JP3094276B2 - コンクリート製品の型枠装置 - Google Patents

コンクリート製品の型枠装置

Info

Publication number
JP3094276B2
JP3094276B2 JP08131000A JP13100096A JP3094276B2 JP 3094276 B2 JP3094276 B2 JP 3094276B2 JP 08131000 A JP08131000 A JP 08131000A JP 13100096 A JP13100096 A JP 13100096A JP 3094276 B2 JP3094276 B2 JP 3094276B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer frame
frame
underframe
inner frame
connecting plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08131000A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09290414A (ja
Inventor
武 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Moriyama Kogyo KK
Original Assignee
Moriyama Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Moriyama Kogyo KK filed Critical Moriyama Kogyo KK
Priority to JP08131000A priority Critical patent/JP3094276B2/ja
Publication of JPH09290414A publication Critical patent/JPH09290414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3094276B2 publication Critical patent/JP3094276B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート製品の
型枠装置に関する。更に詳しくは、コンクリート製品の
型枠装置において、吐露漏れを防止することにより掃除
の手間を軽減できると共に品質のよいコンクリート製品
が得られ、更に枠部材の開閉操作が容易かつ安全にでき
るものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンクリート製品の型枠装置の要
部を図8、図9に示す。型枠装置は内枠81と外枠82
とを備えている。外枠82の基部は軸ピン83によって
内枠81と回動可能に連結されており、当該軸ピン83
を支点として外枠82を開閉するように構成されてい
る。また、内枠81と外枠82の接合部にはパッキン8
4を設けて水密性をもたせるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の型
枠装置には次のような課題があった。 (a)外枠82は内枠81に開閉可能に接合されてお
り、その接合部分は外枠82を閉めたときにはパッキン
84によって一応は水密となる構造である。けれども、
パッキン84によるものは構造的に水密性が十分とはい
えず、充填されるコンクリートの圧力等により吐露(水
とモルタルの交じりあった液)の漏れが生じている。吐
露漏れが発生すると、それが硬化して接合部に介在する
ことになり、外枠82が閉まらなくなる。閉まったとし
ても接合部の密着が妨げられ、吐露漏れを更に助長する
ことになる。また、外枠82と内枠81の接合部に付着
した吐露によってコンクリート製品の縁部が設計どおり
の直線に形成されず、その程度によっては不良品とな
る。従って、使用後は接合部分の吐露を十分に掃除して
おく必要があるが、この掃除に大変な手間を要するの
で、全体として製造効率の低下を招いていた。更には、
パッキン84が劣化しやすいため頻繁に交換する必要が
あり、メンテナンス性がよくなかった。
【0004】(b)型抜きをするときには外枠82を外
側に回動させるが、この際、外枠82は自身の重さで自
由回動する。このため、外枠82が回動するとき作業者
が外枠82に接触すると怪我をしてしまうので十分な注
意を要する。また、コンクリートを充填できるように型
枠を再度組み立てるときには外枠82を閉じる方向へ回
動させなければならない。しかし、外枠82は相当の重
量を有しているので、作業者にとってこの作業は重労働
