JP3093204U - 健康器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、仰臥した使用者の腰部又は下
肢部を吊り上げ、腰又は下肢を左右にねじり運動可能な
健康器具を提供する。 【解決手段】 本考案は、略半円形の湾曲部を有するフ
レームと、ベルト体と、前記ベルト体を保持するための
ベルト保持部材とからなり、前記ベルト保持部材が、前
記フレームとの設置箇所を中心に回転可能であるように
前記フレームに設置されてなる健康器具を提供する。こ
れにより、使用者の体型に合わせて腰部又は下肢部を床
面から所望の高さに吊り下げることができ、かつ、健康
器具を左右に揺り動かすことにより、腰又は下肢の左右
のねじり運動が可能になるため、腰痛及び脚の疲労を軽
減又は解消することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、使用者の腰部又は下肢部を吊り上げ、腰又は下肢を左右にねじり運 動可能な健康器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

同じ姿勢を長時間保つということは、立っていても座っていても、腰への負担 が増大しやすい。また、近年は運動不足に陥る人が増大しており、このような人 は慢性的に腰痛になったり、血行不良により脚に蓄積された疲労が解消されにく くなりやすい。腰痛解消の方法としては、腰部を揉み解したり、反らしたり、左 右にねじるなどして腰部の凝りを解消させる等の方法があり、それを補助するさ まざまな腰用健康器具も市販されている。脚の疲労解消方法としては、足裏をツ ボ押器等で刺激したり、脚全体をマッサージしたり、ふくらはぎを圧迫したりす るなどして、血流を促進させる器具等が市販されている。

【０００３】 従来から知られている腰用健康器具としては、具体的には突起物を有する器具 を床に置き、突起物上に腰部をのせて使用者の体重により腰部を刺激するもの、 鉄棒状の器具にぶら下がるものなどが挙げられる。しかしながら、特に腰を左右 にねじるという運動性に優れた器具は少なかった。そこで、腰痛解消用健康器具 として、実用新案登録第３０８５３７３号公報のように仰臥した使用者の腰部を 吊り上げ、背部を大きく反らしながら腰を左右に揺らすための健康器具が考案さ れている。しかしながら、使用者の体型にあわせて任意に健康器具の大きさを調 節させにくいなどの問題点があった。また、このため、脚の疲労を軽減又は解消 するために下肢部を左右にねじり運動させるのには適していなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、使用者の腰部又は下肢部を吊り上げ、腰又は下肢を左右にねじり運 動可能であり、かつ、使用者の体型に柔軟に対応できる健康器具の提供を目的と する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案者は、略半円形の湾曲部を有するフレームと、ベルト体と、ベルト体を 保持するためのベルト体保持部材とからなる健康器具であって、前記ベルト保持 部材が、前記フレームとの設置箇所を中心に回転可能であるように前記フレーム に設置されてなることを特徴とする健康器具を用いることにより、上記課題を解 決できることを見出し、本考案を完成するに至った。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施の形態を、図面を用いて、さらに詳細に説明する。 図１に本考案の一実施形態である健康器具の正面方向から見た説明図を示す。 図２に本考案のフレームの斜視図を示す。図３に本考案のベルト体をベルト体保 持部材に巻きつけた状態の断面を表した説明図を示す。図４に本考案のベルト体 の背面図を示す。図５に本考案の指圧板の平面図を示す。

【０００７】 本考案は、図１に示すように、略半円形の湾曲部を有するフレーム１と、ベル ト体２と、ベルト体を保持するためのベルト体保持部材３とからなり、前記ベル ト保持部材が、前記フレームとの設置箇所を中心に回転可能であるように前記フ レームに設置されてなる健康器具Ｗである。フレーム１及びベルト体保持部材３ の素材としては特に限定されないが、強度及び運びやすさの観点から、スチール 等のように強度に優れた軽金属からなることが好ましい。

