JP3092746U - カラット重量測定器 - Google Patents

カラット重量測定器

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JP3092746U JP2002005801U JP2002005801U JP3092746U JP 3092746 U JP3092746 U JP 3092746U JP 2002005801 U JP2002005801 U JP 2002005801U JP 2002005801 U JP2002005801 U JP 2002005801U JP 3092746 U JP3092746 U JP 3092746U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業性を向上させることができるカラット重量
測定器を提供すること。 【解決手段】カラット重量測定器1は、宝石の大きさ寸
法を測定する測定部2と、この測定部2により測定され
た値からカラット重量を求める演算部3と、この演算部
3により求められたカラット重量を表示する表示部4と
を備えている。演算部3は、宝石の比重及びカット係数
を記憶する記憶手段31と、記憶手段31から所定の比
重及びカット係数を選択する選択手段32と、選択手段
32により選択された比重及びカット係数、測定部2の
検出手段25により検出された値に基づきカラット重量
を演算する演算手段33とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、宝石のカラット重量を測定するためのカラット重量測定器に関する 。
【0002】
【背景技術】
宝石の品質は、カット、色等の様々な観点から評価されるが、そのうちの一つ に宝石の重量(カラット重量)による評価がある。このカラット重量による評価 は全世界で広く採用されている。 宝石のカラット重量は、宝石を電子天秤等で秤量することにより測定される。 しかし、宝石が既にリング等の台座に取り付けられていると、電子天秤等で宝石 自身の重量を秤量することができない場合がある。 この場合には、ダイアル表示式のゲージ等で宝石の大きさ寸法(深さ寸法、ガ ードル部の径寸法)を測定し、これらを掛け合わせた値に、宝石の比重、カット の係数を掛け合わせることで、カラット重量を算出している。 このカラット重量の計算を容易かつ迅速に行うために、カラット換算表を作り 、宝石の大きさ寸法の測定結果をこの換算表に当てはめることで、カラット重量 を算出できるようにしている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】 Kassoy, Inc. 、”Kassoy's jewelers gauges”、[online]、[平成14年9月 4日検索]、インターネット<URL:http://www.kassoy.com./gauges01.htm>
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このようなカラット換算表を用いた方法では、カラット換算表への測 定数値の入れ間違い等が起こりやすく、計算を慎重に行わなければならないので 、作業性の向上を図ることが困難である。
【0005】 本考案の目的は、作業性を向上させることができるカラット重量測定器を提供 することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、本考案は以下の構成を採用して前記目的を達成しようとするもので ある。 具体的には、本考案のカラット重量測定器は、カットが施され、クラウン部と パビリオン部とガードル部とを有する宝石のカラット重量を測定するカラット重 量測定器であって、宝石の大きさ寸法を測定する測定部と、この測定部により測 定された値からカラット重量を求める演算部と、この演算部により求められたカ ラット重量を表示する表示部とを備え、前記測定部は、ベースと、このベースの 長手方向に沿って移動可能に設けられた可動部材と、前記ベース及び可動部材に 対向して設けられ、前記宝石のガードル部の互いに直交する第1の径及び第2の 径を測定する一対の第1のジョーと、前記ベース及び可動部材に対向して設けら れ、前記宝石の深さ寸法を測定するためのピンが先端部に形成された一対の第2 のジョーと、前記ベースに対する可動部材の移動量を検出する検出手段とを備え 、前記演算部は、宝石の比重及び形状に基づくカット係数を選択する選択手段と 、前記選択手段により選択された比重及びカット係数と前記測定部の検出手段に より検出された値とに基づいて宝石のカラット重量を算出する演算手段とを備え ていることを特徴とする。
【0007】 ここで、宝石の比重及び形状に基づくカット係数は、予め記憶されていてもよ く、また、外部から入力されるものであってもよい。 また、表示部としては、例えば、液晶等の画面に表示するものであってもよく 、紙等に打ち出して表示するものであってもよい。
