JP3092430U - 発光装身具 - Google Patents
発光装身具Info
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- JP3092430U JP3092430U JP2002004960U JP2002004960U JP3092430U JP 3092430 U JP3092430 U JP 3092430U JP 2002004960 U JP2002004960 U JP 2002004960U JP 2002004960 U JP2002004960 U JP 2002004960U JP 3092430 U JP3092430 U JP 3092430U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 使用者に装着されて光を発する発光装身具と
して、明瞭で興趣に富んだ発光表現ができるようにす
る。 【解決手段】 複数の発光領域52a〜56cによる発
光のパターンが経時的に変化する発光表示面20と、発
光領域52a…を発光させる電源部と発光領域52a…
の発光を制御する制御部とを有し前面に発光表示面20
を支持する本体部と、本体部に配置され、装身具10を
使用者に着脱自在に装着する吊下環12などの装着手段
とを備える。
して、明瞭で興趣に富んだ発光表現ができるようにす
る。 【解決手段】 複数の発光領域52a〜56cによる発
光のパターンが経時的に変化する発光表示面20と、発
光領域52a…を発光させる電源部と発光領域52a…
の発光を制御する制御部とを有し前面に発光表示面20
を支持する本体部と、本体部に配置され、装身具10を
使用者に着脱自在に装着する吊下環12などの装着手段
とを備える。
Description
【0001】
本考案は、発光装身具に関し、詳しくは、使用者の衣服や身体に装着され、光
を発することで装身効果を果たす装身具を対象にしている。
【0002】
ペンダントやバッジ、ワッペンなどの装身具として、キャラクタ画やキャラク
タ名、キャッチフレーズなどの文字や図象を表現したものがある。例えば、テー
マパークにおいて、人気キャラクタの顔や輪郭を描いたバッジが販売され、入場
者の興趣を高めるのに役立っている。スポーツの人気チームのマスコットキャラ
クタやチーム名、選手名などを描いたものが、応援用品として販売されている。
これらの装身具に表示する図象等は、印刷や塗色によって形成されたり、着色
シートを切り抜いて重ねたりして形成されたりしている。印刷インクや塗装材料
に蓄光材料を用いることで、夜間や照明を落とした劇場などで、装身具に描かれ
た図象等を発光させて、注目を集めたり、装身効果を高めたりすることも行われ
ている。
【0003】
しかし、蓄光材料などによって発光する図象等が表現されているだけでは、予
め蓄光材料が配置された形状あるいはパターンが持続的に発光するだけなので、
比較的に単調な表現になってしまい、使用者あるいは消費者に飽きられ易い。
また、蓄光材料による発光は、光があまり強くないので、少し離れた位置から
見ると細部が判別し難くなる。蓄光による発光は経時的に弱くなるので、夜間に
長時間にわたって強い発光を維持することは困難である。
本考案の課題は、前記したような発光装身具として、明瞭で興趣に富んだ発光
表現が持続的に発揮できるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案にかかる発光装身具は、使用者が装着した状態で光を発する装身具であ
り、複数の発光領域による発光のパターンが経時的に変化する発光表示面と、前
記発光領域を発光させる電源部と前記発光領域の発光を制御する制御部とを有し
前面に前記発光表示面を支持する本体部と、前記本体部に配置され、装身具を前
記使用者に着脱自在に装着する装着手段とを備える。
〔発光装身具〕
発光装身具は、使用者が装着して使用でき、発光表示面による発光表現ができ
れば、その全体形状や構造は限定されない。
【0005】
通常、装着状態で外側に露出する前面側に発光表示面が配置され、発光表示面
の背部あるいは周囲に、その他の構造が配置される。
発光装身具の全体形状として、通常のペンダントやバッジ、ワッペンなどの形
