JP3094575U - コンテナ型活魚水槽 - Google Patents

コンテナ型活魚水槽

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光則 秋山
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株式会社電通技研
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Abstract

(57)【要約】 【課題】活魚の大量輸送は水槽を装着する専用大型トラ
ックが唯一の輸送手段であり、活魚の棲息海水温を保つ
水槽の断熱塗装及び活魚の寿命により輸送範囲が限定さ
れ産地から遠距離の消費地までの輸送が課題であり、輸
送範囲を広げ輸送コストの低減をはかり、どこにでも運
搬可能なコンテナ型活魚水槽を得る。 【解決手段】水槽1は既製品の受水槽タンクを利用し市
販の塗料型断熱材で塗装をして水槽1内の水温を活魚の
棲息海水温に保ち、活魚のと排泄物等が原因で発生する
アンモニアが分解する過程で発生する魚毒性の亜硝酸を
セラミック濾材(菌床)11の好気性細菌にて活魚に無
害な硝酸塩に酸化分解する。マイナスイオン発生器7か
ら発生するマイナスイオンを水槽1内に供給して、その
作用により活魚衰弱の起因ストレスを抑制し、水槽1内
の病原菌も除去する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、産地から遠距離の海産物卸市場及び消費地まで大量に活魚800kgを 輸送する業務用コンテナ型活魚水槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の水槽は、ステンレスやFRPの価格コストが高い製作物等を大型トラ ックに装着し、水槽の水を循環させる強制循環流路にイジェクター作用により外 部空気を流水中に導入する空気供給手段と水圧送手段である循環ポンプ、ヒータ を基本構成要素とする大型トラック輸送のみである。大型トラックと水槽を装着 した活魚トラックは高額車輛である。この大型トラック輸送は、狭隘道路におけ る運搬が不可能であり、一般車輛よりも駐車占有面積が広く活魚の積み下ろし場 所が限られる。
【0003】 さらに、水槽の断熱処理により活魚の棲息海水温を長時間保つことができない 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
一般に、活魚水槽において、水槽水中には魚の代謝作用と排泄物等が原因でアン モニアや汚れの発生、病原菌の繁殖等の課題がある。さらにアンモニア等の窒素 化合物が分解する過程で発生する亜硝酸も魚毒性があり、大きな課題であった。
【0005】 しかしながら、従来の活魚輸送トラックには水槽水中の汚れ成分や有機物を取り 除く装置は備えつけられてはいるが、活魚の寿命を長時間保ち、大量の活魚を産 地から遠隔地どこにでも輸送するために、水槽の断熱が課題であった。
【0006】 本考案では水槽を断熱塗装して水槽水を活魚が棲息する海水温(摂氏20度から 摂氏21度)に保ち、水槽水中の汚れや有機物を除去し病原菌を殺菌して生態環 境をととのえ、さらに活魚のストレスによる生育阻害要因を省く手法により活魚 の寿命を長時間保ち、各種輸送手段に容易に着脱できるコンテナ台の有効利用を 目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、炭、鋼網および塩基性物質が主成分とな るセラミックから成る一次濾過装置、空気供給手段、塩基性物質が主成分となる セラミック濾材(菌床)と鋼網から成る二次濾過装置、冷却ユニットを強制循環 流路に配置し、ブロアでマイナスイオン発生器により水槽内にクラスターマイナ スイオンを供給する。前記二次濾過装置には人工培養によるニトロバクター菌と ニトロホモナス菌を大量に繁殖させる。
【0008】 水槽は市販の既製品FRP(受水槽タンク)を利用してコストを下げ、市販の塗 料型断熱材セラミックカバーCC100により断熱塗装する。
【0009】 さらに、水槽と前記配置の装置類をユニット搭載する貨車及び車用専用私有コン テナ台を設けて、コンテナ輸送手段に容易に着脱できる。
【0010】
【作用】
