JP3088719B1 - 発泡ポリスチレン容器 - Google Patents

発泡ポリスチレン容器

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Abstract

【要約】 【課題】 容器としての強さを保ちながら、容器回収時
に容器がかさ張るのを抑制するために簡単に折り曲げな
いし折りたたみ、あるいは小片に分割すること。 【解決手段】 トレーは底部に縦方向の凹溝1a、1
b、1cおよび横方向の凹溝2a、2b、2c、2dを
有する。凹溝1a、1b、1cは凹溝間に不連続の区間
を残して形成される。凹溝2a、2b、2c、2dは縦
方向の凹溝1a、1b、1cと一致する、不連続の区間
を残して形成される。プラスチック容器の回収時、各凹
溝1a、1b、1cおよび凹溝2a、2b、2c、2d
に沿って折り曲げ、または折りたたみトレーのかさを縮
小する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃プラスチック容
器の再利用のために容器の回収時に容器がかさ張るのを
抑制し、簡単に折り曲げ、あるいは小片に分割するのに
好適な発泡ポリスチレン容器に関する。
【0002】
【従来の技術】食品類のための包装容器は、今日、プラ
スチック成形品が主流となっている。発泡ポリスチレン
容器は軽量で取り扱いの便利さがあり、価格も手頃で、
供給上の不安もなく、これからもこの種の包装容器の利
用が増え続くものと予想されている。しかし、増加し続
けるこの包装容器の問題は使用した後の廃棄処分であ
り、他のプラスチック製品と同様に、大量に発生する廃
プラスチックの処理に有利な解決策を見出すことが求め
られている。
【0003】このような廃プラスチック処理を円滑に進
めるには廃プラスチックの分別排出、収集さらには再利
用まで一貫して作業を効率化しなければならない。回収
ルートの確立に向けて、たとえば、トレーなど一部にお
いては回収ボックスの設置などにより効率を高める努力
がなされている。しかし、現状においてはこの自主回収
ルートでは目立った成果は得られていない。
【0004】一般に、発泡ポリスチレン容器は内容物の
確実な保存等のために容器が比較的丈夫に作られてお
り、たとえば手などによって折り曲げ、あるいは押し潰
そうとしても簡単には曲がらず、あるいは押し潰せな
い。包装容器、食品容器などの回収ではいずれの容器も
かさ張るので、できる限り形を小さくしなければならな
いが、折り曲げ、または押し潰しが利かないので、形が
小さくならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】発泡ポリスチレン容
器、食品容器などの廃プラスチック処理を円滑に進める
には回収ルートの確立に力をいれることに加えて、容器
自体を見直すことを考える必要がある。丈夫な容器は食
品の製造、物流、販売、保存のために欠かせない条件で
あるが、これのみ優先すると、処分のときに手で折り曲
げるなど簡単に扱えなくなる。処分段階で手で簡単に扱
えるように、たとえば、食品トレーに折り曲げ、あるい
は切り離しの基点となる、強度の弱い部分を形成したも
のがある。この直線状の強度の弱い部分はトレー底部を
斜めに横断し、立ち上がり部まで延びている。
【0006】しかしながら、このトレーにおいては食品
を詰める段階でラップを被せようとすると、強度の弱い
部分でトレー全体が“く”の字に折れ曲がり、ラップが
きれいに掛けられない。また、物流時の衝撃など何らか
の圧力の加重による変形、破損が考えられる。画一的に
強度を弱めることは強さも求められる容器にとって場合
により致命的な欠陥となり、容器として使用できなくな
る欠点がある。
【0007】本発明の目的は容器としての強さを保ちな
がら、容器回収時に容器がかさ張るのを抑制するために
簡単に折り曲げないし折りたたみ、あるいは小片に分割
することのできる発泡ポリスチレン容器および食品容器
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る方形の発泡ポリスチレン容器は、方形
の底部を備えてなる発泡ポリスチレン容器において、前
記底部の裏面または表面に該底部の一の端から対面する
他の端にかけて不連続の区間を残して、断面半円形、断
面ディンプル形、U字形、V字形、小判形およびウエー
ブ形、連続ダイヤ形溝、ジグザグ形溝、分離円形溝、連
続円形溝、連続三角形溝、錐形溝、スター形溝のいずれ
か1つまたはこれらの組み合わせからなる少なくとも1
条の凹溝を加圧圧縮形成したことを特徴とする。
