JP3095833U - ビーズ収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで持ちやすく、逆さまにしても揺
動しても収納したビーズがこぼれたり移動することがな
く、色別・大小別に区分けして収納するのに適する、体
裁佳良なビーズ収納容器を提供すること。 【解決手段】 扁平な本体１と蓋体１０からなり、蓋体
１０が、本体１との連接ヒンジＨを支点に開閉し、蓋体
１０に設けた掛け片１１を本体１に設けた受け片２に係
脱自在とした合成樹脂一体型のビーズ収納容器。本体１
内部に主凹面３を列設し、且つ複数の小凹面５と大凹面
６を配設し、これら主凹面３と小凹面５及び大凹面６の
周縁部に合致する浅い凸状部を蓋体１０裏側に形成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、本体と蓋体を一体としたビーズ収納容器に関する。 【０００２】 【従来の技術】 婦人・子供の服飾、手芸品などに利用されるビーズを収納する容器は、裁縫箱 のような箱形のものが殆どで、本体と蓋体で構成され、使用時に蓋体を本体から 取り外し、また使用後は蓋体を本体に被せるようにしている。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 上記のような箱形の従来品は、本体と蓋体が別体のものが多く、その場合開閉 時に蓋体を本体から取り外したり、再び取り付けるといった煩わしい手数を要す るのと、蓋体を本体から取り外した際に本体内のビーズがこぼれやすいといった 不具合と、蓋体を被せた状態でも、本体を傾けたり逆さまにするとビーズが移動 したり、異なるビーズ同士が混合して収拾が頗る面倒になるなどの欠点があり、 したがって色別・形態別等に分けて収納する場合、容器の移動や携帯に腐心しな ければならないという問題点がある。 【０００４】 本考案はこのような従来の問題点に鑑みて、本体と蓋体を一体型として開閉操 作がスムースにでき、ビーズの大小・色別等に応じた収納に適し、ビーズ以外の パーツや工具類を配置することができ、然も容器が傾いたり覆ってもビーズが混 合したり移動することなく整然とした保管がなされ、携帯にも便利で取り扱いや すい外観佳良なビーズ収納容器を提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】 そのために本考案は、扁平な本体１と蓋体１０からなり、蓋体１０が、本体１ との連接ヒンジＨを支点に開閉し、蓋体１０に設けた掛け片１１を本体１に設け た受け片２に係脱自在とした合成樹脂一体型のビーズ収納容器であって、本体１ 内部に主凹面３を縦横に列設し、該主凹面に隣接して複数の小凹面５と大凹面６ を配設し、これら主凹面３と小凹面５及び大凹面６の周縁部５’・６’に合致す る形状の浅い凸状部２０・２１・２２を蓋体１０裏側に形成したことを技術手段 としている。 【０００６】 【考案の実施の形態】 図面に基づき本考案を説明すると、１はポリプロピレン等の合成樹脂からなる 平面長方形状をした半透明の扁平な本体であり、１０はこの本体１と一体型の蓋 体で、両者は２か所の連接ヒンジＨで連繋し、該連接ヒンジＨを支点に蓋体１０ が開閉する。蓋体１０には基部を支点に屈曲できる掛け片１１を左右２か所に設 けてあり、この掛け片１１中央のくり抜き孔１１’が、本体１の側壁に設けた下 向き鉤状の受け片２と係合した時蓋体１０によって本体１が完全に閉じられる。 なお本体１の周縁には、表面よりもやゝ低い位置に張出部１ａがあり、この部分 に蓋体１０の周縁凸部１０ａが密着することにより本体１が密閉される。 【０００７】 ３は本体１の内部に設けた半球状の主凹面で、横方向（長手方向）に沿い４か 所、２列設けたもので、半球状主凹面３は本体１下面にそのまゝの形で突出する 。そして突出した主凹面３の縦横の中央にリブ４が形成されている。 【０００８】 ５は半球状主凹面３の横方向に隣接し且つ本体１の側壁に沿って設けた小凹面 で仕切り片５ａによって各小凹面５が複数（図では８個）形成される。この小凹 面５同士は単に仕切られて形成されたもので平面四角形状となっている。 【０００９】 ６は主凹面３の片側端部に隣接し且つ小凹面５に接して設けた大凹面で、中間 の仕切り片６ａによって本体１の縦方向に２個配されている。この大凹面６と小 凹面５、及び主凹面３の底部深さはほゞ等しく形成されている。 【００１０】 ２０は蓋体１０の裏側に形成した円形の浅い凸状部で、半球状の主凹面３の周 縁部３’に合致するように同数個配されている。図示のように該周縁部３’を少 しく傾斜形成し、凸状部２０の端部を傾斜形成することで、蓋体１０を閉じたと きに傾斜部相互が密着し、各主凹面３は夫々の上部が平等に閉塞される。 