JP3088508U - 音声信号増幅装置 - Google Patents

音声信号増幅装置

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JP3088508U JP2002001250U JP2002001250U JP3088508U JP 3088508 U JP3088508 U JP 3088508U JP 2002001250 U JP2002001250 U JP 2002001250U JP 2002001250 U JP2002001250 U JP 2002001250U JP 3088508 U JP3088508 U JP 3088508U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ミュートをかけるときのポップ音の発生を防止
する。 【解決手段】増幅回路5には、制御端子21に印加され
る制御電圧が、増幅率が0近傍となる電圧である境界電
圧を横切るときにポップ音を発生する回路構成が用いら
れ、制御手段7は、増幅回路5をミュート状態に設定す
るときには、増幅回路5の増幅率が境界電圧を制御端子
21に印加したときより高くなる電圧範囲において、境
界電圧に近接した制御電圧を制御端子21に印加してい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、増幅率を制御するための電圧、または、増幅率を制御するためのコ マンド値を増幅回路に与えることによって、増幅回路の増幅率を制御する音声信 号増幅装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
音声信号を増幅する装置においては、増幅回路に入力される音声信号を切り換 えるとき、切換ノイズがスピーカから出力されないようにするため、音声信号の 切り換え時には増幅回路をミュートしている。このような装置の従来技術の1つ に、特開平11−27067号として提案された技術がある。すなわち、この技 術においては、ミュートが必要と判断された場合、ゲイン調整手段にてゲインを 低減するように制御し、音声出力ラインにミュートをかけている。つまり、ミュ ートが必要であると判断したときには、電子ボリューム本体に制御コマンドを送 出することによって、低域、中域、および、高域のブースト量をゼロにしている 。その結果、電子ボリュームにミュートをかけたときと同じ働きが生じ、音声出 力ラインがミュートされる。すなわち、電子ボリュームのゲインを、外部から、 直接にゼロに設定する代わりの制御として、電子ボリューム本体に、ゲインをゼ ロにするためのコマンドを送出し、電子ボリューム本体の内部に設けられた電子 ボリュームのゲインをゼロに設定している(第1の従来技術とする)。
【0003】 また、増幅回路をミュート状態に移行させるときのポップ音の発生を防止する 従来技術の1つに、特開平11−355071号として提案された技術がある。 すなわち、この技術においては、ミュート信号の入力端子(以下ではミュート端 子と称する)に、電圧保持のためのコンデンサを接続するとともに、カレントミ ラー回路の出力を接続している。このため、ミュート端子の電圧を保持している コンデンサの電荷は、一定の電流値でもって引き抜かれることになる。つまり、 ミュート端子の電圧は、急激に低下することなく、穏やかな傾斜でもって下降す る。このため、ミュート端子の電圧が急激に下降することにより生じるポップ音 の発生が防止される(第2の従来技術とする)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、増幅率を外部から制御することが可能な増幅回路が内蔵された ICのうちには、ゲインを制御するための入力端子に与える電圧をゆっくりと変 化させるときにも、入力端子に与える電圧が、増幅回路の増幅率が小さくなる電 圧範囲の、ある特定の電圧を横切るとき、ポップ音を発生するICがある。すな わち、スピーカから音声が出力されている状態において、増幅率を0に設定する ための電圧を入力端子に印加すると、スピーカからポップ音が発生する。従って 、このようなICに第1の従来技術を適用した場合、ミュート時では、増幅回路 の増幅率を0にする制御が行われるので、ミュートをかけるときにはポップ音が 発生するという問題が生じる。
