JP3094418B2 - 産業用ロボットの協調制御方法および装置 - Google Patents

産業用ロボットの協調制御方法および装置

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JP3094418B2
JP3094418B2 JP02023055A JP2305590A JP3094418B2 JP 3094418 B2 JP3094418 B2 JP 3094418B2 JP 02023055 A JP02023055 A JP 02023055A JP 2305590 A JP2305590 A JP 2305590A JP 3094418 B2 JP3094418 B2 JP 3094418B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ワーク取扱装置1とツール2を設けた6自
由度を有するマニピユレータ3とを備えた産業用ロボツ
ト4を入力データに基いて協調動作させる制御方法およ
び装置に関する。
ここに、6自由度を有するマニピユレータ3とは、6
個以上の関節θ1k〜θ6kを有し、マニピユレータ3の取
付面を基準にして、ツール取付基準面が直交する3方向
の並進運動が可能で、すなわち位置に対して3自由度を
有し、かつ、前記直交する3方向を夫々の回転軸として
回転運動が可能な、すなわち姿勢に対して3自由度を有
し、各々の合計として位置・姿勢に対して6自由度を有
することを意図する。
<従来の技術> 産業用ロボツトは、溶接・シーリング・塗装・組立組
立作業など広範囲に用いられている。最近、 (1)1台のロボツトマニピユレータ3が有する動作範
囲を越える大きなワークにも適用させること。
(2)作業しやすいワーク姿勢に変更しながら作業を行
なうこと。
(3)ロボツトマニピユレータ3と他の設備との干渉を
避けて作業を行なうこと。
に着目して、第1図に示されるごとく、ワーク取扱装置
1と,例えば回転装置と加工用トーチやガンなどの、い
わゆるツール2を設けた6自由度を有するマニピユレー
タ3とを備えた産業用ロボツト4が採用され、この産業
用ロボツトを,例えばテイーチングプレイバツク方式に
より同時に動作させる、いわゆる協調動作制御が実施さ
れている。
この場合、第5図に示されるごとく、ワークWに対す
るツール2の位置・姿勢は,例えば第1の状態201から
第2の状態202へと徐々に変化させる場合がある。
<発明が解決しようとする問題点> ところが、上記従来の産業用ロボツト4では、協調動
作を円滑とするために、第21図の2kにて示されるごと
く、多数点の位置決め状態を教示して、再生していた。
この理由はワーク取扱装置1をΦ1k回転させることに
より、ワークWを基準とした際にはツール2の先端の運
動は直線であるにも係わらず、マニピユレータ3の設置
基準面XM−YM−ZMから見たツール2の先端の運動は、20
1乃至202の間に2点鎖線で示す複数の2kの点を経由する
複雑な三次元曲線となるためである。
従来の産業用ロボツト4では、前記複雑な三次元曲線
にツール2の先端を沿わすために多数の教示点2kを必要
とした。
このため、教示作業が面倒であるばかりでなく、多大
の教示時間を費やしていた。さらに、教示データ量が多
くなるため、産業用ロボツトとして記憶容量の大きいも
のが必要であつた。
本発明の目的は、上記従来の問題点を解決することに
ある。すなわち、第21図における201と202とのみを教示
し、2kを教示すること無く等価な動作をさせる。この結
果、教示作業が容易にかつ迅速に行なえ、しかも産業用
ロボツトに記憶させるデータ量を少量とするとともに、
これにも拘わらず産業用ロボツトを円滑に協調動作させ
ることにある。
<問題点を解決するための手段> 上記目的を達成するため、再生時にワークに対するツ
ールの位置姿勢を自動的に演算させることにより、2kで
示した複数の教示データを省略する。このための自動演
算の内容を説明するために座標系と取扱うデータを明ら
かにし、複数の演算式を示して説明する。
本発明では、(A)教示データを作成するためのステ
ツプ又は手段を持ち、(B)再生すなわち自動運転させ
るためのステツプ又は手段を持つ。
本発明に係る第1の制御方法は、ワーク取扱装置1と
ツール2を設けた6自由度を有するマニピユレータ3と
を備えた産業用ロボツト4を入力データに基いて協調動
作させる制御方法において、 (A−1)マニピユレータ3とワーク取扱装置1との設
置関係を表わす位置・姿勢データ およびツール取付基準面に対するツール先端の位置・姿
勢データ よりなる産業用ロボツト固有のデータを入力するステツ
プと、 (A−2)2点以上の教示点における、マニピユレータ
3およびワーク取扱装置1の各関節変数データθ1k〜θ
6k、Φ1k〜Φ3kとマニピユレータ3の姿データとを入力
するステツプと、 (A−3)前記各関節変数データからツール2およびワ
ークWの各取付基準面の位置・姿勢 を演算すると共に該ツール2およびワークWの各取付基
準面の位置・姿勢 と産業用ロボツト固有のデータ からワークに対するツールの位置・姿勢 を演算するステツプと、 (A−4)該ワークに対するツールの位置・姿勢データ ワーク取扱装置1の各関節変数データΦ1k〜Φ3kおよび
マニピユレータ3の姿データよりなる教示データを作成
するステツプと、 (A−5)前記教示データを記憶するステツプとを有
し、 再生時に (B−1)教示データを取出し、連続する2点の教示デ
ータから教示点間における、ワークWに対するツールの
位置・姿勢 ワーク取扱装置1の関節変数Φ1(1-2)i〜Φ3(1-2)iおよ
びワーク取付基準面の位置・姿勢 を演算するステツプと、 (B−2)前記ワークWに対するツールの位置・姿勢デ
ータ ワーク取付基準面の位置・姿勢データ および産業用ロボツト固有のデータ から基準座標系に対するツール取付基準面の位置・姿勢 を演算するステツプと、 (B−3)前記ツール取付基準面の位置・姿勢データ および前記姿データに基いて教示点間におけるマニピユ
レータ3の各関節変数θ1(1-2)i〜θ6(1-2)iを演算する
ステツプと、 (B−4)前記マニピユレータ3およびワーク取扱装置
1の夫々の関節変数データθ1(1-2)i〜θ6(1-2)i、Φ
1(1-2)i〜Φ3(1-2)iを同期して出力させて、マニピユレ
ータ3およびワーク取扱装置1を独立して駆動するステ
ツプと を具備したことを特徴とする。
また、本発明に係る第2の制御方法は、ワーク取扱装
置1とツール2を設けた6自由度を有するマニピユレー
タ3とを備えた産業用ロボツト4を入力データに基いて
協調動作させる制御方法において、 (A−1)マニピユレータ3とワーク取扱装置1との設
置関係を表わす位置・姿勢データ およびツール取付基準面に対するツール先端の位置・姿
勢データ よりなる産業用ロボツト固有のデータを入力するステツ
プと、 (A−2′)2点以上の教示点における、ワーク取扱装
置1の各完成変数データΦ1k〜Φ3k、ワークWに対する
ツールの位置・姿勢データ およびマニピユレータ3の姿データよりなる教示データ
を入力するステツプと、 (A−5)前記教示データを記憶するステツプとを有
し、 再生時に (B−1)教示データを取出し、連続する2点の教示デ
ータから教示点間における、ワークWに対するツールの
位置・姿勢 ワーク取扱装置1の関節変数Φ1(1-2)i〜Φ3(1-2)iおよ
びワーク取付基準面の位置・姿勢 を演算するステツプと、 (B−2)前記ワークWに対するツールの位置・姿勢デ
ータ ワーク取付基準面の位置・姿勢データ および産業用ロボツト固有のデータ から基準座標系に対するツール取付基準面の位置・姿勢 を演算するステツプと、 (B−3)前記ツール取付基準面の位置・姿勢データ および前記姿データに基いて教示点間におけるマニピユ
レータ3の各関節変数θ1(1-2)i〜θ6(1-2)iを演算する
ステツプと、 (B−4)前記マニピユレータ3およびワーク取扱装置
