JP3096205B2 - バーチャルチャネルハンドラ - Google Patents

バーチャルチャネルハンドラ

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JP3096205B2 JP9202594A JP9202594A JP3096205B2 JP 3096205 B2 JP3096205 B2 JP 3096205B2 JP 9202594 A JP9202594 A JP 9202594A JP 9202594 A JP9202594 A JP 9202594A JP 3096205 B2 JP3096205 B2 JP 3096205B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非同期転送モード(A
TM)のディジタル通信技術に関するものであり、特
に、ATMの情報通信の形態として、一つの端末ともう
一つの端末の間で双方向の通信を行う形態の他、一つの
情報源から複数の端末に情報を分配接続する主に片方向
の通信形態のサービスをも柔軟に提供できるバーチャル
チャネルハンドラ(ATM交換機)の構成法の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、一つの情報源から複数の端末に情
報を分配接続する主に片方向の通信形態のサービスを提
供する場合の基本的な問題点を説明し、その後でその基
本的な問題点を解決するための従来技術によるバーチャ
ルチャネルハンドラの構成技術を説明する。
【0003】図2は従来の技術による一般的なバーチャ
ルチャネルハンドラの構成概要と、一般的な双方向の通
信の情報の流れを図示したものである。図2において、
1はセルフルーティングスイッチ、41,42〜4nは
回線入力情報線、51,52〜5nは回線出力情報線、
61,62〜6nはセルフルーティングスイッチ入力情
報線、71,72〜7nはセルフルーティングスイッチ
出力情報線、21,22〜2nは各回線対応の回線制御
部、81,82〜8nおよび91,92〜9nは仮想チ
ャネル識別子制御機能部である。図2の斜線で示した部
分は双方向の通信の情報の流れの一例を示したものであ
り、回線入力情報線42から入力されたATMセルは、
仮想チャネル識別子制御部82で仮想チャネル識別子の
変換が行われ、セルフルーティングスイッチ入力情報線
62を経由してセルフルーティングスイッチ1に入力さ
れる。セルフルーティングスイッチ1では、仮想チャネ
ル識別子制御部82で付けられた仮想チャネル識別子の
情報が識別され、目的のセルフルーティングスイッチ出
力情報線7nに接続される。その後、ATMセルは回線
制御部2nの仮想チャネル識別子制御部9nによって新
たな仮想チャネル識別子に変換されて、回線出力情報線
5nに出力される。
【0004】逆方向の情報の流れも同様であり、回線入
力情報線4nから入力されたATMセルは、仮想チャネ
ル識別子制御部8nで仮想チャネル識別子の変換が行わ
れ、セルフルーティングスイッチ入力情報線6nを経由
してセルフルーティングスイッチ1に入力される。セル
フルーティングスイッチ1では、仮想チャネル識別子制
御部8nで付けられた仮想チャネル識別子の情報が識別
され、目的のセルフルーティングスイッチ出力情報線7
2に接続される。その後、ATMセルは回線制御部22
の仮想チャネル識別子制御部92によって新たな仮想チ
ャネル識別子に変換されて、回線出力情報線52に出力
される。
【0005】以上が情報転送フェーズにおける双方向通
信の情報転送の概要である。このようなコネクション型
の情報転送においては、情報転送フェーズの前に、呼設
定フェーズがあり、そのフェーズで仮想チャネル識別子
制御部82,9n,8n,92において、どの仮想チャ
ネル識別子の入力をどの仮想チャネル識別子の出力に対
応させるかを決定している。
【0006】図3は、図2に示した一般的なバーチャル
チャネルハンドラの構成概要と等価な構成であり、一つ
の情報源から複数の端末に情報を分配接続する主に片方
向の通信形態のサービスを提供する場合の基本的な問題
点を説明するための図である。図3におけるバーチャル
チャネルハンドラの構成は、図2の構成と全く同一であ
るが、セルの流れが左から右に向かうように書き変えら
れている。図3の斜線で示した部分は、片方向の分配接
