JP3095792B2 - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP3095792B2
JP3095792B2 JP03015137A JP1513791A JP3095792B2 JP 3095792 B2 JP3095792 B2 JP 3095792B2 JP 03015137 A JP03015137 A JP 03015137A JP 1513791 A JP1513791 A JP 1513791A JP 3095792 B2 JP3095792 B2 JP 3095792B2
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道彦 坂本
拓也 牧野
光男 宇塚
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  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転体を高速回転させ
る場合に使用して好適なスピンドルモータに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスピンドルモータは、図
2(A)および(B)に示すように構成されている。こ
れを同図に基づいて説明すると、同図において、符号1
で示すものは上下方向に開口する段状の内孔2を有する
モータケーシングで、上端部には側方に開口する挿通孔
3が設けられている。4はガス供給用のプラグで、前記
挿通孔3に装填されている。5は環状の固定ブロック
で、前記モータケーシング1内に設けられ、かつ前記内
孔2の段部2aに保持されている。この固定ブロック5
には、外周面に開口する環状溝6およびこの環状溝6に
連通する気体通路7が設けられている。このうち気体通
路7は前記固定ブロック5の両端面および内周面に開口
されており、これら開口部7a,7bから気体が吐き出
されることにより後述する軸体の各々スラスト方向とラ
ジアル方向の気体軸受として機能するように構成されて
いる。
【0003】8は前記固定ブロック5を前記段部2aに
圧接する第1蓋体で、前記モータケーシング1の一方側
端部に固定されている。9は基部一側に突出するボス1
0を有する第2蓋体で、前記モータケーシング1の他方
側端部に固定されている。11は前記固定ブロック5の
下端面に対向するフランジ12を有する軸体で、前記モ
ータケーシング1内に回転自在に収納され、かつ前記両
気体軸受によって支持されている。この軸体11は、前
記フランジ12を境界にして各々が上下方向に延在しか
つ各外径が互いに異なる大小2つの軸部11a,11b
によって形成されている。13は前記固定ブロック5の
上端面に対向する端面を有するホルダーで、前記軸体1
1に固定されており、回転体としてのポリゴンミラー1
4を保持するように構成されている。
【0004】15は下方に開口する有底筒状のモータロ
ータで、前記フランジ12の端面に取り付けられてお
り、内周面にはモータ構成部品としてのマグネット16
が固定されている。また、このモータロータ15の外周
面開口端部には、バランサとしてのフランジ17が一体
に設けられている。18は前記モータロータ15内にそ
の一部が臨む筒状のモータステータで、前記第2蓋体9
に固定され、かつ前記モータケーシング1内に収納され
ている。このモータステータ18の外周面には前記フラ
ンジ17の端面に対向する端面を有するフランジ19が
一体に設けられており、このフランジ19の上方には前
記マグネット16に対応するコイル(図示せず)が巻回
されている。
【0005】また、20は前記ホルダー13に前記ポリ
ゴンミラー14を圧接する押え板、21はこの押え板2
0と前記ポリゴンミラー14を前記ホルダー13に固定
するためのボルトである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のスピ
ンドルモータにおいては、気体軸受によって軸体11の
一端部を支持するものであるため、ラジアル軸受として
十分に広い軸受部分をもつ軸受を必要としていた。すな
わち、運転時においてモータロータ15にアンバランス
が生じると、軸受に大きなモーメント荷重が作用するた
め、このモーメント荷重を広い軸受で支持してモータロ
ータ15を円滑に回転させる必要があるからである。こ
の結果、モータとして軸線方向に寸法が大きくなり、大
型かつ重量化するという問題があった。また、気体が流
入する気体通路7を有する軸受構成部品として固定ブロ
ック5を別個に用意する必要があるため、部品点数が嵩
み、モータの組み立てを煩雑にするという問題もあっ
た。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、小型化および軽量化を図ることができると共
に、モータの組み立てを簡単に行うことができるスピン
ドルモータを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスピンドル
モータは、筒状のモータケーシング内に収納されケーシ
ング軸線と同一の軸線をもつステータと、このステータ
の周囲に設けられ前記モータケーシングの内周面に対向
する外周面を有する筒状のロータとを備え、このロータ
の両開口端面に各々対向する端板を前記モータケーシン
グの各開口端部に設け、これら両端板および前記モータ
ケーシングに高圧ガスが流入する主通路を設け、前記主
通路の径よりも小さい径寸法に形成され、且つ前記両端
板の各内端面とモータケーシングの内周面とに各々開口
する副通路を前記主通路に連設したことを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】本発明においては、通路の開口部から高圧ガス
をロータの両開口端面と外周面に対して吐き出させるこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の構成等を図に示す実施例によ
って詳細に説明する。
【0011】図1(A)および(B)は本発明に係るス
ピンドルモータを示す平面図と断面図である。同図にお
いて、符号31で示す筒状のモータケーシングには、軸
線方向に延在しかつ上端面に開口する第1主通路32a
および外周面と下端面に開口する冷却ガス供給用の通路
33が設けられている。また、このモータケーシング3
1には、ガス排出用の通路(図示せず)が設けられてい
る。そして、このモータケーシング31の下方開口端部
には、径方向に突出する端板としての第1環状体34が
一体に設けられている。この第1環状体34および前記
モータケーシング31には、前記第1主通路32aに連
通する第2主通路35aが設けられている。この第2主
通路35aは前記モータケーシング31の外周面に開口
されており、この開口部にはロータ浮上用のガス(圧力
3〜4kg・f/cm2)を供給するためのプラグ36
が装填されている。そして、第2主通路35aには、前
記第1環状体34の内端面に開口する絞り通路(直径略
0.5mm)からなる第2副通路35bが連設されてい
る。一方、第1主通路32aには、前記モータケーシン
グ31の内周面に開口する絞り通路(直径0.5mm)
からなる第1副通路32bが連設されている。
【0012】37はケーシング軸線に沿って突出するボ
ス37aをその基部一側に有する蓋体で、前記モータケ
ーシング31の下方開口端面に取り付けられている。こ
の蓋体37には、前記ボス37aの上端面に開口しかつ
前記通路33に連通する冷却ガス導入用に通路37bが
設けられている。38は前記第1環状体34に対応する
端板としての第2環状体で、前記モータケーシング31
の上方開口端面に開口一部を覆うように取り付けられて
いる。この第2環状体38には、前記第1主通路32a
に連通する第3主通路39aが設けられている。この第
3主通路39aには、前記第2環状体38の内端面に開
口する絞り通路(直径0.5mm)からなる第3副通路
39bが連設されている。この第3副通路39bおよび
前記副通路32b,35bからガスが吐き出されること
により、後述するロータのスラスト方向とラジアル方向
の気体軸受として機能するように構成されている。
【0013】40は下方に開口する有底筒状のモータロ
ータで、前記モータケーシング31内に回転自在に収納
され、かつ開口端面および底面が各々前記第1環状体3
4の内端面と第2環状体38の内端面に対向する位置に
設けられている。このモータロータ40の開口内周面に
はバランサとしての内フランジ41が一体に設けられて
おり、この内フランジ41の上方にはモータ構成部品と
してのマグネット42が固定されている。43は前記モ
ータロータ40内にその一部が臨む筒状のモータコイル
で、前記モータケーシング31内に収納され、かつ前記
ボス37aの周囲に設けられている。このモータコイル
43の外周面には前記内フランジ41の端面に対向する
端面を有するフランジ44が一体に設けられており、こ
のフランジ44の上方には前記マグネット42に対応す
るコイル(図示せず)が巻回されている。45は回転体
としてのポリゴンミラー46を保持するホルダーで、前
記モータロータ40に固定されている。
【0014】また、47は前記通路33の側方開口部に
装填され冷却用のガスを供給するためのプラグ、48は
前記ホルダー45に前記ポリゴンミラー46を圧接する
押え板、49はこの押え板48と前記ポリゴンミラー4
6を前記ホルダー45に固定するためのボルトである。
なお、前記押え板48は前記内フランジ41に対応する
バランサとして機能する。
【0015】このように構成されたスピンドルモータに
おいては、プラグ36を開放させて第2主通路35aに
高圧ガスを供給すると、このガスが第1主通路32aお
よび第3主通路39aを通過して第1副通路32b,第
2副通路35bおよび第3副通路39bの開口部からモ
ータロータ40の外周面と開口端面,底面に対して吐き
出されることになる。
【0016】したがって、本実施例においては、気体軸
受によってモータロータ40を直接支持することができ