1の夫々の関節変数データθ1(1-2)i〜θ6(1-2)i、Φ
1(1-2)i〜Φ3(1-2)iを同期して出力させて、マニピユレ
ータ3およびワーク取扱装置1を独立して駆動するステ
ツプとを具備したことを特徴とする。
さらに、本発明に係る第3の制御方法は、前記第2の
制御方法において、再生時において適用するワーク取扱
装置1の構成が教示データ作成時と異なる場合に、前記
記憶したデータの一部を修正し、該修正教示データに基
いて再生することを特徴とする。
さらに、本発明に係る第1の制御装置は、ワーク取扱
装置1とツール2を設けた6自由度を有するマニピユレ
ータ3とを備えた産業用ロボツト4を入力データに基い
て協調動作させる制御装置において、 (A−1)マニピユレータ3とワーク取扱装置1との設
置関係を表わす位置・姿勢データ およびツール取付基準面に対するツール先端の位置・姿
勢データ よりなる産業用ロボツト固有のデータを入力する手段
と、 (A−2)2点以上の教示点における、マニピユレータ
3およびワーク取扱装置1の各関節変数データθ1k〜θ
6k、Φ1k〜Φ3kとマニピユレータ3の姿データとを入力
する手段と、 (A−3)前記各関節変数データからツール2およびワ
ークWの各取付基準面の位置・姿勢 を演算すると共に該ツール2およびワークWの各取付基
準面の位置・姿勢 と産業用ロボツト固有のデータ からワークに対するツールの位置・姿勢 を演算する手段と、 (A−4)該ワークに対するツールの位置・姿勢データ ワーク取扱装置1の各関節変数データΦ1k〜Φ3kおよび
マニピユレータ3の姿データよりなる教示データを作成
する手段と、 (A−5)前記教示データを記憶する手段とを有し、 再生時に (B−1)教示データを取出し、連続する2点の教示デ
ータから教示点間における、ワークWに対するツールの
位置・姿勢 ワーク取扱装置1の関節変数Φ1(1-2)i〜Φ3(1-2)iおよ
びワーク取付基準面の位置・姿勢 を演算する手段と、 (B−2)前記ワークWに対するツールの位置・姿勢デ
ータ ワーク取付基準面の位置・姿勢データ および産業用ロボツト固有のデータ から基準座標系に対するツール取付基準面の位置・姿勢 を演算する手段と、 (B−3)前記ツール取付基準面の位置・姿勢データ および前記姿データに基いて教示点間におけるマニピユ
レータ3の各関節変数θ1(1-2)i〜θ6(1-2)iを演算する
手段と、 (B−4)前記マニピユレータ3およびワーク取扱装置
1の夫々の関節変数データθ1(1-2)i〜θ6(1-2)i、Φ
1(1-2)i〜Φ3(1-2)iを同期して出力させて、マニピユレ
ータ3およびワーク取扱装置1を独立して駆動する手段
と を具備したことを特徴とする。
また、本発明に係る第2の制御装置は、ワーク取扱装
置1とツール2を設けた6自由度を有するマニピユレー
タ3とを備えた産業用ロボツト4を入力データに基いて
協調動作させる制御方法において、 (A−1)マニピユレータ3とワーク取扱装置1との設
置関係を表わす位置・姿勢データ およびツール取付基準面に対するツール先端の位置・姿
勢データ よりなる産業用ロボツト固有のデータを入力する手段
と、 (A−2′)2点以上の教示点における、ワーク取扱装
置1の各関節変数データΦ1k〜Φ3k、ワークWに対する
ツールの位置・姿勢データ およびマニピユレータ3の姿データよりなる教示データ
を入力する手段と、 (A−5)前記教示データを記憶する手段とを有し、 再生時に (B−1)教示データを取出し、連続する2点の教示デ
ータから教示点間における、ワークWに対するツールの
位置・姿勢 ワーク取扱装置1の関節変数Φ1(1-2)i〜Φ3(1-2)iおよ
びワーク取付基準面の位置・姿勢 を演算する手段と、 (B−2)前記ワークWに対するツールの位置・姿勢デ
ータ ワーク取付基準面の位置・姿勢データ および産業用ロボツト固有のデータ から基準座標系に対するツール取付基準面の位置・姿勢 を演算する手段と、 (B−3)前記ツール取付基準面の位置・姿勢データ および前記姿データに基いて教示点間におけるマニピユ
レータ3の各関節変数θ1(1-2)i〜θ6(1-2)iを演算する
手段と、 (B−4)前記マニピユレータ3およびワーク取扱装置
1の夫々の関節変数データθ1(1-2)i〜θ6(1-2)i、Φ
1(1-2)i〜Φ3(1-2)iを同期して出力させて、マニピユレ
ータ3およびワーク取扱装置1を独立して駆動する手段
とを具備したことを特徴とする。
さらに、本発明に係る第3の制御装置は、前記第2の
制御装置において、再生時において適用するワーク取扱
装置1の構成が教示データ作成時と異なる場合に、前記
記憶したデータの一部を修正し、該修正教示データに基
いて再生することを特徴とする。
<実施例> 以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明する。
第1の実施例 例えば、第1図に示されるごとく、ワーク取扱装置1
と、自由端部にツール2を設けた6自由度を有するマニ
ピユレータ3とを備えた産業用ロボツト4であつて、ワ
ーク取扱装置1は、例えばワークWを搭載して単一の回
転軸Φ1kを有する回転装置とし、マニピユレータ3は6
つの回転軸θ1k〜θ6kを有するものとして、産業用ロボ
ツト4の協調作業について述べる。
なお、第5図(A)および(B)に示されるごとく、
ツール2を第1の状態201から第2の状態202に変化させ
て、いわゆるテイーチングするものとする。
第1図に示される構成において、ツール2がワークW
に対して第1の状態201となるように、ワーク取扱装置
1およびマニピユレータ3を手動にて適宜に操作する。
この状態を第1の教示状態として第3図に示す。この第
1の教示状態におけるマニピユレータ3の第1乃至第6
の回転軸の角度を夫々θ11〜θ61とし、ワーク取扱装置
1の回転軸Φの角度をΦ11とする。
次に、ツール2がワークWに対して第2の状態202と
なるように、ワーク取扱装置1およびマニピユレータ3
を手動にて適宜に操作し、この状態を第2の教示状態と
して第4図に示す。この第2の教示状態におけるマニピ
ユレータ3およびワーク取扱装置1の夫々の回転軸の角
度をθ12〜θ6212とする。
第3図に示される第1の教示状態から第4図に示され
る第2の教示状態に至るテイーチングプレイバツク方式
の産業用ロボツトの協調動作について説明する。
(1)産業用ロボツトの座標系 第1図に示されるごとく、マニピユレータ3の機械座
標系をXM−YM−ZM(以下、座標系Σと称する。)と
し、ワーク取扱装置1の基底部に基準となる座標系XP
YP−ZP(以下、座標系Σと称する。)を設定する。こ
の場合、座標系Σと座標系Σとは第2図(A)〜
(C)に示されるごとく、位置のずれ量がxP,yP,zPであ
り、角度のずれ量がα,β,γであるものとする。な
お、以下、マニピユレータ3の座標系Σを基準座標系
と呼ぶ。
また、ワーク取扱装置1の搭載基準面に座標系XW−YW
−ZW(以下、座標系Σと称する。)を設定する。
さて、基準座標系Σに対するツール先端の工具中心
点の位置・姿勢(以下、ツールの位置・姿勢という。)
は次式として表わされる。
一方、座標系Σを基準としたツールの位置・姿勢を は次式で表わされる。
さて基準座標系Σに対する座標系Σの位置・姿勢
の変換関数 は、姿勢関係をRPY角表現(ロールピツチヨー角表現:Ro
t=Rotation)で、また位置の関係をTrans=Translatio
nで表現して次式で表わすことができる。
ところで、xP,yP,zP,α,β,γは第2図(A)〜
(C)に示されるごとく固定値であるため、上記変換関
は上記行列式を演算することにより、固定値として求ま
る。
一方、座標系Σを基準としたツールの位置・姿勢を とし、座標系Σを基準としたツールの位置・姿勢を とすれば次式が成立つ。
さらに、第1図に示されるごとく、ワーク取扱装置1
の回転角度をΦ1kとし、座標系Σと座標系ΣとのZ
方向のずれ量をlP1とすれば、座標系Σを基準とした
