JP3092355U - リハビリ用サイクリングマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 リハビリ用サイクリングマシンの提供。 【解決手段】 底座１と底座前端に架設され並びに上向
きに延伸された機台２を設け、機台内部に直立状のボー
ンフレーム２１を設け、ボーンフレームに一対の、機台
外部に突出し並びに回転可能な手動ハンドル２２とペダ
ル２３１を具えたペダルロッド２３を設け、手動ハンド
ル及びペダルロッドにそれぞれプーリ２２０１，２４０
１を設けてベルト２５を掛け、手動ハンドルでベルトを
介してペダルロッドを駆動できるうにし、ペダルロッド
でベルトを介して負荷装置２４を駆動するようにし、ペ
ダルロッドのプーリ内部に単方向伝動の単方向軸受３を
設け、使用者が両手で手動ハンドルを順方向に回転させ
てペダルロッドとペダル上の両足を同期に順方向に回転
させるか、両手で手動ハンドルを握り支持し、足でペダ
ルロッドを順方向に回転させられるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のリハビリ用サイクリングマシンに係り、特に、異なる操作方式 を選択でき、選択性とリハビリ効果を高める長所と機能を有するリハビリ用サイ クリングマシンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

患者（例えば中風患者）の腿部筋肉強度を強化して患者の歩行能力を回復させ るため、リハビリ用サイクリングマシンが生まれた。周知のリハビリ用サイクリ ングマシンの構造は、直立する機台を具え、機台の上端と底端にそれぞれ一組の 、機台両側に突出する手動ハンドルとペダルロッドが設けられ、ペダルロッドの 末端にペダルが設けられ、手動ハンドルとペダルロッドの間がベルトで連結され ている。これにより、患者を前方に移動させて位置決めし、患者に両手で手動ハ ンドルを握らせ並びに両足をペダルに乗せさせ、こうして、患者がただ手動ハン ドルを回転させてペダルロッドに伝動させることにより、ペダルロッドを同期に 回転させられ、腿部のサイクリング運動を行って、腿部筋肉の訓練と強化が行え るようにしている。しかし、このような周知のリハビリ用サイクリングマシンの 構造設計は不良であり、以下のような若干の欠点があった。

