JP3093876U

JP3093876U - ギャッジベッドのピロケース

Info

Publication number: JP3093876U
Application number: JP2002007029U
Authority: JP
Inventors: 泰史石田
Original assignee: 日本医療産業株式会社
Priority date: 2002-11-06
Filing date: 2002-11-06
Publication date: 2003-05-23
Anticipated expiration: 2008-11-06

Abstract

(57)【要約】【課題】製作が容易で、取り扱いが便利なようにする
ことにある。【解決手段】一枚の長手のシート１の両端縁のそれぞ
れを長手方向の中間に縫着して、縫着線２の両側に両側
辺３ａ開放の矩形の袋３を形成し、各袋３の前記縫着線
２の対辺の両端に紐４を縫着する。使用の際は、先ず、
袋３の一方に枕Ｐを挿入して、ギャッジベッドＧ_Bの前
面の適宜の位置に仮置きし、枕Ｐを入れずに扁平にした
側の袋３の部分をギャッジベッドＧ_Bの上縁に跨がらせ
て、その背面に至らせ、枕Ｐを入れた側の袋３とで、ギ
ャッジベッドＧ_BをマットＭとともに厚み方向に挟む。
最後に、各袋３の紐４を結んでベッドＧ_Bに固定する。
このピロケース１０は、縫着線２を対称軸として左右対
称であるので、取り付けの際、袋３の裏表を気にする必
要がなく、また、枕の出し入れ口が各袋３の両側辺にあ
るので、左右どちらからでも枕を出し入れできて取り扱
い易い。

