JP3093723U - スキャナー - Google Patents

スキャナー

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JP3093723U
JP3093723U JP2002006875U JP2002006875U JP3093723U JP 3093723 U JP3093723 U JP 3093723U JP 2002006875 U JP2002006875 U JP 2002006875U JP 2002006875 U JP2002006875 U JP 2002006875U JP 3093723 U JP3093723 U JP 3093723U
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義範 浜沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホームポジションの検出エラーが発生しても、
短時間で正常な動作に復帰させることが可能なスキャナ
ーを提供する。 【解決手段】ホームポジション検出用パターン61が形
成されたパターンシート5に、エラー検出用パターン6
2を形成する。エラー検出用パターン62は、イメージ
センサ4がホームポジションHPを超えて移動しロック
状態となる位置に対応して設けられる。電源投入時にイ
メージセンサ4をホームポジションHPへ戻す場合、イ
メージセンサ4がホームポジション検出用パターン61
を検出せずにエラー検出用パターン62を検出したとき
に、イメージセンサ4を原稿読取面2側にホームポジシ
ョンHPを超えるまで所定距離移動させた後、ホームポ
ジションHP側へ移動させて、再度ホームポジションH
Pを検出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、原稿読取面に載置された原稿を走査しながら光学的に読み取る可動 式のイメージセンサを備えたスキャナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来のスキャナーの一例であり、(a)は側面断面図、(b)はカ バーを除いた状態での上面図を示している。図において、50はフラットベッド 型のスキャナー、51はスキャナーの筐体、52は筐体51の上面に設けられた 透明ガラスからなる原稿読取面、53は開閉自在なカバーである。
【0003】 筐体51の内部には、原稿読取面52に載置された原稿(図示省略)を走査し ながら光学的に読み取る可動式のイメージセンサ54が設けられている。イメー ジセンサ54は、たとえば密着形イメージセンサ(Contact Image Sensor;CI S)からなり、図示しないキャリッジモータ、ギヤ、ベルト等の搬送機構により 、R方向およびL方向へ往復移動可能となっている。破線で示した54aは、イ メージセンサ54がホームポジションHPにあるときの位置、破線で示した54 bは、イメージセンサ54がホームポジションHPと反対側の端部にあるときの 位置である。また、Aは原稿の有効読取範囲であって、原稿読取面52の長手方 向の幅に相当し、Bはイメージセンサ54の移動範囲であって、54a、54b 間の距離に相当する。
【0004】 55は、イメージセンサ54のホームポジションHPを検出するためのパター ンシートであって、ホームポジションHP付近にイメージセンサ54と対向する ように設けられている。このパターンシート55は白色のシートからなり、イメ ージセンサ54で読み取った画像の信号レベルを調整するためのキャリブレーシ ョンシートも兼ねていて、イメージセンサ54と対向する側には、図14に示す ように、黒色のホームポジション検出用パターン56が形成されている。このホ ームポジション検出用パターン56をイメージセンサ54で光学的に読み取るこ とにより、ホームポジションHPが検出されて、イメージセンサ54はホームポ ジションHPの位置で停止する。ホームポジションHPは、原稿を読み取る場合 の基準となる位置であって、スキャナー50の電源を入れたときに、イメージセ ンサ54がどの位置にあっても、いったんホームポジションHPへ戻す動作が行 なわれる。
