JP3089776U - バッグ型鉄道玩具用ジオラマ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】、立体感に富み、組み立てや片付けも容易なこ
と 【解決手段】上部に把持部を備えたバッグ型に折畳み展
開可能で、以下の要件を備えることを特徴とする。 （イ）２枚の板状ベース部材２を連結部材３で折畳み展
開可能に連結した玩具本体１を、折畳み時にはバッグ状
で、両ベース部材２の表面には、ジオラマベース７が形
成されていること （ロ）各ジオラマベース７は凸状で、鉄道玩具走行用レ
ール部８、９が形成されていること （ハ）両側のレール部８、９は、別のレール部材１５、
１６により連結可能であること （ニ）ジオラマベース７の上面には、形象部材が着脱可
能に設けられていること

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、バッグ型に構成した鉄道玩具用ジオラマに関する。

【０００２】

【従来技術とその問題点】

一般に、この種の鉄道玩具用ジオラマは、鉄道玩具を走行させるレール部材と 信号、連結器、山や鉄橋や駅舎、街などを模した部品などが知られている。とこ ろが、これらの部品は床の上で組み立てて遊ぶものであるから、多数のレール部 材を連結する作業に時間がかかるほか、ある程度のスペースを必要とする。また 、遊んだ後に後片付けをしなければならないが、子どもは遊んだ後の片付けは苦 手であるし、といって放置したままでは部屋が散らかったままであるほか、子ど ものしつけにもよくない。

【０００３】 そこで、レールを有するベース部材を折畳み展開可能としたものも提案されて いる。これはバッグ型で、平面状に展開することによって無限レールが現われる ものであり、子どもがすぐに遊ぶことができるほか、片付けも簡単ではあるが、 その反面、単にレールがオーバル形や８の字形で立体感に乏しく、面白みに欠け 、あきやすいという欠点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記問題点を解消し、立体感に富むとともに、組み立てや片付けも容 易なバッグ型鉄道玩具用ジオラマを提供することをその課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案に係るバッグ型鉄道玩具用ジオラマは、上部 に把持部を備えたバッグ型に折畳み展開可能であるとともに、展開時には鉄道玩 具を走行可能な、以下の要件を備えることを特徴とする。 （イ）２枚の板状ベース部材の各一辺を細長の連結部材で折畳み展開可能に連結 した玩具本体を、折畳み時にはバッグ状に形成するとともに、互いに向き合うベ ース部材の表面には、ジオラマベースが形成されていること （ロ）上記各ジオラマベースは凸状に形成され、玩具本体が展開したとき、ジオ ラマベース上には、平面視においてジオラマベースの外周面に沿ったＣ字形の外 観を有し、かつＣ字形の一端が他端よりも低い螺旋状の鉄道玩具走行用レール部 が形成されていること （ハ）両側のジオラマベースのレール部は、別のレール部材を介して立体交差状 に連結可能であること （ニ）上記ジオラマベースの上面には、適宜意匠の形象部材が着脱可能に設けら れていること

【０００６】 なお、前記ジオラマベースの一部には展開時に上方が開口した収納穴が形成さ れ、該収納穴には、上下方向に伸縮自在な適宜形状の形象部が設けられているの が好ましい。

【０００７】 また、前記ジオラマベースには、前記形象部材を収納可能な収納部が開閉可能 に形成されているのがよい。

【０００８】 さらに、前記ジオラマベースの一部には、一側から他側に貫通する開放部を形 成するのがよい。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１〜図３は本考案に係るバッグ型鉄道玩具用ジオラマを示す。このジオラマ は、上部に把持部５を備えたバッグ型に折畳み展開可能であるとともに、展開時 には鉄道玩具が走行可能な状態になるものである。

【００１０】 符号１は玩具本体を示す。玩具本体１は２枚の板状ベース部材２の各一辺を細 長の板状連結部材３で折畳み展開可能に連結したもので、玩具本体１の他の辺に も適宜フラップ４ａ、４ｂを取りつけて、全体をバッグ状に形成したもので、折 り畳んだときに上記連結部材３を下にして折り畳んだときに上部の両ベース部材 ２のフラップ４ａ、４ｂを重ね合わせて一方の把持部５を他方の開口部６から出 して持ち歩きできるようになっている。

