JP3089659U - 鉄筋カッター - Google Patents

鉄筋カッター

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    • B23D17/00Shearing machines or shearing devices cutting by blades pivoted on a single axis
    • B23D17/02Shearing machines or shearing devices cutting by blades pivoted on a single axis characterised by drives or gearings therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切れ味が向上して、軽い力で鉄筋を切断でき
る鉄筋カッターの提供。 【解決手段】 基台1上に立設された一対の軸受板2A
・2B間に固定刃3と可動刃4とを介設すると共に、可
動刃を軸受板に枢着されたハンドル杆に連結して、当該
ハンドル杆を揺動操作することで、可動刃を固定刃に対
して回転させて、該各刃の凹部5b・6b内に挿入され
た鉄筋Rを切断する鉄筋カッターにおいて、上記固定刃
と可動刃の凹部側で切断刃部として対向する刃形状に対
して逃げ角γを付与する一方、上記軸受板の少なくとも
一方に凹部内に挿入された鉄筋の切断時の反りを防止す
る姿勢保持壁15を形成することにより、固定刃と可動
刃の凹部側で切断刃部として対向する刃形状に対して逃
げ角を付与した関係で、切断力を集中させて鉄筋を鋭利
に切断することが可能となるので、切れ味が一層向上し
て、軽い力で切断することが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建築現場等において、鉄筋を所要の長さに切断するために使用され る鉄筋カッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種鉄筋カッターとして、例えば、実開昭60−190519号公報 に示すものが存する。 該従来の鉄筋カッターは、具体的には図示しないが、その基台上に立設された 一対の軸受板間に固定刃と可動刃を介設すると共に、該可動刃をリンクを介して ハンドル杆に連結して、当該ハンドル杆を揺動操作することで、可動刃を固定刃 に対して回転させ得る構成となっている。
【0003】 そして、実際の使用に際しては、上記軸受板に枢着されたハンドル杆を上方に 揺動操作して、固定刃に形成された凹部と可動刃に形成された凹部とを一致させ た後、該各凹部内に鉄筋を挿入した状態を得て、今度は、ハンドル杆を下方に揺 動操作して、可動刃を切断方向に回転させれば、これにより、可動刃と固定刃と で、鉄筋が所要長さに切断されることとなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従って、従来の鉄筋カッターにあっては、比較的簡単な構造をもって、鉄筋を 切断できる利点を有するものであるが、反面、図6に示す如く、固定刃31と可 動刃33の凹部32・34側で切断刃部として対向する刃形状が平行となってい る関係で、鉄筋Rの切断に際しては、上記平行する切断刃部が鉄筋Rと面接触す ることとなるので、これに起因して、切断力が分散して、良好な切れ味が得られ なくなる恐れを有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は、斯かる従来の鉄筋カッターが抱える課題を有効に解決するために開 発されたもので、基台上に立設された一対の軸受板間に固定刃と可動刃とを介設 すると共に、可動刃を軸受板に枢着されたハンドル杆に連結して、当該ハンドル 杆を揺動操作することで、可動刃を固定刃に対して回転させて、該各刃の凹部内 に挿入された鉄筋を切断する鉄筋カッターにおいて、上記固定刃と可動刃の凹部 側で切断刃部として対向する刃形状に対して逃げ角を付与する一方、上記軸受板 の少なくとも一方に凹部内に挿入された鉄筋の切断時の反りを防止する姿勢保持 壁を形成する構成を採用した。
【0006】 依って、本考案にあっては、固定刃と可動刃の凹部側で切断刃部として対向す る刃形状に対して逃げ角を付与した関係で、切断力を集中させて鉄筋を鋭利に切 断することが可能となるので、従来の平行な刃形状を有するものと比較すると、 切れ味が一層向上して、軽い力で切断することが可能となる。
【0007】 又、逃げ角をもって鉄筋を切断する場合には、鉄筋が反ることが考えられるが 、この場合には、軸受板に鉄筋の反りを防止する姿勢保持壁を形成した関係で、 反った場合に発生する切断力のロスを排除して、結果的には、小さな切断力で切 断できる利点がある。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図示する好適な実施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形 態に係る鉄筋カッターも、図1乃至図3に示す如く、その基台1上に一対の軸受 板2A・2Bを立設して、該各軸受板2A・2B間に固定刃3と可動刃4とを介 設するものであるが、固定刃3に関しては、周縁に鉄筋を挿入する径の異なる2 種類の凹部5a・5bを一定の間隔をおいて形成して、その突出腕部(図示せず )を軸7を介して一方の軸受板2A側に固定し、可動刃4に関しては、やはり、 その周縁に鉄筋を挿入する径の異なる2種類の凹部6a・6bを形成して、固定 刃3の側方に軸8を介して回転可能に軸支される構成となっている。