【0005】 上記のようなスキャナー50において原稿を読み取るには、原稿読取面52に 原稿を載置した後、スキャナー50を動作させて、イメージセンサ54をホーム ポジションHP(54aの位置)からR方向へ移動させながら原稿を読み取り、 イメージセンサ54が原稿読取面52の端部(54bの位置)まで移動して原稿 の読み取りが終了すると、イメージセンサ54をL方向へ移動させてホームポジ ションHPへ戻す。そして、イメージセンサ54がホームポジション検出用パタ ーン56を検出したときに、イメージセンサ54を停止させる。この後、原稿読 取面52に次の原稿を載置し、スキャナー50を動作させて上記と同様の動作を 繰り返す。
【0006】 このようなスキャナーにおいて、イメージセンサの位置を制御する技術は、た とえば下記の特許文献1や特許文献2に開示されている。特許文献1では、ホー ムポジション検出用のセンサを設けて位置制御を行なっており、特許文献2では 、イメージセンサの移動区間にわたって特殊なパターンを設けることにより位置 制御を行なっている。
【0007】
【特許文献1】 特開2001−356428号公報
【特許文献2】 特開平5−109216号公報
【0008】
【考案が解決しようとする課題】 図13に示した従来のスキャナーでは、電源投入時にイメージセンサ54がL 方向へ移動してホームポジション検出用パターン56を検出したときに、イメー ジセンサ54をホームポジションHPで停止させるようにキャリッジモータの制 御が行なわれる。しかしながら、イメージセンサ54を構成する素子の劣化等が 原因で、ホームポジション検出用パターン56が正常に検出されないことがある 。このような検出エラーが発生すると、以下のような問題が生じる。
【0009】 いま、電源投入時にイメージセンサ54が移動範囲Bの途中の位置(たとえば 図13の実線位置)にあり、この位置からL方向へ移動を開始してホームポジシ ョンHPへ戻る場合を考える。このとき、イメージセンサ54がホームポジショ ンHPの位置に来たにもかかわらず、ホームポジション検出用パターン56が検 出されずに検出エラーが生じたとすると、イメージセンサ54はホームポジショ ンHPで停止せずに、図15に示したように、ホームポジションHPを超えた位 置54cまで移動する。この位置では、イメージセンサ54は機構的にそれ以上 L方向へ動くことはできず、ロック状態となるが、キャリッジモータは回転を続 ける。なぜなら、電源投入時にイメージセンサ54をホームポジションHPへ戻 す場合のキャリッジモータの回転量は、イメージセンサ54がホームポジション HPと反対側の端部位置54bから移動を開始してホームポジションHPへ戻る 場合を考慮して、イメージセンサ54の最大移動距離(移動範囲Bの距離)に相 当する回転量に設定されているのに対し、イメージセンサ54が実線位置からL 方向へ移動を開始して54cの位置でロック状態となった場合は、イメージセン サ54の移動距離は最大移動距離未満であるから、最大移動距離相当の回転量に 達するまでキャリッジモータが回転を続けるためである。このモータの回転持続 時間は、イメージセンサ54の初期位置がホームポジションHPに近い位置にあ るほど長くなる。
【0010】 このように、ホームポジションの検出にエラーが発生すると、イメージセンサ 54がロック状態となって正常な読み取り動作を行なうことができず、ユーザは スキャナーの動作を一旦停止させた後に再び動作をさせねばならず、正常な動作 までに時間と手間がかかっていた。また、イメージセンサ54が動かないにもか かわらず、キャリッジモータだけが回転を続けると、搬送機構に無理な力がかか って部品の摩耗等により機械的寿命が短くなるとともに、モータが加熱して焼損 を起こす可能性もあり、さらにはモータの回転中に異常な騒音が発生するという 問題もあった。しかるに、このような問題点に対して従来は対策がとられておら ず、前述の特許文献1、2にも有効な解決策は開示されていない。
