JP3091447B2 - 防臭化粧料組成物 - Google Patents
防臭化粧料組成物Info
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Description
に充填して用いられ、発汗量の多い足の裏に使用しても
防臭・消臭効果が長時間持続すると共に、肌にべたつき
を生じさせない足用の防臭化粧料組成物に関する。
腋や足等発汗の多い部位における不快臭の発生を予防す
るために、各種の制汗成分や殺菌成分を配合した防臭化
粧料が用いられている。また、発生した不快臭を抑制す
るために、香料によるマスキング、中和あるいは物理的
吸着による臭気物質の除去が行われてきた。しかし、汗
により各種の防臭・消臭成分が流れ落ちて防臭・消臭効
果が不充分なものとなったり、汗によるべたつき等の感
触が肌に残り、不快感を与える原因となることもあっ
た。
器に充填して用いられ、発汗量の多い足の裏に使用して
も防臭・消臭効果が長時間持続すると共に、肌にべたつ
きを生じさせない足用の防臭化粧料組成物を提供するこ
とにある。
容器に充填して用いられる足用の防臭化粧料組成物であ
って、前記防臭化粧料組成物は、殺菌成分、制汗成分及
び消臭成分からなる群より選択される一種以上、HLB
7以下の界面活性剤、及び水0〜20重量%を含有し、
該界面活性剤が、アルキルグリセリルエーテル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル及びプ
ロピレングリコール脂肪酸エステルからなる群より選択
される一種以上である防臭化粧料組成物を提供すること
により、上記の目的を達成したものである。
について詳細に説明する。本発明の防臭化粧料組成物
は、殺菌成分、制汗成分及び消臭成分からなる群より選
択される一種以上を含有する。
ェノール、トリクロロカルバニリド、トリクロサン、塩
化ベンザルコニウム等が挙げられ、これらの中でも、イ
ソプロピルメチルフェノールが好ましい。制汗成分とし
ては、アルミニウムヒドロキシクロライドが挙げられ
る。消臭成分としては、茶抽出物、金属酸化物、ハイド
ロキシアパタイト、アルキルジエタノールアミド等が挙
げられ、これらの中でも、茶抽出物、アルキルジエタノ
ールアミドが好ましい。
を単独で含有させても二種以上を組み合わせて含有させ
ても良い。殺菌成分、制汗成分及び消臭成分の二種以上
を含有させる場合、その組合せには特に制限はないが、
好ましい組合せとしては、殺菌成分と消臭成分との組合
せ、制汗成分と消臭成分との組合せが挙げられる。
分、制汗成分及び消臭成分の合計含有量(重量%)は、
防臭・消臭効果と肌感触の観点から、0.001〜50
%が好ましく、特に0.005〜30%が好ましい。
B7以下の界面活性剤を含有する。ここで、HLB7以
下の界面活性剤としたのは、汗等のベタツキが防止さ
れ、しかも防臭、消臭等の効果が長時間持続されるよう
にするためである。よりべたつきを発生させない観点か
ら、HLB5以下の界面活性剤を用いることが特に好ま
しい。
キルグリセリルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル及びプロピレングリコール脂
肪酸エステルからなる群より選択される一種以上を用い
る。これらの界面活性剤の一種又は二種以上を含有させ
ることにより、防臭・消臭効果の持続性及び肌に与える
感触が特に優れた防臭化粧料組成物を得ることができ
る。同様の観点から、これらの中でも特に好ましいの
は、アルキルグリセリルエーテルである。
ビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル及び
プロピレングリコール脂肪酸エステルからなる群より選
択される界面活性剤の二種以上を含有させる場合、その
組合せには特に制限はないが、好ましい組合せとして
は、アルキルグリセリルエーテルとソルビタン脂肪酸エ
ステルとの組合せ、アルキルグリセリルエーテルとプロ
ピレングリコール脂肪酸エステルとの組合せが挙げられ
る。
含有量(重量%)は、効果と肌感触の観点から、0.0
1〜15%が好ましく、特に0.1〜10%が好まし
い。
(重量%)は0〜20%、好ましくは0〜15%であ
る。水の含有量が20%超であると、発汗量の多い部位
に使用すると肌がべたつくようになる。尚、防臭化粧料
組成物中における水の含有量は0%であっても良い。即
ち、防臭化粧料組成物は、水を含有しないものであって
も良い。
ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリエーテルア
ルキル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アル
