JP3093893U - 電動工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】長時間に渡る連続使用を可能にする。 【解決手段】電動工具の先端に取り付けてあるチャック
で作業工具を挟持してから、該作業工具を駆動する。電
動工具は、大体は中空状であって、その内部に、前記先
端以外の部分に開口した収容空間２２１，２２２が形成
してあるハウジング本体２と、収容空間２２１内に設け
られ、且つ駆動されると、作業工具を作動させるように
取付けられているモータ３と、収容空間２２２の開口２
２０を遮蔽するようにハウジング本体２の開口２２０が
ある側に脱着可能に設けられていて、モータ３に電力を
供給する電力導入装置５と、電力導入装置５と電気的に
接続している電源変換器５３と、一端が電源変換器５３
と電気的に接続されていて、他端が外部電源７と電気的
に接続する電源コード６とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は電動工具に関し、もっと詳しくは、その先端で作業工具と連接してか ら、該作業工具の作動を駆動して所定作業を進行させる電動工具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の電動工具には、電池パックをハウジング本体に取り外し可能に収容保持 してなるものがある。前記電池パックは、電動工具の作動に必要な直流電力を供 給する。

【０００３】 このような電動工具は、例として、図１に示すように、各種の工事現場におけ る例えば穿孔、ネジ締め等の作業を行うに際し、モータによって従動回転される チャックの先端にドリル、ドライバー等を取り付けるようにして成り、モータの 電源として電池セルを内蔵した着脱式の電池パック１２をハウジング本体１１の 底部から装着して使用するようになっている。このための電池パック１２は使用 負荷によって異なるが１５〜２０分程度の連続使用が可能なようになっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、こうした電池パック１２使用の電動工具１は、使用電源が電動工具 １にそのまま取り付けられているから、作業現場内・外の移動、電源が確保でき ない場所での作業は極めて便利であるものの、作業可能時間は、上述したように 連続使用の場合で１５〜２０分程度の短時間だけであって、長時間に渡る作業は 無理である。これは電池パック１２の容量が極めて小さいからであり、したがっ てこれを解消すべく、従来では複数個の電池パック１２を予め用意しておいて順 次に交換セットして使用するのである。ただ、多くの電池パック１２の携行持参 は極めて面倒であるばかりでなく、その頻繁ともなる交換の手間に要する時間的 ロスも大きいものである。

【０００５】 本考案は上記の点に鑑みて為されたものであり、従来からの電池パックによる 電源供給手段に代えて、電源変換器を介して携行可能な大容量の蓄電池の電力或 いは交流電源の電力を電動工具に供給することで、長時間に渡る電動工具の使用 を可能にしたのであり、従来のように頻繁に電池パックを交換する必要もなく、 作業能率を大きく向上できる電動工具を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る電動工具は、その先端に取り付けてあるチャックで作業工具を挟 持してから、該作業工具の作動を駆動して所定作業を進行させる電動工具であっ て、大体は中空状であって、その内部に、前記先端以外の部分に開口した収容空 間が形成してあるハウジング本体と、前記ハウジング本体の前記収容空間内に設 けられ、且つ駆動されると、前記作業工具を作動させるように取り付けられてい るモータと、前記収容空間の前記開口を遮蔽するように前記ハウジング本体の前 記開口がある側に脱着可能に設けられていて、前記モータに電力を導入する電力 導入装置と、前記電力導入装置と電気的に接続している電源変換器と、一端が前 記電源変換器と電気的に接続されていて、他端が外部電源と電気的に接続する電 源コードとからなることを特徴とするものである。

【０００７】 このように構成された本考案に係る電動工具は、外部電源である蓄電池や交流 電源に応じる電源変換器を選択し用いて、電力導入装置と電源コードを介して電 動工具を作動させ、外部電源の供給電力が許容する限りの作業時間を確保できる 。

【０００８】 前記電源変換器は、前記モータと電気的に接続するように前記電力導入装置の 内部に設けられていることが好ましい。

【０００９】 前記電源コードの前記一端は、前記電力導入装置と脱着不能に固接されていて もよい。

【００１０】 前記電力導入装置は、前記電源変換器と並列に連接している二次電池と、前記 二次電池を充電する充電回路からなる充電装置を更に備えていることが好ましい 。

【００１１】 この場合、前記電力導入装置の外部には、ソケットが形成してあり、前記電源 コードの前記一端は、前記ソケットを介して前記電力導入装置と着脱自在に連接 していることが好ましい。

【００１２】 これにより、外部電源を作業用電力に供給させると同時に、電力導入装置内に セットされた充電池に充電させることができる。そして、外部電源の確保が困難 な場合、従来の電動工具のように内蔵充電池による作業が可能である。

