JP3094678B2 - 電子写真方法 - Google Patents

電子写真方法

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JP3094678B2
JP3094678B2 JP04207773A JP20777392A JP3094678B2 JP 3094678 B2 JP3094678 B2 JP 3094678B2 JP 04207773 A JP04207773 A JP 04207773A JP 20777392 A JP20777392 A JP 20777392A JP 3094678 B2 JP3094678 B2 JP 3094678B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機やレーザービーム
プリンターなどの電子写真装置に用いられる電子写真方
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第2
297691、特公昭42−23910号公報、及び特
公昭43−24748号公報等で多種の方法が記載され
ている。一般には光導電性物質を利用して種々光学手段
により感光体上に電気的静電潜像を形成し、ついでこの
静電潜像をトナーを用いて可視像化し、必要に応じて紙
等に転写した後、加熱あるいは圧力等により定着し、コ
ピー画像を得るものである。
【0003】静電潜像をトナーを用いて可視像化する方
法として、米国特許第2874063に記載されている
磁気ブラシ法、同第2618552に記載されているカ
スケード現像法及び同第2909258に記載されてい
る導電性磁性トナーを用いる方法など種々知られてい
る。
【0004】また現像ローラに交流バイアス印加し一成
分トナーを飛翔させ現像する方法として米国特許第38
66574がある。この発明では現像ローラに印加する
交流バイアスはトナーの動きを活性化する目的に用いら
れ、トナーは画像部には飛翔し、非画像部では途中で舞
い戻ると説明されている。
【0005】さらに、この交流バイアスを印加する技術
を改良したものとして、特公昭63ー42256号公報
に示されるジャンピング現像がある。このジャンピング
現像法はトナーをトナー担持体に担持させ現像部まで運
び、そこで交流バイアスにより感光体の画像部にトナー
を付着させる方法である。この特公昭63ー42256
号公報の技術思想は、画像部及び非画像部においてトナ
ーが往復運動するという点で前述の米国特許第3866
574と異なるものである。
【0006】周知のようにこれらの現像方法で用いられ
る磁性トナーにおいては、トナーの帯電量を制御するた
めに、バインダー樹脂や電荷制御剤、外添剤の組成検討
が広く行われている。
【0007】たとえば、特開昭54−143647号公
報で提案されているようにトナー帯電量を増加させるた
めに樹脂に官能基を付与したり、電荷制御剤添加量を増
加させたり、あるいは特公昭59ー164562号公
報、特開昭63ー139367号公報では強い帯電性を
示す乾式シリカを外添する事によってトナー帯電量が上
昇する事が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、いずれも比較的簡単にトナー帯電量を制
御する事が可能ではあるが、磁性トナーの場合には磁性
粉の比抵抗が低いため磁性粉の含有量が増加するとトナ
ーの電気抵抗は急激に低下し、帯電量を増加させる事は
困難になるため、電荷制御剤の増量やシリカ添加量変更
を行うと環境安定性の悪化や個々のトナーにおける分散
性の悪化が発生するという問題点を有している。
【0009】これは、電荷制御剤などは多くの官能基を
もつため、表面に水分を吸着しやすく特に高温高湿下に
おいて十分な帯電量が得られなかったり、電荷制御剤の
トナー中への分散やシリカのトナー表面への均一付着が
その量比が増加するにつれ困難になる事に起因してい
る。
【0010】また、当技術分野ではよく知られているこ
とであるが、カスケード現像法は、ベタ画像再現を苦手
としていた。また、装置が大型複雑化するという問題点
をゆうしていた。さらに米国特許3866574の現像
器は、装置に高い精度が要求され複雑で高いコストがか
かるという欠点を有していた。ジャンピング現像法はト
