JP3096224U - 収納部を有するタペストリー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多少上下方向に大きい絵手紙、書画、写真等
でも落下することなく収納でき、ポケット部の上側にも
布地の装飾部を設けることが可能で、インテリアとして
室内に飾ることが可能な収納部を有するタペストリーを
提供する。 【解決手段】 上及び下に棒材取付け部１１が設けられ
た布シート１２と、上及び下の棒材取付け部１１にそれ
ぞれ設けられた上棒材１３及び下棒材１４と、布シート
１２の正面側に並べて設けられ、透明シートからなって
上部にそれぞれ出し入れ口２６が設けられた複数のポケ
ット部２５を備えるポケット群１５と、上棒材１３の両
端に、少なくともその一方は取外し可能に固定された吊
り下げ紐１６とを有し、しかも、各ポケット部２５は、
２枚の前記透明シートを重ねて、各ポケット部２５の出
し入れ口２６を除く周囲を接着して形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、壁等に掛けて使用し複数の収納部を有するタペストリーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、趣味で絵手紙等を書いたり、色紙に文字や絵を書いたりする人も多く、自 分で書いたり、他人から貰った好みの絵手紙、書画、文字、写真等を飾りたい場 合には小さな額に入れて飾ったり、押しピンで壁等に止めていた。 また、従来、壁掛けとして、絵画風の織物であるタペストリーが室内に飾られて インテリアになっていた。 また、広告の展示用のタペストリーとして、例えば特許文献１に示すように、２ 枚の耐水性のシートを重ねて複数のポケットを作り、表示内容を簡単に表示する ものが提案されている。

【０００３】

【特許文献１】 実用新案登録第３０７５３７４号公報

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、絵手紙や書画をそのまま、押しピンで壁にさしたのでは、絵手紙や書画 が汚れる上に傷がつく。額を買って入れても良いが、気にいったのが何枚もあっ て、一度に展示したい場合は、１枚ずつ額に入れる必要があり、費用も、労力も 要するという問題があった。 更に特許文献１に記載のものは、タペストリーといいながら、織物部分からなる 布シートを有さず、単に複数のポケットを有するビニールシートだけからなるの で、広告用としては良いが、室内で使用するには装飾性に欠け、インテリアには ならないという問題があった。また、ポケットの開口部が左右にあり、ファスナ ーが設けられているため、書画、写真、絵手紙等の展示したいシート片がポケッ トの大きさより少しでも大きいと入らないと言う問題があった。 更には、ポケットの中により大きいシート片を入れると、横方向に飛び出し、開 口部を閉じることができず、結果として入れたシート片が落下する恐れがあった 。

【０００５】 本考案は係る事情に鑑みてなされたものであり、多少上下方向に大きい絵手紙、 書画、写真等でも落下することなく収納でき、しかも、ポケット部の上側にも布 地の装飾部を設けることが可能で、インテリアとして優れ室内に飾ることが可能 な収納部を有するタペストリーを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記目的に沿う第１の考案に係る収納部を有するタペストリーは、上及び下に棒 材取付け部が設けられた布シートと前記上及び下の棒材取付け部にそれぞれ設け られた上棒材及び下棒材と、前記布シートの正面側に並べて設けられ、透明シー トからなって上部にそれぞれ出し入れ口が設けられた複数のポケット部を備える ポケット群と、前記上棒材の両端に、少なくともその一方は取外し可能に固定さ れた吊り下げ紐とを有し、しかも、前記各ポケット部は、２枚の前記透明シート を重ねて、前記各ポケット部の出し入れ口を除く周囲を接着して形成されている 。 本考案のタペストリーは、布シートの正面側に、上部に出し入れ口を有する複数 のポケット部からなるポケット群を設けている。そして、このポケット群は透明 シートを重ねて形成され収納部となるので、各ポケット部のそれぞれに、例えば 絵手紙や写真、書画等記載したカードを（以下、展示カードともいう）を入れて 展示できる。また、それぞれのポケット部は上部が開口しているので、ポケット 部の高さより大きい縦長の展示カードでも収納できる。 ここで布シートは織物からなるものの他、不織布からなるものも含み、布シート 本来の模様がある場合や、布に模様を描いた場合も本考案に含まれる。背部の布 シートに模様を設けると、更に全体の装飾性を高めることができる。

