JP3095670U - 玄関扉の新聞受け改良金物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 「サムターン操作」と言う新手の犯罪を防止
するもので、金物専門業者に取付作業を依頼する必要も
なく、居住者が簡単、且つ容易に取り付ける事が出来る
既設玄関扉の新聞受け改良金物を提供する。 【解決手段】 既存新聞受け７を完全に塞いでしまう構
造の外付け新聞受けを形成する改良金物１０を既存新聞
受け開口部８全面に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はスチール等のフラッシュ扉で、新聞受けが部屋内側に貫通して設けて あるような構造の既設玄関扉の新聞受け改良金物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

スチール等のフラッシュ扉で、新聞受けが部屋内側に貫通して設けられている 構造の玄関扉は、該新聞受けの開口部を利用して、外部側から特殊形状の針金や 棒状の物を差し込み「サムターン操作」と言う新手の解錠方法でサムターンを回 動して扉を開けたり、掛け金具を外したりして、住宅に侵入する犯罪に見舞われ ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は既設の玄関扉で、部屋内側に貫通している構造の新聞受け部分を改良 する金物を提供することにより、前記「サムターン操作」と言う新手の犯罪を防 止するもので、該改良金物は、金物専門業者に取付作業を依頼する必要もなく、 居住者が簡単、且つ容易に取り付ける事が出来る既設玄関扉の新聞受け改良金物 を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述の課題を解決するために、既設の新聞受け開口部を遮蔽板にて完 全に塞いでしまい、該部分に外付けの新聞受けを新設するものである。

【０００５】 従って、本考案を既設の玄関扉新聞受けに実施すると、新聞受けの既設開口部 は完全に塞がって、外部側から特殊形状の針金や棒状の物を差し込み「サムター ン操作」と言う新手の解錠方法でサムターンを回動して扉を開けたり、掛け金具 を外して住宅に侵入する犯罪を防止できる。

【０００６】 また、既設の新聞受け開口部を完全に塞いでしまうことから、気密性に問題の あった前記既設新聞受け開口部の欠点を改良することができる。

【０００７】 即ち、本考案は玄関扉の外部側より部屋内側に貫通して設けられた開口部を有 する新聞受け開口部の外部側開口部を完全に塞ぐことのできる遮蔽版を設け、該 遮蔽板は下部にて折り曲げられて底辺受け部を構成し、該底辺受け部は新聞を載 置するに十分な間隔及び幅を持ち、該底辺受け部に新聞を載置した際に該新聞を 挟み込む形状の立ち上がり部を設けた。

【０００８】 また、本考案は前記遮蔽板にて既存の新聞受け開口部を塞ぐ際に、両面テープ による貼着、または両面テープとビス止め工法を採用する事により、金物取付業 者に依頼することなく居住者が簡単、且つ容易に取付改良できる新聞受け金物を 提供できる。

【０００９】 更に、本考案は既設の新聞受け開口部をデザイン的に優れた、外付け新聞受け 金物に変更しながら、玄関扉を防犯上安全なものに改良するもので、前記遮蔽板 、新聞の底辺受け部、並びに立ち上がり部は、ステンレススチールの折り曲げ加 工や、アルミダイキャストによる製造製品とすることにより、違和感のない納ま りの新聞受け改良金物となる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１乃至図４は本考案の実施例を示すもので、図１は既設の玄関扉に本考案の 新聞受け改良金物をどの様に取り付けるかを示す斜視説明図、図２は本考案の新 聞受け改良金物を取り付けた状態を示す斜視説明図、図３は本考案の新聞受け改 良金物の形状例を示す正面図、図４は図３A−A部分をしめす断面図である。

【００１１】 図１乃至図４に於いて、１は既設の玄関扉、２は玄関扉枠、３はスチール等に よりフラッシュ形状に製作された片開き戸、４a、４ｂは該片開き戸３を開閉可 能に前記玄関扉枠２に吊り込んだヒンジ、５はレバーハンドル、６はシリンダー 錠を示している。尚、前記片開き戸３の部屋内側には図示していないが、部屋内 側からの施錠機構としてサムターンや掛け金具が設置されている。

【００１２】 而して、本考案にて問題になる既設新聞受け７は、片開き戸３の中央部下方に 設けられており、該既設新聞受け７は多くの場合、開口部８と内部側に設置され た蓋体９により構成されている。

