JP3094193B2 - 体液吸収用当て材 - Google Patents

体液吸収用当て材

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JP3094193B2 JP05159363A JP15936393A JP3094193B2 JP 3094193 B2 JP3094193 B2 JP 3094193B2 JP 05159363 A JP05159363 A JP 05159363A JP 15936393 A JP15936393 A JP 15936393A JP 3094193 B2 JP3094193 B2 JP 3094193B2
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暢子 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は体液吸収用当て材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】汗や経血やおりもの等或いは失禁尿など
の体液を吸収させるために下着に貼付して使用する体液
吸収用当て材が知られている(この明細書では、体液吸
収用当て材に吸収させるべきものを体液と総称する)。
図7に示すように、この体液吸収用当て材は体液を吸収
すべき領域を有する本体部1と剥離紙4とを具備する。
そして、下着へ貼付するための粘着部5が本体部1に設
けられ、その上に剥離紙4が貼着されている。従来、図
8に示すように、この体液吸収用当て材は袋体6に1個
づつ個別に収容されていた。しかし、使用時には袋体6
を開封し、この中から体液吸収用当て材を取出し、次い
で本体部1から剥離紙4を剥がし取るという重複した手
間が必要であるが、これは大変面倒である。また下着へ
の貼付時に廃棄すべきゴミとして袋体6と剥離紙4とが
でてしまい、双方共に捨てなければならないという煩わ
しさがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで前記の重複した
手間などを軽減すべく、発明者は次の手段を検討した。
剥離紙のかわりに樹脂製フィルムを用い、その幅を本体
部の左右方向の幅より広く形成する。そして本体部に設
けられた粘着部に前記樹脂製フィルムを貼着した状態で
これを外方側にして折り畳み、本体部の左右方向にはみ
出した樹脂製フィルムの周辺領域の相互間を融着や接着
などの適宜の方法により使用時には開封可能に固着す
る。しかし、通常樹脂製フィルムは従来の剥離紙と相違
し粘着部との剥離性に乏しく、本体部の粘着部と強固に
固着してしまい使用時に剥がすことが困難であった。
【0004】前記樹脂製フィルムに粘着部との剥離性を
付与すべくシリコンの塗布を試みた。ところが、 シ
リコンは樹脂製フィルムへの塗布後高温で乾燥する必要
があるが多くの場合樹脂製フィルムの耐熱性が前記乾燥
温度以下であり、 仮に塗布乾燥ができても樹脂製フ
ィルム上へのシリコンの安定固定化は難しく経時的にシ
リコンが粘着部へと移行することがあり、 また樹脂
製フィルムにシリコンを塗布した部分は融着性や接着性
などの固着性を喪失するのでシリコンは粘着部からの剥
離性が必要な箇所だけに部分コートする必要があるが、
部分コートは加工コストが高いという問題があった。
【0005】そこで、この発明は樹脂製フィルムと粘着
部との剥離性を向上させることにより、使用時の重複し
た手間を軽減することができる体液吸収用当て材を提起
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明では次のような技術的手段を講じている。この
発明の体液吸収用当て材は、体液を吸収すべき領域を有
する本体部と樹脂製フィルムとを具備し、下着へ貼付す
るための粘着部が本体部に設けられ、その上に凹凸が形
成された樹脂製フィルムが貼着されるとともに、前記樹
脂製フィルムの幅は本体部の左右方向の幅より広く形成
され、本体部に前記樹脂製フィルムが貼着された状態で
これを外方側にして折り畳まれるとともに、本体部の左
右方向にはみ出した前記樹脂製フィルムの周辺領域の相
互間が使用時には開封可能に固着されていることを特徴
とする。
【0007】また、前記樹脂製フィルムには、エンボス
処理により凹凸が形成されているとしてもよい。
【0008】
【作用】上記の手段を採用した結果、この発明は以下の
ような作用を有する。この発明の体液吸収用当て材は、
樹脂製フィルムに凹凸が形成されている。凹凸が形成さ
れた樹脂製フィルムはその融着性や接着性などの固着性
を保有しつつ、粘着部に対する樹脂製フィルムの接触面
積は凹凸により減じられ、接触面積の減少により粘着力
が及ぼされる領域も減少している。つまり樹脂製フィル
ム全体として粘着部に対する剥離性が向上しており、使
用時に剥がしやすい。
【0009】一方、本体部には前記樹脂製フィルムが貼
着された状態でこれを外方側にして折り畳まれ、本体部
の左右方向にはみ出した樹脂製フィルムの周辺領域の相
互間が使用時には開封可能に固着されている。したがっ
て、使用時には固着された領域を開封し前記樹脂製フィ
ルムを剥がすだけの手間で済む。
【0010】
【実施例】以下、この発明の構成を実施例として示した
図面を参照して説明する。 (実施例1)図1乃至図5に示すように、この実施例の
体液吸収用当て材は、汗や経血やおりもの等或いは失禁
尿などの体液を吸収すべき領域を有する本体部1と樹脂
製フィルム2とを具備する。そして、下着へ貼付するた
めの粘着部として粘着剤が本体部1の裏面に塗布され、
その上に凹凸が形成された樹脂製フィルム2を貼着して
いる。前記粘着剤としてこの実施例ではホット・メルト
型のものを使用した。粘着部としては粘着剤の他に両面
テープなども利用できる。前記樹脂製フィルム2の幅は
本体部1の左右方向の幅より広く形成している。
【0011】本体部1は体液を吸収させるため合成樹脂
製の不織布で形成している。その他、化学繊維製や天然