座標系Σの同次変換関数 は次式で表わされる。
そこで、座標系Σを基準とした座標系Σの位置・
姿勢の変換関数 を求めるが、第1図に示されるワーク取扱装置1におい
ては、単一の回転軸、すなわち関節は1組であるから、
この場合、上記位置・姿勢の変換関数 となり、次式で示される。
また、座標系Σを基準としたツールの位置・姿勢を とし、座標系Σから見たツールの位置・姿勢を とすれば次式が成立つ。
上記式(3)および式(6)より となる。これを書替えれば次式が成立つ。
以上で取扱うデータ及び演算方法に関する基本的な説
明をした。次に教示データの作成方法について説明す
る。
(2)教示データの分割および記憶例 第1の教示状態に対して、マニピユレータ3を基準と
したツールの位置・姿勢 は下記のごとく求まる。
なお、マニピユレータ3は第9図に示されるリンク構
成とし、この場合、リンクのY方向のずれはないものと
する。
ところで、第3図に示されるごとく、第1の教示状態
におけるマニピユレータ3の各関節の回転角度をθ11
θ61とし、マニピユレータ3をDenavit−Hartenbergの
表現を用いると各リンクパラメータは表1で表わすこと
ができる。
この場合、リンクkの座標系をリンク(k−1)の座
標系に関係ずける回転軸Zに着目した同次変換関数 は下記のごとく表わされる。
なお、同次変換関数 を実際の行列式として表示すれば下記で示される。
次に、第6図に示されるごとくマニピユレータ3の自
由端部に座標系Xt−Yt−Ztを備えたツール2を取付ける
場合、ツール2の同次変換関数 を次のように規定する。
なお、この はツール取付基準面に対するツール先端の位置・姿勢を
表わし、Otはツール先端の加工位置を表わしているてい
る。
ところで、産業用ロボツトにおいてはツールの取付基
準面をメカニカルインタフエイスと称されているが、上
記における基準座標系から見たメカニカルインタフエイ
ス座標系、即ちツール取付基準面の位置・姿勢 は式(9)に基き で表わすことができる。
このため、基準座標系Σから見たツールの位置・姿
は次式で示される。
すなわち、第1の教示状態により得られる回転角度;
θ11〜θ61,リンク間角度;α〜αおよびその他の
定数を式(9)および式(11)に代入し、これにより得
られた値と式(12)よりツールの位置・姿勢 が求まる。
ところで、第1の教示状態におけるワーク取扱装置1
の回転角度、すなわちワーク取扱装置1の関節変換デー
タはΦ11であり、このΦ11を式(5)に代入して得られ
た値を とする。この はワーク取扱装置1自体の基準面から見たワーク取付基
準面の位置・姿勢を表わすデータである。
さて、マニピユレータを基準としたツールの位置・姿
勢を で示したが、これを座標系Σから見た、すなわちワー
クに対するツールの位置・姿勢を を式(8)に代入して次式として求められる。
ただし、 は式(2)より求まる固定値 この結果を下記とおく。
これら12個のデータが「ワークに対するツールの位置
・姿勢データ」であつて、これら12個のデータと、ワー
ク取扱装置1の関節変換データΦ11が第1の教示データ
となる。
さらに、マニピユレータ1の姿を一義的に決めるため
の手段としてのデータ、すなわち姿データも教示データ
となる。この姿データとしてはマニピユレータの関節角
度,関節角度の符号,アーム姿勢等種々のデータとする
ことができるが、例えば、第7図に示されるごとく、第
3番目のリンク間角度の状態により「アームUP or DOW
N」を姿データとして採用する。
このようにして、第1の教示状態において第8図
(A)に示されるごとく、 「ワークに対するツールの位置・姿勢データ」; 「ワーク取扱装置の関節変数データ」;Φ11 「マニピユレータの姿データ」;アームDOWN からなるデータを第1の教示データとして作成し、この
第1の教示データを産業用ロボツトに記憶させる。
さらに、第2の教示状態において、式(5)にΦ1k
Φ12を代入することにより求まる と式(12)と式(13)からワークに対するツールの位置
・姿勢データが演算される。すなわち、第8図(B)に
示されるごとく、 「ワークに対するツールの位置・姿勢データ」; 「ワーク取扱装置の関節変数データ」;Φ12 「マニピユレータの姿データ」;アームDOWN からなる第2の教示データを産業用ロボツトに記憶させ
る。
なお必要に応じて、第3,第4…の教示データを上記と
同様にして産業用ロボツトに記憶させる。
さらに、 は取付けられるツールにより定まる固有値であり、かつ はマニピユレータとワーク取扱装置とのは配置により定
まる固有値であるため、この は産業用ロボツト固有のデータとして予め入力される。
以上で教示データを作成する方法について説明した。
以下では、上記教示データを使って、自動運転させる再
生時の制御方法に関して説明する。
(3)再生時における教示点間データの演算例 教示点間のデータの演算は以下に示すように(3−
A)ワークに対するツールの運動及び(3−B)ワーク
取扱装置の運動の各々に別けて説明する。
(3−A)ワークに対するツールの運動について ツールの運動を位置および姿勢の運動に分けて考え
る。
上記ツールの位置関数を 姿勢関数を とすれば、 として示される。
今、第1および第2の教示状態における、ワークに対
するツールの位置関数を夫々 とすると、記憶データから次式として求められる。
さて、第1の教示状態から第2の教示状態に位置変位
する上記ツールの位置の並進運動量 は次式を演算することにより求まる。
ところで、上記ツールの並進運動について、例えば直
線補間により求めるものとすれば、補間分割数をNとす
ると、上記ツールの位置の並進運動の増分量 は次式で表わされる。
したがつて、第1の教示状態から第2の教示状態に向
つて補間i番目のワークに対するツールの位置 を用いて次式として求められる。
一方、ワークに対するツールの姿勢関数は、第1およ
び第2の教示状態における、ワークに対するツールの姿
勢関数を夫々 とすると、記憶データから次式として求められる。
今、第1の教示状態から第2の教示状態に回転変位す
る上記ツールの回転運動量 は次式を演算することにより求まる。
式(18)で求められる を次式で表示することとする。
ところで、上記ツールの回転運動は、第1の教示状態
から第2の教示状態へと座標系Σの各軸が動く状態で
あるため、第1の教示状態から第2の教示状態に回転す
る回転中心軸をKr,回転角度をKとして回転運動の姿勢
関数を導入すれば、上記式(19)を次式と置くことがで
きる。
式(20)において、回転中心軸KrのX軸,Y軸およびZ
軸の値を、Krx(1-2),Kry(1-2),Krz(1-2)とすればこれら
の値および回転角度Kは、式(19)および(20)より次
式として求められる。
上記において、ツールの回転運動の補間分割数をNと
すると、ツールの姿勢に関する回転運動の増分量 は次式として求められる。
したがって、第1の教示状態から第2の表示状態に向
つて補間i番目のワークに対するツールの姿勢関数 を用いて次式として求められる。
上記式(17)および(22)より、第1の教示状態から
第2の教示状態に向つて補間i番目のワークに対するツ
ールの位置・姿勢 は、式(15)より次式として求められる。
このようにして、2点の教示データから教示点間にお
けるワークに対するツールの位置・姿勢データ が演算される。
(3−B)ワーク取扱装置の運動について 一般にワーク取扱装置は、ポジシヨナとスライダ装置
とにより構成されるが、このワーク取扱装置の各教示点
間の補間は線形補間により行なわれる。
ところで、ワーク取扱装置1の運動量、すなわちワー
ク取扱装置1の関数変数Φ1iの変位量は、Φ11・Φ12
り次式で求まる。
ここに、線形補間の分割数をNとすると上記運動の増
分量 は次式となる。
したがつて、第1の教示状態から第2の教示状態に向
つて、補間i番目のワーク取扱装置の角度、すなわちワ
ーク取付基準面の位置・姿勢データ は、いま単一の回転軸を対象としているためΦ(1-2)i
