JP3093692B2 - 半導体集積回路,その設計方法及び記録媒体 - Google Patents

半導体集積回路,その設計方法及び記録媒体

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JP3093692B2 JP09245028A JP24502897A JP3093692B2 JP 3093692 B2 JP3093692 B2 JP 3093692B2 JP 09245028 A JP09245028 A JP 09245028A JP 24502897 A JP24502897 A JP 24502897A JP 3093692 B2 JP3093692 B2 JP 3093692B2
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の配線層を有
する半導体集積回路及びその設計方法に関するものであ
り、特に配線の占有面積を低減して半導体集積回路の高
密度化を図るための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の高密度化に伴い、今後
配線の占有面積の低減及び配線の高電流密度化は避ける
ことができない見通しとなっている。このため、エレク
トロマイグレーション(EM)耐性の高い配線材料,新
たな半導体装置の構造、EM耐性を考慮したレイアウト
設計手法等について多数の提案が成されている。
【0003】配線材料については、現在の半導体集積回
路に用いられている配線材料自体は銅やチタン等が添加
されたアルミニウム合金であるが、このような上下層の
配線間を結線するコンタクトホールやViaホール部で
はEM耐性の高いタングステン(W)等を減圧CVD法
を用いてコンタクトホールに埋め込んだプラグ構造が採
用されている。
【0004】また、レイアウト設計手法に関しても、特
開平3−289155号公報や特開平4−107953
号公報等に開示されるように、“それぞれの配線に流れ
る電流波形や電流値を演算処理により抽出し、レイアウ
トに反映させる”手法が提案されている。
【0005】ところで、EMに関しては、以前より、電
流密度依存性,配線幅依存性及び電流波形依存性(K.Hir
aoka et al., "The Enhancement of Electromigration
Lifetime under High Frequency Pulsed Conditions ",
IEICE Trans. Fundamentals, Vol.E77-A, No.1, p.19
5, (1994)他) が存在することが知られている。更に、
近年、Wプラグ構造を採用した際のWプラグ上のアルミ
ニウム合金のEMによるボイドが発生する不良モードが
注目されており(R.G.Filippi et al., "The Effect of
Copper Concentration on the Electromigration Lifet
ime of Layered Aluminum-Copper(Ti-AlCu-Ti) Metallu
rgy with Tungsten Diffusion Barriers",Proc. of IEE
E VMIC, p.359, (1992)他) 、Wプラグ上のアルミニウ
ム合金のEMには配線長依存性等も存在することが明ら
かになってきている(T.Aoki et al., "Permitted Elect
romigration of Tungsten-plug Vias in Chain for Tes
t Structure with Short Inter-plug Distance", Proc.
of IEEE VMIC, p.266, (1994)他) や、アルミニウム配
線とWプラグとのオーバーラップマージン(リザーバー
長)依存性(H.Kawasaki and C.K.Hu,"An Electromigra
tion Failure Model of Tungsten Plug Contacts/Vias
for Realistic Lifetime Prediction".VLSI Symp.p.192
(1996)) が存在することが知られている。
【0006】下記表1は、EMに影響を与える上記各種
パラメータ及びその影響の傾向を一覧にしたものであ
る。
【0007】
【表1】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術を総合す
ると、概念的には、上記表1に示す各種パラメータに対
するEMの依存性を上記特開平3−289155号公報
や特開平4−107953号公報に開示される手法に盛
り込むことが考えられる。しかし、ひとつのパラメータ
に対する依存性を盛り込むだけでも、数100万本とい
う膨大な数の配線を検証しなければならない。更に、上
述した多数のパラメータに対応したテーブルを設け、配
線を検証することは余りにも膨大な作業となり非現実的
である。従って、これらの手法は実用化されるに至って
おらず、実際には、最悪の場合を考慮したデザインルー
ルが全ての配線に適用されている。例えば、特開平4−
107953号公報に開示されるような電流値を利用す
る場合、現実には、最悪の条件下にある箇所における最
大許容電流密度を見積もって、例えば幅が1μmの配線
の最大許容電流を1mAと決定すると、2mAの電流が
流れる箇所には幅が2μmの配線を形成するように決定
される。そして、最悪の条件下にある箇所で必要な最大
許容電流密度がどの部位にも適用されるので、必要以上
に大きな安全係数が盛り込まれていることになる。その
結果、個々の半導体素子の微細化は進んでも、配線寸法
の縮小が困難なことが半導体集積回路の高密度化の妨げ
になっている。
【0009】本発明の第1の目的は、同じ電流量でも個
々の配線の使用条件によって配線のEMに与える影響が
異なる点に着目し、配線の使用条件のうちEMに重大な
影響を与えるパラメータを限定して、これらのパラメー
タとの関連において配線の形状を定めることにより、E
Mに悪影響を与えない範囲で可及的に配線寸法の縮小を
図り、もって、半導体素子の微細化に対応した高密度の
半導体集積回路及びその設計方法を提供することにあ
る。
【0010】また、上記配線に必要とされるオーバーラ
ップマージンも配線の寸法の縮小の妨げとなっており、
半導体集積回路の高密度化を阻害する要因となってい
る。
【0011】本発明の第2の目的は、プラグに流れる電
流が極めて小さい場合には、プラグと配線との位置が多
少食い違ってもEMに影響を与えない点に着目し、プラ
グに流れる電流によってはオーバーラップマージンを小
さくすることにより、半導体素子の微細化に対応した高
密度の半導体集積回路及びその設計方法を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明では、請求項1〜12に記載される第
1の半導体装置の設計方法に関する手段と、請求項22
〜26に記載される第1の半導体集積回路に関する手段
と、請求項32〜34に記載される第1の記録媒体に関
する手段とを講じている。
【0013】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明では、請求項14〜21に記載される第2の半導
体集積回路に関する手段と、請求項27〜31に記載さ
れる第2の半導体集積回路に関する手段と、請求項35
〜37に記載される第2の記録媒体に関する手段とを講
じている。
【0014】本発明の第1の半導体集積回路の設計方法
は、請求項1に記載されるように、半導体基板上に形成
される素子と、上記半導体基板上に交互に形成される複
数の層間絶縁膜及び複数の配線層と、上記層間絶縁膜に
形成される複数の接続孔に埋め込まれる導電性材料から
なる埋め込み部材とを備え、異なる配線層に属する配線
間あるいはいずれかの配線層に属する配線と上記素子と
が上記埋め込み部材により接続される半導体集積回路の
設計方法であって、上記配線と埋め込み部材との界面に
おける耐エレクトロマイグレーションに影響を与える特
定パラメータとして、電流の方向,電流の波形,配線の
材質,埋め込み部材の材質,配線長,配線幅,配線面
積,配線容積,配線厚及びオーバーラップマージンのう
ち少なくとも1つを含むパラメータを抜き出して、この
特定パラメータに関する条件に応じて上記接続孔の許容
電流量を複数のゾーンに区画し各ゾーン内で共通の代表
値を設定する第1のステップと、上記複数のゾーンのう
ち上記特定パラメータの値に応じた1つのゾーンの代表
値を上記各接続孔の許容電流量として決定するととも
に、上記各接続孔の総開口面積及び各配線の平面形状を
上記許容電流量に従って決定する第2のステップとを備
えている。
【0015】この設計方法により、各種パラメータに対
するエレクトロマイグレーションの依存性が考慮された
許容電流量が求められ、この許容電流量に応じて複数の
接続孔の総開口面積がいくつかのゾーンに区画される。
したがって、複雑なテーブルを容易したり、膨大な演算
処理を行うことなく極めて簡便に、耐エレクトロマイグ
レーションに悪影響を与えない範囲で配線の占有面積を
縮小することが可能になる。すなわち、半導体集積回路
の高密度化が可能になる。
【0016】請求項2に記載されているように、請求項
1において、上記第2のステップでは、上記許容電流量
を決定する前に上記半導体集積回路の概略的な配置配線
を行い、その結果に基づき決定された許容電流量に応じ
て上記各接続孔の総開口面積を決定し、この各接続孔の
総開口面積に応じて上記配線の形状を修正することが好
ましい。
【0017】この方法により、概略の配置配線によって
得られるレイアウトから特定パラメータの具体的な値が
正確に定まるので、接続孔の総開口面積及び配線の形状
が正確にかつより微細化されたレイアウトが設計される
ことになる。
【0018】請求項3に記載されているように、請求項
1において、上記第2のステップの前に、上記半導体集
積回路の配置配線を行うステップをさらに備え、上記第
2のステップでは、上記配置配線で定まる各接続孔の総
開口面積が上記使用条件に適合しない場合には、上記配
置配線を修正することができる。
【0019】この方法により、予め小さな余裕度を設定
しておいて配置配線を行った結果、その配置配線で定ま
る各接続孔の総開口面積が使用条件に合わない部分をチ
ェックして修正することができるので、配線構造の微細
化された半導体集積回路を設計することができる。
【0020】請求項4に記載されるように、請求項1,
2又は3において、上記各配線の概略容積があらかじめ
定められている場合には、上記第1のステップでは、配
線の概略容積を上記特定パラメータに含ませて、配線の
概略容積が所定容積よりも小さいゾーンの代表値を配線
の概略容積が所定容積以上のゾーンの代表値よりも大き
くしておくことができる。
【0021】請求項5に記載されるように、請求項1,
