JP3089342U - 和式トイレから洋式トイレへの変換便器 - Google Patents

和式トイレから洋式トイレへの変換便器

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toilet
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文雄 日賀野
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有限会社 エイシン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幼稚園や保育園で洋式トイレとして使用で
き、且つ簡単に装着可能で、安定性に優れた和式トイレ
から洋式トイレへの変換便器を提供する。 【解決手段】 和式トイレから洋式トイレへの変換便器
は、和式トイレの縁部を全周に渡って挟み込むように外
枠3と内枠2を配して洋式トイレを一体に形成し、該洋
式トイレの前方部には、和式トイレの金隠しを被う収納
室を形成すると共に小水の飛び跳ね防止板4を配設する
と共に幼児が掴む把手7を付設し、中間部には高さを幼
児対象とした高さに設定した座部を形成すると共に前方
に足の収まり部5を設け、後方部には、該座部より若干
高く位置したおしりのストッパー部6を形成して構成さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、和式トイレに装着し、幼児が極く自然なスタイルで且つ安定して利 用できる和式トイレから洋式トイレへの変換便器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在では洋式トイレが普及し、多くの家庭がこれを採用しているので、その家 庭で育った幼児は洋式の経験しかないのがほとんどである。一方、幼稚園や保育 園では和式トイレを採用する施設が多いため、和式トイレの使い方が分からず幼 児が困惑するという状況にある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、幼稚園や保育園で、幼児が体の動きに合わせて自然で且つ違 和感のない洋式トイレとして使用でき、且つ簡単に装着可能で、安定性に優れた 和式トイレから洋式トイレへの変換便器を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本考案は、和式トイレの縁部を全周 に渡って挟み込むように外枠と内枠を配して洋式トイレを一体に形成し、該洋式 トイレの前方部には、和式トイレの金隠しを被う収納室を形成すると共に小水の 跳びはね防止板を配設し、且つ、幼児が掴んで安定感を得る把手を付設し、中間 部には高さを幼児対象とした高さに設定した座部を形成すると共に前方に足の収 まり部を設け、後方部には、該座部より若干高く位置したおしりのストッパー部 を形成したことを特徴として構成される。 請求項2記載の考案は、洋式トイレの材質を機能性強化プラスチックとし、そ の表面に抗菌性コート剤が塗布されて構成される。
【0005】
【実施例】 この考案の実施例を、図1、図2、図3および図4に基づいて説明する。 和式トイレKは、一点鎖線で表し、その上から洋式トイレ1が被い、和式トイレ Kの縁部Kjを洋式トイレ1の内枠2と外枠3とで全周に渡って挟み込んでいる 。つまり、該縁部Kjは、タイル又はコンクリート等で形成された和式トイレK と洋式トイレ1の接合部となっており、洋式トイレ1の内枠2と外枠3とで該縁 部Kjを挟み込んでいる。
【0006】 更に、該洋式トイレ1の内枠2は、和式トイレKの縁部Kjより深く位置して いる。
【0007】 該洋式トイレ1の前方部は、和式トイレKの金隠しを被う収納室を形成し、その 上方には小水の飛び跳ね防止板4を設定している。更に前方上部には、幼児の用 足し時に、両手で掴んで安定感を得るためにの把手7を取り付けるように形成し ている。
【0008】 中間部には、高さを幼児対象とした高さに設定した座部を形成し、また足の収ま り部5として、洋式トイレ1の外枠3に左右対称に1個所ずつ下肢のふくらはぎ を模ったくぼみを設け、安定して用足しできるように形成している。
【0009】 更に、該洋式トイレ1の後方部は、若干高くし、おしりのストッパー部6を形成 している。