【０００３】 周知のリハビリ用サイクリングマシンは、手動ハンドルを利用して直接ペダル ロッドとペダルを回転させ、両者が同期連動の関係とされ、言い換えると、周知 のリハビリ用サイクリングマシンの運動方式は、「両手で腿部を動かす」方式で あり、両足で直接ペダルを踏み動かすわけではない。このような方式は明らかに 腿部筋肉強度進歩程度を知る事ができない欠点がある。さらに、患者がこのよう な状況を考えて両手を手動ハンドルより離して直接両足でペダルを踏むと、腿部 筋肉を強化することはできるが、手動ハンドルとペダルロッドが同期に回転する ため、両足でペダルを踏むと同時に、手動ハンドルもこれに伴い空中で回転し、 不注意から近傍の人にぶつかる恐れがあり、且つ患者の両手を一旦手動ハンドル より離して両足をペダルに乗せただけにすると、両手を支持するものがないため 患者の座り姿勢の重心が不安定となり、頻繁にぐらつく現象が発生する。このこ とから、周知のリハビリ用サイクリングマシンの設計は患者が強制的にリハビリ を行う時には適するが、腿部筋肉に力が無く両手の補助に頼って駆動し使用する 必要がある場合には適合するが、患者がある時間使用して、腿部筋肉に力がつい た時には不適用となり、ゆえに改善が必要である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、一種のリハビリ用サイクリングマシンを提供すること にあり、それは、患者の生理状況に応じて異なる操作方式を選択でき、選択性と リハビリ効果を増す長所と機能を具えたリハビリ用サイクリングマシンであるも のとする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、リハビリ用サイクリングマシンにおいて、該リハビリ用サ イクリングマシンは、底座と底座前端に架設され並びに上向きに延伸された機台 を具え、該機台の内部に直立状を呈するがやや底座後方に向けて傾いたボーンフ レームが設けられ、このボーンフレームの上端近くに、ハンドル支持軸で、機台 外部に突出し並びに回転可能な一対の手動ハンドルが設置され、ボーンフレーム の底端近くにペダル支持軸で機台外部に突出し並びに回転可能な一対のペダルロ ッドが設置され、ペダルロッドの端部にペダルがあり、且つボーンフレームに負 荷支持軸で一組の負荷装置が設けられ、ハンドル支持軸、ペダル支持軸及び負荷 支持軸にそれぞれプーリが設けられ、ペダル支持軸とハンドル支持軸、負荷支持 軸が連動し、ペダル支持軸に第１プーリと第２プーリが設けられ、ベルトで第１ プーリとハンドル支持軸のプーリが連接され、第２プーリと負荷支持軸のプーリ が連動し、また、ペダル支持軸と第１プーリの間に単方向にのみ伝動する一組の 単方向軸受が設けられ、これにより、患者の腿部に力がない場合、手動ハンドル を主動方として、両手で手動ハンドルを握り順方向に回転させれば、ベルトを介 してペダルロッド及びペダル上の両足が同期に順方向回転するリハビリ方式が得 られ、患者の腿部に力がある場合、ペダル支持軸を主動方とし、両手で手動ハン ドルを握り支持として不動とし、直接両足でペダル及びペダルロッドを順方向に 回転させるリハビリ方式が得られるよう形成されたことを特徴とする、リハビリ 用サイクリングマシンとしている。 請求項２の考案は、請求項１に記載のリハビリ用サイクリングマシンにおいて 、ボーンフレーム底端と底座の間に、ボーンフレームの傾斜角度を調整するため のモータが取り付けられたことを特徴とする、リハビリ用サイクリングマシンと している。 請求項３の考案は、請求項１に記載のリハビリ用サイクリングマシンにおいて 、ペダル支持軸の側端にペダル支持軸と同期に回転する一組の順方向歯車が設置 され、この一組の順方向歯車がエンコーダと組み合わされ、該順方向歯車がエン コーダを駆動し、エンコーダが一組の電気刺激装置に連接されて、順方向歯車が ペダル支持軸に伴い回転すると同時に、電気刺激装置に患者の腿部の属する伸出 或いは収縮状態を知らせ、電気刺激装置に適当な強度の電流を腿部のツボ或いは 経絡に伝送させることを特徴とする、リハビリ用サイクリングマシンとしている 。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案のリハビリ用サイクリングマシンは、底座と底座前端に架設され並びに 上向きに延伸された機台を具え、そのうち、底座中段及び末端両側にそれぞれ一 対の、折り畳み及び外向きに展開させられる位置決め棒が設けられ、二対の位置 決め棒間に一片の位置決め板が設けられている。機台は該底座の前端に設置され 、その内部に底座前端に枢設され且つ直立状を呈するがやや底座後方に向けて傾 いた支持ボーンフレームが設けられ、このボーンフレームの上端近くに、ハンド ル支持軸で、機台外部に突出し並びに回転可能な一対の手動ハンドルが設置され 、ボーンフレームの底端近くにペダル支持軸で機台外部に突出し並びに回転可能 な一対のペダルロッドが設置され、ペダルロッドの端部にペダルがある。且つボ ーンフレームに負荷支持軸で一組の負荷装置が設けられている。ハンドル支持軸 、ペダル支持軸及び負荷支持軸にはそれぞれプーリが設けられ、各プーリ間がベ ルトで直列に連接されて連動するものとされ、手動ハンドルがベルトでペダルロ ッドと負荷装置を駆動する。また、ペダル支持軸のプーリ内部に、単方向のみに 伝動する一組の単方向軸受が設けられている。これにより、患者の腿部に力が無 い時、両手で手動ハンドルを握り順方向に回転させて、ベルトを介してペダルロ ッド及びペダルに置かれた両足を同期に順方向に回転させるリハビリ方式を選択 でき、患者の腿部に力がある時は、両手で手動ハンドルを握り支持を得て、直接 足でペダルを踏んでペダルロッドを順方向回転させるリハビリ方式を選択するこ とができる。

【０００７】

【実施例】

図１に示されるように、本考案は底座１と、底座１前端に架設された機台２を 具えている。

【０００８】 上記底座１の中段及び末端両側にそれぞれ一対の、折り畳み及び外向きに展開 させられる位置決め棒１１が設けられ、二対の位置決め棒１１間に底座１両側に あって凸伸する多角形の位置決め板１２がある。