ナー層を担持したトナー担持体上に極めて均一な薄層を
形成することが不可欠であった。またこの方法ではしば
しばトナー担持体上のトナー薄層に前画像の履歴が残り
画像に残像が現れる、いわゆるスリーブゴースト現像が
発生した。さらに装置が複雑でコストが高いという欠点
もある。
【0011】本発明は上記問題点に鑑み、トナー表面に
露出した磁性粉を磁性トナー表面を改質する事によって
減少させ、トナーの誘電体損を低下させる事によって電
荷制御剤などの添加量を増加させることなくトナー帯電
量制御を行い、構成が簡単でしかも高画質、また高速プ
ロセスに対応でき、小型長寿命で装置内にトナーの汚染
の発生しない電子写真方法を提供することを目的とす
る。
【0012】上記問題点を解決するため、本発明は、固
定磁石を内包し移動する静電潜像保持体と、トナー溜め
と、前記静電像保持体の表面と所定の間隙を有した位置
に、前記静電像保持体とは回転方向が逆で内部に磁石を
有する電極ローラとを有し、前記静電潜像保持体に静電
潜像を形成した後、前記トナー溜め内に位置する前記静
電像保持体の表面に、少なくともバインダー樹脂と磁性
体から構成され、前記バインダー樹脂の軟化点以上の温
度を持つ熱風気流中に分散させる熱処理により表面改質
処理を施し、誘電体損を3.5×10-3以下に設定した
磁性トナーを磁気的に吸引し、前記静電像保持体の表面
に前記磁性トナーを坦持させ、前記静電潜像保持体を移
動させ、前記電極ローラに対向させ、前記静電像保持体の
画像部にトナーを残し、非画像部のトナーは前記電極ロ
ーラで回収することを特徴とする電子写真方法である。
【0013】上記問題点を解決するため、本発明は、固
定磁石を内包し移動する静電潜像保持体と、トナー溜め
と、前記静電像保持体の表面と所定の間隙を有した位置
に、前記静電像保持体とは回転方向が逆で内部に磁石を
有する電極ローラとを有し、前記静電潜像保持体に静電
潜像を形成した後、前記トナー溜め内に位置する前記静
電像保持体の表面に、少なくともバインダー樹脂と磁性
体から構成され、回転または振動する撹拌衝撃部材が発
生する連続衝撃力を与えることにより表面改質処理を施
し、誘電体損を3.5×10-3以下に設定した磁性トナ
ーを磁気的に吸引し、前記静電像保持体の表面に前記磁
性トナーを坦持させ、前記静電潜像保持体を移動させ、
前記電極ローラに対向させ、前記静電像保持体の画像部
にトナーを残し、非画像部のトナーは前記電極ローラで
回収することを特徴とする電子写真方法である。
【0014】以下に本発明の電子写真方法に有効に使用
される磁性トナーについて詳細に説明する。本発明は固
定磁石を内包する静電潜像保持体を用い、静電潜像を形
成した静電潜像保持体に磁性トナーを振りかけ磁気的に
付着させ、電極ローラ部まで担持搬送し、電極ローラに
交流バイアスを印加し、静電潜像保持体の非画像部トナ
ーを静電力と磁力によって除去する構成である。すなわ
ち本発明はカスケード現像法に、静電潜像保持体内部に
磁石を設置し、電極に交流電圧印加し、より小型高性能
化したものである。本発明では、最初に磁性トナーが静
電潜像保持体に振りかけられたときに現像はほとんど終
了している。電極ローラ部は磁性トナーをトナー溜め内
で循環させると同時に、静電潜像の非画像部トナーを回
収している。すなわち磁性トナーをトナー溜めから現像
部まで担持し運ぶのは静電潜像保持体である。電極ロー
ラは磁性トナー層を担持しない裸の面が静電潜像保持体
に対向する。電極ローラと静電潜像保持体は逆方向回転
である。
【0015】本発明の電子写真方法は一度静電潜像保持
体の全面に磁性トナーを付着させ、後に電極ローラによ
り静電力と磁力により非画像部トナーを除去する構成で
ある。そのためこの方法では磁性トナーの帯電特性が強
く画像特性に影響する。
【0016】磁性トナーの電荷量が低いと静電潜像保持
体との鏡像力が弱くなり静電潜像保持体に付着させた磁
性トナーが磁力により除去され易くなり画像濃度が低く
なり、また、帯電量分布が不均一であると、文字周辺の
飛びちりが多く画像の鮮明さが低下することがわかっ
た。
【0017】磁性トナーの誘電体損が3.5×10-3
下であれば、磁性トナー表面に露出する磁性体量が減少
し磁性トナーの表面抵抗値が増加する事により、表面か
らリークする電荷量が減少する事から磁性トナーの帯電
量が向上するため、帯電量分布の均一化が可能になるわ
