JP3091516U - まき爪矯正具 - Google Patents

まき爪矯正具

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correction plate
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 安価でしかも容易に入手できる材料を利
用して簡単な構造の矯正具を形成し、また、使用時に痛
みや不快感を伴うことがないか、或は、あっても至って
少ないまき爪矯正具を提供すること。 【解決手段】 金属又はプラスチックの表面が硬く弾性
を有する薄板であって、爪1の前部に生じたまき爪2L,
2Rの片側部分に見合う大きさに形成した薄板を折曲げ
て、上,下位部材4a,4bを有する矯正板4に形成し、こ
の矯正板4の下位の部材を片側のまき爪2L,2Rと肉の間
に挿し込む挿入部とすると共に、前記矯正板4の上位の
部材を粘着テープ5などの粘着面材によって前記まき爪
2L,2Rの指3に止着し、前記挿入部の挿入状態を保持す
るようにしたこと。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、まき爪を矯正する器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からまき爪の矯正具に関しては様々な提案がなされている。例えば、特許 第2648735号、特開平9−253111号、特開2001−276104 号などのように形状記憶材料を利用した矯正器具が提案されているが、形状記憶 合金や形状記憶樹脂は原料コストが高くつくため、安価で使い易い矯正器具とは いえない面があり、また、矯正効果も使用者が痛みや不快さを感じることが多い など、使い勝手の面で解決すべき点がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記のような従来のまき爪矯正具にある問題点の現状に鑑み、安価で しかも容易に入手できる材料を利用して簡単な構造の矯正具を形成し、また、使 用時に痛みや不快感を伴うことがないか、或は、あっても至って少ないまき爪矯 正具を提供することを、課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決することを目的としてなされた本考案まき爪矯正具の第一の構 成は、金属又はプラスチックの表面が硬く弾性を有する薄板であって、爪の前部 に生じたまき爪の片側部分に見合う大きさに形成した薄板を折曲げて、上,下位 部材を有する矯正板に形成し、この矯正板の下位の部材を片側のまき爪と肉の間 に挿し込む挿込部とすると共に、前記矯正板の上位の部材を粘着テープなどの粘 着面材によって前記まき爪の指に止着し、前記挿込部の挿込状態を保持するよう にしたことを特徴とするものである。
【0005】 また、上記課題を解決できる本考案まき爪矯正具の第二の構成は、金属又はプ ラスチックの表面が硬く弾性を有する薄板であって、爪の前部に生じたまき爪の 両側に見合う大きさで大略四角形乃至は略凹状に形成した薄板を矯正板とし、こ の矯正板の手前側を爪の両側のまき爪部分の爪と肉の間に挿し込む挿込部とし、 挿し込んだ矯正板を粘着面材によって前記爪の指に止着し、前記挿し込み状態を 保持するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【考案の実施の形態】
次に本考案まき爪矯正具の実施の形態例について図に拠り説明する。図1は本 考案矯正具の一例を、足の親指のまき爪の片側に適用した例の斜視図、図2は本 考案矯正具の他の例を足の親指のまき爪に適用した例の斜視図である。
【0007】 図1において、1は先端側の両側部2L,2Rが肉側にまき込んでまき爪を起こし ている足の親指の爪で、3はその親指である。以下、左,右のまき爪部分を符号 2L,2Rで呼ぶ。
【0008】 本考案矯正具は、上記爪1の左,右のまき爪2L,2Rに、夫々に装着するもので あるから、その一つの構造について説明する。図示した本考案矯正具Sは、本人 から見て左側(図では右側)のまき爪2Lに適用するため、アルミニウムやチタン などの軽量で薄板に加工し易く、適度の表面硬さと弾性を持つ材料によって、図 示した例では断面が横向きの略V字状或はU字状になった上,下位部材4a,4bを 有する板状の矯正板4を形成する。