【0011】 本考案は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、ホ ームポジションの検出エラーが発生しても、短時間で正常な動作に復帰させるこ とが可能なスキャナーを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案では、原稿読取面に載置された原稿を走査しながら光学的に読み取る可 動式のイメージセンサと、イメージセンサのホームポジションを検出するための ホームポジション検出用パターンが形成されたパターンシートと、イメージセン サによる読み取り動作を制御する制御部とを備え、パターンシートがホームポジ ション付近にイメージセンサと対向するように設けられ、イメージセンサが当該 シートのホームポジション検出用パターンを光学的に読み取ることに基づいて、 イメージセンサをホームポジションに停止させるようにしたスキャナーにおいて 、パターンシートに、ホームポジション検出用パターンと並んでエラー検出用パ ターンを形成する。このエラー検出用パターンは、イメージセンサがホームポジ ションを超えて移動しロック状態となる位置に対応して設けられる。そして、制 御部は、イメージセンサをホームポジションへ戻す場合において、イメージセン サがホームポジション検出用パターンを検出せずにエラー検出用パターンを検出 したときに、イメージセンサを原稿読取面側に移動させて、ホームポジション検 出用パターンにより再度ホームポジションを検出するようにイメージセンサを制 御する。
【0013】 このようにすることで、ホームポジションの検出エラーが発生してイメージセ ンサがホームポジションを超えてロック状態になると、エラー検出用パターンが 検出されてイメージセンサが逆方向(原稿読取面側)に移動し、ホームポジショ ン検出のリトライ動作が行なわれるため、イメージセンサを短時間で正常動作に 戻すことができる。また、イメージセンサが止まった状態でキャリッジモータだ けが回転を続けることがないので、搬送機構に無理な力がかからず長寿命化を図 れるとともに、モータの加熱・焼損や騒音発生を未然に回避することが可能とな る。
【0014】 本考案では、エラー検出用パターンが検出された場合に、イメージセンサを原 稿読取面側にホームポジションを超えるまで所定距離移動させ、その後イメージ センサをホームポジション側へ移動させて、ホームポジション検出用パターンに より再度ホームポジションを検出するようにイメージセンサを制御するのが好ま しい。これによると、イメージセンサをホームポジションの近傍で往復させてホ ームポジション検出のリトライ動作が行なわれるので、イメージセンサの移動距 離が少なくなり、短時間で正常動作に戻すことができる。
【0015】 また、本考案では、エラー検出用パターンは、イメージセンサの主走査方向( イメージセンサの移動方向と直交する方向)に延びる1個または複数個のパター ンからなり、ホームポジション検出用パターンと比較して主走査方向のパターン 幅が長くなるように形成されているのが好ましい。これによると、イメージセン サの感度が多少低下していても、エラー検出用パターンは大きいために検出しや すくなり、エラー検出の精度を上げることができる。
【0016】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案に係るスキャナーの一例であり、(a)は側面断面図、(b) はカバーを除いた状態での上面図を示している。図において、10はフラットベ ッド型のスキャナー、1はスキャナーの筐体、2は筐体1の上面に設けられた透 明ガラスからなる原稿読取面、3は開閉自在なカバーである。
【0017】 筐体1の内部には、原稿読取面2に載置された原稿(図示省略)を走査しなが ら光学的に読み取る可動式のイメージセンサ4が設けられている。イメージセン サ4は、たとえば密着形イメージセンサ(Contact Image Sensor;CIS)から なり、図示しないキャリッジモータ、ギヤ、ベルト等の搬送機構により、R方向 およびL方向へ往復移動可能となっている。破線で示した41は、イメージセン サ4がホームポジションHPにあるときの位置、破線で示した42は、イメージ センサ4がホームポジションHPと反対側の端部にあるときの位置である。また 、Aは原稿の有効読取範囲であって、原稿読取面2の長手方向の幅に相当し、B はイメージセンサ4の移動範囲であって、41、42間の距離に相当する。
