JP3092344U - 通風換気スペースを形成したロールスクリーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造、使用操作で且つ窓開口部の随
意の部分に多様な遮蔽又は通風換気状態を実現すること
ができるロールスクリーンを提供する。 【解決手段】 ローラパイプ１に巻き付けたり解いた
りするスクリーン自身に又はスクリーン等を紐６を介し
て接合した部分に、通風換気スペース７を形成したロー
ルスクリーンを、窓開口部の上部に取り付け、ローラパ
イプ１にスクリーン２又は８及び通風換気スペース７等
を巻き付けたり解いたりして調整して、窓開口部にスク
リーン２又は８及び通風換気スペース７が所望位置にな
った場合にローラパイプ１を固定し、且つ巻き取り棒９
にスクリーン８を窓開口部に合わせて必要量巻き付け、
その状態を固定維持するために、巻き付けたスクリーン
８が解けないように着脱自在の別体の止め具１３で止め
ることにより、窓開口部の随意の部分に多様な遮蔽又は
通風換気状態を実現することができる。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、窓の上部に取り付けて、窓開口部の遮蔽又は通風換気等を自在に調 整するためのロールスクリーンに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】 従来のロールスクリーン等は「公開実用昭和６３−１５６３９ ９公開実用新案公報記載のブラインド」にあるように、遮蔽部材をベネシャンブ ラインド、ロールスクリーン、折り畳みスクリーン等としているが、建物に固定 すべき吊り下げ座より遮蔽部材の昇降機構を内蔵したヘッドボックスを昇降自在 に吊り下げたものであるため、窓開口部において目隠し、日除け等として使用す る場合に次のような問題点をもっている。 ア．昇降コード、滑車等が内蔵され機構が複雑で大掛かりである。 イ．製造コストが高くなる。 ウ．ヘッドボックスの昇降、遮蔽部材の昇降等それぞれの操作が必要で繁雑とな っている。 エ．窓の下方等のみを遮蔽する場合に、窓開口部の中途にヘッドボックスが吊り 下げられ大変目障りである。 オ．窓開口部の中央部分を通風換気状態とし、上下を同時に遮蔽することが出来 ない。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 本考案は、簡単な構造、使用操作で且つ窓開口部の随意の部分に多様な遮蔽又 は通風換気状態を実現することにより、前記問題点を解決しようとするものであ る。 【０００４】 【課題を解決するための手段】 前記課題を解決するために、ローラパイプに巻き付けたり解いたりするスクリ ーン等の中途又は片側に、通風換気スペースを形成した簡単な構造のロールスク リーンを窓開口部において調整し、スクリーン及び通風換気スペース等が所望位 置になった場合に、その状態を固定し多様な遮蔽又は通風換気状態を実現するこ とにより、問題点を解決している。 【０００５】 【考案の実施の形態】 請求項１記載の本考案のロールスクリーンを窓開口部の上部に取り付け、ロー ラパイプにスクリーンや通風換気スペース等を巻き付けたり解いたりして調整し 、スクリーンや通風換気スペース等が窓開口部の所望位置になった場合に、ロー ラパイプを固定し且つ巻き取り棒にスクリーンを窓開口部に合わせて必要量巻き 付け、その状態を固定維持するために、巻き付けたスクリーンが解けないように 着脱自在の別体の止め具で止めることにより、多様な遮蔽又は通風換気状態とす ることが出来る。 【０００６】 【実施例】 以下、添付図面に従ってその実施例を説明する。 図１は、本考案の第１実施例を示す正面図である。 スクリーン２の片端にローラパイプ１を接合し、他端にローラパイプ１に巻き 付けの際支障のない程度の厚みと柔軟性があり且つ巻き取りバネによる張力及び スクリーン８等の重量による張力又はプルコード１５により引き降ろす際の張力 によるスクリーン２の生地に歪み、変形等が生じないようにスクリーン２の幅方 向に強度加工をした補強部３を設けている。 次に、スクリーン８の片端は、巻き取り棒９を接合し他端は、前記スクリーン ２の補強部３と同様の補強部３を設けている。 