である。更に、この作業には通常は外枠82を閉じて支
える作業者と妻板(外枠82を両端側から挟んで固定す
る板)を閉じる作業者が必要であり、一人では作業が困
難である。
【0005】(c)外枠82が軸ピン83によって内枠
81に回動可能に取り付けてあるために、継続的な使用
により軸支部分にガタが生じやすい。また、軸支部分の
箇所も複数であるために構造がやや複雑となり構成部品
の点数も多い。このため、型枠装置の価格が高くなり、
故障も発生しやすかった。
【0006】本発明は上記課題を解消するもので、コン
クリート製品をつくる型枠装置の外枠と他枠の接合部分
から吐露が漏れることを防止して接合部分に吐露の固化
物が介在しないようにし、これによる製品不良の発生を
防止すると共に吐露を清掃する手間を省くことができる
ようにすることを目的とする。また、枠部材の開閉操作
を安全にできるようにし、型抜き後の型枠装置の組み立
ての際の操作性を向上させることを目的とする。更に
は、外枠を他枠に開閉可能に取り付ける部分の構造をよ
り簡単な構造にして型枠装置の価格を安価に抑えること
ができ、故障が発生しにくいようにすることを目的とす
る。
【0007】
【発明の構成】上記目的を達成する為に講じた発明の構
成は次の通りである。第1の発明にあっては、台枠また
は内枠と、当該台枠または内枠に開閉可能に設けられて
いる外枠とを有し、前記台枠または内枠と外枠(3)は、
コンクリート製品の型空間部を形成する型枠装置であっ
て、台枠または内枠と外枠は、当該外枠の閉鎖時に接合
部を水密的に閉鎖する弾性を有する金属製の連結板で連
結されており、当該連結板は、外枠の閉鎖時にコンクリ
ート製品を成形する面を構成せず、 上記外枠は、上記連
結板により、開いたときには閉じる方向へ付勢されるよ
うにしてあることを特徴とする、コンクリート製品の型
枠装置である。
【0008】第2の発明にあっては、台枠または内枠
と、当該台枠または内枠の幅方向の両端側に開閉可能に
設けられている外枠と、上記台枠または内枠の長さ方向
の両端側に設けられており拡縮手段により間隔が拡縮可
能な一対の妻板と、を含むコンクリート製品の型枠装置
であって、上記台枠または内枠と上記外枠を水密的に連
結する弾性を有する金属製の連結板と、上記外枠が外側
へ回動して所要角度に開いたときに上記外枠(3) と当接
し上記外枠を停止させる停止部材と、を備えており、
記外枠は、上記連結板により、開いたときには閉じる方
向へ付勢されるようにしてあることを特徴とする、コン
クリート製品の型枠装置である。
【0009】第3の発明にあっては、台枠または内枠
と、当該台枠または内枠の幅方向の両端側に開閉可能に
設けられている外枠と、上記台枠または内枠の長さ方向
の両端側に設けられており拡縮手段により間隔が拡縮可
能な一対の妻板とを有し、前記台枠または内枠と外枠と
妻板は、コンクリート製品の型空間部を形成する型枠装
置であって、台枠または内枠と外枠を連結して、当該外
枠の閉鎖時に接合部を水密的に閉鎖する弾性を有する金
属製の連結板と、上記妻板間を縮小することにより上記
外枠を内側へ回動させるよう案内して閉じる閉鎖部材
と、を備えており、上記連結板は、外枠の閉鎖時にコン
クリート製品を成形する面を構成せず、 上記外枠は、上
記連結板により、開いたときには閉じる方向へ付勢され
るようにしてあることを特徴とする、コンクリート製品
の型枠装置である。
【0010】第4の発明にあっては、台枠または内枠
と、当該台枠または内枠の幅方向の両端側に開閉可能に
設けられている外枠と、上記台枠または内枠の長さ方向
の両端側に設けられており拡縮手段により間隔が拡縮可
能な一対の妻板と、を含むコンクリート製品の型枠装置
であって、上記台枠または内枠と上記外枠を水密的に連
結する弾性を有する金属製の連結板と、上記外枠が外側
へ回動して所要角度に開いたときに上記外枠と当接し上
記外枠を停止させる停止部材と、上記妻板に設けられ上
記妻板間を縮小することにより上記外枠を内側へ回動さ
せるよう案内して閉じる閉鎖部材と、を備えており、
記外枠は、上記連結板により、開いたときには閉じる方
向へ付勢されるようにしてあることを特徴とする、コン
クリート製品の型枠装置である。
【0011】第5の発明にあっては、停止部材は外枠を
閉じたときに当該外枠の一部が上方向において掛止され
る掛止部を有することを特徴とする、第2または第4の
発明に係るコンクリート製品の型枠装置である。
【0012】台枠と、当該台枠に開閉可能に設けられて
いる外枠とを含むコンクリート製品の型枠装置には、更
に内枠を備えて暗渠などを成形する型枠装置を含むもの
である。連結板の材質は、例えばバネ鋼、ステンレスな