【０００７】 また、第２の考案に係る収納部を有するタペストリーは、第１の考案に係る収納 部を有するタペストリーにおいて、前記吊り下げ紐の一方は、前記上棒材の端部 に取り外し可能に嵌着されるキャップを介して前記上棒材に取り外し可能に固定 されている。 吊り下げ紐は少なくとも一方端が、取り外し可能に嵌着されているキャップを介 して上棒材に固定されているため、吊り下げ紐のついたキャップを上棒材から外 せば、上棒材、吊り下げ紐、キャップを布シートから外すことができる。従って 、布シートを簡単に洗濯でき、使用しない時はタペストリーをコンパクトに収納 できる。

【０００８】 第３の考案に係る収納部を有するタペストリーは、第２の考案に係る収納部を有 するタペストリーにおいて、前記布シートの上部であって前記ポケット群の上位 置には、飾りシートを固定する飾りシート部が形成され、しかも、該飾りシート 部の周囲には、前記飾りシートの角部の一部又は全部を覆って固定する糸製又は 布製の複数の渡り部材が設けられている。 ポケット部の上に飾りシートを固定することができるため、例えば、飾りシート にポケット部に収納した展示品についてのテーマ、内容説明、作者等を示すこと ができ、鑑賞する人にとって、展示品の内容が判って非常に便利である。 更に、飾りシートを飾りシート部に糸製又は布製の複数の渡り部材で固定するよ うにしているため、飾りシートが容易に取り外し可能であり、ポケット群に入れ る展示品の内容に合わせて変更することも自由である。

【０００９】 第４の考案に係る収納部を有するタペストリーは、第３の考案に係る収納部を有 するタペストリーにおいて、前記複数のポケット部が形成されたポケット群は、 面状ファスナー、ホック及びチャックのいずれか１からなるファスナー部材によ って前記布シートに取り外し可能に取付けられている。 ポケット群が面状ファスナー、ホック、チャックの何れか１からなるファスナー 部材を介して布シートに取付けられているため、通常はポケット群を布シートに 確り安定して接合でき、ファスナー部材の係合を外せば、簡単に分離できる。

【００１０】 第５の考案に係る収納部を有するタペストリーは、第３の考案に係る収納部を有 するタペストリーにおいて、前記複数のポケット部が形成されたポケット群は、 糸を介して前記布シートに取付けられている。ポケット群が糸を介して布シート に取付けられているため、通常は布シートに確り安定して取付けられており、糸 を解けば取り外せる。 第４、第５の考案において、ポケット群が、それぞれのファスナー部材、あるい は糸によって布シートに取り外し可能に取付けられているので、ポケット部の大 きさの異なるポケット群を用意しておけば、展示したいものに合わせてポケット 群を取り替えることができる。 更に、ポケット群が布シートから取り外し可能に取付けられており、上棒材もキ ャップを外して取り外し可能であるため、布シートとポケット群のそれぞれが汚 れた場合に、それぞれを別々にクリーニング処理できる。例えば布シートは洗っ て糊付けしてアイロン掛け等し、ポケット群はそのまま水洗いするか拭く等して 、素材に応じた方法でそれぞれを常に清潔に保つことができる。従って、長期の 使用が可能となる。

【００１１】 第６の考案に係る収納部を有するタペストリーは、第４の考案に係る収納部を有 するタペストリーにおいて、前記複数のポケット部の内の１又は２以上のポケッ ト部は芳香を放散するための小孔を有している。 第７の考案に係る収納部を有するタペストリーは、第５の考案に係る収納部を有 するタペストリーにおいて、前記複数のポケット部の内の１又は２以上のポケッ ト部は芳香を放散するための小孔を有している。 第６及び第７の考案において、小孔を有するポケット部に芳香を発散する、例え ば、匂紙、檜シート等を入れることにより、ポケット部から芳香もでて、部屋の 芳香剤としての役割も持ち、使用価値が高まる。