【0009】 矯正板4は、長目の上位部材4aと、該上位部材4aより短かく前記のまき爪2Lと その爪2Lが巻き込んだ部分の指3の肉の間に挿し込まれる下位部材4bとから形成 されている。
【0010】 本考案では、上記の下位部材4bをまき爪2Lとその指3の肉の間に挿し込んだと き、その下位部材4bをその位置に保持するため、上位部材4aを粘着テープ5など の粘着面材によって前記爪1の指3の表面に貼着して止め、上記下位部材4bの挿 し込み状態を保持する。その際、下位部材4bが挿し込まれた部分の指3の肉に付 着するおそれがある雑菌などを滅,殺菌するため、前記テープ5の内面側には、 軟膏などの外用薬を塗布しておくことが望ましい。粘着面材としては、上記テー プ5のほか、絆創膏などを使いこともできる。
【0011】 上記の例は、左,右のまき爪2L,2Rのうち、本人から見て左側のまき爪2Lに本 考案矯正具Sを適用した例であるが、右側のまき爪2Rに対しても、同じ形態の本 考案矯正具Sを、上記例と同じ要領で適用すればよい。
【0012】 図2は、一枚タイプの本考案矯正具Sを、左右のまき爪2R,2Lに挿し込んだ例 の斜視図である。図2の矯正具Sは、左,右に挿込部4L,4Rを形成した平面略凹 状の矯正板4により形成されている。挿込部4L,4Rを、左右のまき爪2L,2Rに挿 し込むことにより、図1の矯正具Sを同様の効果を得ることができる。図2にお いて、図1と同一部材,同一部位は、同じ符号を用いている。
【0013】 本考案矯正具Sは、風呂上りなどのようにまき爪2L,2Rが少し軟化したとき装 着すると、痛みを伴い難く、また片側ずつ装着して矯正するので、左右のまき爪 を同時に一つの器具で矯正する従来手法に比べ、装着が容易であり、また、その 分苦痛も少ない。まき込み度が浅いまき爪2L,2Rに対しては、図2の矯正具Sを 用いる。更に、本考案矯正具Sのまき爪2L,2Rに挿し込まれる部分には、予め所 要の薬剤を塗布しておくと、患部の化膿などを予防することができる。
【0014】 実際に、本考案の考案者がその配偶者に生じた足の親指のまき爪に、本考案矯 正具Sを適用してみたところ、軽度のものは一ヶ月間程度の装着で、かなり重た い状態のまき爪であっても3ヶ月間程度の装着することにより矯正することがで きた。
【0015】
【考案の効果】
本考案まき爪矯正具は以上の通りであって、安価に入手し易い材料を利用する ことにより至って簡潔な構造に形成した板状部材と粘着面材を組合せてまき爪矯 正具としたので、安価にまき爪矯正具を製造して提供することができ、また、そ の矯正具は一つの爪の左,右のまき爪に個々に装着するタイプであるから、使用 者の苦痛を柔らげて効果的に利用できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案矯正具の一例を、足の親指のまき爪の片
側に適用した例の斜視図
【図2】本考案矯正具の他の例を、足の親指のまき爪の
両側に適用した例の斜視図
【符号の説明】
1 爪 2L,2R まき爪 3 指 4 矯正板 4a 上位部材 4b 下位部材 5 粘着テープ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属又はプラスチックの表面が硬く弾性
    を有する薄板であって、爪の前部に生じたまき爪の片側
    部分に見合う大きさに形成した薄板を折曲げて、上,下
    位部材を有する矯正板に形成し、この矯正板の下位の部
    材を片側のまき爪と肉の間に挿し込む挿込部とすると共
    に、前記矯正板の上位の部材を粘着テープなどの粘着面
    材によって前記まき爪の指に止着し、前記挿込部の挿込
    状態を保持するようにしたことを特徴とするまき爪矯正
    具。
  2. 【請求項2】 金属又はプラスチックの表面が硬く弾性
    を有する薄板であって、爪の前部に生じたまき爪の両側
    に見合う大きさで大略四角形乃至は略凹状に形成した薄
    板を矯正板とし、この矯正板の手前側を爪の両側のまき
    爪部分の爪と肉の間に挿し込む挿込部とし、挿し込んだ
    矯正板を粘着面材によって前記爪の指に止着し、前記挿
    し込み状態を保持するようにしたことを特徴とするまき
    爪矯正具。
  3. 【請求項3】 矯正板の挿込部には薬剤を保持させた請
    求項1又は2のまき爪矯正具。
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