続形の通信の情報の流れの一例を示したものであり、回
線入力情報線41から入力した情報を全ての回線出力情
報線51〜5nに出力する例を示している。
【0007】回線入力情報線41から回線制御部21に
入力されたセルは、仮想チャネル識別子制御部81でセ
ルフルーティングスイッチ1の端子数nに対応した数の
情報にコピー(すなわち分配接続)され、それぞれの出
力に対応した仮想チャネル識別子が付けられてセルフル
ーティングスイッチ入力情報線61に出力される。セル
フルーティングスイッチ1では、仮想チャネル識別子に
応じてこれらの情報を各出力端子、すなわちセルフルー
ティングスイッチ出力情報線71,72〜7nに振り分
けるスイッチングを行う。例えば、セルフルーティング
スイッチ出力情報線71に到達した情報は、必要に応じ
て仮想チャネル識別子制御部91で複数の仮想チャネル
識別子を有するセルにコピーされて回線出力情報線51
に出力される。71,91,51以外のバーチャルチャ
ネルハンドラの出力部分(72,92,52等)も同様
である。
【0008】ここで問題となるのは、仮想チャネル識別
子制御部81で分配接続を行うため、分配の数および分
配するべき情報の速度によってはセルフルーティングス
イッチ入力情報線61で伝送するべき情報量が膨大とな
り、情報転送が不可能になることがあり、また、セルフ
ルーティングスイッチ入力情報線61の回線使用能率が
大きくなり過ぎ、例えば図2で説明したような他の双方
向の接続を阻害することがあることである。以上説明し
た接続の例は全ての回線出力情報線に分配接続するとい
う極端な例ではあるが、全ての回線出力情報線に分配し
ない場合であっても、分配する情報源の数、それぞれの
情報源の速度、それぞれの情報源を分配する数によって
セルフルーティングスイッチ入力情報線の情報転送能力
の不足が生じるという基本的な問題点がある。
【0009】以上の説明では情報の分配接続を仮想チャ
ネル識別子制御部で行うことを仮定している。その理由
は、仮想チャネル識別子制御部では、情報の記憶機能と
回線制御部に対する入出力の仮想チャネル識別子の対応
情報を有しているので、分配接続が容易に実現できるか
らである。このことを図6の回線制御部21の構成例を
用いて詳しく説明する。
【0010】図2及び図3で説明した通り41は回線入
力情報線、61はセルフルーティングスイッチ入力情報
線、71はセルフルーティングスイッチ出力情報線、5
1は回線出力情報線である。101,102は情報記憶
および出力制御機能部、103,104は仮想チャネル
識別子対応テーブルである。図6に記載しているよう
に、回線入力情報線41からaという仮想チャネル識別
子を有するATMセルが入力されると、そのセルは情報
記憶および出力制御機能部101に蓄積され、仮想チャ
ネル識別子対応テーブル103を参照して仮想チャネル
識別子aの入力に対して仮想チャネル識別子bを出力す
べきことを判断してからbという仮想チャネル識別子を
有するATMセルをセルフルーティングスイッチ入力情
報61に出力する。
【0011】このように仮想チャネル識別子対応テーブ
ルにおいて、aに対してbを対応させておくことは1対
1の接続を行うことを意味する。仮想チャネル識別子対
応テーブルにおいて一つの入力の仮想チャネル識別子に
対して複数の出力の仮想チャネル識別子を対応させるこ
とによって容易に分配接続が可能となる。
【0012】例えば、セルフルーティングスイッチ出力
情報線71からiという仮想チャネル識別子を有するA
TMセルが入力され、情報記憶および出力制御機能部1
02に蓄積され、仮想チャネル識別子対応テーブル10
4を参照すると、仮想チャネル識別子iの入力に対して
仮想チャネル識別子jとkの2つのセルを出力すべきこ
とを判断して、同じ情報に対して仮想チャネル識別子j
を付与したATMセルと仮想チャネル識別子kを付与し
たATMセルとを出力することができる。このように仮
想チャネル識別子対応テーブルにおいて、iに対してj
とkとを対応させておくことは1対2の分配接続を行う
ことを意味する。
【0013】この分配の数は任意の数が実現可能であ
り、例えばデータチェーニングという方法で一つの入力
の仮想チャネルに対して任意の数の出力の仮想チャネル
を対応させることができる。対応する出力の仮想チャネ
ルの数により、0の場合は使用していない仮想チャネ
ル、1の場合は1対1接続の仮想チャネル、2以上の場
