JPH08257201A

JPH08257201A - スノーボード

Info

Publication number: JPH08257201A
Application number: JP7069593A
Authority: JP
Inventors: Hisayo Kobayashi; 尚代小林
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-03-28
Filing date: 1995-03-28
Publication date: 1996-10-08

Abstract

(57)【要約】【目的】ビンディングの前後の取付け位置を無段階に
調整できるスノーボードを提供して、スノーボーダーの
好みに合ったセッティングを可能にする。【構成】スノーボード本体の上面にあり溝を前後方向
に設け、このあり溝の底部にナット部材を前後にスライ
ド自在に収容し、上記あり溝の上面に、ベース板に長孔
形状のボルト挿通孔を形成したビンディングを重ね、こ
のビンディングのボルト挿通孔にボルト部材を挿通して
その先端を上記ナット部材に螺合せしめて、ビンディン
グをスノーボード本体に固定してスノーボードを構成す
ると、ビンディングをあり溝に沿って無段階に前後にス
ライドさせて、スノーボード本体の所望の位置に取付け
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ビンディングの前後
の取付け位置が無段階に調整可能なスノーボードに関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】最近では、スノーボードの
人気が高まっており、ゲレンデでスノーボーダーの姿を
見る機会が多くなっている。

【０００３】ところで、スノーボーダーは、自分の体格
や好みに合わせてスノーボード本体に対するビンディン
グの取付け位置を微妙に調整できれば都合がよい。

【０００４】しかし、従来のスノーボードは、スノーボ
ード本体の上面に一定間隔で前後に並ぶ多数のねじ孔の
うちの適当なものに、ベース板にボルト挿通孔が形成さ
れているビンディングを重ね、ビンディングのボルト挿
通孔にボルトを挿通してその先端をねじ孔に螺合させ
て、ビンディングをスノーボード本体に固定しているの
で、ビンディングの取付け位置を段階的にしか変えられ
ず、微調整をすることができない。したがって、上級の
スノーボーダーにとっては、自分にあったセッティング
ができないという不満があった。

【０００５】そこで、この発明は、ビンディングの前後
の取付け位置を無段階に調整できるスノーボードを提供
して、スノーボーダーの好みに合ったセッティングを可
能にしようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、スノーボード本体の上面にあり溝を
前後方向に設け、このあり溝の底部にナット部材を前後
にスライド自在に収容し、上記あり溝の上面に、ベース
板に長孔形状のボルト挿通孔を形成したビンディングを
重ね、このビンディングのボルト挿通孔にボルト部材を
挿通してその先端を上記ナット部材に螺合せしめて、ビ
ンディングをスノーボード本体に固定してスノーボード
を構成した。

【０００７】

【作用】この発明に係るスノーボードにおいては、スノ
ーボード本体の上面のあり溝に沿ってビンディングをス
ライドさせると、ビンディングの取付け位置を無段階に
調整することができ、また、ボルト挿通孔が長孔形状に
形成されているので、ボルト部材がボルト挿通孔内で移
動できる範囲でビンディングの向きの調整もできる。

【０００８】

【実施例】この発明に係るスノーボードの実施例を、添
付図面に基づいて説明する。

【０００９】スノーボード１は、図１に示すように、前
端及び後端が窄んだ形状のスノーボード本体２に、ブー
ツを固定するためのビンディング３を取り付けて構成さ
れている。

【００１０】ビンディング３は、図２に示されるよう
に、ブーツの底に当接するベース板４と、ベース板４の
両側縁に一体に形成された、ブーツの底部両側と背面部
に当接するスットラップホルダー５からなっている。ス
トラップホルダー５にはストラップ取付け用孔６が複数
個設けられており、ブーツをビンディング３に固定する
ためのストラップが取付けられるようになっている。

【００１１】ビンディング３のベース板４においては、
ほぼ中央部分に円形のくり抜き部７が設けられており、
このくり抜き部７は、周縁部に外方へ放射線状に延びる
係合凹所８が所定の間隔で多数設けられている。

