JP3089901U - きのこ栽培瓶用のキャップ - Google Patents

きのこ栽培瓶用のキャップ

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三郎 木田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 茎が太くて良品質のひらたけ、ぶなしめじ等
のきのこを収穫量多く栽培できるきのこ栽培用のキャッ
プを得る。 【解決手段】 キャップの天井壁12の上面をほぼ平面
状に形成して、その天井壁12のほぼ中央に、きのこ栽
培瓶の瓶口22の内径よりも小径の栽培中のきのこの子
実体30を通す穴14を設ける。そして、そのキャップ
の天井壁12によりきのこ栽培瓶の瓶口22の上端開口
部を覆って、きのこ栽培瓶の瓶口22内側の周辺部分の
培地40上面から発芽する発育状態の悪いきのこの子実
体30の生長を、その上方の瓶口22の上端開口部を覆
うキャップの天井壁12の周辺部分により阻止する。ま
た、カッタ50をキャップの天井壁12の上面に沿って
スライドさせて、きのこの子実体30の可食部分を容易
に収穫できるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ひらたけ、ぶなしめじ等のきのこを栽培中のきのこの栽培瓶の瓶口 に被せるきのこ栽培瓶用のキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
ひらたけ、ぶなしめじ等のきのこの人工栽培においては、図4に示したように 、ポリプロピレン製等のきのこ栽培瓶20に、おが屑、コーンコブ(とうもろこ しの芯)、米糠等を水などと共に混合してなる培地40を充填して、その培地4 0にひらたけ、ぶなしめじ等のきのこの菌糸を接種している。そして、その培地 40にきのこの菌糸を蔓延させている。次いで、そのきのこの菌糸を蔓延させた 培養済みの培地40からきのこの子実体30を発芽させている。そして、その発 芽させたきのこの子実体30を、きのこ栽培瓶の瓶口22内側を通して、きのこ 栽培瓶20外方に収穫するまでに大きく生育している。その後、その生育済みの きのこの子実体30を、きのこ栽培瓶20内側から瓶口22を通して抜き取って いる。その際には、手や特殊なヘラ等を用いて、そのきのこの子実体30を、石 付き(白い塊状をしたきのこの菌床部分)32が着いたきのこの子実体30の根 元部分と共に、きのこ栽培瓶20内側から、抜き取って、収穫している。 また、このようにして、収穫されたきのこを食する際には、その食用に供され るきのこの子実体30の可食部分から、食用に供されない石付き32が着いたき のこの子実体30の根元部分を、包丁等により切り落としている。そして、その 石付きが着いたきのこの子実体30の根元部分を、廃棄している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにして、ひらたけ、ぶなしめじ等のきのこを栽培し た場合には、図4に示したように、そのきのこ栽培瓶20に充填された培養済み の培地30上面から発芽したひらたけ、ぶなしめじ等のきのこの子実体30が、 きのこ栽培瓶の瓶口22内側に株状に隙間なく高密度に詰まった状態に、きのこ 栽培瓶20の上方に生育した。
【0004】 そのために、そのきのこ栽培瓶20の上方に生育したきのこの子実体30を、 その根元部に着いた石付き32と共に、きのこ栽培瓶20内側から抜き取って収 穫する際には、その瓶口22内側に詰まった状態に生育した脆弱なきのこの子実 体30を、手や特殊なヘラ等を用いて、傷めぬようにして、多大な注意を払って 、手数を掛けて、きのこ栽培瓶20内側から、狭い瓶口22を通して、その外方 に抜き取らなければならなかった。