【0005】 また、第2の従来技術は、入力端子の電圧の急激な降下を回避することによっ て、ポップ音の発生を防止する技術となっている。このため、入力端子に与える 電圧をゆっくりと変化させるときにも、ポップ音を発生するICを使用する場合 では、ポップ音の発生を防止することができないという問題が生じる。
【0006】 また、ゲインを制御するためのコマンド値が、増幅回路の増幅率が小さくなる 値範囲において、ある特定の値を横切るとき、ポップ音を発生するICがある。 すなわち、スピーカから音声が出力されている状態において、増幅率を0に設定 するためのコマンド値を与えると、スピーカからポップ音が発生する。従って、 このようなICに第1の従来技術を適用した場合、ミュート時では、増幅回路の 増幅率を0にする制御が行われるので、ミュートをかけるときにはポップ音が発 生するという問題が生じる。
【0007】 本考案は上記課題を解決するため創案されたものであって、その目的は、ミュ ートをかけたとき、および、音量を0まで下げたときのポップ音の発生を防止す ることができるとともに、増幅回路の増幅率を最小とするための制御値を、容易 に最適な値に変更することのできる音声信号増幅装置を提供することにある。
【0008】 また本考案の目的は、増幅回路をミュート状態に設定するときには、ポップ音 が発生する電圧より僅かに増幅率が高くなる側に変移した電圧を制御端子に与え ることにより、ミュートをかけたときのポップ音の発生を防止することのできる 音声信号増幅装置を提供することにある。
【0009】 また、上記目的に加え、増幅回路の増幅率の制御においては、増幅回路の制御 端子に与える電圧を、ポップ音が発生しない電圧範囲において変化させることに より、音量を0まで下げるときにも、ポップ音の発生を防止することのできる音 声信号増幅装置を提供することにある。
【0010】 また本考案の目的は、増幅回路をミュート状態に設定するときには、ポップ音 が発生する値より僅かに増幅率が大きくなる側に変移した値をコマンドとして与 えることにより、ミュートをかけたときのポップ音の発生を防止することのでき る音声信号増幅装置を提供することにある。
【0011】 また、上記目的に加え、増幅回路の増幅率の制御においては、増幅回路に与え るコマンド値を、ポップ音が発生しない値の範囲において変化させることにより 、音量を0まで下げるときにも、ポップ音の発生を防止することのできる音声信 号増幅装置を提供することにある。
【0012】 また、上記目的に加え、増幅回路の増幅率を最小とするためのコマンド値を、 電気的に消去と書き込みとが可能な不揮発性メモリに格納することにより、増幅 回路の増幅率を最小とするためのコマンド値を、容易に最適な値に変更すること のできる音声信号増幅装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するため本考案に係る音声信号増幅装置は、音声信号を増幅す るときの増幅率が、制御端子に印加される制御電圧によって定まる増幅回路と、 制御端子に印加する制御電圧を制御することによって増幅回路をミュート状態に 設定する制御手段とを備えた音声信号増幅装置において、増幅回路には、制御端 子に印加される制御電圧が、増幅率が0近傍となる電圧である境界電圧を横切る ときにポップ音を発生する回路構成が用いられ、制御手段は、増幅回路をミュー ト状態に設定するときには、増幅回路の増幅率が境界電圧を制御端子に印加した ときより高くなる電圧範囲において、境界電圧に近接した制御電圧を制御端子に 印加し、境界電圧に近接した前記電圧を下限電圧とし、制御電圧の電圧範囲であ って、増幅回路の増幅率が下限電圧を制御端子に印加したときの値以上となる電 圧範囲を適用電圧範囲とするとき、且つ、制御手段は、増幅回路の増幅率の制御 においては、制御端子に印加する制御電圧を適用電圧範囲において変化させると ともに、音量値が0となるときには下限電圧を制御端子に印加し、且つ、下限電 圧を示すデジタル値を、電気的にデータが書き換え可能な不揮発性メモリに格納 している。