【０００８】 本考案におけるフレーム１は、２本の略半円形の湾曲部１ａ、１ａ’、複数の 固定棒１ｂ並びに２本の支持棒１ｃを有してなることがより好ましい。２本の略 半円形の湾曲部１ａ、１ａ’を有することにより、本考案の健康器具Ｗを左右に スムーズに揺り動かすことができるが、さらに、２本の半円状の湾曲部１ａ、１ ａ’は、ゴムが巻きつけられてなることが好ましく、これにより、さらにスムー ズに健康器具を揺り動かすことができるようになる。使用者は床面に仰臥して、 本考案の健康器具Ｗに腰部を支持させ、左右に揺り動かすことにより、吊り上げ られた腰部が左右に揺れ動き、腰部のねじり運動をスムーズに得ることができる ようになる。

【０００９】 また、使用者は床面に仰臥して又は床面に腰を下ろして、本考案の健康器具Ｗ に下肢部を支持させ、左右に揺り動かすことにより、吊り上げられた下肢が左右 に揺れ動くため、下肢に左右のねじり運動を与えることができる。

【００１０】 上記固定棒１ｂの本数及び設置個所は、フレーム１の強度を保ち、半円状の湾 曲部１ａと１ａ’とを固定させることができれば特に限定されないが、フレーム １において等間隔に設置されることがより好ましい。これにより、使用時に使用 者の体重を分散させることができるようになるため、健康器具の使用時に安全性 が確保されやすい。

【００１１】 上記支持棒１ｃは、フレーム１の両端に設置されることが好ましく、フレーム １の強度を保ち、半円状の湾曲部１ａと１ａ’とを固定させるとともに、後述の ベルト体保持部材３を支えることができる。

【００１２】 本考案におけるフレーム１は、さらにグリップ部４を備えてなることが好まし く、グリップ部４はフレームに一体成形されても、後から取付けても構わない。 また、使用者がグリップ部４を握った際に手が滑らないようにするために、ウレ タン等をグリップ部４に具備させることがより好ましい。これにより、本考案の 健康器具を揺り動かしやすくなり、また、使用時に体を十分に支えることができ るために安定感が増大しやすくなる。

【００１３】 本考案におけるベルト体保持部材３は、ベルト体２を固定するために、２本の ベルト保持部３ａ、３ｂを有することが好ましい。これにより、ベルト体２をベ ルト体保持部材３にしっかりと固定することができ、かつ、ベルト体２を任意の 長さに調節することができるようになる。

【００１４】 また、本考案におけるベルト体保持部材３は、ベルト保持部３ａ、３ｂの反対 側において大きく湾曲していることが好ましい。本考案においては、フレーム１ の内側部分の穴にベルト体保持部材３の端部を嵌合させ、ベルト体保持部材３が 抜け落ちないように、フレーム１の内部において前記端部に固定具を溶接させる のが好ましい。ベルト体保持部材３は、図２に示すように、フレーム１との設置 箇所を中心に回転可能であり、支持棒１ｃで係止される構造とする。使用時には ベルト体保持部材３の湾曲部が支持棒１ｃの上部で係止されるように設置するこ とが好ましい。これにより、使用時に使用者の体重をベルト体保持部材３及び支 持棒１ｃで支えることができるようになるため、本考案の健康器具Ｗの使用時に 安全性が確保されやすくなる。

【００１５】 本考案におけるベルト体２は、使用者が仰臥して腰部をベルト体２で支持させ る場合、又は下肢をベルト体２で支持させる場合、腰部又は下肢が床面から所望 の高さで支持されることができるように、すなわち、使用者の体型に合わせて任 意に調節できるように、長さ調節可能であることが好ましい。本考案においては 、図３に示すように設置することが好ましい。これにより、ベルト体２自体には ベルト体２を保持するための特別な部材を必要とすることなく、腰部又は下肢を 床面から所望の高さで支持されることができるようになり、本考案の健康器具Ｗ を使用した際に、腰又は下肢に適度な左右のねじり運動を与えることができるよ うになる。

【００１６】 また、本考案におけるベルト体２には、図４に示すように、ベルト体２をベル ト体保持部材３に設置した際の折り返された部分の裏側の所定の個所に、マジッ クテープ（登録商標）５を取付け、ベルト体２の端部を固定させることもできる 。これにより、ベルト体２の両端が床面に接したり、使用時の妨げとなりにくく なる。