合は分配接続している仮想チャネルということになる。
【0014】図6において105は呼接続制御機能部で
あり、呼設定フェーズにおいて情報線106,107を
経由して呼制御信号ATMセルを他の呼接続制御機能部
と通信し、適当な仮想チャネルを割り当てて、制御線1
08を経由して仮想チャネル識別子対応テーブルの内容
を書き変える機能を有するものである。この呼接続制御
機能部は、回線対応部毎に個別に設置される場合と複数
の回線対応部で一つの呼接続制御機能部を共用する場合
とがある。
【0015】以上説明したような仮想チャネル識別子制
御機能部で分配接続を行った場合に、セルフルーティン
グスイッチ入力情報線の情報転送能力の不足が生じるこ
とがあるという基本的な問題点を回避する従来技術とし
て2つの方法がある。一つは分配専用の回線対応部を用
いる方式であり、もう一つは情報の分配接続が可能なセ
ルフルーティングスイッチを用いる方式である。
【0016】まず、分配専用の回線対応部を用いる方式
について図4の構成例を用いて説明する。図4において
201は分配専用の回線対応部である。この分配専用の
回線対応部201は一つの回線入力情報線に対して、仮
想チャネル識別子制御部801で複数のセルフルーティ
ングスイッチ入力情報線601,602,603に分配
接続可能な構成となっている。そのほかの構成は図3の
構成と全く同じである。この方式では、セルフルーティ
ングスイッチ入力情報線の情報転送能力が不足するとい
う基本的な問題点を、セルフルーティングスイッチ入力
情報線の数を増やすことで回避しているが、新たな問題
点を生じる。
【0017】最も大きな問題点は、設備数算出の問題で
ある。分配接続は、例えば映画などの画像情報を多くの
端末に向けて接続を行うものであるが、分配すべき情報
の数や情報の速度、それぞれの情報の必要な分配数に関
する需要予測が難しく、図4の例では、一つの分配専用
回線対応部にセルフルーティングスイッチ入力情報線を
3本(601〜603)設けているが、何本が適当なの
か、また分配専用の回線対応部を幾つ設置するかという
設備数算出が難しいという問題点である。この方式では
分配接続に対する需要が変動すると、セルフルーティン
グスイッチ入力情報線の数や、分配専用の回線対応部の
数を増設しなければならなくなる。
【0018】このような設備の増設に対する自由度を大
きくしてバーチャルチャネルハンドラを設計するとコス
トの増加を招くという欠点がある。またこの方式では、
セルフルーティングスイッチ入力情報線の数が増えるの
で、セルフルーティングスイッチ1の規模を大きくしな
ければならないという問題点もある。スイッチの規模を
大きくすることは、実質的なスイッチの使用効率を低下
させることになる。
【0019】以上説明したような一つの回線対応部から
セルフルーティングスイッチに接続するセルフルーティ
ングスイッチ入力情報線の数を増やす方式と類似の方式
として、例えば図3におけるセルフルーティングスイッ
チ入力情報線61,62〜6nの情報転送速度とセルフ
ルーティングスイッチ出力情報線の情報転送速度を回線
入力情報線41,42〜4nおよび回線出力情報線5
1,52〜5nの情報転送速度に比べて高速化するとい
う方式もある。この高速化する方式は、分配接続を行う
自由度が増加するという点では効果的であるが、情報転
送速度に限度があり、単に高速化しただけではセルフル
ーティングスイッチ入力情報線の情報転送能力が不足す
るという基本的な問題点を解決できていない。
【0020】もう一つの従来技術である、情報の分配接
続が可能なセルフルーティングスイッチを用いる方式に
ついて図5を用いて説明する。図5における回線対応部
21,22〜2n、回線入力情報線41,42〜4n、
セルフルーティングスイッチ入力情報線61,62〜6
n、セルフルーティングスイッチ出力情報線71,72
〜7n、回線出力情報線51、52〜5nは図3と同様
である。異なっているのは、セルフルーティングスイッ
チ2が分配接続が可能なセルフルーティングスイッチで
あるという点である。
【0021】この構成においては、各セルフルーティン
グスイッチ出力線71,72〜7nへの情報の分配は、
仮想チャネル識別子制御部81で行われるのではなく、
分配接続が可能なセルフルーティングスイッチ2で行わ
れる。この方式ではこの様に分配接続をセルフルーティ