どであるが、十分な強度、耐食性及び水密性を備えたも
のであれば、これらに限定するものではない。停止部材
は通常は台枠または内枠に設けられるが限定するもので
はない。閉鎖部材は通常は外枠基部と当接して案内する
案内部を備えているが、案内部は外枠側に設けてもよい
し閉鎖部材と外枠の双方に設けてもよい。
【0013】(作 用) 外枠は弾性を有する連結板によって開閉可能である。外
枠の接合部分は連結板により水密的に封鎖されているの
で、この部分から吐露漏れを生じることを防止できる。
また、外枠の接合部分の構造が比較的簡単であり、構成
部品の点数も従来の構造のものより少ないので、製造コ
ストを安価に抑えることができ、故障の発生も低減でき
る。更に、外枠が、連結板等の付勢手段により、開いた
ときには閉じる方向へ付勢されるようにしてあるので、
外枠が外方向へ開くときに、例えば連結板の弾性力が十
分な抗力となるので急激には倒れにくく、安全性が高
い。更に、外枠を閉じる方向へ引き寄せる力が小さくて
すむので、上記妻板の間隔を縮小する作業も容易にでき
る。
【0014】停止部材を備えたものにあっては、型抜き
の際、上記外枠が外側へ回動して所要角度に開いたとき
に停止部材が上記外枠と当接して停止させるので、作業
者が過って下敷きになること等を防止でき、安全性が向
上する
【0015】閉鎖部材を備えたものにあっては、型抜き
後、型枠装置を組み立てるとき、妻板の間隔を縮小する
だけで、閉鎖部材により外枠を内側へ回動させるよう案
内して閉じることができるので、枠部材の開閉の操作性
が向上し、作業者の肉体的負担も軽減できる。
【0016】停止部材が外枠を閉じたときに外枠の一部
が上方向において掛止される掛止部を有するものにあっ
ては、例えば型枠装置を移動させる際に外枠部分にワイ
ヤなどを掛けて吊る場合において、荷重を停止部材の掛
止部でもつことができる。従って、外枠の接合部分にか
かる荷重負担を軽減することができ、外枠の脱落や連結
部の変形などの損傷を防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る型枠
装置の第1の実施の形態を示す斜視図、図2は図1に示
す型枠装置の妻板と外枠を開いた状態を示す斜視図、図
3は図1に示す型枠装置の使用状態を示し外枠を閉めた
状態の断面説明図、図4は図1に示す型枠装置の使用状
態を示し外枠を開いた状態の断面説明図である。図5は
外枠基部と停止部材の構造を示す要部拡大説明図、図6
は閉鎖部材の作用を示す説明図である。
【0018】型枠装置A1はコンクリート製品であるU
字溝ブロックを製造する型枠装置である。なお、型枠装
置A1のうち公知のものと同様の構造である部分につい
ては以下の説明においては説明を省略するかまたは簡潔
に説明する。また、型枠装置の構造は左右対称型である
ので、以下の説明では一方側の構造を主に説明する。
【0019】型枠装置A1は内枠1、台座部材2、外枠
3、妻板4及びクランプ装置6を備えている。内枠1は
上面が平坦な断面がほぼ逆U字状で、いわば樋状のもの
を伏せた状態で型枠装置A1の長さ方向のほぼ全長にわ
たり設けられている。内枠1の幅方向両端側の下部には
端底板10が水平に設けてある(図3、図4参照)。
【0020】内枠1の底部には台座部材2が取り付けら
れている。台座部材2には全長にわたり外枠3が基部を
回動可能にして取り付けてある。各外枠3は内枠1とほ
ぼ同じ長さに形成され、型枠板30の外側に複数の補強
リブ31を縦方向に設けた構造である。また、型枠板3
0の下端部には底リブ板32が全長にわたり設けられて
いる。また、台座部材2の幅方向両端側には等間隔で三
箇所に停止部材5が設けられている。
【0021】上記外枠3と停止部材5の取付部分の構造
を図5を参照して説明する。台座部材2の側面にはU字
溝ブロックの肩部に面取り部を形成するための型板21
が台座部材2の全長にわたり設けられている。なお、型
板21と後述する連結板33の垂直部331及び座板5
0は取着ボルト35により台座部材2に固着されてい
る。
【0022】型板21の上部内側には上記端底板10の
端縁部に連続する面取斜面210が設けられている。型
板21の上部外側には面取斜面210と隣接して嵌合段
部211が設けられている。嵌合段部211には上記型
枠板30の下端部が嵌め込まれる。なお、型枠板30の
下端部には外枠3の回動時に常時嵌合段部211上端部
と密着するように円弧状の摺動面300が設けられてい
る。
【0023】型板21の外面には、外枠3とほぼ同じ長
さで断面L状の連結板33が取り付けられている。連結
板33はバネ鋼で形成されており、垂直部331の下部
の外面側に金属製の座板50を当てて固着されている。