【0009】上記構成からなる発泡ポリスチレン容器に
おいては底部の凹溝は加圧圧縮して形成する。このよう
に凹溝は削り込むのではなく、加圧圧縮して形成する。
加圧圧縮で形成するので、容器の強度を保ことができ
る。さらに、凹溝間の不連続の区間で包装容器の強さを
保つことが可能になり、包装容器に過大な変形が生じる
のを防ぐことができる。凹溝が形成されているので、溝
に沿って折り曲げ、あるいは折りたたむことにより当初
の大きさの何分の1かに容器の大きさを縮小することが
できる。
【0010】
【0011】凹溝が成形されているので、トレーを折り
曲げ、あるいは折りたたむとき、凹溝に沿って折り曲げ
ることができる。
【0012】さらに、本発明に係る円形または長円形の
発泡ポリスチレン容器は、円形または長円形の底部を備
えてなる発泡ポリスチレン容器において、該底部の円周
上の一の点から容器中心を通って対面する他の点にかけ
て不連続の区間を残して、断面半円形、断面ディンプル
形、U字形、V字形のいずれか1つまたはこれらの組み
合わせからなるからなる少なくとも1条の凹溝を加圧圧
縮形成したことを特徴とする。
【0013】上記構成からなる発泡ポリスチレン容器に
おいては底部の凹溝に沿って折り曲げ、あるいは折りた
たむことにより当初の大きさの何分の1かに容器の大き
さを縮小することができる。さらに、凹溝間の不連続の
区間で包装容器の強さを保つことが可能になり、包装容
器の過大な変形が生じるのを防ぐことができる。
【0014】
【0015】さらに、本発明に係るいわゆる丼・カップ
形の発泡ポリスチレン容器は、円形の底部と、食品内容
物をいれる開口とを備えてなるいわゆる丼・カップ形の
発泡ポリスチレン容器において、該底部の円周上の相対
する2点を通って開口縁の相対する2点に渡るように、
断面半円形、断面ディンプル形、U字形、V字形のいず
れか1つまたはこれらの組み合わせからなるからなる
なくとも1条の凹溝を加圧圧縮形成したことを特徴とす
る。
【0016】上記構成からなる発泡ポリスチレン容器に
おいては容器の凹溝に沿って押し潰すことにより当初の
かさの何分の1かに容器のかさを縮小することができ
る。
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態を図面を参照して説明する。図1(a)
において、トレーは底部に縦方向の凹溝1a、1b、1
cおよび横方向の凹溝2a、2b、2c、2dを有す
る。凹溝1a、1b、1cはトレーを幅方向に2等分す
る位置にあり、凹溝間に不連続の区間を残して形成され
ている。一方、凹溝2a、2b、2c、2dはトレーを
長手方向に3等分する位置にあり、それぞれ縦方向の凹
溝1a、1b、1cと一致する、不連続の区間を残して
形成されている。各凹溝1a、1b、1cは、図1
(b)に示すように、トレー底部の裏面に形成されてい
る。同様に、各凹溝2a、2b、2c、2dもトレー底
部の裏面に形成されている。
【0019】また、凹溝1a、1b、1cは、図1
(c)に示すように、断面半円形を保っており、真空成
形、圧空成形および真空・圧空成形した後に型を用いて
底部の裏面を圧縮して形成される。凹溝2a、2b、2
c、2dも同様に断面半円形を保っており、型を用いて
底部の裏面を加圧圧縮して形成される。
【0020】本実施の形態は上記構成からなり、トレー
のかさを縮小するためにトレーを折り曲げ、あるいは折
りたたむとき、横方向の凹溝2a、2b、または凹溝2
c、2dに沿って折り曲げる。次に、折られなかった残
りの凹溝2c、2d、または凹溝2a、2bに沿って折
り曲げる。このように2度折り曲げることにより当初の
大きさの3分の1までトレーの大きさを縮小することが
できる。2度目の折り曲げを省略した場合、当初の大き
さの概略2分の1の大きさになる。この折り曲げ、ある
いは折りたたみは縦方向の凹溝1a、1b、1cに沿っ
て折り曲げてもよい。
【0021】また、通常、かさの縮小は折り曲げまたは
折りたたみだけで十分であるが、特に、手間をいとわ
ず、さらに手を加える場合、トレーをより形の小さい小
片へと分割してもよい。すなわち、トレーを小片に分割
するとき、縦方向の凹溝1a、1b、1cに沿って引き
裂く。次に、引き裂いた2つの小片のうち、1つは凹溝
2a、2cに沿って引き裂き、残りの1つは凹溝2b、
2dに沿って引き裂く。このように小片となるまで凹溝
1a、1b、1c、さらに凹溝2a、2cまたは凹溝2
b、2dに沿って引き裂くことで、当初の大きさの最大
6分の1までトレーの大きさを縮小することができる。
この分割は横方向の凹溝2a、2bから始めて縦方向の