【００１７】 本考案におけるベルト体２の素材としては特に限定されず、例えば、綿、麻等 の天然繊維、ナイロン、ポリウレタン、レーヨン、アセテートレーヨン等の化学 合成繊維が挙げられるが、使用者の腰部を支えるための十分な強度とともに、ク ッション性を高めるために、ナイロンおよび／又はポリウレタンであることが好 ましい。また、吊り上げられた腰部が適度に固定されるように、ベルト体２の中 央部に支持帯部２ａを設けることが好ましい。支持帯部２ａは、例えば、ベルト 体２を縫い押さえて折り目をつけるようにする等の方法により設けることができ る。

【００１８】 また、本考案の健康器具Ｗは、さらに主として天然ゴム及び／又は合成ゴムか らなる指圧板６を備えてなり、指圧板６を挿入可能な筒状の縫い付け部２ｂをベ ルト体２の中央部に縫い付けてなることが好ましく、図４に示すように、縫い付 け部２ｂは上記マジックテープ（登録商標）を取付けた側に縫い付けてなること がより好ましい。本考案における指圧板６は、必要に応じて筒状の縫い付け部２ ｂに挿入し、使用することができる。上記指圧板６は、図５に示すように、略半 球形の突起物７が正方形または長方形の平面部と一体成形されてなることが好ま しい。上記突起物７の配列については特に限定されないが、指圧板６の中心から 左右対称に配置されることが好ましく、また、数については特に限定されないが 、複数設けられることが好ましい。

【００１９】 また、上記指圧板６は、主として天然ゴム及び／又は合成ゴムからなれば、こ れらの配合量やその他の構成成分等については特に限定されない。本考案におい て、合成ゴムとしては、例えば、ポリブタジエンゴム、ブタジエンスチレンゴム 、ポリイソプレンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等が挙げ られ、これらを１種、または２種以上用いてもよい。本考案においては、使用時 に不快感を与えないように、ある程度の柔軟性を有するように成形することが好 ましい。

【００２０】 本考案の健康器具は、使用者の体型に合わせて腰部又は下肢部が任意の高さに 吊り上げられるように支持された状態で、使用者がグリップ部４を握り、左右に 動かすことにより、腰又は下肢の左右ねじり運動を可能にするものである。

【００２１】

【考案の効果】

本考案により、使用者の腰部又は下肢部を、使用者の体型に合わせた任意の高 さに吊り上げるように支持した状態で、腰又は下肢を左右にねじり運動可能であ る健康器具を提供することができ、腰痛及び脚の疲労が軽減又は解消される。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案の一実施形態である健康器具の
正面方向から見た説明図である。

【図２】図２は、本考案のフレームの斜視図である。

【図３】図３は、本考案のベルト体をベルト体保持部材
に巻きつけた状態の断面を表した説明図である。

【図４】図４は、本考案のベルト体の正面図及び背面図
である。

【図５】図５（ａ）、（ｂ）は、本考案の指圧板を例示
した平面図である。

【符号の説明】

Ｗ 健康器具 １ フレーム ２ ベルト体 ３ ベルト体保持部材 ４ グリップ部 ５ マジックテープ（登録商標） ６ 指圧板 ７ 突起物 Ｐ ベルト体保持部材の可動方向

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略半円形の湾曲部を有するフレームと、
   ベルト体と、前記ベルト体を保持するためのベルト体保
   持部材とからなる健康器具であって、 前記ベルト保持部材が、前記フレームとの設置箇所を中
   心に回転可能であるように前記フレームに設置されてな
   ることを特徴とする健康器具。
2. 【請求項２】 前記フレームが、さらにグリップ部を備
   えてなることを特徴とする請求項１記載の健康器具。
3. 【請求項３】 前記ベルト体が、長さ調節可能であるこ
   とを特徴とする請求項１又は２に記載の健康器具。
4. 【請求項４】 前記健康器具が、さらに主として天然ゴ
   ム及び／又は合成ゴムからなる指圧板を備えてなり、前
   記指圧板を挿入可能な筒状の縫い付け部を前記ベルト体
   の中央部に縫い付けてなることを特徴とする請求項１乃
   至３のいずれか一項に記載の健康器具。