けである。
【0018】本発明における磁性トナーは少なくともバ
インダー樹脂と磁性体、必要に応じて電荷制御剤、離型
剤、流動化剤、着色剤、第2の外添物質から構成され
る。バインダー樹脂としては公知のものすべてが使用可
能であるが、たとえばスチレン系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニル系樹脂、
テルペン樹脂、フェノール樹脂、あるいはそれらの共重
合体樹脂等が用いられる。
【0019】磁性体としては、フェライト、マグネタイ
ト、ヘマタイトなどの鉄、マンガン、コバルト、ニッケ
ル、銅、亜鉛、マグネシウムなどの合金や化合物など強
磁性体として知られる物質が使用できる。これらの磁性
体を平均粒径約0.05〜5μm好ましくは0.1〜1μmの微
粉末としてバインダー樹脂100重量部あたり30〜1
00重量部好ましくは40〜90重量部含有させればよ
い。
【0020】さらに本発明で使用される磁性トナー中に
は必要に応じて各種染顔料などの電荷制御剤、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどの離型剤、シリカ、アルミ
ナ、ジルコニア、チタニアなどの各種金属酸化物、カー
ボンブラック等の着色剤が含有、あるいは外添されてい
てもよい。
【0021】誘電体損は、磁性トナーを100kg/cm2
の加圧下で断面積2cm2のペレット状に成形し、市販の
LCRメーターを用い周波数1kHzで測定した。
【0022】ここで成形したトナーペレットの厚みを
t、LCRメーターで測定されたペレットの容量をC
[pF]、コンダクタンスをG[S]とすると、 誘電率(ε’)=C・t/2 誘電損率(ε'')=G・t・1012/2・(2π・10
00) となり、誘電体損は次のように求められる。
【0023】 誘電体損=ε''/ε’=G・1012/2000πC また、トナー帯電量はブローオフ帯電量測定装置(東芝
ケミカル(株)製、TB−200)によって測定した。
【0024】使用したキャリアはTEFV200/30
0(パウダーテック)で、トナー濃度3%になるよう調
製し、10分間混合後ブロー圧力1kg/cm2で測定
した。
【0025】
【作用】本発明は上記した構成により、電荷制御剤を増
量することなく帯電量制御が行える事から環境安定性が
向上し、また電荷制御剤の分散性悪化による帯電の不安
定を解決できるため、構成が簡単でしかも高画質、また
高速プロセスに対応でき、トナーの汚染の発生しない、
長期使用時にも画像濃度の低下がない電子写真方法を提
供できることとなる。
【0026】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0027】図1は発明の磁性トナーが用いられる電子
写真装置の一例を示している。現像方式は一成分現像方
式を用いている。1はフタロシアニンをポリエステル系
バインダ樹脂に分散した有機感光体ドラム、2は感光体
1と同軸で固定された磁石で、3は感光体をマイナスに
帯電するコロナ帯電器、4は感光体の帯電電位を制御す
るグリッド電極、5は信号光、6トナー溜め、7は磁性
一成分トナー、8は感光体1とギャップを開けて設定し
た非磁性電極ローラ、9は電極ローラ8の内部に設置さ
せた磁石、10は電極ローラ8に電圧を印加する交流高
圧電源、11は電極ローラ上のトナーをかきおとすポリ
エステルフィルム製のスクレーパ、12は感光体上のト
ナー像を紙に転写する転写コロナ帯電器である。13は
トナー溜め内でのトナーの流れをスムーズにし、またト
ナーが自重で押しつぶされ感光体と電極ローラとの間で
のつまりが発生するのを防止するためのダンパーであ
る。感光体1表面での磁束密度は600Gである。電極
ローラ内部の磁力の方を強くして搬送性を向上させた。
また図中に示す磁石2の磁極角はθは15°に設定し
た。感光体1の直径は30mmで、周速60mm/sで
図中の矢印の方向に回転させ用いた。電極ローラ8の直
径は16mmで、周速40mm/sで感光体の進行方向
とは逆方向(図中の矢印方向)に回転させ用いた。感光
体1と電極ローラ8とのギャップは300μmに設定し
た。
【0028】感光体1をコロナ帯電器3(印加電圧−
4.5kV、グリッド4の電圧−500V)で、ー50
0Vに帯電させた。この感光体1にレーザ光5を照射し