凹溝1a、1b、1cへと進めてもよい。
【0022】さらに、このトレーに形成される凹溝1
a、1b、1cおよび凹溝2a、2b、2c、2dは不
連続の区間を残しており、この溝加工を施されない箇所
はトレー底部の当初の厚さが保たれていることから、ト
レーを構成する、たとえばポリスチレン材の高い強度は
失われていない。これにより、ラップを使用してトレー
内に食品を詰めるとき、ラップによってトレーの縁が引
き寄せられても、トレーの過大な変形は起こらず、容器
として求められる強さを保つことが可能である。
【0023】なお、本実施の形態の各凹溝1a、1b、
1cおよび凹溝2a、2b、2c、2dはトレー底部の
表面に形成してもよい。
【0024】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を図2を参照して説明する。トレーは底部に縦方
向の凹溝1d、1eおよび横方向の凹溝2e、2fを有
する。凹溝1d、1eはトレーを幅方向に2等分する位
置にあり、トレー中心部に不連続の区間を残して形成さ
れている。一方、凹溝2e、2fはトレーを長手方向に
2等分する位置にあり、縦方向の凹溝1d、1dと一致
する、不連続の区間を残して形成されている。各凹溝1
d、1eはトレー底部の裏面に形成されている。同様
に、各凹溝2e、2fもトレー底部の裏面に形成されて
いる。
【0025】また、凹溝1d、1eは断面半円形を保っ
ており、真空成形、圧空成形および真空・圧空成形した
後に型を用いて底部の裏面を加圧圧縮して形成される。
凹溝2e、2fも断面半円形を保っており、型を用いて
底部の裏面を圧縮して形成される。
【0026】本実施の形態は上記構成からなり、トレー
のかさを縮小するためにトレーを折り曲げ、あるいは折
りたたむとき、横方向の凹溝2e、2fに沿って折り曲
げる。このように1度折り曲げることにより当初の大き
さの概略2分の1にトレーの大きさを縮小することがで
きる。この折り曲げ、あるいは折りたたみは縦方向の凹
溝1d、1eに沿って折り曲げてもよい。
【0027】また、トレーを小片に分割するとき、縦方
向の凹溝1d、1eに沿って引き裂く。次に、引き裂い
た2つの小片のうち、1つは凹溝2eに沿って引き裂
き、残りの1つは凹溝2fに沿って引き裂く。このよう
に小片となるまで凹溝1d、1eさらに凹溝2eまたは
凹溝2fに沿って引き裂くことで、当初の大きさの最大
4分の1までトレーの大きさを縮小することができる。
この分割は横方向の凹溝2e、2fから始めて縦方向の
凹溝1d、1eへと進めてもよい。
【0028】さらに、このトレーに形成される凹溝1
d、1eおよび凹溝2e、2fは不連続の区間を残して
おり、この溝加工を施されない箇所はトレー底部の当初
の厚さが保たれることから、トレーを構成する、たとえ
ばポリスチレン材の高い強度は失われない。これによ
り、ラップを使用してトレー内に食品を詰めるとき、ラ
ップによってトレーの縁が引き寄せられても、トレーの
過大な変形は起こらず、容器として求められる強さを保
つことが可能である。
【0029】なお、本実施の形態の凹溝1d、1eおよ
び凹溝2e、2fはトレー底部の表面に形成してもよ
い。
【0030】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態を図3を参照して説明する。本実施の形態は第2
の実施の形態の構成に加えて、斜め方向の凹溝3a、3
b、3c、3dを有する。これらの凹溝3a、3b、3
c、3dは縦方向の凹溝1d、1eおよび横方向の凹溝
2e、2fと一致する、不連続な区間を残して形成され
ている。各凹溝3a、3b、3c、3dはトレー底部の
裏面に形成されている。
【0031】また、凹溝3a、3bは断面半円形を保っ
ており、真空成形、圧空成形および真空・圧空成形した
後に型を用いて底部の裏面を圧縮して形成される。凹溝
3c、3dも断面半円形を保っており、型を用いて底部
の裏面を加圧圧縮して形成される。
【0032】本実施の形態は上記構成からなり、上述し
た第2の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
特に、本実施の形態のものは斜め方向の凹溝3a、3
b、3c、3dによりトレーを折り曲げる場合にトレー
のかさをより小さくすることができる。一方、トレーを
分割する場合に小片の大きさをより小さくすることが可
能になる。
【0033】なお、本実施の形態の凹溝1d、1eおよ
び凹溝2e、2fならびに凹溝3a、3b、3c、3d
はトレー底部の表面に形成してもよい。