【００１２】 第８の考案に係る収納部を有するタペストリーは、第４〜第７の考案に係る収納 部を有するタペストリーにおいて、それぞれの前記各ポケット部には、文字、写 真、絵のいずれか１又は２以上が記載されたカードが収納されている。 複数の透明なポケット部に文字、写真、絵のいずれか１又は２以上が記載された カードを一度に収納して展示することができるので、室内で簡単な展示会ができ 、展示品を楽しむことができると同時に、室内のインテリアにもなるし、心の糧 となるような文字あるいは絵を展示すれば、心の癒しにもなる。

【００１３】

【考案の実施の形態】

続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明 し、本考案の理解に供する。 ここに、図１は本考案の一実施の形態に係る収納部を有するタペストリーの説明 図、図２は図１のＡ−Ａ矢視断面図、図３（ａ）、（ｂ）はそれぞれ同タペスト リーの飾りシート部の変形例に係る渡り部材の説明図、図４（ａ）は布と透明シ ートの接合状態の説明図、（ｂ）は（ａ）のＢ−Ｂ矢視断面図、（ｃ）は（ａ） のＣ−Ｃ矢視断面図、図５は小孔を有するポケット部の説明図である。

【００１４】 図１に示すように、本考案の一実施の形態に係る収納部を有するタペストリー１ ０は、上下に棒材取付け部１１が設けられた布シート１２と、上下の棒材取付け 部１１にそれぞれ入れる上棒材１３及び下棒材１４と、布シート１２の正面側に 並べて設けられた複数のポケット部２５を有するポケット群１５と、上棒材１３ の両端にその端部が固定された吊り下げ紐１６とを有して構成されている。以下 、これらについて詳しく説明する。

【００１５】 布シート１２は模様を編み込んだ横３０〜５０ｃｍ、縦５０ｃｍ〜１ｍ程の矩形 の織物からなり、上端及び下端の棒材取付け部１１は図２に示すように、布シー ト１２の上端及び下端をそれぞれ５ｃｍ程度折り返し、直径０．５〜３ｃｍの上 棒材１３、下棒材１４が挿入できるように隙間をあけて縫い合わせて形成されて いる。さらに、この上、下棒材１３、１４は、それぞれ上下の棒材取付け部１１ に嵌入されて、その内径が棒材１３、１４の外径と実質的に等しい上キャップ１ ７、下キャップ１８をそれぞれの両端に嵌めることによって、棒材取付け部１１ に取付けられる。また、左右の上キャップ１７の中心にはそれぞれ、吊り下げ紐 １６を通すための孔が設けられ、吊り下げ紐１６の左端及び右端をこの孔に挿入 し、上キャップ１７のの内部側で結び目を作って各上キャップ１７に固定してい るので、吊り下げ紐付きのキャップとなって、吊り下げ紐１６が上キャップ１７ を介して、上棒材１３に固定されることになる。

【００１６】 ここでは、左右両方の上キャップ１７を上棒材１３に取り外し可能に取付けたが 、左右の上キャップ１７の一方を上棒材１３に取り外し可能とし、他方は上棒材 １３に固着して棒材から取り外し不能としてもよい。片方が外れれば、棒材及び キャップは布シートから取り外し可能であるから使用に差し支えないからである 。なお、本実施の形態では、下棒材１４も同様に両端に下キャップ１８を取り外 し可能に取付けている。 また、本実施の形態では、両側の上キャップを取り外し可能としているので、上 キャップ１７に結び目を介して固定された吊り下げ紐１６も取り外すことができ 、展示品の雰囲気に合わせて吊り下げ紐を変更することができる。 上、下棒材は竹材でも、木材でも、プラスチック製、金属製のいずれの素材でも よく、更に上キャップ、下キャップも棒材と同じ素材でも良いし、違う素材でも 良い。

【００１７】 図１に示すように、布シート１２の上部には飾りシート１９を固定する飾りシー ト部２０が形成され、飾りシート部２０の周囲には、飾りシート１９の角部の一 部を覆って飾りシート１９を固定する糸製の渡り部材２１ａが設けられている。 飾りシート１９は、例えば和紙等の紙製の飾りシートに直接、展示品についての 内容説明、テーマ等を記載してもよいし、模様入りの和紙の上にさらに、白紙の 和紙に展示品についての説明等を記載した和紙を糊等で接着して重ねて飾りシー トとしてもよいし、薄くて軽いプラスチック製、アルミ製の板を飾りシートとし てもよい。 また、渡り部材は、例えば、図３（ａ）に示すような布製のリボンの渡り部材２ １ｂにしてインテリア性を増してもいいし、（ｂ）に示すような三角形の渡り部 材２１ｃにして、飾りシート１９の角部の全部を覆うようにしてもよい。飾りシ ート部２０の大きさも、飾りシートの大きさにより変更自由である。 また、渡り部材に使用する糸は木綿製でもよいし、釣糸のような透明のプラスチ ック製でもよく、渡り部材として、飾りシートを固定できるものであればいずれ の素材でもよい。

