JP3096425B2 - スノーボード用靴固定装置 - Google Patents

スノーボード用靴固定装置

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JP3096425B2
JP3096425B2 JP10693996A JP10693996A JP3096425B2 JP 3096425 B2 JP3096425 B2 JP 3096425B2 JP 10693996 A JP10693996 A JP 10693996A JP 10693996 A JP10693996 A JP 10693996A JP 3096425 B2 JP3096425 B2 JP 3096425B2
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浩一 井上
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株式会社日乃出工業
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスノーボード用靴固
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スノーボード用靴固定装置(以下、単に
「ビンディング」と称することがある)は、スノーボー
ドの長手方向に対して図9に示すように所定の角度で装
着される。このようにボード120にビンディング12
2を装着することによって、使用者は雪面を波乗りのよ
うに滑走することができる。スノーボードに対するビン
ディングの角度は、使用者の好みにあったものに設定す
る必要がある。従来、図10および図11に示すよう
に、円板状の外周縁に円周方向に一定のピッチで複数の
凸部100が形成された固定部材102と、前記凸部1
00に係止する複数の凹部104が内周縁に形成され、
固定部材102とボード106との間に挟持される被挟
持部108を有し、靴を固定するための締具が取り付け
られるように形成された締具搭載部材110とを備える
ビンディングがある。これによれば、先ず、締具搭載部
材110をボード106に対して所望の角度に合わせ、
固定部材102の凸部100を締具搭載部材110の凹
部104に嵌め込むように重ね合わせる。この際に、ボ
ード106にインサートされた雌ねじ112に固定部材
102のビス穴を対応させるように、固定部材102を
重ね合わせる。次に、固定部材102のビス穴114に
ボルト116(4本)を通し、そのボルト116をボー
ド106の雌ねじ112に締めつける。すなわち、固定
部材102と締具搭載部材110とを同時にボード10
6に固定する。これにより、締具搭載部材110をボー
ド106に対して所望の角度に固定することができる。
なお、雌ねじ112はボード106の長さ方向に所定の
間隔をおいて複数が列状に配設されており、ビンディン
グのボード106に対する長さ方向の位置調整が所定の
間隔毎に可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、締具搭載部材110の回転方向の角度
位置調整およびボードの前後への位置調整ができるのみ
であり、締具搭載部材110について靴の向きを基準に
して前後方向、左右方向、前後の傾き、および左右の傾
きの位置調整ができないという課題がある。また、前述
したように前後の位置調整は所定の間隔毎にしかでき
ず、微調整ができない。スノーボードの靴の取付位置
は、使用者および使用される競技の内容等によって異な
り、あらゆる方向に微調整できるできることが求められ
ているが、その要請に応えることができない。また、締
具搭載部材110をボード106に一旦固定すると、容
易には角度変更ができないという課題がある。すなわ
ち、ビンディングをボード106に装着する場合も、締
具搭載部材110の角度調整のみをする場合にも、4本
のボルト116を脱着しなければならない。さらにま
た、スノーボードのビンディングには衝撃的に非常に強
い力が加わるため、その力によって外れることのないよ
うに確実に固定される必要がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、靴を固定するた
めの締具(以下、「靴固定締具」という)位置を、所望
の方向に容易かつ確実に調整することができるスノーボ
