JP3091452U - 偏心温度計保持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】従来の温度計保持具は温度計を垂直に吊着する
ように成っている為温度計球部と攪拌羽根、攪拌棒等と
接触する機会が多く破損につながった。この為作業の中
断や、高価な薬品、貴重な試料の損失が多かった。 【解決手段】改良された温度計保持具１は温度計が貫通
する穴４に角度をつけてある。この事により温度計球部
が攪拌羽根、攪拌棒等と接触する場合温度計保持具１を
僅か回転させる事で温度計球部は大きく変化し接触を回
避できる。又従来不可能に思われた攪拌軸付近の温度測
定も可能となった。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は撹拌羽根と温度計が接触して装置の破損、作業の中止等事故防止に 役立ち従来のガラス製反応容器、撹拌容器、蒸留容器に使用できる。 【０００２】 【従来の技術】 従来の温度計保持具は温度計が温度計保持具の中心に固定される様になって いる為撹拌時に温度計と撹拌羽根との接触が多く見られ撹拌中心部の温度測 定は困難であった。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 本案は前述で述べた様に温度計保持具の中心線に対しある一定の角度で偏心 、斜入出来るような温度計の貫通する穴を設ける事により温度計と撹拌羽根 の接触を回避し且撹拌中心部の温度測定も可能とした。 【０００４】 【課題を解決する為の手段】 図に基づいて説明する。第６図で従来の温度計保持具は本体（７）中心部に 垂直に温度計の通る穴（１０）を明け、オーリング（９）を管入し、これを 温度計締めつけキャップ（８）で締め付けて温度計を吊着する。 【０００５】 この状態で温度計保持具全体を回転させても温度計球部は定点を保持する為 温度計と攪拌羽根の接触を回避する事は出来ない。 【０００６】 これを第３図の様に改良した。本体部（１）を垂直に立てた状態とし温度計 が通る穴（４）を偏心斜入貫通しさらにオーリング（３）を管入しこれを温 度計締めつけキャップ（２）で締め付けて温度計を吊着する。 【０００７】 【考案の実施の形態】 前述第６図に示した従来のものは温度計保持具全体を回転させても中心軸は 変化しない。すなはち温度計球部は温度計保持具の中心より離れる事は無い 為攪拌羽根との接触を回避する事は出来ない。 【０００８】 第３図に示した改良温度計保持具は保持具全体を回転すれば温度計球部は大 きく変化し撹拌羽根との接触を回避することが可能となり又中心部の温度測 定も同時に可能となる。 【０００９】 【実施例】 温度計保持具の本体外形部に共通テーパー摺り合わせ加工を施し保持具の中 心軸に対し角度をつけて温度計を固定する穴をあけ保持具全体を回軽させる ことで保持具の中心軸が偏心し温度計の挿入角度が調節でき、撹拌羽根、攪 拌棒、と温度計との接触破損を防止し攪拌作業、反応、蒸留実験、等の中断 も無く、高価な試薬や貴重な試料の無駄を無くす事が可能となる。 【００１０】 【考案の効果】 攪拌羽根、攪拌棒と温度計球部との接触が無くなる為装置全体の安全性の向 上、生産性の向上、無駄の削減等が有効的となる。 【００１１】

【図面の簡単な説明】 【図１】平面図 【図２】側面図 【図３】断面図 【図４】平面図 【図５】側面図 【図６】断面図 【符号の説明】 １ 温度計保持具本体 ２ 温度計固定用締めつけネジキャップ ３ 温度計固定用オーリング ４ 温度計貫通穴 ５ 中心軸 ６ 偏心軸 ７ 温度計保持具本体 ８ 温度計固定用締めつけネジキャップ ９ 温度計固定用オーリング １０温度計貫通穴 １１中心軸

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】温度計保持具は中心軸に対して一定の角度
   で偏心斜入貫通孔を有する保持具。