等値であつて、増加関節変数 を用いて次式で表わされる。
更に、式(26)の値を式(5)に代入することによ
り、2点の教示データから教示点間におけるワーク取扱
装置の取付基準面の位置・姿勢 が次式として求められる。
以上のとおり補間i番目において必要なデータは算出
した。次にマニピユレータを動かすためには、補間i番
目におけるマニピユレータの関節変数を算出する必要が
ある。この手順について説明する。
(4)再生時におけるマニピユレータの位置・姿勢デー
タの演算例 上記式(23)と式(27)とを式(7)に代入すること
により、基準座標系に対するツールの位置・姿勢 が次式として求まる。
ところで、マニピユレータを基準とした補間i番目の
メカニカルインタフエイス座標系の位置・姿勢、すなわ
ち基準座標系に対するツール取付基準面の位置・姿勢 は式(12)を変形した次式で表わされる。
式(28)と式(29)とより次式が成り立つ。
式(30)において、式(27),式(23)および固有値 より右辺の値が既値であるため、 が求まる。この を次式で表わす。
さて、マニピユレータ3が第9図に示されるリンク構
成である場合、第1および第2の教示点間の補間i番目
のリンクパラメータは表2で表わされる。
マニピユレータの機械座標系、即ち基準座標系に関し
て、補間i番目のリンク状態を第10図に示す。なお、第
10図において、OMはマニピユレータの基準点、O1〜O6
第1乃至第6のリンクの各座標系の中心点を示す。
まず、θ、θ及びθから成る基本3軸の先端O4
点(=O5点)の位置を算出する。このために式(31)に
含まれる第4列第1行乃至第3行の位置ベクトルと第1
行第1列乃至第3行第3列の姿勢ベクトルを使用して算
出する。すなわち、第10図に示される座標ベクトルの関
係から次式が成立する。
すなわち、マニピユレータの機械座標系から見たO4
の座標は次式で表わされる。
第9図からtanθ1i=Y4÷X4 θ1i=tan-1(Y4÷X4) ……(33) すなわち、式(32)を式(33)に代入することによりθ
1iが求まる。次に、第10図の幾何学の関係から次式が成
立する。
式(34)と式(35)又は式(34)と式(36)とによ
り、マニピユレータの第2および第3のリンクの関節変
数が求められるが、マニピユレータの姿データが「アー
ムDOWN」のときにはθ2i3iとして演算され、「アー
ムUP」のときにはθ2i′,θ3i′として関節変数が演算
される。
以上により、マニピユレータの第1乃至第3の関節変
数θ1i〜θ3iの値が求まる。
マニピユレータを基準とした補間i番目のメカニカル
インタフエイス座標系の位置・姿勢 と、マニピユレータのリンク座標系の各同次変換関数 とは、式(11)を変形した次式で表わすことができる。
上式より下式が成り立つ。
リンク4番目のパラメータを式(9)に代入すること
により は次式で表わされる。
同様に夫々のリンクパラメータを式(9)に代入する
ことにより、夫々 が下式で示される。
式(37)の左辺は式(38)乃至式(40)より次式で表
わされる。
一方、リンク1番目のパラメータを式(9)に代入す
ることにより は次式で表わされる。
したがつて は次式となる。
同様にして逆変換行列 は夫々下式で示される。
したがつて、式(37)の右辺は式(31),式(42)乃
至式(44)より次式で表わされる。
式(41)と式(45)とからθ4i乃至θ6iを求める。ま
ず、 [式(41)の第3行第3列]=[式(45)の第3行第3
列] より次式が成立する。
Cosθ5i =SIN(θ2i+θ3i)・[CXM(1-2)iCosθ1i+CyM(1-2)iSINθ1i] −Cos(θ2i+θ3i)×C2M(1-2)i 上式を演算することによりθ5iが求まる。
θ4iは式(41)および式(45)の第1行第3列と第2
行第3列から次のように求まる。
Tanθ4i=[式(41)の第2行第3列]÷[式(41)の第1行第3列] =[式(45)の第2行第3列]÷[式(45)の第1行第3列] ={CXM(1-2)i・SINθ1i−CyM(1-2)iCosθ1i} ÷{Cos(θ2i+θ3i)・[CXM(1-2)iCosθ1i+CyM(1-2)iSINθ1i] +SIN(θ2i+θ3i)×CzM(1-2)i} 上式を演算することによりθ4iが求まる。
θ6iは式(41)および式(45)の第3行第1列と第3
行第2列から次のように求まる。
上式を演算することによりθ6iが求まる。
以上のとおり補間i番目におけるマニピユレータの関
節変数を算出した。この算出結果を使用して、マニピユ
レータとワーク取扱装置とが同時に動作さるように指示
することである。
(5)産業用ロボツトの駆動例 マニピユレータおよびワーク取扱装置は、マニピユレ
ータおよびワーク取扱装置の夫々の関節変数データが同
期して出力されて駆動されるサーボ機構により夫々独立
して駆動される。このため、マニピユレータとワーク取
扱装置とは相互に同期して駆動され、結果として産業用
ロボツトが協調動作するよう制御される。
第2の実施例 第1図および第2図に示される産業用ロボツトのう
ち、ワーク取扱装置1が、第11図に示されるごとく3個
の回転軸を有する場合、すなわち3軸ポジシヨナについ
て説明する。
3個の回転軸の各回転角度を夫々Φ1k2k3kとす
れば、ワーク取扱装置1の各リンクパラメータは表3で
表わされる。
座標系Σと座標系Σとの関係を示す、式(4)に
対応する変換関数 は、式(4)に対応する各リンク毎の同次変換関数を とすれば下記で示される。
さて、第1の教示状態におけるワーク取扱装置の各回
転角度をΦ112131とし、これらの角度を式(46)
に代入して得られる値を、式(47)に代入することによ
り次式が得られる。
すなわち、式(13)における を式(48)の値と置換すれば、第1の実施例の場合と同
様に、式(13)より第1の教示データの一部が演算によ
り求められて記憶される。この場合、第8図(C)に示
されるごとく、マニピユレータの姿データおよびΦ11,
Φ2131も第1の教示データとして産業用ロボツトに
記憶される。
更に、第2の教示状態において、3個の回転軸の回転
角度Φ122232を式(46)に代入し、式(47)より が得られ、式(49)の値 と式(13)より第2の教示データの一部が演算されて、
第8図(D)に示されるごとく、マニピユレータの姿デ
ータおよびΦ122232と共に産業用ロボツトに記憶
される。
再生時、3個の回転軸における、第1の教示状態から
第2の教示状態に向つて補間i番目の夫々の角度、即ち
ワーク取扱装置の関節変数データ 詳細に示せばΦ(1-2)1i(1-2)2i(1-2)3iは、式(2
6)と同様に夫々の増加関節変数 を用いて下記のごとく示される。
式(50)を演算することにより、教示点間におけるワ
ーク取扱装置の夫々の角度、すなわち関節変数データ が求められる。
さらに式(50)により求められるΦ(1-2)1i
(1-2)2i(1-2)3iと式(46)および式(47)より次式
が得られる。
上記式(51)、式(23)および固有値 を式(30)に代入することにより、基準座標系に対する
ツール取付基準面の位置・姿勢 すなわち式(31)に相当する値が演算により求められ
る。以下、第1の実施例と同様にして教示点間における
i番目のマニピユレータの各関節変数θ1i〜θ6iの値が
演算される。
上記教示点および教示点間における各関節変数データ
に基いてマニピユレータが駆動されると共に、教示点お
よび教示点間のワーク取扱装置の関節変数データにより
ワーク取扱装置が駆動されることは第1の実施例と同様
である。
第3の実施例 第12図に示されるごとく、産業用ロボツト4のうちマ
ニピユレータ3は第1図に示されると同様にツール2を
設けた6自由度を有し、ワーク取扱装置1は第11図に示
されると同様にワークを載置した3軸ポジシヨナ101
と、3軸ポジシヨナを搭載して、互いに直交する3方向
に移動するスライダ装置102とにより構成されているも