【００１８】 更に、布シート１２の飾りシート部２０の下方には、例えば、横２５〜５０ｃｍ 、縦４０〜６０ｃｍの例えば、透明なビニール製のポケット群１５が周囲を糸で 縫い付けられて布シート１２に取付けられている。このポケット群１５が布シー ト１２に固定されている箇所は周囲全部でもいいし、要所、要所の数か所でもよ い。また、糸以外の面状ファスナー、ホック、チャックのいずれか１からなるフ ァスナー部材、鳩目等でも固定されるものならいずれを使用してもよい。この場 合もポケット群１５が布シート１２に安定して接続するように、要所、要所の数 か所、例えば、ホック２２を図１に示すように８カ所につけるようにしてもよい し、それ以上でもよい。

【００１９】 また、このポケット群１５は、図１、図４に示すように、例えば、横２５〜５０ ｃｍ、縦４０〜６０ｃｍの例えば、透明なビニールシートからなる下シート２３ に、同じ大きさの例えば、透明なビニールシートからなる上シート２４を重ね、 ２枚のビニールシートの周囲及び、例えば横に３分割、縦に４分割して形成され る第２のポケット部２５間の境界となる位置を２〜１０ｍｍの幅で熱溶着すると 、この溶着部２７が、各ポケット部２５の左右及び底となる。次ぎに各ポケット 部２５の上部に出し入れ口２６を切開すると、横３列、縦４列に並んだポケット 部２５を有するポケット群１５ができる。 ここで、各出し入れ口２６は下シート２３と上シート２４を溶着する前に切開し ておいてもよい。下シートと上シートとは、溶着ではなく、接着剤を用いて接着 してもよい。また、２枚の上下のシートを重ね合わせた、最上端部は接着するこ となくそのまま開口して、出し入れ口２６としてもよい。 ポケット群１５を構成する各ポケット部２５は図４（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示 すように、左右、及び底部が溶着され、上部が開口した収納部となっているため 、上部の出し入れ口２６より、展示しようと思う展示カードをポケット部２５に 挿入して収納するが、ポケット部２５の高さより少し高い縦長の展示カードも収 納できる。その上、本実施の形態では一度に１２枚の展示カードを各ポケット部 に収納して展示できるので、一般家庭あるいはホテルのロビー、階段、室内等、 タペストリーが飾れる広さがあれば、どこでも簡単に小さな展示会ができること となった。

【００２０】 本実施の形態では各ポケット部２５の大きさが同じポケット群１５としたが、２ 枚に重ねた上シートと下シートを溶着する位置を列毎に変える事により、列毎に ポケット部の大きさの異なるポケット群ができる。また、各ポケット部の大きさ が異なるように、上下のシートを溶着することによって、各ポケット部によって 大きさが異なるポケット群ができる。 また、各ポケット部毎の上シート片を一枚の下シートに溶着して各ポケット部を 作る場合や、各ポケット部に蓋を付ける場合も本考案に含まれる。更に、本実施 の形態とポケット部の大きさ、数、横、縦の列数、ポケット群の大きさが異なる 場合も本考案に含まれる。

【００２１】 また、本実施の形態に係るタペストリー１０の各ポケット部２５に入れて展示す る展示カードとして、例えば、一枚の和紙に、絵の具で漢字を書いた上に墨でひ らがなを重ねて書いた文字カードを作成して展示することもできる。 漢字とひらがなの両方が書かれているので、漢字の意味をひらがなで記した場合 には外国人の漢字の練習になるし、好きな漢字とその意味、例えば、「夢／ゆめ 」「喜／よろこび」等を書いてタペストリーに入れて飾れば、心を癒す効果もで て、外国人にも日本人にも、特に老人に喜ばれる。 従って、透明シートに絵手紙、絵シートや、写真、文字、絵が記載されたカード 等、気にいったものを入れておしゃれなインテリアとしても楽しめると同時に展 示板として何枚もの絵手紙等を一度に展示して鑑賞することができる。