【００１１】 ２１は蓋体１０の裏側に形成した方形の浅い凸状部で、小凹面５の周縁部５’ に合致するように同数個配されている。この場合も周縁部５’の一部を傾斜形成 し、その部分に合致する凸状部２１の個所を傾斜形成することで相互が密着し、 蓋体１０を閉じたときに小凹面５の全ての上部が平等に閉塞される。 【００１２】 ２２は大凹面６の周縁部６’に合致する、蓋体１０の裏側に形成した浅い凸状 部であり、蓋体１０を閉じたときに大凹面６の周縁部６’に凸状部２２が密着す るので各大凹面６の上部は夫々平等に閉塞される。そしてこの凸状部２０と前記 凸状部２１、２２が、主凹面３と小凹面５及び大凹面６に密着したときに蓋体１ ０の周縁凸部１０ａが本体１の張出部１ａに密着するので蓋体１０全体が本体１ の上面を閉塞し、かくして掛け片１１を受け片２に係合すると本体１と蓋体１０ は合体して扁平コンパクトな外観となる。 【００１３】 蓋体１０を閉じると底面外側に主凹面３の半球部が突出し、また小凹面５と大 凹面６の全体も膨隆状となる。透明又は半透明とした場合、主凹面３、小凹面５ と大凹面６が底面側から外観され、これらの中に収納したビーズ３０と、ビーズ 以外の小物工具類などが収納されていればそれらが透視される。また蓋体１０の 外側にも裏側の凸状部２０、２１、２２が淡く視認され、内部のビーズ３０等が 認められる。 【００１４】 上記に示した主凹面３、小凹面５、大凹面６等の形状・個数等は本考案の目的 効果を奏する範囲において任意に変更することができる。なお本考案は全体が一 体型であるが、便宜上本体１と蓋体１０の断面を示す斜線の向きを変えてある。 【００１５】 【考案の効果】 本考案の本体と蓋体は一体型であるから製造工程が複雑とならず頗る容易に得 られ、両者は連接ヒンジ部で連繋されているため開閉時にも蓋体を取外す必要が なく取り扱いに便利であり、また閉じた時は蓋体の掛け片を本体の受け片に係合 するだけで密閉できるので本体と蓋体に隙間を生ずることがなく、蓋体が不測に 半開き状態となるようなおそれもない。 【００１６】 ビーズ形状は多様であるが、主凹面、小凹面、大凹面に区分してある中に振り 分けて収納できる。すなわち大中小の凹面内にビーズを色別・形状別・大小別等 に分けて収納できるので、用途に応じて速やかに取り出しでき、また整然とした 保管ができる。 【００１７】 夫々の凹面内にビーズは当然としてそれ以外のパーツや小物工具類なども収納 でき、必要に応じてそれらをいつでも取り出しできるので、組み立て・取り付け 作業等に手間取ることがない。 【００１８】 蓋体には、本体の主凹面、小凹面、大凹面に合致する浅い凸状部が形成され、 蓋体を閉じた時にそれらが本体表面に密着するので例え容器を傾けたり逆さまに しても、凸状部が壁となって収納してあるビーズ等が隣り合う凹面内に移動した り混在するおそれがなく、まして容器からこぼれるおそれはない。 【００１９】 本体裏側には主凹面が突出し、また小凹面と大凹面もそれなりに膨出して凹凸 のある特異な形態となるので把持しやすく、また従来にない外観を呈するので使 用者の興趣感が満たされる。 【００２０】 全体を透明又は半透明とした場合、蓋体を閉じた時にも本体の凹面周縁部と蓋 体の凸状部輪郭が上面から視認できるので容器単独でも視覚に訴えることができ るとともに、本体内部に色彩のあるビーズを収納することでそれらが外側から十 分に透視され、どの位置にどのビーズがあるかを蓋体を開けないでも分かるので 確認のための手間がかゝらない。

【図面の簡単な説明】 【図１】 （ａ）は蓋体を開いた本考案全体の平面
図、（ｂ）は蓋体を閉じた平面図である。 【図２】 （ａ）本考案の正面図、（ｂ）は側面図、
（ｃ）は図１（ｂ）におけるＡ−Ａ断面図、（ｄ）は同
Ｂ−Ｂ線断面図、（ｅ）は同Ｃ−Ｃ線断面図、（ｆ）は
同Ｄ−Ｄ線断面図である。 【符号の説明】 １ 本体 Ｈ 連接ヒンジ ２ 受け片 ３ 主凹面 ３’ 周縁部 ５ 小凹面 ５’ 周縁部 ６ 大凹面 ６’ 周縁部 １０ 蓋体 １１ 掛け片 ２０ 凸状部 ２１ 凸状部 ２２ 凸状部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 扁平な本体と蓋体からなり、蓋体が、本
   体との連接ヒンジを支点に開閉し、蓋体に設けた掛け片
   を本体に設けた受け片に係脱自在とした合成樹脂一体型
   のビーズ収納容器であって、本体内部に主凹面を縦横に
   列設し、該主凹面に隣接して複数の小凹面と大凹面を配
   設し、これら主凹面と小凹面及び大凹面の周縁部に合致
   する浅い形状の凸状部を蓋体裏側に形成したことを特徴
   とするビーズ収納容器。