【００１２】ベース板４のくり抜き部７には、円盤状の
円形プレート９が着脱自在に被せられている。

【００１３】この円形プレート９の下部は、くり抜き部
７にぴったりと嵌まる大きさで、周縁部に外方に突出し
てくり抜き部７の係合凹部９に嵌まる係合突起が形成さ
れており、円形プレート９をくり抜き部７に被せたとき
に、円形プレート９がビンディング３のベース板４上
で、くり抜き部７に沿って回転しないようになってい
る。

【００１４】また、円形プレート９の上部は、少し広目
に形成されており、くり抜き部７の係合凹所８を上から
覆うようになっている。

【００１５】円形プレート９には、互いに平行に並ぶ一
対の長孔状のボルト挿通孔１０が２組設けられており、
一の組の各ボルト挿通孔と他の組の各ボルト挿通孔と
は、夫々一直線上に並ぶように配置されている。

【００１６】円形プレート９のボルト挿通孔１０は、上
部が広くなるように形成されており、ボルトの頭部が円
形プレート９の上面から突出しないようになっている。

【００１７】スノーボード本体２の上面においては、図
１乃至図３に示すように、前方寄りの部分と後方寄りの
部分に、前後に平行に延びる一対のあり溝１１が夫々設
けられている。

【００１８】この一対のあり溝１１は、その間隔が円形
プレート９の上記一対のボルト挿通孔１０の間隔と同一
になるように形成されている。

【００１９】また、各あり溝１１は、スノーボード本体
２の中央に近い側の端部が矩形状に広くなるように形成
されており、この端部から偏平な矩形ナット１２があり
溝１１内に収容されるようになっている。

【００２０】あり溝１１内に収容されるナット１２は、
あり溝１１の底壁上を前後にスライド自在となるように
形成されている。

【００２１】また、あり溝１１の底壁には、図２に示す
ように、前後に延びる凹溝１３が設けられており、この
凹溝１３は、ボルトの先端部が入り込めるような幅に形
成されている。

【００２２】スノーボード１のセッティングの際には、
以下の要領でビンディング３をスノーボード本体２に取
付ける。

【００２３】まず、ビンディング３をスノーボード本体
２のあり溝１１に所望の向きとなるように重ねた際に、
円形プレート９上のボルト挿通孔１０があり溝１１とほ
ぼ直交するように、円形プレート９をビンディング３の
ベース板４に形成されたくり抜き部７に被せる。

【００２４】その後、図１乃至図３に示すように、円形
プレート９のボルト挿通孔１０とワッシャ１５に、ボル
ト１４を挿通し、このボルト１４の先端をあらかじめあ
り溝１１に収容したナット１２に螺合させて、ビンディ
ング３をスノーボード本体２に所望の向きとなるように
取付ける。

【００２５】この取付けの際には、ボルト１４を締める
前に、ビンディング３をあり溝１１に沿って前後にスラ
イドさせて、ビンディング３の取付け位置を所望の位置
となるように調整する。また、ビンディング３のスノー
ボード本体２に対する向きは、ボルト挿通孔１０が長孔
状に形成されていることにより、図１に示すように、ボ
ルト挿通孔１０内でボルト１４の位置を移動させること
によって、微調整が可能となっている。

【００２６】また、ビンディング３の向きを大きく変え
たい場合は、円形プレート９のビンディング３のベース
板４に対する回転方向の取付位置を変えればよい。

【００２７】このように、ビンディング３のスノーボー
ド本体２に対する取付け位置と向きを充分に調整した後
に、ボルト１４を締め付けて、ビンディング３をスノー
ボード本体２に固定する。

【００２８】ボルトの締め付けにおいては、あり溝１１
の底壁に、上述のように凹溝１３が形成されていること
により、図３に示すように、ボルト１４を締め付けた際
にボルト１４の先端がナット１２の下面から下方へ突出
しても凹溝１３に嵌まるので、ボルト１４を充分に締め
付けて、ビンディング３をスノーボード本体２に強固に
固定することができるようになっている。