本考案のコンテナ型活魚水槽は、一次、二次濾過装置に内蔵する個々のセラミッ クは塩基性物質を主成分とする材料で構成する。最初から前記のセラミックに人 工培養したニトロバクター菌とニトロホモナス菌を大量に繁殖させており、細菌 への物理的刺激の少ない空気供給手段を用いているので、活魚の代謝作用と排泄 物等が原因で発生するアンモニア等の窒素化合物が分解する過程で生じる活魚に 有害な亜硝酸を無害な硝酸塩に酸化分解する細菌の活性を高めることができる。 しかも硝酸塩が蓄積しても塩基性成分によりPHの低下がない。
【0011】 マイナスイオン発生器を取り付けてブロアによりクラスターマイナスイオンを水 槽内に供給して繁殖した病原菌を殺菌する。しかもマイナスイオンの作用により 水槽内活魚の生体ストレスホルモンの分泌を抑制して活魚の寿命時間を長くする 。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1、図2及び図6において、1は水槽(FRP4tタンク)、8は一次濾過装 置、10は二次濾過装置で、それぞれの内部に濾過マット活性炭セラミック9、 セラミック濾材11を内蔵する。ポンプ13、ブロア6、マイナスイオン発生器 7はタービン発電機(AC100V2.7kva)に接続、エアホース5により 空気を水槽内に供給し、水槽1にはエアー抜き3と蓋2を設け、灯油タンク(1 95リットル)、冷却機14を取り付ける。循環水流量の調整用バルブ12を一 個所に付け、各要素は貨車及び車用専用私有コンテナ台17に据付搭載し、全面 カバーボックス18を被せる。
【0013】 一次濾過装置8の濾過マット活性炭セラミック9は海水中に浮遊、含有する粗大 有機及び無機物を取り除く。
【0014】 水槽1の海水はブロア6により溶存酸素は飽和状態になり、ポンプ13により 強制循環するため二次濾過装置10に流入する海水の溶存酸素も飽和状態となり 、セラミック濾材(菌床)11の表面に繁殖しているニトロバクター菌、ニトロ ホモナス菌は物理的刺激のない状態で酸素を取り入れることが出来るため活性が 高くなる。ニトロバクター菌、ニトロホモナス菌の働きにより水中のアンモニア は活魚に無害な硝酸塩にまで酸化分解される。アンモニアの硝酸塩への酸化分解 反応を次に示す。
【0015】 NH 1.5O →NO +HO+2H ……………… NO 0.5O →NO ……………………………………
【0016】 上記二次濾過装置10に内蔵する個々のセラミック濾材(菌床)11は陶磁器 焼窯から発生する砕片を急冷して製造し、多孔質に焼成され(表1)に示すよう にCaO、SiO、Al、MgOなどが主成分である。
【0017】
【表1】 セラミック濾材の組成 (%)
【0018】 このようにCaOが主成分であるので、前述の反応式でNO が生成して もPHの低下がおこらない。また、各地のPHの低い海水を使用しても前述のC aOで中和できるので海水を浄化する微生物の活性を向上させることができる。
【0019】 さらに、CaOなどが主成分であるセラミック濾材11の表面には、海水の中 でカルシウムなどの2価のプラスイオンが存在する。一方、微生物は、マイナス イオン発生器7から発生するクラスターマイナスイオンの作用によりマイナスに 荷電されているので海水を浄化する微生物がセラミック濾材11に付着しやすく なり、セラミック濾材11は微生物の菌床としても最適である。
【0020】 また水槽1中に繁殖した活魚の病原菌は前記マイナスイオン発生器7で水槽1 に供給するクラスターマイナスイオンで殺菌される。さらに前記マイナスイオン 発生器7のクラスターマイナスイオンは、生体のストレスホルモンとしてのカテ コールアミンとコルチゾールの分泌を抑制しストレス脳波(β波)からリラック ス脳波(α波)への移行する作用も有し、活魚の生育をより高める働きをしてい る。
【0021】 本考案のコンテナ型活魚水槽を用いた場合、従来、水槽内での活魚の平均寿命 は12時間であるが、産地から消費地まで20時間かけて輸送しても活魚は寿命 を保っていた。屍の活魚は皆無であった。
【0022】 本考案の実施例により、長崎漁港でヤリイカ(100kg)を積んで東京まで コンテナトラックで陸送したところ、ストレスに弱いとされるヤリイカが水槽中 で棲息していた。
【考案の効果】
【0023】 以上本考案のコンテナ型活魚水槽を用いると次の効果を得ることが出来る。