連結板33は外側へほぼ水平に折曲された水平部332
が台座部材2の上縁部よりやや高くなるようにして取り
付けられている。
【0024】上記外枠3は連結板33の垂直部331に
型枠板30の下縁部を内接させ、水平部332の上面に
底リブ板32を当接させて座板36及び取着ボルト37
によって固着されている。これにより、外枠3は開く方
向へ回動したときには連結板33の弾性により閉じる方
向へ付勢される。なお、座板50と座板36の間には十
分な隙間を設けて外枠3を外側へ回動させて開くときに
接触しないようにしている。
【0025】座板50には金属製の上記停止部材5が固
着されている。停止部材5には図5に示すようにほぼ
「コ」状の板状体で内面側の下側に停止部51が設けら
れ、上側に掛止部52が設けられている。停止部51は
外枠3が所要角度に開いたとき回動した底リブ板32の
底面が密着するように外側が下がる方向に傾斜して設け
られている。また、掛止部52は外枠3が垂直になって
閉じたとき底リブ板32の上面が密着するように水平に
設けられている。
【0026】また、掛止部52は停止部51の上方に設
けられている。掛止部52は外枠3が閉じたときに底リ
ブ板32の上面が密着するように水平に設けられてい
る。掛止部52の基部には金属製の膨らみ防止部材53
が固着されている。膨らみ防止部材53は停止部材5の
板厚より幅広に形成されており、底リブ板32の先端縁
と当接して外枠3のコンクリートの圧力による膨らみを
防止する。なお、幅広の膨らみ防止部材53により底リ
ブ板32の先端縁の摩滅を防止できる。
【0027】上記内枠1の長さ方向の両端側には妻板4
が設けられている。妻板4は内枠1内部を通して設けら
れているシャフト(図示省略)を有するクランプ装置6
によって間隔を拡縮できるようにして取り付けられてい
る。そして、外枠3と内枠1及び妻板4間には上部が開
口した型空間部7が形成される。
【0028】なお、妻板4の両側面の下部には閉鎖部材
40が固着されている。閉鎖部材40の先端部は妻板4
から内側へ突出して設けられている。閉鎖部材40の先
端部の内側には傾斜した案内部400及び外枠3の長さ
方向と平行な案内部401が設けられている。
【0029】ここで図6の(a)、(b)、(c)を参
照して閉鎖部材40の作用を説明する。 図6(a) 外枠3は開いて停止部材5で停止している状態である。
なお、外枠3は基部寄りを水平に断面した図を示してい
る。外枠3基部のうち閉鎖部材40と接触する部分は妻
板4が狭まる方向(矢印方向)へ移動したとき案内部4
00が当たる範囲にある。
【0030】図6(b) 妻板4が狭まる方向へ移動すると案内部400が外枠3
の補強リブ31の角部に当たり、妻板4が更に移動する
ことによって外枠3は閉じる方向へ回動する。なお、外
枠3は開く方向へ回動したときには連結板33の弾性に
より閉じる方向へ付勢されるので、妻板4の間隔を狭め
るためにそれ程大きな力は必要とせず、クランプ装置6
による操作が容易にできる。
【0031】図6(c) 妻板4が狭まる方向へ更に移動することによって、外枠
3はほぼ垂直になり、妻板4は案内部401と補強リブ
31を密着させた状態で更に狭まり、妻板4の係合孔4
1と外枠3の係合突起39が係合して妻板4と外枠3が
閉じる。
【0032】(作 用) 図1ないし図6を参照して本実施の形態の作用を説明す
る。 1. 型枠装置A1のクランプ装置6を操作して妻板4と
外枠3を閉じて固定する(図1の状態)。なお、外枠3
の基部の接合部は連結板33により水密になっている。 2. 型空間部7の内部に骨枠(図示省略)を収容する。
【0033】3. 型空間部7にコンクリートを流し込む
(図3参照)。なお、コンクリート中に含まれる吐露は
連結板33で遮断されるので、この部分から外部に漏れ
ることはない。 4. コンクリートが固化したらクランプ装置6を操作し
て妻板4と外枠3を外へ開き、コンクリート製品(U字
溝ブロック)Cを型枠装置A1から取り出す(図4参
照)。なお、外枠3は連結板33の弾性力によって外側
へ極端にまたは一気に倒れることはなく、また、停止部
材5によって停止されるので安全性に優れる。
【0034】なお、停止部材5には外枠3を閉じたとき
に底リブ板32が掛止部52に掛止されるので、例えば
型枠装置A1を移動させる際に外枠3部分にワイヤなど
を掛けて吊る場合において、荷重を停止部材5の掛止部
52でもつことができる。従って、外枠3の接合部分で
ある連結板33にかかる荷重負担を軽減することがで
き、外枠3の脱落や変形などの損傷を防止できる。
【0035】図7は本発明に係る型枠装置の第2の実施
の形態の使用状態を示し外枠を閉めた状態の説明図であ