【0014】 すなわち、増幅回路をミュート状態に設定するとき、および、音量値を0まで 下降させるときにも、制御端子に印加される制御電圧は、ポップ音を発生させる 電圧を横切らない。また、下限電圧を示すデジタル値が、容易に書き換え可能と なるので、下限電圧を容易に変更できる。
【0015】 また、本考案に係る音声信号増幅装置は、音声信号を増幅するときの増幅率が 、制御端子に印加される制御電圧によって定まる増幅回路と、制御端子に印加す る制御電圧を制御することによって増幅回路をミュート状態に設定する制御手段 とを備えた音声信号増幅装置において、増幅回路には、制御端子に印加される制 御電圧が、増幅率が0近傍となる電圧である境界電圧を横切るときにポップ音を 発生する回路構成が用いられ、制御手段は、増幅回路をミュート状態に設定する ときには、増幅回路の増幅率が境界電圧を制御端子に印加したときより高くなる 電圧範囲において、境界電圧に近接した制御電圧を制御端子に印加している。す なわち、増幅回路をミュート状態に設定するときにも、制御端子に印加される制 御電圧は、ポップ音を発生させる電圧を横切らない。
【0016】 また、上記構成に加え、境界電圧に近接した前記電圧を下限電圧とし、制御電 圧の電圧範囲であって、増幅回路の増幅率が下限電圧を制御端子に印加したとき の値以上となる電圧範囲を適用電圧範囲とするとき、制御手段は、増幅回路の増 幅率の制御においては、制御端子に印加する制御電圧を適用電圧範囲において変 化させるとともに、音量値が0となるときには下限電圧を制御端子に印加してい る。すなわち、音量値を0まで下降させるときにも、制御端子に印加される制御 電圧は、ポップ音を発生させる電圧を横切らない。
【0017】 また、本考案に係る音声信号増幅装置は、音声信号を増幅するときの増幅率が 、与えられたコマンド値によって定まる増幅回路と、ミュートに対応するコマン ド値を増幅回路に与えることによって、増幅回路をミュート状態に設定する制御 手段とを備えた音声信号増幅装置において、増幅回路には、与えられるコマンド 値が、増幅率が0近傍となるコマンド値である境界コマンド値を横切るときにポ ップ音を発生する回路構成が用いられ、制御手段は、増幅回路をミュート状態に 設定するときには、増幅回路の増幅率が境界コマンド値を与えたときより高くな るコマンド値の範囲において、境界コマンド値に近接したコマンド値を増幅回路 に与えている。すなわち、増幅回路をミュート状態に設定するときにも、増幅回 路に与えられるコマンド値は、ポップ音を発生させる値を横切らない。
【0018】 また、上記構成に加え、前記境界コマンド値に近接したコマンド値を下限コマ ンド値とし、コマンド値の値の範囲であって、増幅回路の増幅率が下限コマンド 値を与えたときの値以上となるコマンド値の範囲を適用値範囲とするとき、制御 手段は、増幅回路の増幅率の制御においては、増幅回路に与えるコマンド値を適 用値範囲において変化させるとともに、音量値が0となるときには下限コマンド 値を増幅回路に与えている。すなわち、音量値を0まで下降させるときにも、増 幅回路に与えられるコマンド値は、ポップ音を発生させる値を横切らない。
【0019】 また、上記構成に加え、下限コマンド値を電気的にデータが書き換え可能な不 揮発性メモリに格納している。すなわち、下限コマンド値は、容易に書き換えす ることができる。
【0020】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。 図1は、本考案に係る音声信号増幅装置の第1の実施形態を適用したディスク 再生機能付テレビジョン受信装置の電気的構成を示すブロック線図である。
【0021】 図において、テレビ放送受信部2は、VHF帯域やUHF帯域の商用放送を受 信するブロックとなっており、受信した映像をCRT3に表示する。また、受信 した音声信号をスイッチ4に出力する。且つ、ディスク再生部1がDVDを再生 するときには、ディスク再生部1から出力される映像信号をCRT3に表示する 。
【0022】 ディスク再生部1は、DVDやCDなどの光ディスク15の再生が可能なブロ ックとなっており、DVDを再生するときには、再生した映像信号をテレビ放送 受信部2に出力し、再生した音声信号をスイッチ4に出力する。また、CDを再 生するときには、再生した音声信号をスイッチ4に出力する。