2又は3において、上記各配線の長さがあらかじめ定め
られている場合には、上記第1のステップでは、配線の
長さを上記特定パラメータに含ませて、配線の長さが所
定値よりも短いゾーンの代表値を配線の長さが所定値以
上のゾーンの上記代表値よりも大きくしておくことがで
きる。
【0022】請求項4又は5の設計方法により、配線の
容積が大きいときには埋め込み部材と配線との界面から
移動した金属原子が容易に拡散できるのでエレクトロマ
イグレーションが激しくなる一方、配線の長さが小さい
ときには金属原子の移動に対する抵抗が大きくなるので
エレクトロマイグレーションが生じにくいことを考慮し
て、概略容積が小さいかあるいは短い配線に接続される
接続孔の総開口面積が低減されることになる。そして、
接続孔の総開口面積の低減に応じて配線の寸法を縮小す
ることが可能となる。一般的には、半導体素子が微細化
されると配線長なども短くなるので、半導体素子の微細
化に対応した半導体集積回路の高密度化が可能になる。
【0023】請求項6に記載されるように、請求項1,
2又は3において、上記各配線の概略幅があらかじめ定
められている場合には、上記第1のステップでは、配線
の概略幅を上記特定パラメータに含ませて、配線の概略
幅が所定値以下のゾーンの代表値を配線の概略幅が所定
値よりも大きいゾーンの代表値よりも大きくしておくこ
とができる。
【0024】配線の概略幅が小さくなると配線を構成す
る金属の粒界が配線の幅方向のみに存在するいわゆるバ
ンブー構造あるいはバンブー構造に近い構造になるの
で、金属原子の移動を助長する配線の長さ方向に粒界が
存在しないか存在してもわずかであることから、エレク
トロマイグレーションが生じにくい。従って、この設計
方法により、このような構造の配線に接続される接続孔
の総開口面積が低減される。そして、それに応じて配線
の占有面積を縮小することが可能になる。一般的には、
半導体素子が微細化されると配線幅の小さくなるので、
半導体素子の微細化に対応して半導体集積回路の高密度
化が可能になる。
【0025】請求項7に記載されるように、請求項1,
2又は3において、上記各配線の長さ及び概略幅があら
かじめ定められている場合には、上記第1のステップで
は、配線の長さ及び概略幅を上記特定パラメータに含ま
せて、配線の長さ及び概略幅のうち少なくともいずれか
一方が所定値よりも小さいゾーンの代表値をそうでない
ゾーンの代表値よりも大きくしておくことができる。
【0026】この設計方法により、請求項4及び5の作
用が併せて得られる。
【0027】請求項8に記載されるように、請求項1〜
7のうちいずれか1つにおいて、上記埋め込み部材に流
れる電流の波形が一方向に流れる電流か双方向に流れる
電流かがあらかじめ定められている場合には、上記第1
のステップでは、上記電流の波形を上記特定パラメータ
に含ませて、上記電流が双方向に流れるゾーンの代表値
を電流が一方向に流れるゾーンの代表値よりも大きくし
ておくことができる。
【0028】この方法により、双方向に流れる電流では
電子の移動する方向が交互に変わることで、埋め込み部
材と配線との界面付近の金属原子がほとんど移動しない
ことを考慮して、双方向に流れる電流が流れる接続孔の
総開口面積が低減される。したがって、配線の占有面積
を縮小することが可能になる。
【0029】請求項9に記載されるように、請求項8に
おいて、上記一方向に流れる電流の波形がパルス電流か
連続電流かがさらに定められている場合には、上記第1
のステップでは、上記一方向に流れる電流の波形を上記
特定パラメータに含ませて、上記一方向に流れる電流が
パルス電流であるゾーンの許容電流を上記一方向に流れ
る電流が連続電流であるゾーンの許容電流よりも大きく
しておくことができる。
【0030】この方法により、同じ電流値でも、一方向
にパルス的に流れる電流の場合には連続電流に比べ移動
する電子の数が少ないことから、金属原子の移動も生じ
にくくなることを考慮して、接続孔の総開口面積が低減
される。したがって、配線の占有面積を縮小することが
可能になる。
【0031】請求項10に記載されるように、請求項1
〜9のうちいずれか1つにおいて、上記埋め込み部材と
配線との間に流れる電流の方向があらかじめ定められて
いる場合には、上記第1のステップでは、上記電流の方
向を上記特定パラメータに含ませて、上記埋め込み部材
から上記配線に電流が流れるゾーンの許容電流を上記配
線から埋め込み部材に電流が流れるゾーンの許容電流よ
りも大きく設定しておくことができる。
【0032】この設計方法により、埋め込み部材から配
線の方向に電流が流れる場合には電子が配線から埋め込
み部材に移動するので、界面付近の金属原子はほとんど
移動しないことを考慮して、このような箇所では接続孔
の総開口面積を小さくすることができる。したがって、
配線の占有面積を縮小することが可能となる。
【0033】請求項11に記載されるように、請求項1
0において、上記半導体基板には、上記素子としてpM
ISFETとnMISFETとが搭載されることがあら
かじめ定められている場合には、上記電流の方向は、上
記素子がpMISFETかnMISFETかによって判
断することができる。
【0034】請求項12に記載されるように、請求項
1,2又は3において、上記接続孔の基本的な寸法が統
一されている場合には、上記接続孔の総開口面積を区画
するステップでは、上記接続孔の本数を決定することが
できる。
【0035】この設計方法により、接続孔の設計処理が
簡素化される。
【0036】本発明の第2の半導体集積回路の設計方法
は、請求項13に記載されるように、半導体基板上に形
成される素子と、上記半導体基板上に交互に形成される
複数の層間絶縁膜及び複数の配線層と、上記層間絶縁膜
に形成される複数の接続孔に埋め込まれる導電性材料か
らなる埋め込み部材とを備え、異なる配線層に属する配
線間あるいはいずれかの配線層に属する配線と上記素子
とが上記埋め込み部材により接続される半導体集積回路
の設計方法であって、上記配線と埋め込み部材との界面
における耐エレクトロマイグレーションに影響を与える
特定パラメータとして、電流量,電流の方向,電流の波
形,配線の材質,埋め込み部材の材質,配線長,配線
幅,配線面積,配線厚及び配線容積のうち少なくとも1
つを含むパラメータを抜き出して、このパラメータに関
する使用条件に応じて上記配線と接続孔との間のオーバ
ーラップマージンを複数のゾーンに区画し各ゾーン内で
共通の代表値を設定する第1のステップと、上記複数の
ゾーンのうち上記特定パラメータの値に応じた1つのゾ
ーンの代表値を上記各配線と各接続孔との間のオーバー
ラップマージンとして決定する第2のステップとを備え
ている。
【0037】この設計方法により、エレクトロマイグレ
ーションに影響を与えない範囲で埋め込み部材と配線と
のオーバーラップマージン(リザーバー長)を小さくす
ることが可能になり、配線の占有面積の縮小が可能にな
る。
【0038】請求項14に記載されるように、請求項1
3において、上記第2のステップにおけるオーバーラッ
プマージンの決定を、上記半導体集積回路の概略的な配
置配線を行いその結果から上記特定パラメータの値を求
めた後に行うとともに、上記オーバーラップマージンを
決定した後、上記オーバーラップマージンに応じて上記
配置配線を修正するステップをさらに備えることができ
る。
【0039】この方法により、概略の配置配線によって
得られるレイアウトから特定パラメータの具体的な値が
正確に定まるので、オーバーラップマージンが小さな余
裕度で正確に決定され、配線の形状が正確にかつより微
細化されたレイアウトが設計されることになる。
【0040】請求項15に記載されるように、請求項1
3において、少なくとも上記第2のステップの前に、上
記半導体集積回路の配置配線を行うステップをさらに備
え、上記第2のステップでは、上記配置配線で定まる各
配線と各接続孔との間のオーバーラップマージンが上記
使用条件に適合しない場合には、上記配置配線を修正す
ることができる。
【0041】この方法により、予め小さな余裕度を設定
しておいて配置配線を行った結果、その配置配線で定ま
る各配線と各接続孔との間のオーバーラップマージンが
使用条件に合わない部分をチェックして修正することが
できるので、配線構造の微細化された半導体集積回路を
設計することができる。
【0042】請求項16に記載されるように、請求項1
3,14又は15において、上記各配線の長さがあらか
じめ定められている場合には、上記第1のステップで
は、配線の長さを上記特定パラメータに含ませて、配線
の長さが所定値よりも短いゾーンの代表値を配線の長さ
が所定値以上のゾーンの代表値よりも小さくしておくこ
とができる。
【0043】請求項17に記載されているように、請求
項13〜15のうちいずれか1つにおいて、上記各配線
の概略幅があらかじめ定められている場合には、上記第
1のステップでは、配線の概略幅を上記特定パラメータ
に含ませて、配線の概略幅が所定値以下のゾーンの代表
値を配線の概略幅が所定値よりも大きいゾーンの代表値
よりも小さくしておくことができる。
【0044】請求項18に記載されるように、請求項1
3,14又は15において、上記第1のステップでは、
上記埋め込み部材に流れる電流密度を上記特定パラメー
タに含ませて、各埋め込み部材の電流密度が大きいゾー
ンほど当該ゾーンの代表値を大きくしておくことができ
る。
【0045】請求項19に記載されるように、請求項1
3,14又は15において、上記第1のステップでは、
上記配線と埋め込み部材との間に流れる電流が一方向に
連続的に流れるゾーン,電流が一方向にパルス的に流れ
るゾーン,電流が双方向に流れるゾーンの順に代表値を
小さくしておくことができる。
【0046】請求項20に記載されるように、請求項1
9において、上記一方向に流れる電流の波形がパルス電
流か連続電流かがさらに定められている場合には、上記
第1のステップでは、上記一方向に流れる電流の波形を
上記特定パラメータに含ませて、上記一方向に流れる電
流がパルス直流であるゾーンの代表値を上記一方向に流
れる電流が連続電流であるゾーンの代表値よりも小さく
しておくことができる。
【0047】請求項21に記載されるように、請求項1
3〜20のうちいずれか1つにおいて、上記埋め込み部
材と配線との間に流れる電流の方向があらかじめ定めら
れている場合には、上記第1のステップでは、上記電流
の方向を上記特定パラメータに含ませて、埋め込み部材
から配線に電流が流れるゾーンの代表値を配線から埋め
込み部材に電流が流れるゾーンの代表値よりも小さくし
ておくことができる。
【0048】請求項16〜21の設計方法により、上述
のような各パラメータについてエレクトロマイグレーシ
ョンに影響を与えない使用条件下では、さらにオーバー
ラップマージンを小さくすることが可能になる。
【0049】本発明の第1の半導体集積回路は、請求項