るから、従来のようにラジアル軸受として広い軸受部分
をもつ軸受を必要とせず、モータの軸線方向寸法を縮小
させることができる。このことは、モータとしてのバラ
ンスが良好になることであるから、同一の容積において
高剛性のモータを得ることができ、超高速回転を可能に
する。
【0017】因に、本実施例においては、従来例と比較
してスラスト方向の軸受剛性が略同等であることおよび
ラジアル方向の軸受剛性が約2倍であることが立証され
ている。
【0018】また、本実施例においては、モータケーシ
ング31および両環状体34,38に気体通路を形成し
たから、従来別個に必要とした気体軸受構成部品が不要
になり、部品点数を削減することができる。
【0019】さらに、本実施例において、気体軸受によ
ってモータロータ40を直接支持できることは、ポリゴ
ンミラー46を含むスピンドルユニットの組立時に気体
軸受によって軸体を支持する従来例と比較してバランス
を取る回数を削減することもできる。
【0020】なお、本実施例においては、回転体として
ポリゴンミラー46を含むスピンドルユニットに適用す
る例を示したが、本発明はこれに限定適用されるもので
はなく、他の回転体を含むスピンドルユニットにも実施
例と同様に適用可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、筒
状のモータケーシング内に収納されケーシング軸線と同
一の軸線をもつステータと、このステータの周囲に設け
られモータケーシングの内周面に対向する外周面を有す
る筒状のロータとを備え、このロータの両開口端面に各
々対向する端板をモータケーシングの各開口端部に設
け、これら両端板およびモータケーシングに高圧ガス
流入する主通路を設け、前記主通路の径よりも小さい径
寸法に形成され、且つ前記両端板の各内端面とモータケ
ーシングの内周面とに各々開口する副通路を前記主通路
に連設したので、通路の開口部から高圧ガスをロータの
両開口端面および外周面に対して吐き出させることがで
きる。したがって、気体軸受によってロータを直接支持
することができるから、従来のようにラジアル軸受とし
て広い軸受部分をもつ軸受を必要とせず、モータの軸線
方向寸法を縮小させて小型化を図ることができる。ま
た、モータケーシングおよび両端板に気体通路を形成し
たから、従来別個に必要とした気体軸受構成部品が不要
になり、部品点数を削減してモータの軽量化および組み
立ての簡素化を図ることもできる。さらに、モータ回転
部分の小型化および軽量化を図ることができるから、モ
ータ軸の固有振動数を高めることができ、超高速回転が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)は本発明に係るスピンドル
モータを示す平面図と断面図。
【図2】(A)および(B)は従来のスピンドルモータ
を示す平面図と断面図。
【符号の説明】
31…モータケーシング、32a…第1主通路、32b
…第1副通路、34…第1環状体、35a…第2主通
路、35b…第2副通路、38…第2環状体、39a…
第3主通路、39b…第3副通路、40…モータロー
タ、43…モータコイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇塚 光男 埼玉県浦和市大東2丁目12番33号 ソフ トロニクス株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−51621(JP,A) 特開 昭61−30930(JP,A) 特開 平3−27747(JP,A) 特開 平1−103131(JP,A) 実開 昭61−58853(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/16 H02K 7/08 H02K 21/22 F16C 32/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のモータケーシング内に収納されケ
    ーシング軸線と同一の軸線をもつステータと、このステ
    ータの周囲に設けられ前記モータケーシングの内周面に
    対向する外周面を有する筒状のロータとを備え、このロ
    ータの両開口端面に各々対向する端板を前記モータケー
    シングの各開口端部に設け、これら両端板および前記モ
    ータケーシングに高圧ガスが流入する主通路を設け、
    記主通路の径よりも小さい径寸法に形成され、且つ前記
    両端板の各内端面とモータケーシングの内周面とに各々
    開口する副通路を前記主通路に連設したことを特徴とす
    るスピンドルモータ。
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JP2517318Y2 (ja) * 1992-01-16 1996-11-20 帝人製機株式会社 モータ内蔵型加工スピンドル装置

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