JP3091217U - 伸縮性レースの編成構造 - Google Patents

伸縮性レースの編成構造

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友四郎 二渡
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二渡レース株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素材の如何にかゝわらず長さ方向に伸縮し、
装飾用として伸縮する生地に適するレース地を提供する
こと。 【解決手段】 強い張力糸10が幅方向に拡大しようと
する力を有する亀甲目Kとなって並び、弱い張力糸11
が強い張力糸10に引かれる方向に組み合わさる伸縮性
レース。強・弱の張力糸10・11が螺旋状に進行して
無数の亀甲目Kとなることでグランド部Gを形成し、弱
い張力糸11が蛇行し亀甲目Kの空間部を埋めて柄模様
Pを形成する。

Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【考案の属する技術分野】 本考案は、組織構成としたことで綿100%のレースであっても伸長する伸縮 性レースの編成構造に関する。 【0002】 【従来の技術】 強い張力糸と弱い張力糸を組み合わせて構成されるレース地は、一般には図3 (a)に示すように、強い張力(テンション)を持つ糸20(太線で示す)を長 さ方向に設け、これに弱い張力糸21(細線で示す)を螺旋状に編成する構成の もので、(b)図のように、組み上がりは強い張力糸20によって長さ方向に亀 甲目Mが並び、この強い張力糸に引かれるように弱い張力糸21が組み合わさる 構成となるものであって、レースの地(グランド)部分の外観は(c)図のよう に、無数の亀甲目Mが水平方向に整列する体裁に構成されることとなる。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 上記の図3に示した従来技術は、幅方向には伸びても長さ方向に伸びることは なく、特に綿100%使用のレースでは伸びる可能性が無いため用途も限定され る不利がある。また装飾用として伸縮する生地に適さないため、必要に応じて伸 縮性のある素材であるゴム・ポリウレタン等を使用するが、その場合染色が難し く、ムラ染めになるなどの問題を生ずる懸念がある。更に縫代部分も組織の動き が十分でないため、取付部位のカーブに添った縫製が難しく、作業が面倒で熟練 を要するといった不具合がある。 【0004】 本考案はこのような従来の諸不利に鑑みて、長さ方向に伸縮性を持たせる組織 構成としたことで、絹、ウール、化合繊維は勿論、綿100%使用のレースでも 十分な伸縮性を発揮でき、染色がしやすく、ムラ染めにならない等の良好なレー スの編成を実現することを意図している。 【0005】 【課題を解決するための手段】 そこで本考案は、強い張力糸10が幅方向に拡大しようとする力を有する亀甲 目Kとなって並び、弱い張力糸11が強い張力糸10に引かれる方向に組み合わ さる伸縮性レースの編成構造であって、強・弱の張力糸10・11が螺旋状に進 行して無数の亀甲目Kとなることでグランド部Gを形成し、弱い張力糸11が蛇 行し亀甲目Kの空間部を埋めて柄模様Pを形成し、更にレースの両端部を菱形に なるよう構成したことを技術手段とするものである。 【0006】 【考案の実施の形態】 以下図面を参照して本考案を説明すると、図1(a)は張力(テンション)の 使い分けを示すもので、太線は強い張力糸10であり、細線は弱い張力糸11で ある。強い張力糸10は螺旋状で糸の進行は矢指のように斜めに向かって走り、 弱い張力糸11は強い張力糸10と絡み合って矢指のように直線状に進行する。 【0007】 図1(b)は幅方向に亀甲目Kが並んだ組み上がり拡大図であり、亀甲目Kと なった強い張力糸10が幅方向に向くことで従来の長手方向に向くものとは亀甲 目Kの方向が90°(直角)変位する格好となっている。この時弱い張力糸11 は強い張力糸10に引かれながら蛇行し直線状に進む。強い張力糸10は、矢指 のように右上から入ったものは左下に、右下から入ったものは、左上の方向へと 進行し、かくして無数の亀甲目Kが縦横に並んでグランド部Gが形成される。つ まり図(c)のように、一目して亀甲目Kが間然するところ無く従来の水平方向 に対し垂直方向に亀甲目Kがグランド部Gを形成することが理解される。 【0008】 図2は本考案の仕上がったレースの概略を示したもので、亀甲目Kで構成され たグランド部Gに柄模様Pを組み入れた状態を示している。柄模様Pは、弱い張 力糸を用いて亀甲目Kの空間部を蛇行して埋めながら形成されたもので、斜線を ベースに構成し、直線状の糸使いを設けることはない。而して仕上がったレース の両端部も強弱の張力糸10・11を組み合わせた菱形の組織構成となる。 【0009】 【考案の効果】 強弱の異なるテンションの糸を組み合わせ、全ての亀甲目を螺旋状として幅方 向に拡大する力をもたせたことにより長さ方向に伸縮する弾力のある組織のレー スが実現し、装飾用としての伸縮する生地に使用することができる。 【0010】 組織で構成するため素材に関係なく伸縮し、綿、絹、ウール、化合繊維等の広 範な生地をベースとすることができ、就中従来不可能であった綿100%のもの でも長さ方向に10%程度伸長することが可能となった。したがってゴム、ポリ ウレタン等の伸縮性のある素材を特に使用しないでもよく、そのため染色がしや すく、ムラ染めにならないレースを提供できる。 【0011】 縫代部分も組織が自由に動き、カーブに沿った縫製を可能としたので、衣服の 首回り、胴回り個所などの曲線個所は勿論、各種インテリアへの実施にも十分対 応できる。 【0012】 幅方向に拡大する力が働くため皺になりにくく、長期使用をしても体裁を損な うことがなく経済的である。 【0013】 組織構成を変えた提案であり、トーションレース機で自動編成され、製造工程 が複雑化したものでも特別の資材を要するものでもないので製品を安価に提供で きる実益がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】(a)は本考案の張力糸の組み合わせ部分図、
(b)は組み上がり完成を示す拡大図、(c)は亀甲目
の並び例を示す説明図である。 【図2】本考案仕上がりレースの概略平面図である。 【図3】従来例を示し、(a)は張力糸の使い分け部分
図、(b)は組み上がり後の拡大図、(c)は亀甲目の
並び例を示す説明図である。 【符号の説明】 10 強い張力糸 11 弱い張力糸 K 亀甲目 G グランド部 P 柄模様

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 強い張力糸が幅方向に拡大する力を有す
    る亀甲目となって並び、弱い張力糸が強い張力糸に引か
    れる方向に組み合わさる伸縮性レースの編成構造であっ
    て、強・弱の張力糸が螺旋状に進行して無数の亀甲目と
    なることでグランド部を形成し、弱い張力糸が蛇行し亀
    甲目の空間部を埋めて柄模様を形成することを特徴とす
    る伸縮性レースの編成構造。
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