22に記載されるように、半導体基板上に形成された素
子と、上記半導体基板上に交互に形成された複数の層間
絶縁膜及び複数の配線層と、上記層間絶縁膜に形成され
た複数の接続孔に埋め込まれた導電性材料からなる埋め
込み部材とを備え、異なる配線層に属する配線間あるい
はいずれかの配線層に属する配線と上記素子とが上記埋
め込み部材により接続されており、上記配線と埋め込み
部材との界面における電流の方向,電流の波形,配線の
材質,埋め込み部材の材質,配線長,配線幅,配線面
積,配線容積,配線厚及びオーバーラップマージンのう
ち少なくとも1つを含む特定パラメータに応じて区画さ
れた複数のゾーンごとに共通の接続孔の総開口面積及び
配線の平面形状が設定されている。
【0050】これにより、耐エレクトロマイグレーショ
ンに悪影響を与えない範囲で、接続孔の総開口面積が小
さいゾーンに属するように接続孔及び配線が形成され、
配線の占有面積も低減される。しかも、上述のように、
このような構造を実現するための設計も容易であるの
で、半導体集積回路の製造コストも実用的な範囲内に抑
制される。
【0051】請求項23に記載されるように、請求項2
2において、上記特定パラメータが上記配線の容積を含
んでいる場合には、配線の容積が所定値よりも小さいゾ
ーンの上記接続孔の総開口面積を、配線の容積が所定値
以上のゾーンの接続孔の総開口面積よりも小さくするこ
とができる。
【0052】請求項24に記載されるように、請求項2
2において、上記特定パラメータが上記埋め込み部材に
流れる電流の方向を含んでいる場合には、上記埋め込み
部材から上記配線に電流が流れるゾーンの上記接続孔の
総開口面積を、配線から埋め込み部材に電流が流れるゾ
ーンの接続孔の総開口面積よりも小さくすることができ
る。
【0053】請求項25に記載されるように、請求項2
2において、上記特定パラメータが上記埋め込み部材に
流れる電流の波形を含んでいる場合には、上記埋め込み
部材に流れる電流の方向が双方向であるゾーンの上記接
続孔の総開口面積を電流の方向が一方向であるゾーンの
接続孔の総開口面積よりも小さくすることができる。
【0054】請求項26に記載されるように、請求項2
2において、上記半導体基板に上記素子としてpMIS
FETとnMISFETとが搭載されている場合には、
上記接続孔の総開口面積を、上記埋め込み部材が上記p
MISFETに接続されるか上記nMISFETに接続
されるかによって異なるゾーンに属するように決定する
ことができる。
【0055】請求項23,24,25,26により、そ
れぞれ請求項4,8,9,10の作用効果と同じ作用効
果が得られる。
【0056】本発明の第2の半導体集積回路は、請求項
27に記載されるように、半導体基板上に形成された素
子と、上記半導体基板上に交互に形成された複数の層間
絶縁膜及び同数の配線層と、上記層間絶縁膜に形成され
た複数の接続孔に埋め込まれた導電性材料からなる埋め
込み部材とを備え、異なる配線層に属する配線間あるい
はいずれかの配線層に属する配線と上記素子とが上記埋
め込み部材により接続されており、上記配線と埋め込み
部材との界面における電流密度,電流の方向,電流の波
形,配線の材質,埋め込み部材の材質,配線長,配線
幅,配線面積,配線厚及び配線容積のうち少なくとも1
つを含む特定パラメータに応じて区画された複数のゾー
ンごとに共通の上記配線−接続孔間のオーバーラップマ
ージンが設定されている。
【0057】これにより、耐エレクトロマイグレーショ
ンに影響を与えない範囲で、接続孔のオーバーラップマ
ージンができるだけ小さいゾーンに属するようにレイア
ウトされ、配線の占有面積も低減される。しかも、上述
のように、このような構造を実現するための設計も容易
であるので、半導体集積回路の製造コストも実用的な範
囲内に抑制される。
【0058】請求項28に記載されるように、請求項2
7において、上記特定パラメータが上記電流密度を含ん
でいる場合には、上記配線−接続孔間のオーバーラップ
マージンを電流密度が大きいゾーンほど大きい値に設定
することができる。
【0059】請求項29に記載されるように、請求項2
7において、上記特定パラメータが上記配線容積を含ん
でいる場合には、上記配線−接続孔間のオーバーラップ
マージンを配線容積が小さいゾーンほど小さい値に設定
することができる。
【0060】請求項30に記載されるように、請求項2
7において、上記特定パラメータが上記電流の方向を含
んでいる場合には、埋め込み部材から配線に電流が流れ
るゾーンのオーバーラップマージンを配線から埋め込み
部材に電流が流れるゾーンのオーバーラップマージンよ
りも小さい値に設定することができる。
【0061】請求項31に記載されるように、請求項2
7において、上記特定パラメータが電流の波形を含んで
いる場合には、上記配線と埋め込み部材との間に電流が
一方向に連続的に流れるゾーン,電流が一方向にパルス
的に流れるゾーン,電流が双方向に流れるゾーンの順に
オーバーラップマージンを小さい値に設定することがで
きる。
【0062】請求項29,30,31により、それぞれ
請求項18,16又は17、21,19の作用効果と同
じ作用効果が得られる。
【0063】本発明の第1の記録媒体は、請求項32に
記載されるように、半導体基板上に形成される素子と、
上記半導体基板上に交互に形成される複数の層間絶縁膜
及び複数の配線層と、上記層間絶縁膜に形成される複数
の接続孔に埋め込まれる導電性材料からなる埋め込み部
材とを備え、異なる配線層に属する配線間あるいはいず
れかの配線層に属する配線と上記素子とが上記埋め込み
部材により接続される半導体集積回路の設計手順を記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、上
記配線と埋め込み部材との界面における耐エレクトロマ
イグレーションに影響を与える特定パラメータとして、
電流の方向,電流の波形,配線の材質,埋め込み部材の
材質,配線長,配線幅,配線面積,配線容積,配線厚及
びオーバーラップマージンのうち少なくとも1つを含む
電流量以外のパラメータを抜き出して、この特定パラメ
ータに関する使用条件に応じて上記接続孔の許容電流量
を複数のゾーンに区画し各ゾーン内で共通の代表値を設
定する第1の手順と、上記複数のゾーンのうち上記特定
パラメータの値に応じた1つのゾーンの代表値を上記接
続孔の許容電流量として決定する第2の手順とを実行さ
せるためのプログラムを記録している。
【0064】請求項33に記載されるように、請求項3
2において、上記第2の手順の前に、上記半導体集積回
路の概略的な配置配線を行い、上記各接続孔の総開口面
積及び配線の形状を上記許容電流量に従って決定する手
順と、上記決定された許容電流量に応じて上記各接続孔
の総開口面積を決定し、この各接続孔の総開口面積に応
じて上記配線の形状を修正する手順とをさらに実行させ
るためのプログラムを記録していることができる。
【0065】請求項34に記載されるように、請求項3
2において、上記第2の手順の後、配置配線の結果定ま
る各接続孔の総開口面積が上記使用条件に適合するか否
かをチェックする手順をさらに実行させるためのプログ
ラムを記録していることができる。
【0066】本発明の第2の記録媒体は、請求項35に
記載されているように、半導体基板上に形成される素子
と、上記半導体基板上に交互に形成される複数の層間絶
縁膜及び複数の配線層と、上記層間絶縁膜に形成される
複数の接続孔に埋め込まれる導電性材料からなる埋め込
み部材とを備え、異なる配線層に属する配線間あるいは
いずれかの配線層に属する配線と上記素子とが上記埋め
込み部材により接続される半導体集積回路の設計手順を
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
て、上記配線と埋め込み部材との界面における耐エレク
トロマイグレーションに影響を与える特定パラメータと
して、電流量,電流の方向,電流の波形,配線の材質,
埋め込み部材の材質,配線長,配線幅,配線面積,配線
厚及び配線容積のうち少なくとも1つを含むオーバーラ
ップマージン以外のパラメータを抜き出して、このパラ
メータに関する使用条件に応じて配線と上記接続孔との
間に許容されるオーバーラップマージンを複数のゾーン
に区画し各ゾーン内で共通の代表値を設定する第1の手
順と、上記区画された複数のゾーンのうち上記特定パラ
メータの値に応じて定まる1つのゾーンの代表値を上記
接続孔のオーバーラップマージンとして決定する第2の
手順とを実行するプログラムを記録している。
【0067】請求項36に記載されるように、請求項3
5において、上記第2の手順におけるオーバーラップマ
ージンの決定を、上記半導体集積回路の概略的な配置配
線を行った後概略的な配置配線の結果に応じて行うとと
もに、上記オーバーラップマージンを決定した後、上記
オーバーラップマージンに応じて上記配線の形状を修正
する手順をさらに実行させるプログラムを記録している
ことができる。
【0068】請求項37に記載されるように、請求項3
7に記載されるように、請求項35記載の記録媒体にお
いて、上記オーバーラップマージンを決定した後、上記
配置配線の結果定まる各配線と各接続孔との間のオーバ
ーラップマージンが上記使用条件に適合するか否かをチ
ェックする手順をさらに実行させるプログラムを記録し
ていることができる。
【0069】請求項32〜37により、微細化された半
導体装置を形成するための工程をコンピュータを用いて
実施するのに適した記録媒体が得られる。
【0070】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)まず、下記表2に示す設定許容電流
値を適用した場合の第1の実施形態について説明する。
【0071】
【表2】
【0072】上記表2は、様々な電流方向・配線長・電
流波形の組み合わせに対応する許容電流を一覧にしたも
ので、表2中の最も厳しいストレス条件のパターンN
o.1[電流:一定DC、 電流方向:配線→ホール、
配線長:5μm超]の許容電流値を[1]として規格
化した数値を表したものである。便宜上、この規格化さ
れた許容電流量を「許容電流比」ということにする。以
下、それぞれのプラグを区画しながら、レイアウト図に
ついて説明する。
【0073】一般的な直流電流(DC)の場合、配線
(例えばアルミニウム配線)からプラグ(例えばWプラ
グ)に電流が流れる場合には、電子がプラグから配線に
移動するので、界面付近のアルミニウム(あるいは銅)
などが電子と共にメタル配線内に移動する。しかし、電
流がプラグから配線に流れる場合には、電子は配線から
プラグに移動するので、界面付近のアルミニウムなどは
ほとんど移動しない、したがって、配線からプラグに電
流が流れる場合にはEMを考慮した許容電流量を小さく
する必要があり、プラグから配線に電流が流れる場合に
はEMを考慮した許容電流量は大きくしても差支えな