る。なお、図面において上記型枠装置A1と同一または
同等箇所には同一の符号を付して示している。型枠装置
A2は暗渠ブロックを製造するものである。台座部材2
の上部には台枠2aを有している。また、内枠1aは筒
状である。本実施の形態では上記型枠装置A1のように
内枠の両端側ではなく台枠2aの両端側に外枠3が取り
付けられている。なお、各部の作用については上記型枠
装置A1とほぼ同様であるので説明を省略する。本発明
は図示の実施例に限定されるものではなく、他の様々な
型枠装置に適用でき、特許請求の範囲の記載内において
種々の変形が可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記構成を有し、次の効果を備
えている。 (a)外枠は弾性を有する連結板によって開閉可能であ
る。外枠の接合部分は連結板により水密的に封鎖されて
いるので、この部分から吐露漏れを生じることを防止で
きる。従って、清掃の手間を軽減でき、生産性が向上す
る。
【0037】(b)外枠の接合部分の構造が比較的簡単
であり、構成部品の点数も従来の構造のものより少ない
ので、製造コストを安価に抑えることができ、故障の発
生も低減できる。なお、従来構造のものと相違してパッ
キンを使用していないので、その交換も不要でメンテナ
ンス性に優れている。
【0038】(c)外枠が、連結板等の付勢手段によ
り、開いたときには閉じる方向へ付勢されるようにして
あるので、外枠が外方向へ開くときに、例えば連結板の
弾性力が十分な抗力となるので急激には倒れにくく、安
全性が高い。また、外枠を閉じる方向へ引き寄せる力が
小さくてすむので、上記妻板の間隔を縮小する作業も容
易にできる。
【0039】(d)停止部材を備えたものにあっては、
型抜きの際、上記外枠が外側へ回動して所要角度に開い
たときに停止部材が上記外枠と当接して停止させるの
で、作業者が過って下敷きになること等を防止でき、安
全性が向上する
【0040】(e)閉鎖部材を備えたものにあっては、
型抜き後、型枠装置を組み立てるとき、妻板の間隔を縮
小するだけで、閉鎖部材により外枠を内側へ回動させる
よう案内して閉じることができるので、枠部材の開閉の
操作性が向上し、作業者の肉体的負担も軽減できる。
【0041】(f)停止部材が外枠を閉じたときに外枠
の一部が上方向において掛止される掛止部を有するもの
にあっては、例えば型枠装置を移動させる際に外枠部分
にワイヤなどを掛けて吊る場合において、荷重を停止部
材の掛止部でもつことができる。従って、外枠の接合部
分にかかる荷重負担を軽減することができ、外枠の脱落
や連結部の変形などの損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る型枠装置の第1の実施の形態を示
す斜視図。
【図2】図1に示す型枠装置の妻板と外枠を開いた状態
を示す斜視図。
【図3】図1に示す型枠装置の使用状態を示し外枠を閉
めた状態の断面説明図。
【図4】図1に示す型枠装置の使用状態を示し外枠を開
いた状態の断面説明図。
【図5】外枠基部と停止部材の構造を示す要部拡大説明
図。
【図6】閉鎖部材の作用を示す説明図。
【図7】本発明に係る型枠装置の第2の実施の形態の使
用状態を示し外枠を閉めた状態の説明図。
【図8】従来の型枠装置の使用状態を示し外枠を閉めた
状態の説明図。
【図9】従来の型枠装置の使用状態を示し外枠を開いた
状態の説明図。
【符号の説明】
A1、A2 型枠装置 1、1a 内枠 10 端底板 2 台座部材 2a 台枠 21 型板 210 面取斜面 211 嵌合段部 3 外枠 30 型枠板 300 摺動面 31 補強リブ 32 底リブ板 33 連結板 331 垂直部 332 水平部 35 取着ボルト 36 座板 37 取着ボルト 4 妻板 40 閉鎖部材 400 案内部 401 案内部 5 停止部材 50 座板 51 停止部 52 掛止部 53 膨らみ防止部材 6 クランプ装置 7 型空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−148421(JP,A) 特開 平6−270117(JP,A) 実開 昭61−105111(JP,U) 実開 平4−113910(JP,U) 実開 平5−26309(JP,U) 実開 昭53−46355(JP,U) 実開 昭54−165549(JP,U) 実開 平4−83708(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台枠(2a)または内枠(1)と、当該台枠(2
    a)または内枠(1)に開閉可能に設けられている外枠(3)と
    を有し、前記台枠(2a)または内枠(1)と外枠(3) は、コ