【0005】 また、上記のようにして、ひらたけ、ぶなしめじ等のきのこを栽培した場合に は、図4に示したように、きのこ栽培瓶20に充填された培地40上面から発芽 した大小の不揃いな多数本のきのこの子実体30の全てが、きのこ栽培瓶の瓶口 22内側を通して、不揃いの状態のまま、きのこ栽培瓶20の上方に生育してし まった。そして、そのひらたけ、ぶなしめじ等のきのこ子実体30を、その丈を 揃えて、茎の太い傘の充実した高品質のきのこに生育できなかった。
【0006】 そこで、本考案者は、鋭意研究の結果、このような課題を解消するには、きの こを栽培中のきのこ栽培瓶の瓶口22の上端開口部を、その天井壁のほぼ中央に 瓶口22の内径よりも小径の穴を設けたキャップ(図示せず)で覆えば良いこと に、想到した。そして、そのきのこ栽培瓶の瓶口22上端開口部を覆うキャップ の天井壁のほぼ中央に設けられた穴内側を通して、きのこ栽培瓶20に充填され た培養済みの培地40上面から発芽したきのこの子実体30を、キャップの天井 壁外方に伸長させれば良いことに、想到した。
【0007】 即ち、そのようにすれば、きのこ栽培瓶20に充填された培養済みの培地40 上面から発芽したきのこの子実体30を、きのこ栽培瓶の瓶口22内側全体に広 がらせずに、瓶口22内側のほぼ中央部に強制的に集中させて、きのこの子実体 30周囲の瓶口22内側に隙間をあけた状態に生育できることに、想到した。そ して、その生育したきのこの子実体30を、きのこ栽培瓶20内側から傷つけぬ ように容易に抜き取って収穫できることに、想到した。 それと共に、きのこ栽培瓶の瓶口22内側の培地40上面の周辺部分から発芽 する側子や遅れっ子と呼ばれる生育状態の悪い小さなきのこの子実体30の生長 を、その上方の瓶口22上端開口部を覆うキャップの天井壁の周辺部分により阻 止できることに、想到した。そして、きのこ栽培瓶の瓶口22内側のほぼ中央の 培地40上面から発芽した生育状態の良い大きなきのこの子実体30のみを、そ の上方の瓶口22上端開口部を覆うキャップの天井壁のほぼ中央に設けられた穴 内側を通して、キャップの天井壁12外方に大きく伸長させることができること に、想到した。そして、その側子や遅れっ子を含まない発育状態の良いきのこの 子実体30のみを、その丈を揃えて、茎の太い大きな、傘の充実した、良品質の きのこに生育できることに、想到した。
【0008】 また、その際には、きのこ栽培瓶の瓶口22の上端開口部を覆うキャップの天 井壁上面をほぼ平面状に形成して、その瓶口22の上端開口部を覆うキャップの 天井壁の上面をきのこ栽培瓶の瓶口22の上端周縁よりも上方のほぼ同一平面上 に位置させれば、そのキャップのほぼ平面状をなす天井壁上面に沿って、カッタ (図示せず)をスライドさせて、そのキャップの天井壁のほぼ中央の穴内側を通 してキャップの天井壁外方に大きく生育したきのこの子実体30の可食部分を、 キャップの天井壁の上面近くのきのこの子実体30部分から手数を掛けずに容易 に削ぎ落として収穫できることに、想到した。 また、同様なことは、きのこ栽培瓶の瓶口22の上端開口部を覆うキャップの 天井壁の上面を、そのほぼ中央が周辺に対してほぼドーム状、ほぼ円錐台状又は ほぼ角錐台状に隆起した形状に形成しても、可能であることに、想到した。即ち 、そのようにすれば、上記と同様にして、その瓶口22の上端開口部を覆うキャ ップ天井壁のほぼ中央とその付近の上面が、きのこ栽培瓶の瓶口22の上端周縁 よりも上方に位置することとなって、そのキャップの天井壁のほぼ中央とその付 近の上面に沿って、カッタ(図示せず)をスライドさせて、そのキャップの天井 壁のほぼ中央の穴内側を通してキャップの天井壁外方に大きく生育したきのこの 子実体30の可食部分を、キャップの天井壁の上面近くのきのこの子実体30部 分から手数を掛けずに容易に削ぎ落として収穫できることに、想到した。 