【0008】 この構成の本考案では、宝石の寸法の測定と、カラット重量の計算との二つの 操作をカラット重量測定器で行うことができる。そのため、ゲージ等で宝石の大 きさ寸法を測定した後、換算表を用いてカラット重量を算出する従来の方法に比 べ、作業性の向上を図ることができる。 また、従来のようにカラット換算表による換算を行う必要がないので、測定値 の入れ間違いや計算ミスを防止でき、得られたカラット重量の値の信頼性を向上 させることができる。
【0009】 通常、宝石が取り付けられた台座の底面には、孔が形成されている。この孔に 一方の第2の測定ジョーの先端部に設けられたピンを挿入し、台座にはめ込まれ ている宝石のパビリオン部にピンを当接させる。そして、他方の第2のジョーの ピンを宝石のクラウン部に当接させる。これにより、宝石が台座に取り付けられ ている場合であっても、宝石の深さ寸法を正確に測定することが可能となる。ま た、一対の第1の測定ジョーにより宝石を挟み込み測定することができるので、 第1の径及び第2の径も正確に測定することができる。このように、本考案では 、先端部にピンが設けられた第2のジョーと第1のジョーとを有しているので、 台座に取り付けられている宝石のカラット重量を高い精度で測定することができ る。
【0010】 この際、前記演算部は、複数種類の宝石の比重及び複数のカット係数を記憶す る記憶手段を有し、前記選択手段は前記記憶手段から所定の宝石の比重及びカッ ト係数を選択することが好ましい。 記憶手段に宝石の比重等が記憶されておらず、測定時に比重等を入力する場合 には、宝石の比重等を調べたり、入力したりする手間を要する。また、記憶手段 に一種類の宝石の比重等しか記憶されていない場合には、特定の宝石のカラット 重量しか測定できず、不便である。 本考案では、予め記憶手段に複数種類の宝石の比重等を記憶させているので、 測定器を様々な種類の宝石に使用することができ、カラット重量測定器の利便性 を向上させることができる。
【0011】 さらに、前記演算部は、宝石のカット状態に応じた補正値を選択する補正値選 択手段と、前記補正値選択手段により選択した補正値に基づき、前記演算手段に よる演算結果を補正する補正手段とを備え、前記表示部は、補正後の演算結果を 表示することが好ましい。 より正確なカラット重量を測定するには、宝石のカット状態を考慮しなければ ならない。本考案のように補正値選択手段及び補正手段を設けることで、算出さ れるカラット重量の値の信頼性をさらに向上させることができる。
【0012】 また、前記演算部は前記宝石のカット状態に応じた複数の補正値を予め記憶す る記憶手段を有し、前記補正値選択手段は、前記記憶手段から所定の補正値を選 択することが好ましい。 補正値を入力し、これを補正値選択手段に選択させ、補正手段により補正を行 わせてもよいが、この場合には入力の手間がかかる。これに対し、本考案では、 複数の補正値を予め記憶手段に記憶させておくことで、入力の手間を省くことが でき、カラット重量測定器の使いやすさを向上させることができる。
【0013】 また、前記測定部のベースの一端に設けられ、前記表示部が形成された略直方 体形状のケースを備え、前記第1及び第2のジョーの長手方向と直交する前記ケ ースの側面には、前記可動部材を移動させるための操作部が設けられていること が好ましい。 ケースの側面に可動部材の操作部を設けたため、一方の手でケースを把持しな がら、可動部材の移動を行うことが可能となる。そのため、他方の手で宝石を固 定させることができるので、宝石の大きさ寸法の測定が行いやすくなる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。 図1には、本実施形態のカラット重量測定器1が示されている。このカラット 重量測定器1は、例えば、台座であるリング110に取り付けられた宝石100 のカラット重量を測定するものである。この宝石100は、図2及び図3に示す ようにカットが施され、クラウン部101とパビリオン部102とガードル部1 03とを有し、パビリオン部102はリング110に埋め込まれ、ガードル部1 03よりも上のクラウン部101はリング110から突出する。 図1及び図4に示すように、カラット重量測定器1は、宝石100の大きさ寸 法を測定する測定部2と、この測定部2により測定された値からカラット重量を 求める演算部3と、この演算部3により求められたカラット重量を表示する表示 部4とを備えている。
【0015】 測定部2は、ベース21と、一対の第1のジョー22A,22Bと、一対の第 2のジョー23A,23Bと、ベース21の長手方向へ移動可能に設けられた可 動部材24と、検出手段25とを備えている。 第1のジョー22A,22Bは、宝石100のガードル部103の互いに直交 する第1の径W及び第2の径L(図2参照)を測定するものである。 第2のジョー23A,23Bは、宝石100の深さ寸法D(図3参照)を測定 するものである。第2のジョー23A,23Bの先端部には、ベース21の長手 方向と平行に延びるピン231A,231Bが対向配置されて設けられている。 ピン231Aの長さ寸法は、ピン231Bの長さ寸法よりも短い。
