JP3095261U

JP3095261U - 研磨物品用結束帯及び研磨物品の結束構造

Info

Publication number: JP3095261U
Application number: JP2003000157U
Authority: JP
Inventors: 弘之山名; 光信井本; 栄治永井
Original assignee: 日本研紙株式会社
Priority date: 2003-01-15
Filing date: 2003-01-15
Publication date: 2003-07-25
Anticipated expiration: 2009-01-15

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】帯紙を固定する際及び解く際の手間が少な
く、且つ安定した結束を可能にする帯体及び該帯体によ
る研磨物品の結束構造。【解決手段】積層されたディスク型の研磨物品を結束
する研磨物品用結束帯１であって、幅寸法が研磨物品３
の直径の２０％〜８０％の紙帯で、幅寸法が全体の幅寸
法の１０％〜７０％で且つ長さ寸法が２ｃｍ〜１０ｃｍ
の穴２を長さ方向に適当間隔を空けて複数個穿設した構
成にする。而して、該結束帯の穴箇所が多数積層された
研磨物品の上下端部箇所に位置するようになして研磨物
品を結束させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、研磨物品用結束帯及び研磨物品の結束構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、研磨物品は形態としてベルト、ロール、ホイール等は段ボール質の外装ケースに収納されているが、シート、ディスク品は外装ケースの中に、さらに研磨物品を入れた内装箱若しくは樹脂フィルム袋に納められ二重包装されている。しかしながら、研磨物品は消耗品のため毎日多量に使用され、上記の包装方法では、使用により空になった内装箱若しくは樹脂フィルム袋が多量に発生するため、その処理が極めて面倒であった。この問題を解決する一つの手段として、実用新案登録第3088123号に示す如く、研磨物品を積み重ねて、その外周から上下面にかけて２つの帯紙を十字状に縛着して、その両端部を重ね合わせて、セロテープ（登録商標）で固定する方法が提案されている。

【０００３】

【特許文献】

実用新案登録第３０８８１２３号

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、係る提案では二つの帯紙を使用するため、帯紙を固定する際及び解く際に２度手間となるという問題がある。そこで、本考案は、係る問題点を解決すべく、ゴミを減量化し且つ帯紙を固定する際及び解く際の手間を少なくする研磨物品用結束帯及び研磨物品の結束構造の提供を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る研磨物品用結束帯は、積層された研磨物品を結束する研磨物品用結束帯であって、幅寸法が研磨物品の直径の２０％〜８０％の紙帯で、幅寸法が全体の幅寸法の１０％〜７０％で且つ長さ寸法が２ｃｍ〜１０ｃｍの穴を長さ方向に適当間隔を空けて数個設けたことを特徴とする。

【０００６】而して、上記に係る研磨物品の結束構造は、多数積層された研磨物品の上下端部箇所に対し結束帯に穿設した穴が当接されるようにして結束させ、且つ該研磨物品用結束帯の端部を接着テープ或いは接着剤で固定して研磨物品束を形成したりするものである。また、前記接着テープの端部を折り返して引き出し片を形成したり、前記研磨物品用結束帯に研磨物品の表示ラベルを貼り付けたりする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図面に示す実施の形態について説明する。図１は本考案に係る研磨物品用結束帯の平面図であり、図２は上記研磨物品用結束帯を使用した研磨物品束の斜視図である。

【０００８】本考案に係る研磨物品用結束帯１は、専らクラフト紙を使用した帯状で、幅寸法ｗ１は研磨物品３の直径Ｒの２０％〜８０％とする。本考案で紙の使用は、その使用後の焼却処分のさい、有害物質を発生することなく環境に配慮したものである。