【0023】 増幅回路5は、スイッチ4から出力される音声信号を、制御端子21に印加さ れる制御電圧に対応した増幅率で増幅し、スピーカ6に出力するブロックとなっ ている。なお、この増幅回路5には、制御端子21に印加される電圧が、増幅率 が0近傍となる電圧である境界電圧を横切るときにポップ音を発生する回路構成 が用いられている。
【0024】 すなわち、制御端子21に入力される制御電圧と増幅率との関係を示す図2を 参照しつつ説明すると、増幅回路5の増幅率は、制御電圧が0Vであるときには 0となり、制御電圧が5Vとなるときには最大となる。しかし、制御電圧の0V の近傍においては、制御電圧が増加するときにも、増幅率が0に留まる範囲があ る。そして、制御電圧がある微小な電圧(以下では境界電圧と称する)V0を超 えたときから増幅率の増加が始まる。且つ、制御電圧が、境界電圧V0を横切る ときには、横切る速度にかかわりなく、スピーカ6からポップ音が発生する。
【0025】 入力部9は、図示されない装置本体の前面パネルに設けられた複数のキースイ ッチや、リモートコントローラ8から送信される赤外線を受光する受光部などを 備えたブロックとなっており、ユーザからの操作が入力されると、操作されたキ ースイッチを示すデータを制御手段7に送出する。
【0026】 制御手段7は、マイクロコンピュータにより構成されたブロックとなっていて 、ディスク再生機能付テレビジョン受信装置としての主要動作を制御する。すな わち、テレビ放送受信部2が受信するチャンネルの制御を行う。また、ディスク 再生部1の動作を制御するとともに、スイッチ4の接続を制御する。また、D/ A変換器11から送出する制御電圧を変化させることによって、スピーカ6から 出力される音量を制御する。
【0027】 また、制御手段7は、増幅回路5をミュート状態に設定するときには、増幅回 路5の増幅率が、制御端子21に境界電圧V0を印加したときより高くなる電圧 範囲において、境界電圧V0に近接した制御電圧(以下では下限電圧と称する) V1を制御端子21に印加する。また、増幅回路5の増幅率の制御においては、 制御端子21に印加する制御電圧を、下限電圧V1以上の電圧範囲(請求項記載 の適用電圧範囲)において変化させる。且つ、音量値が0となるとき、および、 増幅回路5をミュート状態に設定するときには、増幅回路5の制御端子21に印 加する電圧を下限電圧V1とする。
【0028】 なお、制御手段7は、増幅回路5の増幅率の制御においては、制御電圧を示す デジタル値と音量値との対応関係を示すデータテーブル12を用いるようになっ ている。このデータテーブル12は、詳細には、図3に示すように、0〜63の 64段階の音量値のそれぞれ毎に、D/A変換器11にセットするデジタル値( 以下では制御値と称する)を記憶したテーブルとなっている。
【0029】 また、このデータテーブル12においては、音量値0に対応する制御値は空白 となっており、音量値0に対応する制御値、すなわち、D/A変換器11から出 力される制御電圧を下限電圧V1とするための制御値は、電気的な消去と書き込 みとが可能なEEPROM13に格納されている。このため、制御手段7は、音 量値が0となるとき、および、増幅回路5をミュート状態に設定するときには、 EEPROM13に格納された制御値をD/A変換器11にセットすることによ って、増幅回路5の制御端子21に印加する制御電圧を下限電圧V1とする。
【0030】 上記構成からなる第1の実施形態の動作について、以下に説明する。
【0031】 リモートコントローラ8からの指示に従って、テレビ放送受信部2からの音声 信号が増幅回路5に導かれるように、スイッチ4の接続を制御した状態、あるい は、ディスク再生部1からの音声信号が増幅回路5に導かれるように、スイッチ 4の接続を制御した状態においては、リモートコントローラ8から指示された音 量値に対応する制御値をデータテーブル12から取り出し、取り出した制御値を D/A変換器11にセットする。従って、D/A変換器11からは、制御値に対 応した電圧の制御電圧が出力され、増幅回路5の制御端子21に印加される。そ の結果、増幅回路5は、リモートコントローラ8により指示された増幅率で音声 信号を増幅し、スピーカ6に出力する。
