JP3096279B2 - 土壌改良方法 - Google Patents

土壌改良方法

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    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ場、サッカ
ー場、公園緑地等の芝地において、土壌改良により芝生
の育成に好適な環境を付与することができる土壌改良方
に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場等の芝生には、芝生の密度が部
分的に高くなって分厚くなるマットと呼ばれる状態が生
じることがある。このようなマットが形成されると通気
及び通水状態が悪化するため、芝生の育成には悪影響と
なる。特に旱魃時には、芝地表面が乾燥していっそう通
気及び通水状態が悪くなるため、地下土壌は閉塞状態と
なってしまい、芝生の根は酸素及び水不足となる。ま
た、通気状態が悪化するため地中温度が上昇し、有機物
の嫌気分解により、アンモニアやメルカプタンのような
有毒ガスが発生する恐れもある。このような状態が継続
すると、芝生は根腐れを起こし、やがては枯死してしま
う。また、このマット状況は他の有害な芝生病気の素因
ともなる。
【0003】かかる事態の発生を防止するため、通常
は、芝生地下土壌の適度な通気性及び通水性を維持し、
適正な土壌三相分布(固相50%、液相25%、気相2
5%)を確保するため、定期的にエアレーションと呼ば
れる管理作業がなされ、芝生の健全な生育環境及び病害
要因の軽減を図っている。このエアレーションは、主と
してマットが形成された部分の芝地に、直径が6〜16
mmで深さが5〜10cmの穴を、25〜50mm間隔で所要
数だけ穿孔したのち、通気性及び通水性を付与するため
に、孔に砂目土を入れて塞いでから表面を平らにする作
業である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一度のエアレーション
作業により穿孔される孔の数は、例えばゴルフ場の芝生
の場合には1m平均で約160〜260個程度であ
る。よって、その一つ一つに砂目土を入れて塞ぐことは
煩雑であり、時間もかかり過ぎる。このため、穿孔され
る孔を含む一帯の芝生に砂目土を散布したのち、ブラシ
付き乗用三連により穴の中に擦り込む方法が採用されて
いる。
【0005】しかし、このような方法によると、孔の中
に砂目土が均一に入らずに穴の内部に空洞が生じる場合
がある。このような場合には、人による踏圧、芝刈り機
等による圧力、周囲の土圧などにより孔内の砂目土が周
囲の土とともに押し固められて固結して、数日間で芝生
地下土壌は元の状態に戻ってしまうため、作業効果が長
続きしない。
【0006】また、夏季の高温時に芝生表面への散布作
業を行うと、直射日光を浴びた砂は速やかに50〜60
℃もの高温となって熱を持ち、芝の葉を焼いて枯らして
しまうこともある。このため、作業時間が早朝や夜間に
限られてしまうことになり、作業員の負担が大きくな
り、それに要する費用も大きくなるという問題がある。
更に、砂目土は、通常は天然細砂を使用しているため、
粒径が不均一の場合があり、必ずしも意図した通気及び
通水状態が得られない場合もある。
【0007】そこで本発明は、作業性が優れており、土
壌環境を改善して芝生の育成に好適な環境を付与できる
土壌改良方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1とし
て、土壌に孔を形成する工程、直径1〜4mmのパーラ
イト粒子及び結合剤を混合して、円柱状又は角柱状に成
形した多孔質成形体からなる土壌散布剤を、その長手方
向を縦にして前記孔に埋め込む工程を具備し、その後、
結合材が溶出しても、パーライト粒子間の間隙及び粒子
の空隙が保持されることを特徴とする土壌改良方法を提
供する。本発明は、請求項2として、前記多孔質成形体
が直径8〜10mmで長さ20〜30mmの円柱状である請
求項1記載の土壌改良方法を提供する。本発明は、請求
項3として、前記多孔質成形体を、直径1〜4mmのパ