ングスイッチ内で行うことにより、セルフルーティング
スイッチ入力情報線の情報転送能力が不足するという基
本的な問題点を回避している。
【0022】しかしこの方式では、セルフルーティング
スイッチで分配接続を行うため、セルフルーティングス
イッチの構成が複雑となり、スイッチのコストが高くな
るという問題点がある。また現在ATMのセルフルーテ
ィングスイッチの構成法として非常に多くの構成法が提
案されているが、分配接続可能なセルフルーティングス
イッチの構成法はごく僅かである。すなわち現在提案さ
れているその他の大多数の構成法は適用不可能であっ
て、特殊な構成法を選択しなければならないという問題
点もある。
【0023】この分配接続可能なセルフルーティングス
イッチを用いる方式におけるもう一つの問題点は、セル
フルーティングスイッチで扱うATMセルのフォーマッ
トに関するものである。電気通信に関する国際的な標準
化機関である電気通信標準化セクタ(ITU−T)の国
際勧告では、ATMセルのフォーマットとして情報ペイ
ロード48バイト+オーバヘッド5バイトとなってい
る。仮想チャネル識別子はオーバヘッド5バイトの中の
一部の情報である。セルフルーティングスイッチで分配
接続を行うためにはこの合計53バイトのATMセルに
余分な情報を付け加えなければならない。それはどこと
どこの出力端子にそれぞれのATMセルを分配するかと
いう情報である。
【0024】この情報はセルフルーティングスイッチの
出力毎に分配を行うか否かが独立であるため、最低でも
出力の端子数と同じ数のビット数の情報が必要となり、
例えばセルフルーティングスイッチの規模が64入力×
64出力であれば最低でも64ビット=8バイト必要で
あり、128入力×128出力のセルフルーティングス
イッチであれば最低でも128ビット=16バイト必要
となる。この余分の情報を更にオーバヘッドとして各A
TMセルに付け加えなければならない。
【0025】すなわち、分配接続が可能なセルフルーテ
ィングスイッチを用いる方式では、セルフルーティング
スイッチで扱うATMセルのフォーマットが標準のフォ
ーマットに比べてオーバヘッドが非常に大きくなり、実
質的な情報転送能力が低下するという問題がある。また
このオーバヘッドの量は、セルフルーティングスイッチ
の最大規模に依存しているため、セルフルーティングス
イッチの規模の設計値が変わると扱うATMセルのフォ
ーマットも変えなければならないという問題がある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の問題点は、
すでに説明した通り(1)分配接続に関する需要予測が
難しいため設備数算出が困難であること、(2)セルフ
ルーティングスイッチの規模を大きくしなければなら
ず、スイッチの使用効率が低下すること、(3)分配専
用の特殊なセルフルーティングスイッチを採用しなけれ
ばならないこと、(4)オーバヘッドの大きい非標準の
ATMセルフォーマットを採用しなければならず、実質
的な情報転送能力が低下すること、等であり、本発明の
目的はこれらの問題点を解決し、分配接続に関する需要
変動に柔軟に対応でき、分配専用の特殊なセルフルーテ
ィングスイッチを採用することなく一般的な一対一接続
用のセルフルーティングスイッチを採用して分配接続機
能を実現し、更にスイッチの使用効率の低下や実質的な
情報転送能力の低下を招かないバーチャルチャネルハン
ドラを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明では、この目的の
ため、バーチャルチャネルハンドラの回線制御部に、回
線入力情報線から入力したATMセルを、仮想チャネル
識別子に対応させて回線出力情報線およびセルフルーテ
ィングスイッチ入力情報線の内の任意の数の仮想チャネ
ルに分配して出力する手段と、セルフルーティングスイ
ッチ出力情報線から入力したATMセルを、仮想チャネ
ル識別子に対応させて回線出力情報線およびセルフルー
ティングスイッチ入力情報線の内の任意の数の仮想チャ
ネルに分配して出力する手段とを配備させることによっ
て、上記の問題点を解決する。
【0028】
【作用】本発明においては、上記の問題点を解決するた
めの手段により、回線制御部において回線制御部に入力
された情報を回線出力情報線の方向と、セルフルーティ
ングスイッチ入力情報線の両方向に任意の数に分配接続