【０００９】 機台２は底座１の前端に設置され、その内部に直立状を呈するがやや底座１後 方に向けて傾いた支持ボーンフレーム２１が設けられ、図２、３に示されるよう に、このボーンフレーム２１が底座１の前端に枢設され且つボーンフレーム２１ と底座１の間にモータ２１１が取り付けられてボーンフレーム２１の傾斜角度を 調整でき（図２の如し）、ボーンフレーム２１の上端近くに、ハンドル支持軸２ ２０で、機台２外部に突出し並びに回転可能な一対の手動ハンドル２２が設置さ れ、ボーンフレーム２１の底端近くにペダル支持軸２３０で、機台２外部に突出 し並びに回転可能な一対のペダルロッド２３が設置され、ペダルロッド２３の端 部にペダル２３１がある。且つボーンフレーム２１に負荷支持軸２４０で一組の 負荷装置２４が設けられている。ハンドル支持軸２２０、負荷支持軸２４０には それぞれプーリ２２０１、２４０１が設けられ、ペダル支持軸２３０とハンドル 支持軸２２０、負荷支持軸２４０の連動が、それぞれ、ペダル支持軸２３０の両 側に第１プーリ２３０１と第２プーリ２３０２が設けられ、第１プーリ２３０１ とハンドル支持軸２３０のプーリ２２０１がベルト２５で連動し、第２プーリ２ ３０２と負荷支持軸２４０のプーリ２４０１がベルト２５で連動する（図３の如 し）ことで達成される。また、ペダル支持軸２３０と第１プーリ２３０１の間に 単方向に伝動する単方向軸受３が設けられている。ペダル支持軸２３０の別側に 一組の、ペダル支持軸２３０と同期に回転する順向歯車４が設けられ、図３に示 されるようであり、この順方向歯車４はエンコーダ４１と組み合わされて制御に 用いられ、該順方向歯車４を利用してエンコーダ４１を駆動し、エンコーダ４１ が機台２外部に別に設置されて患者の経絡を刺激する電気刺激装置（図示せず） を動作させる。

【００１０】 以上の設置により、患者及び椅子或いは車椅子を底座１の位置決め板１２の上 まで押して移動させ、並びに位置決め棒１１を回して外向きに展開した状態とな し並びに椅子或いは車椅子の前側と後側を位置決めし、患者及び椅子或いは車椅 子を確実に位置決めする。続いて、モータを利用してボーンフレーム２１の傾斜 角度を調整し、手動ハンドル２２とペダル２３１を患者に適した適当な高さとす る。こうして、まず電気刺激装置の電気刺激パッドを患者の腿部のツボ或いは経 絡部分に貼り付け、さらに患者に両手で手動ハンドル２２を握らせると共に、両 足をペダル２３１に置かせる。続いて、実行したいリハビリ操作方式を選択する 。「両手で腿部を動かす」運動を行う場合は、リハビリプログラムの身体をウォ ーミングアップする運動と見なされ、リハビリを始めたばかりの人（即ち腿部に 力が無く、ペダル２３１を踏む事ができない人）に適合し、患者は両手でそれぞ れ手動ハンドル２２を握り、両足をペダル２３１に乗せ、さらに両手で手動ハン ドル２２を回し、手動ハンドル２２を順方向に回転させる。すると、手動ハンド ル２２が機台２内部のプーリ２２０１、２３０１、２３０２、２４０１及びベル ト２５を介して負荷装置２４とペダルロッド２３を駆動し、ペダルロッド２３と ペダル２３１が駆動されて同期に順方向に回転し且つペダリング抵抗力を提供す る。こうして、患者の腿部に同期にペダリング動作を発生させる。第２種は、「 両足で直接ペダリングする」運動であり、患者が前述のウォーミングアップの運 動を終えた後に行う（腿部に比較的力のある患者は直接行うことができる）。患 者は同様に手動ハンドル２２を握るが、回転させず、ただ身体を支持し平衡を得 る。さらに両足で直接ペダル２３１を踏んでペダル２３１とペダルロッド２３を 順方向に回転させ、ペダリングの動作を形成する。このとき、単方向軸受３はた だ単方向にのみ伝動可能で、且つペダル支持軸２３０が主動とされ、ゆえにペダ ル支持軸２３０と単方向軸受３が連動関係を発生せず、第１プーリ２３０１は回 転せず、手動ハンドル２２が連動関係を発生せず静止状態を保持し、患者の両手 で平穏に握ることができる。第２プーリ２３０２は負荷装置２４を駆動して回転 させ、ゆえにこのステップのペダリング動作は完全に患者の両足の力により完成 し、両手は支持と平衡の作業を請け負うだけである。最後は、「手足同期動作」 の運動であり、患者の両手で手動ハンドル２２を握り、両足をペダル２３１に乗 せるが、同時に手部と腿部の力を利用し、軽く手動ハンドル２２を順方向回転さ せると共に、ペダル２３１をこいでペダルロッド２３を同期に順方向回転させ、 両手と両足の同期運動の目的を達成する。しかし、ここで強調することは、どの 一種類のリハビリ運動を行う場合も、ペダルロッド２３のペダル支持軸２３０は 終始回転状態に保持され、ゆえに、その一側の順方向歯車４もまたペダル支持軸 ２３０に伴い同期に回転し並びに一側のエンコーダ４１を駆動し、エンコーダ４ １が順方向歯車４の回転のデータを機台２外部の電気刺激装置に伝送し、電気刺 激装置がこのデータを読み取った後、患者腿部が伸出或いは収縮した状態のいず れに属するかを知り、適当な強度の電流をパッドに伝送し、腿部のツボや経絡に 対する刺激の効果を強化し、リハビリプログラムの効果を高めることである。