【００１１】 上記玩具本体１には、折畳み時に互いに向き合うベース部材２の表面に、凸状 のジオラマベース７が形成されている。ジオラマベース７上には、平面視におい てジオラマベース７の外周面に沿ったＣ字形の外観を有し、かつＣ字形の一端が 他端よりも低い螺旋状の鉄道玩具走行用レール部８、９が形成されている。各レ ール部８、９は、玩具本体１が展開されたときに両ジオラマベース７が互いに対 向する側を除く面に形成されている。つまり、各ジオラマベース７のレール部８ 、９は、平面視においてＣ形であり、さらに側面視においては一方の端部８ａ、 ９ａが高く、他方の端部８ｂ、９ｂが低くなるように形成されている。高い方の 端部８ａ、９ａはジオラマベース７の上面と略同じ位置にあり、低い方の端部８ ｂ、９ｂはジオラマベース７の下端部と略同じ位置にある。したがって、レール 部８、９は略螺旋状に形成されている。また、一方のジオラマベース７のレール 部８、９の高い方の端部８ａ、９ａは、他方のジオラマベース７の低い方の端部 ８ｂ、９ｂと向き合うようになっている。

【００１２】 また、上記ジオラマベース７の上面には街の外観の模様が印刷表示されている 。街にはビルや駅、公園、道路などが表示されているが、さらにジオラマベース ７の上面には適宜の位置に小穴１０が形成されている。

【００１３】 さらに、上記ジオラマベース７の上面の一部には展開時に上方が開口した収納 穴１１が形成されている。この収納穴１１には図４のように形象部２１が収納さ れている。形象部２１としては、ビルや電波塔のような高い建築物や構築物が好 ましい。これらをアンテナ式に伸縮自在にしておき、縮めて収納穴１１内に収納 してジオラマベース７の上面から没し、伸長して収納穴１１から上方に突出させ るようにすればよい。

【００１４】 また、ジオラマベース７には道路が表示されているが、図５に示されるように この道路部分に沿って収納部１２が形成されている。収納部１２の上部には着脱 可能な蓋１３が設けられ、蓋１３には道路の模様（縁石、センターライン、横断 歩道等）が印刷表示されている。

【００１５】 さらに、上記ジオラマベース７の一部の下方には、一側から他側に貫通する開 放部１４が形成されている。

【００１６】 次に、玩具本体１にはレール部材１５、１６と、該レール部材１５、１６を覆 う第１の形象部材１７、１８とジオラマベース７上に配置される第２の形象部材 １９とが付属している。

【００１７】 レール部材１５、１６の両端は２つのジオラマベース７に形成された円弧状の レール部８、９の各端部に連結するように構成されている。

【００１８】 第１の形象部材はレールに関する部材で、鉄橋を模した部材１７とトンネル構 築部材１８を含んでいる。第２の形象部材１９はジオラマベース７上に設けられ るもので、信号や樹木やビル、駅舎を模したものを含んでいる。各部材１７、１ ８、１９の下端部には、ジオラマベース７の上面に形成された小穴１０に嵌合す る軸（図示せず）が突設されている。

【００１９】 上述のジオラマを利用して遊ぶときは、図２のように玩具本体１を展開してベ ース部材２を面一にする。そして、図６及び図７に示されるように両側のジオラ マベース７のレール部８、９を２つのレール部材１５、１６で連結する。これに より、２つのジオラマベース７のレール部８、９が２つのレール部材１５、１６ によって立体交差状に連結されるとともに、レール全体が８の字形に連続する。 また、図３に示されるように上部レール部材１５には鉄橋を模した第１の形象部 材１７の下端の軸をジオラマベース７の小穴１０に嵌合して取りつけ、同様にし て下部レール部材１６にはトンネル構築部材１８を取りつける。同様にして、収 納穴１１から形象部２１を引き出して上方に突出させ、信号や樹木やビルを模し た第２の形象部材１９も適当にジオラマベース７の小穴１０に嵌合して取りつけ る。これにより、ジオラマが完成する。あとは電車等の鉄道玩具（図示せず）を レールに乗せて走らせればよい。鉄道玩具は上部レールを走ったり下部レールを 走ったりと、立体的に走行するほか、低い部位を走ったり、トンネルの中を走る ときは見えなくなるので、変化に富んだ遊びが可能になる。