    ンクリート製品の型空間部(7)を形成する型枠装置であ
    って、 台枠(2a)または内枠(1)と外枠(3)は、当該外枠(3)の閉
    鎖時に接合部を水密的に閉鎖する弾性を有する金属製の
    連結板(33)で連結されており、当該連結板(33)は、外枠
    (3)の閉鎖時にコンクリート製品を成形する面を構成
    ず、 上記外枠(3)は、上記連結板(33)により、開いたときに
    は閉じる方向へ付勢されるようにしてある ことを特徴と
    する、 コンクリート製品の型枠装置。
  2. 【請求項2】 台枠(2a)または内枠(1)と、当該台枠(2
    a)または内枠(1)の幅方向の両端側に開閉可能に設けら
    れている外枠(3) と、上記台枠(2a)または内枠(1)の長
    さ方向の両端側に設けられており拡縮手段により間隔が
    拡縮可能な一対の妻板(4)と、を含むコンクリート製品
    の型枠装置であって、 上記台枠(2a)または内枠(1)と上記外枠(3)を水密的に連
    結する弾性を有する金属製の連結板(33)と、 上記外枠(3)が外側へ回動して所要角度に開いたときに
    上記外枠(3)と当接し上記外枠(3)を停止させる停止部材
    (5)と、 を備えており、上記外枠(3)は、上記連結板(33)により、開いたときに
    は閉じる方向へ付勢されるようにしてある ことを特徴と
    する、 コンクリート製品の型枠装置。
  3. 【請求項3】 台枠(2a)または内枠(1)と、当該台枠(2
    a)または内枠(1)の幅方向の両端側に開閉可能に設けら
    れている外枠(3)と、上記台枠(2a)または内枠(1)の長さ
    方向の両端側に設けられており拡縮手段により間隔が拡
    縮可能な一対の妻板(4)とを有し、前記台枠(2a)または
    内枠(1)と外枠(3)と妻板(4)は、コンクリート製品の型
    空間部(7)を形成する型枠装置であって、 台枠(2a)または内枠(1)と外枠(3)を連結して、当該外枠
    (3)の閉鎖時に接合部を水密的に閉鎖する弾性を有する
    金属製の連結板(33)と、 上記妻板(4)間を縮小することにより上記外枠(3)を内側
    へ回動させるよう案内して閉じる閉鎖部材(40)と、 を備えており、 上記連結板(33)は、外枠(3)の閉鎖時にコンクリート製
    品を成形する面を構成せず、 上記外枠(3)は、上記連結板(33)により、開いたときに
    は閉じる方向へ付勢されるようにしてある ことを特徴と
    する、 コンクリート製品の型枠装置。
  4. 【請求項4】 台枠(2a)または内枠(1)と、当該台枠(2
    a)または内枠(1)の幅方向の両端側に開閉可能に設けら
    れている外枠(3)と、上記台枠(2a)または内枠(1)の長さ
    方向の両端側に設けられており拡縮手段により間隔が拡
    縮可能な一対の妻板(4)と、を含むコンクリート製品の
    型枠装置であって、 上記台枠(2a)または内枠(1)と上記外枠(3)を水密的に連
    結する弾性を有する金属製の連結板(33)と、 上記外枠(3)が外側へ回動して所要角度に開いたときに
    上記外枠(3)と当接し上記外枠(3)を停止させる停止部材
    (5)と、 上記妻板(4)に設けられ上記妻板(4)間を縮小することに
    より上記外枠(3)を内側へ回動させるよう案内して閉じ
    る閉鎖部材(40)と、 を備えており、 上記外枠(3)は、上記連結板(33)により、開いたときに
    は閉じる方向へ付勢されるようにしてある ことを特徴と
    する、 コンクリート製品の型枠装置。
  5. 【請求項5】 停止部材(5)は外枠(3)を閉じたときに
    外枠(3)の一部が上方向において掛止される掛止部(5
    2)を有することを特徴とする、 請求項2または4記載のコンクリート製品の型枠装置。
JP08131000A 1996-04-26 1996-04-26 コンクリート製品の型枠装置 Expired - Fee Related JP3094276B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08131000A JP3094276B2 (ja) 1996-04-26 1996-04-26 コンクリート製品の型枠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08131000A JP3094276B2 (ja) 1996-04-26 1996-04-26 コンクリート製品の型枠装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11180907A Division JP2000043017A (ja) 1999-06-25 1999-06-25 コンクリ―ト製品の型枠装置、コンクリ―ト製品の型枠装置における吐露漏れ防止方法及びコンクリ―ト製品の型枠装置における枠部材の開閉方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09290414A JPH09290414A (ja) 1997-11-11