【0032】 また、上記制御において、音量値を低下させるためのキースイッチが押圧され 続けた場合、音量値は、0に向かって減少するとともに、ついには、音量値は0 となる。このような場合、D/A変換器11から出力される制御電圧は、下限電 圧V1に向かって下降する。そして、下限電圧V1まで達した後には、下降を停 止する。つまり、制御電圧は、境界電圧V0を横切る手前において、下降を停止 する。このため、音量値を0まで低下させたときにも、スピーカ6からポップ音 が発生することが防止される。
【0033】 また、スピーカ6から音声が出力されている状態において、リモートコントロ ーラ8のミュートキーが操作されたとき、あるいは、スイッチ4の接続の切り換 えを行うとき等では、制御手段7は、増幅回路5をミュート状態に設定するため 、音量値0に対応する制御値をD/A変換器11にセットする。このため、D/ A変換器11からは、下限電圧V1が制御電圧として出力され、増幅回路5の制 御端子21に印加される。その結果、増幅回路5の増幅率は0近傍となり、ポッ プ音を発生することなく、スピーカ6からの音声の出力が停止する。
【0034】 なお、下限電圧V1については、境界電圧V0に接近させるほど、増幅回路5 の増幅率を0に近づけることができる。しかし、下限電圧V1が境界電圧V0よ り低くなる場合には、スピーカ6からポップ音が発生する。一方、境界電圧V0 は、増幅回路5を構成するICの特性によってばらつきがある。また、下限電圧 V1も、制御手段7を構成するマイクロコンピュータ内のD/A変換器11の特 性によってばらつきがある。
【0035】 以上のことから、下限電圧V1については、増幅回路5の製造ロットの差異や 、制御手段7を構成するマイクロコンピュータの製造ロットの差異などに応じて 、最適値に変更することが望ましい。一方、本実施形態においては、音量値0に 対応する制御値、つまり、下限電圧V1を決定するデジタル値をEEPROM1 3に格納している。このため、下限電圧V1が境界電圧V0より低くなる事態の 発生を招くことなく、下限電圧V1を、境界電圧V0に接近させた電圧に設定す ることが容易になっている。
【0036】 以上で、第1の実施形態の説明を終了し、以下に、第2の実施形態について説 明する。
【0037】 図4は、第2の実施形態を適用したディスク再生機能付テレビジョン受信装置 の電気的構成を示すブロック線図である。なお、第2の実施形態と第1の実施形 態との差異は、増幅回路の構成と制御手段の構成のみとなっている。このため、 図1に示す構成と同一となるブロックについては、図1における符号と同一符号 を付与し、説明を省略する。また、増幅回路および制御手段についても、第1の 実施形態と構成が異なる部分についてのみ、説明を行う。
【0038】 増幅回路5aは、スイッチ4から出力される音声信号を、制御手段7aから与 えられるコマンド値に対応した増幅率で増幅し、スピーカ6に出力するブロック となっている。なお、この増幅回路5aには、与えられるコマンド値(0〜25 5の256段階に変化する)が、増幅率が0近傍となるコマンド値である境界コ マンド値を横切るときにポップ音を発生する回路構成が用いられている。
【0039】 すなわち、図2の横軸がコマンド値を示すとすると、増幅回路5aの増幅率は 、コマンド値が0であるときには0となり、コマンド値が255となるときには 最大となる。しかし、コマンド値0の近傍においては、コマンド値が増加すると きにも、増幅率が0に留まる範囲がある。そして、コマンド値がある微小な値( 以下では境界コマンド値と称する)V0を超えたときから、増幅率の増加が始ま る。且つ、コマンド値が、境界コマンド値V0を横切るときには、スピーカ6か らポップ音が発生する。