することが可能となる。このことにより、バーチャルチ
ャネルハンドラとしては、一対一接続の他、使用能率の
低いセルフルーティングスイッチ入力情報線を利用して
多段の分配接続ができるので、分配接続に関する需要変
動に対応できる柔軟な分配接続が可能となる。
【0029】
【実施例】図1は、本発明の実施例であり、1はセルフ
ルーティングスイッチ、21,22〜2nは回線対応
部、41,42〜4nは回線入力情報線、51,52〜
5nは回線出力情報線、61,62〜6nはセルフルー
ティングスイッチ入力情報線、71,72〜7nはセル
フルーティングスイッチ出力情報線、31,32〜3n
は仮想チャネル識別子制御部であり、回線入力情報線か
ら入力したATMセルを、回線出力情報線およびセルフ
ルーティングスイッチ入力情報線内の任意の数の仮想チ
ャネル識別子に対応させて分配して出力する手段と、セ
ルフルーティングスイッチ出力情報線から入力したAT
Mセルを、回線出力情報線およびセルフルーティングス
イッチ入力情報線内の任意の数の仮想チャネル識別子に
対応させて分配して出力する手段とを具えている。この
ことにより回線制御部に入力された情報を回線出力情報
線の方向と、セルフルーティングスイッチ入力情報線の
方向との両方向に、任意の数に分配接続することが可能
となる。
【0030】図7は、図1に示す本発明の実施例におけ
る回線対応部の構成例を示したものであり、入力された
情報を回線出力情報線の方向と、セルフルーティングス
イッチ入力情報線の方向との両方向に、任意の数に分配
して接続する手段を説明するためのものである。図7に
おいて、41は回線入力情報線、61はセルフルーティ
ングスイッチ入力情報線、71はセルフルーティングス
イッチ出力情報線、51は回線出力情報線である。11
1は情報記憶および出力制御機能部、112は仮想チャ
ネル識別子対応テーブルである。
【0031】仮想チャネル識別子対応テーブル112
が、図6で説明した仮想チャネル識別子対応テーブル1
01,102と異なっているのは、仮想チャネル識別子
の情報に加え、セルフルーティングスイッチから見て出
力(O)方向の仮想チャネルなのか、それともセルフル
ーティングスイッチに入力(I)する方向の仮想チャネ
ルなのかを識別する情報を有していることである。図6
に示す仮想チャネル識別子対応テーブルに比べて、図7
に示す仮想チャネル識別子対応テーブル112で追加と
なる情報は、出力方向か入力方向かを識別するものなの
で、1ビットの情報を追加すればよく、容易に実現でき
る。
【0032】図7に記載しているように、回線入力情報
線41からaという仮想チャネル識別子を有するATM
セルが入力されると、その情報が情報記憶および出力制
御機能部111に蓄積され、仮想チャネル識別子対応テ
ーブル112を参照し、仮想チャネル識別子aの入力
(I)方向に対して仮想チャネル識別子bをセルフルー
ティングスイッチの入力(I)方向に出力すべきことを
判断してから、bという仮想チャネル識別子を有するA
TMセルをセルフルーティングスイッチ入力情報線61
に出力する。
【0033】図6の説明で述べたことと同様に、仮想チ
ャネル識別子対応テーブル112において、一つの入力
の仮想チャネル識別子に対して複数の出力の仮想チャネ
ル識別子を対応させることによって容易に分配接続が可
能となる。例えば、セルフルーティングスイッチ出力情
報線71からiという仮想チャネル識別子を有するAT
Mセルが入力され、情報記憶および出力制御機能部11
1に蓄積され、仮想チャネル識別子対応テーブル112
を参照すると、仮想チャネル識別子iのセルフルーティ
ングスイッチの出力(O)方向の入力に対して、仮想チ
ャネル識別子jとkの2つのセルをセルフルーティング
スイッチから見て出力(O)の方向に出力するととも
に、仮想チャネル識別子sとtの2つのセルをセルフル
ーティングスイッチから見て入力(I)の方向に出力す
るべきことを判断して、同じ情報に対して仮想チャネル
識別子jを付与したATMセルと仮想チャネル識別子k
を付与したATMセルを回線出力情報線51に出力する
とともに、仮想チャネル識別子sを付与したATMセル
と仮想チャネル識別子tを付与したATMセルをセルフ
ルーティングスイッチ入力情報線61に出力することが
できる。
【0034】このように仮想チャネル識別子対応テーブ
ル112において、仮想チャネル識別子の情報に加え、