JP3094276B2 true JP3094276B2 (ja) 2000-10-03

Family

ID=15047611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08131000A Expired - Fee Related JP3094276B2 (ja) 1996-04-26 1996-04-26 コンクリート製品の型枠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3094276B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4658992B2 (ja) * 2007-04-17 2011-03-23 日本コンクリート工業株式会社 コンクリートによる自硬性物質の成形方法
CN104191502B (zh) * 2014-08-12 2017-06-16 宿迁市保祥重工有限公司 一种方便脱模的混凝土方桩模具
CN109262810A (zh) * 2018-10-18 2019-01-25 山西尚风科技股份有限公司 一种制作非金属吸隔声板的模具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09290414A (ja) 1997-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6412221B1 (en) Catalyst door system
JP4584132B2 (ja) 逆止弁および排水施設
DE2651295C3 (de) Feuerfester ebener Auskleidungsteil für Gießereizwecke
JP3094276B2 (ja) コンクリート製品の型枠装置
US2663268A (en) Hatchway closure
JP3914576B2 (ja) 連続補強隔壁、その構築方法およびそのための基礎構造
JP2000043017A (ja) コンクリ―ト製品の型枠装置、コンクリ―ト製品の型枠装置における吐露漏れ防止方法及びコンクリ―ト製品の型枠装置における枠部材の開閉方法
JP2958632B2 (ja) 河川工事用止水壁の構築方法と仮設ゲート
JP4214108B2 (ja) コンクリート構造物の伸縮可能な後施工型可撓継手装置
JP5514859B2 (ja) 逆止弁および排水施設
JPH07173956A (ja) 防潮装置
JP3590458B2 (ja) トンネル用鉄筋吊り金具
DE4238221C1 (de) Gebäude mit einer Überfahrbrücke
JP6915793B1 (ja) 扉止水方法及び装置
JP3004656U (ja) 嵌設スライド蓋構成の可変側溝
CN214832805U (zh) 一种坞口止水结构
DE9213408U1 (de) Reinigungsprüföffnung bei Rohrleitungen, insbesondere von Schornsteinen
AT413778B (de) Einbaudose für die betonbauinstallation
CN217783520U (zh) 一种止水带定位端模装置
CN218375450U (zh) 一种房屋建筑施工用防护装置
JPH08199539A (ja) 砂防ダムプレキャスト型枠およびその使用方法
FR2667641A1 (fr) Dispositif pour rendre parfaitement etanche les pieds de banches de coffrage d'ouvrages en beton.
JP3877534B2 (ja) 二つ折り反撥形シール材を用いたシール構造およびその施工法
US2555696A (en) Chain pipe cover
JP3033440U (ja) グレーチングの係止金具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees