JP3089145B2 - 光学式読取装置 - Google Patents

光学式読取装置

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JP3089145B2
JP3089145B2 JP05260110A JP26011093A JP3089145B2 JP 3089145 B2 JP3089145 B2 JP 3089145B2 JP 05260110 A JP05260110 A JP 05260110A JP 26011093 A JP26011093 A JP 26011093A JP 3089145 B2 JP3089145 B2 JP 3089145B2
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仁 池田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、読み取るべき原稿等に
光源から光を照明し、原稿等の像面反射光をリニア光セ
ンサ上に結像させて電気信号に変換する光学式読取装置
に関し、主に複写機、ファクシミリおよびバーコードリ
ーダ等に用いるものである。
【0002】
【従来の技術】図16は従来の縮小光学型光学式読取装
置の概略的構成図で、図17はその照明用光源の構成図
である。この光学式読取装置は照明用光源10からの光
を読取り原稿11に照射し、原稿11からの像面反射光
を第1ミラー12、第2ミラー13および第3ミラー1
4で折り返した後、結像用レンズユニット15によって
リニア光センサ16上に像を結ぶように構成されてい
る。なお、原稿11はステージガラス17上をローラ1
8で圧接された状態で移送される。
【0003】照明用光源10は配線基板20上に実装さ
れた複数の発光ダイオード(LED)21を発光源と
し、各LED21間の照度低下(以下、リップル、とい
う)を緩和するために光源10と読み取り原稿11とを
5〜10mm程度離して照明しており、リップルは15%
以内に抑えるようにしている。
【0004】なお、原稿11がB4版サイズで読み取り
幅が256mmの場合、LED21は30〜50個程度必
要であり、このとき原稿11上での照度は数100ルック
スを得ている。原稿11からリニア光センサ16までの
光路長は約300mmであり、原稿11上の像は約 1/10
に縮小されてリニア光センサ16上に結像する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、線上に複数
のLEDを配列した光源において、各LEDからの光を
混合するためには、光源と原稿との距離をある程度離す
必要がある。これは光源と原稿との距離が小さいと、各
LEDからの光が十分混合しないために、照明ムラ、い
わゆるリップルが目立った照明となるからである。
【0006】そこで、従来は光源と原稿との距離をある
程度離し、各LEDを散乱材を混入した樹脂でモールド
したものを用いている。このため、光源からの光が原稿
の照明に関わる割合(以下、光利用効率、という)が低
くなり、そのため多数のLEDを必要とし、コスト高と
なっていた。
【0007】また、自由空間において、光源から発せら
れた光の照度は距離の2乗に反比例する。このため、距
離が離れても照度を保ち、かつ各LEDからの光を混合
させるためには、光をある空間に閉じ込めて導光させる
手段が考えられる。そこで、透明基板を用い、光源から
の光をこの透明基板内に導入し、各LEDからの光が混
合する距離だけ透明基板端面の全反射効果によって閉じ
込めてから導出する方法が従来から知られている。
【0008】しかし、この方法では原稿面に対して透明
基板を斜めに配置するため、透明基板の光導出面と原稿
面との距離をある程度離す必要が生じる。このため、閉
じ込めた光を再び自由空間に放出する透明基板の端面と
原稿との距離が大きくなり、光を閉じ込めた意味が薄
れ、光利用効率の向上はさほど期待できなかった。
【0009】また、ミラーによる折り返し光学系を採用
した縮小光学型の光学式読取装置では、ミラー間の光軸
を合わせるために各ミラー毎に3次元の軸方向の各軸を
中心にして回転させながら行わなければならないため、
ミラーの増加に伴い調整の困難さが著しく増大するとい
う不都合があった。
【0010】そこで、本発明は光利用効率が高く、ミラ
ー間の調節が簡易な縮小光学型の光学式読取装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による光学式読取
装置は、照明光および像面反射光を導く導光手段を備
え、この導光手段の少なくとも一部に単一の透明材料で
形成した透明基板を用い、透明基板の内部を照明光およ
び像面反射光の両方の光路とし、照明光を透明基板端面
の全反射効果により透明基板内に閉じ込めてから導出さ
せるとともに、閉じ込めた照明光を導出する透明基板の
端面と像面反射光を導入する透明基板の端面とが同一端
面であり、且つ、原稿面に対する照明光の入射角度と像
面反射光の像面反射角度とを異ならせるように構成す
る。
【0012】また、本発明による光学式読取装置は、照
明光および像面反射光を導く導光手段を備え、この導光
手段の少なくとも一部に単一の透明材料で形成した透明
基板を用い、透明基板の内部を照明光および像面反射光
の両方の光路とするとともに、照明光の導出および像面
反射光の導入を透明基板の同一端面で行い、且つ、原稿
面に対する照明光の入射角度と像面反射光の像面反射角
度とを異ならせるように構成し、透明基板は、照明光を
導入する第1の端面と、照明光の導出および像面反射光
の導入を行う第2の端面と、像面反射光を導出する第1
及び第2の端面と異なる平面上に設けられた第3の端面
像面反射光を導出する第3の端面とを備える。
【0013】また、光源および第1の端面を囲むように
一対の反射板を設置するように構成してもよい。この場
合、一対の反射板の間隔は、光源から第1の端面に向か
って広がるように設置するように構成してもよい。
【0014】また、透明基板は、第1の端面と第2の端
面とが互いに平行でない平面上におかれるように形成す
る。また、透明基板は、像面反射光の光軸方向を変換す
る反射面を有し、第2の端面および第3の端面のうちの
一方の端面と他方の端面の反射面による虚像とが互いに
平行な平面上に位置するように形成する。
【0015】また、透明基板は、第2の端面から導入し
た像面反射光の光軸方向を変換して第3の端面に導出す
る反射面を内部に有し、かつ第3の端面から導出され外
部ミラーによって反射された像面反射光の光軸方向を変
換する反射面を第3の端面上に有するように形成する。
【0016】
【作用】本発明の構成において、光源から発せられた照
明光は透明基板の第1の端面から導入され、対向する第
2の端面から導出されて原稿面を照明する。原稿面から
の像面反射光は透明基板の第2の端面から導入され、第
1ミラーとしての反射面で光軸方向が変換され、第3の
端面から外部に導出される。
【0017】本発明では、照明光の導出と原稿面からの
像面反射光の導入とを透明基板の同一端面で行っている
ため、端面を原稿に接近あるいは密着させて原稿上の画
像を読み取ることができる。これにより照明光が自由空
間に放出される距離を微小なものとすることができ、光
利用効率の大幅な向上を図ることができる。
【0018】この場合、光源と透明基板の第1の端面と
を囲むようにして一対の反射板を設置することにより、
光源から発せられた光のうち透明基板に直接入力しない
方向の光も第1の端面に導くことができ、光利用効率を
さらに向上させることができる。この効果は一対の反射
板の間隔を光源から第1の端面に向かって末広がりとす
ることでさらに向上する。
【0019】また、本発明では、光源からの照明光を導
入する第1の端面と照明光を導出する第2の端面とを互
いに平行でない平面上に配置することにより、原稿面に
対する照明光の入射角度と像面反射光の角度とを異なら
せている。具体的には、照明光の光軸を原稿面の法線方
向に対して傾け、像面反射光の光軸を原稿面の法線方向
と一致させている。
【0020】その結果、リニア光センサが受光する光の
うち、照明光の正反射光成分を少なくすることができ
る。これは、原稿面の白と黒はその反射率の違いによっ
て認識されるが、正反射角における散乱光の反射率は、
原稿面の光沢状態によっては白も黒も同様となり得るた
め認識が困難となるためである。
【0021】また、本発明では、第2の端面および第3
の端面のうちの一方の端面と他方の端面による虚像とが
互いに平行な平面上に位置させることにより画像の歪み
を無くしている。これは、本発明では原稿からの像面反
射光を第2の端面から透明基板へ導入し、第3の端面か
ら導出する構造であるため、第2の端面と第3の端面と
が平行でなければ自由空間と透明基板の屈折率差によっ
て原稿面の画像が歪んでしまうからである。
【0022】透明基板の第3の端面から導出された像面
反射光は、透明基板から離れたところに配置した外部ミ
ラーと第3の端面に取り付けたミラーとの間で折り返さ
れた後、リニア光センサ上に結像される。これにより、
本発明ではミラー間の調整が減少する。これは折り返し
に必要なミラーの幾つかを透明基板に形成することによ
ってミラー間の位置関係を固定することができるからで
ある。
【0023】すなわち、従来の技術で述べた第1ミラー
に対応する反射面は透明基板内に形成し、第3ミラーは
透明基板の第3の端面上に形成すると、第1ミラーと第
3ミラーの位置関係は透明基板によって固定され、ミラ
ーの調整は透明基板の外部に配置した外部ミラーだけで
済む。その結果、光学系の調整箇所は減少し、機械的変
動や温度変化による光軸の狂いも少なくなる。
【0024】
【実施例】図1は、本発明による光学式読取装置の一実
施例を示す構成図で、前述した従来構成と同一部分には
同一符号を付して説明する。本実施例による光学式読取
装置は、折り返し光学系を採用した縮小光学型で、透明
基板1の下方に設置した光源10からの照明光を透明基
板1を通して透明基板1の上面に設置した原稿11を照
明し、原稿11の像面反射光を透明基板1を通して透明
基板1の左下端面に形成した第1ミラー2で反射させ、
図の左方に設置した外部の第2ミラー3および透明基板
1の右端面に形成した第3ミラー4で折り返した後、結
像用レンズユニット15を経てリニア光センサ16上に
結像させるものである。
【0025】この場合、第1ミラー2および第3ミラー
4は透明基板1の表面に金属反射膜を蒸着またはスパッ
タすることによって、あるいは板状ミラーを貼り付ける
ことによって形成されている。なお、第1ミラー2に関
しては光線の折り返しの角度が全反射条件を満たすなら
ば、全反射による反射であってもよい。
【0026】このように、本実施例では第1ミラー2お
よび第3ミラー4を透明基板1に固定しているので、光
学系の調整は透明基板1と第2ミラー3との位置関係の
みとなり、従来に比べてミラー間の調整がきわめて簡易
となる。これは折り返しに必要なミラーの幾つかを透明
基板1に形成することによって、それらのミラー間の位
置関係を固定することができるからである。
【0027】図2および図3は、透明基板1および光源
10の斜視図、およびそれらの取り付け状態を示す斜視
図である。透明基板1は照明光を導入する第1の端面1
aから原稿を読み取るエリアである第2の端面1bまで
の高さを約15mm、B4版サイズの原稿の読み取りが可
能なように長手方向の長さを270mm、第2の端面1b
の面積を4×270mm2 としている。
【0028】また、光源10は配線基板20上に18個
の緑色のLED21を15mmの等間隔で直線上に配列し
たものを用いている。そして、LED21が実装されて
いる配線基板20と透明基板1の第1の端面1aとの間
隔を約5mmに設定し、LED21をはさむ形で両側に一
対の反射板5を取り付けた構成となっている。本実施例
における透明基板1の照明に関する基本性能は、原稿面
照度700ルックス、リップル3%以下である。
【0029】次に、図4を参照して透明基板1の形状お
よび機能についてさらに詳説する。透明基板1はLED
21から発せられた照明光を図で底面に相当する第1の
端面1aから導入し、対向する第2の端面1bから導出
して原稿11の原稿面を照明する。複数のLED21か
ら発せられた光は透明基板1内を導光する間に互いに混
合され、原稿面上で均一光となる。
【0030】また、透明基板1は照明光が原稿面に対し
て斜めに入射するように、第1の端面1aに対して第2
の端面1bが平行にならないように形成されている。こ
のように形成することにより、像面反射光の中での照明
光の正反射光成分の割合を少なくしている。すなわち、
原稿からの像面反射光は、照明光による正反射光でない
ことが望まれる。原稿面の白と黒はその反射率の違いに
よって認識されるが、正反射角における散乱光の反射率
は、原稿面の光沢状態によっては白も黒も同様となり得
るため認識が困難となる。したがって、原稿面に対する
照明光の入射角度と像面反射光の角度とを異なるものと
しなければならない。
【0031】そこで、照明光の光軸を原稿面の法線方向
に対して傾け、像面反射光の光軸を原稿面の法線方向と
一致させるようにしている。ここで照明光の光軸は光源
10からの光の入力面である端面1aの法線方向に一致
し、また原稿面と端面1bが接しているときは双方は平
行であるから、像面反射光の光軸は端面1bの法線方向
に一致すると考えることができる。本実施例では、端面
1aと端面1bとを互いに平行でない平面上に配置する
ことにより、光源10の光軸を像面反射光の光軸に対し
て傾けることができ、その結果、リニア光センサ16が
受光する光のうち、照明光の正反射光成分を少なくする
ことができる。
【0032】また、透明基板1は第2の端面1bから導
入した像面反射光を第1ミラー2で反射し、図で右端面
に当たる第3の端面1cから導出する。この第3の端面
1cは第2の端面1bの虚像Vと互いに平行になるよう
に形成されており、像面反射光の光軸が第2の端面1b
と第3の端面1cとを垂直に通過するように構成されて
いる。
【0033】これは、端面1bの虚像Vと端面1cとが
光路上平行でなければ自由空間と透明基板1の屈折率差
によって原稿面の画像が歪んでしまうからである。本実
施例では、端面1b,1cを像面反射光の光軸に対して
垂直に配置することにより、画像の歪みを無くすように
している。なお、歪みが許容範囲内にあれば平行からの
多少のズレは許される。
【0034】次に、図5を参照して透明基板1と光源1
0との間に設置した一対の反射板5の役割について説明
する。この反射板5がない場合は、LED21から発せ
られた光のうち、透明基板1の第1の端面1aに入射す
る角度の範囲の光だけが照明光となり得るが、それ以外
の範囲の光は照明光とならない。しかし、反射板5を設
置すると、LED21から側方に発せられた光も反射板
5で反射し、ほとんどの光が第1の端面1aに入射して
照明光となる。
【0035】さらに、反射板5の間隔が配線基板20か
ら透明基板1の第1の端面1aに向かって広がるように
設置すれば、光利用効率がさらに向上する。つまり、透
明基板1に導入された光のうち第2の端面1bに向かわ
ずに他の端面に達した光は、その端面で屈折して外部へ
漏れるか、反射して損失をうける。そこで、反射板5の
間隔を前述のように設定し、反射した光の進行方向を整
えてから透明基板1に入射すると、第2の端面1bに真
っすぐ向かう光が増加し、逆に外部に漏れたり反射によ
る損失を受けたりする光は減少する。
【0036】なお、反射板5で囲まれた領域を透明媒質
で埋め、その透明媒質内でLED21から発せられた光
を反射または全反射させることにより、光の進行方向を
整えるように構成してもよい。
【0037】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図6は本発明による光学式読取装置の他の実施例を
示す構成図であり、図7は図6に用いた透明基板の構成
図である。
【0038】本実施例では、透明基板1の形状が前述し
た透明基板1の第1の端面1aと第1ミラー2との位置
を入れ替えた形状となっている。しかし、第1〜第3の
端面1a〜1cのそれぞれの光学上の位置関係は同様に
保たれており、第2の端面1bから導入された像面反射
光を、第1ミラー2で反射して端面1cから導出すると
いう位置関係も同様に保たれている。
【0039】ただし、本実施例では、第2ミラー3およ
び第3ミラー4間で像面反射光が2往復するように構成
されており、このように多重折り返しを行うことにより
縮小光学型の光学式読取装置をより小型化するように構
成している。
【0040】なお、透明基板1は透明樹脂や硝子を金型
成型法、引き抜き法、切削加工法等の手法によって構成
するが、透明基板1を適当に分割し、例えば図8および
図9に示すように、異なる製造法によって2つの透明基
板片1A,1Bを構成し、貼り合わせて形成するように
してもよい。
【0041】次に、照明光のリップル(照度低下)につ
いて説明する。図10は、従来の光学式読取装置(図1
6)における光源とこの光源が照明する原稿面との位置
関係を示す模式図で、配線基板20の位置を基準として
原稿面までの間隔をhとし、間隔hが小さい場合をA
(間隔h1)、大きい場合をB(間隔h2)とした。ま
た、各LED21間の間隔はwとした。
【0042】図11は、照度分布を示す図で、Aの場合
は各LED21からの光が十分に混合されないためにリ
ップルの大きな照明光となる。これに対してBの場合は
リップルの小さい実用的な照明光が得られることが分か
る。実際、LED21の間隔wが10mmのときにBのよ
うな照度分布を得るには、間隔hは約10mm以上が必要
である。
【0043】図12は、間隔hに対する平均照度を示す
図で、原稿面上の平均照度は間隔hが広がるにつれ低下
する。間隔hを10mmにすると、LED21から発せら
れた光のうち原稿の照明に関与する光の割合は約20〜
30%となる。
【0044】図13は、本発明による光学式読取装置
(図1)における光源とこの光源が照明する原稿面との
間隔を示す模式図で、透明基板1を用いて原稿を照明す
る場合について示している。この場合、透明基板1に導
入された光が導出される第2の端面1bを基準として原
稿面までの間隔をhとし、間隔hが小さい場合をA(間
隔h1)、大きい場合をB(間隔h2)とした。
【0045】図14は、図13において透明基板1の高
さhp が15mm、配線基板20と透明基板1との間隔h
g が4mm、LED21の間隔wが15mmのときの照度分
布を示す図である。この場合は、透明基板1の第2の端
面1bと原稿面との間隔がAの状態であっても、実用的
な照明光、すなわちリップルの少ない照度分布をもつ照
明光を得ることができる。さらに、間隔hが0mmのとき
でもリップルは1〜3%程度であり、実用的な照明光を
得ることができる。これは透明基板1内において各LE
D21からの光が十分混合された後に第2の端面1bか
ら外部に取り出されるためである。
【0046】図15は、間隔hに対する平均照度を示す
図で、原稿面上の平均照度は間隔hが広がるにつれて低
下する。本発明では、透明基板1を用いることにより第
2の端面1bを原稿面に密着させて読み取ることができ
る。すなわち、間隔hが0mmの状態で原稿面を照明する
ことができるので、従来の装置に比べ光源10からの光
を有効に利用することができる。
【0047】実際、透明基板1の形状によって若干異な
るが、透明基板1を用いたときの光利用効率は従来の約
1.5〜3倍に達する。このため、必要なLEDの個数を
従来の 2/3 〜 1/3 としても必要な原稿面照度を得る
ことができ、しかもリップルの少ない照明光を得ること
ができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、透明基板に導入した照
明光の導出と原稿からの像面反射光の導入とを透明基板
の同一端面で行うことにより、原稿面と透明基板との接
近を可能とし、その結果、光源からの光が原稿の照明に
関与する割合である光利用効率を大幅に向上させること
ができた。
【0049】さらに、光源と光源からの光を導入する透
明基板の第1の端面との間に反射板を設置することによ
り、光源からの光の大部分を透明基板に導入することが
可能となり、光利用効率のさらなる向上を図ることがで
きた。これらの構成により光利用効率は従来の装置の約
1.5〜3倍となり、光源としてのLEDの個数は従来の
約 2/3 〜 1/3 に削減することができた。
【0050】また、透明基板上の照明光の導入面(第1
の端面)と導出面(第2の端面)とを互いに異なる平面
上に形成することにより、原稿面での反射光のうち正反
射光成分がリニア光センサに受光されることを防ぎ、光
沢のある原稿においても白と黒とを判別することができ
た。
【0051】また、透明基板上の像面反射光の導入面
(第2の端面)またはその虚像と像面反射光の導出面
(第3の端面)とが像面反射光の光軸に対して垂直とな
るように透明基板を形成することにより、像歪みを押え
ることができた。
【0052】また、透明基板の端面上に反射ミラーを形
成することにより、折り返し光学系を採用する光学式読
取装置におけるミラー間の調整を簡易なものとし、温度
変化や機械的変動によるミラー間の位置ズレを小さなも
のとすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学式読取装置の一実施例を示す
構成図である。
【図2】透明基板および光源の斜視図である。
【図3】透明基板と光源との取付け状態を示す斜視図で
ある。
【図4】透明基板の機能を説明する説明図である。
【図5】反射板の機能を説明する説明図である。
【図6】本発明による光学式読取装置の他の実施例を示
す構成図である。
【図7】図6に示す透明基板の光線光路図である。
【図8】分割式透明基板の構成図である。
【図9】図8に示す透明基板の光線光路図である。
【図10】従来の装置による照度分布説明のための説明
図である。
【図11】従来の装置による光源の照度分布を示すグラ
フである。
【図12】従来の装置による光源と原稿との間隔による
照度変化を示すグラフである。