状が採用できる。前面形状として、円形、楕円形、長円形、矩形、多角形、星形
などの図形状がある。文字や記号の輪郭に類似した外形を採用することもできる
。動物やキャラクタの顔、体形を模した形状もある。
発光装身具は、厚みが比較的に薄いもののほうが装着し易く、使用者の動作を
妨げることも少ない。全体形状として、板状あるいは盤状をなすものが好ましい
。通常、身体に当接する面が平坦であったり滑らかな形状であったりする。装着
形態によって、装着部分の曲線に沿って湾曲したものも考えられる。例えば、腕
や頭の湾曲に沿う形状が考えられる。指や腕の全周に沿う筒状などもある。
【0006】
発光装身具の寸法としては、通常、前面形状の最大径で3〜20cmの範囲に
設定できる。発光装身具の厚みは0.5〜3cm程度に設定できる。
〔発光表示面〕
複数の発光領域による発光のパターンが経時的に変化するようになっていれば
、各種の発光表示手段が適用できる。
<発光表示手段>
各種の発光灯や照明灯などの技術も利用できるが、発光装身具に適した発光表
示手段として、ELシートが挙げられる。
【0007】
ELシートは、EL(エレクトロルミネッセンス)技術を利用した発光シート
である。有機材料あるいは無機材料からなるEL物質を含む発光層に電圧を印加
することで発光層が発光する。通常、発光層の片面側に配置された透明電極と反
対面側の電極との間に電圧を印加する。さらに、発光層を絶縁層で覆ったり、透
明電極の表面に透明保護層やカラーフィルタ、マスク層などを配置したりして積
層体を構成する。発光層の発光が、透明電極や透明保護層を通過して外部に放出
される。発光層は、使用する材料によって発光色や発光の強さを変えることがで
きる。電圧印加時および電圧遮断時の応答速度すなわち発光のタイミングにも違
いが付けられる。各層を薄くしたり、柔軟性のある材料を使用したりすることで
、ある程度の弾力的な変形性を持たせることもできる。
【0008】
ELシートに配置される発光層を複数の領域に分離して設けたり、発光層を覆
うマスク層やカラーフィルタ層の形状、種類を、場所によって変えたりすること
で、ELシートに複数の発光領域を設けることができる。各発光領域に対応する
電極間に選択的に電圧を印加することで、複数の発光領域を任意の色およびパタ
ーンで発光させることができる。電圧印加のタイミングを調整することで、発光
パターンを変化させることができる。
このようなELシートは、薄く軽量であり、消費電力も少なく、しかも、強い
発光が得られ、発光領域の輪郭も明瞭にできる。発光状態と非発光状態との切り
換えも迅速に行われる。衝撃や振動にも強く、耐久性にも優れている。発光時に
発熱しないので安全性も高い。
【0009】
ELシート以外に、LEDや液晶、光ファイバなどの技術も利用できる。例え
ば、点状に発光するLEDを並べて面状の発光領域を構成したり、LEDによる
点状の発光を、光ファイバや導光樹脂などに通して、特定形状の面領域から発光
させることなどができる。面全体を発光させるとともに、液晶フィルタで発光の
透過および遮断を制御すれば、所望の領域だけを発光させることもできる。
さらに、蓄光材料や蛍光材料で構成された発光パターンを、前記ELシートに
よる発光パターンと組み合わせることもできる。この場合、蓄光材料や蛍光材料
の発光パターンでは経時的なパターン変化は生じ難いので、背景パターンなどに
利用したり、ELシートの発光領域による発光パターンの変化と組み合わせて目
的の図象等を表現したりすればよい。
【0010】
<発光表示面の配置形状>
発光表示面の全体形状は、発光表示するパターンの形状に合わせて設定できる
。但し、発光装身具の全体形状に制約される。発光装身具の前面形状と同様に、
円形や矩形などの図形状、キャラクタ形状などが採用できる。
一つの発光装身具に、複数の発光表示面を設けることもできる。例えば、長円
形の発光装身具に、円形の発行表示面を2つ並べて配置することができる。発光
装身具の複数の面、例えば表裏両面に発光表示面を配置することもできる。この
場合、表裏の発光表示面の間に、電源部や制御部などを配置して表裏両方の発光
表示面を駆動制御することができる。
【0011】