セルフルーティングスイッチから見て出力(O)方向の
仮想チャネルなのか、それともセルフルーティングスイ
ッチに入力(I)する方向の仮想チャネルなのかを識別
する情報を追加することによって、回線入力情報線から
入力したATMセルを回線出力情報線およびセルフルー
ティングスイッチ入力情報線内の任意の数の仮想チャネ
ル識別子に対応させて分配して出力する手段と、セルフ
ルーティングスイッチ出力情報線から入力したATMセ
ルを回線出力情報線およびセルフルーティングスイッチ
入力情報線内の任意の数の仮想チャネル識別子に対応さ
せて分配して出力する手段が実現できる。
【0035】図7において105は呼接続制御機能部で
あり、呼設定フェーズにおいて情報線106,107を
経由して呼制御信号ATMセルを他の呼接続制御機能部
と通信し、適当な仮想チャネルを割り当てて、制御線1
08を経由して仮想チャネル識別子対応テーブル112
の内容を書き変える機能を有するものである。この呼接
続制御機能部は、図6で説明したものと同様である。
【0036】図1の斜線で示した部分は本発明の実施例
における片方向の分配接続通信の情報の流れの一例を示
したものであり、回線入力情報線41から入力されたA
TMセルは、仮想チャネル識別子制御部31で回線出力
情報線51に分配接続させるとともに、セルフルーティ
ングスイッチ入力情報線61にも分配接続させる。セル
フルーティングスイッチ入力情報線61に分配接続され
たATMセルは、セルフルーティングスイッチ1により
セルフルーティングスイッチ出力情報線72に接続させ
るものとする。セルフルーティングスイッチ出力情報線
72から回線制御部22に入力されたATMセルは、仮
想チャネル識別子制御部32で回線出力情報線52の中
の複数の仮想チャネル識別子に対応した複数の仮想チャ
ネルに分配接続させるとともに、セルフルーティングス
イッチ入力情報線62の中の複数の仮想チャネルに分配
接続させる。
【0037】セルフルーティングスイッチ入力情報線6
2に分配接続された複数の仮想チャネルのうちの一つの
仮想チャネルのATMセルは、セルフルーティングスイ
ッチ1によりセルフルーティングスイッチ出力情報線7
nに接続させるものとする。セルフルーティングスイッ
チ出力情報線7nから回線制御部2nに入力されたAT
Mセルは、仮想チャネル識別子制御部3nによって回線
出力情報線5nの中の複数の仮想チャネル識別子に対応
した複数の仮想チャネルに分配接続させるとともに、セ
ルフルーティングスイッチ入力情報線6nの中の複数の
仮想チャネルに分配接続させることができる。
【0038】上記の本発明の実施例における分配接続の
情報の流れの例の説明でわかる通り、本発明のバーチャ
ルチャネルハンドラでは、回線制御部での双方向への分
配接続が多段にできるため、従来技術で説明した、セル
フルーティングスイッチ入力情報線の情報転送能力が不
足するという基本的な問題点を回避して任意の分配接続
が可能となる。回線制御部での双方向への分配接続に関
してさらに説明すると、回線対応部から回線出力情報線
に対して主に片方向の情報の分配接続を多く行っていれ
ば、その回線対応部に接続されている回線入力情報線お
よびセルフルーティングスイッチ入力情報線の使用能率
が小さいということであり、セルフルーティングスイッ
チ入力情報線の側への分配接続は使用能率の少ない情報
線を有効に利用した接続であることがわかる。
【0039】なお、本発明によるバーチャルチャネルハ
ンドラの回線対応部は、セルフルーティングスイッチ出
力情報線と回線入力情報線を入力とし、回線出力情報線
とセルフルーティングスイッチ入力情報線を出力とする
2入力×2出力の分配接続が可能なバーチャルチャネル
ハンドラと等価であるとみなすこともできる。
【0040】また、従来技術で説明した分配専用の回線
対応部を用いる方式のような専用の回線対応部は不要な
ので、分配接続に関する需要予測が難しいため専用の回
線対応部の設備数算出が困難であるという問題はなく、
セルフルーティングスイッチの規模を大きくするとスイ
ッチの使用効率が低下するという問題も起こらない。
【0041】さらに、従来技術で説明した情報の分配接
続が可能なセルフルーティングスイッチを用いる方式の
ように、特殊な分配接続可能なセルフルーティングスイ
ッチを用いることなく、一般的な一対一接続用のセルフ
ルーティングスイッチが採用できるので、分配専用の特