【0018】 5は、イメージセンサ4のホームポジションHPを検出するためのパターンシ ートであって、ホームポジションHP付近にイメージセンサ4と対向するように 設けられている。このパターンシート5は白色のシートからなり、イメージセン サ4で読み取った画像の信号レベルを調整するためのキャリブレーションシート も兼ねていて、イメージセンサ4と対向する側には、破線で示すように、ホーム ポジション検出用パターン61が形成されている。ホームポジション検出用パタ ーン61をイメージセンサ4で光学的に読み取ることにより、ホームポジション HPが検出されて、イメージセンサ4はホームポジションHPの位置で停止する 。ホームポジションHPは、原稿を読み取る場合の基準となる位置であって、ス キャナー10の電源を入れたときに、イメージセンサ4がどの位置にあっても、 いったんホームポジションHPへ戻す動作が行なわれる。
【0019】 上記のようなスキャナー10において原稿を読み取るには、原稿読取面2に原 稿を載置した後、スキャナー10を動作させて、イメージセンサ4をホームポジ ションHP(41の位置)からR方向へ移動させながら原稿を読み取り、イメー ジセンサ4が原稿読取面2の端部(42の位置)まで移動して原稿の読み取りが 終了すると、イメージセンサ4をL方向へ移動させてホームポジションHPへ戻 す。そして、イメージセンサ4がホームポジション検出用パターン61を検出し たときに、イメージセンサ4を停止させる。この後、原稿読取面2に次の原稿を 載置し、スキャナー10を動作させて上記と同様の動作を繰り返す。
【0020】 以上の構成および動作に関しては、図13に示した従来のものと変わりはない 。本考案の特徴は、上述したスキャナー10において、パターンシート5のイメ ージセンサ4と対向する側に、ホームポジション検出用パターン61と並んでエ ラー検出用パターン62を設け、このエラー検出用パターン62をイメージセン サ4が検出した場合に、所定のリトライ動作が行なわれるようにした点にあるが 、これについては後で詳しく説明する。
【0021】 図2は、スキャナー10の電気的構成を示したブロック図である。11はイメ ージセンサ4を含む原稿読取部、12は筐体1に設けられたキー等からなる操作 部、13はデータを一時的に格納するRAM、14はプログラムやパラメータ等 を記憶したROM、15は原稿読取部11で読み取った画像を処理する画像処理 部、16はイメージセンサ4を移動させるためのキャリッジモータ17を駆動す るモータ駆動部、18はPC(Personal Computer)などのホスト装置20と接 続するためのインターフェイス、19は各部の制御を行う制御部としてのCPU である。
【0022】 図3は、スキャナー10で原稿を読み取る場合の走査方向を示した図である。 走査方向には、主走査方向Xと副走査方向Yとがある。主走査方向Xはイメージ センサ4の移動方向(図1(b)のR、L方向)と直交する方向であり、副走査 方向Yはイメージセンサ4の移動方向である。イメージセンサ4は、キャリッジ モータ17により移動しながら、原稿読取面2に載置された原稿に対して、図3 のように主走査方向Xおよび副走査方向Yに走査を行い、原稿を読み取ってゆく 。
【0023】 図4は、パターンシート5に設けられたパターンを示した図である。パターン シート5のイメージセンサ4と対向する側には、前述のように、ホームポジショ ン検出用パターン61と、エラー検出用パターン62とが形成されている。これ らは、いずれも黒色のパターンからなる。ホームポジション検出用パターン61 は、パターンシート5の略中央部に1個だけ設けられている。一方、エラー検出 用パターン62は、イメージセンサ4の主走査方向Xに延びる複数個のパターン からなり、ホームポジション検出用パターン61と比較して、主走査方向Xのパ ターン幅が長くなるように形成されている。また、エラー検出用パターン62は 、イメージセンサ4がホームポジションHPを超えて移動しロック状態となる位 置、すなわち図5に破線で示した43の位置に対応して設けられている。
【0024】 図6は、電源投入時のスキャナー10の動作を表したフローチャートであって 、CPU19が実行する手順を示している。スキャナー10の電源が投入される と、キャリッジモータ17が駆動され(ステップS1)、イメージセンサ4がホ ームポジションHPへ向けて移動を開始する(ステップS2)。続いて、イメー ジセンサ4がホームポジション検出用パターン61を検出したか否かを判定し( ステップS3)、イメージセンサ4が図7のようにホームポジションHPの位置 に来て、ホームポジション検出用パターン61が検出されると(ステップS3: YES)、キャリッジモータ17の駆動を停止して、イメージセンサ4をホーム ポジションHPで停止させる(ステップS4)。これによりスキャナー10は待 機状態となり、以後ホスト装置20から読み取り指令を受信すると、イメージセ ンサ4をホームポジションHPからスタートさせて、前述したような原稿の読み 取り動作を行なう。