<発光のパターン>
発光表示面に配置される個々の発光領域は、文字、記号のほか、円や矩形、星
形などの数学的図形、フリーハンドで描かれた画象図形、あるいは、これらを組
み合わせた各種の図象などを表現する。キャラクタ図形や具象形状およびその一
部であってもよい。文字は、チームや個人、団体などの名称、スローガン、キャ
ッチフレーズなどを表現することができる。商品名、映画の題名なども表現でき
る。
複数の発光領域は、同時に発光したときに特定のパターン形状を構成するよう
に組み合わせることができる。複数の発光領域が極めて短い時間間隔で順次発光
することで、眼の残像効果によって特定のパターン形状が認識されるような組み
合わせであってもよい。この場合も、実質的には同時に複数の発光領域が発光し
ているとみなせる。
【0012】
複数の発光領域で構成される発光のパターンを、経時的に変化させる。具体的
には、文字や記号で表される言葉のパターンが変化する場合、矢印やボールなど
の物体を表すパターンが移動するように変化する場合、円から矩形への変形など
図形のパターンが変化する場合、相似図形のパターンが拡大したり縮小したり一
部が突出したり凹んだりするように変形したりして変化する場合、キャラクタや
具象形状のパターンが、腕や足を動かしたり顔の表情を変えたりする動作を行う
ように変化する場合などが挙げられる。図形などのパターンが表れたり消えたり
する変化もある。形は変化せずに色が変わる場合もある。勿論、色と形の両方を
変化させることもできる。形は同じで発光の強さが変化する場合もある。これら
の様々な変化を複数組み合わせることもできる。
【0013】
〔本体部〕
発光領域を発光させる電源部と、発光領域の発光を制御する制御部とを有し、
前面に発光表示面を支持する。
発光装身具の装着状態で、前面に発光表示面が配置されるように、本体部は発
光表示面の裏側で発光表示面よりも内側に配置しておくことが望ましい。本体部
の外形の一部を、装身具全体における意匠の一部を構成するように表面に露出さ
せておくこともできる。発光表示面の外周に本体部を配置することもできる。
本体部は、発光表示面の発光動作を可能にするとともに発光表示面を支持ある
いは保護しておければ、その材料や形状は特には限定されない。通常、合成樹脂
、金属、セラミックなどの成形品で外郭構造が構成され、内部に電源部や制御部
を収容する空間を備える。
【0014】
発光表示面を構成する発光表示手段の原理や構造によって、本体部に収容され
る電源部や制御部の構造は違ってくる。
<電源部>
前記ELシートなど電子的あるいは電気的に駆動される発光表示面の場合、電
源部には、乾電池や充電池などの電池が収容される。
電池は、電源部に固定設置されていても良いし、交換可能に収容されていても
よい。電池を交換可能に収容する電池収容部を設けておくことができる。電池収
容部は、本体部の外郭構造と一体成形されていてもよいし、別体で形成されたも
のを取り付けておいてもよい。
【0015】
電池としては、1次電池および2次電池の何れでも使用でき、単4乾電池など
の入手が容易な電池を使用すれば電池交換が容易である。時計や電子機器に使用
されるボタン電池、シート電池、燃料電池などの小型の電池も有用である。充電
池を使用する場合、商用電源を充電池用の電力に変換する回路や、商用電源プラ
グの接続口を備えておくことができる。
電源部には、制御部を経て発光表示面に電力を供給する電源供給線や電源供給
回路を備えておくことができる。電池が供給する電圧や電流を、発光表示面の駆
動に適した電圧や電流に変換する変換回路を備えておくこともできる。この変換
回路などの電子回路は制御部に組み込まれていてもよい。
【0016】
電池の交換や点検を行い易くするため、電池収容部を開閉自在に塞ぐ開閉蓋を
設けておくことができる。開閉蓋は、本体部の外郭構造と同様の材料で形成でき
る。開閉蓋の開閉機構は、スライド開閉するもの、旋回開閉するものなど、通常
の電子機器の電池収容部と同様の開閉機構が採用できる。
<制御部>
制御部は、電源部から供給される電力を発光表示面に供給して発光させるとと
もに、その発光のパターンを制御する。
制御部は、通常、電子回路あるいは電子素子を組み合わせて構成される。制御