【0016】 このようなジョー22A,22B,23A,23Bのうち、第1のジョー22 A及び第2のジョー23Aは一体成形されており、ベース21の基端側に固定さ れている。 また、第1のジョー22B及び第2のジョー23Bも一体成形されており、そ れぞれ第1のジョー22A及び第2のジョー23Aに対向するように可動部材2 4に取り付けられている。この一体化された第1のジョー22B及び第2のジョ ー23Bには、カバー241が取り付けられており、このカバー241の表面に は凸部242が形成されている。
【0017】 検出手段25は、可動部材24の移動量を検出するものであり、センサ251 と、復調回路252と、計数回路253とを有している。 センサ251は、可動部材24に設けられている。このセンサ251としては 、例えば、ベース21の長手方向に沿って一定ピッチ間隔で設けられた複数の電 極(スケール)と静電容量結合する複数の電極を有し、可動部材24の移動に伴 って変化する静電容量から可動部材24の移動量を検出する静電容量式測長セン サ、あるいは、他の公知のセンサを利用できる。センサ251からの出力は、復 調回路252を介し、計数回路253において可動部材24の移動量に対応する 数のパルス数として計数されたのち、計数値として検出される。
【0018】 演算部3は、宝石の比重及びカット係数を記憶する記憶手段31と、記憶手段 31から所定の比重及びカット係数を選択する選択手段32と、選択手段32に より選択された比重及びカット係数、測定部2の検出手段25により検出された 値に基づきカラット重量を演算する演算手段33とを備えている。
【0019】 記憶手段31は、例えば、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)などであり、複数種類の宝石の比重及びカット係数を記憶して いる。例えば、本実施形態では、ダイアモンド(DA)、エメラルド(EM)、 アレキサンドライト(AL)、コランダム(CR)の四種類の宝石の比重が記憶 されている。また、ラウンドブリリアントカット、スクエアカット、マーキース カット、ペアーシェイプカット、オーバルカット、カボションカットの6種類の カットに基づくカット係数が記憶されている。
【0020】 選択手段32は、記憶手段31に記憶された複数種類の比重及びカット係数か ら所定のものを選択する機能を有し、後述するFunction/Enterスイッチ511及 びSelect/Cancelスイッチ512を含んで構成されている。 演算手段33は演算回路331を有し、計数値、比重及びカット係数を次の式 (1)に入力して演算を行う。 カラット重量=宝石の比重×カット係数×第1の径W×第2の径L×深さ寸法 D・・・(1)
【0021】 さらに、演算部3は、宝石100のカット状態に応じた複数の補正値を予め記 憶する記憶手段34と、この記憶手段34から補正値を選択する補正値選択手段 35と、この補正値選択手段35により選択された補正値に基づきカラット重量 を補正する補正手段36とを有している。 記憶手段34には、−2%、3%、5%、8%の4種類の補正値が記憶されて いる。 補正値選択手段35は、4種類の補正値から一種類の補正値を選択するもので あり、選択手段32と同様に、後述するFunction/Enterスイッチ511及びSele ct/Cancelスイッチ512を含んで構成されている。 また、補正手段36は、演算手段33により算出されたカラット重量に選択し た補正値を加算するものであり、加算回路361を備えている。
【0022】 表示部4は、演算手段33により算出されたカラット重量及び補正手段36に より補正されたカラット重量等を表示するものであり、液晶の画面を有している 。
【0023】 このような構成のカラット重量測定器1は、ベース21の先端に取り付けられ たケース5を備えており、このケース5に前述した演算部3及び測定部2の検出 手段25が収納されている。ケース5は、略直方体形状であり、第1のジョー2 2A,22B及び第2のジョー23A,23Bの長手方向と平行な表面51及び 裏面(図示略)と、前記長手方向と直交する2つの側面とを有している。
【0024】 表面51には、前述した表示部4が形成され、また、握りやすさを向上するた めシボパターンが形成されている。さらに、この表面51には、Function/Enter スイッチ511及びSelect/Cancelスイッチ512等の操作スイッチが設けられ ている。Function/Enterスイッチ511及びSelect/Cancelスイッチ512を操 作することで宝石100の比重、カット係数、補正値を選択し、確定することが できる。