ード用靴固定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するに次の構成を備える。すなわち、本発明は、ス
ノーボードのボード表面側に複数の部材が積層・固定さ
れることで構成され、スノーボード用の靴を固定するス
ノーボード用靴固定装置であって、表面に前記ボードの
長手方向に所定の間隔に複数の第1被係止部が設けら
れ、ボード表面に固定される基礎台と、裏面に前記基礎
台の任意の第1被係止部に係合する第1係合部を有して
ボードの長手方向に所定の範囲内で位置決めされ、前記
基礎部の上に積層されて該基礎部に固定されると共に、
表面に所定の角度間隔に放射線状の複数の第2被係止部
が設けられた角度割り出し台と、裏面に前記角度割り出
し台の任意の第2被係止部に係合する第2係合部を有し
て回転方向の位置について位置決めされ、前記基礎部お
よび前記角度割り出し台の上に積層され、前記基礎部に
前記角度割り出し台の固定と同時に固定される中間調整
台と、前記中間調整台の表面側に固定され、靴をボード
に固定するように構成された靴固定締具とを具備する。
【0006】また、前記中間調整台は、前記靴固定締具
を固定される靴の前後方向に所定の角度傾斜して固定可
能であることで、靴を好適に位置させて固定できる。具
体的には、前記中間調整台が固定される靴の前後方向に
傾斜するテーパ状に形成されており、前記ボードの表面
に対して靴を受ける前記靴固定締具の靴受け面が前後方
向に傾斜しても、前記中間調整台が、前記基礎台および
前記角度割り出し台に対し、ボルトとナットとによって
ボルト頭とナットの間に挟まれて確実に固定できるよ
う、前記基礎台のボードに対面する面側が凹曲面に形成
され、該凹曲面に当接するナットまたはボルト頭内面
が、該凹曲面に対応する凸曲面に形成されていること
で、ねじのかじりが発生することなく、強く確実に固定
できる。
【0007】また、前記靴固定締具は、前記中間調整台
の表面に、少なくとも固定される靴に対応する前方側と
後方側に前後方向に所定の間隔に設けられた複数の第3
被係止部と、裏面に前記中間調整台の前記前方側の任意
の第3被係止部に係合する第3係合部を有して前後方向
に所定の範囲内で位置決めされて固定されると共に、表
面に前後方向を長手方向としたハーフパイプ状の凸曲面
が形成され、該凸曲面の周方向に所定の間隔で複数の第
4被係止部が設けられた前方位置調整部材と、裏面に前
記中間調整台の前記後方側の任意の第3被係止部に係合
する第3係合部を有して前後方向に所定の範囲内で位置
決めされて固定されると共に、表面に前後方向を長手方
向としたハーフパイプ状の凸曲面が形成され、該凸曲面
に周方向に所定の間隔で複数の第4被係止部が設けられ
た後方位置調整部材と、裏面に前記前方位置調整部材の
任意の第4被係止部に係合する第4係合部を有して該前
方位置調整部材の左右方向に所定の角度範囲内で位置決
めされて傾斜固定されると共に、表面に靴を受ける靴受
け面を備える前方靴受け部材と、裏面に前記後方位置調
整部材の任意の第4被係止部に係合する第4係合部を有
して該後方位置調整部材の左右方向に所定の角度範囲内
で位置決めされて傾斜固定されると共に、表面に靴を受
ける靴受け面を備える後方靴受け部材とを具備すること
で、靴をボードの所望の位置に自由に固定することが可
能となる。
【0008】また、前記前方靴受け部材および前記後方
靴受け部材が左右方向に傾斜しても、該前方靴受け部材
および後方靴受け部材が、対応する前記前方位置調整部
材および前記後方位置調整部材に対し、ボルトとナット
とによってボルト頭とナットの間に挟まれて確実に固定
できるよう、前記前方位置調整部材および前記後方位置
調整部材のボードに対面する面側が凹曲面に形成され、
該凹曲面に当接するナットまたはボルト頭内面が、該凹
曲面に対応する凸曲面に形成されていることで、確実に
固定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
例を添付図面と共に詳細に説明する。図1は本発明によ
るスノーボード用靴固定装置の一実施例を示す側面図で
あり、図2は図1の実施例の分解側面図である。このス
ノーボード用靴固定装置10は、スノーボードのボード
12表面側に複数の部材が積層・固定されて構成され、
スノーボード用の靴を好適に固定できる。14は基礎台