い。ただし、直流パルス電流の場合には、同じ値の電流
が継続的に流れるわけではないので、EMを考慮した許
容電流量は緩和される。また、交流電流(AC)の場合
あるいは直流電流でも双方向に流れる場合には、電子が
双方向に移動するので、EMは発生しにくくなり、許容
電流量はさらに緩和される。表2に示す実許容電流比
は、以上の観点から、各パラメータの組み合わせに応じ
てゾーン分け(区画)されている。
【0074】表2から明らかなように、電流の波形がA
C電流または双方向の電流であるパターン9,10no
場合は、パターンNo.1に対して10倍以上の電流が
許容できることがわかる。また、配線長が5μm以下の
場合も、連続したDC電流が流れない限り、パターンN
o.1に対して10倍以上の電流が許容できる。
【0075】ただし、プラグが埋め込まれるコンタクト
ホールやバイヤホールの寸法はデザインルールに従って
一律に定められることが多い。したがって、実許容電流
に応じて必要なプラグの個数に対応した指標で許容電流
を表すことが好ましい。そこで、必要なプラグの個数に
対応して、設計許容電流を1,3,10の3つのゾーン
に区画し、設計許容電流比の値1,3,10に応じてプ
ラグの個数がそれぞれ3個,2個,1個となるようにレ
イアウトする。
【0076】ここで、表2に示す許容電流比は製造工程
における処理方法や製造ラインの特性等に応じて経験的
に定まるものである。
【0077】図1(a),(b)は、それぞれごく一般
的なCMOSインバータ回路を表2の許容電流量に基づ
いてレイアウトしたものであり、図1(a)が平面図、
図1(b)は図1(a)のIb−Ib線における断面図であ
る。
【0078】半導体基板1には、nMOSトランジスタ
2とpMOSトランジスタ3とが形成され、その上に第
1層間絶縁膜4が堆積され、さらに第1層間絶縁膜4の
上にアルミニウム合金からなる第1メタル配線層5が形
成される。そして、第1層間絶縁膜4には各トランジス
タ2,3の不純物拡散領域(ソース・ドレイン領域)に
到達するコンタクトホールが形成され、第1メタル配線
層5は各コンタクトホールを埋めるタングステンからな
る第1〜第4プラグ6a〜6dを介して各トランジスタ
2,3の不純物拡散領域に接続される。また、図1
(b)には現われていない断面において、第1層間絶縁
膜4には、各トランジスタ2,3のゲート電極の共通部
分に到達するコンタクトホールが形成され、第1メタル
配線層5と各トランジスタ2,3のゲート電極とはこの
コンタクトホールを埋めるタングステンからなる第5プ
ラグ6eにより接続されている。また、第1メタル配線
層5の上には第2層間絶縁膜7が堆積され、第2層間絶
縁膜7の上にはアルミニウム合金からなる第2メタル配
線層8が形成される。そして、第2層間絶縁膜7には第
1メタル配線層5に到達するバイヤホールが形成され、
第2メタル配線層8はこのバイヤホールを埋めるタング
ステンからなる第6〜第8プラグ6f〜6hを介して第
1メタル配線層5に接続される。
【0079】なお、pMOSトランジスタ3のゲート幅
をnMOSトランジスタ2に対して2倍にしているの
は、pMOSトランジスタ3の単位ゲート幅当りの電流
駆動能力がnMOSトランジスタ2と比較して1/2程
度であるためである。なお、説明を簡単にするため、こ
こで表されている各プラグ6a〜6gに流れるDCパル
ス電流及びAC電流の電流量は同一であるとしている。
ただし、プラグとシリコン基板又はポリシリコン膜との
接続部についてはEMを考慮する必要がないので、第1
〜第5プラグ6a〜6eについては第1配線層5との接
続のみを考慮すればよく、第6〜第8プラグ6f〜6h
については第1,第2メタル配線層5,8との接続を考
慮する必要がある。
【0080】−第1プラグ6a− 第1メタル配線層5との界面部は、[電流:DCパル
ス、 電流方向:配線→プラグ、 配線長:5μm超]
であるパターンNo.5に相当する。
【0081】−第2プラグ6b− 第1メタル配線層5との界面部は、[電流:DCパル
ス、 電流方向:プラグ→配線、 配線長:5μm以
下]であるパターンNo.8に相当する。
【0082】−第3プラグ6c− 第1メタル配線層5との界面部は、[電流:DCパル
ス、 電流方向:配線→プラグ、 配線長:5μm以
下]であるパターンNo.6に相当する。
【0083】−第4プラグ6d− 第1メタル配線層5との界面部は、[電流:DCパル
ス、 電流方向:プラグ→配線、 配線長:5μm超]
であるパターンNo.7に相当する。
【0084】−第5プラグ6e− 第1メタル配線層5との界面部は、[電流:AC、 電
流方向:双方向、 配線長:5μm超]であるパターン
No.9に相当する。
【0085】−第6プラグ6f− 第1メタル配線層5との界面部は、[電流:DCパル
ス、 電流方向:プラグ→配線、 配線長:5μm超]
であるパターンNo.7に相当する。
【0086】第2メタル配線層8との界面部は、[電
流:DCパルス、 電流方向:配線→プラグ、 配線
長:5μm超]であるパターンNo.5に相当する。
【0087】−第7プラグ6g− 第1メタル配線層5との界面部は、[電流:AC、 電
流方向:双方向、 配線長:5μm以下]であるパター
ンNo.10に相当する。
【0088】第2メタル配線層8との界面部は、[電
流:AC、 電流方向:双方向、 配線長:5μm超]
であるパターンNo.9に相当する。
【0089】−第8プラグ6h− 第1メタル配線層5との界面部は、[電流:DCパル
ス、 電流方向:配線→プラグ、 配線長:5μm超]
であるパターンNo.5に相当する。
【0090】第2メタル配線層8との界面部は、[電
流:DCパルス、 電流方向:プラグ→配線、 配線
長:5μm超]であるパターンNo.7に相当する。
【0091】なお,バイアホールに埋め込まれるプラグ
については、上下(ここでは第1メタル配線層5との界
面部と第2メタル配線層8との界面部)で異なるパター
ンとなるが、バイアホールとしてはそのうちの許容電流
値の低い方を適用しなければならない。例えば、第6プ
ラグ6fでは、第1メタル配線層5との界面部はパター
ンNo.7(許容電流比が[10])であるが、第2メ
タル配線層8との界面部がパターンNo.5(許容電流
比が[3])であるので、プラグとしては(許容電流比
が低い[3]を適用しなければならない。
【0092】以上をまとめると、第1プラグ6a,第6
プラグ6f,第8プラグ6hの3ヶ所の許容電流比が
[3]、それ以外は[10]となる。従って、図1
(a)に示すように、第1プラグ6a,第6プラグ6
f,第8プラグ6h以外は少ない個数で接続される。
【0093】なお、従来の設計方法では、このような論
理回路ではDCパルス電流に対応する許容電流比[3]
が全てのホールに適用されるので、本実施形態のような
回路に対して、図3に示すようなレイアウトにせざるを
得ない。それに対し、本実施形態では、様々なストレス
条件(電流方向・接続する配線の配線長等)にあるコン
タクトホールあるいはバイアホール内のプラグを、その
許容電流量が同等の条件毎に区画し、それぞれのゾーン
内では同一の許容電流量を設定することにより、複雑な
テーブルを用意したり、膨大な演算処理を行うことな
く、極めて簡便に各種依存性が考慮された許容電流量を
盛り込んだレイアウト設計が可能になった。
【0094】ここで、上記接続孔の開口面積を決定する
手順は、例えば後述の図5に示すステップST1〜ST
3の手順や、図7に示すステップST11〜ST16の
手順で行うことができる。ただし、これらに限定される
ものではない。
【0095】なお、表2では、ゾーン数を3(3種類の
設定許容電流比)としているが、よりおおまかな、ある
いは細かな区画ももちろん可能である。また、表2で
は、各パラメータに対して2値を設定しているが、3値
以上にすることも可能である。
【0096】なお、上記実施形態では、接続孔の寸法を
一律に同じ寸法であるとして、接続孔の総開口面積を接
続孔の本数に応じ区画するようにしたが、本発明はかか
る実施形態に限定されるものではなく、1つの接続孔の
開口面積を変えるようにしてもよい。例えば、接続孔の
開口寸法のうち一方の辺の長さを一定とし他の辺の長さ
を変えるようにしてもよい。ただし、現実にはプラグに
流れる電流の局所性等を考慮して、接続孔の寸法は均一
として電流値によって接続孔の本数を変えている場合が
多い。
【0097】また、上記実施形態の表2では、実許容電
流比が10以上の範囲では設計許容電流比をすべて同等
に取り扱うようにしたが、これは、10以上のときには
接続孔の本数を1本以下にできないことによる。したが
って、例えば1本の接続孔の総開口面積を変化させるよ
うにした場合には、10以上の範囲内で許容電流比をさ
らに区画するようにしてもよい。
【0098】また、上記実施形態では、EMに影響を与
えるパラメータとして配線の幅を取り上げていないが、
配線の幅をパラメータとすることもできる。特に、配線
の幅が小さい場合には、例えばアルミニウム配線中の構
造を、1つの1つのアルミニウム結晶が長さ方向に並ん
だつまり配線の長さ方向には粒界が形成されていないバ
ンブー構造とすることもできる。そのときには、アルミ
ニウム原子が移動しやすい粒界が配線の長さ方向に存在
しないことで、EMが極めて生じにくいことが知られて
いる。したがって、埋め込み部材の断面面積つまり接続
孔の総開口面積(接続孔の個数)を極めて小さくするよ
うに設計することができる。例えば、表2における設計
許容電流比をすべて10にしてもよい。
【0099】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について説明する。本実施形態では、下記表3に示すよ
うにオーバーラップマージンを設定する。
【0100】
【表3】
【0101】上記表3に示すように、本実施形態におけ
るオーバーラップマージンを区画する手順は、上記表2
に示す第1の実施形態における手順とほぼ同じである。
ただし、本実施形態では、電流方向によってオーバーラ
ップマージンを大小に区別していないが、これは手順を
単純化するためである。従って、電流の方向によってオ
ーバーラップマージンをさらに細かく区画して、配線の
占有面積の低減効果を向上させることも可能である。ま
た、上記第1の実施形態と同様に、配線の幅に応じてオ
ーバーラップマージンを区画しても、さらに配線の占有
面積の低減効果を向上させることができる。
【0102】ここで、表3に示すオーバーラップマージ
ンの値は、表2における許容電流比の値と同様に、製造
工程における処理方法や製造ラインの特性等に応じて経
験的に定まるものである。
【0103】図2(a)は、SRAMのメモリセル等に
用いられる4つのトランジスタを組み合わせてなるCM
OSフリップフロップ回路を、上記表3に示すオーバー
ラップマージンの設定に基づいてレイアウトした場合の
平面図である。素子分離で囲まれた4つの活性領域14