【0034】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態を図4を参照して説明する。トレーは底部に縦方
向の凹溝1f、1g、…1kおよび横方向の凹溝2g、
2h、…2jを有する。凹溝1f、1g、…1kは3列
からなり、トレーを幅方向に4等分する位置にあり、凹
溝間にそれぞれ不連続の区間を残して形成されている。
一方、凹溝2g、2h、…2jは5列からなり、トレー
を長手方向に6等分する位置にあり、それぞれ縦方向の
凹溝1f、1g、…1kと一致する、不連続の区間を残
して形成されている。各凹溝1f、1g、…1kはトレ
ー底部の裏面に形成されている。同様に、各凹溝2g、
2h、…2jもトレー底部の裏面に形成されている。
【0035】また、凹溝1f、1g、…1kは断面半円
形を保っており、真空成形、圧空成形および真空・圧空
成形した後に型を用いて底部の裏面を圧縮して形成され
る。凹溝2g、2h、…2jも断面半円形を保ってお
り、型を用いて底部の裏面を加圧圧縮して形成される。
【0036】本実施の形態は上記構成からなり、上述し
た第1および第2の実施の形態と同様な効果を得ること
ができる。特に、本実施の形態のものは複数列の凹溝1
f、1g、…1kおよび凹溝2g、2h、…2jにより
トレーを折り曲げる場合にトレーのかさをより小さくす
ることができる。一方、トレーを分割する場合に小片の
大きさをより小さくすることが可能になる。
【0037】なお、各凹溝1f、1g、…1kおよび各
凹溝2g、2h、…2jはトレー底部の表面に形成して
もよい。
【0038】(第5ないし第11の実施の形態)本発明
の第5ないし第11の実施の形態を図5ないし図11を
参照して説明する。上記実施の形態の凹溝に代えて、次
のように構成することが可能である。すなわち、第5の
実施の形態は、図5に示すように、連続ダイヤ形溝4に
形成したものである。(図5参照) 第6の実施の形態は、図6に示すように、ジグザグ形溝
5に形成したものである。(図6参照) 第7の実施の形態は、図7に示すように、分離円形溝6
に形成したものである。(図7参照) 第8の実施の形態は、図8に示すように、連続円形溝7
に形成したものである。(図8参照) 第9の実施の形態は、図9に示すように、連続三角形溝
8に形成したものである。(図9参照) 第10の実施の形態は、図10に示すように、錐形溝9
に形成したものである。(図10参照) 第11の実施の形態は、図11に示すように、スター形
溝10に形成したものである。(図11参照) 上記各実施の形態において、それぞれ溝4、5、6、
7、8、9、10はトレー底部の裏面に加圧圧縮形成さ
れている。
【0039】上記構成からなるトレーにおいては、それ
ぞれの溝に沿って折り曲げ、あるいは引き裂くことがで
き、上記各実施の形態と同様に、第5および第6の実施
の形態ものは当初の大きさの概略3分の1、もしくは6
分の1まで、第7および第10の実施の形態のものは当
初の大きさの概略2分の1、もしくは4分の1までトレ
ーの大きさを縮小することが可能になる。第11の実施
の形態のものは折り曲げ形状ないし小片形状は必ずしも
一定しないものの、当初の大きさの概略2分の1、もし
くは4分の1までトレーの大きさを縮小することが可能
になる。
【0040】また、上述した各実施の形態と同様に、ラ
ップを使用してトレー内に食品を詰めるとき、ラップに
よってトレーの縁が引き寄せられても、トレーの過大な
変形は起こらず、容器として求められる強さを保つこと
が可能である。
【0041】なお、各実施の形態の溝4、5、6、7、
8、9、10はトレー底部の表面に形成してもよい。
【0042】(第12の実施の形態)本発明の第12の
実施の形態を図12を参照して説明する。プラスチック
製の皿、例えば寿司桶のような、底部に円周上の対向す
る点と点とを結んで形成される凹溝11a、11b、凹
溝11c、11d、凹溝11e、11fを有する。これ
らの凹溝11a、11b、11c、11d、11e、1
1fは皿中心部にそれぞれ不連続の区間を残して形成さ
れている。各凹溝11a、11b、11c、11d、1
1e、11fはトレー底部の裏面に形成されている。ま
た、各凹溝11a、11b、11c、11d、11e、
11fは断面半円形を保っており、真空成形、圧空成形
および真空・圧空成形した後に型を用いて底部の裏面を
圧縮して形成される。
【0043】本実施の形態は上記構成からなり、皿を折
り曲げ、あるいは折りたたむとき、凹溝11a、11
b、または凹溝11c、11d、あるいは凹溝11e、
11fに沿って折り曲げる。このように折り曲げること