本体であり、表面にボード12の長手方向(矢印A方
向)に所定の間隔に複数の第1被係止部15が設けら
れ、ボード12表面に固定される。平面形状は図3に示
すように略ラグビーボール状に形成されている。第1被
係止部は15は、ボード12の幅方向に延びて、断面が
三角形の凸部および凹部によって形成されている。この
基礎台本体14は、ボード12に4本のボルト17によ
って固定される。16はビス止め穴であり、基礎台本体
14をボード12にボルト17で固定するための挿入穴
である。また、18は長孔であり、中央に長円に開口し
ている。
【0010】20は受け金具であり、中央に貫通孔21
が穿設されており、外形は平面形状が図3で点線で示し
たように略長方形に形成されている。この受け金具20
は、基礎台本体14とボード12との間に介在して後述
する支持ナット26の受け部となっている。そして、こ
の受け金具20と基礎台本体14とによって、以下に説
明する構成を固定するための基礎台13が構成されてい
る。貫通孔21を形成する周縁部22はボード12に対
面する面側が凹曲面24に形成されている。このように
凹曲面24に形成されているため、凹曲面24とボード
12の表面と間に空間を形成することができる。また、
受け金具20は、基礎台本体14の中央裏面側に形成さ
れた凹段部19内で、且つ前記基礎台本体14の長孔1
8の範囲内でボード12の長手(矢印A方向)方向にス
ライド可能に配設されている。貫通孔21の周縁部22
は、表面側に突起しており、前記基礎台本体14の長孔
18内に臨み、その長孔18を形成する周縁にガイドさ
れて受け金具20のボード12の長手方向に対する変位
範囲が規制される。
【0011】26は支持ナットであり、軸芯に雌ねじ2
6aが貫通して設けられ、下端部にフランジ部27が形
成されており、そのフランジ部27の内面(上側面)
が、前記受け金具20の凹曲面24に対応する凸曲面2
8に形成されている。このように支持ナット26に凸曲
面28が形成されているため、支持ナット26を傾斜さ
せても、凸曲面28は対応する凹曲面24に全面的に好
適に当接できる。このため、支持ナット26とこれに対
応するボルト25とでねじ締めすれば、締め付け力を好
適に分散でき、例えばねじがかじって不適当に締め付け
られることを防止でき、強く確実にすることができる。
【0012】30は角度割り出し台であり、図4に示す
ように裏面に前記基礎台本体14の任意の第1被係止部
15に係合する第1係合部32を有しており、ボード1
2の長手方向に所定の範囲内で位置決めされて固定され
る。また、角度割り出し台30の表面には所定の角度間
隔に放射線状の複数の第2被係止部34が設けられてい
る。これらの第1係合部32および第2被係止部34
は、断面が三角形の凸部および凹部によって形成されて
いる。この角度割り出し台30によれば、上記のように
靴固定締具の位置をボード12の長手方向へ位置決めで
きると共に、さらに積層される部材を介して回転方向の
位置についても被係止部および係合部の凹凸のピッチ毎
に微調整することができる。また、角度割り出し台30
の中央部に貫通孔36が穿設されており、前記支持ナッ
ト26の上端側が挿通される。また、角度割り出し台3
0には、裏面側に突起した突起38が、前記基礎台本体
14の表面側に設けられた凹部39に嵌まる。これによ
り、角度割り出し台30の基礎台本体14に対する左右
方向の滑りを防止することができる。
【0013】40は第1中間調整台であり、図5に示す
ように裏面に前記角度割り出し台30の任意の第2被係
止部34に係合する第2係合部42を有して回転方向に
所定の角度(所定の角度間隔に設けられた複数の第2被
係止部34に対応した角度ピッチ位置)で位置決めされ
て固定される。また、この第1中間調整台40は、靴固
定締具を固定される靴の前後方向に所定の角度傾斜して
固定できるように設けられている。本願実施例では、第
1中間調整台40が固定される靴の前後方向に傾斜する
テーパ状に形成されている。具体的には第1中間調整台
40の全体形状は前側が尖ったテーパ状に形成されてい
る。従って、靴をボードに固定するように構成された靴
固定締具を第1中間調整台40の表面側に固定すれば、
その固定された靴固定締具は第1中間調整台のテーパ角
度だけ前のめりに傾いた状態になる。また、第1中間調
整台40の表面に角度割り出し台30の表面に形成され
