JP3091895B2 - メッキハンガー - Google Patents

メッキハンガー

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JP3091895B2
JP3091895B2 JP04220847A JP22084792A JP3091895B2 JP 3091895 B2 JP3091895 B2 JP 3091895B2 JP 04220847 A JP04220847 A JP 04220847A JP 22084792 A JP22084792 A JP 22084792A JP 3091895 B2 JP3091895 B2 JP 3091895B2
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electrode
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隆敏 岡木
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トキコ株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバ用
ピストンロッドに対してクロムメッキを施すメッキ装置
等に用いられるメッキハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ショックアブソーバ用ピストンロ
ッドに対してクロムメッキを施すメッキ装置に用いられ
るメッキハンガーの一例として図6に示すものがある。
このメッキハンガーでは、ワークであるピストンロッド
1に接続する電極(陰極)2の一部を、メッキ槽3に収
納したメッキ液(クロム酸液)4中に直接入れて用いる
構成になっており、電極2の腐食を極力抑えるために、
電極2の材料としては鉄、ステンレスあるいはチタン等
の耐食性が優れたものを用いるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した電
極2に用いられる鉄、ステンレスあるいはチタン等の材
料は、耐食性は優れているものの導電率は小さい。この
ため、電極2自体の電気抵抗によって発熱したりあるい
はピストンロッド1と電極2との接触抵抗によって発熱
したりし、これら発熱によって酸化鉄等の酸化物が形成
され、ひいては給電電流不足によってメッキ膜厚の低下
を来たし品質不良の発生確率を高いものにしてしまう虞
があった。
【0004】この解決策として、電極2として銅等の導
電率が大きい材料を用いることが考えられるが、上述し
たメッキハンガーでは、電極2の一部がメッキ液4に漬
かるため、電極2が腐食してしまい、上述した問題点を
適切には解決し得るものではなかった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、メッキ液による電極の腐食を防止してメッキ製品の
品質向上を図ることができるメッキハンガーを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、略軸状のワークを直立させて載置する載
置部をフレームに設け、該フレームに前記載置部の上側
に位置させて前記ワークを押圧して載置部と共に前記ワ
ークを保持する電極を設け、前記フレームを下降するこ
とによりメッキ槽のメッキ液中に前記ワークを挿入する
メッキハンガーにおいて、前記電極に耐食性かつ電気的
絶縁性の筒状のカバーを嵌装すると共に、該カバーに、
前記ワークと前記電極との当接部分にエアポケット形成
可能に前記載置部側に延びる延長部を形成したことを特
徴とする。
【0007】
【作用】このような構成とすれば、カバーをワークと共
に下降してワークをメッキ液に入れると、延長部の内側
におけるワークと電極との当接部分にエアポケットが形
成され、これにより電極の接液が避けられてメッキ液に
よる電極の腐食がなくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例のメッキハンガーを
図1及び図2に基づいて説明する。なお、図6に示す部
材等と同一の部材等は同一符号で示しその説明は省略す
る。図において、板状のフレーム5は、フック6を介し
て図示しない搬送装置に設けたトロリーチェーン等の移
動体7に一定間隔で吊されており、移動体7が後述する
メッキ槽3の設置部分で上下方向に配置されていること
等により、メッキ槽3の設置部分でメッキ槽3に対して
下降し、かつ上昇するようになっている。
【0009】フレーム5の下端部には、直角に屈曲する
ことにより形成された屈曲部8が設けられており、この
屈曲部8の中央部に孔9が形成されている。この屈曲部
8の下側には、有底筒状の受部材10がその開口部を前記
孔9に対向させて固着されている。受部材10には略軸状
のピストンロッド(ワーク)1が有底筒状の中間部材11
を介して直立して載置されるようになっている。本実施
例では、上述した屈曲部8、受部材10及び中間部材11か
ら載置部12が構成されている。
【0010】この場合、ピストンロッド1は、軸状のロ
ッド本体部13とその一端部側に設けられてピストン(図
示省略)と結合される細い径の小径部14とから構成さ
れ、小径部14はメッキを施す必要がないものになってい
る。また、同ピストンロッド1の他端部も他部材(図示
省略)に結合されるようになっており、メッキを施す必
要がないものになっている。このピストンロッド1の他
端部は、前記中間部材11に挿入して設けられたマスキン
グ15により覆われており、メッキ形成を避けるようにし
ている。なお、マスキング15によりピストンロッド1の
位置決めも行なわれるようになっている。
【0011】フレーム5の途中には、上下方向に延びる
長孔16が形成されており、この長孔16にはウェイトブラ
ケット17が上下動可能に挿入されている。ウェイトブラ
ケット17には、所定重量の銅製の電極(陰極)18が螺合
して吊下されている。
【0012】電極18は、その下端部がピストンロッド1
の小径部14に当接してこのピストンロッド1を自重及び
ウェイトブラケット17等の重量により押圧し、載置部12
と共にこのピストンロッド1を保持する。電極18の上端
部には、一端部にブラシ19を接続したリード線20の他端
部がボルト21により接続されている。前記ブラシ19はフ
ック6に設けられており、フレーム5と共に移動し、か
つ図示しない固定部に設けた摺動バー22に接触して集電
するようになっている。
【0013】さらにウェイトブラケット17には、電極18
を覆うように略筒状のカバー23がOリング24を介して取
付けられている。このカバー23は、超高分子ポリエチレ
ン等の耐食性かつ電気的絶縁性の材料で構成されてお