繊維製のもの若しくはこれらを混合して形成してもよ
い。また、本体部1は陸上競技のトラック形状に形成し
ている。他にバイオリン形状や長円形状などの適宜の形
状を採用できる。樹脂製フィルム2としてポリエチレン
樹脂を用い、これに公知のエンボス処理により、図2に
示すように凹凸を形成している。エンボス処理の他に、
コロナ放電処理、薬品処理などによっても凹凸を形成で
きる。凹凸が形成された樹脂製フィルム2はその融着性
や接着性などの固着性を保有しつつ、粘着剤に対する樹
脂製フィルム2の接触面積は減じられ、接触面積の減少
により粘着力が及ぼされる領域も減少している。つま
り、樹脂製フィルム2全体として粘着剤に対する剥離性
が向上しており、使用時に剥がしやすい。
【0012】上記のように構成すると、樹脂製フィルム
に粘着剤との剥離性を付与するためにシリコンを塗布す
る場合と比較して次のような利点がある。 シリコン
を樹脂製フィルムへ塗布する場合のような高い耐熱性を
有する樹脂製フィルムを選択する必要はなく、低融点の
樹脂製フィルムでも採用できる。このことにより風合い
の良いフィルムの選択が可能になる。 シリコンを塗
布する場合のような粘着剤へのシリコンの経時的な移行
などの悪影響のおそれがない。 樹脂製フィルムにシ
リコンを塗布する場合のような厄介な部分コートを施す
手間が不要であり、樹脂製フィルムの全面に凹凸を形成
しても固着性を喪失しない。
【0013】樹脂製フィルム2の材質としてこの実施例
のようなポリエチレン樹脂の他に、ポリプロピレン樹
脂、塩化ビニール樹脂、PET等の適宜の融着や接着な
どの固着が可能な樹脂製フィルム2を用いることができ
る。この体液吸収用当て材は次のようにして形成でき
る。図3に示すように、本体部1の前後端の夫々の適宜
領域、この実施例では両端の夫々からその全長の略4分
の1程度の領域の相互間を、本体部1の裏面に樹脂製フ
ィルム2が貼着された状態でこれを外方側にして折り畳
む。更に、図4に示すように、前記の折り込まれた樹脂
製フィルム2どうしを当接させるように略中央部を屈曲
させて折り畳む。つまり、前後端の夫々から順に四ツ折
りにした状態となる。この四ツ折りに折り畳んだ状態
で、本体部1の左右方向にはみ出した前記樹脂製フィル
ム2の周辺領域3を使用時には開封可能となるように融
着により固着する(図5に説明のため片側のみを融着し
た状態を示す)。この実施例では本体部1の幅より外側
の重なった部分を熱シールにより融着している。融着の
方法として、熱シールの他に超音波によるインパルス・
シールによってもよい。また例えばホット・メルト型の
接着剤などを使用し接着により固着してもよい。
【0014】この実施例では体液吸収用当て材を上記の
ように構成したので、樹脂製フィルム2に剥離材と袋体
の機能を併有させコストダウンが可能であるとともに、
使用時には折り畳まれた当て材を拡げて樹脂製フィルム
2を剥がすだけの手間で済むという利点がある。また、
本体部1の裏面に樹脂製フィルム2を貼着した状態でこ
れを外方側にして折り畳んでいるので、従来袋体に1個
づつ個別に収容していた場合と同様に本体部1へのゴミ
の侵入を防止でき衛生的である。また従来のものは下着
への貼付時に廃棄すべきゴミとして袋体6と剥離紙4
(図7及び図8参照)との双方がでてしまっていたが、
この実施例のものは樹脂製フィルム2だけしかでず、ゴ
ミの数及び捨てる際の煩わしさを軽減できる。 (実施例2)上記実施例では体液吸収用当て材を四ツ折
りとしたが、図6に示すように三ツ折りとして体液吸収
用当て材を形成することもできる(説明のため片側のみ
を融着した状態を示す)。この実施例のものも実施例1
とほぼ同様にして形成できるとともに、同様の利点を有
する。
【0015】
【発明の効果】この発明は上述のような構成を有するも
のであり、次の効果を奏する。樹脂製フィルムと粘着部
との剥離性が向上し、使用時には固着された領域を開封
し樹脂製フィルムを剥がすだけの手間で済むので、使用
時の重複した手間を軽減することができる体液吸収用当
て材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の体液吸収用当て材の実施例1を説明
する斜視図。
【図2】図1の体液吸収用当て材の断面図。
【図3】図1の体液吸収用当て材を折り畳んだ状態の斜
視図。
【図4】図2の体液吸収用当て材を更に折り畳んだ状態
の斜視図。
【図5】図3の体液吸収用当て材の樹脂製フィルムの周
辺領域が融着された状態を説明する斜視図。
【図6】この発明の体液吸収用当て材の実施例2を説明
する斜視図。
【図7】従来の体液吸収用当て材を説明する斜視図。
【図8】従来の体液吸収用当て材の袋体からの取出し方
を説明する斜視図。
【符号の説明】
1 本体部 2 樹脂製フィルム 3 周辺領域

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体液を吸収すべき領域を有する本体部と
    樹脂製フィルムとを具備し、下着へ貼付するための粘着
    部が本体部に設けられ、その上に凹凸が形成された樹脂
    製フィルムが貼着されるとともに、前記樹脂製フィルム
    の幅は本体部の左右方向の幅より広く形成され、 本体部に前記樹脂製フィルムが貼着された状態でこれを
    外方側にして折り畳まれると共に、本体部の左右方向に
    はみ出した前記樹脂製フィルムの周辺領域の相互間が使
    用時には開封可能に固着されていることを特徴とする体
    液吸収用当て材。
  2. 【請求項2】 前記樹脂製フィルムには、エンボス処理
    により凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の体液吸収用当て材。
JP05159363A 1993-06-29 1993-06-29 体液吸収用当て材 Expired - Lifetime JP3094193B2 (ja)

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