【０００９】而して、本考案の研磨物品用結束帯１には、幅寸法ｗ２が幅寸法ｗ１の１０％〜７０％で、長さ寸法Ｌが２ｃｍ〜１０ｃｍの穴２を適当間隔に複数個穿設する。図示例の穴２は２個の円形をスリット２ａで繋いだ形状になっているが、この形に限られるものでなく、１つの円形、同楕円形や長方形、或いはこれらの適宜な組合せ等にしてもよい。ところで、積層研磨物品は筒型であるため、これにより幅方向の穴やスリットを挟んで結束帯を筒型の上下端面箇所でその周面へ向かって沿わせることができ、即ちこのことは図示例で両側１ａ，１ａの如く２カ所で研磨物品の束の縁と当接することになり、安定的に物品を結束できることとなる。

【００１０】本考案に係る研磨物品の結束構造は、図２に示す如く、複数枚のディスク状の研磨物品を筒型に積み重ねて（凡そ１２ｃｍ）、その外周から上下面にかけて、上記研磨物品用結束帯１で締め付け、その両端部を上面又は下面で重ね合わせて、接着テープ４で固定して、研磨物品束５を形成するものである。

【００１１】図３は他の例の研磨物品束の斜視図である。本例では前記例と同様に、複数枚の研磨物品を柱状に積み重ねて、その外周から上下面にかけて、上記研磨物品用結束帯１で締め付け、その両端部を上面又は下面で重ね合わせ、且つ接着テープ４で固定する際、接着テープの端を折り曲げて引き出し片４ａを形成するようになしたものである。これによれば、研磨物品用結束帯１を解くときにこれを引張るだけで簡単に解決することができるものとなる。

【００１２】さらに、研磨物品用結束帯１に研磨物品の表示、数量等が記載された表示ラベルを貼り付けたりするのであり、これにより、研磨物品の表示、数量等が確認でき、誤った使用を防いだり、数量確認管理の不十分さをなくすことができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は以上の通り構成するものであって、研磨物品用結束帯を研磨物品の大きさ寸法（直径寸法）に対応して一定の巾寸法のものとなし、且つその長さ方向の適当間隔に複数個の穴を設けるものとなしたため、１つの帯体でありながら実質的に２つの帯体で結束すると同様な強固で安定した結束を可能になした。而して、このことは解体を極めて容易となし、且つゴミの減量化を図ることができ、焼却処分をした場合に有害物質を発生することなく環境に配慮したものとなる。なお、結末箇所の端部に引き出し片を形成したことは、研磨物品用結束帯の解体作業を簡単にすることができるのであり、また研磨物品用結束帯に研磨物品の表示、数量等が記載された表示ラベルを貼付したことは、誤った使用を防いだり、数量確認管理の不十分さをなくすことができるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る研磨物品用結束帯の平面図であ
る。

【図２】研磨物品用結束帯を使用した研磨物品束の斜視
図である。

【図３】他の例の研磨物品束の斜視図である。

【符号の説明】

１研磨物品用結束帯２穴３研磨物品４接着テープ４ａ引き出し片５研磨物品束６表示ラベル

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】積層されたディスク型の研磨物品を結束
する研磨物品用結束帯であって、幅寸法が研磨物品の直
径の２０％〜８０％の紙帯で、幅寸法が全体の幅寸法の
１０％〜７０％で且つ長さ寸法が２ｃｍ〜１０ｃｍの穴
を長さ方向に適当間隔を空けて複数個設けたことを特徴
とする研磨物品用結束帯。
【請求項２】請求項１記載の研磨物品用結束帯の穴箇
所が多数積層された研磨物品の上下端部箇所に位置する
ようになして結束させたことを特徴とする研磨物品の結
束構造。
【請求項３】結束手段に接着テープを使用したことを
特徴とする請求項２記載の研磨物品の結束構造。
【請求項４】結束箇所の紙帯端部を折り返して引き出
し片を形成したことを特徴とする請求項２又は３記載の
研磨物品の結束構造。
【請求項５】結束帯に研磨物品の表示ラベルを貼り付
けたことを特徴とする請求項１，２，３又は４記載の研
磨物品の結束構造。