前記スクリーン２とスクリーン８を、紐６を斜めに交叉させて接合し、スクリ ーン２とスクリーン８の間に通風換気スペース７を形成していることを特徴とす る実用新案登録請求の範囲第１項記載のロールスクリーン。 前記紐６による接合の方法は、次のようになっている。 イ．スクリーン２の補強部３の両端の角４、４とスクリーン８の補強部３の中央 の縁５をそれぞれ接合している。 ロ．スクリーン８の補強部３の両端の角４、４とスクリーン２の補強部３の中央 の縁５をそれぞれ接合している。 この場合の紐６は、テープ、糸等の他に巻き付けが可能な通風換気可能な網等で も良く又紐６の使用本数や接合方法等も格子状又は縦のみによる接合でも良く、 特に限定しない。 【０００７】 図２は、本考案の第２実施例を示す正面図である。 スクリーン８の片端は、巻き取り棒９を接合し他端は、第１実施例のスクリー ン２の補強部３と同様の補強部３を設けている。 前記スクリーン８とローラパイプ１を、紐６を斜めに交叉させて接合し、ロー ラパイプ１とスクリーン８の間に通風換気スペース７を形成していることを特徴 とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のロールスクリーン。 前記紐６による接合の方法は、次のようになっている。 イ．ローラパイプ１の巻き取り面の両側のスクリーン８の幅に対応する一線上の 所１０、１０とスクリーン８の補強部３の中央の縁５をそれぞれ接合している。 ロ．スクリーン８の補強部３の両端の角４、４と前記イによりローラパイプ１の 巻き取り面の、両側に接合されている紐６の所１０、１０と一線上の中央１１を それぞれ接合している。 この場合の紐６に代わるもの及び使用本数、接合方法等は、本考案の第１実施例 の場合と同様に特に限定しない。 【０００８】 図３は、本考案の第３実施例を示す正面図である。 片端にローラパイプ１を接合し他端に巻き取り棒９を接合している窓開口部の 縦の長さよりも長いスクリーンの中途に複数の孔１２をあけ、通風換気スペース ７を形成していることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のロール スクリーン。 前記、スクリーンのローラパイプ１と通風換気スペース７の間のスクリーンを スクリーン２とし、通風換気スペース７と巻き取り棒９の間のスクリーンをスク リーン８としている。 スクリーンにあけている孔１２は、通風換気に効果的なものであれば格子状、 縦のみ等形状、大きさ、数等は特に限定しない。 孔１２により、スクリーン２又は８の生地に歪み、変形等が生じる場合には、 通風換気スペース７とスクリーン２又は８の境付近に本考案の第１実施例のスク リーン２の補強部３と同様の補強部３を設けることとしている。 尚この実施例は、スクリーンに孔１２をあけ、通風換気スペース７を形成して いるが、スクリーン生地の機織により孔１２を設け通風換気スペース７を形成す ることもできる。 【０００９】 図４は、本考案の第４実施例を示す正面図である。 片端にローラパイプ１を接合し他端に巻き取り棒９を接合している窓開口部の 縦の長さよりも長いスクリーンのローラパイプ１を接合している側に複数の孔１ ２をあけ、通風換気スペース７を形成していることを特徴とする実用新案登録請 求の範囲第１項記載のロールスクリーン。 前記、スクリーンの通風換気スペース７と巻き取り棒９の間のスクリーンをス クリーン８としている。 スクリーンにあけた孔１２の、形状、大きさ、数又は張力によるスクリーン８ の生地に歪み等が生じる場合の補強部３を設けること、更に孔１２をスクリーン 生地の機織により設けること等については、本考案の第３実施例の場合と同様に 特に限定しない。 【００１０】 以上の本考案の第１実施例から第４実施例におけるローラパイプ１は、巻き取 りバネを内蔵したものの他にチェーン等を引いたり戻したりして正逆回転させる ことによって、スクリーン等を巻き付けたり解いたりするローラパイプでも良く 、スクリーンの材質としてはフイルム、紙、布等で遮光性のあるものであれば何 でも良く、特に限定しない。 