ーライト粒子と結合剤のほか、さらに、ゼオライトを混
合して成形したことを特徴とする請求項1又は2記載の
土壌改良方法を提供する。本発明は、請求項4として、
結合剤がステフェン廃水濃縮液である請求項1〜3のい
ずれか1に記載の土壌散布方法を提供する。本発明は、
請求項5として、更に、多孔質成形体中に水質浄化剤を
含有する請求項1〜4のいずれか1に記載の土壌改良方
法を提供する。本発明は、請求項6として、更に、多孔
質成形体中に害虫防除成分を含有する請求項1〜4のい
ずれか1に記載の土壌改良方法を提供する。本発明は、
請求項7として、更に、多孔質成形体中に抗菌成分を含
有する請求項1〜4のいずれか1に記載の土壌改良方法
を提供する。本発明は、請求項8として、多孔質成形体
中に、所望の植物の種子が保持されている請求項1〜7
のいずれか1に記載の土壌改良方法を提供する
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の土壌散布剤は、パーライ
トと結合剤を含む多孔質成形体からなるものである。パ
ーライトと結合剤の配合割合は、良好な成形性を確保す
るため、パーライト100重量部に対して結合剤(含水
物の場合には固型分として)が5〜15重量部であるこ
とが好ましいが、成形体を得ることができるのであれば
この範囲に限定されるものではない。
【0010】本発明の土壌散布剤は、更に多孔質成形中
にゼオライトを含有させることができる。ゼオライトは
天然物であっても、合成物であってもよい。土壌散布剤
中におけるパーライトとゼオライトの配合割合は、パー
ライト100重量部に対してゼオライトが5〜50重量
部であることが好ましく、10〜30重量部であること
が特に好ましい。ゼオライトを配合した場合における結
合剤の使用量は、上記と同量である。
【0011】本発明の土壌散布剤に使用する結合剤とし
ては、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコ
ール、デンプン、デキストリン等のほか、ステフェン廃
水濃縮液、パルプ廃液濃縮液、アルコール発酵廃液等を
挙げることができる。これらの中でも、天然物由来で安
全性が高く、廃物利用によるごみの減量化にも役立つた
め、ステフェン廃水濃縮液、パルプ廃液濃縮液、アルコ
ール発酵廃液が好ましい。これらの中でもステフェン廃
水濃縮液は、甜菜製糖工程において、ステフェン法を採
用して糖蜜から蔗糖を回収した場合の廃水であり、糖分
を含有しているために結合力が強い一方、親水性も強い
ため、土壌中等の水分と反応し、多孔質成形体の崩壊が
容易となる上、その有効な再利用を図るという点におい
ても特に好ましいものである。なお、本発明の多孔質成
形体は、後述のように、エアレーション作業により穿孔
した孔へ埋める際には、所定の形状を保持しているため
埋めやすいという特質を有すると共に、該多孔質成形体
を構成するパーライト粒子間の間隙及び製造の際の乾燥
処理に伴う水分等の蒸発によって生じるパーライト粒子
自体の気孔により、空隙率及び気孔率とも高く、通気
性、通水性を良好に確保できるという特質を有するが、
上記した結合剤の採用により、エアレーションにより穿
孔した孔へ埋めた後、およそ2〜4週間程度で結合剤が
溶出して速やかに崩壊するという特質を発揮させること
ができる。崩壊しても、多孔質成形体状態の粒子間隙は
そのまま保持される一方、結合剤が溶出した分、更に粒
子間の間隙率が向上する。
【0012】本発明の土壌散布剤は、更に多孔質成形体
中に水質浄化剤を含有させることができる。この水質浄
化剤としては、粉末状又は繊維状の活性炭、各種セラミ
ックス、炭酸カルシウム、ゼオライト、磁鉄鉱、磁硫鉄
鉱等を挙げることができる。水質浄化剤の含有量は、多
孔質成形体中において約20〜約40重量%が好まし
い。
【0013】本発明の土壌散布剤は、更に多孔質成形体
中に害虫防除成分を含有させることができる。この害虫
防除成分としては、公知の有機塩素系殺虫剤、有機リン
系殺虫剤、カルバメート系殺虫剤、天然系殺虫剤等を挙
げることができる。これらの殺虫剤としては、アセフェ
ート、MEP(フェニトロチオン、商品名スミチオ