その結果、その生育したきのこの収穫作業の大幅な合理化、省力化が図れるこ とに、想到した。また、その収穫したきのこを食する際にも、そのきのこの子実 体30の可食部分から、食用に供されない石付き32が着いたきのこの子実体3 0の根元部分を切り落とす面倒な作業を不要にできることに、想到した。 そして、このような作用を持つ、きのこを栽培中のきのこ栽培瓶の瓶口22の 上端開口部を覆うキャップであって、その天井壁12のほぼ中央に栽培中のきの この子実体30を通す穴が設けられたのきのこ栽培瓶用のキャップを開発した。
【0009】 即ち、本考案は、きのこ栽培瓶の瓶口の上端開口部を覆うキャップの天井壁の ほぼ中央にきのこ栽培瓶の瓶口の内径よりも小径の穴が設けられたきのこ栽培瓶 用のキャップであって、不揃いの側子や遅れっ子と呼ばれる小さなきのこの子実 体が混ざり合っていない良品質のひらたけ、ぶなしめじ等のきのこを、常に安定 して収穫量多く生育できるきのこ栽培瓶用のキャップを提供することを目的とし ている。 それと共に、その生育したきのこの子実体の収穫作業を大幅に簡易化でき、そ の収穫したきのこを食する際にも、その石付きが着いたきのこの子実体の根元部 分を、食用に供されるきのこの子実体の可食部分から切り落とす面倒な作業を不 要にできるきのこ栽培瓶用のキャップを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本考案の第1のキャップは、きのこ栽培瓶 の瓶口に被せて、該瓶口の上端開口部を覆うキャップであって、 該キャップの天井壁によりきのこ栽培瓶の瓶口の上端開口部を覆った状態にお いて、その天井壁の上面が、瓶口の上端周縁よりも上方のほぼ同一平面上に位置 するように、その天井壁の上面がほぼ平面状に形成されていて、その天井壁のほ ぼ中央に、前記きのこ栽培瓶の瓶口内径よりも小径の栽培中のきのこの子実体を 通す穴が設けられていることを特徴としている。
【0011】 また、本考案の第2のキャップは、きのこ栽培瓶の瓶口に被せて、該瓶口の上 端開口部を覆うキャップであって、 該キャップの天井壁によりきのこ栽培瓶の瓶口の上端開口部を覆った状態にお いて、その天井壁上面のほぼ中央が、瓶口の上端周縁よりも上方に位置するよう に、その天井壁上面のほぼ中央が周辺に対してほぼドーム状、ほぼ円錐台状又は ほぼ角錐台状に隆起した形状に形成されていて、その天井壁のほぼ中央に、前記 きのこ栽培瓶の瓶口内径よりも小径の栽培中のきのこの子実体を通す穴が設けら れていることを特徴としている。
【0012】 この第1又は第2のキャップにおいては、その第1又は第2のキャップを、き のこの菌糸を培養済みの培地が充填されたきのこ栽培瓶の瓶口に被せて、そのき のこ栽培瓶の瓶口の上端開口部を第1又は第2のキャップの天井壁により覆った 状態で、そのきのこ栽培瓶に充填された培養済みの培地上面からきのこの子実体 を発芽させた際に、その瓶口内側の培地上面の周辺部分から発芽した側子や遅れ っ子と呼ばれる発育状態の悪い小さなきのこの子実体が、きのこ栽培瓶の瓶口内 側の培地が充填されていない空間を通して、その上方に生長するのを、その瓶口 の上端開口部を覆う第1又は第2のキャップの天井壁の穴の設けられていない周 辺部分によりに、阻止できる。そして、その瓶口内側のほぼ中央の培地上面から 発芽した発育状態の良い大きなきのこの子実体のみを、選択して、瓶口内側の培 地が充填されていない空間、及び瓶口の上端開口部を覆うキャップの天井壁のほ ぼ中央に設けられた穴内側を通して、第1又は第2のキャップの天井壁外方に大 きく生育できる。 