としては、発光表示面を構成する複数の発光領域に対して、選択された特定の発
光領域を単独またはグループで発光させたり発光を止めたりする。同時に発光さ
せる発光領域を、経時的に変更させる。このような発光領域の選択、経時的な変
化は、物理的な電子回路に組み込まれていてもよいし、書換ROMや設定スイッ
チによって変更可能にしておくこともできる。
【0017】
制御部には、発光表示面の発光を制御する発光スイッチを有することができる
。発光スイッチを入れれば、発光表示面の発光が開始されて、特定のパタ−ン変
化で発光を繰り返し、発光スイッチを切れば、発光表示面の発光が終了するよう
にできる。
発光スイッチの操作機構は、トグルスイッチやプッシュスイッチ、スライドス
イッチ、タッチスイッチなど、通常の電子機器と同様の操作構造が採用できる。
発光装身具の外周縁にリング状のスイッチを組み込んでおくこともできる。
操作機構として、操作によって、発光表示面の発光状態と非発光状態とを切り
換え、切り換え操作をしたあとは、次に操作するまで切り換え状態を維持するも
のが好ましい。このような構造であれば、発光スイッチを操作して発光表示面の
発光を開始させたあとは、発光装身具から手を離しても、発光パターンの変化を
継続して繰り返すことができる。発光スイッチを押したりして操作している間だ
け、発光が行われるように設定することもできる。
【0018】
発光スイッチには、発光の開始終了だけでなく、複数の発光パターンを選択す
る選択機能を持たせることもできる。例えば、発光表示面に発光表示させる文字
を変えたり、同じ文字グループでも表示する順番を変えたりすることができる。
〔発音部〕
本体部には、電源部で駆動され制御部で制御されて旋律音を発する発音部を、
さらに備えておくことができる。
発音部には、音波信号の発生回路、音量、音程などの調整回路、旋律音情報の
記憶回路などを構成する電子回路あるいは電子素子、集積回路素子などを備えて
おくことができる。これらの電子回路および電子素子は、発光用の制御部を構成
する電子回路あるいは電子素子と共用したり、同じ集積回路や回路板に組み込ん
でおいたりすることもできる。発音部の電源は、発光用の電源部とは別個に備え
ていてもよいし、一つの電源部で共用させることもできる。
【0019】
発音部には、スピーカなどの発音装置を備えておく。スピーカとして、シート
状スピーカを使用したり、本体部の構成部材そのものを振動させてスピーカに利
用したりすることもできる。ELシートなどの発光表示面を、スピーカとして発
音させることもできる。
発音部には、発音を制御する発音スイッチを備える。発音スイッチの操作機構
は、発光スイッチと同様のものが採用できる。但し、発音スイッチは、通常、操
作時のみ発音部の発音を開始および継続させ、非操作時は発音を停止させるよう
に動作するものが用いられる。発音スイッチを、発光スイッチと共用することも
できる。発光は切換状態を維持し、発音は操作中のみ発音するようなスイッチ機
構を採用することもできる。
【0020】
発音部で発生させる旋律音は、単なるブザーやベルのような非旋律音ではなく
、一定の時間にわたって音程の変化による旋律を表現するものが好ましい。比較
的に単純な数個の音からなるチャイム様のものから、オルゴールや携帯電話の着
信メロディのように、比較的に長い楽曲の複数小節分の旋律を表現するものまで
含まれる。和音や複数の音色が組み合わせられたものもある。
制御部に複数の旋律音データを記憶または記録しておき、発音スイッチの操作
によって、発音させる旋律音を選択できるようにしておくこともできる。無作為
に何れかの旋律音が発音されるようでもよい。
【0021】
旋律音のリズムや音程変化を、発光表示面における発光パターンの変化に同期
させることができる。制御部で、発光パターンの切換指令と旋律音の発音指令と
を同期させればよい。旋律音の変化を入力にして発光パターンを変化させること
もできる。複数の旋律音および複数の発光パターンの中から、適宜の組み合わせ
を選択できるようにしておくこともできる。
〔装着手段〕
装身具を使用者に着脱自在に装着するために、本体部に配置される。
通常のペンダントやネックレス、バッチ、ブローチなどの装身具における装着