り、電極18がメッキ液4によって腐食するのを抑え、か
つ電極18の電流が外部に漏電するのを抑えるようにして
いる。
【0014】カバー23の下端部側には、受部材10側に延
びる延長部25が形成されている。延長部25の内側には、
ウェイトブラケット17側を頂部とした略円錐形状の空隙
部26が形成されている。この場合、電極18とピストンロ
ッド1との当接部分27において、ピストンロッド1と延
長部25の内壁との距離は短いものになっている。ピスト
ンロッド1と延長部25の内壁との距離が短くなっている
こと及びOリング24を設けていること等により載置部12
及び電極18に保持されたピストンロッド1を上方向から
メッキ液4(クロム酸液)中に入れると、延長部25内に
おける電極18とピストンロッド1との当接部分27には、
エアポケット28が形成されるようになっている。また、
延長部25の下端部には複数個の孔29が周方向に並んで形
成されている。
【0015】図中30は電極18及びカバー23の上下動を案
内する等のためにフレーム5に取付けたガイド部材であ
る。
【0016】このように構成されたメッキハンガーの作
用を説明する。メッキ工程の前段の工程において、ウェ
イトブラケット17を所定寸法上昇させてピストンロッド
1を載置部12上のマスキング15に載せ、この後ウェイト
ブラケット17を下ろして、ピストンロッド1を直立させ
た状態で保持する。この状態で、移動体7の移動により
フレーム5を下降させ、図1に示すようにピストンロッ
ド1をメッキ液4(クロム酸液)中に入れる。すると、
延長部25内における電極18とピストンロッド1との当接
部分27には、エアポケット28が形成されることになる。
【0017】この状態で、摺動バー22、ブラシ19、リー
ド線20、電極18、ピストンロッド1、メッキ液4及びメ
ッキ液4中に設けたアノード電極31等により構成される
回路に整流器電源(図示省略)から一定電圧が印加され
る。すると、アノード電極31から電極18に向けて電流32
が流れ、これに伴ってピストンロッド1がクロムメッキ
されることになる。
【0018】この場合、延長部25内における電極18とピ
ストンロッド1との当接部分27には、エアポケット28が
形成されているので、電極18は接液せず、このため電極
18はメッキ液4により腐食されることがない。このよう
にメッキ液4による腐食を防止するので、電極18の寿命
が長くなる。即ち、従来の鉄等を用いた電極では、2〜
3か月が使用限界であったが、これに比して使用限界を
長くできることになる。
【0019】電極18を銅製にしているので、電極18自体
の抵抗及びピストンロッド1との接触部の抵抗によるジ
ュール熱の発生を最小限に抑えることができる。このた
め、酸化物の生成が抑制され、所定の大きさの給電電流
が供給されてピストンロッド1に対して適正な膜厚のメ
ッキを施すことができ、ひいてはその品質の向上を図る
ことができる。
【0020】本実施例では、延長部25の下端部に孔29を
形成しており、この孔29を通しても電流32が流れること
になり、このような孔29がない場合に比して電流密度の
均一化を図れ、メッキ厚を全体にわたって略均等なもの
にできる。即ち、延長部25に孔を形成していない場合、
延長部25の下端部より所定寸法H(例えば約30mm)だけ
下側の部分においてアノード電極31の位置によって当該
部分の電流密度が大きくなり、この部分のメッキが厚肉
化する虞があったが、上述したように孔29を設けて電流
32を通すことにより、部分的にメッキが厚肉化するのが
抑えられることになる。この場合、前記孔29に代えて、
延長部25に図3及び図4に示すように切欠33を形成して
もよい。
【0021】なお、図5に示すようにロッド本体部13に
おける小径部14の近傍にメッキを施す必要がない場合等
には、小径部14を挿入する穴40を電極18の下端部に形成
し、該電極18の下端部をロッド本体部13の肩41に当接さ
せ、延長部25を筒形状とし、かつ延長部25内における前
記当接部分27にエアポケット28を形成するように構成し
てもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
たメッキハンガーであるから、延長部の内側におけるワ
ークと電極との当接部分にエアポケットが形成されてメ
ッキ液による電極の腐食発生がなくなるので、電極に導
電率が大きい材料を用いることにより、ジュール熱に伴
う酸化物の生成を抑制して所定の大きさの給電電流が確
保されてワークに対して適正な膜厚のメッキを施すこと
ができ、ひいてはその品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のメッキハンガーを示す断面
図である。
【図2】同メッキハンガーを示す正面図である。
【図3】延長部に図1及び図2の孔に代えて切欠を形成
したカバーを示す断面図である。
【図4】同カバーを示す下面図である。
【図5】図1及び図2のカバー及び電極に代わるカバー
及び電極を示す断面図である。
【図6】従来のメッキハンガーの電極をメッキ液に入れ
た状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ピストンロッド 3 メッキ槽 4 メッキ液 5 フレーム 12 載置部 18 電極 23 カバー 25 延長部 27 ピストンロッドと電極との当接部分 28 エアポケット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略軸状のワークを直立させて載置する載
    置部をフレームに設け、該フレームに前記載置部の上側
    に位置させて前記ワークを押圧して載置部と共に前記ワ
    ークを保持する電極を設け、前記フレームを下降するこ
    とによりメッキ槽のメッキ液中に前記ワークを挿入する
    メッキハンガーにおいて、前記電極に耐食性かつ電気的
    絶縁性の筒状のカバーを嵌装すると共に、該カバーに、
    前記ワークと前記電極との当接部分にエアポケット形成
    可能に前記載置部側に延びる延長部を形成したことを特
    徴とするメッキハンガー。
JP04220847A 1992-07-28 1992-07-28 メッキハンガー Expired - Lifetime JP3091895B2 (ja)

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JP5049582B2 (ja) * 2006-12-22 2012-10-17 名古屋メッキ工業株式会社 筒状体内面の部分電気めっき方法とその装置
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