その際には、そのきのこ栽培瓶に充填された培地上面から発芽したきのこの子 実体を、培地が充填されていない瓶口内側の空間を通して、きのこ栽培瓶の上方 に伸長させるために、そのキャップの天井壁の周辺部分により上方が覆われた瓶 口内側の周辺部分の空間を上方に伸長しようとする側子や遅れっ子と呼ばれる発 育状態の悪い小さなきのこの子実体を、その瓶口内側の周辺部分の空間を伸長す る間に、確実に淘汰して排除できる。そして、その瓶口内側のほぼ中央の空間を 上方に伸長しようとする発育状態の良い大きなきのこの子実体のみを、その瓶口 内側の空間及び瓶口の上端開口部を覆う第1又は第2のキャップのほぼ中央の穴 内側を通して、第1又は第2のキャップの天井壁外方に確実に大きく生育できる 。 その結果、側子や遅れっ子などの発育状態の悪いきのこの子実体が混ざり合っ ていない、丈の揃った、太くて大きい良品質のきのこを常に安定して収穫量多く 栽培できる。
【0013】 また、その第1又は第2のキャップの天井壁のほぼ中央の穴内側を通して、そ の天井壁外側に大きく生育したきのこを収穫する際には、きのこ栽培瓶の瓶口の 上端周縁よりも上方のほぼ同一平面上に位置する、第1のキャップの瓶口の上端 開口部を覆うほぼ平面状に形成された天井壁上面に沿ってカッタを障害なく円滑 にスライドさせることができる。又は、きのこ栽培瓶の瓶口の上端周縁よりも上 方に位置する、第2のキャップの瓶口の上端開口部を覆うほぼドーム状、ほぼ円 錐台状又はほぼ角錐台状に形成された天井壁のほぼ中央とその付近の上面に沿っ てカッタを障害なく円滑にスライドさせることができる。そして、そのカッタに より、第1又は第2のキャップの天井壁のほぼ中央の穴内側を通して、第1又は 第2のキャップの天井壁外方に大きく伸長させたきのこの子実体の可食部分を、 第1又は第2のキャップの天井壁上面近くのきのこの子実体部分から、手数を掛 けずに容易かつ迅速に削ぎ落として収穫できる。 その結果、その第1又は第2のキャップの天井壁外方に大きく生育したきのこ の子実体の可食部分の収穫作業の大幅な合理化、省力化が図れる。また、その収 穫されたきのこを食する際にも、その食用に供されるきのこの子実体の可食部分 を、石付きが着いたきのこの子実体の根元部分から切り落とす面倒な作業を省く ことができる。そして、その収穫されたきのこの廃棄部分を無くして、その収穫 されたきのこを余すところ無く全食できる。
【0014】 さらに、きのこの子実体を第1又は第2のキャップの天井壁外方に大きく生育 する際には、そのきのこの子実体の下部を、第1のキャップのきのこ栽培瓶の瓶 口の上端周縁よりも上方のほぼ同一平面上に位置する天井壁上面により支持した り、きのこ栽培瓶の瓶口の上端周縁よりも上方に位置する、第2のキャップの瓶 口の上端開口部を覆うほぼドーム状、ほぼ円錐台状又はほぼ角錐台状に形成され た天井壁上面により支持したりできる。そして、そのキャップの天井壁外方に大 きく生育させるきのこの子実体の下部が、きのこ栽培瓶の瓶口の外側周囲に垂れ 下がって、その瓶口の外側周囲を覆うのを、防止できる。そして、その第1又は 第2のキャップの天井壁外方に大きく生育した脆弱なきのこの子実体を、傷めず に、第1又は第2のキャップの天井壁上面付近からカッタにより削ぎ落として収 穫する作業が困難となるのを、防止できる。
【0015】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の好適な実施の形態を図面に従い説明する。 図1は本考案の第1のキャップの好適な実施の形態を示し、図1はその使用例 を示す正面断面図である。以下に、この第1のキャップを説明する。