殊なセルフルーティングスイッチを採用しなければなら
ないという問題は無く、オーバヘッドの大きい非標準の
ATMセルフォーマットを採用すると実質的な情報転送
能力が低下するという問題も起こらないという利点があ
る。
【0042】本発明のバーチャルチャネルハンドラにお
いては、分配接続は多段の接続で実現されるため、分配
接続の場合の情報の遅延時間が増加するという欠点があ
るが、一般的に分配接続を行うサービスでは、例えば映
画番組のように、呼びの保留時間が非常に長く、かつ主
として片方向の接続であるので、多少の遅延時間の増加
はサービス品質の著しい劣化とはならない。
【0043】なお、従来技術で説明したセルフルーティ
ングスイッチ入出力情報線の速度を回線入出力情報線の
速度に比べて高速化する手法は、分配接続の自由度を増
加させるという点で本発明においても効果的である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバーチャ
ルチャネルハンドラにおいては、(1)分配接続に関す
る需要変動に柔軟に対応した分配接続が可能である、
(2)分配専用の特殊なセルフルーティングスイッチを
採用することなく、一般的な一対一接続用のセルフルー
ティングスイッチを採用して分配接続機能が実現でき
る、(3)スイッチの使用効率の低下や実質的な情報転
送能力の低下を招かないという利点があり、一つの端末
ともう一つの端末の間で双方向の通信を行う形態の他、
一つの情報源から複数の端末に情報を分配接続する主に
片方向の通信形態のサービスをも柔軟に提供できるバー
チャルチャネルハンドラを経済的に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】従来技術によるバーチャルチャネルハンドラの
構成例を示す図である。
【図3】従来技術によるバーチャルチャネルハンドラの
構成例を示す図である。
【図4】従来技術によるバーチャルチャネルハンドラの
構成例を示す図である。
【図5】従来技術によるバーチャルチャネルハンドラの
構成例を示す図である。
【図6】従来技術の回線対応部の構成例を示す図であ
る。
【図7】図1の実施例における回線対応部の構成例を示
す図である。
【符号の説明】
1,2 セルフルーティングスイッチ 21,22〜2n 回線対応部 31,32〜3n,81,82〜8n,91,92〜9
n,801,901仮想チャネル識別子制御部 41,42〜4n 回線入力情報線 51,52〜5n 回線出力情報線 61,62〜6n,601,602,603 セルフル
ーティングスイッチ入力情報線 71,72〜7n,701 セルフルーティングスイッ
チ出力情報線 101,102,111 情報記憶および出力制御機能
部 103,104,112 仮想チャネル識別子対応テー
ブル 105 呼接続制御機能部 106,107 情報線 108 制御線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 12/18 H04L 12/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセルフルーティングスイッチ入力
    情報線およびセルフルーティングスイッチ出力情報線を
    有し、ATMセルを目的のセルフルーティングスイッチ
    出力情報線に出力するセルフルーティングスイッチ、回
    線入力情報線、回線出力情報線および前記セルフルーテ
    ィングスイッチ入出力情報線の間に配備され仮想チャネ
    ル識別子の制御を行う複数の回線制御部を含むバーチャ
    ルチャネルハンドラにおいて、 該回線制御部が、回線入力情報線から入力したATMセ
    ルを、仮想チャネル識別子に対応させて回線出力情報線
    およびセルフルーティングスイッチ入力情報線の内の任
    意の数の仮想チャネルに分配して出力する手段と、セル
    フルーティングスイッチ出力情報線から入力したATM
    セルを、仮想チャネル識別子に対応させて回線出力情報
    線およびセルフルーティングスイッチ入力情報線の内の
    任意の数の仮想チャネルに分配して出力する手段とを具
    備することを特徴とするバーチャルチャネルハンドラ。
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