【００２２】 更に、図５に示すように、１２個のポケット部２５の内の例えば、下部に設けた ２つのポケット部の底部の隅、あるいは表面に小孔２８を設け、小孔２８を有す るポケット部２５の内部に、檜材からなるシート、匂い袋、或いは紙あるいは布 シートに好きな芳香をしみ込ませたもの等、芳香を有するもの入れることによっ て、上部の出し入れ口２６からだけでなく小孔２８からも芳香が放散してより香 りを楽しむことができる。 また、ポケット部２５の芳香を簡単に変更できるので、展示品の雰囲気により、 芳香を変えることによって、より味わい深く展示品を楽しむことができる。 従って、部屋のインテリアあるいは絵手紙等の展示板としてのみでなく、部屋の 芳香剤としての役割も持つ事になる。

【００２３】 本考案は前記実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない 範囲での変更は可能である。例えば、前記実施の形態では、ポケット群を構成す る透明シートをビニールシートとしたが、透明な合成樹脂シートであれば、例え ば、ポリエステル、ポリ塩化ビニル製等、いずれでもよい。 また、出し入れ口を除く周囲を接着してポケット部を構成する際に、適度な高さ を設けて上シートを下シートに接着すると、厚みを有したポケット部ができて、 匂い袋等を入れるのに便利である。また、厚みを有するポケット部では、１つの ポケット部に大きさの異なる何枚かのカード等を一度に入れて、組合せを楽しん だり、入れたものを時々変更したり、収納袋としても便利となる。 また、ポケット群を構成する透明シートである下シートに薄い模様、あるいは文 字等を記載するのも自由である。 更に、ポケット部に入れるものは、絵葉書、写真、書画、文字等に限らず自由で ある。

【００２４】

【考案の効果】

請求項１〜８記載の考案は、布シートの正面側に、上部に出し入れ口を有する透 明シートを重ねて形成された複数のポケット部を有しているので、このポケット 部が収納部となる。そして、この複数のポケット部は透明シートからなるので、 それぞれ絵はがき、写真、書画等を入れて展示できる。また、それぞれのポケッ ト部は上部が開口しているので、ポケット部の高さより大きい縦長の展示カード でも収納できる。 また、背部の布シートに模様を設けることもでき、これによって更に全体の装飾 性を高めることができる。

【００２５】 特に請求項２記載の収納部を有するタペストリーは、吊り下げ紐の一方が、上棒 材の端部に取り外し可能に嵌着されるキャップを介して上棒材に取付けられてい るため、布シートから、吊り下げ紐、キャップ、上棒材を取り外すことができ、 収納、及び洗濯等に便利である。 請求項３記載の収納部を有するタペストリーにおいて、布シートの上部であって ポケット群の上位置には、飾りシートを固定する飾りシート部が形成されている ため、ポケット部の上に飾りシートを固定することができ、飾りシートに展示品 についての内容説明等を記載することができる。 更に、飾りシート部の周囲には、飾りシートの角部を覆って固定する糸製又は布 製の複数の渡り部材が設けられているため、飾りシートが容易に取り外し可能で あり、ポケット群に入れる展示品の内容に合わせて変更することも自由である。

【００２６】 請求項４及び５記載の収納部を有するタペストリーにおいて、複数のポケット部 が形成されたポケット群は、請求項４では面状ファスナー、ホック、チャックの いずれか１からなるファスナー部材、請求項５では糸によって、布シートに取り 外し可能に取付けられているため、素材等が異なるポケット群と布シートを別々 に異なる方法で汚れを落とすことができる。 また、ポケット群が取り外し可能なため、展示しない場合には単にタペストリー として使用できる。