【0016】 図において、10は、きのこ栽培瓶の瓶口22に被せるポリプロピレン製等の キャップである。
【0017】 キャップの天井壁12周縁には、下方に向けて帯状の係止顎16が延設されて いる。そして、その係止顎16内側に、きのこ栽培瓶の瓶口22上端外周面に突 設された帯状の係止突条24を係止させることができる、構造をしている。そし て、キャップ10を、きのこ栽培瓶の瓶口22上端に容易に抜け落ちぬように離 脱可能に被せることができる、構造をしている。
【0018】 キャップの天井壁12の上面は、キャップ10をきのこの栽培瓶の瓶口22に 被せて、そのキャップの天井壁12によりきのこ栽培瓶の瓶口22の上端開口部 を覆った状態において、そのきのこ栽培瓶の瓶口22の上端開口部を覆う天井壁 12の上面が瓶口22の上端周縁よりも上方のほぼ同一平面上に位置するように 、ほぼ平面状に形成されている。
【0019】 キャップの天井壁12のほぼ中央には、きのこ栽培瓶の瓶口22の内径よりも 小径の栽培中のきのこの子実体30を通す円形状の穴14が設けられている。
【0020】 図1に示した第1のキャップ10は、以上のように構成されている。
【0021】 図2は本考案の第2のキャップの好適な実施の形態を示し、図2はその使用例 を示す正面断面図である。以下に、この第2のキャップを説明する。
【0022】 この第2のキャップにおいては、該キャップの天井壁12によりきのこ栽培瓶 の瓶口22の上端開口部を覆った状態において、その天井壁12上面のほぼ中央 が、瓶口22の上端周縁よりも上方に位置するように、その天井壁12上面のほ ぼ中央が周辺に対してほぼドーム状、ほぼ円錐台状又はほぼ角錐台状(図では、 ほぼドーム状としている)に隆起した形状に形成されている。
【0023】 キャップの天井壁12のほぼ中央には、該キャップの天井壁12により覆うき のこ栽培瓶の瓶口22内径よりも小径の栽培中のきのこの子実体30を通す円形 状の穴14が設けられている。
【0024】 その他は、前述の図1に示した第1のキャップと同様に構成されている。
【0025】 次に、この第1又は第2のキャップを用いたきのこ栽培方法を説明する。 この第1又は第2のキャップを用いたきのこ栽培方法においては、図1又は図 2に示したように、きのこ栽培用の培地40を、きのこ栽培瓶20に、その瓶口 22内側の少なくとも上部(図では、瓶口22内側のほぼ全体としている)に空 間を残して、充填している。そして、その培地40に、きのこの菌糸を培養して いる。 次いで、第1又は第2のキャップ10を、きのこの菌糸を培養済みの培地40 が充填されたきのこ栽培瓶の瓶口22に被せている。そして、そのきのこ栽培瓶 の瓶口22の上端開口部を、第1又は第2のキャップの天井壁12により覆って いる。 次いで、きのこ栽培瓶20に充填された培養済みの培地40の上面からきのこ の子実体30を発芽させている。そして、そのきのこの子実体30を、きのこ栽 培瓶の瓶口22内側の培地40が充填されていない空間と、その瓶口22の上端 開口部を覆う第1又は第2のキャップの天井壁12のほぼ中央に設けられた穴1 4内側とを通して、第1又は第2のキャップの天井壁12外方に収穫するまでに 伸長させている。 その後、その第1又は第2のキャップの天井壁12のほぼ中央の穴14内側を 通して、第1又は第2のキャップの天井壁12外方に収穫するまでに伸長させた きのこの子実体30のキャップの天井壁12外側に伸長した可食部分を、カッタ 50により、キャップの天井壁12の上面近くのきのこの子実体30部分から削 ぎ落としている。