手段が適用できる。
【0022】
例えば、使用者の首に掛ける紐の取付環、使用者の着衣に挟み着けられる挟着
片、使用者の着衣に刺し止められる刺着具、使用者の身体の一部に嵌め付ける嵌
め環などが挙げられる。
より具体的には、使用者の首に掛ける吊り紐と、この吊り紐を本体部に止める
吊下環が採用できる。使用者の着衣、例えばポケットや襟に挟み付けるクリップ
状の挟着片を本体部の一部に一体成形しておいたり別部品で取り付けておいたり
できる。使用者の着衣に刺し込んで止めるピンを本体部に取り付けておくことが
できる。本体部から突出するネジ軸を着衣のボタン孔などに通して裏からナット
で止めることができる。使用者の首や腕、胴、頭、指に巻き付けるバンドやリン
グに発光装身具を取り付けておくこともできる。発光装身具に、携帯電話やキー
ホルダーと同様のストラップやチェーンを取り付け可能にしておくことができる
。本体部の背面に、粘着剤が塗布された粘着シートを取り付け、使用者の着衣や
鞄などに張り付けることもできる。使用者が被る帽子やマフラー手袋などに、前
記ピンや挟着片で発光装身具を取り付けることもできる。絡合テープを張り付け
ておき、使用者の着衣などに絡合させて取り付けることもできる。
【0023】
なお、装着手段を利用して、発光装身具を使用者が装着しないときに、室内壁
面や家具などの表面に発光装身具を取り付けておくこともできる。非装着時にも
、発光表示面を発光させれば、室内装飾の一部として利用することができる。
【0024】
図1−3に示す発光装身具10は、使用者がペンダントのように装着して使用
する。
〔発光装身具の構造〕
発光装身具10は、全体が少し厚みのある円盤状をなしている。例えば、外径
約7cm、厚み約1.5cmに設定できる。
装着時に露出する前面には、ELシートからなる発光表示面20を備える。発
光表示面20は、樹脂成形品からなる一対の半体14、16を嵌め合わせて構成
された本体部の前面に配置されている。発光表示面20の外周には押え環18が
配置されている。押え環18が本体部の前部半体14に嵌め込まれることで、発
光表示面20が本体部に固定されている。
【0025】
<制御部>
発光表示面20は、前部半体14を貫通する制御配線24を介して、前部半体
14の背面に設置された制御回路板22に接続されている。制御回路板22には
、発光スイッチ26を備える。発光スイッチ26の操作部分は本体部14、16
の外周から外に突出している。
<電源部>
本体部の前部半体14の裏面には、単4型の乾電池または充電池からなる電池
30を2本収容する電池収容枠34が一体成形されていて、電池収容部および電
源部を構成している。図示を省略しているが、電池収容枠34には、電池30の
端子に当接する端子片や電池30を弾力的に固定するバネ端子や電力供給配線な
どを備えている。電力供給配線は、制御回路板22に接続されている。
【0026】
図3に詳しく示すように、電池収容枠34に対応する本体部の背部半体16に
は、スライド開閉する開閉蓋17を有する。開閉蓋17をスライドさせれば、電
池収容枠34が露出して、電池30の交換が可能になる。開閉蓋17を閉めれば
、背部半体16の背面と滑らかに一体化する。
<発音部>
前部半体14の背面のうち、電池収容枠22を挟んで制御回路板22の反対側
になる空間には、発音回路板60が配置されている。発音回路板60には、旋律
情報の記憶回路や発振回路、旋律制御回路などを構成する電子回路あるいはIC
素子が搭載されている。また、図示を省略しているがスピーカも取り付けられて
いる。発音の開始および終了を操作する発音スイッチ62も備えている。
【0027】
発音スイッチ62は、プッシュボタンであり、先端が本体部14、16の外周
に露出している。発音スイッチ62を押すと、発音回路板60から旋律音が一定
の時間流れる。発音スイッチ62から手を離せば、発音回路板60からの旋律音
は一定時間後に止まる。発音スイッチ62を押し続けていると、発音回路板60
からの旋律音は持続する。
<装着手段>
本体部14、16の外周面には吊下環12が一体成形されている。図1に示す
ように、吊下環12には、金属チェーンや布紐などからなる吊り紐40が取り付