た第2被係止部34と同等の第1中間調整台上の被係止
部44が形成されている。
【0014】45は第2中間調整台であり、裏面に前記
第1中間調整台上の被係止部44に係合する第2係合部
42を有しており、第1中間調整台40上に固定され
る。また、この第2中間調整台45は、テーパ状の第1
中間調整第40とは異なり、フラットに形成されてい
る。この第2中間調整台45と前記第1中間調整台40
とが一体に積層された状態で一つの中間調整台46とし
て機能して、前記靴固定締具を前のめりに傾けた状態と
することができる。さらに、傾斜角度を大きくするに
は、第1中間調整台40と第2中間調整台45との間
に、別の第1中間調整台40と同等に形成された第3の
中間調整台40aを積層すればよい。また、靴固定締具
を前後方向に傾斜させないでフラットにするときは、テ
ーパ状の中間調整台(40、40a)を積層せず、第2
中間調整台45のみを用いればよいのは勿論である。角
度割り出し台30および中間調整台46は、ボルト25
を前記支持ナット26に螺合して締め付けることによっ
て、ボード12に固定された基礎台本体14に、受け金
具20を介して好適且つ容易に固定することができる。
【0015】次に前記第1中間調整台40と第2中間調
整台45とによって構成される中間調整台46(図1、
2および5を参照)に固定される靴固定締具の実施例に
ついて中間調整台46との取付関係を含めて説明する。
48は第3被係止部であり、前記中間調整台46の表面
に、少なくとも固定される靴に対応する前方側と後方側
に前後方向に所定の間隔に複数が設けられている。第3
被係止部48は、開口49の内縁に三角形の凹凸によっ
て複数がギザギザに形成されている。
【0016】50は前方位置調整部材であり、図6に示
すように裏面に中間調整台46の前記前方側の任意の第
3被係止部48に係合する第3係合部52を有して前後
方向に所定の範囲内で位置決めされて固定される。ま
た、この前方位置調整部材50の表面(本体部51の表
面)には、前後方向を長手方向としたハーフパイプ状の
凸曲面54が形成され、その凸曲面54の周方向に所定
の間隔で複数の第4被係止部56が設けられている。ま
た、底部の両側部に突起した筋状凸部57が第2中間調
整台に前後方向に設けられた一対の筋状凹部47に嵌ま
って、前方位置調整部材50が、上下に離脱しないと共
に、前後方向に移動可能にガイドされている。第3係合
部52は、図2に示すように側面形状が略L字状のレバ
ー部材53の下部に突起させて形成することができる。
本実施例では両側に3個ずつの三角形凸部を有し、第3
被係止部48に係合できるように形成されている。レバ
ー部材53は、前方位置調整部材50の本体部51に先
端部53aで係合して本体部51の上部と下部の間で先
端部53aを中心に回動可能に形成されている。このレ
バー部材53は、本体部51の上部下面とレバー部材5
3の間に弾装されたスプリング59によって、常時下方
に回動した状態(第3被係止部48に第3係合部52が
噛み合う状態)に付勢されている。なお、レバー部材5
3の後端部53bは指がかかって容易に操作できるよう
に屈曲形成されている。
【0017】58は後方位置調整部材であり、前記前方
位置調整部材50と同一の構成を備えている。すなわ
ち、裏面に中間調整台46の固定される靴に対応する後
方側の任意の第3被係止部48に係合する第3係合部5
2を有して前後方向に所定の範囲内で固定されると共
に、表面に前後方向を長手方向としたハーフパイプ状の
凸曲面54が形成され、その凸曲面54に周方向に所定
の間隔で複数の第4被係止部56が設けられている。こ
れらの前後の位置調整部材によってスノーボード用靴を
固定する金具(靴固定締具)の前後方向の調整を好適且
つ容易に行うことができる。従って、各靴のサイズに好
適に対応できると共に、靴位置の前後方向の位置を好適
に微調整できる。また、前方位置調整部材50および後
方位置調整部材58では、その本体部51の上表面に形
成された凸曲面54の裏面が、凹曲面55に形成されて
いる。すなわち、前方位置調整部材50および後方位置
調整部材58のボードに対面する面側が凹曲面55に形
成されている。
【0018】60は前方靴受け部材であり、図2および
図7に示すように裏面に前方位置調整部材50の任意の
第4被係止部56に係合する第4係合部62を有してそ
の前方位置調整部材50の左右方向に所定の角度範囲内