ン)、ピリダフェンチオン、クロルピロホス、ダイアジ
ノン、DEP、DDVP、ペンスルタップ、チオジカル
ブ、メソミル(商品名ランネート)、MIPC(商品名
ミプシン)、NAC(カルバリル、商品名デナポン)、
MPMC(商品名メオバール)、MTMC(商品名ツマ
サイド)、プロメカルブ(商品名カーバマルト)、ター
バム(商品名ノックバール)、XMC(商品名マクバー
ル)、BPMC(商品名バッサ)、PHC(商品名サン
サイド)、エトフェンブロックス、アレコリン、マシン
油、フルパリネート、CVP等を挙げることができる。
害虫防除成分の含有量は、多孔質成形体中において約2
0〜約40重量%が好ましい。
【0014】本発明の土壌散布剤は、更に多孔質成形体
中に抗菌成分を含有させることができる。この抗菌成分
としては、プロピコナゾール、ボリオキシンD、バリダ
マイシンA、チオファネートメチル、イブロジオン、ト
ルクロホスメル、キャプタン、フェナリモル、ミクロプ
タニル、ペンシクロン、メプロニル、ヒドロキシイソキ
サゾール、マンゼブ、チュウラム、ベノミル、プロパモ
カルプ、ホセチル、メタラキシル、フルトラニル、ビン
クロゾリン、ビテルタノール、トリフミゾール、TP
N、クロロネブ、プロシミドン、エクロメゾール、イソ
プロチオラン、銀、鉄、酸化チタン等を挙げることがで
きる。抗菌成分の含有量は、多孔質成形体中において約
20〜約40重量%が好ましい。
【0015】本発明の土壌散布剤には、更に本発明の目
的を損なわない種類及び量の他の成分、例えば、バーミ
キュライトのような天然鉱物、鉱滓、草炭、亜炭、各種
肥料、各種栄養成分を配合することができる。
【0016】本発明の土壌散布剤をなす多孔質成形体の
形状及び大きさは特に制限されるものではなく、不定形
の粒状、球状、円柱状、角柱状、板状、シート状、棒状
等の、用途に応じた所望の形状及び大きさにすることが
できる。本発明においては、作業性がよいことから、球
状又は円柱状であることが好ましく、特に直径5〜10
mmの球状又は直径8〜10mmで長さ20〜30mmの円柱
状であることが好ましい。
【0017】この多孔質成形体としては、良好な通気及
び通水状態を付与するため、粒子間隙があり、また、相
互に連通した複数の微細孔を有しているものが好まし
い。具体的には、6μm以上の孔は、通水性、通気性を
向上させ、6μm未満の微細孔は毛細管現象を発現し、
吸水性を向上させる。また、密度が0.5〜0.9g/
mlであるものが好ましい。
【0018】次に、本発明の土壌散布剤の製造方法を、
パーライト及びゼオライトを含有する土壌散布剤を例に
とって説明する。第1工程において、所定量のパーライ
トとゼオライト、更に必要に応じて他の成分を混合す
る。造粒には、一般に、原料を全て微粉砕して凝集させ
粒とする方法と、粗粉の周りに微粉を凝集させる方法が
あるが、今回はこのうち後者の方法を用いた。この場
合、例えば、パーライトとしては直径が1〜4mm程度の
粒状物(粗粉)をなしていることが好ましいが、この場
合には、ゼオライトは1mm以下の粉末状物(微粉)を用
いることが好ましい。パーライトとして粒径の大きなも
のを用いることにより、元の粒度に戻ったときの通気
性、保水性、透水性をより良好な状態で確保することが
でき、粉末状のゼオライトを用いることにより、保肥
力、CEC(塩基置換容量:値が高いほど作物の生育も
よくなる)を挙げることができる。
【0019】第2工程において、パーライトとゼオライ
トの混合物に結合剤を添加して、更に混合する。この結
合剤として、例えば上記したステフェン廃水濃縮液を用
いる場合、混合性及び後工程における乾燥処理を考慮し
て、あらかじめ固形分を60%程度に調整しておくこと
が好ましい。
【0020】第3工程において、混合物を押出機等によ
り所望形状に成形する。このとき、球状の成形体を得よ
うとする場合には、まず円柱状の成形体を製造し、次に
円柱状の成形体の角をとって球状物を成形する方法を適
用することができる。
【0021】第4工程において、前工程で得られた成形
体を乾燥する。この乾燥処理は、水分量が数%以下、好
ましくは実質的に0%になるように行う。この乾燥処理