【００１１】 図５は、止め具１３の図であり、（ア）は、正面図、（イ）は、背面図 （ウ） は、側面図 （エ）は、公知のクリップの側面図 この図５の止め具１３は、バネにより挟むクリップであるが、（ウ）に図示す るように、指で挟む部分１４、１４を一方向に寄せていることは、巻き取り棒９ にスクリーン８を巻き付けて止め具１３で止めた状態、あるいは巻き取り棒９を 止め具１３で挟んだ状態でスクリーン等の全てをローラパイプ１に巻き付けた場 合（図１１の状態）、（エ）に図示する公知ののクリップであると障子、ガラス 戸等の開閉の際指で挟む部分１４、１４が障子等に当り障害になるためである。 図７から図９までにおいて巻き取り棒９に巻き付けられたスクリーン８を解け ないように巻き取り棒９の中央部で挟んで止めているが、巻き付けられたスクリ ーン８の両端しで巻き付けられたスクリーンとスクリーンの間に差し込んで挟む 等の止め具でも良くその方法等は特に限定しない。 【００１２】 図６は、プルコード１５及びプルボール１６の正面図であり、止め具１３に接合 しスクリーン等の昇降の際に使用する。 なお、チェーン等を引いたり戻したりしてローラパイプ１を正逆回転させてス クリーン等を巻き付けたり解いたりするローラパイプ１の場合は、不要となる。 【００１３】 図７は、本考案の第１又は第２実施例の使用例図の正面図である。 ローラパイプ１から通風換気スペース７の略４分の１までを引き降ろし、窓開 口部の上方を通風換気状態とし、中央部をスクリーン８で遮蔽し、且つ下方をス クリーン８を窓開口部に合わせて必要量、すなわち窓開口部の下方に空間１９を 形成するように、巻き取り棒９にスクリーン８を必要量巻き付け、止め具１３で 止めることによって窓開口部の下方を空間１９により、通風換気状態を実現して いる。 【００１４】 図８は、本考案の第１実施例の使用例図の正面図である。 ローラパイプ１からスクリーン等を引き降ろし、窓開口部（図示せず）に合わ せて、スクリーン８を巻き取り棒９に必要量巻き付けスクリーン８が解けないよ うに、止め具１３で止めることにより、窓開口部の上方をスクリーン２により遮 蔽し、中央部を通風換気スペース７により通風換気状態にし、更に下方をスクリ ーン８によって遮蔽状態を実現している。 【００１５】 図９は、本考案の第１又は第２実施例の使用例図の正面図である。 ローラパイプ１から、通風換気スペース７の略２分の１までを引き降ろし、窓 開口部（図示せず）の上方を通風換気スペース７の半分程の通風換気状態とし、 下方を窓開口部（図示せず）に合わせて巻き取り棒９にスクリーン８を必要量巻 き付け、巻き付けたスクリーン８が解けないように止め具１３で止めることによ り窓開口部（図示せず）の下方を遮蔽した状態を実現している。 【００１６】 図１０は、本考案の第１又は第２実施例の使用例図の正面図である。 ローラパイプ１から、スクリーン８の部分を引き降ろして、窓開口部（図示せ ず）の全体をスクリーン８で遮蔽した状態を実現している。 【００１７】 図１１は、本考案の第１実施例から第４実施例までの使用例図の正面図である。 ローラパイプ１に、スクリーン８までの全てを巻き付け、窓開口部の空間１９ （図示せず）により開放状態を実現している。 【００１８】 【考案の効果】 本考案は、以上のような構造としているため、次のような効果を有する。 ア．ローラパイプ１に、巻き付けたり解いたりするスクリーンや紐６を介して接 合した部分に、通風換気スペース７を形成していることで、窓開口部の随意の部 分に多様な遮蔽又は通風換気、採光、眺望等の状態を実現できる。 イ．本考案は、市販のロールスクリーンの構造を少し改良した程度の簡単なもの であり既存の製造設備、工程等で製造できるものと思われるため安価に提供でき る。 ウ．本考案の第１又は第２実施例のように、スクリーン２とスクリーン８を又は ローラパイプ１とスクリーン８を接合するにあたり紐６を斜めに交叉させて接合 していることで、ローラパイプ１に紐６を巻き付けた場合、紐６がローラパイプ １の幅方向に平均して巻き付けられ、その状態を図７、９、１０の巻き取り状態 １８が示しているように、ローラパイプ１に紐６を巻き付けるための凹部等を設 ける必要もなく、円滑に紐６又はスクリーン８等が巻き付けられるとともに、ス クリーン等の昇降及び垂下時の安定化が図られている。 エ．