で位置決めされて傾斜固定されると共に、表面に靴を受
ける靴受け面64を備える。また、66はワイヤ部材で
あり、靴を締めつける締め付け部材の一部である。68
はボルト孔である。第4係合部62は、前記凸曲面54
に対応して形成された凹曲面に前後方向に延びて、断面
が三角形の凸部および凹部によって形成されている。前
方靴受け部材60が対応する前方位置調整部材50に固
定される形態は図8に示すように、前方靴受け部材60
が左右方向にに傾斜しても、その前方靴受け部材60
が、対応する前記前方位置調整部材50に対し、ボルト
70とナット72とによってボルト頭70aとナット7
2の間に挟まれて確実に固定できるよう、前方位置調整
部材70のボード12に対面する面側が凹曲面55に形
成され、その凹曲面55に当接するナット72が、凹曲
面55に対応する凸曲面74に形成されている。なお、
ボルト頭内面を凸曲面に形成すれば、ボルトとナットと
を入れ換えても前方靴受け部材60を固定することがで
きるのは勿論である。
【0019】68は後方靴受け部材であり、前記前方靴
受け部材60と同一の構成を備えている。すなわち、裏
面に後方位置調整部材58の任意の第4被係止部56に
係合する第4係合部62を有してその後方位置調整部材
58の左右方向に所定の角度範囲内で位置決めされて傾
斜固定されると共に、表面に靴を受ける靴受け面64お
よびワイヤ部材66等の靴を締め付ける手段を備える。
これらの前後の靴受け部材60、68の構成によってス
ノーボード用靴の左右方向の傾斜角度の調整を好適且つ
確実に行うことができる。
【0020】以上の構成からなるスノーボード用靴固定
装置によれば、前後方向、左右方向、回転方向、前後の
傾き、左右の傾きの調整を好適に行うことができる。以
上、本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明してき
たが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、
発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得る
のは勿論のことである。
【0021】
【発明の効果】本発明にかかるスノーボード用靴固定装
置によれば、従来の回転方向のみに位置調整できるもの
とは異なり、ボードに固定された基礎台に、角度割り出
し台および中間調整台の複数部材を好適に積層して同時
固定することによって、靴を固定するための靴固定締
具を、ホード上の所望の位置に確実かつ容易に固定でき
るという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側断面図である。
【図2】図1の実施例の分解側断面図である。
【図3】図1の実施例の基礎台を示す平面図である。
【図4】図1の実施例の角度割り出し台を示す平面図で
ある。
【図5】図1の実施例の中間調整台を示す平面図であ
る。
【図6】図1の実施例の前、後方位置調整台を示す平面
図である。
【図7】図1の実施例の前、後方靴受け部材を示す平面
図である。
【図8】図1の実施例を示す横断面図である。
【図9】スノーボードの全体構成の概要を示す斜視図で
ある。
【図10】従来の技術を説明するスノーボードの要部斜
視図である。
【図11】図10のスノーボードの要部側断面図であ
る。
【符号の説明】
10 スノーボード用靴固定装置 12 ボード 13 基礎台 14 基礎台本体 15 第1被係止部 20 受け金具 24 凹曲面 26 支持ナット 28 凸曲面 30 角度割り出し台 32 第1係合部 34 第2被係止部 40 第1中間調整台 42 第2係合部 45 第2中間調整台 46 中間調整台 48 第3被係止部 50 前方位置調整部材 52 第3係合部 56 第4被係止部 58 後方位置調整部材 60 前方靴受け部材 62 第4係合部 64 靴受け面 68 後方靴受け部材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63C 9/02 A63C 5/00 - 5/11 A43B 5/00 310 A43B 5/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スノーボードのボード表面側に複数の部
    材が積層・固定されることで構成され、スノーボード用