【0025】 2つの側面のうち、第2のジョー23A,23B側の側面(図示略)には、ク ランプねじ521が設けられている。このクランプねじ521は可動部材24を ベース21に対して固定するものである。 また、2つの側面のうち第1のジョー22A,22B側の側面53には可動部 材24を移動させるための操作部531が設けられている。この操作部531は 、レバー532と、このレバー532をベース21の長手方向に沿って移動させ るレール533とを備えている。このレール533は、側面53を切り欠いて形 成されている。レバー532をレール533の基端側(ベース21側)に移動さ せると、可動部材24がベース21の基端側に移動する。また、このレバー53 2をレール533の先端側に移動させると、可動部材24がベース21の先端側 に移動する。
【0026】 次に、図5のフローチャート及び図6から図12を用いてこのようなカラット 重量測定器1を用いた測定方法について説明する。 まず、Select/Cancelスイッチ512を押し、宝石100の比重を選択する( S1)。宝石の比重は宝石の種類によって異なるため、カラット重量測定器1で は、宝石の種類を選択することにより宝石の比重を選択する構成となっている。 図6に示すように、表示部4には、DA、EM、AL、CRの宝石の種類を示す 文字が表示され、Select/Cancelスイッチ512を押すごとに、DA、EM、A L、CRの文字が順に点滅する。Function/Enterスイッチ511を押し、宝石の 種類を決定することで、比重が確定する。 本実施形態では、宝石100はダイアモンドであるため、DA(比重3.52 )を選択する。
【0027】 再度、Select/Cancelスイッチ512を押し、宝石100のカット係数を選択 する(S2)。 このとき図7に示すように、宝石のカットの種類を示す6種類のピクトグラム が表示部4に表示され、Select/Cancelスイッチ512を押すごとに、ピクトグ ラムが順に点滅する。Function/Enterスイッチ511を押すことで、宝石100 のカットが決定され、これによりカット係数が確定する。本実施形態では、宝石 100は、ラウンドブリリアントカットであるため、黒丸のピクトグラム(カッ ト係数0.001733)を選択する。
【0028】 次に、宝石100の大きさ寸法の測定を行う(S3)。 第1のジョー22A,22Bで宝石100のガードル部103を挟み込み、第 1の径Wを測定する。同様の方法で第2の径Lを測定する。 さらに、第2のジョー23A,23Bを用いて宝石100の深さ寸法Dを測定 する。図8に示すように、第2のジョー23Bの先端部に設けられたピン231 Bを宝石100のリング110の底面に形成された孔(図示略)に挿入し、宝石 100のパビリオン部102に当接させる。また、第2のジョー23Aの先端部 に設けられたピン231Aを宝石100のクラウン部101に当接させる。これ により宝石100の深さ寸法Dが測定される。 この際、図9に示すように、各測定結果は表示部4にデジタル表示される。Fu nction/Enterスイッチ511を押すと測定値が確定する。すると、演算手段33 により演算が行われ(S4)、図10に示すように演算結果が表示部4に表示さ れる(S5)。 本実施形態では、W=6.40mm、L=6.42mm、D=4.00mmであ り、1.00ctとなる。
【0029】 次に、算出されたカラット重量の値が補正が必要かどうか目視で判断する(S 6)。 補正が必要な場合には、Select/Cancelスイッチ512を押し、さらに、Funct ion/Enterスイッチ511を押す。これにより表示部4には、図11に示すよう に−2%、3%、5%、8%の補正値が表示され、補正値を選択できるようにな る(S7)。Select/Cancelスイッチ512を押すごとに、補正値が順に点滅す る。Function/Enterスイッチ511を押すと補正値が確定する。 これにより演算結果に補正が行われ(S8)、図12に示すように、表示部4 に補正後のカラット重量値が表示される(S9)。 本実施形態では補正値3%を選択したので、補正後のカラット重量は1.03 ctとなる。
【0030】 従って、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。 宝石100の寸法の測定と、カラット重量の計算との二つの操作をカラット重 量測定器1で行うことができる。そのため、ゲージ等で宝石100の大きさ寸法 を測定した後、換算表を用いてカラット重量を算出する従来の方法に比べ、作業 性の向上を図ることができる。 また、従来のようにカラット換算表による換算を行う必要がないので、換算表 への測定値の入れ間違いや計算ミスが防止でき、得られたカラット重量の値の信 頼性を向上させることができる。