【0010】 材質としては、総体を機能性強化プラスチックとし、且つ抗菌性コート剤が塗 布されている。
【0011】
【実施例の作用】
次に、上記実施例の作用を説明する。 和式トイレKの縁部Kjを、洋式トイレ1の内枠2と外枠3とで全周に渡って 挟み込み、プラスチックの持つ弾力性で該縁部Kjをしっかりと包括すると、幼 児が利用するとき、その重みで包括状態を保持でき、安定して用足しができる。
【0012】 つまり、該洋式トイレ1の内枠2は、縁部Kjからの狭めようとする力に抗し て、その弾力性により逆に広がろうとする力を縁部Kjに向かって発し、互いの 力が釣り合って安定する一方で、内枠2と同時成形された外枠3は、内枠2と共 に縁部Kjを全周に渡って挟み込み、幼児の体重を支える。
【0013】 更に、和式トイレKの縁部Kjより深く位置する該内枠2は、洋式トイレ1が 包括された状態から抜け出ることを防止し、安定化を促すと共に、洋式トイレ1 を介して、和式トイレKへの小水の流入を助けている。
【0014】 また、洋式トイレ1の前方部には、後述する座部より高くした位置に小水の飛 び跳ね防止板4を配設しているので、小水が和式トイレKへ容易に流入するに至 るまでの流入部分となる。そして内部は収納室となって、和式トイレKの金隠し が高さ方向において余裕を持って内蔵されている。
【0015】 また、和式トイレKの金隠しの該縁部Kjは、洋式トイレ1の外枠3でしっか りと包括し、且つ、幼児の体重を支えている。
【0016】 また、洋式トイレ1の前方上部には把手7を取り付けたので、幼児が用足し時 に両手で掴んで安定感を得ることができる。
【0017】 更に、洋式トイレ1の中間部は、その座部を幼児(3歳〜6歳児)の下肢の長 さに合わせた高さ(20cm程度)に設定しているので、幼児が体に合わせて自 然で且つ違和感のない動きとすることができる。また、足の収まり部5として、 洋式トイレ1の外枠3に左右対称に1個所ずつ下肢部のふくらはぎを模ったくぼ みを設けたので、用足し時の股幅が調整可能であり、姿勢が安定する。
【0018】 次に、洋式トイレ1の後方部は、中間部に位置する座席部より若干高くしてあ るので、おしりのストッパー機能6がより効果的に働き、幼児が後方に落ちる心 配がない。
【0019】 最後に、洋式トイレ1の材質は機能性強化プラスチックで、軽量且つ耐久性を 保持し、抗菌性コート剤が塗布されているので、掃除の際には、水洗いの後、乾 燥させるだけで良く、雑菌の繁殖力を低下させ得る。
【0020】
【考案の効果】
本考案は、幼稚園や保育園で、幼児が体の動きに合わせて自然で且つ違和感の ない洋式トイレとして使用でき、和式トイレでの不安感を解消する。 且つ、構造が簡潔で簡単に装着でき、安定性に富むので、機能性に優れた実用 的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の1実施例を示す平面図。
【図2】 同上縦断断面図。
【図3】 (A)は同上横断断面図、(B)は部分拡大
図。
【図4】 本考案便器の全体斜視図。
【符号の説明】
1 本考案の洋式トイレ 2 洋式トイレの内枠 3 洋式トイレの外枠 4 飛び跳ね防止板 5 足の収まり部 6 おしりのストッパー部 7 把手 K 和式トイレ Kj 和式トイレの縁部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 和式トイレの縁部を全周に渡って挟み込
    むように外枠と内枠を配して洋式トイレを一体に形成
    し、該洋式トイレの前方部には、和式トイレの金隠しを
    被う収納室を形成すると共に小水の飛び跳ね防止板を配
    設すると共に幼児が掴む把手を付設し、中間部には高さ
    を幼児対象とした高さに設定した座部を形成すると共に
    前方に足の収まり部を設け、後方部には、該座部より若
    干高く位置したおしりのストッパー部を形成したことを
    特徴とする和式トイレから洋式トイレへの変換便器。
  2. 【請求項2】 洋式トイレは、材質が機能性強化プラス
    チックで、その表面に抗菌性コート剤が塗布されて成る
    請求項1記載の和式トイレから洋式トイレへの変換便
    器。
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