    の靴を固定するスノーボード用靴固定装置であって、 表面に前記ボードの長手方向に所定の間隔に複数の第1
    被係止部が設けられ、ボード表面に固定される基礎台
    と、 裏面に前記基礎台の任意の第1被係止部に係合する第1
    係合部を有してボードの長手方向に所定の範囲内で位置
    決めされ、前記基礎部の上に積層されて該基礎部に固定
    されると共に、表面に所定の角度間隔に放射線状の複数
    の第2被係止部が設けられた角度割り出し台と、 裏面に前記角度割り出し台の任意の第2被係止部に係合
    する第2係合部を有して回転方向の位置について位置決
    めされ、前記基礎部および前記角度割り出し台の上に積
    層され、前記基礎部に前記角度割り出し台の固定と同時
    固定される中間調整台と、 前記中間調整台の表面側に固定され、靴をボードに固定
    するように構成された靴固定締具とを具備することを特
    徴とするスノーボード用靴固定装置。
  2. 【請求項2】 前記中間調整台は、前記靴固定締具を固
    定される靴の前後方向に所定の角度傾斜して固定可能で
    あることを特徴とする請求項1記載のスノーボード用靴
    固定装置。
  3. 【請求項3】 前記中間調整台が固定される靴の前後方
    向に傾斜するテーパ状に形成されており、前記ボードの
    表面に対して靴を受ける前記靴固定締具の靴受け面が前
    後方向に傾斜しても、前記中間調整台が、前記基礎台お
    よび前記角度割り出し台に対し、ボルトとナットとによ
    ってボルト頭とナットの間に挟まれて確実に固定できる
    よう、前記基礎台のボードに対面する面側が凹曲面に形
    成され、該凹曲面に当接するナットまたはボルト頭内面
    が、該凹曲面に対応する凸曲面に形成されていることを
    特徴とする請求項2記載のスノーボード用靴固定装置。
  4. 【請求項4】 前記靴固定締具は、 前記中間調整台の表面に、少なくとも固定される靴に対
    応する前方側と後方側に前後方向に所定の間隔に設けら
    れた複数の第3被係止部と、 裏面に前記中間調整台の前記前方側の任意の第3被係止
    部に係合する第3係合部を有して前後方向に所定の範囲
    内で位置決めされて固定されると共に、表面に前後方向
    を長手方向としたハーフパイプ状の凸曲面が形成され、
    該凸曲面の周方向に所定の間隔で複数の第4被係止部が
    設けられた前方位置調整部材と、 裏面に前記中間調整台の前記後方側の任意の第3被係止
    部に係合する第3係合部を有して前後方向に所定の範囲
    内で位置決めされて固定されると共に、表面に前後方向
    を長手方向としたハーフパイプ状の凸曲面が形成され、
    該凸曲面に周方向に所定の間隔で複数の第4被係止部が
    設けられた後方位置調整部材と、 裏面に前記前方位置調整部材の任意の第4被係止部に係
    合する第4係合部を有して該前方位置調整部材の左右方
    向に所定の角度範囲内で位置決めされて傾斜固定される
    と共に、表面に靴を受ける靴受け面を備える前方靴受け
    部材と、 裏面に前記後方位置調整部材の任意の第4被係止部に係
    合する第4係合部を有して該後方位置調整部材の左右方
    向に所定の角度範囲内で位置決めされて傾斜固定される
    と共に、表面に靴を受ける靴受け面を備える後方靴受け
    部材とを具備することを特徴とする請求項1、2または
    3記載のスノーボード用靴固定装置。
  5. 【請求項5】 前記前方靴受け部材および前記後方靴受
    け部材が左右方向に傾斜しても、該前方靴受け部材およ
    び後方靴受け部材が、対応する前記前方位置調整部材お
    よび前記後方位置調整部材に対し、ボルトとナットとに
    よってボルト頭とナットの間に挟まれて確実に固定でき
    るよう、前記前方位置調整部材および前記後方位置調整
    部材のボードに対面する面側が凹曲面に形成され、該凹
    曲面に当接するナットまたはボルト頭内面が、該凹曲面
    に対応する凸曲面に形成されていることを特徴とする請
    求項4記載のスノーボード用靴固定装置。
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