【0026】 この第1又は第2のキャップを用いたきのこ栽培方法は、以上のステップから なっていて、この第1又は第2のキャップを用いたきのこ栽培方法においては、 第1又は第2のキャップ10を、きのこの菌糸を培養済みの培地40が充填さ れたきのこ栽培瓶の瓶口22に被せて、そのきのこ栽培瓶の瓶口22の上端開口 部を第1又は第2のキャップの天井壁12により覆った状態で、そのきのこ栽培 瓶20に充填された培養済みの培地40の上面からきのこの子実体30を発芽さ せた際に、その瓶口22内側の培地40上面の周辺部分から発芽した側子や遅れ っ子と呼ばれる発育状態の悪い小さなきのこの子実体30が、きのこ栽培瓶の瓶 口22内側の培地40が充填されていない空間を通して、その上方に生長するの を、その瓶口22の上端開口部を覆うキャップの天井壁12の穴14の設けられ ていない周辺部分によりに、阻止できる。そして、その瓶口22内側のほぼ中央 の培地40上面から発芽した発育状態の良い大きなきのこの子実体30のみを、 選択して、瓶口22内側の培地40が充填されていない空間、及び瓶口22の上 端開口部を覆う第1又は第2のキャップの天井壁12のほぼ中央に設けられた穴 14内側を通して、第1又は第2のキャップの天井壁12外方に大きく生育でき る。 その際には、そのきのこ栽培瓶20に充填された培地40の上面から発芽した きのこの子実体30を、培地40が充填されていない瓶口22内側の空間を通し て、きのこ栽培瓶20の上方に伸長させるために、そのキャップの天井壁12の 周辺部分により上方が覆われた瓶口22内側の周辺部分の空間を上方に生長しよ うとする側子や遅れっ子と呼ばれる発育状態の悪い小さなきのこの子実体30を 、その瓶口22内側の空間を生長する間に、確実に淘汰して排除できる。そして 、その瓶口22内側のほぼ中央の空間を上方に伸長しようとする発育状態の良い 大きなきのこの子実体30のみを、その瓶口22内側の空間及び瓶口22の上端 開口部を覆う第1又は第2のキャップの天井壁のほぼ中央の穴14内側を通して 、第1又は第2のキャップの天井壁12外方に確実に大きく生育できる。 その結果、側子や遅れっ子と呼ばれる小さなきのこの子実体30が混ざり合っ ていない、発育状態の良い大きなきのこの子実体30のみからなる、丈の揃った 、太くて良品質のきのこを収穫量多く栽培可能となる。
【0027】 また、第1又は第2のキャップの天井壁12外側に大きく生育したきのこを収 穫する際には、きのこ栽培瓶の瓶口12の上端周縁よりも上方のほぼ同一平面上 に位置する、第1のキャップの瓶口22の上端開口部を覆うほぼ平面状に形成さ れた天井壁12上面に沿ってカッタ50を、図1に破線で示したように、障害な く容易に円滑にスライドさせることができる。 又は、きのこ栽培瓶の瓶口22の上端周縁よりも上方に位置する、第2のキャ ップの瓶口22の上端開口部を覆うほぼドーム状、ほぼ円錐台状又はほぼ角錐台 状に形成された天井壁12のほぼ中央とその付近の上面に沿ってカッタ50を、 図2に破線で示したように、障害なく容易に円滑にスライドさせることができる 。 そして、そのカッタ50により、キャップの天井壁12のほぼ中央の穴14内 側を通して、第1又は第2のキャップの天井壁12外方に収穫するまでに伸長さ せたきのこの子実体30の第1又は第2のキャップの天井壁12外側に伸長した 可食部分を、その第1又は第2のキャップの天井壁12の上面近くのきのこの子 実体30部分から、手数を掛けずに容易かつ迅速に削ぎ落とすことができる。 その結果、きのこの子実体30の可食部分の収穫作業の大幅な合理化、省力化 が図れる。また、その食用に供されるきのこの子実体30の可食部分から、石付 き32が着いたきのこの子実体30の根元部分を切り落として廃棄する必要がな くなって、その収穫されたきのこを全食可能となる。