【００１３】 前記片開き戸３の部屋内側に設けられるサムターンや掛け金物は、既設新聞受 け７の、開口部８に以外に近い位置に設置されていることもあり、該既設新聞受 け開口部８を利用して、図１にて図示している外部側から、特殊形状の針金や棒 状の物を差し込みサムターンや掛け金具を外したりして、住宅に侵入する犯罪が 後を絶たないことは、納得できた。

【００１４】 斯くして、本考案は、新聞受け改良金具１０を図２の如く、前記既設新聞受け ７の開口部８全面に取り付けるものであり、該新聞受け改良金具１０の遮蔽板１ １は、完全に既設新聞受け７の開口部８を塞いでしまう。

【００１５】 新聞受け改良金具１０は、図３及び図４に示す形状を有しており、前記遮蔽板 １１は下部にて折り曲げられ底辺受け部１２を構成し、該底辺受け部１２は、新 聞を載置するに十分な間隔Ｄ、及び幅Wを持ち、該底辺受け部１２に新聞を載置 した際に新聞を挟み込む形状の立ち上がり部１３を設けている。

【００１６】 また、前記遮蔽板１１裏面には既設新聞受け開口部８を塞ぐ際に使用される両 面テープ１４が設けてあり、遮蔽板１１は、両面テープ１４にて完全に開口部８ を塞ぎ、前記片開き戸３に固着一体化される。尚、前記固着一体化の手段は、両 面テープ１１とビス止めの併用により取り付けても、あまり取付者の負担にはな らない。

【００１７】 本考案は、図３乃至図４に示すように外付けの新聞受け改良金具１０として外 部側に設けるものであり、前記新聞を載置する底辺受け部１２より設けられる立 ち上がり部１３は半円形等デザイン的な要素を付加した新規なものであり、該新 聞受け改良金具１０は、ステンレススチールの曲げ加工や、アルミダイキャスト による製造製品とすることにより、質感があり、デザイン的に優れた玄関扉の新 聞受け改良金物を提供することができた。

【００１８】

【考案の効果】

斯くして、本考案は、上述の構成とすることにより、既設玄関扉の新聞受けを 気密性の良いものに改良し、且つ新聞受けの開口部を利用して、外部側から特殊 形状の針金や、棒状の物を差し込みサムターンを解錠したり、掛け金具を外して 住宅に侵入する犯罪を防止できるもので、該新聞受け改良金具の取付は熟練を必 要としない等大きな効果を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視説明図である。

【図２】本考案の改良金具を既設玄関扉に取り付けた状
態を示す斜視説明図である。

【図３】本考案の改良金具を示す正面図である。

【図４】図３のA−A断面図である。

【符号の説明】

１ 既設の玄関扉 ２ 玄関扉枠 ３ 片開き戸 ４a、４ｂ ヒンジ ５ レバーハンドル ６ シリンダー錠 ７ 既設新聞受け ８ 開口部 ９ 蓋体 １０ 改良金具 １１ 遮蔽板 １２ 底辺受け部 １３ 立ち上がり部 １４ 両面テープ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】玄関扉の外部側より部屋内側に貫通して設
   けられた新聞受け開口部の外部側開口を完全に塞ぐ事の
   出来る遮蔽板を設け、該遮蔽板は下部にて折りまげられ
   て底辺受け部を構成し、該底辺受け部は新聞を載置する
   に十分な間隔及び幅を持ち、該底辺受け部に新聞を載置
   した際に該新聞を挟み込む形状の立ち上がり部を設けた
   ことを特徴とする玄関扉の新聞受け改良金物。
2. 【請求項２】前記遮蔽板は玄関扉に設けられた既存開口
   部を塞ぐ際に両面接着テープによる貼着、または両面テ
   ープとビス止めの併用により取り付けることを特徴とす
   る請求項１記載の玄関扉の新聞受け改良金物。
3. 【請求項３】前記新聞を載置する底辺受け部より設けら
   れる立ち上がり部は半円形等デザイン的な要素を付加し
   た形状にて立ち上がっていることを特徴とする請求項１
   記載の玄関扉の新聞受け改良金物。
4. 【請求項４】前記新聞受け開口部の遮蔽板、新聞の底辺
   受け部、並びに立ち上がり部をステンレススチールの曲
   げ加工や、アルミダイキャストによる製造製品としたこ
   とを特徴とする請求項１記載の玄関扉の新聞受け改良金
   物。