のとして説明する。
なお、マニピユレータ3の機械座標系Σ、すなわち
基準座標系とワーク取扱装置1の基底部の座標系Σ
は第2図(A)〜(C)に示されると同様に、位置およ
び角度がずれているものとする。
さて、スライダ装置102を第13図に示されるごとく構
成し、 可変とし、ls1,lS2,lS3を固定値とすれば、各リンクパ
ラメータは表4で表わされる。
座標系Σとワーク取付基準面の座標系Σとの関係
を表わす、式(5)に対応する変換関数 は、3軸ポジシヨナ101とスライダ装置102とに帰因し、
3軸ポジシヨナ101およびスライダ装置102に帰因する夫
々の変換関数を とすれば、次式が成立つ。
ところで、3軸ポジシヨナ101のリンクパラメータが
表3で表わされるものとすれば、式(46)で示される同
次変換関数 を用いて、式(47)を下記のごとく表わすことができ
る。
さらに、スライダ装置102の変換関数 は同次変換関数 を用いて、式(4)および式(5)に類似した下記式に
より表わすことができる。
さて、第1の教示状態における3軸ポジシヨナ101の
回転角度をΦ112131とし、スライダ装置102のリ
ンク長さを リンク間距離を とする。
上記Φ112131を式(46)に代入して得られる値
を式(53)に代入することにより次式が得られる。
また、上記 を式(54)に代入して得られる値、 を、式(55)に代入することにより次式が得られる。
上記式(56)および式(57)で得られる値、 を式(52)に代入することにより次式が得られる。
すなわち、式(13)における を式(58)の値と置換すれば、第1の実施例の場合と同
様に、式(13)より第1の教示データの一部が演算によ
り求められる。この場合、第8図(E)に示されるごと
く、マニピユレータの姿データおよびΦ112131, も第1の教示データとして産業用ロボツトに記憶され
る。更に、第2の教示状態において、第1の教示状態と
同様にして、3軸ポジシヨナ101の回転角度Φ1222,
Φ32およびスライダ装置102のリンク長さ およびリンク間距離 を夫々を式(46),(53)と式(54),(55)とに代入
して下記式が得られ、 上記式(59),(60)の値を式(52)に代入すること
により下記 が得られる。
上記(61)の値 と式(13)より第2の教示データの一部が演算されて、
第8図(F)に示されるごとく、マニピユレータの姿デ
ータおよびΦ122232, と共に産業用ロボツトに記憶される。
再生時、3軸ポジシヨナ101における、第1の教示状
態から第2の教示状態に向つて補間i番目の夫々の角
度、すなわちポジシヨナの関節変数データは式(50)を
演算することにより求められる。
またスライダ装置102における、第1の教示状態から
第2の教示状態に向つて補間i番目の夫々のスライダの
位置データ、即ちスライダ装置の関節変数データ 詳細に示せば は、夫々の増加関節変数 を用いて、式(26)と同様にして下記のごとく示され
る。
上記式(62)を演算することにより、教示点間におけ
る補間i番目のスライダ装置102の関節変数データ が求められる。
一方、式(50)により求められる値と、式(46)およ
び式(47)により次式が得られる。
さらに、式(62)により求められる値と、式(54)お
よび式(55)により次式が得られる。
上記式(63)および式(64)を式(52)に代入して次
式が得られる。
上記式(65)、式(23)および固有値 を式(30)に代入することにより、基準座標系に対する
ツール取付基準面の位置・姿勢 即ち式(31)に相当する値が演算により求められる。以
下、第1の実施例と同様にして教示点間における補間i
番目のマニピユレータの各関節変数θ1i〜θ6iの値が演
算される。
上記教示点および教示点間における各関節変数データ
に基いて、マニピユレータとワーク取扱装置とが各々駆
動されることは第1の実施例と同様である。
記憶データの少量化 教示データのうち、ワークを基準としたツールの位置
・姿勢データ、例えば は式(14)で表わされるが、このうち式(17)で示され
る姿勢データ は記憶データの少量化が可能である。
すなわち、一般に姿勢の表現はオイラー角表現やロー
ルピツチヨー角表現で表わされるが、例えばオイラー角
表現を用いれば下記のごとく示される。
式(17)と式(67)との夫々の第3行第3列より次式
が成立する。
Cose21=Czw1より e21=Cos -1(Czw1) ……(68) また、上記行列式の夫々の第3行第2列より次式が成立
する。
SINe31=Ozw1÷SINe21より e31=SIN -1(Ozw1÷SINe21) ……(69) さらに夫々の第1行第3列より次式が成立する。
Cose11=Cxw1÷SINe21より e11=Cos -1(Cxw1÷SINe21) ……(70) 式(68)乃至式(70)よりe11,e21,e31が求まる。
これらe11,e21,e31からなる姿勢データとPxw1,Pyw1,P
zw1からなる位置データとにより「ワークに対するツー
ルの位置・姿勢データ」が形成されて、第14図(A)に
示されるごとく、教示データの一部として産業用ロボツ
トに記憶される。この第14図(A)に示される教示デー
タは第8図(E)に示されるものと対応している。
上記と同様にして、第2の教示点に関する教示データ
が第14図(B)に示されるごとく、産業用ロボツトに記
憶される。この第14図(B)に示される教示データは第
8図(F)に示されるものと対応している。
この場合、再生時には姿勢データe11,e21,e31を取出
して に関する式(66)の演算を行ない、これにより式(67)
に相当する4行4列の行列式が得られ、これを式(17)
のごとく4行4列の行列式と見做す。さらに、同様にし
てe21,e22,e31のデータにより式(17)に対応する を演算する。
この後は式(17)乃至式(22)と同様の演算が行なわ
れると共に、位置データに関しては式(15)および式
(16)と同様の演算が行なわれ、以後第1の実施例と同
様にして教示点間におけるデータの演算が行なわれる。
勿論、第14図(A)および(B)におけるワーク取扱
装置の関節変数データは、ワーク取扱装置の構成の減少
に対応して割愛される。
ところで、第14図(A)に示される教示データのう
ち、ワークに対するツールの位置・姿勢データPxw1,P
yw1,Pzw1,e11,e21,e31と座標系ΣWとの関係を以下
に説明する。
なお、ツール2は第6図に示される状態でマニピユレ
ータの自由端部のツール取付基準面に取付けられている
ものとする。
第15図において、まずワークに対するツールの位置デ
ータPxw1,Pyw1,Pzw1により、ワーク取扱装置1のワーク
取付基準面の座標系Σに対するツール先端位置Ot,す
なわち、座標系Σの原点の位置が決定する。
一方、姿勢データe11,e21,e31をオイラー角表現を用
いれば式(66)で表わせるが、この式(66)によりワー
クに対するツールの姿勢が決定する。すなわち、座標系
Σと座標系Σに着目した場合、式(66)は座標系Σ
に対して、まずZ軸を中心として座標系を角度e11
け回転し、この後、Y軸を中心として座標系を角度e21
だけ回転し、さらにこの後、Z軸を中心として座標系を
角度e31だけ回転して、このように座標系Σに対して
上記のごとく3回回転して得られる座標系がΣである
ことを意味している。
これをさらに詳細に説明すると、第15図において、ツ
ール先端位置Otを原点とした、座標系Σに平行な座標
系をXw-0−Yw-0−Zw-0とし、この座標系Σw-0を夫々一
辺とする矩形を一点鎖線で示す。
そこで、まず最初にZw-0軸を中心として座標系Σw-0
をe11角度回転させ、この座標系をXw-1−Yw-1−Zw-1
し、この座標系Σw-1を夫々一辺とする矩形を二点鎖線
で示す。この場合、(Zw-0軸)=(Zw-1軸)である。次
に第2回目として、Yw-1軸を中心として座標系Σw-1をe
21角度回転させ、この座標系をXw-2−Yw-2−Zw-2とし、