により当初の大きさの概略2分の1に皿の大きさを縮小
することができる。
【0044】かさの縮小は折り曲げ、または折りたたみ
だけで十分であるが、さらに手を加える場合、皿をより
形の小さい小片へと分割してもよい。すなわち、皿を小
片に分割するとき、凹溝11a、11bに沿って引き裂
く。次に、引き裂いた2つの小片のうち、1つは凹溝1
1cに沿って引き裂き、さらに凹溝11eに沿って裂
く。また残りの1つは凹溝11dに沿って引き裂き、さ
らに凹溝11fに沿って裂く。
【0045】このように小片となるまで凹溝11a、1
1b、さらに凹溝11c、11d、11e、11fに沿
って引き裂くことで、当初の大きさの概略6分の1まで
皿の大きさを縮小することができる。なお、この小片へ
の分割は凹溝11a、11b、11c、11d、11
e、11fのどこからでも始めてよく、終わりにかけて
引き裂く順番は問わない。
【0046】さらに、この皿に形成される凹溝11a、
11b、11c、11d、11e、11fは不連続の区
間を残しており、この溝加工を施されない箇所は皿底部
の当初の厚さが保たれていることから、皿を構成する、
プラスチック材の高い強度は失われない。これにより、
ラップを使用して皿内に食品を詰めるとき、ラップによ
って皿の縁が引き寄せられても、皿の過大な変形は起こ
らず、容器として求められる強さを保つことが可能であ
る。
【0047】なお、各凹溝11a、11b、11c、1
1d、11e、11fはトレー底部の表面に形成しても
よい。
【0048】また、上記各実施の形態では凹溝を構成す
る場合の望ましい断面形状として半円形に形成すること
を述べるが、これは図13に示すような形状のものを用
いても同様な働きを得ることができる。すなわち、図1
3(a)、(b)、(c)、(d)および(e)に示す
ようなディンプル形、U字形、V字形、小判形およびウ
エーブ形である。
【0049】(第13の実施の形態)本発明の第13の
実施の形態を図14を参照して説明する。発泡ポリスチ
レン製で、真空成形、圧空成形または真空・圧空成形さ
れた丼は内面に凹溝21aおよび凹溝21bを有する。
この凹溝21a、21bは互いの位置を約90度ずらし
ており、共に丼底部の円周上の相対する2点を通って丼
開口縁の円周上の相対する2点にわたるように形成され
ている。各凹溝21a、21bは断面半円形を保ってい
る。なお、半円形に構成しない場合、断面U字形、V字
形、ディンプル形に形成してもよい。
【0050】本実施の形態は上記構成からなり、丼を押
し潰すとき、凹溝21a、または凹溝21bに沿って押
し潰す。手間をいとわず、さらに手を加える場合、丼を
より形の小さい小片へと分割してもよい。すなわち、開
口縁から凹溝21a、または凹溝21bに沿って引き裂
く。このように押し潰し、あるいは小片に分割すること
により当初のかさの半分以下に丼のかさを縮小すること
が可能になる。
【0051】なお、本実施の形態の凹溝21a、21b
は90度ずらして2個設けたものであるが、丼の大きさ
によっては1個を省略してもよい。
【0052】(第14の実施の形態)本発明の第14の
実施の形態を図15を参照して説明する。発泡ポリスチ
レン製で、成形されたカップは内面に凹溝22a、22
bを有する。この凹溝22a、22bは互いの位置を9
0度ずらしており、共にカップ底部円周上の相対する2
点を通ってカップ開口縁の円周上の相対する2点にわた
るように形成されている。各凹溝22a、22bは断面
半円形を保っている。なお、半円形に構成しない場合、
断面U字形、V字形、ディンプル形に形成してもよい。
【0053】本実施の形態は上記構成からなり、カップ
を押し潰すとき、凹溝22a、または凹溝22bに沿っ
て押し潰す。手間をいとわず、さらに手を加える場合、
カップをより形の小さい小片へと分割してもよい。すな
わち、開口縁から凹溝22a、または凹溝22bに沿っ
て引き裂く。このように押し潰し、あるいは小片に分割
することにより当初のかさの半分以下に丼のかさを縮小
することができる。
【0054】なお、本実施の形態の凹溝22a、22b
は90度ずらして2個設けたものであるが、カップの大
きさによっては1個を省略してもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、包装容器の底部の一の
端から他の端にかけて不連続の区間を残して凹溝を形成
したので、底部の凹溝に沿って折り曲げ、あるいは折り
たたむことにより当初の大きさの何分の1かに容器の大
きさを縮小することができる。さらに、凹溝間の不連続
