JP3089243U - 六角穴付きボルト用スパナ - Google Patents

六角穴付きボルト用スパナ

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JP3089243U JP2002002030U JP2002002030U JP3089243U JP 3089243 U JP3089243 U JP 3089243U JP 2002002030 U JP2002002030 U JP 2002002030U JP 2002002030 U JP2002002030 U JP 2002002030U JP 3089243 U JP3089243 U JP 3089243U
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shaft body
hexagon socket
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shaft
wrench
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博一 八百
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株式会社エイト
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属疲労に起因する軸体の破損が起こりにく
く、仮に金属疲労に起因して軸体が折損したような場合
でも、軸体の破片が飛び跳ねて作業者が怪我をするとい
った危険性の少ない六角穴付きボルト用スパナを提供す
る。 【解決手段】 L形に曲がった丸棒でなる軸体1の端部
に、六角穴付きボルトの六角穴に挿入される六角形の係
合部2,3が備わっている。係合部2,3が、軸体1の
端部を六角形に削り出すことによって形成されている。
係合部2,3の6つの削り出し面31のバイト目が軸体
1の軸線に沿う方向に形成されていると共に、その削り
出し面31は、平坦面37とその平坦面37を軸体1の
外周面に滑らかに連続させる湾曲面36とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、六角穴付きボルト用スパナに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に従来の六角穴付きボルト用スパナSを示してある。同図の六角穴付きボ ルト用スパナSは、全長に亘って同一太さのL形に曲がった六角棒でなる軸体1 の一端部と他端部とを六角形の係合部2,3として形成したもので、一般的には 、軸体1は屈曲部4の一端側の部分1aと他端側の部分1bとの長さを相違させ ている。そして、一端部側の係合部2を用いて六角穴付きボルトを締緩させると きには、図7又は図8のように、係合部2を六角穴付きボルト8の六角穴81に 差し込み、軸体1の他端側部分1bを手で掴んでその一端側部分1aの軸線A− Aを中心に矢印R又はLの方向に回転させるという操作が行われる。
【0003】 このようにして六角穴付きボルト用スパナSを用いて締緩作業を行うと、六角 穴付きボルト8の六角穴81に差し込まれている係合部2の六角穴開口縁81a との係合箇所付近イに係合部2をねじ切ろうとする負荷が加わる。また、実使用 により過度のトルクを加えて六角穴付きボルト用スパナを回転させるという締緩 作業が繰り返し行われると、図8に示した軸体1の屈曲部4を含む破線で囲んだ 屈曲部分aでの金属疲労が顕著になり、軸体1が屈曲部分aの外周に加わる負荷 よりも小さい負荷にしか耐えられなくなり、締緩作業中にその屈曲部分aで軸体 1が破損するという事態が起こる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように、従来の六角穴付きボルト用スパナSでは、過度の負荷での締緩 作業が繰り返し行われた場合に、軸体1の屈曲部分aの金属疲労によってその屈 曲部分aで軸体1が締緩作業中に破損するという問題があった。また、過度のト ルクで締緩作業を行っているときに軸体1が屈曲部分aで折損したりすると、軸 体1の破片が飛び跳ねて作業者が怪我をするという危険もあった。
【0005】 本考案は以上の問題や状況に鑑みてなされたもので、金属疲労に起因する軸体 の破損が起こりにくくなり、また、仮に金属疲労に起因して軸体が折損したよう な場合でも、軸体の破片が飛び跳ねて作業者が怪我をするといった危険性の少な い六角穴付きボルト用スパナを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る六角穴付きボルト用スパナは、軸体の端部に、六角穴付きボルト の六角穴に挿入される六角形の係合部が備わっている六角穴付きボルト用スパナ において、上記係合部が、上記軸体の端部を六角形に削り出すことによって形成 されている、というものである。