この座標系Σw-2を夫々一辺とする矩形を一点鎖線で示
す。この場合、(Yw-1軸)=(Yw-2軸)である。この
後、第3回目として、Zw-2軸を中心として座標系Σw-2
をe31角度回転させ、この座標系をXt−Yt−Ztとし、こ
の座標系Σを夫々一辺とする矩形を実線で示す。この
場合、(Zw-2軸)=(Zt軸)である。
このように、座標系Σは、まず第1回目の回転でX
w-0−Yw-0平面、すなわち“イ”面でOtを中心として角
度e11だけ回転され、第2回目の回転でXw-1−Zw-1
面、すなわち“ロ”面でOtを中心として角度e21だけ回
転され、第3回目の回転でXw-2−Yw-2平面、すなわち
“ハ”面でOtを中心として角度e31だけ回転された姿勢
となる。
これにより、姿勢データe11,e21,e31により座標系Σ
に対する座標系Σの関係、すなわちワークに対する
ツールの姿勢が決定する。
上記のごとく、座標系Σが決定すれば、第6図に示
されるごとく、マニピユレータに対するツール2の取付
状態が固定であるため、マニピユレータのツール取付基
準面の座標X6−Y6−Z6が決定する。
勿論第8図(A),(C)または(E)に示さるごと
く、ワークに対するツールの姿勢がX軸,Y軸およびZ軸
に関するデータ; ,Oxw1,Cxw1,−−−,すなわち式(17)に対応するデー
タで記憶されている場合、式(66)〜式(70)の演算に
よりe11,e21,e31が求められるため、e11,e21,e31からな
る角度データと同様にワークに対するツールの姿勢が決
定する。
その他の実施例 以上、マニピユレータの座標系を基準座標系として説
明したが、マニピユレータおよびワーク取扱装置の各座
標系とは別に基準座標系を定めることもできる。この場
合、基準座標系とマニピユレータの座標系との関係は、
マニピユレータとワーク取扱装置との設置関係を表わす
ときに用いた変換関数 と同様にして求まる変換関数を用いて表わされる。
6自由度を有するマニピユレータのリンク間角度:α
が第9図に示される構成と異なる場合や、マニピユレ
ータのリンクの長さ: とリンク間距離dkとのいずれかが変化する(=摺動す
る)場合などにおいては、個々の教示データのうち、例
えば第1および第2の教示状態における姿データを夫々
複数とすることもある。
なお、再生時に、ツール取付基準面の位置・姿勢デー
と姿データとにより、第1および第2の教示点間の補間
i番目のマニピユレータの関節変数θ1i〜θ6iが演算さ
れる。このように補間(i+1)番目の関節変数θ
1(i+1)〜θ6(i+1)も「姿データ」を用いて特定される
が、関節変数θ1(i+1)〜θ6(i+1)の演算値のうち、すで
に演算したθ1i〜θ6iに近い方の値を夫々θ1(i+1)〜θ
6(i+1)として決定することができる。
このように補間(i+1)番目の関節変数θ1(i+1)
θ6(i+1)を演算する際に、すでに求めたθ1i〜θ6iを演
算用のデータとして用いることは、θ1i〜θ6iの演算時
に「姿データ」を取込んでいるため、結局「姿データ」
に基いて関節変数θ1(i+1)〜θ6(i+1)を演算しているこ
とと同じである。
また、マニピユレータとワーク取扱装置との設置関係
を表わす位置・姿勢データ およびツール取付基準面に対するツール先端の位置・姿
勢データ よりなる産業用ロボツト固有のデータが一定であるとし
て、産業用ロボツトの「教示」と「再生」について説明
したが、必要に応じて「ロボツト固有のデータ」を単独
で再入力することができる。
例えば、産業用ロボツトを稼動させたときに入力する
産業用ロボツト固有のデータを とし、引続き「教示」作業を行なつたとする。この後適
宜に「再生」を行なうが、この「再生」時における産業
用ロボツト固有のデータが教示時と異なる場合があり得
る。この場合、「再生」作業を行なうために産業用ロボ
ツトを稼動させたときに、所望のデータ、すなわち産業
用ロボツト固有のデータ を適宜に入力するだけで、産業用ロボツトはすでに記憶
している教示データに順応した再生動作を行なう。
すなわち、教示データは、ワーク取扱装置の各関節
数変数データ、およびマニピユレータの姿データ、の
他に、 産業用ロボツト固有のデータと、 ;換言すれば、 マニピユレータとワーク取扱装置との設置関係を表
わす位置・姿勢データ と、 ツール取付基準面に対するツール先端の位置・姿勢
データ と、 ワーク取扱装置の位置・姿勢、すなわちワーク取付基
準面の位置・姿勢データ と マニピユレータの位置・姿勢、すなわちツール取付基
準面の位置・姿勢データ とを演算に取り入れて求めた、 ワークを基準としたツールの位置・姿勢データ を有していて、この教示データ〜が再生時の入力デ
ータとなつて、教示点間における再生用のデータが演算
される。
ところで、教示データに基づいて教示点間における再
生用のデータを演算する場合、 ワーク取付基準面の位置・姿勢 と ワークを基準としたツールの位置・姿勢 とはベクトル的に求められる。
この後、教示点間における基準座標系に対するツール
取付基準面の位置・姿勢 が a上記,により基まる位置・姿勢データ と、 b産業用ロボツト固有のデータ とに基いて演算されると共に a上記a,bにより求まる位置・姿勢データ と、 bマニピユレータの姿データと に基いて教示点間におけるマニピユレータの関節変数θ
1i〜θ6iが演算される。
従つて、教示時における産業用ロボツト固有のデータ
とし、再生時における産業用ロボツト固有のデータを とする場合を第19図(A)で、また再生時における産業
用ロボツト固有のデータを とする場合を第19図(B)で、さらに再生時における産
業用ロボツト固有のデータを とする場合を第19図(C)で、夫々示すことができる。
以上のように、「再生」作業の産業用ロボツト稼動時
に教示時とは異なる所望とする産業用ロボツト固有のデ
ータ を入力するだけで、産業用ロボツトは、すでに記憶して
いる教示データを修正しなくとも該教示データに基づい
て産業用ロボツトのデータ に合致した協調動作を行なう。
以上、テイーチングプレイバツク方式の産業用ロボツ
トについて説明したが、入力データを数値データとす
る、いわゆるNC制御の産業用ロボツトを対象とすること
ができる。この場合、複数の教示点における、マニピユ
レータおよびワーク取扱装置の各関節変数データとマニ
ピユレータの姿データとの数値データを入力する場合
は、テイーチングプレイバツク方式と同様に取扱うこと
ができる。さらに、他のNC制御として、複数の教示点に
おける、ワーク取扱装置の各関節変数データ、ワークに
対するツールの位置・姿勢データおよびマニピユレータ
の姿データよりなる教示データを数値データとして入力
することとすれば、予じめ複数の教示点におけるワーク
に対するツールの位置・姿勢データを演算により求めた
数値データを作成しなければならないが、この数値デー
タは、産業用ロボツトに数値データを入力する工程とは
別の工程として予じめ作成しておくことができること
と、数値データを産業用ロボツトに入力する実入力作業
が容易となることより有利である。
さらに、産業用ロボツトの再生稼動時に、再生作業上
好ましくない場合、例えば、溶接作業において、溶接ビ
ードが溶接進行方向に垂下がつたり、溶込みが悪かつた
りした場合、ワークに対するツールの姿勢を変更しなけ
ればならない。
この場合、例えば、第14図(A)および(B)に示さ
れる教示データのうちワークに対するツールの姿勢に相
当する値が、e11+Δe11,e21+Δe21,e31,e12+Δe12,e
22およびe32+Δe32であれば最適であると判明したとす
れば、該当教示データをe11→e11+Δe11,e21→e21+Δ
e21;e12→e12+Δe12,e32→e32+Δe32と修正して、こ
の修正教示データを新たな教示データとして産業用ロボ
ツトに記憶させることにより、以後の再生作業が良好に
行なわれる。
勿論、教示データのうち適宜に1以上のデータを必要