静電潜像を形成した。このとき感光体の露光電位はー9
0Vであった。この感光体1表面上に、磁性トナー7を
トナー溜め6内で磁石により付着させた。次に感光体1
を電極ローラ8の前を通過させた。感光体1の未帯電域
の通過時には、電極ローラ8には交流高圧電源10によ
り、0Vの直流電圧を重畳した750V0-p(ピーク・
ツー・ピーク 1.5kV)の交流電圧(周波数1kH
z)を印加した。その後、ー500Vに帯電し静電潜像
が書き込まれた感光体1の通過時には、電極ローラ8に
は交流高圧電源10により、ー350Vの直流電圧を重
畳した750V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1.5k
V)の交流電圧(周波数1kHz)を印加した。すると
感光体1の帯電部分に付着したトナーは電極ローラ8に
回収され、感光体1上には画像部のみネガポジ反転した
トナー像が残った。矢印方向に回転する電極ローラ8に
付着したトナーは、スクレーパ11によってかきとり、
再びトナー溜め6内に戻し次の像形成に用いた。こうし
て感光体1上に得られたトナー像を、紙(図示せず)
に、転写帯電器12によって転写した後、定着器(図示
せず)により熱定着して複写画像が得られる。
【0029】図2は本発明の磁性トナー構成を示してい
る。本発明の磁性トナーはバインダー樹脂14と磁性粉
15、電荷制御剤16、ポリエチレン、ポリプロピレン
等の離型剤17、シリカ等の外添剤18、カーボンブラ
ック等の着色剤19、アルミナ、ジルコニア、チタニア
などの各種金属酸化物等の第2の外添物質20から構成
される。電荷制御剤、離型剤、着色剤、第2の外添物質
必要に応じて含有される。
【0030】(実施例1)実施例1で使用されるトナー
a1の材料組成を(表1)に示した。
【0031】
【表1】
【0032】本発明の磁性トナーの製造方法としては公
知の方法が用いられる。混合、混練、粉砕、分級であ
る。混合は(表1)に示した結着樹脂と磁性体、電荷制
御剤の内添剤を撹拌羽根を具備したミキサー等により均
一分散する工程である。 そして混合された材料を加熱し
てせん断力により結着樹脂に内添剤を分散させる工程が
混練である。このときの混練としては公知の加熱混練機
を用いて行なうことが出来る。加熱混練機としては、三
本ロール型、一軸スクリュウー型、二軸スクリュウー
型、バンバリーミキサー型等の混練物を加熱してせん断
力をかけて練る装置を使用することが出来る。本実験で
は池貝鉄工社製のPCM30を使用した。本発明はこれ
に限るものではない。その塊をカッターミル等で粗粉砕
し、その後ジェットミル粉砕機等で細かく砕く粉砕、更
に気流式分級機で微粉粒子がカットされ、所望の粒度分
布を得る分級と続く。機械式による粉砕、分級も可能で
ある。例えば固定したステータに対して回転するローラ
との微小な空隙にトナーを投入し、粉砕する方式があ
る。また分級でも回転するローラにより遠心力で分級す
る方法もある。いずれも公知の方法が用いられている。
分級後に熱気流中で表面改質処理を行う。これは分級さ
れた磁性トナーを圧縮空気により分散ノズルから分散噴
射し、それにヒータで加熱された熱風を放射することに
より表面改質処理される。熱気流の熱風温度は50〜6
00度が好ましい。50度以下の時、磁性体の樹脂表面
の露出を抑えることが不十分なため、誘電体損を下げる
ことが出来ない。また600度以上の時トナー相互の凝
集が発生する。この表面改質処理後に(表1)に示した
外添剤である疎水性シリカを外添処理し、磁性トナーが
完成する。本実施例では分級後のトナーに表面改質処理
を施した後に疎水性シリカを外添処理したが、磁性体の
露出を抑え得ることが出来れば、分級されたトナーに疎
水性シリカを外添処理した後に熱気流中で表面改質処理
を施しても高帯電化されたトナーが得られる。 トナーa
1はスチレンブチルアクリレート樹脂と磁性粉と電荷制
御剤を混合後、溶融混練し、冷却後粉砕、分級して平均
粒径10μmの磁性トナー粉末を得た。この磁性トナー
を350℃の熱気流中に導入しトナー表面樹脂を溶融さ
せ磁性体の露出を抑える処理を行いトナーa1を完成し
た。熱気流中での処理時間(熱風中をトナーが通過する
時間)は約0.1〜4sec、供給量は1kg/h、熱
気流を発生させる風量は風圧3Kg/cm 2 G時で0.