には、2つのnMOSトランジスタ12a,12bと、
2つのpMOSトランジスタ13a,13bとが形成さ
れている。そして、nMOSトランジスタ12aとpM
OSトランジスタ13aとに共通のゲート電極15a
と、nMOSトランジスタ12bとpMOSトランジス
タ13bとに共通のゲート電極15bと、上層のアルミ
ニウム配線18と各トランジスタの各部とを接続するプ
ラグ16とが形成されている。
【0104】図2(b)は、SRAMのメモリセルブロ
ック等の最終段に配置され、他のブロックに信号を送る
インバータ回路をレイアウトした場合の平面図である。
素子分離で囲まれる2つの活性領域24に各々1つのn
MOSトランジスタ22と、pMOSトランジスタとが
形成されている。そして、各トランジスタに共通のゲー
ト電極25と、上層のアルミニウム配線28と各トラン
ジスタの各部とを接続するプラグ26とが形成されてい
る。
【0105】図2(a)に示すSRAMのメモリセルの
場合、高密度化が厳しく要求されかつパターンの対象性
が必要となるため4つのトランジスタは隣接して配置さ
れている。したがって、各トランジスタの各領域間を接
続する配線の長さは現在では5μmを越えることがな
く、また、配線に流れる電流もパルス電流でかつ電流値
も小さい。
【0106】一方、図2(b)に示すインバータ回路
は、メモリセル回路とは対称的に数mm以上の長さの配
線を介して他のブロックに信号を送るものである。した
がって、インバータ回路に流れる電流はパルス電流であ
るが、負荷が大きいのでかなりの大電流を取り扱う必要
がある。
【0107】以上のことから、エレクトロマイグレーシ
ョンは、図2(a)に示すSRAMのメモリセル回路内
のごとく、配線長の短いかつ電流値の小さい配線ではほ
とんど生じることがなく、図2(b)に示すような配線
長の長いかつ電流値の大きい配線では生じやすい。表3
にこれらの配線の使用条件を適用すると、図2(a)内
の配線ではオーバーラップマージンを小さく設定でき、
図2(b)に示す配線ではオーバーラップマージンを大
きく設定する必要がある。
【0108】ここで、上記オーバーラップマージンを決
定する手順は、例えば後述の図5に示すステップST1
〜ST3の手順や、図7に示すステップST11〜ST
16の手順で行うことができる。ただし、これらに限定
されるものではない。
【0109】図4は、従来のSRAMのメモリセル等を
構成するフリップフロップ回路のレイアウトを示す平面
図である。図4に示すフリップフロップ回路において
は、図2(b)に示すブロック最終段のインバータ回路
における配線と同様に大きなオーバーラップマージンを
設定しているために、配線の占有面積が大きく、その結
果、フリップフロップ回路の占有面積が大きくなってい
る。それに対し、本実施形態では、図2(a)に示すよ
うに、オーバーラップマージンを小さく設定することに
より、配線の占有面積を低減することができ、半導体素
子の微細化に対応した半導体集積回路の高密度化を図る
ことができるのである。
【0110】なお、従来のSRAMの構造においても、
メモリセルブロックの最終段に配置されるインバータ回
路をレイアウトした平面構造は、図2(b)に示す構造
と基本的に同じであるが、オーバーラップマージンは本
実施形態よりも大きい。ただし、本実施形態は、特にS
RAMのメモリセル内において、配線の占有面積を低減
効果を顕著に発揮することができる。
【0111】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
について説明する。図5は、本実施形態における半導体
集積回路の設計システムを設計手順の流れとともに示す
ブロック図である。本実施形態に係る半導体集積回路の
設計システムは、上記第1,第2の実施形態に係る設計
方法のいずれの実施に際しても使用可能なものである。
【0112】同図において、51は設計手順に関するプ
ログラムを実行するためのプログラム実行部、52は各
種の技術情報を記憶するテクノロジーファイル、53は
各素子の接続関係等を記述するネットリストを入力する
ためのネットリスト入力部、54はネットリスト変換ツ
ール、55は論理設計が完了した半導体集積回路の回路
図を入力する回路図入力部、56は最終的に設計された
回路をシンボル化した素子や配線として示すシンボリッ
ク・レイアウトを出力するレイアウト出力部、57はピ
ン数の節約,配置の節約,タイミングの節約のためのソ
フトを入力するための補助ソフト入力部、58は上述の
表2や表3の内容を有するテーブルを記録するためのテ
ーブル記憶部である。そして、上記プログラム実行部5
1及びテーブル部58が、本実施形態に係る磁気テー
プ,CD−ROM等の記録媒体に記録されている。
【0113】上記プログラム実行部51では、概略的に
は以下の手順でレイアウト設計が行われる。
【0114】ステップST1で、ネットリストの情報等
に基づいて表2又は表3に示すようなテーブルを作成す
る。ここで、記録媒体には予め表2又は表3中の基本パ
ラメータのみが記録されていて、ユーザが自社の製造工
程の種類や製造ラインの特性などによって決定される具
体的な数値を設定できるようになっている。次に、ステ
ップST2で、概略の配置配線を実行する。次に、ステ
ップST3で、詳細配置配線を行う。すなわち、テーブ
ル記憶部58に記憶されている概略の配置配線から許容
電流や許容オーバーラップマージンに関するテーブルを
参照しながら、接続孔の総開口面積やオーバーラップマ
ージンを決定し、その結果に基づいて配置配線の修正を
行う。その結果、例えば図1や図2に示すレイアウトが
作成されるが、出力部からは、素子や配線をシンボル化
したシンボリック図が出力される。
【0115】本実施形態では、記録媒体を磁気ディスク
としたが、本発明はかかる実施形態に限定されるもので
はなく、磁気ディスク以外の磁気的な手段(たとえばバ
ブルメモリ)による記録媒体や、光ディスク等の機械的
な凹凸パターンによる記録媒体や、電荷の有無や電気的
接続状態の相違を利用したROM等の半導体メモリとし
て総称される記録媒体や、バーコーダ等の光学的パター
ンによる記録媒体など、コンピュータで読みとり可能な
記録媒体であればいずれの記録媒体を用いてもよい。
【0116】なお、本実施形態では、テーブル記憶部5
8が記録媒体に内蔵されているが、本発明はかかる実施
形態に限定されるものではなく、テーブル自体はツール
に付設されている他の記録装置に記録させるようにして
おいて、記録媒体内にはテーブルを記憶させる手順を実
行するプログラムを記録しておくだけでもよい。
【0117】(第4の実施形態)次に、テーブルの作成
とデザインルールを満足するか否かをチェックする機能
の部分を自動的に行わせる手順のみを行わせるプログラ
ムを内蔵した記録媒体の例である第4の実施形態につい
て説明する。
【0118】図6は、本実施形態に係る半導体集積回路
の設計システムの構成を設計の流れとともに概略的に示
すブロック図である。本実施形態に係る半導体集積回路
の設計システムは、上記第1,第2の実施形態に係る設
計方法のいずれの実施に際しても使用可能なものであ
る。
【0119】図6において、61は配置配線を行うため
のレイアウトシンセサイザー、62は各種の技術情報を
記憶するテクノロジーファイル、63は各素子の接続関
係等を記述するネットリストを入力するためのネットリ
スト入力装置、64はネットリスト変換ツール、65は
論理設計が完了した半導体集積回路の回路図を入力する
回路図入力部、66は最終的に設計された回路をシンボ
ル化した素子や配線として示すシンボリック・レイアウ
トを出力するレイアウト出力部、67はピン数の節約,
配置の節約,タイミングの節約のためのソフトを入力す
るための補助ソフト入力部、68は上述の表2や表3の
内容を有するテーブル部、69は配置配線の結果がデザ
インルールを満足しているか否かをチェックするための
チェック部である。そして、上記チェック部69及びテ
ーブル部68が、本実施形態に係る磁気テープ,CD−
ROM等の記録媒体に記録されている。
【0120】図7は、本実施形態における設計手順を示
すフローチャート図である。ただし、ネットリスト,設
計用回路図,技術情報等は、既に入力されている状態と
する。同図に示すように、ステップST11で、レイア
ウトシンセサイザー61を利用して、配置配線を行う。
次に、ステップST12で、レイアウト出力部56から
配置配線の結果をシンボリック図で示すシンボリック・
レイアウトを出力する。次に、ステップST13で、ネ
ットリストからの接続情報に基づいて表2又は表3に示
すようなテーブルを作成する。ここで、記録媒体には予
め表2又は表3中の基本パラメータのみが記録されてい
て、ユーザが自社の製造工程の種類や製造ラインの特性
などによって決定される具体的な数値を設定できるよう
になっている。次に、ステップST14で、ステップS
T12で出力されたシンボリック・レイアウトとステッ
プST13で作成されたテーブルとを参照する。すなわ
ち、各接続孔の開口面積やオーバーラップマージンが、
テーブル記憶部68に記憶されている許容電流や許容オ
ーバーラップマージンを満足しているかどうかをチェッ
クし、エラーがあればエラーを検出する。そして、ステ
ップST15で配置配線の修正を行った後、ステップS
T16で再びシンボリック・レイアウトレイアウト出力
部66から出力する。
【0121】なお、上記ステップST11,ST12あ
るいはステップST15,16の処理は手動で行っても
よいし、あるいは本発明の記録媒体とは別の記録媒体等
に記録されているプログラムを用いて自動的に行っても
よい。
【0122】本実施形態の設計方法によると、図7に示
すステップST11〜ST16の手順による場合には、
予め余裕度を小さくした配置配線を行った後、配置配線
の結果定まるオーバーラップマージンと表3とを比べ
て、各部のオーバーラップマージンに対応する使用条件
が許容オーバーラップマージンに適合しているか否かを
チェックして、エラーを検出することができる。
【0123】また、本実施形態によると、図7のフロー
チャートの各ステップのうちステップ13及びステップ
14の手順を実行させるためのプログラムが磁気テー
プ,CD−ROM等の記録媒体に記録されている。従っ
て、上記第3の実施形態に比べると、自動化できる部分
は少なくなるが、現在汎用されている配置配線ツールを
そのまま利用しながら、配線構造の微細化を実現できる
という利点がある。
【0124】なお、本実施形態では、テーブル記憶部6
8が記録媒体に内蔵されているが、本発明はかかる実施
形態に限定されるものではなく、テーブル自体はツール
に付設されている他の記録装置に記録させるようにして
おいて、記録媒体内にはテーブルを記憶させる手順を実
行するプログラムを記録しておくだけでもよい。
【0125】(その他の実施形態)上記第1,第2の実
施形態においては、配線をアルミニウム合金で構成した