【0025】 ステップS3において、ホームポジション検出用パターン61が検出されない 場合は(ステップS3:NO)、次に、エラー検出用パターン62を検出したか 否かを判定する(ステップS5)。エラー検出用パターン62も検出されない場 合は(ステップS5:NO)、ステップS2へ戻ってキャリッジモータ17によ りイメージセンサ4のホームポジションHPへの移動を継続する。一方、イメー ジセンサ4がホームポジション検出用パターン61を検出せずに、ホームポジシ ョンHPを超えて図5に示した43の位置に至ると、図8に示すように、イメー ジセンサ4がエラー検出用パターン62を検出する(ステップS5:YES)。 この場合、イメージセンサ4は機構的にロック状態となってそれ以上移動しない が、キャリッジモータ17は回転を継続している。
【0026】 エラー検出用パターン62が検出されたことにより、CPU19はホームポジ ションの検出エラーが発生したと判断し(ステップS6)、キャリッジモータ1 7を一旦停止させた後、モータの回転方向を切り換えて、図9に示すように、イ メージセンサ4を原稿読取面2側に移動させる。このとき、イメージセンサ4は 、ホームポジションHPを超える4aの位置まで移動する(ステップS7)。イ メージセンサ4が4aの位置まで移動すると、キャリッジモータ17の回転方向 を再び切り換えて、図10に示すように、イメージセンサ4を4aの位置から4 bの位置すなわちホームポジションHPへ移動させ(ステップS2)、ホームポ ジション検出用パターン61の検出有無を判定する(ステップS3)。すなわち 、ホームポジション検出のためのリトライ動作が行なわれる。そして、ホームポ ジション検出用パターン61が検出されれば(ステップS3:YES)、イメー ジセンサ4をホームポジションHPで停止させ(ステップS4)、ホームポジシ ョン検出用パターン61が検出されなければ(ステップS3:NO)、再び、エ ラー検出用パターン62の検出有無を判定する(ステップS5)。ステップS5 以後は、上述した手順を繰り返す。
【0027】 このように、上記実施形態においては、イメージセンサ4がホームポジション 検出用パターン61を検出せずにエラー検出用パターン62を検出したときに、 イメージセンサ4を原稿読取面2側に移動させて、ホームポジション検出のリト ライ動作が行なわれるようにしている。このため、ホームポジションの検出エラ ーが発生して、イメージセンサ4がホームポジションHPを超えてロック状態に なっても、イメージセンサを短時間で正常動作に戻すことができる。また、イメ ージセンサ4の停止状態でキャリッジモータ17が回転し続けることがないので 、搬送機構に無理な力がかからず、部品の摩耗を抑制して長寿命化が図れるとと もに、キャリッジモータ17の加熱・焼損や騒音発生も回避できる。
【0028】 また、エラー検出用パターン62が検出された場合に、イメージセンサ4を原 稿読取面2側にホームポジションHPを超えるまで所定距離移動させ、その後イ メージセンサ4をホームポジションHP側へ移動させて、再度ホームポジション を検出するようにしているので、イメージセンサ4をホームポジションHPの近 傍で往復させることにより、ホームポジション検出のリトライ動作が行なわれる 。その結果、イメージセンサ4の移動距離が少なくなり、短時間で正常動作に戻 すことができる。
【0029】 また、エラー検出用パターン62を、イメージセンサ4の主走査方向Xに延び る複数個のパターンで構成し、ホームポジション検出用パターン61と比較して 主走査方向Xのパターン幅を長くしたので、イメージセンサ4の感度が多少低下 していても、エラー検出用パターン62は大きいために検出しやすくなり、エラ ー検出の精度を上げることができる。
【0030】 なお、上述した実施形態では、電源投入時にイメージセンサをホームポジショ ンへ戻す場合について述べたが、本考案は、通常の読取動作時にイメージセンサ をホームポジションへ戻す場合の制御にも適用することができる。