2〜0.6m 3 /minが好ましく、本実施例では0.
35m 3 /minで行った。
【0033】この磁性トナーの誘電体損を測定したとこ
ろ2.8×10ー3であった。この磁性トナーの帯電量を
7℃10%の低温低湿下、33℃80%の高温高湿下で
測定したところ、高帯電量が得られ、環境による影響は
少なかった。(表2)に各磁性トナーの誘電体損、帯電
量を示した。
【0034】
【表2】
【0035】これを本発明の電子写真方法で7℃10%
の低温低湿下、33℃80%の高温高湿下で複写テスト
を10000枚行い、画像濃度を反射濃度計(マクベス
社)で測定し評価を行なった。その結果、両環境下にお
いても横線の乱れやトナーの飛び散りなどがなくベタが
均一で濃度が1.5の16本/mmの画線をも再現した
高解像度高画質の画像が得られた。(表3)に両環境下
での各磁性トナーの画像濃度変化を示す。10000枚
印字後も初期の画像に比べて遜色のない高濃度の複写物
が得られた。
【0036】
【表3】
【0037】(実施例2)実施例2で使用されるトナー
a2の材料組成を(表4)に示した。
【0038】
【表4】
【0039】(表4)に示したポリエステル樹脂と磁性
粉と電荷制御剤とを混合後溶融混練し、冷却後粉砕、分
級して平均粒径10μmの磁性トナー粉末を得た。この
磁性トナー粉末と(表4)に記載した疎水性シリカを一
定配合量でヘンシュルミキサー(三井三池化工機 FM
−20B)に投入し、衝撃処理を施した。この時の投入
量は1kg、撹拌軸回転数は2000r.p.m.(軸
直径260mm)で、30分間撹拌しトナー表面に衝撃
力を連続して作用させた。この時の槽内温度は40度、
撹拌軸の羽根形状はZO、SOで行った。
【0040】この磁性トナーの誘電体損を測定したとこ
ろ3.3×10ー3であった。この磁性トナーを実施例1
と同様の方法で評価したところ横線の乱れやトナーの飛
び散りなどがなくベタが均一で濃度が1.5の16本/
mmの画線をも再現した高解像度高画質の画像が得られ
た。10000枚印字後も初期の画像に比べて遜色のな
い高濃度の複写物が得られた。
【0041】(比較例1)比較例1で使用されるトナー
a3の材料組成を(表5)に示した。
【0042】
【表5】
【0043】(表5)に示したスチレンブチルアクリレ
ート樹脂と磁性粉と電荷制御剤を混合後溶融混練し、冷
却後粉砕、分級して平均粒径10μmの磁性トナー粉末
得、その後(表5)に示した疎水性シリカを外添処理
し、トナーa3を完成させた。
【0044】この磁性トナーの誘電体損を測定したとこ
ろ4.7×10ー3であった。表面改質を行なったものに
比べて帯電量が低く特に高温高湿下で顕著であった。
【0045】この磁性トナーを実施例1と同様の方法で
評価したところ帯電量が低いため初期からの画像濃度は
薄く、地カブリも多くみられた。複写テストで1000
枚あたりから画像濃度低下が発生し実用的な画像は得ら
れなかった。
【0046】(比較例2)比較例2で使用されるトナー
a4の材料組成を(表6)に示した。
【0047】
【表6】
【0048】(表6)に示した物質を(比較例1)と同
様の方法でトナー化して平均粒径10μmの磁性トナー
粉末を得た。
【0049】この磁性トナーの誘電体損は4.9×10
ー3であった。表面改質を行なったものに比べて低温低湿
下での帯電量は大差なかったが高温高湿下での帯電量低
下が顕著であった。電荷制御剤の添加量を多くしたた
め、低温低湿下では磁性トナーの帯電量が増加したが高
温高湿下では帯電量は大きく低下した。
【0050】この磁性トナーを実施例1と同様の方法で
評価したところ電荷制御剤を増量したため分散性が悪化
しトナーの帯電量分布が不均一なため初期からの画像濃
度は薄く、地カブリも多くみられた。複写テストで50
0枚あたりから画像濃度低下が発生し、実用的な画像は
得られなかった。