が、本発明はかかる実施形態に限定されるものではな
く、銅で構成される配線に適用することもできる。ま
た、アルミニウム配線にTi下敷膜や、Ti/TiN下
敷膜を付設したような配線についても適用できる。
【0126】また、埋め込み部材としては、タングステ
ンからなるプラグだけでなく、MoやTiあるいはその
合金等を使用することもできる。さらに、WプラグにT
i/TiN下敷膜を形成したような構造を採用すること
もできる。また、埋め込み部材と配線とが同じ材料で形
成されているものであってもよい。例えば、層間絶縁膜
にスルーホールを形成してからスルーホール内と層間絶
縁膜上にアルミニウム合金膜を形成したり、溝とスルー
ホールとを形成しておいて溝内とスルーホール内とに銅
合金をリフローさせて溝埋め込み型配線を形成するよう
な技術についても適用できる。その場合、当該スルーホ
ール内に埋め込まれた部分とその直下方の配線との間の
エレクトロマイグレーションが問題になるからである。
【0127】さらに、一般的には製造工程において配線
の厚みは一定なので、上記各実施形態では配線の厚みに
ついては特に言及していないが、配線の厚みが配線の形
成される領域によっては異なるような場合には、配線の
厚みもプラグの断面積やオーバーラップマージンのゾー
ン分けのパラメータとして採用することができる。エレ
クトロマイグレーションは、配線の容積が小さい場合に
は配線の容積が大きい場合に比べて生じにくいので、配
線の容積に影響を与える要素はすべて上記ゾーン分けの
パラメータとする意義があるからである。
【0128】また、上記各実施形態では、2層配線構造
を有する半導体集積回路について説明したが、本発明は
かかる実施形態に限定されるものではなく、3層,4
層,…の多層配線構造を有する半導体集積回路にも適用
できることはいうまでもない。
【0129】さらに、上記各実施形態では、SRAMセ
ル内では配線長5μm以下の配線が多いことから、配線
長5μm以下/5μm以上で、許容電流値あるいはオー
バーラップマージンを分類した。一方、数10個のトラ
ンジスタで形成された標準セルを合成して設計される一
般的な論理回路に着目した場合には、標準セル内では配
線長100μm以下の配線が大半を占めるため、配線長
100μm以下/100μm以上で、許容電流値あるい
はオーバーラップマージンを分類するのが望ましい。
【0130】上記各実施形態では、まず、概略的な配置
配線を行ってから、テーブルを参照しながら接続孔の総
開口面積やオーバーラップマージンを決定し、その後、
詳細な配置配線を行うようにしているが、本発明はかか
る実施形態に限定されるものではなく、概略的な配置配
線を行わずに接続孔の総開口面積やオーバーラップマー
ジンを決定しながら配置配線を行っていくことも可能で
ある。
【0131】
【発明の効果】請求項1〜12によれば、複数の配線層
を有し異なる配線層の配線同士あるいは配線と半導体基
板上の素子との間が接続孔に埋め込まれた埋め込み部材
により接続されている半導体集積回路の設計方法とし
て、特定パラメータに関する使用条件に応じて接続孔の
許容電流量を複数のゾーンに区画して各ゾーンごとに共
通の代表値を設定し、この代表値のうちの1つとして求
められる許容電流量に応じて接続孔の総開口面積及び配
線の平面形状を決定するようにしたので、複雑なテーブ
ルを用意したり、膨大な演算処理を行うことなく、極め
て簡便に各種依存性が考慮された許容電流量を盛り込ん
だレイアウト設計が可能になる。よって、半導体集積回
路の半導体素子の微細化に対応させて半導体集積回路の
高密度化を図ることができ、その工業的価値は大きい。
【0132】請求項13〜21によれば、複数の配線層
を有し異なる配線層の配線同士あるいは配線と半導体基
板上の素子との間が接続孔に埋め込まれた埋め込み部材
により接続されている半導体集積回路の設計方法とし
て、特定パラメータに関する使用条件に応じて配線−接
続孔間に許容されるオーバーラップマージンを複数のゾ
ーンに区画して各ゾーンごとに共通の代表値を設定し、
この代表値のうちの1つとしてオーバーラップマージン
を決定するようにしたので、複雑なテーブルを用意した
り、膨大な演算処理を行うことなく、極めて簡便にオー
バーラップマージンを盛り込んだレイアウト設計が可能
になる。よって、半導体集積回路の半導体素子の微細化
に対応させて半導体集積回路の高密度化を図ることがで
き、その工業的価値は大きい。
【0133】請求項22〜26によれば、複数の配線層
を有し異なる配線層の配線同士あるいは配線と半導体基
板上の素子との間が接続孔に埋め込まれた埋め込み部材
により接続されている半導体集積回路として、特定パラ
メータに応じて区画された複数のゾーンごとに共通の接
続孔の総開口面積及び配線の平面形状が設定されている
ようにしたので、特性が良好で高密度化され、かつ製造
コストも実用的な半導体集積回路の提供を図ることがで
きる。
【0134】請求項27〜31によれば、複数の配線層
を有し異なる配線層の配線同士あるいは配線と半導体基
板上の素子との間が接続孔に埋め込まれた埋め込み部材
により接続されている半導体集積回路として、特定パラ
メータに応じて区画された複数のゾーンごとに共通の上
記配線−接続孔間のオーバーラップマージンが設定され
ているようにしたので、特性が良好で高密度化され、か
つ製造コストも実用的な半導体集積回路の提供を図るこ
とができる。
【0135】請求項32〜33によれば、複数の配線層
を有し異なる配線層の配線同士あるいは配線と半導体基
板上の素子との間が接続孔に埋め込まれた埋め込み部材
により接続されている半導体集積回路半導体集積回路の
設計手順を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体として、特定パラメータに関する使用条件に応じて接
続孔の許容電流量を複数のゾーンに区画し各ゾーン内で
共通の代表値を設定する手順と、各ゾーンの代表値から
決定された許容電流量に応じて接続孔の総開口面積及び
配線の平面形状を決定する手順とを実行させるためのプ
ログラムを記録しているようにしたので、特性が良好で
高密度化され、かつ製造コストも実用的な半導体集積回
路をコンピュータを用いて設計することができる。
【0136】請求項32〜35によれば、複数の配線層
を有し異なる配線層の配線同士あるいは配線と半導体基
板上の素子との間が接続孔に埋め込まれた埋め込み部材
により接続されている半導体集積回路半導体集積回路の
設計手順を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体として、特定パラメータに関する使用条件に応じて接
続孔の許容電流量を複数のゾーンに区画し各ゾーン内で
共通の代表値を設定する手順と、上記複数のゾーンのう
ち上記特定パラメータの値に応じた1つのゾーンの代表
値を上記接続孔の許容電流量として決定する手順とを実
行させるためのプログラムを記録しているようにしたの
で、特性が良好で高密度化され、かつ製造コストも実用
的な半導体集積回路をコンピュータを用いて設計するこ
とができる。
【0137】請求項35〜37によれば、複数の配線層
を有し異なる配線層の配線同士あるいは配線と半導体基
板上の素子との間が接続孔に埋め込まれた埋め込み部材
により接続されている半導体集積回路半導体集積回路の
設計手順を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体として、特定パラメータに関する使用条件に応じて配
線−埋め込み部材間に許容されるオーバーラップマージ
ンを複数のゾーンに区画して各ゾーンの代表値を設定す
る手順と、この区画された各ゾーンの代表値からオーバ
ーラップマージンを決定する手順とを実行させるための
プログラムを記録しているようにしたので、特性が良好
で高密度化され、かつ製造コストも実用的な半導体集積
回路をコンピュータを用いて設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態においてレイアウトされたイン
バータ回路の平面図及び断面図である。
【図2】第2の実施形態においてレイアウトされたSR
AMのメモリセルブロック内におけるフリップフロップ
回路及び最終段のインバータ回路の平面図である。
【図3】従来の手法でレイアウトされたインバータ回路
の平面図である。
【図4】従来の手法でレイアウトされたSRAMのメモ
リセルブロック内におけるフリップフロップ回路の平面
図である。
【図5】第3の実施形態に係る半導体集積回路の設計シ
ステムの構成を概略的に示すブロック図である。
【図6】第4の実施形態に係る半導体集積回路の設計シ
ステムの構成を概略的に示すブロック図である。
【図7】第4の実施形態に係る半導体集積回路の設計手
順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 nMOSトランジスタ 3 pMOSトランジスタ 4 第1層間絶縁膜 5 第2メタル配線層 6 プラグ 7 第2層間絶縁膜 8 第2メタル配線層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−137761(JP,A) 特開 平4−118968(JP,A) 特開 平7−44602(JP,A) 特開 平4−107953(JP,A) 特開 平4−129247(JP,A) 特開 平5−206276(JP,A) 特開 平8−46049(JP,A) 特開 平8−97290(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/82 G06F 17/50

Claims (37)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成される素子と、上記
    半導体基板上に交互に形成される複数の層間絶縁膜及び
    複数の配線層と、上記層間絶縁膜に形成される複数の接
    続孔に埋め込まれる導電性材料からなる埋め込み部材と
    を備え、異なる配線層に属する配線間あるいはいずれか
    の配線層に属する配線と上記素子とが上記埋め込み部材
    により接続される半導体集積回路の設計方法であって、 上記配線と埋め込み部材との界面における耐エレクトロ
    マイグレーションに影響を与える特定パラメータとし
    て、電流の方向,電流の波形,配線の材質,埋め込み部
    材の材質,配線長,配線幅,配線面積,配線容積,配線
    厚及びオーバーラップマージンのうち少なくとも1つを
    含むパラメータを抜き出して、この特定パラメータに関
    する条件に応じて上記接続孔の許容電流量を複数のゾー
    ンに区画し各ゾーン内で共通の代表値を設定する第1の
    ステップと、 上記複数のゾーンのうち上記特定パラメータの値に応じ
    た1つのゾーンの代表値を上記各接続孔の許容電流量と