【図13】本発明による照度分布説明のための説明図で
ある。
【図14】本発明による光源の照度分布を示すグラフで
ある。
【図15】本発明による光源と原稿との間隔による照度
変化を示すグラフである。
【図16】従来の縮小光学型光学式読取装置の構成図で
ある。
【図17】照明用光源の斜視図である。
【符号の説明】
1 透明基板 1a 第1の端面 1b 第2の端面 1c 第3の端面 2 第1ミラー 3 第2ミラー 4 第3ミラー 5 反射板 10 照明用光源 11 原稿 15 結像用レンズユニット 16 リニア光センサ 20 配線基板 21 発光ダイオード(LED)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 仁 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/028,1/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取るべき画像を有する原稿を光源か
    らの照明光によって照明し、前記原稿からの像面反射光
    をリニア光センサ上に結像させる光学式読取装置におい
    て、 前記照明光および前記像面反射光を導く導光手段を備
    え、前記導光手段の少なくとも一部に単一の透明材料で
    形成した透明基板を用い、前記透明基板の内部を前記照
    明光および前記像面反射光の両方の光路とし、前記照
    前記透明基板端面の全反射効果により前記透明基板
    内に閉じ込めてから導出させるとともに、前記閉じ込め
    照明光導出する前記透明基板の端面と前記像面反射
    導入する前記透明基板の端面とが同一端面であり
    且つ、原稿面に対する照明光の入射角度と像面反射光の
    像面反射角度とを異ならせることを特徴とする光学式読
    取装置。
  2. 【請求項2】 読み取るべき画像を有する原稿を光源か
    らの照明光によって照明し、前記原稿からの像面反射光
    をリニア光センサ上に結像させる光学式読取装置におい
    て、 前記照明光および前記像面反射光を導く導光手段を備
    え、前記導光手段の少なくとも一部に単一の透明材料で
    形成した透明基板を用い、前記透明基板の内部を前記照
    明光および前記像面反射光の両方の光路とするととも
    に、前記照明光の導出および前記像面反射光の導入を前
    記透明基板の同一端面で行い、且つ、原稿面に対する照
    明光の入射角度と像面反射光の像面反射角度とを異なら
    せ、 前記透明基板は、前記照明光を導入する第1の端面と、
    前記照明光の導出および前記像面反射光の導入を行う第
    2の端面と、前記像面反射光を導出する前記第1及び第
    2の端面と異なる平面上に設けられた第3の端面とを備
    えることを特徴とする光学式読取装置。
  3. 【請求項3】 前記光源および前記第1の端面を囲むよ
    うに一対の反射板を設置したことを特徴とする請求項2
    記載の光学式読取装置。
  4. 【請求項4】 前記一対の反射板の間隔は、前記光源か
    ら前記第1の端面に向かって広がるように設置されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の光学式読取装置。
  5. 【請求項5】 前記透明基板は、前記第1の端面と前記
    第2の端面とが互いに平行でない平面上におかれている
    ことを特徴とする請求項2記載の光学式読取装置。
  6. 【請求項6】 前記透明基板は、前記像面反射光の光軸
    方向を変換する反射面を有し、前記第2の端面および前
    記第3の端面のうちの一方の端面と他方の端面の前記反
    射面による虚像とが互いに平行な平面上に位置する関係
    を有することを特徴とする請求項2記載の光学式読取装
    置。
  7. 【請求項7】 前記透明基板は、前記第2の端面から導
    入した像面反射光の光軸方向を変換して前記第3の端面
    に導出する反射面を内部に有し、かつ前記第3の端面か
    ら導出され外部ミラーによって反射された前記像面反射
    光の光軸方向を変換する反射面を前記第3の端面上に有
    することを特徴とする請求項2記載の光学式読取装置。
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