【0051】以上のように本発明は、磁性トナーの表面
を改質する事により誘電体損を3.5×10-3以下に抑
えることによって、電荷制御剤増量によらず帯電制御が
可能になり、高温高湿、低温低湿環境下でのトナー帯電
量安定化、画像濃度安定化を達成することができるた
め、構成が簡単でしかも高画質、高速プロセスに対応で
きる優れた電子写真方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電子写真方法が使用さ
れる電子写真装置の主要部を示す断面図
【図2】本発明実施例における磁性トナーの構成図
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 感光体に内包された固定磁石 6 トナー溜め 7 磁性トナー 8 電極ローラ 9 電極ローラ内部に設置された磁石 12 転写コロナ帯電器14 バインダー樹脂15 磁性粉16 電荷制御剤17 離型剤18 外添剤19 着色剤20 第2の外添物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−124681(JP,A) 特開 昭53−6040(JP,A) 特開 平2−87157(JP,A) 特開 昭61−162072(JP,A) 特開 平3−213879(JP,A) 特開 平1−257968(JP,A) 特開 昭62−34168(JP,A) 特開 平4−77753(JP,A) 特開 昭64−88466(JP,A) 実開 昭58−20645(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 G03G 9/083 G03G 9/087 G03G 15/08 - 15/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定磁石を内包し移動する静電潜像保持体
    と、トナー溜めと、前記静電像保持体の表面と所定の間
    隙を有した位置に、前記静電像保持体とは回転方向が逆
    内部に磁石を有する電極ローラとを有し、前記静電潜
    像保持体に静電潜像を形成した後、前記トナー溜め内に
    位置する前記静電像保持体の表面に、少なくともバイン
    ダー樹脂と磁性体から構成され、前記バインダー樹脂の
    軟化点以上の温度を持つ熱風気流中に分散させる熱処理
    により表面改質処理を施し、誘電体損を3.5×10-3
    以下に設定した磁性トナーを磁気的に吸引し、前記静電
    像保持体の表面に前記磁性トナーを坦持させ、前記静電
    潜像保持体を移動させ、前記電極ローラに対向させ、前記
    静電像保持体の画像部にトナーを残し、非画像部のトナ
    ーは前記電極ローラで回収することを特徴とする電子写
    真方法。
  2. 【請求項2】固定磁石を内包し移動する静電潜像保持体
    と、トナー溜めと、前記静電像保持体の表面と所定の間
    隙を有した位置に、前記静電像保持体とは回転方向が逆
    内部に磁石を有する電極ローラとを有し、前記静電潜
    像保持体に静電潜像を形成した後、前記トナー溜め内に
    位置する前記静電像保持体の表面に、少なくともバイン
    ダー樹脂と磁性体から構成され、回転または振動する撹
    拌衝撃部材が発生する連続衝撃力を与えることにより表
    面改質処理を施し、誘電体損を3.5×10-3以下に設
    定した磁性トナーを磁気的に吸引し、前記静電像保持体
    の表面に前記磁性トナーを坦持させ、前記静電潜像保持
    体を移動させ、前記電極ローラに対向させ、前記静電像保
    持体の画像部にトナーを残し、非画像部のトナーは前記
    電極ローラで回収することを特徴とする電子写真方法。
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