JP3095065U - 接合角柱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 小中径の原木を割裂と剥離を抑制し、長期使
用に耐えられる、接合角材を提供する。 【解決手段】 小中径の原木を角型に製材し、その角型
木材を芯材軸方向に対称な２本の角材３Ａ、３Ｂに挽い
て製材し、それら角材辺材部３ａ側の軸方向に平行で等
間隔な溝状の加工を施し、それら角材の辺材部３ａ同士
を突起部Ａと溝部Ｂにより嵌合固定し、角材芯材部３ｂ
側を表出した木製角材。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案が解決しようとする課題】 木の収縮により、角柱の表面に割れや変形が生ずる。 【０００２】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために、丸太材を割角柱に製材し、その角柱を対称な角材に ２分割する。各々辺材側の一面に、長手方向に沿って角形の凸凹条を、等間隔で 平行に形成し、凸凹条な面同士を嵌合させ角柱を成すものである。 【０００３】 【考案の効果】 接合面積の増大により剥離し難くなり、表面に変形と割れの少ない角柱ができる 。耐腐朽性に劣る辺材面同士を接合することにより、耐腐朽性も増大できる。 【提出日】平成１５年２月２７日（２００３．２．２７） 【手続補正２】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】考案の詳細な説明 【補正方法】変更 【補正内容】 【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の利用分野】 この考案は、木造建築の構造材である柱として使用する接合柱、及 ログハウ ス（丸太組構造）の壁材として使用する接合角材に関する。 【０００２】 【従来の技術及び課題】 従来の柱は、小中径原木を製材し１本物角材を用いて形成していた。従って、 乾燥により細胞の収縮のため割裂を生じ、割裂部のために対候性，防腐，防虫等 において難点を示し、芯材部と辺材部の収縮率が異なる為、変形，曲がりを生じ 加工時，構築時において精度良く仕上げるには問題がある。また 従来の接合角 材は、平面同士の接合であるため、接着剤の経年変化により短期間での剥離が生 じやすい難点を示す。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 本考案はこのような従来事情に鑑みてなされたものであり、上記課題の難点を 示す小中径の原木を割裂と剥離を抑制し、長期使用に耐えられる、接合角材を提 供することにある。 【０００４】 【課題を解決する為の手段】 課題を解決するため、請求項１の考案は、角型木材を芯材軸方向に対称に挽き 製材した、角材の辺材同士接合固定した組み合わせからなり、角材同士の接合面 に長さ方向に沿った、等間隔な突起状と溝状の接合面を有する構成を採用したも のである。 【０００５】 【考案の実施の形態】 以下、この考案の実施の形態を図示例と共に説明する。 図１と図２に示す従来の角型木材２の例は、小中径原木１から成型するため、辺 材部が表出される。図３に示す角材２Ａと角材２Ｂの例は、角型木材２を芯材部 軸方向（長さ方向）に製材することにより、芯材側３ｂと辺材側３ａを表出する 対称な角材３Ａと角材３Ｂの型となる。図４に示す角材３Ａと角材３Ｂの例は、 角材３Ａと角材３Ｂの辺材側３ａに溝状Ｂを長さ方向に平行等間隔で加工を施し 、突起部Ａと溝部Ｂが交互に並ぶ型を成形する。その時、突起部Ａと溝部Ｂの寸 法関係は、Ａ≦Ｂとする。図５に示す２本の角材３Ａと角材３Ｂの例は、角材３ Ａと角材３Ｂの断面形状と接合前の突起部Ａと溝部Ｂ位置関係を示す。 図６に示す接合角材４の例は、角材３Ａと角材３Ｂが突起部Ａと溝部Ｂにより嵌 合固定される。上記角材３Ａ，３Ｂは、例えば角材１００ｍｍ×５５ｍｍの大き さのものを用い、角材３Ａ，３Ｂの各々辺材側３ａに突起Ａ＝９．９ｍｍと溝Ｂ ＝１０．１ｍｍ、溝の深さＣ＝１０ｍｍを交互平行に型成する。３Ａ角材，３Ｂ は各々辺材側３ａで嵌合固定され芯材側３ｂを表出する、１００ｍｍ角で正方形 な断面形状と接合面積の増大そして、また精度も得られる。 【０００６】 【考案の効果】 以上のように、この考案によると、小中径原木から成す角型材木を芯材軸方向 に挽き、各々辺材側に溝状加工を施し辺材側同士を並列に嵌合させることにより 、接合面積を約３倍に増大し充分な強度を有すると共に、芯材部の表出により耐 高性，耐久性の増大することができた。また 変形を抑制することができたため 、壁や仕切り壁の構造材の精度を出すことができ、木製角材を組み合わせる事に より、木造建築の構造材として違和感がない。

【図面の簡単な説明】 【図１】接合する角材の斜視図である。 【図２】接合した角柱の斜視図である。 【符号の説明】 １接合の加工を施した角材 ２接合の加工を施した角材 ３接合した角柱 ａ形成された凹部 ｂ形成された凸部 （ａ部分＝ｂ部分）

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【手続補正書】 【提出日】平成１４年１２月４日（２００２．１２．
４） 【手続補正１】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲 【補正方法】変更 【補正内容】 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 小中径の原木を角型に製材し、その角型
木材を芯材軸方向に対称な２本の角材に挽いて製材し、
それら角材の辺材側の軸方向に平行で等間隔な溝状の加
工を施し、それら角材の辺材同士を接合し芯材側を表出
したことを特徴とする木製角材。 【提出日】平成１５年２月２７日（２００３．２．２
７） 【手続補正４】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】図面の簡単な説明 【補正方法】変更 【補正内容】 【図面の簡単な説明】 【図１】 （Ａ）の１は小中径原木の例を示し、２は１
から製材する角材の断面を示す、斜視図。（Ｂ）は、製
材した角型木材２を示す、斜視図。（Ｃ）は、角型木材
を芯材軸方向に挽き、角材２Ａ，２Ｂを成す例を示す斜
視図 【図２】 （Ｄ）は、角材２Ａ，２Ｂに溝加工を施し、
角材３Ａ，３Ｂの型の例を示す斜視図。（Ｅ）は角材３
Ａ，３Ｂの突起Ａと溝Ｂを示す、断面図。（Ｆ）は、角
材３Ａ，３Ｂを嵌合固定した接合角材の例を示す、斜視
図。 【符号の説明】 １ 小中径原木 ２ 角型木材 ２Ａ２Ｂ 木製角材 ３Ａ３Ｂ 加工木製角材 ３ａ 角材辺材部 ３ｂ 角材芯材部 Ａ 突起部の巾 Ｂ 溝状部の巾 【手続補正３】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】全図 【補正方法】変更 【補正内容】 【図１】 【図２】

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 丸太木材の心材と辺材から成す角柱を割
   り角材にし、接合面積を増大させることにより、角柱の
   変形と割れ、接合面の剥離を抑制する角柱。