に応じて修正することができる。
ついで、第20図(A)および(B)により以上述べて
きたような動作手順を再度テイーチングプレイバツク方
式について取まとめて説明する。なお、ワーク取扱装置
がポジシヨナとスライダとにより構成されているものと
する。
まず、第20図(A)に示されるごとく、「教示」作業
の産業用ロボツト稼動時に、産業用ロボツト固有のデー
を入力する。この後、マニピユレータ、ポジシヨナおよ
びスライダを夫々手動操作して、所望の教示状態を造成
する。
この教示状態において、マニピユレータの各リンク位
置、すなわち各関節変数値θ1k〜θ6kと、ポジシヨナお
よびスライダの各関節変数値Φ1k〜Φ3k, と、マニピユレータの姿データであるアームUP or DOWN
とをロボツトに取込む。
次に、上記各関節変数データより、マニピユレータ,
ポジシヨナおよびスライダの夫々の位置・姿勢を を演算すると共に、マニピユレータ,ポジシヨナ、スラ
イダの位置・姿勢データ および産業用ロボツト固有のデータ よりワークを基準としたツールの位置・姿勢 を演算して、このワークを基準としたツールの位置・姿
勢データ と、ポジシヨナおよびスライダーの夫々の関節変数デー
タΦ1k〜Φ3k, と、マニピユレータの姿データであるアームUP or DO
WNとよりなる教示データを作成する。このようにして作
成した2点以上の教示データを記憶させて教示プロセス
を終了する。
さて、第20図(B)に示されるごとく、再生時におい
て、教示作業時の産業用ロボツト固有のデータ を取り込む。もちろん、教示時と異なる場合には、所望
とする産業用ロボツト固有のデータ を適宜に入力する。この後、連続する2点の教示データ
を取込み、ワークに対するツールについて、教示点間に
おける位置の増加並進量 と姿勢の増加回転量 とを夫々演算し、これらの増加量 に基いて、教示点間におけるワークに対するツールの位
置・姿勢 を求める。
一方、ポジシヨナおよびスライダについては、連続す
る2点の教示データを取込み、教示点間i番目における
ポジシヨナおよびスライダの夫々の関節変数 と、ワーク取扱装置自体の基準面に対するワーク取付基
準面の位置・姿勢 とを演算する。次に、ワークに対するツールの位置・姿
勢データ とワーク取付基準面の位置・姿勢データ と産業用ロボツト固有のデータ とから基準座標系に対する教示点間i番目のツール取付
基準面の位置・姿勢 を求め、このツール取付基準面の位置・姿勢データ およびマニピユレータの姿データに基いて、教示点間i
番目のマニピユレータの関節変数θ1i〜θ6iを演算す
る。
この後、上記教示点間i番目におけるマニピユレー
タ,ポジシヨナおよびスライダの夫々の関節変数を同期
して出力させて、マニピユレータ、ポジシヨナおよびス
ライダをサーボ機構により夫々独立して駆動させる。
<発明の効果> 以上のごとく、本発明によれば、産業用ロボツトの稼
動時に、連続する2点の教示データから教示点間におけ
るマニピユレータおよびワーク取扱装置の夫々の関節変
数の値が演算されるが、このマニピユレータの関節変数
データは、時々刻々変化するツールとワーク取扱装置と
の夫々の位置・姿勢データおよびマニピユレータの姿デ
ータを演算に取入れて求められるため、マニピユレータ
およびワーク取扱装置の夫々の関節変数データを同期し
て出力させて駆動するマニピユレータおよびワーク取扱
装置は確実かつ円滑に協調制御される。
さらに、本発明によれば、教示状態は2点以上の少数
とすることができるため、従来のごとく産業用ロボツト
を協調制御するために、極めて多数点に産業用ロボツト
を位置決めしていた場合に比べて、産業用ロボツトの教
示作業、すなわちデータ入力作業が容易にかつ迅速に行
なわれる。
また、教示データは2点以上の少数のデータとするこ
とができるため、この教示データ量が少なくなり、従つ
て産業用ロボツトとして必要な記憶容量が小さくて済
む。
勿論2点以上の教示点における、マニピユレータおよ
びワーク取扱装置の各関節変数データとマニピユレータ
の姿データとを入力データとすれば、他に教示データと
して必要なワークに対するツールの位置・姿勢データは
産業用ロボツトで自動的に演算されるため有利である。
また、産業用ロボツト固有のデータ が教示作業時と再生作業時とで異なる場合、「再生」作
業の産業用ロボツト稼動時に、所望とする産業用ロボツ
ト固有のデータ を適宜に入力するだけで、産業用ロボツトは、すでに記
憶している教示データを修正しなくとも、該教示データ
に基づいて産業用ロボツトのデータ に合致した協調動作を行なうため、すでに作成した教示
データを有効に利用することができる。
さらに2以上の教示点における、ワーク取扱装置の各
関節変数データ、ワークに対するツールの位置・姿勢デ
ータおよびマニピユレータの姿データよりなる複数組の
教示データを数値データとして入力すれば、この数値デ
ータは、産業用ロボツトに数値データを入力する工程と
は別の工程として予じめ作成しておくことができること
と、数値データを産業用ロボツトに入力する実入力作業
が容易となることより有利である。
なお、記憶した教示データは、教示後適時に、必要に
応じて夫々特定のデータに修正することができ、この修
正後の教示データを産業用ロボツトに記憶させることに
より、該修正教示データに基づいて産業用ロボツトの再
生作業が行なわれるため、記憶した教示データを有効に
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の対象とする産業用ロボツトを示す斜
視図、第2図(A)乃至(C)は第1図の配置図であつ
て、第2図(A),第2図(B)および第2図(C)は
夫々X軸,Y軸およびZ軸を基準とした配置図、第3図お
よび第4図は本発明における第1および第2の教示状態
説明図、第5図(A)は第1および第2の教示状態にお
けるワークとツールとの関係を示す側面図、第5図
(B)は第5図(A)の平面図、第6図はマニピユレー
タの先端詳細図であつて、主としてツール取付基準面に
対するツール先端の位置・姿勢の状態説明図、第7図
は、マニピユレータにおける姿データを説明するための
図、第8図(A)および(B)は第1および第2の教示
データの説明図、第8図(C)および(D)は、夫々第
8図(A)および(B)の変形例を示す図、第8図
(E)および(F)は、夫々第8図(A)および(B)
の更に他の変形例を示す図、第9図はマニピユレータの
概略構成説明図、第10図は第9図におけるベクトル説明
図、第11図および第12図は、夫々本発明の第2および第
3の実施例を示す概略斜視図、第13図は第12図の要部を
示す概略斜視図、第14図(A)および(B)は、夫々第
8図(A)および(B)の変形例を示す図、第15図は、
第14図(A)に示される教示データにおけるワークに対
するツールの座標系ΣWの関係を説明する図、第16
図は、第15図に示される座標系Σにツールを配置した
状態を説明する図、第17図は、第16図に示されるXVII−
XVII線矢視図、第18図は、第17図に示されるXVIII−XVI
II線矢視図、第19図(A)乃至(C)は産業用ロボツト
の再生状態を示す概略図であつて、第19図(A)は産業
用ロボツト固有のデータが教示時および再生時とも の場合を示す図、第19図(B)および(C)は、夫々再
生時における値が の場合を示す図、第20図(A)および(B)は、夫々産
業用ロボツトの教示状態および再生状態を示す流れ図、
第21図は従来の産業用ロボツトにおける教示状態を説明
する図である。 1……ワーク取扱装置、2……ツール 3……6自由度を有するマニピユレータ 4……産業用ロボツト

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワーク取扱装置とツールを設けた6自由度
    を有するマニピユレータとを備えた産業用ロボツトを入
    力データに基いて協調動作させる制御方法において、マ
    ニピユレータとワーク取扱装置との設置関係を表わす位