    して決定するとともに、上記各接続孔の総開口面積及び
    各配線の平面形状を上記許容電流量に従って決定する第
    2のステップとを備えていることを特徴とする半導体集
    積回路の設計方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体集積回路の設計
    方法において、 上記第2のステップでは、上記許容電流量を決定する前
    に上記半導体集積回路の概略的な配置配線を行い、その
    結果に基づき決定された許容電流量に応じて上記各接続
    孔の総開口面積を決定し、この各接続孔の総開口面積に
    応じて上記配線の形状を修正することを特徴とする半導
    体集積回路の設計方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体集積回路の設計
    方法において、 少なくとも上記第2のステップの前に、上記半導体集積
    回路の配置配線を行うステップをさらに備え、 上記第2のステップでは、上記配置配線で定まる各接続
    孔の総開口面積が上記使用条件に適合しない場合には、
    上記配置配線を修正することを特徴とする半導体集積回
    路の設計方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の半導体集積回
    路の設計方法において、 上記各配線の概略容積があらかじめ定められており、 上記第1のステップでは、配線の概略容積を上記特定パ
    ラメータに含ませて、配線の概略容積が所定容積よりも
    小さいゾーンの代表値を配線の概略容積が所定容積以上
    のゾーンの代表値よりも大きくしておくことを特徴とす
    る半導体集積回路の設計方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3記載の半導体集積回
    路の設計方法において、 上記各配線の長さがあらかじめ定められており、 上記第1のステップでは、配線の長さを上記特定パラメ
    ータに含ませて、配線の長さが所定値よりも短いゾーン
    の代表値を配線の長さが所定値以上のゾーンの上記代表
    値よりも大きくしておくことを特徴とする半導体集積回
    路の設計方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2又は3記載の半導体集積回
    路の設計方法において、 上記各配線の概略幅があらかじめ定められており、 上記第1のステップでは、配線の概略幅を上記特定パラ
    メータに含ませて、配線の概略幅が所定値以下のゾーン
    の代表値を配線の概略幅が所定値よりも大きいゾーンの
    代表値よりも大きくしておくことを特徴とする半導体集
    積回路の設計方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,2又は3記載の半導体集積回
    路の設計方法において、 上記各配線の長さ及び概略幅があらかじめ定められてお
    り、 上記第1のステップでは、配線の長さ及び概略幅を上記
    特定パラメータに含ませて、配線の長さ及び概略幅のう
    ち少なくともいずれか一方が所定値よりも小さいゾーン
    の代表値をそうでないゾーンの代表値よりも大きくして
    おくことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちいずれか1つに記載
    の半導体集積回路の設計方法において、 上記埋め込み部材に流れる電流の波形が一方向に流れる
    電流か双方向に流れる電流かがあらかじめ定められてお
    り、 上記第1のステップでは、上記電流の波形を上記特定パ
    ラメータに含ませて、上記電流が双方向に流れるゾーン
    の代表値を電流が一方向に流れるゾーンの代表値よりも
    大きくしておくことを特徴とする半導体集積回路の設計
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体集積回路の設計方
    法において、 上記一方向に流れる電流の波形がパルス電流か連続電流
    かがさらに定められており、 上記第1のステップでは、上記一方向に流れる電流の波
    形を上記特定パラメータに含ませて、上記一方向に流れ
    る電流がパルス電流であるゾーンの許容電流を上記一方
    向に流れる電流が連続電流であるゾーンの許容電流より
    も大きくしておくことを特徴とする半導体集積回路の設
    計方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のうちいずれか1つに記
    載の半導体集積回路の設計方法において、 上記埋め込み部材と配線との間に流れる電流の方向があ
    らかじめ定められており、 上記第1のステップでは、上記電流の方向を上記特定パ
    ラメータに含ませて、上記埋め込み部材から上記配線に
    電流が流れるゾーンの許容電流を上記配線から埋め込み
    部材に電流が流れるゾーンの許容電流よりも大きく設定
    しておくことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体集積回路の設
    計方法において、 上記半導体基板には、上記素子としてpMISFETと
    nMISFETとが搭載されることがあらかじめ定めら
    れており、 上記電流の方向は、上記素子がpMISFETかnMI
    SFETかによって判断することを特徴とする半導体集
    積回路の設計方法。
  12. 【請求項12】 請求項1,2又は3記載の半導体集積
    回路の設計方法において、 上記接続孔の基本的な寸法は統一されており、 上記接続孔の総開口面積を決定するステップでは、上記
    接続孔の本数を決定することを特徴とする半導体集積回
    路の設計方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板上に形成される素子と、上
    記半導体基板上に交互に形成される複数の層間絶縁膜及
    び複数の配線層と、上記層間絶縁膜に形成される複数の
    接続孔に埋め込まれる導電性材料からなる埋め込み部材
    とを備え、異なる配線層に属する配線間あるいはいずれ
    かの配線層に属する配線と上記素子とが上記埋め込み部
    材により接続される半導体集積回路の設計方法であっ
    て、 上記配線と埋め込み部材との界面における耐エレクトロ
    マイグレーションに影響を与える特定パラメータとし
    て、電流量,電流の方向,電流の波形,配線の材質,埋
    め込み部材の材質,配線長,配線幅,配線面積,配線厚
    及び配線容積のうち少なくとも1つを含むパラメータを
    抜き出して、このパラメータに関する使用条件に応じて
    上記配線と接続孔との間のオーバーラップマージンを複
    数のゾーンに区画し各ゾーン内で共通の代表値を設定す
    る第1のステップと、 上記複数のゾーンのうち上記特定パラメータの値に応じ
    た1つのゾーンの代表値を上記各配線と各接続孔との間
    のオーバーラップマージンとして決定する第2のステッ
    プとを備えていることを特徴とする半導体集積回路の設
    計方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の半導体集積回路の設
    計方法において、 上記第2のステップにおけるオーバーラップマージンの
    決定は、上記半導体集積回路の概略的な配置配線を行
    い、その結果から上記特定パラメータの値を求めた後に
    行われるとともに、 上記オーバーラップマージンを決定した後、上記オーバ
    ーラップマージンに応じて上記配置配線を修正するステ
    ップをさらに備えていることを特徴とする半導体集積回
    路の設計方法。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の半導体集積回路の設
    計方法において、 少なくとも上記第2のステップの前に、上記半導体集積
    回路の配置配線を行うステップをさらに備え、 上記第2のステップでは、上記配置配線で定まる各配線
    と各接続孔との間のオーバーラップマージンが上記使用
    条件に適合しない場合には、上記配置配線を修正するこ
    とを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  16. 【請求項16】 請求項13,14又は15記載の半導
    体集積回路の設計方法において、 上記各配線の長さがあらかじめ定められており、 上記第1のステップでは、配線の長さを上記特定パラメ
    ータに含ませて、配線の長さが所定値よりも短いゾーン
    の代表値を配線の長さが所定値以上のゾーンの代表値よ
    りも小さくしておくことを特徴とする半導体集積回路の
    設計方法。
  17. 【請求項17】 請求項13〜16のうちいずれか1つ
    に記載の半導体集積回路の設計方法において、 上記各配線の概略幅があらかじめ定められており、 上記第1のステップでは、配線の概略幅を上記特定パラ
    メータに含ませて、配線の概略幅が所定値以下のゾーン
    の代表値を配線の概略幅が所定値よりも大きいゾーンの
    代表値よりも小さくしておくことを特徴とする半導体集
    積回路の設計方法。
  18. 【請求項18】 請求項13,14又は15記載の半導
    体集積回路の設計方法において、 上記第1のステップでは、上記埋め込み部材に流れる電
    流密度を上記特定パラメータに含ませて、各埋め込み部
    材の電流密度が大きいゾーンほど当該ゾーンの代表値を
    大きくしておくことを特徴とする半導体集積回路の設計
    方法。
  19. 【請求項19】 請求項13,14又は15記載の半導
    体集積回路の設計方法において、 上記第1のステップでは、上記配線と埋め込み部材との
    間に流れる電流が一方向に連続的に流れるゾーン,電流
    が一方向にパルス的に流れるゾーン,電流が双方向に流
    れるゾーンの順に代表値を小さくしておくことを特徴と
    する半導体集積回路の設計方法。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の半導体集積回路の設
    計方法において、 上記一方向に流れる電流の波形がパルス電流か連続電流
    かがさらに定められており、 上記第1のステップでは、上記一方向に流れる電流の波
    形を上記特定パラメータに含ませて、上記一方向に流れ
    る電流がパルス直流であるゾーンの代表値を上記一方向
    に流れる電流が連続電流であるゾーンの代表値よりも小