【0040】 制御手段7aは、増幅回路5aをミュート状態に設定するときには、増幅回路 5aの増幅率が、境界コマンド値V0を与えたときより高くなる値の範囲におい て、境界コマンド値V0に近接したコマンド値(以下では下限コマンド値と称す る)V1を増幅回路5aに与える。また、増幅回路5aの増幅率の制御において は、与えるコマンド値を、下限コマンド値V1以上の値の範囲(請求項記載の適 用値範囲)において変化させる。且つ、音量値が0となるとき、および、増幅回 路5aをミュート状態に設定するときには、増幅回路5aに下限コマンド値V1 を与える。
【0041】 なお、制御手段7aは、増幅回路5aの増幅率の制御においては、コマンド値 と音量値との対応関係を示すデータテーブル12を用いるようになっている。こ のデータテーブル12は、詳細には、図3に示すように、0〜63の64段階の 音量値のそれぞれ毎に、対応するコマンド値(制御値)を記憶したテーブルとな っている。
【0042】 また、このデータテーブル12においては、音量値0に対応するコマンド値は 空白となっており、音量値0に対応するコマンド値、すなわち、下限コマンド値 は、電気的な消去と書き込みとが可能なEEPROM13に格納されている。こ のため、制御手段7aは、音量値が0となるとき、および、増幅回路5aをミュ ート状態に設定するときには、EEPROM13に格納された下限コマンド値を 増幅回路5aに与える。
【0043】 上記構成からなる第2の実施形態の動作を、以下に説明する。 リモートコントローラ8からの指示に従って、増幅回路5aに与えるコマンド 値を制御することにより、スピーカ6から出力される音声の大きさを制御してい る状態において、音量値を低下させるためのキースイッチが押圧され続けた場合 、音量値は、0に向かって減少するとともに、ついには、音量値は0となる。こ のような場合、増幅回路5aに与えられるコマンド値は、下限コマンド値V1に 向かって下降する。そして、下限コマンド値V1に達した後には、下降を停止す る。つまり、コマンド値は、境界コマンド値V0を横切る手前において、下降を 停止する。このため、音量値を0まで低下させたときにも、スピーカ6からポッ プ音が発生することが防止される。
【0044】 また、スピーカ6から音声が出力されている状態において、リモートコントロ ーラ8のミュートキーが操作されたとき、あるいは、スイッチ4の接続の切り換 えを行うとき等では、制御手段7aは、増幅回路5aをミュート状態に設定する ため、音量値0に対応するコマンド値、つまり、下限コマンド値V1を増幅回路 5aに与える。その結果、増幅回路5aの増幅率は0近傍となり、ポップ音を発 生させることなく、スピーカ6からの音声の出力が停止する。
【0045】 なお、下限コマンド値V1については、境界コマンド値V0に接近させるほど 、増幅回路5aの増幅率を0に近づけることができる。しかし、下限コマンド値 V1が境界コマンド値V0より低くなる場合には、スピーカ6からポップ音が発 生する。一方、境界コマンド値V0は、増幅回路5を構成するICの特性によっ てばらつきがある。このため、下限コマンド値V1については、増幅回路5aの 製造ロットの差異などに応じて、最適値に変更することが望ましい。一方、本実 施形態においては、音量値0に対応するコマンド値、つまり、下限コマンド値V 1をEEPROM13に格納している。このため、下限コマンド値V1が境界コ マンド値V0より低くなる事態の発生を招くことなく、下限コマンド値V1を境 界コマンド値V0に接近させた値に設定することが容易になっている。
【0046】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案では、増幅回路には、制御端子に印加される制御 電圧が、増幅率が0近傍となる電圧である境界電圧を横切るときにポップ音を発 生する回路構成が用いられ、制御手段は、増幅回路をミュート状態に設定すると きには、増幅回路の増幅率が境界電圧を制御端子に印加したときより高くなる電 圧範囲において、境界電圧に近接した制御電圧を制御端子に印加し、境界電圧に 近接した前記電圧を下限電圧とし、制御電圧の電圧範囲であって、増幅回路の増 幅率が下限電圧を制御端子に印加したときの値以上となる電圧範囲を適用電圧範 囲とするとき、且つ、制御手段は、増幅回路の増幅率の制御においては、制御端 子に印加する制御電圧を適用電圧範囲において変化させるとともに、音量値が0 となるときには下限電圧を制御端子に印加し、且つ、下限電圧を示すデジタル値 を、電気的にデータが書き換え可能な不揮発性メモリに格納している。