【００１３】 前記モータには直流モータを使用しても良く、交流モータを使用しても良い。 直流モータを使用した場合、前記電源変換器として、ＤＣ電源変換器を使用する こともできれば、ＡＣ／ＤＣ電源変換器を使用することもできる。

【００１４】 そして、前記モータを直流モータとし、前記電源変換器をＤＣ電源変換器とし た場合、前記外部電源として蓄電池を使用することができ、前記モータを直流モ ータとし、前記電源変換器をＡＣ／ＤＣ電源変換器とした場合、外部電源として 通常の電源ソケットから交流電源を導入して使用することができる。

【００１５】

【考案の実施の形態】

以下図面を参照して説明すると、図２において本考案の第１の実施の形態の電 動工具１は、ハウジング本体２と、モータ３と、電力導入装置５と、電源変換器 ５３と、電源コード６とを備えてなる。前記ハウジング本体２はほぼＴ字形を呈 している。該Ｔ字形の上部に横になっている部分は中空体で、その内部に収容空 間２２１があって前記モータ３を収容している。該Ｔ字形の下部に縦になってい る部分は、この電動工具１のハンドル２１であり、該ハンドル２１の内部には下 へ開放した開口２２０を有する収容空間２２２が形成されている。前記ハンドル ２１には、一対の第１のターミナル８がその内壁に固設される外、前記電力導入 装置５が挿入されて下記一対の第２のターミナル５２によって前記一対の第１の ターミナル８と電気的に接触した場合、該電力導入装置５に設置されている下記 フック５７と機械的に結合する止め部２１２が設けてある。なお、本実施の形態 において前記モータ３は直流モータであり、前記電源変換器５３は前記電力導入 装置５に内蔵されている。また、前記収容空間２２１と前記収容空間２２２とは 、前記一対の第１のターミナル８と前記モータとを電気的に連接する配線を通過 させるためのチャンネルで連通している。

【００１６】 前記電力導入装置５は、収容部５１１と、該収容部５１１の上面５１３から突 出して前記収容空間２２２内に嵌め込む嵌入部５１２とからなり、前記上面５１ ３の両側に前記ハウジング本体２に挿入する際に前記止め部２１２と機械的に結 合するための前記フック５７が設けてある。更に、前記電力導入装置５は、前記 嵌入部５１２の外壁に固設されていて前記一対の第１のターミナル８と接触する 前記一対の第２のターミナル５２と、前記収容部５１１内に配設された電源変換 器５３と、該電源変換器５３と電気的に接続したソケット５４と、該電源変換器 ５３の出力を受けるモータ制御回路５５（図３参照）と、該モータ制御回路５５ の出力を受けるモータ保護装置５６とから構成されている。本実施の形態におけ る電源変換器５３はＤＣ電源変換器であり、モータ制御回路５５とモータ保護装 置５６は従来のものである。

【００１７】 前記嵌入部５１２が前記収容空間２２２内に収容される際、前記フック５７が 前記止め部２１２に係合されると同時に、前記一対の第２のターミナル５２と前 記一対の第１のターミナル８とが電気的に接続されるので、外部電源である蓄電 池７の電力が直流モータ３に伝えられる。

【００１８】 そして、前記電源コード６は、一端が着脱自在に前記電力導入装置５に設けら れたソケット５４と接続する出力プラグ６２を有し、他端が前記蓄電池７に繋が るプラグ６１を有する。この電源コード６を介して、外部電源である前記蓄電池 ７の電力が直流モータ３に伝えられる。

【００１９】 図４は、第２の実施の形態の回路ブロック図である。第１の実施の形態と異な る点は、ＤＣ電源変換器５３に代えてＡＣ／ＤＣ電源変換器５３を使用すること と、交流電源７’である外部電源に接続することにある。

【００２０】 図５は、第３の実施の形態の回路ブロック図である。第１の実施の形態と異な る点は、電源変換器５３とモータ制御回路５５との間に、更に内蔵充電電池（二 次電池）と該充電電池を充電するための充電回路と（図示しない）を備えた充電 装置５８を介在し、並列させる回路を設けることにある。

【００２１】 これにより、外部電源が確保できない場合は、充電装置５８内蔵の充電電池だ けで直流モータ３を動かすこともできるし、外部電源を使用する場合は、並列回 路があるため第１の実施の形態のように前記蓄電池７で作業するとともに電源変 換器５３経由で充電装置５８内蔵の充電電池を充電することもできる。