【0009】 そして、ハンドル杆9の巾広先端部9aを一方の軸受板2Aに揺動可能に軸1 0を介して枢着して、該ハンドル杆9の巾広先端部9aに設けられた一対のガイ ドレール11内に上記可動刃4の突出腕部4aの先端を摺動可能に嵌合し、当該 ハンドル杆9を揺動操作することにより、上記ガイドレール11に対する突出腕 部4aの摺動を得て、可動刃4を固定刃3に対して回転させる構成を採用してい る。
【0010】 尚、図中、12はハンドル杆9の巾広先端部9aに一体的に設けられた取付板 、13は該取付板12と一方の軸受板2Aに取り付けられて鉄筋を所要の角度で 折り曲げる曲げ杆、14は鉄筋の切断作業時に足で押える足踏杆である。
【0011】 本実施の形態にあっては、斯かる構成を前提として、図4に示す如く、固定刃 3と可動刃4の各凹部側で切断刃部として対向する刃形状に対して逃げ角γを付 与して、該逃げ角γを有する固定刃3と可動刃4とで、切断力を集中させながら 、鉄筋を所要長さに切断すると共に、一方の軸受板2Aの固定刃3の各凹部5a ・5bと対応する近傍個所に、該各凹部5a・5b内に挿入された鉄筋の切断時 の反りを防止する姿勢保持壁15を夫々形成する構成を採用している。
【0012】 依って、実際の建築現場等において、鉄筋を所要の長さに切断する場合には、 切断する鉄筋の径に応じて、まず、固定刃3と可動刃4の凹部5b・6bを選択 し、一方の軸受板2Aに枢着されたハンドル杆9を上方に揺動操作して、図4・ 図5に示す如く、固定刃3に形成された凹部5bと可動刃4に形成された凹部6 bとを一致させた後、該各凹部5b・6b内に鉄筋Rを挿入した状態を得て、今 度は、ハンドル杆9を下方(矢印方向)に揺動操作して、可動刃4を切断方向に 回転させれば、これにより、可動刃4と固定刃3とで、鉄筋Rが所要長さに切断 されることとなる。
【0013】 しかし、この場合には、既述した如く、本実施の形態にあっては、固定刃3と 可動刃4の凹部5b・6b側で切断刃部として対向する刃形状に対して逃げ角γ を形成した関係で、切断力を集中させて鉄筋Rを鋭利に切断することが可能とな るので、従来の平行な刃形状を有するものと比較すると、切れ味が一層向上して 、軽い力で切断することが可能となる。尚、逃げ角γに関しては、刃の強度との 関係で決定されるものであるが、概ね8°〜15°の範囲が好ましい。
【0014】 又、逃げ角γをもって鉄筋Rを切断する場合には、鉄筋Rが反ることが考えら れるが、この場合には、軸受板2A側に鉄筋Rの反りを防止する姿勢保持壁15 を形成した関係で、鉄筋Rを正しい姿勢で切断することによって、反った状態で 発生する切断力のロスを排除できる。
【0015】 尚、鉄筋Rを所要角度に折り曲げる場合には、上記した各曲げ杆13間に鉄筋 Rを挟み込んで、ハンドル杆9を下方に揺動操作すれば、一工程或いは二工程を もって、鉄筋Rを90°・135°・180°に折り曲げることが可能となる。
【0016】
【考案の効果】
以上の如く、本考案は、上記構成の採用により、固定刃と可動刃の凹部側で切 断刃部として対向する刃形状に対して逃げ角を付与した関係で、切断力を集中さ せて鉄筋を鋭利に切断することが可能となるので、従来の平行な刃形状を有する ものと比較すると、切れ味が一層向上して、軽い力で鉄筋を切断することが可能 となる。
【0017】 又、逃げ角をもって鉄筋を切断する場合には、鉄筋が反ることが考えられるが 、この場合には、軸受板に鉄筋の反りを防止する姿勢保持壁を形成した関係で、 鉄筋を正しい姿勢で切断することが保障できるので、反った状態で切断する場合 の切断力のロスを排除して、小さな力で切断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る鉄筋カッターを正面
側から示す要部斜視図である。
【図2】同鉄筋カッターを背面側から示す要部斜視図で
ある。
【図3】同鉄筋カッターの側面図である。
【図4】固定刃と可動刃の凹部側で切断刃部として対向
する刃形状を示す要部平面図である。
【図5】固定刃と可動刃の凹部を一致させて該凹部内に
鉄筋を挿入した状態を示す要部正面図である。
【図6】従来の固定刃と可動刃の凹部側で切断刃として
対向する刃形状を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 基台 2A 軸受板 2B 軸受板 3 固定刃 4 可動刃 5a 固定刃側の凹部 5b 固定刃側の凹部 6a 可動刃側の凹部 6b 可動刃側の凹部 7 軸 8 軸 9 ハンドル杆 9a ハンドル杆の巾広先端部 10 軸 11 ガイドレール 12 取付板 13 曲げ杆 14 足踏杆 15 姿勢保持壁 γ 逃げ角 R 鉄筋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に立設された一対の軸受板間に固
    定刃と可動刃とを介設すると共に、可動刃を軸受板に枢
    着されたハンドル杆に連結して、当該ハンドル杆を揺動
    操作することで、可動刃を固定刃に対して回転させて、
    該各刃の凹部内に挿入された鉄筋を切断する鉄筋カッタ
    ーにおいて、上記固定刃と可動刃の凹部側で切断刃部と
    して対向する刃形状に対して逃げ角を付与する一方、上
    記軸受板の少なくとも一方に凹部内に挿入された鉄筋の
    切断時の反りを防止する姿勢保持壁を形成したことを特
    徴とする鉄筋カッター。
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