【0007】 この構成の六角穴付きボルト用スパナは、係合部が軸体の端部を六角形に削り 出すことによって必要なサイズに形成されているため、係合部の断面積よりも軸 体の断面積の方が大きい。そのために、六角穴付きボルトを締緩する作業が繰り 返し行われた場合でも、軸体に金属疲労が起こりにくくなるという作用が発揮さ れる。特に、軸体にL形に曲がった丸棒が用いられていると、屈曲部分で軸体が 金属疲労を起こして破損するという事態が抑制される。言い換えると、軸体の強 度が軸体自体に備わっている本来の最大トルクに近付くという作用が発揮される 。加えて、締緩作業時に過度のトルクが加わって軸体が折損しても、その折損箇 所が係合部の基部に限定されるので、破片が飛び跳ねて作業者が怪我をするとい う危険が少なくなり安全性が向上する。
【0008】 本考案では、上記係合部の6つの削り出し面のバイト目が上記軸体の軸線に沿 う方向に形成されていると共に、その削り出し面が、上記六角穴に挿入される平 坦面とその平坦面を上記軸体の外周面に滑らかに連続させる湾曲面とからなると いう構成を採用することが望ましい。これによると、削り出し面に角張った箇所 (エッジ)が存在しなくなり、また、削り出し面のバイト目が上記軸体の軸線に 沿う方向に形成されているため、エッジやバイト目がノッチの役割を果して金属 疲労を速めるという要因が排除される。したがって、軸体の強度が軸体自体に備 わっている本来の最大トルクに近付くという作用が発揮される。
【0009】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の第1実施形態に係る六角穴付きボルト用スパナSの斜視図、図 2はその要部の拡大図である。この六角穴付きボルト用スパナSは、L形に曲が った軸体1の一端部と他端部とに六角形の係合部2,3を形成し、かつ、軸体1 は屈曲部4の一端側の部分1aと他端側の部分1bとの長さを相違させていると いう点で、図6に示したものと同様であるけれども、軸体1に丸棒が用いられて いる点、及び、係合部2,3が、軸体1の端部を六角形に削り出すことによって 必要サイズに形成されているという点で、図6に示したものと相違している。
【0010】 図2は係合部3を拡大して示したものであり、同図に明瞭に示したように、係 合部3に備わっている6つの削り出し面31のそれぞれは、図示していない六角 穴付きボルトの六角穴に挿入される箇所である平坦面32とその平坦面32を軸 体1の外周面に連続させる傾斜面33とを有していて、それらの平坦面32と傾 斜面33との境界部分には谷底線34が形成されている。他の係合部2について も同様の構成になっている。
【0011】 この構成の六角穴付きボルト用スパナSによると、係合部2,3が軸体1の端 部を六角形に削り出すことによって必要なサイズに形成されているため、係合部 2,3を図6で説明した従来の六角穴付きボルト用スパナSと同一サイズにした 場合には、軸体の太さが従来の六角穴付きボルト用スパナSよりも太くなり、係 合部2,3の断面積よりも軸体1の断面積の方が大きくなる。そのために、六角 穴付きボルトを締緩する作業が繰り返し行われた場合でも、軸体1に金属疲労が 起こりにくくなるという作用が発揮される。そのため、屈曲部4で軸体1が金属 疲労を起こして破損するという事態が抑制され、軸体1の強度が軸体1自体に備 わっている本来の最大トルクに近付く。また、締緩作業時に過度のトルクが加わ って軸体1が折損しても、その折損箇所が係合部2,3の基部に限定されるので 、破片が飛び跳ねて作業者が怪我をするという危険が少なくなり安全性の高いも のとなる。
【0012】 ところで、図1及び図2で説明した実施形態の六角穴付きボルト用スパナSに おいて、丸棒でなる軸体1の端部を削り出して係合部2,3を必要サイズに形成 する場合、切削方向は図2に矢印Xで示したように軸体1の軸線に対して直角方 向になり、その方向に切削した場合に上記した谷底線34が平坦面32と傾斜面 33との境界部分に形成される。しかし、切削方向をX方向にすると、上記谷底 線34が形成されるだけでなく、図3に示したように、平坦面32や傾斜面33 に切削方向に延びる凹凸状の無数のバイト目35が形成される。そのため、締緩 作業に際して、上記谷底線34や凹凸状の無数のバイト目35がノッチの役割を 果たし、捩じり強度に悪影響を与えることが懸念される。
【0013】 そこで、図4及び図5に示した第2実施形態では、ノッチの役割を果たす谷底 線34や凹凸状の無数のバイト目35を無くしてある。すなわち、図4は本考案 の第2実施形態に係る六角穴付きボルト用スパナSの斜視図、図5はその要部の 拡大図である。この六角穴付きボルト用スパナSは、L形に曲がった軸体1の一 端部と他端部とに六角形の係合部2,3を形成し、かつ、軸体1は屈曲部4の一 端側の部分1aと他端側の部分1bとの長さを相違させているという点で、図6 に示したものと同様であるけれども、軸体1に丸棒が用いられている点、及び、 係合部2,3が、軸体1の端部を六角形に削り出すことによって必要サイズに形 成されているという点で、図6に示したものと相違している。また、係合部2, 3に図1〜図3に示した谷底線34が存在せず、削り出し面31のバイト目が軸 体1の軸線と直交していないという点で、図1〜図3で説明した第1実施形態の ものとも異なっている。すなわち、図5に拡大して示したように、第2実施形態 の六角穴付きボルト用スパナSにおいて、係合部3に備わっている6つの削り出 し面31のそれぞれは、図示していない六角穴付きボルトの六角穴に挿入される 箇所である平坦面37とその平坦面37を軸体1の外周面に滑らかに連続させる 湾曲面36とを有していて、それらの平坦面37と湾曲面36との境界部分には 図2などで説明した谷底線34が形成されていない。他の係合部2についても同 様である。
