JP3096661U

JP3096661U - 愛玩動物遠隔観察装置

Info

Publication number: JP3096661U
Application number: JP2003001543U
Authority: JP
Inventors: 茂逸細江
Original assignee: 有限会社ラガーコーポレーション
Priority date: 2003-03-25
Filing date: 2003-03-25
Publication date: 2003-09-26
Anticipated expiration: 2009-03-25

Abstract

(57)【要約】【課題】画像を通信できる携帯電話を利用して家に残
してきた愛玩動物の動静を遠隔観察する。【解決手段】餌箱１の手前に常時発条１４により押上
げられている踏板１３及び踏板１３の降下により閉路す
るスイッチ１５を設け、餌箱１の前方に撮像機能付き携
帯電話機１７を配置し、踏板１３の下降により飼主側の
電話機を呼出して携帯電話機から送られた画像をこれに
表示させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、家庭内における愛玩動物の状況を、飼主が撮像機能付きの携帯電話を利用して、遠隔場所で観察する装置に関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

動物の愛好家は、外出した場合に家庭に残してきた愛玩動物の動静が気になることがある。本考案は、近年開発された撮像機能付きの携帯電話に着目し、飼主が家庭内での動物の動静を遠隔場所で観察しようとするものであるが、そのためには撮像用電話機の撮像視野内に動物を誘導することが必要である。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案では、動物の餌箱の手前に昇降可能な踏板を設置し、これを発条によって常時上方へ押上げておき、動物が箱内の餌を食べようとして踏板を踏んだ際に、この踏板に結合されたスイッチが閉路し、これにより餌箱の前面に配置された撮像機能付きの第１の電話機を動作状態に転換し、その撮像信号を飼主が所持する第２の電話機へ向けて発信するよう構成した。

【０００４】飼主側の第２の電話機は、上記発信信号を受けて交信状態になり、動物の食事の状態が画面に表示されるので、飼主はこれを観察することができる。ここで、飼主が電話機に向かって送信をすれば、第１の電話機から発声され、動物はこの声に反応する。なお、第１の電話機に第２の電話機が撮像した飼主の姿を表示させることも可能であるが、動物は画像にはあまり反応しない。

【０００５】

【考案の実施の形態】

考案の実施に際しては、動物を第１の電話機の撮像視野内に導く必要があり、このためには餌箱の左右の側壁を高くすること、及び餌箱の手前の壁に動物の頚部を受入れる切欠きを設けるのが有効である。また、動物を訓練すれば、第２の電話機から送られて来た呼出信号に反応して、動物を第１の電話機の撮像視野内に呼寄せることもできる。

【０００６】また、第２の電話機から送られてきた呼出信号を利用して、餌の貯蔵塔に設けたゲートを開き、一定量の餌を餌箱内へ供給するようにすることもできる。

【０００７】

【実施例】

図１及び図２において、１は餌箱であり、２はその全面に設けた貯蔵塔である。貯蔵塔２は上部に蓋３を有し、上部から供給された餌４を内部に蓄え、下部に設けたゲート５から餌箱１の底６へ適量づつ排出させ、この排出量はゲート５の開度によって調節することができる。餌箱１の左右の側壁７、８は若干高く構成され、手前の壁９はＵ字形の切欠き１０を有している。従って愛玩動物１１が餌４を食べようとする際は、図１に示すように頚部を切り欠きに入れることになる。

【０００８】餌箱底６の壁９より手前には蝶番１２によって踏板１３が取付けられていて、発条１４によって常時上方へ押上げられており、その下面に対面してスイッチ１５が底６に支持されている。貯蔵塔２の餌箱１に面した壁にはポケット１６が設けられ、ポケット１６内には携帯電話機１７が収容されており、その撮像レンズ１８はポケット１６の窓１９を通して切欠き１０の方向へ指向されている。

【０００９】踏板１３に押圧されてスイッチ１５が閉路すると、餌箱底６の下方に収容されている制御回路２０が動作して携帯電話機１７を発信状態にし、飼主側の電話機（図示せず）を呼出してこれらを通話状態にし、レンズ１８によって撮像された画像を飼主側電話機に表示させる。

【００１０】従って、動物１１が食欲を感じると、動物１１は餌箱１に近づき、切欠き１０内に頭部を入れて餌を食べ始める。この時、動物１１は必ず前足で踏板１３を踏むので、スイッチ１５が閉路し、携帯電話機１７は飼主側の電話機と通話状態になり、レンズ１８によって撮像された画像が飼主側の電話機に表示される。そして飼主が呼びかければ、動物１１はこれに反応し、その反応状況を表示画像によって知ることができる。

【００１１】また制御回路２０に手を加えることにより、飼主が電話機を介して携帯電話機１７を呼出し、かつ飼主側の電話機の信号によってゲート５を開いて餌４を餌箱１内へ供給するようにすれば、飼主は好きなときに動物を呼出して観察することが可能である。更に飼主側の遠隔操作によって撮像方向を制御できるようにすれば、飼主側の画像中に動物が良く入るように調節することも可能である。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように、本考案による時は、飼主は家から離れていても愛玩している動物の動静を知ることができ、動物への愛情を満足させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の装置の中央部分の断面図である。

【図２】図１に示した装置の平面図である。

【符号の説明】

１餌箱２貯蔵塔４餌５ゲート６餌箱底７、８餌箱側壁９餌箱壁１０切欠き１２蝶番１３踏板１４発条１５スイッチ１６ポケット１７携帯電話機１８レンズ１９ポケットの窓２０制御回路

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】餌箱の手前に愛玩動物が踏んだ時に降下
するように発条によって常時上方へ押上げられている踏
板を設け、この踏板にその降下によって閉路するスイッ
チを結合し、上記餌箱の前面に撮像機能を有する第１の
電話機をその撮像方向を上記手前方向に向けて配置し、
この第１の電話機を上記スイッチの閉路時に通話状態に
転換させると共に上記撮像信号を第２の電話機へ向けて
発信させるよう構成した愛玩動物遠隔観察装置。
【請求項２】請求項１において、上記餌箱の前部に餌
の貯蔵塔が設けられ、上記第１の電話機がこの貯蔵塔壁
に設けられていることを特徴とする愛玩動物遠隔観察装
置。
【請求項３】請求項１において、上記餌箱の左右の側
壁は上記愛玩動物の侵入を妨げる障壁を形成しているこ
とを特徴とする愛玩動物遠隔観察装置。
【請求項４】請求項１において、上記踏板の前面の上
記餌箱壁に、上記愛玩動物の頚部を挿入できる切欠きを
設けたことを特徴とする愛玩動物遠隔観察装置。
【請求項５】請求項１において、第１の電話機の撮像
方向は第２の電話機より送られてくる制御信号によって
変更できることを特徴とする愛玩動物遠隔観察装置。