【００２０】 遊び終えたときは、第１の形象部材１７、１８と第２の形象部材１９を収納部 １２の蓋１３を外して内部に収納し、再び蓋１３をする。収納部１２に入らない ものは、開放部１４の内部に収納すればよい。収納した後、折畳み、バッグ状に すれば、全体が整理箱になるとともに、持ち運びも簡単にできる。

【００２１】

【考案の効果】

請求項１に係る考案によれば、使用時には玩具本体を展開すると、ジオラマベ ースが現われるから、そのレール部にレール部材を連結させ、また形象部材を取 りつけることによってジオラマが完成し、鉄道玩具で遊ぶことができる。遊び終 えたときは形象部材を玩具本体の内部に収納すればよい。収納した後、折畳み、 バッグ状にすれば、全体が整理箱になるとともに、持ち運びも簡単にできる。し たがって、立体感に富んだ鉄道玩具とともに、組み立てや片付けも容易となる。

【００２２】 請求項２に係る考案によれば、ジオラマベースの収納穴から形象部材を引っ張 り出して伸長させることにより、ジオラマの一部とし、遊び終えたときはそのま ま縮小して収納穴内に収めればよいので、取り扱いが非常に簡単である。

【００２３】 請求項３に係る考案によれば、形象部材は収納部の内部に収納すればよいので 、収納・整理を容易に行なうことができる。

【００２４】 請求項４に係る考案によれば、形象部材は開放部に収納すればよいので、収納・ 整理を容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るバッグ型鉄道玩具用ジオラマの折
畳み時の斜視図

【図２】上記バッグ型鉄道玩具用ジオラマの展開時の平
面図

【図３】上記バッグ型鉄道玩具用ジオラマの斜視図

【図４】（ａ）（ｂ）は収納穴の断面図

【図５】図２のＸ−Ｘ線上の断面図

【図６】下部レール部材の取り付け状態を示す平面図

【図７】上部レール部材の取り付け状態を示す平面図

【符号の説明】

１ 玩具本体 ２ ベース部材 ７ ジオラマベース ８、９ レール部 １５、１６ レール部材

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【手続補正書】

【提出日】平成１４年５月２２日（２００２．５．２
２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部に把持部を備えたバッグ型に折畳み
   展開可能であるとともに、展開時には鉄道玩具を走行可
   能な、以下の要件を備えることを特徴とするバッグ型鉄
   道玩具用ジオラマ。 （イ）２枚の板状ベース部材の各一辺を細長の連結部材
   で折畳み展開可能に連結した玩具本体を、折畳み時には
   バッグ状に形成するとともに、互いに向き合うベース部
   材の表面には、ジオラマベースが形成されていること （ロ）上記各ジオラマベースは凸状に形成され、玩具本
   体が展開したとき、ジオラマベース上には、平面視にお
   いてジオラマベースの外周面に沿ったＣ字形の外観を有
   し、かつＣ字形の一端が他端よりも低い螺旋状の鉄道玩
   具走行用レール部が形成されていること （ハ）両側のジオラマベース（ロ）上記各ジオラマベー
   スは凸状に形成され、玩具本体が展開したときは、互い
   に向き合う面を除くジオラマベースには鉄道玩具走行用
   レール部が形成されていること （ハ）両側のジオラマベースのレール部は、別のレール
   部材を介して立体交差状に連結可能であること （ニ）上記ジオラマベースの上面には、適宜意匠の形象
   部材が着脱可能に設けられていること
2. 【請求項２】 前記ジオラマベースの一部には展開時に
   上方が開口した収納穴が形成され、該収納穴には、上下
   方向に伸縮自在な適宜形状の形象部が設けられている、
   請求項１記載のバッグ型鉄道玩具用ジオラマ。
3. 【請求項３】 前記ジオラマベースには、前記形象部材
   を収納可能な収納部が開閉可能に形成されている、請求
   項１記載のバッグ型鉄道玩具用ジオラマ。
4. 【請求項４】 前記ジオラマベースの一部には、一側か
   ら他側に貫通する開放部が形成されている、請求項１記
   載のバッグ型鉄道玩具用ジオラマ。