JP3092552U - 自動二輪車用ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 従来の自動二輪車用ランプにおける赤色や黄
色のインナーレンズを組み合わせたランプは複雑であっ
たが、シンプルな着色インナーレンズで構成されるラン
プを提供する。 【解決手段】 ランプ１を形成するベース２に固定した
一定の高さの支持具７ａの上部に、電球５を覆うカバー
体８の一側面部に一定の大きさの開口部１２を形成した
上部に、通し穴９付き保持板１０を一体形成して成る赤
色の着色インナーレンズ１１を、前記支持具７ａ上に位
置させたうえで、透明アウターレンズを重ねてから、両
側に設けた通し穴９及び着色インナーレンズ１１の通し
穴９を介して、支持具７ａにネジ４留めしたテールラン
プ用のランプ１を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動二輪車に備えられるランプが、透明アウターレンズの内側にシ ンプルな着色インナーレンズを組み合わせたランプに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動二輪車に備えられるランプ類としては、前部のヘッドランプをはじ め後部のテールランプや方向指示器となるウインカーランプなどあるが、その中 でテールランプやウインカーランプは、車両法によりテールランプは赤色とし、 ウインカーランプは黄色（オレンジ色も含む）にそれぞれ発光するものと規定さ れている。

【０００３】 そのランプにおける一般的な構成は、内部に発光源となる電球を備えたランプ を形成する際、前記電球を覆うアウターレンズを赤色又は黄色のものを選択して 、それぞれ目的とする車両用ランプを形成している。

【０００４】 また、この他にはアウターレンズを透明なものを採用し、その内部に備える電 球を赤色又は黄色などに着色した発光体を採用することで同じ効果を得るランプ も提供されている。

【０００５】 さらに公知公開される同じ目的の技術としては、実開昭６３−１６０２８７に 開示される二輪車用リアコンビネーションランプなる技術であり、その構成を詳 述すると、テールランプ用アッパーレンズをリアカウルと一体成形し、そのラン プレンズ部にベースを連設した前記ベース内部にテール用バルブ（電球）とテー ル用インナーレンズを配設し、さらにベースの一側面に開口部を設けて、この部 分にライセンス用（ナンバープレート）の透明インナーレンズを設け、かつ後方 側には赤色に着色したテール用インナーレンズを配設した外側に、クリアなラン プレンズ部を密着形成することで、一つの電球でテールランプ用の赤色発光と、 ライセンス用の照明光を得られるリアコンビネーションランプの技術である。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

以上のような自動二輪車用ランプの技術があるが、しかしそれぞれ以下に示す ような不便や欠点があった。 まず、アウターレンズを透明としたランプに、赤色又は黄色に着色した電球を 組み合わせるタイプは、ウインカーランプの場合はよいが、ナンバープレートの 上部位に位置するテールランプに採用した場合は、ナンバープレートまで赤色光 で照らされるので採用できず、採用する場合はプレート用の発光源を別に備えな ければならなかった。

【０００７】 さらに実開昭６３−１６０２８７に開示されるランプは、クリアなランプレン ズ部の内部に赤色のテール用インナーレンズとライセンス用の透明インナーレン ズを組み合わせたランプであり、確かに一つの電球でテール用の赤色発光と、ラ イセンス用の照明を得られる構成であるが、テールランプ用アッパーレンズをリ アカウルと一体成形するとともに、内部の着色インナーレンズや透明インナーレ ンズ含めて、いずれも一体形成して成るリアコンビネーションランプであるので 、構成部材も多くなることはもとより、コスト高になることも避けられないなど の不便や欠点の多いランプの技術である。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、以上のような従来の技術がもつ不便や欠点を解消した自動二輪車用 ランプを提供するものであり、その構成はテールランプやウインカーランプいず れもベースに組み合わせるアウターレンズは透明なクリアとし、かつ二本のネジ で留められるタイプを対象とするが、内部の電球は別体に形成するシンプルな形 の黄色又は赤色のインナーレンズで覆うことで、目的とする赤色のテールランプ 又は黄色のウインカーランプを容易に形成できるものとする。

【０００９】

【考案の実施の形態】 以上のような着色インナーレンズ１１を組み合わせたランプ１を構成するが、 まずウインカータンプについては、電球５を位置したベース２と透明アウターレ ンズ３の間に、保持板１０付きカバー体８で成る黄色（オレンジ色も含む）の着 色インナーレンズ１１を介在することで、黄色発光するウインカーランプ用のラ ンプ１を形成する。

【００１０】 次にテールランプは、前記ウインカーランプと基本構成は同じで、赤色の着色 インナーレンズ１１を採用するが、二輪車の後方下部に位置するナンバープレー トの照明も兼ねるように、赤色の着色インナーレンズ１１を形成するカップ状の カバー体８の一側面に開口部１２を設けることで、正面及び周囲は赤色発光する が、下方は電球５そのままの黄白色光ｂでナンバープレートＡを照らせるテール ランプ用のランプ１とするが、さらに具体的な実施例を次に示する。