従って、 増幅回路をミュート状態に設定するとき、および、音量値を0まで下降させると きにも、制御端子に印加される制御電圧は、ポップ音を発生させる電圧を横切ら ない。また、下限電圧を示すデジタル値が、容易に書き換え可能となるので、下 限電圧を容易に変更できる。このため、ミュートをかけたとき、および、音量を 0まで下げたときのポップ音の発生を防止することができるとともに、増幅回路 の増幅率を最小とするための値を、容易に最適な値に変更することができる。
【0047】 また、本考案では、増幅回路には、制御端子に印加される制御電圧が、増幅率 が0近傍となる電圧である境界電圧を横切るときにポップ音を発生する回路構成 が用いられ、制御手段は、増幅回路をミュート状態に設定するときには、増幅回 路の増幅率が境界電圧を制御端子に印加したときより高くなる電圧範囲において 、境界電圧に近接した制御電圧を制御端子に印加している。従って、増幅回路を ミュート状態に設定するときにも、制御端子に印加される制御電圧は、ポップ音 を発生させる電圧を横切らないので、ミュートをかけたときのポップ音の発生を 防止することができる。
【0048】 また、さらに、制御手段は、増幅回路の増幅率の制御においては、制御端子に 印加する制御電圧を適用電圧範囲において変化させるとともに、音量値が0とな るときには下限電圧を制御端子に印加している。従って、音量値を0まで下降さ せるときにも、制御端子に印加される制御電圧は、ポップ音を発生させる電圧を 横切らないので、音量を0まで下げるときにも、ポップ音の発生を防止すること ができる。
【0049】 また、本考案では、増幅回路には、与えられるコマンド値が、増幅率が0近傍 となるコマンド値である境界コマンド値を横切るときにポップ音を発生する回路 構成が用いられ、制御手段は、増幅回路をミュート状態に設定するときには、増 幅回路の増幅率が境界コマンド値を与えたときより高くなるコマンド値の範囲に おいて、境界コマンド値に近接したコマンド値を増幅回路に与えている。従って 、増幅回路をミュート状態に設定するときにも、増幅回路に与えられるコマンド 値は、ポップ音を発生させる値を横切らないので、ミュートをかけたときのポッ プ音の発生を防止することができる。
【0050】 また、さらに、制御手段は、増幅回路の増幅率の制御においては、増幅回路に 与えるコマンド値を適用値範囲において変化させるとともに、音量値が0となる ときには下限コマンド値を増幅回路に与えている。従って、音量値を0まで下降 させるときにも、増幅回路に与えられるコマンド値は、ポップ音を発生させる値 を横切らないので、音量を0まで下げるときにも、ポップ音の発生を防止するこ とができる。
【0051】 また、さらに、下限コマンド値を電気的にデータが書き換え可能な不揮発性メ モリに格納している。従って、下限コマンド値は、容易に書き換えすることがで きるので、増幅回路の増幅率を最小とするためのコマンド値を、容易に最適な値 に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る音声信号増幅装置の第1の実施形
態を適用したディスク再生機能付テレビジョン受信装置
の電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】制御電圧と増幅率との関係を示す説明図であ
る。
【図3】データテーブルに記憶されたデータを示す説明
図である。
【図4】第2の実施形態を適用したディスク再生機能付
テレビジョン受信装置の電気的構成を示すブロック線図
である。
【符号の説明】
5,5a 増幅回路 7,7a 制御手段 13 EEPROM(不揮発性メモリ) 21 制御端子 V0 境界電圧(境界コマンド値) V1 下限電圧(下限コマンド値)

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号を増幅するときの増幅率が、制
    御端子に印加される制御電圧によって定まる増幅回路
    と、 制御端子に印加する制御電圧を制御することによって増