の区間で包装容器の強さを保つことが可能になり、包装
容器に過大な変形又は破損が生じるのを防ぐことができ
る。
【0056】また、他の発明によれば、包装容器の底部
の周上の一の点から容器中心を通って他の点にかけて不
連続の区間を残して凹溝を形成したので、底部の凹溝に
沿って折り曲げ、あるいは折りたたむことにより当初の
大きさの何分の1かに容器の大きさを縮小することがで
きる。さらに、凹溝間の不連続の区間で包装容器の強さ
を保つことが可能になり、包装容器の過大な変形又は破
損が生じるのを防ぐことができる。
【0057】さらに、他の発明によれば、食品容器の底
部の円周上の相対する2点を通って開口縁の円周上の相
対する2点にわたるように凹溝を形成したので、容器の
凹溝に沿って押し潰すことにより当初のかさの何分の1
かに容器のかさを縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明によるトレーの第1の実施の形
態を示す底面図、(b)は(a)に示されるトレーの断
面図、(c)はトレー底部の凹溝の詳細を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す底面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す底面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す底面図。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示す底面図。
【図6】本発明の第6の実施の形態を示す底面図。
【図7】本発明の第7の実施の形態を示す底面図。
【図8】本発明の第8の実施の形態を示す底面図。
【図9】本発明の第9の実施の形態を示す底面図。
【図10】本発明の第10の実施の形態を示す底面図。
【図11】本発明の第11の実施の形態を示す底面図。
【図12】本発明の第12の実施の形態を示す底面図。
【図13】(a)(b)(c)(d)(e)は本発明に
係る凹溝の他の実施の形態を示す図。
【図14】本発明の第13の実施の形態を示す平面図。
【図15】本発明の第14の実施の形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1k、2
a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h、2
j、3a、3b、3c、3d、11a、 11b、
11c、11d、11e、11f、21a、21b、2
2a、22b……凹溝 4……連続ダイヤ形溝 5……ジグザグ形溝 6……分離円形形溝 7……連続円形形溝 8……連続三角形溝 9……錐形溝 10……スター形溝

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形の底部を備えてなる発泡ポリスチレ
    ン容器において、 前記底部の裏面または表面に該底部の一の端から対面す
    る他の端にかけて不連続の区間を残して、断面半円形、
    断面ディンプル形、U字形、V字形、小判形およびウエ
    ーブ形、連続ダイヤ形溝、ジグザグ形溝、分離円形溝、
    連続円形溝、連続三角形溝、錐形溝、スター形溝のいず
    れか1つまたはこれらの組み合わせからなる少なくとも
    1条の凹溝を加圧圧縮形成したことを特徴とする方形の
    発泡ポリスチレン容器。
  2. 【請求項2】 円形または長円形の底部を備えてなる発
    泡ポリスチレン容器において、該底部の円周上の一の点
    から容器中心を通って対面する他の点にかけて不連続の
    区間を残して、断面半円形、断面ディンプル形、U字
    形、V字形のいずれか1つまたはこれらの組み合わせか
    らなるからなる少なくとも1条の凹溝を加圧圧縮形成し
    たことを特徴とする円形または長円形の発泡ポリスチレ
    ン容器。
  3. 【請求項3】円形の底部と、食品内容物をいれる開口と
    を備えてなるいわゆる丼・カップ形の発泡ポリスチレン
    容器において、該底部の円周上の相対する2点を通って
    開口縁の相対する2点に渡るように、断面半円形、断面
    ディンプル形、U字形、V字形のいずれか1つまたはこ
    れらの組み合わせからなるからなる少なくとも1条の凹
    溝を加圧圧縮形成したことを特徴とする円形の発泡ポリ
    スチレン容器。
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