【0031】 カラット重量測定器1は、第1のジョー22A,22Bが設けられており、こ の第1のジョー22A,22Bで宝石100のガードル部103を挟み込んで第 1の径W及び第2の径Lを測定することができるので、正確な測定を行うことが 可能である。また、第2のジョー23Bの先端部のピン231Bをリング110 の孔に挿入し、第2のジョー23Aの先端部のピン231Aを宝石100のクラ ウン部101に当接させることで、宝石100がリング110等の台座に取り付 けられている場合であっても、宝石100の深さ寸法Dを正確に測定することが 可能となる。このように、先端部にピン231A,231Bが設けられた第2の ジョー23A,23Bと第1のジョー22A,22Bとを有しているので、リン グ110等の台座に取り付けられている宝石100のカラット重量を高い精度で 測定することができる。
【0032】 演算部3は記憶手段31を有し、この記憶手段31には、予め複数種類の宝石 の比重等を記憶させている。そのため、カラット重量測定器1を複数種類の宝石 の測定に使用することができ、カラット重量測定器1の利便性を向上させること ができる。
【0033】 さらに、より正確なカラット重量を測定するには、宝石100のカット状態を 考慮してカラット重量を算出する必要がある。本実施形態では、補正値選択手段 35及び補正手段36を設けることで、算出されるカラット重量の値の信頼性を さらに向上させることができる。 また、記憶手段34には、複数の補正値が予め入力されているので、補正値入 力の入力の手間を省くことができ、カラット重量測定器1の使いやすさを向上さ せることができる。
【0034】 宝石100のカット係数選択の際に、表示部4には宝石のカット形状を示すピ クトグラムが表示される。これにより測定者は宝石100のカットの種類を容易 に判別することができ、カラット重量の測定が行いやすくなる。 また、ケース5の側面53に可動部材24の操作部531を設けたため、一方 の手でケース5を把持しながら、可動部材24の移動を行うことが可能となる。 そのため、他方の手で宝石100を固定させることができるので、宝石100の 大きさ寸法の測定が行いやすくなる。 さらに、本実施形態では、ケース5に表示部4が形成されているので、測定結 果をすぐに確認し把握することができる。
【0035】 なお、本考案は前述の実施形態に限定されるものではなく、本考案の目的を達 成できる範囲での変形、改良等は本考案に含まれるものである。 例えば、前記実施形態では、ケース5の側面53の操作部531は、レバー5 32と、レール533を有する構成としたが、これに限らず、例えば、操作部は 、押圧ローラ等であってもよい。 また、操作部531は設けられていなくてもよく、直接可動部材24を手で動 かしてもよい。
【0036】 さらに、前記実施形態では、記憶手段34、31に補正値や、宝石の比重等を 記憶させたが、記憶手段34,31はなくてもよい。この場合、補正値や宝石1 00の比重とを測定する度に入力すればよい。このようにすれば、入力の手間が かかるものの、構成部品の点数を削減することができ、カラット重量測定器を安 価なものとすることができる。 また、正確なカラット重量の算出が要求されない場合には、補正手段36は設 けられていなくてもよい。補正手段36を省くことでカラット重量測定器を安価 なものとすることができる。
【0037】 前記実施形態では、ケース5の中に演算部3及び測定部2の検出手段25が収 納されているとしたが、これらはケース5内に収納されていなくてもよ。例えば 、演算部3をパソコン等に設け、宝石100の大きさ寸法の測定結果をパソコン に送信し、演算部3により演算するものとしてもよい。 また、前記実施形態では、表示部4は液晶の画面であるとしたが、これに限ら ず、紙等に打ち出して表示するものであってもよい。また、演算結果は表示部4 に表示されるだけでなく、演算結果を信号として外部へ出力できるようにしても よい。
【0038】
【考案の効果】
このような本考案によれば、作業性を向上させることができるカラット重量測 定器を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態にかかるカラット重量測定器
を示す斜視図である。
【図2】宝石の平面図である。
【図3】宝石を示す正面図である。
【図4】前記カラット重量測定器を示すブロック図であ
る。
【図5】前記カラット重量測定器を用いた測定手順を示
すフローチャートである。
【図6】前記カラット重量測定器の表示部の表示状態を
示す図である。
【図7】前記カラット重量測定器の表示部の表示状態を
示す図である。
【図8】宝石の深さ寸法の測定方法を示す図である。
【図9】前記カラット重量測定器の表示部の表示状態を
示す図である。
【図10】前記カラット重量測定器の表示部の表示状態
を示す図である。
【図11】前記カラット重量測定器の表示部の表示状態
を示す図である。
【図12】前記カラット重量測定器の表示部の表示状態
を示す図である。
【符号の説明】
1 カラット重量測定器 2 測定部 3 演算部 4 表示部 5 ケース 21 ベース 22A,22B 第1のジョー 23A,23B 第2のジョー 24 可動部材 25 検出手段 31 記憶手段 32 選択手段 33 演算手段 34 記憶手段 35 補正値選択手段 36 補正手段 52 側面 100 宝石 101 クラウン部 102 パビリオン部 103 ガードル部 231A,231B ピン 531 操作部

