JP3089391U - 無風垂れ防止旗 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】無風状態にあっても、簡単な構成にて掲揚され
た４角形状の旗が垂れ下がらないようにすることにあ
る。 【解決手段】旗竿Ｂに対し、掲げた４角形状の旗体ａが
垂れ下がらないように、旗竿側の下端の隅角部１と、こ
れと対角線上にある隅角部２との間に支え棒６を嵌脱自
在に介在させた構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、旗、旗立ての分野に属し、詳しくは無風垂れ防止旗に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来、無風の状態にあって、掲揚された旗体が垂れ下がらないようにするもの としては、旗竿の上端に、これと直角方向に支え棒を設け、これに旗体の上縁に 設けた複数の輪状部を挿通して旗体を垂れ下るようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような従来の旗にあっては、旗竿として、これの上端に直角方向 の支え棒が設けられたものを使用するところから、旗竿に制約されることがあっ た。 本考案は、このような点に鑑みて案出されたもので、その目的とするところは 、旗竿に掲げた４角形状の旗体に、その旗竿側の下端の隅角部から、これと対角 線上の隅角部に支え棒を設ける簡単な構成にて、無風状態にあっても旗体が垂れ 下がらないようにすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案にあっては、旗体の対角線上に支え棒を 設けること、具体的には対角線上の２つの隅角部に支え袋を設けた旗体と、この 隅角部間の対角線の長さに等しい長さの支え棒との２構成の組合せによって問題 点の解決を図っている。

【０００５】 すなわち、本考案は、旗竿に対して掲げる４角形状の旗体が垂れ下がらないよ うに、旗竿側の下端の隅角部と、これと対角線上にある上方の角隅部との間に支 え棒を設けた構成をとっており、具体的には、支え棒がプラスチック製の透明か 、旗地色と同色のものにして、この支え棒で支える旗体の両隅角部には、支え棒 の端部を嵌脱自在に受け入れる袋部を設けた構成としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は、旗竿に掲揚する旗体が無風の状態にあっても垂れ下がることないよ うにするために、４角形状の旗体の旗竿側の下端の隅角部と、これと対角線上の 隅角部との間に、支え棒を介在させることによって、掲揚時において常に旗面を 見易くするようにしたものである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 本考案は、旗（Ａ）とこれを掲揚する旗竿（Ｂ）とから構成されるものである 。 旗（Ａ）は、旗体（ａ）が４角形状にして、これを旗竿（Ｂ）に掲揚したとき 、旗竿（Ｂ）側の下端の隅角部（１）と、これと対角線上の隅角部（２）とに、 支え棒（ｂ）の端部（３）、（３）が嵌脱自在に受け入れられる支え袋（４）、 （４）が設けられている。

【０００８】 支え棒（ｂ）は、その長さが対角線の長さに等しく、プラスチック製の透明か 旗体（ａ）の地色と同色のものである。 また、支え棒（ｂ）の端部（３）、（３）を膨出状にすることにより、支え袋 （４）、（４）に対する嵌脱がし易くして、支え袋（２）、（２）に損傷を与え るおそれが少ないようにしている。

【０００９】 旗体（ａ）の旗竿（Ｂ）側の下端の隅角部（１）、及び上端の隅角部（５）に は、後述の掲揚ロープ（ｃ）に縛り付ける縛り紐（６）、（６）が設けられてお り、さらに旗体（ａ）の下端の隅角部（１）には、旗体（ａ）の掲揚時に旗体（ ａ）が旗竿（Ｂ）から離れないように、旗竿（Ｂ）に対し、リング状に緩く巻回 して縛り付ける縛り紐（７）が設けられている。 また、旗竿（Ｂ）は、上端に滑車（ｄ）が設けられ、これに掲揚ロープ（ｃ） が巡らされて下方に延びている。

【００１０】 以上のような構成の旗（Ａ）と旗竿（Ｂ）とは、これを使用に当って、旗体（ ａ）の隅角部（５）及び（１）の縛り紐（６）、（６）をもって旗竿（Ｂ）にそ う掲揚ロープ（ｃ）にそれぞれ縛り付けるとともに、この旗体（ａ）の対角線上 の隅角部（１）及び（２）に設けた支え袋（４）、（４）に対し、支え棒（ｂ） をその両端（３）、（３）をもって差し込み、隅角部（１）の縛り紐（７）を旗 竿（Ｂ）に緩く巻回して縛ることによって、縛り紐（７）は旗竿（Ｂ）の周りに リング状部をつくる。

【００１１】 この状態で掲揚ロープ（ｃ）を旗竿（Ｂ）の上端の滑車（ｄ）を介して引き揚 げ、上端の隅角部（５）の縛り紐（６）が滑車（ｄ）に当接する状態で掲揚紐（ ｃ）を旗竿（Ｂ）に巻き付けて固定する。 掲揚時において、旗体（ａ）の下端の隅角部（１）に設けた縛り紐（７）は、 旗竿（Ｂ）に対して緩くリング状に巻回してあるので、旗体（ａ）の掲揚には差 支えなく、旗体（ａ）は旗竿（Ｂ）から離れることないから、旗体（ａ）は常に 開いて見易い状態にある。

【００１２】 なお、旗体（ａ）に対する支え棒（ｂ）の取付けは、旗体（ａ）の掲揚時に、 風等によって支え棒（ｂ）が支え袋（４）、（４）から脱抜することがないよう にすることは勿論であるが、４角形状の旗面をより確実なものにするためには、 図１のような状態において、旗体（ａ）の裏面側に支え棒を表面側の支え棒（ｂ ）とクロスする方向に対角線上に設けてもよい。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、４角形状の旗体に対し、その旗体の旗竿側の下端の隅角部と対角線 上の隅角部との間に支え棒を設けただけの簡単な構成にて、旗体を旗竿に掲揚し たとき、無風状態にあっても、旗体は垂れ下がることなく広がった状態にあるか ら、常に旗面は見易い状態となる。 また、支え棒をプラスチック製の透明又は旗体の地色と同色なものにすること により、余り支え棒が目障りとならず、体裁のよいものとなる。 さらに、旗体を収納するときは、旗体を旗竿からおろして掲揚ロープから取外 し、支え棒を支え袋より脱抜し、旗体は折畳み、支え棒は旗竿と一緒にして片付 けることにより、嵩張ることはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の無風垂れ防止旗の使用状態の正面図

【図２】旗体の平面図

【図３】支え棒の平面図

【符号の説明】 Ａ 旗 Ｂ 旗竿 ａ 旗体 ｂ 支え棒 ｃ 掲揚ロープ ｄ 滑車 １ 隅角部 ２ 隅角部 ３ 端部 ４ 支え袋 ５ 隅角部 ６ 縛り紐 ７ 縛り紐

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 旗竿に対し、掲げた４角形状の旗体が垂
   れ下がらないように、旗竿側の下端の隅角部と、これと
   対角線上にある隅角部との間に支え棒を設けたことを特
   徴とする無風垂れ防止旗
2. 【請求項２】 上記の支え棒は、プラスチック製の透明
   か旗地色と同色にして、これを支える旗体の両隅角部に
   は、支え棒を嵌脱自在に受け入れる袋部を設けた請求項
   １に記載の無風垂れ防止旗