コキシ変性シリコーン、オキサゾリン変性シリコーンか
らなる群より選択される一種以上のシリコーン誘導体を
含有させることが好ましい。これらのシリコーン誘導体
の一種又は二種以上を組成物中に含有させることによ
り、さらに高い効果の持続とべたつき感の低減に効果が
ある。同様の観点から、これらのシリコーン誘導体の中
でもポリオキシアルキレン変性シリコーンを含有させる
ことが好ましく、特にHLBが7未満のポリオキシアル
キレン変性シリコーンが好ましい。
場合におけるシリコーン誘導体の防臭化粧料組成物中に
おける含有量(重量%)は、0.01〜10%が好まし
く、特に0.1〜5%が好ましい。
シリコーンオイル、タルク等の感触向上剤、l−メント
ール等の冷感剤、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化
防止剤等、従来この種の組成物に配合されている各種の
成分を適宜に含有させても良い。
の消臭・防臭に特に適しており、足で踏むことにより内
部に収容した防臭化粧料組成物を、その足の裏や足の指
間等に吐出させ得る足踏み式吐出容器に充填して用いら
れる。
面を参照して説明する。図1に示す足踏み式吐出容器1
0は、エアゾールタイプの吐出容器であり、上記化粧料
組成物を足の裏面や指の間に塗布すべく、玄関や、オフ
ィスにおける机の下等の足踏み箇所である平坦な床面に
載置して用いるものである。この足踏み式吐出容器10
は、防臭化粧料組成物を収容する容器本体11と、この
容器本体11の上端部から外側に突出するボタン部12
とからなり、このボタン部12は、容器本体11に設け
られた吐出機構としてのエアゾール15の押圧部13、
及び押圧状態における足の裏に向かって開口する吐出ノ
ズル14(図2参照)を備えている。
る円形断面の中空容器で、その底面の直径Aを5cm以
上とすることが好ましく、かつ直径Aを高さBの2/ 3
以上特に高さの1.0倍以上とすることが好ましい。そ
してこれらの形状によって、吐出容器10は、容器本体
11が空の状態において30度以上の転倒角となるよう
な重心点を備えることになり、これによって吐出容器1
0を、足踏み押圧しても転倒しないような安定した状態
で平坦な床面に載置することができるようになってい
る。
足の裏を載せて押圧すれば(図2参照)、摺動部16が
下降し、エアゾール15の作用によって吐出ノズル14
の先端開口から薬物が噴射吐出され、足の裏や指の間に
速やかに塗布される。なお、吐出ノズル14による噴射
角度は、例えば左右45度の範囲とする。
チルエーテル等の液化ガス、窒素や炭酸ガス等の圧縮ガ
ス等の噴射剤と共に上記容器本体11内に充填されて用
いられる。
ゾールタイプの吐出容器を用いる場合、使用時の効果と
肌感触の観点から、防臭化粧料組成物及び噴射剤の合計
吐出量は0.1〜30g/10秒、特に0.3〜10g
/10秒であることが好ましい。また、防臭化粧料組成
物と噴射剤との重量比(防臭化粧料組成物/噴射剤)
は、使用時の効果と肌感触の観点から、噴射剤として液
化石油ガス、ジメチルエーテル等の液化ガスを用いる場
合には0.1/99.9〜40/60の範囲内、噴射剤
として窒素や炭酸ガス等の圧縮ガスを用いる場合には9
5/5〜99.9/0.1の範囲内であることが好まし
い。
吐出容器10に充填して用いれば、容器本体11が安定
した形状を備えていることから、押圧動作のみによる足
の裏への薬物の塗布を簡単に行うことができるととも
に、押圧支持板17に設置した多数の押圧棒18によっ
て、これの先端部分の押圧部13と、吐出ノズル14の
先端開口との間には相当の間隔が保持されているので、
薬剤がスムーズに吐出でき、又、吐出ノズル14の形状
を適宜定めれば、一度の足踏み押圧動作によって、広範
囲に足の裏に薬物を塗布することが可能になる。また、
腰を屈めて操作する必要がないため、LPG等の噴射剤
を吸引することもない。
プスプレータイプの足踏み式吐出容器に充填しても好ま
しく用いることができる。例えば、上述の足踏み式吐出
容器10における吐出機構をエアゾールからポンプスプ
レイヤーに代えた構成の吐出容器を好ましく用いること
ができる。ポンプスプレータイプの足踏み式吐出容器を
用いる場合には、使用時の効果と肌感触の観点から、上
記化粧料組成物の吐出量が0.01〜3.0g/1プッ
シュ、特に0.05〜2.0g/1プッシュであること
が好ましい。ポンプスプレー式の足踏み式吐出容器を用
いた場合においても、上記エアゾール式の足踏み式吐出
容器を用いた場合と同様の作用効果が得られる。
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 〔実施例1〕表1に示す各成分を均一に溶解して防臭化