【００１１】

【考案の効果】

以上の説明から分かるように、本考案のリハビリ用サイクリングマシンは多種 類の異なる使用方式を具え、患者の身体状況に応じて選択でき、且つ本考案のペ ダル支持軸２３０は主動時に単方向軸受３が設置された関係から、手動ハンドル ２２を駆動して回転させず、ゆえに他人にぶつかる事故の恐れがなく、さらに、 本考案は電気刺激装置を増設可能で、並びに電流で腿部のツボ及び経絡を刺激し 、大幅にリハビリ効果を高めることができる。

【００１２】 総合すると、本考案のリハビリ用サイクリングマシンに記載の技術手段は確実 に従来の同類の物品の問題を解決し、並びに予期された目的と機能を達成し、且 つ出願前に頒布された刊行物にその記載はなく、且つ公開使用も未だなく、また 機能を増進した事実を有するため、新規性と実用性の実用新案登録の要件を具備 している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体外観図である。

【図２】本考案の内部構造の側面図である。

【図３】本考案の内部構造の正面図である。

【符号の説明】

１ 底座 １１ 位置決め棒 １２ 位
置決め板 ２ 機台 ２１ ボーンフレーム ２１１
モータ ２２ 手動ハンドル ２２０ ハンドル支持軸 ２
３ ペダルロッド ２３０ ペダル支持軸 ２３１ ペダル ２
４ 負荷装置 ２４０ 負荷支持軸 ２２０１、２４０１ プーリ ２３０１ 第１プーリ ２３０２ 第２プーリ ２５ ベルト ３ 単方向軸受 ４
順方向歯車 ４１ エンコーダ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リハビリ用サイクリングマシンにおい
   て、該リハビリ用サイクリングマシンは、底座と底座前
   端に架設され並びに上向きに延伸された機台を具え、該
   機台の内部に直立状を呈するがやや底座後方に向けて傾
   いたボーンフレームが設けられ、このボーンフレームの
   上端近くに、ハンドル支持軸で、機台外部に突出し並び
   に回転可能な一対の手動ハンドルが設置され、ボーンフ
   レームの底端近くにペダル支持軸で機台外部に突出し並
   びに回転可能な一対のペダルロッドが設置され、ペダル
   ロッドの端部にペダルがあり、且つボーンフレームに負
   荷支持軸で一組の負荷装置が設けられ、ハンドル支持
   軸、ペダル支持軸及び負荷支持軸にそれぞれプーリが設
   けられ、ペダル支持軸とハンドル支持軸、負荷支持軸が
   連動し、ペダル支持軸に第１プーリと第２プーリが設け
   られ、ベルトで第１プーリとハンドル支持軸のプーリが
   連接され、第２プーリと負荷支持軸のプーリが連動し、
   また、ペダル支持軸と第１プーリの間に単方向にのみ伝
   動する一組の単方向軸受が設けられ、これにより、患者
   の腿部に力がない場合、手動ハンドルを主動方として、
   両手で手動ハンドルを握り順方向に回転させれば、ベル
   トを介してペダルロッド及びペダル上の両足が同期に順
   方向回転するリハビリ方式が得られ、患者の腿部に力が
   ある場合、ペダル支持軸を主動方とし、両手で手動ハン
   ドルを握り支持として不動とし、直接両足でペダル及び
   ペダルロッドを順方向に回転させるリハビリ方式が得ら
   れるよう形成されたことを特徴とする、リハビリ用サイ
   クリングマシン。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のリハビリ用サイクリン
   グマシンにおいて、ボーンフレーム底端と底座の間に、
   ボーンフレームの傾斜角度を調整するためのモータが取
   り付けられたことを特徴とする、リハビリ用サイクリン
   グマシン。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のリハビリ用サイクリン
   グマシンにおいて、ペダル支持軸の側端にペダル支持軸
   と同期に回転する一組の順方向歯車が設置され、この一
   組の順方向歯車がエンコーダと組み合わされ、該順方向
   歯車がエンコーダを駆動し、エンコーダが一組の電気刺
   激装置に連接されて、順方向歯車がペダル支持軸に伴い
   回転すると同時に、電気刺激装置に患者の腿部の属する
   伸出或いは収縮状態を知らせ、電気刺激装置に適当な強
   度の電流を腿部のツボ或いは経絡に伝送させることを特
   徴とする、リハビリ用サイクリングマシン。