【００２２】 図６は、第４の実施の形態の回路ブロック図である。第３の実施の形態と異な る点は、交流電源７’による給電であることと、電源変換器はＡＣ／ＤＣ電源変 換器５３であることにある。

【００２３】 これにより、外部電源が確保できない場合は、充電装置５８内蔵の充電電池だ けで直流モータ３を動かすこともできるし、外部電源を使用する場合は、並列回 路があるため第２の実施の形態のように前記交流電源７’で作業するとともにＡ Ｃ／ＤＣ電源変換器５３経由で充電装置５８内蔵の充電電池を充電することもで きる。

【００２４】 また、上述した諸実施の形態における直流電源としては、リチウム電池を使用 可能である。

【００２５】 図７は本考案における電力導入装置５と電源コード６’との接続状態を示す斜 視図である。前記出力プラグ６２とソケット５４とによる着脱式接続の代わりに 固定化したものを使用しても良い。即ち、前記電源コード６’は一端が外部電源 に接続されるプラグ６１で、他端が電力導入装置５と一体化した出力端子６３で ある。

【００２６】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されているため、従来から使用されている電池パッ クによる電動工具と比べると、工事現場に応じて蓄電池又は交流電源に応じる本 考案の電力導入装置を選択し用いて、供給される電力を電動工具に供給すること ができるので、長時間に渡る電動工具の使用が可能になり、従来のように頻繁に 電池パックを交換する必要もなくなって、作業能率を大きく向上できるのである 。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の電動工具を示す斜視図である。

【図２】本考案の第１の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。

【図３】同上の回路ブロック図である。

【図４】本考案の第２の実施の形態の回路ブロック図で
ある。

【図５】本考案の第３の実施の形態の回路ブロック図で
ある。

【図６】本考案の第４の実施の形態の回路ブロック図で
ある。

【図７】本考案における電力導入装置と電源コードとの
接続状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 電動工具 ２ ハウジング本体 ３ 直流モータ ５ 電力導入装置 ６ 電源コード ６’ 電源コード ７ 蓄電池 ７’ 交流電源 ８ 第１のターミナル １１ ハウジング本体 １２ 電池パック ２１ ハンドル ５２ 第２のターミナル ５３ 電源変換器 ５４ ソケット ５５ モータ制御回路 ５６ モータ保護装置 ５７ フック ５８ 充電装置 ６１ プラグ ６２ 出力プラグ ６３ 出力端子 ２１２ 止め部 ２２０ 開口 ２２１ 収容空間 ２２２ 収容空間 ５１１ 収容部 ５１２ 嵌入部 ５１３ 上面

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 その先端に取り付けてあるチャックで作
   業工具を挟持してから、該作業工具の作動を駆動して所
   定作業を進行させる電動工具であって、 大体は中空状であって、その内部に、前記先端以外の部
   分に開口した収容空間が形成してあるハウジング本体
   と、 前記ハウジング本体の前記収容空間内に設けられ、且つ
   駆動されると、前記作業工具を作動させるように取り付
   けられているモータと、 前記収容空間の前記開口を遮蔽するように前記ハウジン
   グ本体の前記開口がある側に脱着可能に設けられてい
   て、前記モータに電力を導入する電力導入装置と、 前記電力導入装置と電気的に接続している電源変換器
   と、 一端が前記電源変換器と電気的に接続されていて、他端
   が外部電源と電気的に接続する電源コードとからなるこ
   とを特徴とする電動工具。
2. 【請求項２】 前記電源変換器は、前記モータと電気的
   に接続するように前記電力導入装置の内部に設けられて
   いることを特徴とする請求項１に記載の電動工具。
3. 【請求項３】 前記電源コードの前記一端は、前記電力
   導入装置と脱着不能に固接されていることを特徴とする
   請求項２に記載の電動工具。
4. 【請求項４】 前記電力導入装置は、前記電源変換器と
   並列に連接している二次電池と、前記二次電池を充電す
   る充電回路とからなる充電装置を更に備えていることを
   特徴とする請求項２に記載の電動工具。
5. 【請求項５】 前記電力導入装置の外部には、ソケット
   が形成してあり、 前記電源コードの前記一端は、前記ソケットを介して前
   記電力導入装置と着脱自在に連接していることを特徴と
   する請求項４に記載の電動工具。
6. 【請求項６】 前記モータは、直流モータであり、前記
   電源変換器は、ＤＣ電源変換器であることを特徴とする
   請求項２に記載の電動工具。
7. 【請求項７】 前記モータは、直流モータであり、前記
   電源変換器は、ＡＣ／ＤＣ電源変換器であることを特徴
   とする請求項２に記載の電動工具。