    置・姿勢データおよびツール取付基準面に対するツール
    先端の位置・姿勢データよりなる産業用ロボツト固有の
    データを入力するステツプと、2点以上の教示点におけ
    る、マニピユレータおよびワーク取扱装置の各関節変数
    データとマニピユレータの姿データとを入力するステツ
    プと、前記各関節変数データからツールおよびワークの
    各取付基準面の位置・姿勢を演算すると共に該ツールお
    よびワークの各取付基準面の位置・姿勢と産業用ロボツ
    ト固有のデータからワークに対するツールの位置・姿勢
    を演算するステツプと、該ワークに対するツールの位置
    ・姿勢データ,ワーク取扱装置の各関節変数データおよ
    びマニピユレータの姿データよりなる教示データを作成
    するステツプと、前記教示データを記憶するステツプと
    を有し、再生時に教示データを取出し、連続する2点の
    教示データから教示点間における、ワークに対するツー
    ルの位置・姿勢、ワーク取扱装置の関節変数およびワー
    ク取付基準面の位置・姿勢を演算するステツプと、前記
    ワークに対するツールの位置・姿勢データ、ワーク取付
    基準面の位置・姿勢データおよび産業用ロボツト固有の
    データから基準座標系に対するツール取付基準面の位置
    ・姿勢を演算するステツプと、前記ツール取付基準面の
    位置・姿勢データおよび前記姿データに基いて教示点間
    におけるマニピユレータの各関節変数を演算するステツ
    プと、前記マニピユレータおよびワーク取扱装置の夫々
    の関節変数データを同期して出力させて、マニピユレー
    タおよびワーク取扱装置を独立して駆動するステツプと
    を具備したことを特徴とする産業用ロボツトの協調制御
    方法。
  2. 【請求項2】ワーク取扱装置とツールを設けた6自由度
    を有するマニピユレータとを備えた産業用ロボツトを入
    力データに基いて協調動作させる制御方法において、マ
    ニピユレータとワーク取扱装置との設置関係を表わす位
    置・姿勢データおよびツール取付基準面に対するツール
    先端の位置・姿勢データよりなる産業用ロボツト固有の
    データを入力するステツプと、2点以上の教示点におけ
    る、ワーク取扱装置の各関節変数データ、ワークに対す
    るツールの位置・姿勢データ,およびマニピユレータの
    姿データよりなる教示データを入力するステツプと、前
    記教示データを記憶するステツプとを有し、再生時に教
    示データを取出し、連続する2点の教示データから教示
    点間における、ワークに対するツールの位置・姿勢、ワ
    ーク取扱装置の関節変数およびワーク取付基準面の位置
    ・姿勢を演算するステツプと、前記ワークに対するツー
    ルの位置・姿勢データ、ワーク取付基準面の位置・姿勢
    データおよび産業用ロボツト固有のデータから基準座標
    系に対するツール取付基準面の位置・姿勢を演算するス
    テツプと、前記ツール取付基準面の位置・姿勢データお
    よび前記姿データに基いて教示点間におけるマニピユレ
    ータの各関節変数を演算するステツプと、前記マニピユ
    レータおよびワーク取扱装置の夫々の関節変数データを
    同期して出力させて、マニピユレータおよびワーク取扱
    装置を独立して駆動するステツプとを具備したことを特
    徴とする産業用ロボツトの協調制御方法。
  3. 【請求項3】再生時において適用するワーク取扱装置の
    構成が教示データ作成時と異なる場合に、前記記憶した
    データの一部を修正し、該修正教示データに基いて再生
    する第2項記載の産業用ロボツトの協調制御方法。
  4. 【請求項4】ワーク取扱装置とツールを設けた6自由度
    を有するマニピユレータとを備えた産業用ロボツトを入
    力データに基いて協調動作させる制御装置において、マ
    ニピユレータとワーク取扱装置との設置関係を表わす位
    置・姿勢データおよびツール取付基準面に対するツール
    先端の位置・姿勢データよりなる産業用ロボツト固有の
    データを入力する手段と、2点以上の教示点における、
    マニピユレータおよびワーク取扱装置の各関節変数デー
    タとマニピユレータの姿データとを入力する手段と、前
    記各関節変数データからツールおよびワークの各取付基
    準面の位置・姿勢を演算すると共に該ツールおよびワー
    クの各取付基準面の位置・姿勢と産業用ロボツト固有の
    データからワークに対するツールの位置・姿勢を演算す
    る手段と、該ワークに対するツールの位置・姿勢デー
    タ,ワーク取扱装置の各関節変数データおよびマニピユ
    レータの姿データよりなる教示データを作成する手段
    と、前記教示データを記憶する手段とを有し、再生時に
    教示データを取出し、連続する2点の教示データから教
    示点間における、ワークに対するツールの位置・姿勢、
    ワーク取扱装置の関節変数およびワーク取付基準面の位
    置・姿勢を演算する手段と、前記ワークに対するツール
    の位置・姿勢データ、ワーク取付基準面の位置・姿勢デ
    ータおよび産業用ロボツト固有のデータから基準座標系
    に対するツール取付基準面の位置・姿勢を演算する手段
    と、前記ツール取付基準面の位置・姿勢データおよび前
    記姿データに基いて教示点間におけるマニピユレータの
    各関節変数を演算する手段と、前記マニピユレータおよ
    びワーク取扱装置の夫々の関節変数データを同期して出
    力させて、マニピユレータおよびワーク取扱装置を独立
    して駆動する手段とを具備したことを特徴とする産業用
    ロボツトの協調制御装置。
  5. 【請求項5】ワーク取扱装置とツールを設けた6自由度
    を有するマニピユレータとを備えた産業用ロボツトを入
    力データに基いて協調動作させる制御装置において、マ
    ニピユレータとワーク取扱装置との設置関係を表わす位
    置・姿勢データおよびツール取付基準面に対するツール
    先端の位置・姿勢データよりなる産業用ロボツト固有の
    データを入力する手段と、2点以上の教示点における、
    ワーク取扱装置の各関節変数データ、ワークに対するツ
    ールの位置・姿勢データ,およびマニピユレータの姿デ
    ータよりなる教示データを入力する手段と、前記教示デ
    ータを記憶する手段とを有し、再生時に教示データを取
    出し、連続する2点の教示データから教示点間におけ
    る、ワークに対するツールの位置・姿勢、ワーク取扱装
    置の関節変数およびワーク取付基準面の位置・姿勢を演
    算する手段と、前記ワークに対するツールの位置・姿勢
    データ、ワーク取付基準面の位置・姿勢データおよび産
    業用ロボツト固有のデータから基準座標系に対するツー
    ル取付基準面の位置・姿勢を演算する手段と、前記ツー
    ル取付基準面の位置・姿勢データおよび前記姿データに
    基いて教示点間におけるマニピユレータの各関節変数を
    演算する手段と、前記マニピユレータおよびワーク取扱
    装置の夫々の関節変数データを同期して出力させて、マ
    ニピユレータおよびワーク取扱装置を独立して駆動する
    手段とを具備したことを特徴とする産業用ロボツトの協
    調制御装置。
  6. 【請求項6】再生時において適用するワーク取扱装置の
    構成が教示データ作成時と異なる場合に、前記記憶した
    データの一部を修正し、該修正教示データに基いて再生
    する第5項記載の産業用ロボツトの協調制御装置。
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