けられる。使用者が、吊り紐40を首に掛ければ、発光装身具10をペンダント
あるいはネックレスのように用いることができる。
【0028】
吊り紐40が、携帯電話のストラップやキーホルダーの紐やチェーンであれば
、鞄に取り付けたり、ポケットに吊り下げたりすることもできる。
〔使用操作〕
使用者が、吊り紐40を首に掛けるなどして装着した状態で、発光表示面20
が外側に露出するようにしておく。
発光スイッチ26を「ON」に操作すると、制御回路板22に組み込まれた制
御順序あるいは制御プログラムにしたがって、発光表示板20に設けられた複数
の発光領域52a〜56cが発光し、その発光パターンが変化する。
【0029】
発光スイッチ26を「OFF」に操作すれば、発光表示板20の発光は停止す
る。
また、発音スイッチ62を押すと、一定の時間だけ旋律音が流れる。発光スイ
ッチ26が「ON」であれば、発光表示板20による発光パターンの変化と旋律
の変化とが複合的に組み合わせられて、非常に華やかな表現が可能になる。
なお、発音スイッチ62から指を離せば、旋律音は続かない。したがって、発
光表示板20の発光中は常に音が流れて周囲に騒音による迷惑をかける、という
ことが防げる。例えば、スポーツ観戦の際に、発光スイッチ26は入れたままで
発光表示板20を発光させておき、時に応援を盛り上げるために、発音スイッチ
62で応援歌などの旋律音を流すようなことができる。
【0030】
<発光パターン>
図1において、発光表示面20には、複数の発光領域群52〜56が配置され
ている。
発光領域群52は、小熊の顔部分を表現するキャラクタ図形である。顔全体、
鼻、耳、口、目などの部分毎に異なる色のEL発光領域が設定されている。各部
の発光領域は、同時に発光させればキャラクタの全体象が表示されるし、各部の
発光領域を時間的にずらせて発光させれば、キャラクタの印象が変化するような
興趣のある表現が可能である。例えば、左右の目52a、52bを交互に発光さ
せれば、キャラクタがウインクをしているような表現ができる。
【0031】
発光領域群54は、同心円で径の異なる円弧54a、54b、54cで構成さ
れている。例えば、内側の円弧54aから外側の円弧54cへと順番に発光させ
ると、光の弧が中心から外側に拡散していくような表現が可能である。逆の順番
で発光させれば、光の弧が収斂するような表現になる。
発光領域群56は、「A」「B」「C」の文字を表す発光領域56a、56b
、65cが並んでいる。例えば、各発光領域56a…を同時に発光させれば、「
ABC」という言葉が表現される。「A」、「B」、「C」と順番に発光表示す
ることで、文字を順番に読んでいくように視覚され、強い印象が与えられる。「
A」「B」「C」をランダムに発光表示させることで、文字が踊っているような
感覚を与えることもできる。
【0032】
これらの発光領域群52〜56における発光の順序すなわち発光パターンを、
様々に組み合わせれば、より複雑で動きがあり興趣に富んだ発光表示を現出させ
ることができる。
なお、各発光領域52a〜56cは、それぞれ別個の配線回路で制御回路板2
2に接続しておくことができる。この場合、一対の電極のうち、一方の電極は個
々の発光領域52a〜56c毎に別の配線回路にしておき、他方の電極は全ての
発光領域52a〜56cで共用しておけば、回路構造が簡略化できる。そして、
制御回路板22における電力供給のプログラムにしたがって、必要な場所の発光
領域52a…につながる配線回路に順次電圧を印加して所望の発光パターンを実
現することができる。同時に発光させる発光領域52a…については、発光色が
違っていても、同じ配線回路に接続しておくことができる。
【0033】
本考案にかかる発光装身具は、使用者が装着した状態で、発光表示面において
、複数の発光領域による発光のパターンを経時的に変化させることにより、単な
る印刷画像やイラストあるいは蓄光材料では到底表現できない複雑な興趣にあふ
れた表現ができる。特に、発光のパターンが経時的に変化することで、光が踊っ
ているような動きのある表現が可能になり、意匠性および娯楽性の高い発光装身
具となる。
【図1】 本考案の実施形態を表す発光装身具の正面図
【図2】 半断面側面図
【図3】 背面図