【0031】 また、図6の実施形態においては、イメージセンサ4がホームポジション検出 用パターン61を検出するまでリトライ動作を行うようになっているが、一定回 数(たとえば3回)以上リトライに失敗した場合は、ホスト装置20側に警告メ ッセージを表示するなどして、ユーザに動作異常を報知するようにしてもよい。
【0032】 また、リトライ動作としては、イメージセンサ4が図9の4の位置から4aの 位置へ移動する過程でホームポジション検出用パターン61を読み取るようにす ることも可能であるが、万一ホームポジション検出用パターン61を読み取れな かった場合は、イメージセンサ4がホームポジションHPと反対側まで移動して しまうので、前記のように、イメージセンサ4を一旦4aの位置まで移動させた 後、移動方向をホームポジションHP側に切り換えて、ホームポジション検出用 パターン61を読み取るようにするのが好ましい。
【0033】 図11は、エラー検出用パターン62の他の実施形態を示しており、ホームポ ジション検出用パターン61と同形のパターンを主走査方向Xに複数個配列して 、エラー検出用パターン62を構成した例である。この実施形態によっても、エ ラー検出用パターン62は、ホームポジション検出用パターン61と比較して主 走査方向Xのパターン幅が長くなるので、エラー検出精度を上げることができる 。
【0034】 図12は、エラー検出用パターン62のさらに他の実施形態を示しており、主 走査方向Xに延びる1個のパターンでエラー検出用パターン62を構成した例で ある。この実施形態によっても、エラー検出用パターン62は、ホームポジショ ン検出用パターン61と比較して主走査方向Xのパターン幅が長くなるので、エ ラー検出精度を上げることができる。
【0035】 なお、ホームポジション検出用パターン61およびエラー検出用パターン62 の形状としては、実施形態で示したような矩形に限らず、丸、三角、菱形など任 意の形状を採用することができる。
【0036】 また、上記実施形態においては、フラットベッド型のスキャナーを例に挙げた が、本考案は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に搭載さ れるスキャナーにも適用することが可能である。
【0037】
【考案の効果】
本考案によれば、イメージセンサによるホームポジション検出エラーが発生し ても、短時間で正常動作に戻すことが可能となり、また、イメージセンサのロッ ク状態でキャリッジモータが回転し続けることがないので、搬送機構に無理な力 がかからず長寿命化を図れるとともに、モータの加熱・焼損や騒音発生も未然に 回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスキャナーを示す図である。
【図2】スキャナーの電気的構成を示したブロック図で
ある。
【図3】スキャナーで原稿を読み取る場合の走査方向を
示した図である。
【図4】パターンシートに設けられたパターンを示した
図である。
【図5】ホームポジション検出エラーを説明するための
スキャナーの側面断面図である。
【図6】電源投入時のスキャナーの動作を表したフロー
チャートである。
【図7】パターンとイメージセンサの位置関係を示した
図である。
【図8】パターンとイメージセンサの位置関係を示した
図である。
【図9】パターンとイメージセンサの位置関係を示した
図である。
【図10】パターンとイメージセンサの位置関係を示し
た図である。
【図11】エラー検出用パターンの他の実施形態を示し
た図である。
【図12】エラー検出用パターンの他の実施形態を示し
た図である。
【図13】従来のスキャナーの一例を示した図である。
【図14】ホームポジション検出用パターンを示した図
である。
【図15】ホームポジション検出エラーを説明するため
のスキャナーの側面断面図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 原稿読取面 4 イメージセンサ 5 パターンシート 61 ホームポジション検出用パターン 62 エラー検出用パターン 10 スキャナー 19 CPU(制御部) HP ホームポジション X 主走査方向

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体と、この筐体の上面に設けられた原稿
    読取面と、前記筐体の内部に設けられ前記原稿読取面に