    幅回路をミュート状態に設定する制御手段とを備えた音
    声信号増幅装置において、 増幅回路には、制御端子に印加される制御電圧が、増幅
    率が0近傍となる電圧である境界電圧を横切るときにポ
    ップ音を発生する回路構成が用いられ、 制御手段は、増幅回路をミュート状態に設定するときに
    は、増幅回路の増幅率が境界電圧を制御端子に印加した
    ときより高くなる制御電圧の範囲において、境界電圧に
    近接した制御電圧を制御端子に印加し、 境界電圧に近接した前記制御電圧を下限電圧とし、制御
    電圧の電圧範囲であって、増幅回路の増幅率が下限電圧
    を制御端子に印加したときの値以上となる電圧範囲を適
    用電圧範囲とするとき、 且つ、制御手段は、増幅回路の増幅率の制御において
    は、制御端子に印加する制御電圧を適用電圧範囲におい
    て変化させるとともに、音量値が0となるときには下限
    電圧を制御端子に印加し、 且つ、下限電圧を示すデジタル値を、電気的にデータが
    書き換え可能な不揮発性メモリに格納したことを特徴と
    する音声信号増幅装置。
  2. 【請求項2】 音声信号を増幅するときの増幅率が、制
    御端子に印加される制御電圧によって定まる増幅回路
    と、 制御端子に印加する制御電圧を制御することによって増
    幅回路をミュート状態に設定する制御手段とを備えた音
    声信号増幅装置において、 増幅回路には、制御端子に印加される制御電圧が、増幅
    率が0近傍となる電圧である境界電圧を横切るときにポ
    ップ音を発生する回路構成が用いられ、 制御手段は、増幅回路をミュート状態に設定するときに
    は、増幅回路の増幅率が境界電圧を制御端子に印加した
    ときより高くなる制御電圧の範囲において、境界電圧に
    近接した制御電圧を制御端子に印加することを特徴とす
    る音声信号増幅装置。
  3. 【請求項3】 境界電圧に近接した前記制御電圧を下限
    電圧とし、制御電圧の電圧範囲であって、増幅回路の増
    幅率が下限電圧を制御端子に印加したときの値以上とな
    る電圧範囲を適用電圧範囲とするとき、 制御手段は、増幅回路の増幅率の制御においては、制御
    端子に印加する制御電圧を適用電圧範囲において変化さ
    せるとともに、音量値が0となるときには下限電圧を制
    御端子に印加することを特徴とする請求項2記載の音声
    信号増幅装置。
  4. 【請求項4】 音声信号を増幅するときの増幅率が、与
    えられたコマンド値によって定まる増幅回路と、 ミュートに対応するコマンド値を増幅回路に与えること
    によって、増幅回路をミュート状態に設定する制御手段
    とを備えた音声信号増幅装置において、 増幅回路には、与えられるコマンド値が、増幅率が0近
    傍となるコマンド値である境界コマンド値を横切るとき
    にポップ音を発生する回路構成が用いられ、 制御手段は、増幅回路をミュート状態に設定するときに
    は、増幅回路の増幅率が境界コマンド値を与えたときよ
    り高くなるコマンド値の範囲において、境界コマンド値
    に近接したコマンド値を増幅回路に与えることを特徴と
    する音声信号増幅装置。
  5. 【請求項5】 境界コマンド値に近接した前記コマンド
    値を下限コマンド値とし、コマンド値の値の範囲であっ
    て、増幅回路の増幅率が下限コマンド値を与えたときの
    値以上となるコマンド値の範囲を適用値範囲とすると
    き、 制御手段は、増幅回路の増幅率の制御においては、増幅
    回路に与えるコマンド値を適用値範囲において変化させ
    るとともに、音量値が0となるときには下限コマンド値
    を増幅回路に与えることを特徴とする請求項4記載の音
    声信号増幅装置。
  6. 【請求項6】 下限コマンド値を電気的にデータが書き
    換え可能な不揮発性メモリに格納したことを特徴とする
    請求項4または請求項5記載の音声信号増幅装置。
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