により、粒子間隙のほか、成形体中の水分が除去されて
微細孔が形成され、空隙率と気孔率の高い多孔質成形体
となる。乾燥条件は特に制限されるものではなく、常温
又は加熱下で乾燥することができるが、500℃を超え
る高温になると熱により結合剤が焼け、多孔質成形体が
崩壊しにくくなるので、これを防止するため、500℃
以下、更には400℃以下の温度で乾燥することが好ま
しい。
【0022】本発明の土壌散布剤は、下記に示すような
種々の用途への適用ができるものである。 (1)エアレーションの埋め戻し資材としての使用 エアレーションにより穿孔された芝生の孔の埋め戻し資
材として使用した場合、本発明の土壌散布剤は多孔質で
あるため、通気性及び通水性(排水性及び保水性)を高
めることができる上に熱伝導率も低いため、これによ
り、地中温度の過度の上昇が抑制され、有害ガスの発生
も防止される。よって、芝生の発育を良好な状態に保つ
ことができる。また、土壌散布剤の微細孔に土壌細菌が
繁殖することにより、マット層が薄くなるため、エアレ
ーション作業を行う間隔も長くできる。更に、土壌散布
剤を直径5〜10mmの球状の多孔質成形体とした場合、
例えばゴルフ場の芝の長さは通常4mm程度であるために
芝の中に入り込むことがなく、孔への擦り込み作業が容
易となり、過剰量の土壌散布剤の回収作業も容易とな
る。
【0023】(2)目土資材としての使用 例えば、ゴルフ場においては、目土資材として砂を芝に
擦り込み、芝を立たせて一定した刈高を確保することに
より、均一な芝の育成とパッテングクオリティの両立が
図られている。夏季に砂により目土作業を行うことは芝
を焼く恐れがあるが、直径が0.5〜1.2mmの球状の
土壌散布剤を使用すれば、そのような問題は生じない。
即ち、大きさが一定しているため、確実に芝の根本に入
り込んで目土資材としての役割を果たすことができる
し、それによる芝立てにより芝生間の通気性が向上さ
れ、更に土壌散布剤自体が多孔質で通気性がよい上に熱
伝導率も低いため、過度の温度上昇が避けられる。
【0024】(3)踏圧による固結防止資材としての使
用 上記(2)で説明した目土資材として使用し芝を立たせ
ることにより、芝の表面に加えられる踏圧を軽減するこ
とができる。また、エアレーションにより穿孔された孔
の形状と合致するような円柱状の土壌散布剤を使用する
ことにより、前記孔への踏圧及び土圧等による、固結防
止を図ることができる。
【0025】(4)地表及び地中温度の低下資材として
の使用 上記(2)で説明した目土資材として使用することによ
り、芝生表面の過度の温度上昇を抑制することができ、
芝の育成にとって好ましい条件を維持できる。また、上
記(1)で説明したように、円柱状の土壌散布剤を使用
することによって熱の放散作用がなされることにより、
地中の過度の温度上昇を抑制することができる。
【0026】(5)その他、土壌散布剤に配合する成分
により、微量要素の補給剤、pH調整剤としての機能を
もたせることができる。なお、土壌散布剤をなす多孔質
成形体中に、所望の植物の種子を保持させれば、播種時
の保水性を向上させることができ、その結果、発芽率を
向上させることができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0028】実施例1 タフパーライト(1〜2mmの不定形品,釧路石炭乾溜社
製)1600gと、天然ゼオライト(太平洋炭砿社製)
400gとをシグマ型ニーダー(不二パウダル社製)で
均一になるように混合したのち、ステフェン廃水濃縮液
(固型分約60%)512mlを添加し、更に5分間混練
した。次に、混練物を、押出成形機(不二パウダル社
製)のディスクペレッターから押し出し、直径が8〜1
0mmで長さ20〜30mmの円柱状の成形体(水分約10
%)を得た。次に、温風ヒーター(竹綱社製)により、
80℃で3時間乾燥したのち、自然冷却して、本発明の
土壌散布剤2390g(水分0%)を得た。
【0029】試験例1 実施例1で得られた土壌散布剤を用い、芝生に適用した
場合の土壌改良効果を試験した。なお、下記の試験は厳
重な秘密管理の下で行った。試験は、平成8年9月29
日に、北見市の東急ハーブヒルゴルフクラブの圃場グリ
