャラク ター胴体７との連結を維持したままで持ち上げられる構造となっている。

【００１３】 すなわち、底部開口部３に手の指が挿入されるとキャラクター頭部４が持ち上 げられて該箇所に開口部８が出現し、図１（ｃ）及び（ｄ）に示されるように、 そこにスライド式可動部５が表れるようになっている。

【００１４】 本考案では、このようなスライド式可動部５に顔写真シール９を貼付けるため の専用の貼付け部１０を設けることを提案するものであり、本考案のアクション 指人形１を購入した者などは、コイン式の顔写真シール作製機（所謂、「プリク ラ」など）で作った自分の顔写真シール９などをこの専用の貼付け部１０に貼り 付けて遊ぶことができるものである。

【００１５】 また、蝶番６にはトーションスプリング１１が組み込まれているので、その撓 力によって指を挿入していない状態では図１（a）（ｂ）の状態が固定されるよ うになっている。

【００１６】 貼付け部１０は、顔写真シール９をきれいに貼り付けることができるように適 当なサイズの枠表示などを施し、表面を平滑に処理しておくことが望ましい。ま た、この貼付け部１０への顔写真シール９の貼付けは何回か繰り返し行うことも 有り得るので、剥がした際に貼りカスなどが残り難いように、スライド式可動部 ５の表面はシールの如きを貼り易く且つ剥がし易い素材を利用することが望まし い。

【００１７】 上記したような本考案のアクション指人形１の横断面図的に示したのが図２で ある。 すなわち、指１２が底部開口部３から差し込まれる前は、スライド式可動部５ の貼付け部１０に貼り付けられた顔写真シール９はキャラクター頭部４にカバー されており外部から観察することはできないが、指１２を挿入してスライド式可 動部５が持ち上がるとキャラクター頭部４も押し上げられ、形成された開口部分 ８に顔写真シールが表れるようになることが理解されるものである。

【００１８】 図３は、スライド式可動部５の貼付け部１０への顔写真シール９の貼付け方を 説明するものである。 すなわち、スライド式可動部５のカバーとなっているキャラクター頭部４を持 ち上げてスライド式可動部５の上端部分を露出させた後、スライド式可動部５を さらに上方に移動させて顔写真シール９の専用貼付け部１０をも外部に露出せし めてそこに適宜な顔写真シール９を貼り付けるものである。顔写真シール９を剥 がしたり張り替える場合にも同様に行うことが可能である。

【００１９】 上記の如くして適宜な顔写真シール９を貼り付けて完成する本考案のアクショ ン指人形１は、各種ヌイグルミ形状の外観である指人形本体に対してコイン式顔 写真シール作製機で簡単に入手できる顔写真シール９を所定箇所に貼付けさせる ことで、まるで顔写真シール９の人物が着ぐるみのヌイグルミを着込んでいるか のような状態が作り出され、指人形に対する感情移入をしたり、オリジナリティ 溢れる物品とすることが実現される。

【００２０】 図４は、４本の指に本考案品を取付けた状態の１例を示している。 すなわち、複数のアクション指人形１の貼付け部１０に対して色々な表情の顔 写真シール９を個別に貼り付けるものとしたり、友人や家族の顔写真シール９を 貼り付けるものとなして遊び方のヴァリエーションを拡大することが可能となる ものである。

【００２１】 図示ではキャラクター形状２として子犬の形状を利用する場合だけを示してい るが、勿論、多様なキャラクター形状２を採用して構わないものであり、顔写真 シール９との組み合わせによってオリジナル性に富んだ物品が無限に作り出され ることとなるので、コレクション性などをも満足せしめる商品展開が可能となる 。

【００２２】 図５は、本考案のアクション指人形１についての別の実施形態を示すものであ る。 すなわち、キャラクター形状２としてはウサギの形状を利用し、蝶番６を利用 したキャラクター頭部４の持ち上がり動作ではなく、キャラクター頭部４の口部 分に形成された開口部８aに対して指１２を挿入することでスライド式に持ち上 がってきた可動部５が表れ、そこに貼り付けた顔写真シール９が観察可能となる ような構成とされている。

【００２３】 図示から理解されるように、キャラクター胴体７に内蔵されたスプリング１３ の働きによって、指１２を底部開口部３に差し込むことでスライド式可動部５は 開口部８aに対して表れるが、指１２を抜くとスライド式可動部５は下方ひスラ イド移動し、顔写真シール９は見えなくなってしまう。

【００２４】 図６は、更に別の本考案によるアクション指人形１の実施形態を示すものであ る。 すなわち、キーホルダー金具１４や携帯電話への接続紐部材１５を取付けるこ とで、マスコットキャラクターを利用したキーホルダーや携帯電話用ストラップ としても利用できることが理解されるものである。

【００２５】

【考案の効果】

以上説明したような本考案によるならば、マスコットキャラクター形状を利用 した指人形を内蔵したスライド式可動部の可動変化によって興味深いものとする と共にコイン式顔写真シール作製機により簡単に入手できる顔写真シールを利用 してよりオリジナリティに富んだ製品とすることが可能となり、しかも、キーホ ルダーや携帯電話用ストラップとしても利用できるものとなし得、市場に新たな 需要を喚起するものとして工業的にその価値が高い考案であると理解される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のアクション指人形についてその動作関
係を示す説明図である。

【図２】本考案のアクション指人形の構造を横断面図的
に示した説明図面である。

【図３】スライド式可動部に設けられた専用の顔写真シ
ール貼付け部に対する顔写真シールの貼り付け方を示し
た説明図である。

【図４】複数の指に本考案のアクション指人形を取付け
た状態を示す説明図である。

【図５】本考案のアクション指人形について、別態様の
実施形態を示す説明図である。

【図６】本考案のアクション指人形をキーホルダーや携
帯電話用ストラップとしても利用する場合の若干例につ
いて示した説明図である。

【符号の説明】

１ アクション指人形 ２ キャラクター形状 ３ 底部開口部 ４ キャラクター頭部 ５ スライド式可動部 ６ 蝶番 ７ キャラクター胴体 ８ 開口部 ８a 別の開口部 ９ 顔写真シール １０ 専用の貼付け部 １１ トーションスプリング １２ 指 １３ 内蔵スプリング １４ キーホルダー金具 １５ 接続紐部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 キャラクター形状を模した指人形の内部
   に指の挿入動作に合わせてスライド式に上下動し顔写真
   シールの貼付け部を設けている可動部を内蔵せしめ、ス
   ライド式可動部が上方に移動することで指人形頭部が蝶
   番式に押し上げられるものとされ、または、指人形頭部
   に形成された開口部内に表れるようにされることで、外
   部からスライド式可動部の顔写真シール貼付け部が観察
   可能なものとなることを特徴とした顔写真シールの貼付
   け部を備えたアクション指人形。
2. 【請求項２】 アクション指人形の本体にキーホルダー
   金具又は携帯電話に対する接続部材を取付けることでキ
   ーホルダーや携帯電話用ストラップとしても使用できる
   ことを特徴とした請求項１に記載の顔写真シールの貼付
   け部を備えたアクション指人形。