【００２９】また、上記の手順で行ったスノーボード１
のセッティングを変更したい場合は、ボルト１４を一旦
緩めて、同様の手順で再度セッティングすればよい。

【００３０】従来のスノーボード１６においては、図４
乃至図６に示すように、スノーボード本体１７の前方寄
りの部分と後方寄りの部分の夫々に、互いに左右方向に
並ぶ一対のねじ孔１８が、前後方向に一定の間隔で複数
組設けられており、これらのねじ孔１８のうちの適当な
ものにビンディング３を重ね、円形プレート９のボルト
挿通孔１０にボルト１４を挿通し、ボルト１４の先端を
ねじ孔１８に螺合させることによって、ビンディング３
をスノーボード本体１７に取付けるようになっている。

【００３１】したがって、スノーボーダーは、限られた
ねじ孔１８の中から最も自分の好みのセッティングに近
いと思われるものを選んで、その選んだねじ孔１８にビ
ンディングを取付けるので、微妙にビンディング３の取
付け位置を前後させることができず、自分の好みのセッ
ティングをすることができない場合が多かった。

【００３２】この実施例のスノーボード１においては、
ビンディング３をあり溝１１に沿ってスライドさせて任
意の位置で固定することができるので、スノーボーダー
は、ビンディング３の取付け位置を無段階に調整するこ
とができる。また、実際に滑ってみて再セッティングを
したい場合は、ボルト１４を緩めるだけでビンディング
３をスライドさせて取付け位置を変更できるので、従来
のスノーボード１６のように、一旦ボルト１４をねじ孔
１８から外す必要がなく、再セッティングが容易であ
る。

【００３３】

【効果】この発明に係るスノーボードは、以上のように
構成されていることより、ビンディングの取付け位置を
微妙に調整することができるので、スノーボーダーは、
自分の好みに合ったスノーボードのセッティングをする
ことができる。

【００３４】また、従来のスノーボードに比べて再セッ
ティングが容易であり、状況に合わせて何回もセッティ
ングし直しても面倒とならないので、スノーボーダーは
常にベストのセッティングで滑ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の正面図の上面図

【図２】上記実施例のビンディングの取付け状態を示す
分解斜視図

【図３】上記実施例のビンディングの取付け状態を示す
横断正面図

【図４】従来のスノーボードを示す上面図

【図５】従来のスノーボードのビンディングの取付け状
態を示す分解斜視図

【図６】従来のスノーボードのビンディングの取付け状
態を示す横断正面図

【符号の説明】

１スノーボード２スノーボード本体３ビンディング４ベース板５ストラップホルダー６ストラップ取付け用孔７くり抜き部８係合凹所９円形プレート１０ボルト挿通孔１１あり溝１２ナット１３凹溝１４ボルト１５ワッシャ１６従来のスノーボード１７従来のスノーボード本体１８ねじ孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スノーボード本体の上面にあり溝を前後
方向に設け、このあり溝の底部にナット部材を前後にス
ライド自在に収容し、上記あり溝の上面に、ベース板に
長孔形状のボルト挿通孔を形成したビンディングを重
ね、このビンディングのボルト挿通孔にボルト部材を挿
通してその先端を上記ナット部材に螺合せしめて、ビン
ディングをスノーボード本体に固定したスノーボード。
【請求項２】上記ビンディングのベース板に円形のく
り抜き部を形成し、このくり抜き部に円形プレートを回
転可能に被せ、この円形プレートに上記ボルト挿通孔を
形成し、円形プレートと円形プレートが重なるくり抜き
部の周縁部とに、互いに係合して円形プレートの回転を
規制する係合突起と係合凹所とを所定間隔で形成したこ
とを特徴とする請求項１に記載のスノーボード。
【請求項３】平行な一対のあり溝を、スノーボード本
体の前方寄り部分と後方よりの部分の夫々に設けたこと
を特徴とする請求項１又は２に記載のスノーボード。
【請求項４】上記ビンディングのボルト挿通孔を、ス
ノーボード本体に形成した平行な一対のあり溝と、同一
間隔で平行に並べて形成したことを特徴とする請求項３
に記載のスノーボード。