【００１１】

【実施例】

実施例１ 本考案の実施例１におけるランプを図１の分解斜視図を参照して説明する。 この実施例における自動二輪車用のランプ１は、一般的な形態を成すウインカ ーランプを対象とし、まずランプ１のベース２に組み合わされる透明アウターレ ンズ３がネジ４留めされるタイプである。まず前記するベース２の中央に電球５ を位置させた左右に、一定の高さの棒端部にネジ穴６を設けた支持具７，７上部 に、前記の電球５を覆うカップ状のカバー体８の上部左右に、一定長に延長した 通し穴９付き保持板１０を一体形成して成る黄色の着色インナーレンズ１１を位 置したうえで、その上部に透明アウターレンズ３を重ねてから、両側に設けた通 し穴９及び着色インナーレンズ１１の通し穴９それぞれを介して、支持具７，７ にネジ４留め形成したウインカーランプ用のランプ１を構成する。

【００１２】 実施例１に示すランプ１は、ウインカーランプを対象とするものであるので、 透明アウターレンズ３と電球５の間に介在させる着色インナーレンズ１１は黄色 タイプを組み合わせるだけで、容易にウインカーランプを形成できるとともに、 その着色インナーレンズ１１はカップ状のカバー体８上部の左右に通し穴９付き 保持板１０を設けた極めてシンプルな構成であるので、取り付け取り外しはもと より、製造コストも安価に提供できるランプを形成する。

【００１３】 実施例２ 実施例２におけるランプを図２に示す分解斜視図と図３に示す縦断面図及び図 ４に示すＡ−Ａ線断面図を参照して説明する。 実施例２におけるランプ１は、二輪車の後部用テールランプを対象とするもの であり、まずランプ１を形成するベース２の中央に電球５を位置した左右に、一 定の高さで上部を曲げた板状のネジ穴６付き支持具７ａ，７ａをベース２にネジ ４留めした前記支持具７ａ上部に、電球５を覆うカップ状のカバー体８の一側面 部に、一定の大きさに欠いた開口部１２を形成した前記開口部１２と直交する左 右上部に一定長の通し穴９付き保持板１０を一体形成して成る赤色の着色インナ ーレンズ１１を、前記支持具７ａ上に位置させた上にクリアな透明アウターレン ズ３を重ねてから、両側に設けた通し穴９及び着色インナーレンズ１１の通し穴 ９を介して、支持具７ａ，７ａにネジ４留めして成るテールランプ用のランプ１ を構成する。

【００１４】 実施例２に示すランプ１はテールランプを形成するが、基本構成は前記実施例 １と同様であり、採用する着色インナーレンズ１１は赤色であること以外に、前 記着色インナーレンズ１１を形成するカバー体８の一側面に開口部１２を設けて いるので、透明アウターレンズ３を透過する光りは、図４に示すように開口部１ ２側は電球５そのままの黄白色光ｂをナンバープレートＡに当てられ、それ以外 の部分は赤色の着色インナーレンズ１１による赤色光ｃさせられることにより、 一つの電球５でテール用とナンバープレート用に対応するランプ１を構成する。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の自動二輪車用ランプは以上のような構成であるので、次に示すような 特徴や効果を提供する。 本案におけるランプは、従来一般的に多く用いられるランプの形で、かつアウ ターレンズを透明素材としたランプ内には、電球を覆う保持板付きカバー体で成 る極めてシンプルな赤色又は黄色の着色インナーレンズを、前記透明アウターレ ンズとの間に介在するだけのシンプルな構成であるため、テールランプ又はウイ ンカーランプいずれも容易に形成できる。

【００１６】 加えて、実施例２における着色インナーレンズは赤色であるとともに、カバー 体の一側部に開口部を設けているので、正面及び周囲は赤色発光するが、ナンバ ープレート側は前記開口部により電球色そのままの黄白色光で照らすことができ る着色インナーレンズを組み合わせるだけで、テール用赤色発光とナンバープレ ート用の照明が一つの電球で行えるランプであり、前記ウインーランプ含めてい ずれもシンプルな構成にして取り扱い易く、コストも安価に提供できる自動二輪 車用ランプを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の自動二輪車用ランプの実施例１を示す
分解斜視図である。

【図２】実施例２のランプを示す分解斜視図である。

【図３】実施例２のランプを示す縦断面図である。

【図４】実施例２のランプを示すＡ−Ａ線断面図であ
る。

【符号の説明】

１・ランプ ２・ベース ３・透明アウターレンズ ４・ネジ ５・電球 ６・ネジ穴 ７・支持具 ７ａ・支持具 ８・カバー体 ９・通し穴 １０・保持板 １１・着色インナーレンズ １２・開口部 Ａ・ナンバープレート ｂ・黄白色光 ｃ・赤色光

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランプを形成するベースの中ほどに電球
   を位置した左右にネジ穴付き支持具を固定し、該支持具
   の上部に、前記電球を覆うカバー体左右に通し穴付き保
   持板を設けた着色インナーレンズを位置させた上部に、
   透明アウターレンズを組み合わせて成る構成を特徴とす
   る自動二輪車用ランプ。
2. 【請求項２】 着色イナーレンズが黄色の素材で形成さ
   れる請求項１に記載する自動二輪車用ランプ。
3. 【請求項３】 着色インナーレンズが赤色の素材であ
   り、かつ前記着色インナーレンズを形成するカバー体の
   一側面に開口部を設けて成る請求項１に記載する自動二
   輪車用ランプ。