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カットが施され、クラウン部とパビリオ
    ン部とガードル部とを有する宝石のカラット重量を測定
    するカラット重量測定器であって、 宝石の大きさ寸法を測定する測定部と、この測定部によ
    り測定された値からカラット重量を求める演算部と、こ
    の演算部により求められたカラット重量を表示する表示
    部とを備え、 前記測定部は、ベースと、このベースの長手方向に沿っ
    て移動可能に設けられた可動部材と、前記ベース及び可
    動部材に対向して設けられ、前記宝石のガードル部の互
    いに直交する第1の径及び第2の径を測定する一対の第
    1のジョーと、前記ベース及び可動部材に対向して設け
    られ、前記宝石の深さ寸法を測定するためのピンが先端
    部に形成された一対の第2のジョーと、前記ベースに対
    する可動部材の移動量を検出する検出手段とを備え、 前記演算部は、宝石の比重及び形状に基づくカット係数
    を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された
    比重及びカット係数と前記測定部の検出手段により検出
    された値とに基づいて宝石のカラット重量を算出する演
    算手段とを備えていることを特徴とするカラット重量測
    定器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカラット重量測定器に
    おいて、 前記演算部は、複数種類の宝石の比重及び複数のカット
    係数を記憶する記憶手段を有し、 前記選択手段は前記記憶手段から所定の宝石の比重及び
    カット係数を選択することを特徴とするカラット重量測
    定器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のカラット重量測定器に
    おいて、 前記演算部は、宝石のカット状態に応じた補正値を選択
    する補正値選択手段と、 前記補正値選択手段により選択した補正値に基づき、前
    記演算手段による演算結果を補正する補正手段とを備
    え、 前記表示部は、補正後の演算結果を表示することを特徴
    とするカラット重量測定器。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のカラット重量測定器に
    おいて、 前記演算部は、宝石のカット状態に応じた補正値を選択
    する補正値選択手段と、 前記補正値選択手段により選択した補正値に基づき、前
    記演算手段による演算結果を補正する補正手段とを備
    え、 前記表示部は、補正後の演算結果を表示することを特徴
    とするカラット重量測定器。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のカラット重量測定器に
    おいて、 前記演算部は前記宝石のカット状態に応じた複数の補正
    値を予め記憶する記憶手段を有し、 前記補正値選択手段は、前記記憶手段から所定の補正値
    を選択することを特徴とするカラット重量測定器。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のカラット重量測定器に
    おいて、 前記演算部は前記宝石のカット状態に応じた複数の補正
    値を予め記憶する記憶手段を有し、 前記補正値選択手段は、前記記憶手段から所定の補正値
    を選択することを特徴とするカラット重量測定器。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のカラット重量測定器に
    おいて、 前記測定部のベースの一端に設けられ、前記表示部が形
    成された略直方体形状のケースを備え、 前記第1及び第2のジョーの長手方向と直交する前記ケ
    ースの側面には、前記可動部材を移動させるための操作
    部が設けられていることを特徴とするカラット重量測定
    器。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のカラット重量測定器に
    おいて、 前記測定部のベースの一端に設けられ、前記表示部が形
    成された略直方体形状のケースを備え、 前記第1及び第2のジョーの長手方向と直交する前記ケ
    ースの側面には、前記可動部材を移動させるための操作
    部が設けられていることを特徴とするカラット重量測定
    器。
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