【0028】 さらに、塊状に発育するやまぶしたけ、舞茸等のきのこの子実体30を第1又 は第2のキャップの天井壁12外方に大きく生育する際には、図3に示したよう に、そのきのこの子実体30の下部を、第1又は第2のキャップの天井壁12上 面により支持できる。そして、その第1又は第2のキャップの天井壁12外方に 大きく生育させるきのこの子実体30の下部が、きのこ栽培瓶の瓶口22の外側 周囲に垂れ下がって、その瓶口22の外側周囲を覆うのを、防止できる。そして 、その第1又は第2のキャップの天井壁12外側に大きく生育した脆弱なきのこ の子実体30を、傷めずに、第1又は第2のキャップの天井壁12上面付近から カッタ50により削ぎ落として収穫する作業が困難となるのを、防ぐことができ る。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の第1又は第2のキャップを用いてひらたけ、ぶ なしめじ等のきのこを栽培すれば、その生育するひらたけ、ぶなしめじ等のきの こを、丈の揃った、茎が太くて大きい、傘の充実した、高品質のきのこに常に安 定して栽培可能となる。
【0030】 それと共に、その収穫するまでに生育したきのこの収穫作業の大幅な合理化、 省力化が図れる。また、その食用に供されるきのこの子実体の可食部分から、石 付きが着いたきのこの子実体の根元部分を切り落として廃棄する必要がなくなっ て、その収穫されたきのこを全食可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1のキャップを用いたきのこ栽培方
法の説明図である。
【図2】本考案の第2のキャップを用いたきのこ栽培方
法の説明図である。
【図3】本考案の第1のキャップを用いたきのこ栽培方
法の説明図である。
【図4】従来のきのこ栽培方法の説明図である。
【符号の説明】
10 第1又は第2のキャップ 12 第1又は第2のキャップの天井壁 14 穴 20 きのこ栽培瓶 22 きのこ栽培瓶の瓶口 30 きのこの子実体 40 培地 50 カッタ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 きのこ栽培瓶の瓶口に被せて、該瓶口の
    上端開口部を覆うキャップであって、 該キャップの天井壁によりきのこ栽培瓶の瓶口の上端開
    口部を覆った状態において、その天井壁の上面が、瓶口
    の上端周縁よりも上方のほぼ同一平面上に位置するよう
    に、その天井壁の上面がほぼ平面状に形成されていて、
    その天井壁のほぼ中央に、前記きのこ栽培瓶の瓶口内径
    よりも小径の栽培中のきのこの子実体を通す穴が設けら
    れていることを特徴とするきのこ栽培瓶用のキャップ。
  2. 【請求項2】 きのこ栽培瓶の瓶口に被せて、該瓶口の
    上端開口部を覆うキャップであって、 該キャップの天井壁によりきのこ栽培瓶の瓶口の上端開
    口部を覆った状態において、その天井壁上面のほぼ中央
    が、瓶口の上端周縁よりも上方に位置するように、その
    天井壁上面のほぼ中央が周辺に対してほぼドーム状、ほ
    ぼ円錐台状又はほぼ角錐台状に隆起した形状に形成され
    ていて、その天井壁のほぼ中央に、前記きのこ栽培瓶の
    瓶口内径よりも小径の栽培中のきのこの子実体を通す穴
    が設けられていることを特徴とするきのこ栽培瓶用のキ
    ャップ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022075432A (ja) * 2020-11-05 2022-05-18 農事組合法人なめこファーム飛騨 ジャンボなめこ生育用のキャップ

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