【0014】 この構成の六角穴付きボルト用スパナSによっても、係合部2,3が軸体1の 端部を六角形に削り出すことによって必要なサイズに形成されているため、係合 部2,3を図6で説明した従来の六角穴付きボルト用スパナSと同一サイズにし た場合には、軸体の太さが従来の六角穴付きボルト用スパナSよりも太くなり、 係合部2,3の断面積よりも軸体1の断面積の方が大きくなる。そのために、六 角穴付きボルトを締緩する作業が繰り返し行われた場合でも、軸体1に金属疲労 が起こりにくくなるという作用が発揮される。そのため、屈曲部分4で軸体1が 金属疲労を起こして破損するという事態が抑制され、軸体1の強度が軸体1自体 に備わっている本来の最大トルクに近付く。また、締緩作業時に過度のトルクが 加わって軸体1が折損しても、その折損箇所が係合部2,3の基部に限定される ので、破片が飛び跳ねて作業者が怪我をするという危険が少なくなり安全性の高 いものとなる。
【0015】 特に、この第2実施形態のように、係合部3に備わっている6つの削り出し面 31のそれぞれが平坦面37とその平坦面37を軸体1の外周面に滑らかに連続 させる湾曲面36とを有しているという構成を備えるものでは、丸棒でなる軸体 1の端部を削り出して係合部2,3を必要サイズに形成する場合、切削方向は図 5に矢印Yで示したように軸体1の軸線に沿う方向、好ましくは軸体1の軸線に 平行な方向になり、その方向に切削した場合に、谷底線34(図2参照)を形成 せずに平坦面37とそれに滑らかに連続する湾曲面36とを形成することができ る。このように切削方向をY方向にすると、谷底線34(図2参照)が形成され ず、しかも、平坦面37や湾曲面36に、軸体1の軸線に沿う方向の凹凸状の無 数のバイト目が形成され、その方向のバイト目はノッチの役割を果たすものでは ない。したがって、締緩作業に際して、ノッチの役割を果たすような箇所が無く なって金属疲労を速める要因が排除され、軸体1の強度が軸体1自体に備わって いる本来の最大トルクに近付く。
【0016】 以上説明した各実施形態では、軸体1がL形に曲がった丸棒でなるものを説明 したけれども、この点丸棒に限らず、たとえば軸体1が六角棒であってもよく、 またL形に曲がった六角穴付きボルト用スパナに限らず、まっすぐな軸体あるい は短い軸体で形成されているスパナであってもよい。
【0017】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、金属疲労に起因する軸体の破損が起こりにく くなり、また、仮に金属疲労に起因して軸体が折損したような場合でも、軸体の 破片が飛び跳ねて作業者が怪我をするといった危険性の少ない六角穴付きボルト 用スパナを提供することが可能になる。特に、請求項2や請求項3に係る六角穴 付きボルト用スパナは、金属疲労を速める原因となるノッチの役割を果たす箇所 が存在しないので、金属疲労に起因する軸体の破損が顕著に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施形態に係る六角穴付きボルト
用スパナの斜視図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】バイト目の説明図である。
【図4】本考案の第2実施形態に係る六角穴付きボルト
用スパナの斜視図である。
【図5】図2の要部の拡大図である。
【図6】従来の六角穴付きボルト用スパナの斜視図であ
る。
【図7】図7は図6の六角穴付きボルト用スパナの使用
状態を示した平面図である。
【図8】図7は図6の六角穴付きボルト用スパナの使用
状態を示した側面図である。
【符号の説明】
1 軸体 2,3 係合部 8 六角穴付きボルト 31 削り出し面 37 平坦面 36 湾曲面 81 六角穴 S 六角穴付きボルト用スパナ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸体の端部に、六角穴付きボルトの六角
    穴に挿入される六角形の係合部が備わっている六角穴付
    きボルト用スパナにおいて、 上記係合部が、上記軸体の端部を六角形に削り出すこと
    によって形成されていることを特徴とする六角穴付きボ
    ルト用スパナ。
  2. 【請求項2】 上記係合部の6つの削り出し面のバイ
    ト目が上記軸体の軸線に沿う方向に形成されていると共
    に、その削り出し面は、上記六角穴に挿入される平坦面
    とその平坦面を上記軸体の外周面に滑らかに連続させる
    湾曲面とからなる請求項1に記載した六角穴付きボルト
    用スパナ。
  3. 【請求項3】 上記軸体がL形に曲がった丸棒でなる
    請求項1又は請求項2に記載した六角穴付きボルト用ス
    パナ。
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