粧料組成物を得た。得られた防臭化粧料組成物について
10名の専門パネラーが防臭効果の持続性及びべたつき
のなさの2項目についての評価試験を行った。評価試験
は、各パネラーに、朝、足の裏に上記の防臭化粧料組成
物を塗布してもらい、8時間後に臭いとベタツキのなさ
を評価してもらった。そして、パネラーによる評価試験
の結果に基づき、最終的な評価を下記の基準に従って行
った。その結果を表2に示した。尚、防臭化粧料組成物
の塗布には、ポンプスプレータイプの足踏み式吐出容器
を用いた。
せ、エアゾールタイプの足踏み吐出容器に充填した。こ
れについて実施例1と同様に評価し、その結果を表2に
示した。 ・イソプロピルメチルフェノール(大阪化成社製) 0.5% ・緑茶乾留エキス 1.0% (フレッシュシライマツ 白井松新薬社製) ・モノオレイン酸ソルビタン(HLB4.3) 0.5% (レオドールAO−10 花王社製) ・ポリエーテル変性シリコーン(HLB5.0) 0.3% (SH3775C 東レ・ダウコーニング社製) ・ミリスチン酸イソプロピル 1.0% (エキセパールIPP 花王社製) ・香料 0.2% ・エタノール バランス ・LPG(2.5kg/cm2 ) 70.0%
せ、これをシートに含浸させて開封容器に収容した。こ
れについて、10名の専門パネラーが防臭効果の持続性
及びべたつきのなさの2項目についての評価試験を行っ
た。評価試験は、各パネラーに、朝、足の裏に上記のシ
ートを用いて防臭化粧料組成物を塗布してもらい、8時
間後に臭いとベタツキのなさを評価してもらった。そし
て、パネラーによる評価試験の結果に基づき、最終的な
評価を実施例1におけるのと同様の基準にて行った。そ
の結果を表2に示した。 ・トリクロロカルバニリド 0.2% (TCC モンサント社製) ・パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド 0.5% (アミノーンPK−02S 花王社製) ・モノステアリン酸グリセリル(HLB3.5) 1.0% (レオドールMS−60 花王社製) ・プロピレングリコール 10.0% ・エタノール バランス
を均一に溶解して防臭化粧料組成物を得た。そして、こ
の防臭化粧料組成物について、実施例1におけるのと同
様にして評価し、その結果を表2に示した。
組成物が、防臭効果ないし消臭効果の持続性に優れ、ま
た、長期間べたつきの発生を防止することができること
が判る。
して用いられ、発汗量の多い足の裏に使用しても防臭・
消臭効果が長時間持続すると共に、肌にべたつきを生じ
させない足用の防臭化粧料組成物を提供することができ
る。
視図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 足踏み式吐出容器に充填して用いられる
足用の防臭化粧料組成物であって、 前記防臭化粧料組成物は、 殺菌成分、制汗成分及び消臭
成分からなる群より選択される一種以上、HLB7以下
の界面活性剤、及び水0〜20重量%を含有し、該界面
活性剤が、アルキルグリセリルエーテル、ソルビタン脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル及びプロピレ
ングリコール脂肪酸エステルからなる群より選択される
一種以上である防臭化粧料組成物。 - 【請求項2】 更に、ポリオキシアルキレン変性シリコ
ーン、ポリエーテルアルキル変性シリコーン、アルキル
変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、オキサゾ
リン変性シリコーンからなる群より選択される一種以上
のシリコーン誘導体を含有する請求項1記載の防臭化粧
料組成物。 - 【請求項3】 上記足踏み式吐出容器が、上記防臭化粧
料組成物を収容する容器本体と、足の裏を押し付ける押
圧部及び押圧状態における足の裏に向かって開口する吐
出ノズルを該容器本体の外側に配置してなる吐出機構と
からなる請求項1又は2記載の防臭化粧料組成物。
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|---|
JP2008031185A (ja) * | 2003-03-12 | 2008-02-14 | Kao Corp | 制汗デオドラントスプレー組成物 |
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-
1998
- 1998-12-28 JP JP10374354A patent/JP3091447B2/ja not_active Expired - Fee Related
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