    さくしておくことを特徴とする半導体集積回路の設計方
    法。
  21. 【請求項21】 請求項13〜20のうちいずれか1つ
    に記載の半導体集積回路の設計方法において、 上記埋め込み部材と配線との間に流れる電流の方向があ
    らかじめ定められており、 上記第1のステップでは、上記電流の方向を上記特定パ
    ラメータに含ませて、埋め込み部材から配線に電流が流
    れるゾーンの代表値を配線から埋め込み部材に電流が流
    れるゾーンの代表値よりも小さくしておくことを特徴と
    する半導体集積回路の設計方法。
  22. 【請求項22】 半導体基板上に形成された素子と、 上記半導体基板上に交互に形成された複数の層間絶縁膜
    及び複数の配線層と、 上記層間絶縁膜に形成された複数の接続孔に埋め込まれ
    た導電性材料からなる埋め込み部材とを備え、 異なる配線層に属する配線間あるいはいずれかの配線層
    に属する配線と上記素子とが上記埋め込み部材により接
    続されており、 上記配線と埋め込み部材との界面における電流の方向,
    電流の波形,配線の材質,埋め込み部材の材質,配線
    長,配線幅,配線面積,配線容積,配線厚及びオーバー
    ラップマージンのうち少なくとも1つを含む特定パラメ
    ータに応じて区画された複数のゾーンごとに共通の接続
    孔の総開口面積及び配線の平面形状が設定されているこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の半導体集積回路にお
    いて、 上記特定パラメータは上記配線の容積を含み、配線の容
    積が所定値よりも小さいゾーンの上記接続孔の総開口面
    積は、配線の容積が所定値以上のゾーンの接続孔の総開
    口面積よりも小さいことを特徴とする半導体集積回路。
  24. 【請求項24】請求項22記載の半導体集積回路におい
    て、 上記特定パラメータは上記埋め込み部材に流れる電流の
    方向を含み、上記埋め込み部材から上記配線に電流が流
    れるゾーンの上記接続孔の総開口面積は、配線から埋め
    込み部材に電流が流れるゾーンの接続孔の総開口面積よ
    りも小さいことを特徴とする半導体集積回路。
  25. 【請求項25】 請求項22記載の半導体集積回路にお
    いて、 上記特定パラメータは上記埋め込み部材に流れる電流の
    波形を含み、上記埋め込み部材に流れる電流の方向が双
    方向であるゾーンの上記接続孔の総開口面積は、電流の
    方向が一方向であるゾーンの接続孔の総開口面積よりも
    小さいことを特徴とする半導体集積回路。
  26. 【請求項26】 請求項22記載の半導体集積回路にお
    いて、 上記半導体基板には、上記素子としてpMISFETと
    nMISFETとが搭載されており、 上記接続孔の総開口面積は、上記埋め込み部材が上記p
    MISFETに接続されるか上記nMISFETに接続
    されるかによって異なるゾーンに属するように決定され
    ていることを特徴とする半導体集積回路。
  27. 【請求項27】 半導体基板上に形成された素子と、 上記半導体基板上に交互に形成された複数の層間絶縁膜
    及び同数の配線層と、 上記層間絶縁膜に形成された複数の接続孔に埋め込まれ
    た導電性材料からなる埋め込み部材とを備え、 異なる配線層に属する配線間あるいはいずれかの配線層
    に属する配線と上記素子とが上記埋め込み部材により接
    続されており、 上記配線と埋め込み部材との界面における電流密度,電
    流の方向,電流の波形,配線の材質,埋め込み部材の材
    質,配線長,配線幅,配線面積,配線厚及び配線容積の
    うち少なくとも1つを含む特定パラメータに応じて区画
    された複数のゾーンごとに共通の上記配線−接続孔間の
    オーバーラップマージンが設定されていることを特徴と
    する半導体集積回路。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の半導体集積回路にお
    いて、 上記特定パラメータは上記電流密度を含み、上記配線−
    接続孔間のオーバーラップマージンは電流密度が大きい
    ゾーンほど大きい値に設定されていることを特徴とする
    半導体集積回路。
  29. 【請求項29】 請求項27記載の半導体集積回路にお
    いて、 上記特定パラメータは上記配線容積を含み、上記配線−
    接続孔間のオーバーラップマージンは配線容積が小さい
    ゾーンほど小さい値に設定されていることを特徴とする
    半導体集積回路。
  30. 【請求項30】 請求項27記載の半導体集積回路にお
    いて、 上記特定パラメータは上記電流の方向を含み、埋め込み
    部材から配線に電流が流れるゾーンのオーバーラップマ
    ージンは配線から埋め込み部材に電流が流れるゾーンの
    オーバーラップマージンよりも小さい値に設定されてい
    ることを特徴とする半導体集積回路。
  31. 【請求項31】 請求項27記載の半導体集積回路にお
    いて、 上記特定パラメータは電流の波形を含み、上記配線と埋
    め込み部材との間に電流が一方向に連続的に流れるゾー
    ン,電流が一方向にパルス的に流れるゾーン,電流が双
    方向に流れるゾーンの順にオーバーラップマージンが小
    さい値に設定されていることを特徴とする半導体集積回
    路。
  32. 【請求項32】 半導体基板上に形成される素子と、上
    記半導体基板上に交互に形成される複数の層間絶縁膜及
    び複数の配線層と、上記層間絶縁膜に形成される複数の
    接続孔に埋め込まれる導電性材料からなる埋め込み部材
    とを備え、異なる配線層に属する配線間あるいはいずれ
    かの配線層に属する配線と上記素子とが上記埋め込み部
    材により接続されている半導体集積回路の設計手順を記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 上記配線と埋め込み部材との界面における耐エレクトロ
    マイグレーションに影響を与える特定パラメータとし
    て、電流の方向,電流の波形,配線の材質,埋め込み部
    材の材質,配線長,配線幅,配線面積,配線容積,配線
    厚及びオーバーラップマージンのうち少なくとも1つを
    含む電流量以外のパラメータを抜き出して、この特定パ
    ラメータに関する使用条件に応じて上記接続孔の許容電
    流量を複数のゾーンに区画し各ゾーン内で共通の代表値
    を設定する第1の手順と、 上記複数のゾーンのうち上記特定パラメータの値に応じ
    た1つのゾーンの代表値を上記接続孔の許容電流量とし
    て決定する第2の手順とを実行させるためのプログラム
    を記録していることを特徴とするコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の記録媒体におい
    て、 上記第2の手順の前に、 上記半導体集積回路の概略的な配置配線を行い、その結
    果に基づき上記各接続孔の総開口面積及び配線の形状を
    上記許容電流量に従って決定する手順と、 上記決定された許容電流量に応じて上記各接続孔の総開
    口面積を決定し、この各接続孔の総開口面積に応じて上
    記配線の形状を修正する手順とをさらに実行させるため
    のプログラムを記録していることを特徴とするコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  34. 【請求項34】 請求項32に記載の記録媒体におい
    て、 上記第2の手順の後、配置配線の結果定まる各接続孔の
    総開口面積が上記使用条件に適合するか否かをチェック
    する手順をさらに実行させるためのプログラムを記録し
    ていることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
  35. 【請求項35】 半導体基板上に形成される素子と、上
    記半導体基板上に交互に形成される複数の層間絶縁膜及
    び複数の配線層と、上記層間絶縁膜に形成される複数の
    接続孔に埋め込まれる導電性材料からなる埋め込み部材
    とを備え、異なる配線層に属する配線間あるいはいずれ
    かの配線層に属する配線と上記素子とが上記埋め込み部
    材により接続されている半導体集積回路の設計手順を記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 上記配線と埋め込み部材との界面における耐エレクトロ
    マイグレーションに影響を与える特定パラメータとし
    て、電流量,電流の方向,電流の波形,配線の材質,埋
    め込み部材の材質,配線長,配線幅,配線面積,配線厚
    及び配線容積のうち少なくとも1つを含むオーバーラッ
    プマージン以外のパラメータを抜き出して、このパラメ
    ータに関する使用条件に応じて配線と上記接続孔との間
    に許容されるオーバーラップマージンを複数のゾーンに
    区画し各ゾーン内で共通の代表値を設定する第1の手順
    と、 上記区画された複数のゾーンのうち上記特定パラメータ
    の値に応じて定まる1つのゾーンの代表値を上記接続孔
    のオーバーラップマージンとして決定する第2の手順と
    を実行するプログラムを記録していることを特徴とする
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  36. 【請求項36】 請求項35記載の記録媒体において、 上記第2の手順におけるオーバーラップマージンの決定
    は、上記半導体集積回路の概略的な配置配線を行った
    後、概略的な配置配線の結果に応じて行われるととも
    に、 上記オーバーラップマージンを決定した後、上記オーバ
    ーラップマージンに応じて上記配線の形状を修正する手
    順をさらに実行させるプログラムを記録していることを
    特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  37. 【請求項37】 請求項35記載の記録媒体において、 上記オーバーラップマージンを決定した後、配置配線の
    結果定まる各配線と各接続孔との間のオーバーラップマ
    ージンが上記使用条件に適合するか否かをチェックする
    手順をさらに実行させるプログラムを記録していること
    を特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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