ーンに、5cm間隔で直径1cmで深さ6cmの孔を計30個
掘り、そこに直径8mm、長さ20〜30mmの円柱状の土
壌散布剤を一つ一つ埋め込み、試験区とした。また、同
じ圃場グリーンの約1m離れた芝生を何もしない対照区
とした。1か月後の平成8年10月30日に、10の試
験区の土壌断面を取り出して観察したところ、いずれも
結合剤の溶出にともない、多孔質成形体は、粒子同士間
に間隙が形成された状態で粒子群が円柱状に存在し、ま
た、各粒子自体の微細な気孔が保持されていた。その
後、10か月後の平成9年7月4日に、別の10の試験
区と対照区(10か所)の土壌断面を採取し、観察し
た。その結果、試験区は、いずれもマットの厚さが約1
cmしかなく柔らかかったが、対照区は、マットの厚さが
約3cmもあり固かった。また、芝の根の部分を水で洗浄
して観察したところ、試験区の芝は、新しい無数の太く
長い根がはえ、その根からは無数の毛根がはえていた。
これに対して対照区の芝は、細く古い根しかはえていな
かった。その後、残りの10の試験区をそのまま維持し
て芝の成育を観察したところ、平成9年7月20〜27
日の最高気温が30℃越える8日連続の猛暑でも、試験
区の芝は青々として何ら変化がなかった。これはマット
部分が柔らかく水分を吸収しやすいためと、根が深く張
っているので水分を吸収しやすいためであると考えられ
る。これに対して対照区の芝は、焼けて茶色く変色して
いた。
【0030】
【発明の効果】本発明は、芝生の成育を良好にするため
に好適であり、形状及び大きさを所定範囲に設定した土
壌散布剤を用いることにより、散布及び回収時の作業性
を向上させることができる。本発明は、主としてゴルフ
場、サッカー場、公園緑地等の芝生に適用されるがこれ
に限定されるものではなく、他の植物の健全な育成に資
する成分としても適用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A63K 1/00 A63K 1/00 // C09K 101:00 (56)参考文献 特開 昭52−21131(JP,A) 特開 昭47−29129(JP,A) 特開 平6−165617(JP,A) 特開 昭51−145762(JP,A) 特開 昭52−38360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 17/00 - 17/50

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌に孔を形成する工程、 直径1〜4mmのパーライト粒子及び結合剤を混合し
    て、円柱状又は角柱状に成形した多孔質成形体からなる
    土壌散布剤を、その長手方向を縦にして前記孔に埋め込
    む工程を具備し、 その後、結合材が溶出しても、パーライト粒子間の間隙
    及び粒子の空隙が保持されることを特徴とする土壌改良
    方法。
  2. 【請求項2】 前記多孔質成形体が直径8〜10mmで長
    さ20〜30mmの円柱状である請求項1記載の土壌改良
    方法
  3. 【請求項3】 前記多孔質成形体を、直径1〜4mmの
    パーライト粒子と結合剤のほか、さらに、ゼオライトを
    混合して成形したことを特徴とする請求項1又は2記載
    の土壌改良方法
  4. 【請求項4】 結合剤がステフェン廃水濃縮液である請
    求項1〜3のいずれか1に記載の土壌散布方法
  5. 【請求項5】 更に、多孔質成形体中に水質浄化剤を含
    有する請求項1〜4のいずれか1に記載の土壌改良方
  6. 【請求項6】 更に、多孔質成形体中に害虫防除成分を
    含有する請求項1〜4のいずれか1に記載の土壌改良方
  7. 【請求項7】 更に、多孔質成形体中に抗菌成分を含有
    する請求項1〜4のいずれか1に記載の土壌改良方法。
  8. 【請求項8】 多孔質成形体中に、所望の植物の種子が
    保持されている請求項1〜7のいずれか1に記載の土壌
    改良方法
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