Description

【考案の詳細な説明】【０００１】【考案の属する技術分野】この考案は、例えば、介護用等、ベッドの背が起伏するギャッジベッドに取り付けられるピロケースに関する。【０００２】【従来の技術】高齢化社会が進み、介護を必要とする高齢者が増えてくるにつれ、各種の高齢者介護用品が普及してきている。【０００３】寝そべった状態から一人で上体を起こすことが困難な人のために、就寝中は通常のベッドと同じく平面状態にあり、上体を起こす際には、ベッドの背の部分が床の部分に対して起き上がる電動式の起伏機構を備えたギャッジベッドもその一つである。【０００４】【考案が解決しようとする課題】ところで、上記ギャッジベッドで使用する枕は、ベッド上に単に載置しているだけでは、ベッドの背上げを行うと滑り落ちてしまうので、ベッドに固定しておく必要がある。その固定方法は、一般に、枕をピロケースに入れて、そのピロケースをベッドに固定する形で行われている。【０００５】枕を保持した状態でギャッジベッドに取り付けられる形態のピロケースは様々なものが普及しているが、その形態が概して複雑で、製作にも手間のかかるもの、また、取り扱いに不便なものが多い。【０００６】例えば、図５（ａ）に示すようなピロケース２０は、枕Ｐを入れる本体１１と、その本体１１をベッドＧ_Bに取り付けるための取り付け部１２とから成る。【０００７】本体１１は枕Ｐの出し入れ口にファスナー１１ｆが設けられており、枕Ｐを確実に保持できるが、出し入れの際、一々ファスナー１１ｆを開閉しなければならず面倒である。また、製作上も、そのファスナー１１ｆを取り付ける工程が必要となってくる。【０００８】取り付け部１２は、本体１１から延設された矩形のシート部１２ａと、そのシート部１２ａの一辺の両端に縫着された紐１２ｂからなるが、その取り付け部１２でもって本体１１をベッドＧ_Bに取り付けるには、同図（ｂ）に示すように、前記紐１２ｂでベッドＧ_Bの骨組の一部に縛りつけた後、さらに、シート部１２ａをマットＭとベッドＧ_Bの間に挟むようにしなければならず、非常に面倒な作業となる。【０００９】そこで、この考案の課題は、製作が簡単で、取り扱いの容易なギャッジベッドのピロケースを提供することにある。【００１０】【課題を解決するための手段】この考案のピロケースは、一枚の長手のシートの両端縁のそれぞれを、そのシートの長手方向の途中の位置に固定して、両側辺開口の矩形の袋が二つ連結された形状のものを形成し、その形状のものの一方の袋に枕を挿入して、その枕を挿入した側の袋をギャッジベッド前面の適宜の枕の設置位置に配置して、枕を挿入しないで扁平状態にした残りの部分でギャッジベッド上縁を厚み方向に跨がらせてその背面に至らせ、その状態で、その背面に至った部分と前記枕を挿入した袋の部分との間に、ギャッジベッドをマットとともに厚み方向に挟んで互いを連結できるようになった連結手段が設けられている構成のものとしたのである。【００１１】このピロケースは、上記のように、一枚の長手のシートの両端縁を、そのシートの長さ方向の途中に固定するだけで、枕を挿入する袋を有した基本構造が形成できるので、その製作が非常に簡単である。最終的な完成品としても、その基本構造の上記両袋形状に、それらを連結する手段、例えば、最も簡単な具体例として、「紐」を取り付けるだけのものであるので、全体としても、その製作が非常に簡単なものとなる。【００１２】また、その形状が、枕の出し入れ口が各袋の矩形の両側辺にあって、枕の出し入れの際の方向性やギャッジベッドへ取り付ける際の袋の裏表の区別のないものなので、取り扱いに便利な構造となっている。【００１３】【考案の実施の形態】以下、図を参照してこの考案の実施の形態を説明する。図１は、この実施形態のピロケース１０を、ギャッジベッドに取り付ける前の単体の状態で示したものである。このピロケース１０は、テトロンと綿の混紡で形成した一枚の長手のシート１を用いて、図２に示すように、その両端縁のそれぞれを長手方向の中間に縫着して、その基本構造を形成したものであり、縫着線２の両側に、両側辺３ａが開放状態になった矩形の袋３が連設された形になっている。この二つの袋３のそれぞれが枕の挿入袋となっている。【００１４】そして、その基本構造の各袋３の前記縫着線２の対辺の両端に、ギャッジベッドに固定するための紐４を縫着して、図１に示した完成品のピロケース１０を得る。以上が、この実施形態のピロケース１０の構成である。次に、このピロケース１０の使用方法を図３と図４を参照して説明する。【００１５】先ず、図３（ａ）に示すように、袋３の一方に枕Ｐを挿入する。枕の挿入口は、開放された袋３の両側辺３ａであり、どちらからでも出し入れできる。【００１６】次に、同図（ｂ）に示すように、枕Ｐの挿入された側の袋３をギャッジベッドＧ_Bの表側の適宜の位置に当てて、片手で支えて仮置きする。この仮置きの位置は、そのギャッジベッドＧ_Bで枕を使用する人の頭の姿勢が最も楽な位置にする。【００１７】そして、図４（ａ）に示すように、もう一方の手で、枕を入れずに扁平にした側の袋３の部分を、ギャッジベッドＧ_Bの上縁に跨がらせて、その背面に至らせ、枕Ｐを入れた袋３の側とで、ギャッジベッドＧ_BをマットＭとともに厚み方向に挟む形にする。【００１８】そして、同図（ｂ）に示すように、各袋３の前記縫着線２の対辺の両端に設けられた紐４を結んでベッドＧ_Bに固定する。【００１９】このピロケース１０は、前記縫着線２を対称軸として左右対称形状になっているので、ギャッジベッドＧ_Bに取り付ける際、袋３の裏表を気にする必要がなく、また、枕の出し入れ口が各袋３の両側辺にあって、左右どちらからでも枕Ｐを出し入れできるので、取り扱い易い。【００２０】また、枕Ｐを入れる袋３が二つ連結された形になっているので、一方の袋３に枕Ｐを入れて使用した後、全体を洗濯する前に、もう一方の袋３に枕Ｐを入れ換えて使用するようにすれば、一時、その分の洗濯を猶予できるので、看護等、忙しい時間のやりくりに寄与できる。【００２１】なお、この実施形態では、基本構造の二つの袋３を締結する手段として、単純な紐４を取り付けたが、紐４を結ぶことの煩わしさを解消するには、紐４を少し太めにして、その先端にマジックテープ（登録商標）や釦等の締結部材を取り付けてもよい。これらの締結部材で締結するようにすれば、締結がワンタッチで行え、取り扱いがさらに楽になる。【００２２】【考案の効果】以上説明したように、この考案のギャッジベッドのピロケースは、製作が簡単で、かつ、枕を入れる袋の枕の出し入れ口が袋の矩形の両側辺から行え、袋をベッドに取り付ける際の裏表の区別もないので、取り扱いが便利である、という効果がある。

【図面の簡単な説明】【図１】実施形態のピロケースを斜視図で示したもので
ある。【図２】図１のピロケースの作製方法を示したものであ
る。【図３】（ａ）に、図１のピロケースの使用方法を示
し、（ｂ）に（ａ）に続く手順を示したものである。【図４】（ａ）に、図３に続く手順を示し、（ｂ）に
（ａ）に続く手順を示したものである。【図５】（ａ）に、従来のピロケースの全体斜視図を示
し、（ｂ）にベッドへの取り付け方法を示したものであ
る。【符号の説明】１シート２縫着線３袋３ａ側辺４紐１０、２０ピロケースＧ_B ギャッジベッドＰ枕

Claims

【実用新案登録請求の範囲】【請求項１】一枚の長手のシートの両端縁のそれぞれ
を、そのシートの長手方向の途中の位置に固定して、両
側辺開口の矩形の袋が二つ連結された形状のものを形成
し、その形状のものの一方の袋に枕を挿入して、その枕
を挿入した側の袋の部分をギャッジベッド前面の適宜の
枕の設置位置に配置して、枕を挿入しないで扁平状態に
した残りの部分でギャッジベッド上縁を厚み方向に跨が
らせてその背面に至らせ、その状態で、その背面に至っ
た部分と前記枕を挿入した袋の部分との間に、ギャッジ
ベッドを厚み方向に挟んで互いを連結できるようになっ
た連結手段が設けられているギャッジベッドのピロケー
ス。