10 発光装身具
12 吊下環
14、16 本体部
17 開閉蓋
18 押え環
20 発光表示面
22 制御回路板
26 発光スイッチ
30 電池
34 電池収容枠
40 吊り紐
52a〜56c 発光領域
60 発音回路板
62 発音スイッチ
Claims (6)
- 【請求項1】使用者が装着した状態で光を発する装身具
であって、 複数の発光領域による発光のパターンが経時的に変化す
る発光表示面と、 前記発光領域を発光させる電源部と前記発光領域の発光
を制御する制御部とを有し前面に前記発光表示面を支持
する本体部と、 前記本体部に配置され、装身具を前記使用者に着脱自在
に装着する装着手段とを備える発光装身具。 - 【請求項2】前記発光表示面が、色の異なる複数の発光
領域を有するEL発光シートからなり、 前記電源部が、前記発光領域を発光させる電池を収容す
る電池収容部と、電池収容部を開閉自在に塞ぐ開閉蓋と
を有し、 前記制御部が、前記発光表示面の発光を制御する発光ス
イッチを有する請求項1に記載の発光装身具。 - 【請求項3】前記本体部が、前記電源部で駆動されて旋
律音を発する発音部を、さらに備える請求項1または2
に記載の発光装身具。 - 【請求項4】前記発光スイッチは、操作時に前記発光表
示面の発光状態と非発光状態とを切り換え、非操作時に
は切り換え状態を維持し、 前記発音スイッチは、操作時のみ前記発音部の発音を開
始および継続させ、非操作時には発音を停止させる請求
項3に記載の発光装身具。 - 【請求項5】前記装着手段が、前記使用者の首に掛ける
紐の取付環、前記使用者の着衣に挟み着けられる挟着
片、前記使用者の着衣に刺し止められる刺着具、前記使
用者の身体の一部に嵌め付ける嵌め環からなる群から選
ばれる少なくとも一つである請求項1〜4の何れかに記
載の発光装身具。 - 【請求項6】前記発光表示面における複数の発光領域に
よる発光のパターンが、文字、記号、幾何学図形、キャ
ラクタ図象からなる群から選ばれる少なくとも一つを表
現する請求項1〜5の何れかに記載の発光装身具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002004960U JP3092430U (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 発光装身具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002004960U JP3092430U (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 発光装身具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3092430U true JP3092430U (ja) | 2003-03-14 |
Family
ID=43246494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002004960U Expired - Fee Related JP3092430U (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 発光装身具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3092430U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109619776A (zh) * | 2019-01-30 | 2019-04-16 | 邹嘉磷 | 一种单身交往标记饰品 |
-
2002
- 2002-08-07 JP JP2002004960U patent/JP3092430U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109619776A (zh) * | 2019-01-30 | 2019-04-16 | 邹嘉磷 | 一种单身交往标记饰品 |
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