    載置された原稿を走査しながら光学的に読み取る可動式
    のイメージセンサと、このイメージセンサのホームポジ
    ションを検出するためのホームポジション検出用パター
    ンが形成されたパターンシートと、前記イメージセンサ
    による読み取り動作を制御する制御部とを備え、前記パ
    ターンシートがホームポジション付近にイメージセンサ
    と対向するように設けられ、イメージセンサが当該シー
    トのホームポジション検出用パターンを光学的に読み取
    ることに基づいて、イメージセンサをホームポジション
    に停止させるようにしたスキャナーにおいて、 前記パターンシートは、ホームポジション検出用パター
    ンと並んでエラー検出用パターンを有し、 前記エラー検出用パターンは、イメージセンサの主走査
    方向に延びる1個または複数個のパターンからなり、ホ
    ームポジション検出用パターンと比較して主走査方向の
    パターン幅が長くなるように形成されているとともに、
    イメージセンサがホームポジションを超えて移動しロッ
    ク状態となる位置に対応して設けられており、 前記制御部は、電源投入時にイメージセンサをホームポ
    ジションへ戻す場合において、イメージセンサがホーム
    ポジション検出用パターンを検出せずにエラー検出用パ
    ターンを検出したときは、イメージセンサを原稿読取面
    側にホームポジションを超えるまで所定距離移動させ、
    その後イメージセンサをホームポジション側へ移動させ
    て、ホームポジション検出用パターンにより再度ホーム
    ポジションを検出するようにイメージセンサを制御する
    ことを特徴とするスキャナー。
  2. 【請求項2】原稿読取面に載置された原稿を走査しなが
    ら光学的に読み取る可動式のイメージセンサと、このイ
    メージセンサのホームポジションを検出するためのホー
    ムポジション検出用パターンが形成されたパターンシー
    トと、前記イメージセンサによる読み取り動作を制御す
    る制御部とを備え、前記パターンシートがホームポジシ
    ョン付近にイメージセンサと対向するように設けられ、
    イメージセンサが当該シートのホームポジション検出用
    パターンを光学的に読み取ることに基づいて、イメージ
    センサをホームポジションに停止させるようにしたスキ
    ャナーにおいて、 前記パターンシートは、ホームポジション検出用パター
    ンと並んでエラー検出用パターンを有し、 前記エラー検出用パターンは、イメージセンサがホーム
    ポジションを超えて移動しロック状態となる位置に対応
    して設けられており、 前記制御部は、イメージセンサをホームポジションへ戻
    す場合において、イメージセンサがホームポジション検
    出用パターンを検出せずにエラー検出用パターンを検出
    したときは、イメージセンサを原稿読取面側に移動させ
    て、ホームポジション検出用パターンにより再度ホーム
    ポジションを検出するようにイメージセンサを制御する
    ことを特徴とするスキャナー。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のスキャナーにおいて、 前記制御部は、エラー検出用パターンが検出された場合
    に、イメージセンサを原稿読取面側にホームポジション
    を超えるまで所定距離移動させ、その後イメージセンサ
    をホームポジション側へ移動させて、ホームポジション
    検出用パターンにより再度ホームポジションを検出する
    ようにイメージセンサを制御することを特徴とするスキ
    ャナー。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のスキャナーにおいて、 前記エラー検出用パターンは、イメージセンサの主走査
    方向に延びる1個または複数個のパターンからなり、ホ
    ームポジション検出用パターンと比較して主走査方向の
    パターン幅が長くなるように形成されていることを特徴
    とするスキャナー。
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