【００２７】 請求項６及び７記載の収納部を有するタペストリーは、複数のポケット部の内の １又は２以上のポケット部は芳香を放散するための小孔を有しているので、小孔 を有するポケット部に芳香を発散する匂紙、檜シート等を入れることにより、ポ ケット部から芳香もでて、部屋の芳香剤としての役割も持ち、使用価値が高まる 。 請求項８記載の収納部を有するタペストリーは、それぞれの各ポケット部には、 文字、写真、絵のいずれか１又は２以上が記載されたカードが収納されているの で、家庭あるいはホテル等の室内、ロビー等でも簡単に何枚もの絵手紙、写真、 文字等を一度に展示して楽しむことができることになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態に係るタペストリーの説
明図である。

【図２】図１のＡ−Ａ矢視断面図である。

【図３】（ａ）、（ｂ）はそれぞれ同タペストリーの飾
りシート部の変形例に係る渡り部材の説明図である。

【図４】（ａ）は布と透明シートの接合状態の説明図、
（ｂ）は（ａ）のＢ−Ｂ矢視断面図、（ｃ）は（ａ）の
Ｃ−Ｃ矢視断面図である。

【図５】小孔を有するポケット部の説明図である。

【符号の説明】

１０：収納部を有するタペストリー、１１：棒材取付け
部、１２：布シート、１３：上棒材、１４：下棒材、１
５：ポケット群、１６：吊り下げ紐、１７：上キャッ
プ、１８：下キャップ、１９：飾りシート、２０：飾り
シート部、２１ａ、２１ｂ、２１ｃ：渡り部材、２２：
ホック、２３：下シート２４：上シート、２５：ポケッ
ト部、２６：出し入れ口、２７：溶着部、２８：小孔

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上及び下に棒材取付け部が設けられた布
   シートと、前記上及び下の棒材取付け部にそれぞれ設け
   られた上棒材及び下棒材と、前記布シートの正面側に並
   べて設けられ、透明シートからなって上部にそれぞれ出
   し入れ口が設けられた複数のポケット部を備えるポケッ
   ト群と、前記上棒材の両端に、少なくともその一方は取
   外し可能に固定された吊り下げ紐とを有し、しかも、前
   記各ポケット部は、２枚の前記透明シートを重ねて、前
   記各ポケット部の出し入れ口を除く周囲を接着して形成
   されていることを特徴とする収納部を有するタペストリ
   ー。
2. 【請求項２】 請求項１記載の収納部を有するタペスト
   リーにおいて、前記吊り下げ紐の一方は、前記上棒材の
   端部に取り外し可能に嵌着されるキャップを介して前記
   上棒材に取り外し可能に固定されていることを特徴とす
   る収納部を有するタペストリー。
3. 【請求項３】 請求項２記載の収納部を有するタペスト
   リーにおいて、前記布シートの上部であって前記ポケッ
   ト群の上位置には、飾りシートを固定する飾りシート部
   が形成され、しかも、該飾りシート部の周囲には、前記
   飾りシートの角部の一部又は全部を覆って固定する糸製
   又は布製の複数の渡り部材が設けられていることを特徴
   とする収納部を有するタペストリー。
4. 【請求項４】 請求項３記載の収納部を有するタペスト
   リーにおいて、前記複数のポケット部が形成されたポケ
   ット群は、面状ファスナー、ホック及びチャックのいず
   れか１からなるファスナー部材によって前記布シートに
   取り外し可能に取付けられていることを特徴とする収納
   部を有するタペストリー。
5. 【請求項５】 請求項３記載の収納部を有するタペスト
   リーにおいて、前記複数のポケット部が形成されたポケ
   ット群は、糸を介して前記布シートに取付けられている
   ことを特徴とする収納部を有するタペストリー。
6. 【請求項６】 請求項４記載の収納部を有するタペスト
   リーにおいて、前記複数のポケット部の内の１又は２以
   上のポケット部は芳香を放散するための小孔を有するこ
   とを特徴とする収納部を有するタペストリー。
7. 【請求項７】 請求項５記載の収納部を有するタペスト
   リーにおいて、前記複数のポケット部の内の１又は２以
   上のポケット部は芳香を放散するための小孔を有するこ
   とを特徴とする収納部を有するタペストリー。
8. 【請求項８】 請求項４〜７のいずれか１項に記載の収
   納部を有するタペストリーにおいて、それぞれの前記各
   ポケット部には、文字、写真及び絵のいずれか１又は２
   以上が記載されたカードが収納されていることを特徴と
   する収納部を有するタペストリー。