本考案の第１又は第３実施例のようにスクリーン２及びスクリーン８を設け ていることで、図８が示しているように窓開口部（図示せず）の中央部を通風換 気、採光、眺望等の状態にしながら上部を２階等の上方からの目隠し又は日除け をし更に下方も目隠しができる等、上下を同時に遮蔽することが可能である。 この状態は、〔従来の技術〕の欄で紹介したように、従来の技術では出来ない状 態であり、本考案はこれを可能にしている。 オ．本考案は、第１実施例から第４実施例までのようにスクリーン８に巻き取り 棒９を接合していることで、巻き取り棒９にスクリーン８を窓開口部に合わせて 必要量巻き付けることにより、スクリーン８を随意の大きさにすることが可能で あり、図７が示すように窓開口部の下方に空間１９を形成することが可能である 。 カ．本考案は、図７から図１１までのように着脱自在の止め具１３を用いている ことで、巻き取り棒９に巻き付けられたスクリーン８が解けないように止め具１ ３で止めることにより、窓開口部に実現された遮蔽、通風換気、採光、眺望等の 状態を固定維持することができるとともに、実現された遮蔽、通風換気等の状態 を何時でも変更することも可能である。 キ．本考案は、図７が示しているように、窓開口部の中央部のみ、すなわち必要 最小限の目線部分のみの目隠しが可能である。 ク．本考案の図９が示すように、窓開口部の上方を通風換気、採光、眺望等の状 態とし、下方は室内の人の動き等見られたくない部分のみを遮蔽する等、遮蔽及 び通風換気範囲を自由に調節ができる。 この使用例によれば、特に夏の夕方等では室内上方の暖められた空気が上方の 通風換気スペース７から外に排出され、室内温度が調節されるとともに、点灯下 でも窓開口部の下方の目隠しにより外からの視線を気にすることなく、くつろげ る快適な室内環境を実現できる。 一般に、窓の上部からシャツターや市販されているロールスクリーン等を窓開 口部の中途まで引き降ろして上部を目隠しをし、下部を通風換気状態にしている のを多く見かける現状であるが、室内上方の暖められた空気は外に出されず且つ 点灯下の室内は、人の動き家具等が丸見えであり、くつろげるどころか防犯上か らも良くない。 この使用例は、〔従来の技術〕である「公開実用昭和６３−１５６３９９公開 実用新案公報記載のブラインド」でも可能と思われるが、〔従来の技術〕の欄で 紹介したように繁雑で高価等の問題点があるために、多く普及されていないと思 われる。 本考案は、このような問題点も見事に解決している。

【図面の簡単な説明】 【図１】本考案の第１実施例を示す正面図である。 【図２】本考案の第２実施例を示す正面図である。 【図３】本考案の第３実施例を示す正面図である。 【図４】本考案の第４実施例を示す正面図である。 【図５】止め具を示す図であり、（ア）は、正面図、
（イ）は、背面図 （ウ）は、側面図 （エ）は、公知
のクリップの側面図である。 【図６】プルコード又はプルボールを示す正面図であ
る。 【図７】本考案の第１又は第２実施例の使用例図を示す
正面図である。 【図８】本考案の第１実施例の使用例図を示す正面図で
ある。 【図９】本考案の第１又は第２実施例の使用例図を示す
正面図である。 【図１０】本考案の第１又は第２実施例の使用例図を示
す正面図である。 【図１１】本考案の第１実施例から第４実施例までの使
用例図を示す正面図である。 【符号の説明】 １ ローラパイプ ２ スクリーン ３ 補強部 ４ 補強部３の両端の角 ５ 補強部３の中央の縁 ６ 紐 ７ 通風換気スペース ８ スクリーン ９ 巻き取り棒 １０ ローラパイプ１の巻き取り面の両側のスクリーン
８の幅に対応する一線上の所 １１ ローラパイプ１の巻き取り面の両側に接合されて
いる紐６の所１０、１０と一線上の中央 １２ 孔 １３ 止め具 １４ 指で挟む部分 １５ プルコード １６ プルボール １７ 窓枠 １８ 巻き取り状態 １９ 窓開口部の空間

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 ローラパイプに巻き付けたり解いたりす
   るスクリーン自身に又はスクリーン等を紐を介して接合
   した部分に、通風換気スペースを形成したことを特徴と
   するロールスクリーン。