【0024】 (1) 活魚の毒性である水槽中のアンモニアをセラミック濾材(菌床)で繁殖 したニトロバク ター菌、ニトロホモナス菌の働きにより無害な硝酸塩に分解し、マイナスイオン 発生器により水槽中に供給するクラスターマイナスイオンの作用により活魚のス トレスホルモンの分泌を抑制し、さらにクラスターマイナスイオンの病原菌を殺 菌する作用により生態環境を維持できるので、水槽内での活魚寿命を長くする効 果がある。 (2) 貨車及び車用専用私有コンテナ台に水槽、濾過装置、ポンプ、冷却機、 タービン発電機、 灯油タンク、エアブロア、マイナスイオン発生器等をまとめてユニット搭載し全 面カバーボックスで蓋ったコンテナ型のため、台車、貨車、コンテナトレーラー 等コンテナ輸送手段の着脱が容易になり、前記輸送手段を利用することにより産 地から大量の活魚をどこにでも運ぶことが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示すコンテナ型活魚水槽の斜視図で
ある。
【図2】コンテナ型活魚水槽の上面図である。
【図3】図2におけるA方向からのコンテナ型活魚水槽
の側面図である。
【図4】図2におけるB方向からのコンテナ型活魚水槽
の側面図である。
【図5】図2におけるC方向からのコンテナ型活魚水槽
の側面図である。
【図6】コンテナ型活魚水槽の系統図である。
【符号の説明】
1 水槽(FRP及びステンレス4tタンク、特殊セラミ
ック断熱塗装) 2 水槽床セラミック濾材 3 エアー抜き 4 蓋 5 エアホース 6 ブロア 7 マイナスイオン発生器 8 一次濾過装置 9 濾過マット活性炭セラミック 10 二次濾過装置 11 セラミック濾材(菌床) 12 バルブ 13 ポンプ 14 冷却機 15 タービン発電機(AC100V2.7kva) 16 灯油タンク(195リットル) 17 貨車及び車用専用私有コンテナ台 18 全面カバーボックス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年12月24日(2002.12.
24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項4】本考案は、コンテナ台を12フィートコン
テナに合致する寸法3350mm×2400mm×100mmに加工、構
成品の水槽、一次濾過装置、二次濾過装置、ポンプ、冷
却機、灯油火力タービン発電機、灯油タンク、ブロア及
びマイナスイオン発生器等機材装置をコンテナ台上に一
括搭載固定、コンテナ台底部に抜け止め低床用アンカー
を設け台車、貨車、コンテナトレーラー等各種コンテナ
輸送手段との着脱を可能にし、輸送時には外気温変化の
影響防止用に断熱塗装外箱金属カバーでコンテナ台上の
搭載機器装置を蓋うので前述各種コンテナ輸送手段によ
り産地から消費地まで、どこにでも輸送できる請求項1
記載のコンテナ型活魚水槽。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年2月25日(2003.2.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本考案の水槽は、材料コストを低減するた
    めに、市販の既製品受水槽タンクを利用し、米国航空宇
    宙局(NASA)で研究開発された市販の塗料型断熱材(セ
    ラミック・カバーCC100)で断熱塗装をすることによ
    り活魚が棲息する海水温に保つコンテナ型活魚水槽。
  2. 【請求項2】本考案は、濾過器の中に人工培養したニト
    ロバクター菌、ニトロホモナス菌への物理的刺激の少な
    いセラミックと木炭で繁殖菌床を設け、活魚の代謝作用
    と排泄物等が原因で発生するアンモニア等の窒素化合物
    が分解する過程で発生する魚毒性の亜硝酸を菌床で増殖
    した前記細菌が活魚に無害な硝酸塩にまで酸化分解する
    コンテナ型活魚水槽。
  3. 【請求項3】本考案は、マイナスイオン発生器から発生
    する大気中のクラスターマイナスイオンをブロアにより
    水槽内に供給し、クラスターマイナスイオンの作用によ
    り水槽内での活魚のストレスホルモンの分泌を抑制、病
    原菌を除去して、活魚の寿命を保つコンテナ型活魚水
    槽。
  4. 【請求項4】本考案の貨車及び車用専用私有コンテナ台
    寸法は3550mm×2400mm×100mmとし、産地から消費地ま
    で台車、貨車、コンテナトレーラー等各種コンテナ輸送
    手段に着脱を容易にして、どこにでも運搬可能なコンテ
    ナ型活魚水槽。
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