JP3088263U - ボタン締結具 - Google Patents

ボタン締結具

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JP3088263U JP2002000986U JP2002000986U JP3088263U JP 3088263 U JP3088263 U JP 3088263U JP 2002000986 U JP2002000986 U JP 2002000986U JP 2002000986 U JP2002000986 U JP 2002000986U JP 3088263 U JP3088263 U JP 3088263U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャツなどのボタンホール及びボタンに装着
することにより両者を締結してしかもその間隔を調節す
ることができ、ファッション性、フォーマル性を加味す
ることに適したボタン締結具を提供する。 【解決手段】 紐部材16と、紐部材16の一端に接続され
たボタン部18とを備えており、該ボタン部18をボタンホ
ール14aに留めた上で、ボタン14bに上記紐部材16を少な
くとも一回巻き付けることにより、該ボタンホール14a
及び該ボタン14bが締結されるように構成し、上記ボタ
ン部18または紐部材16に装飾部材20が着脱自在に取り付
けられていることを特徴とするボタン締結具10。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、ボタン締結具に係り、特にシャツやブラウスのボタンホール及び ボタンに装着することにより両者を締結し、しかもその間隔を調節することがで き、さらにファッション性、フォーマル性を加味することに適したボタン締結具 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワイシャツを装着した際の首下を装飾し、装着者及び見る者に緊張感を 与え、身なりにフォーマル性を醸し出すための装飾帯としてネクタイが用いられ ている。これは襟下周りに帯状の布を通し、首の両側から垂下した2本の帯を首 元の前面で結ぶことにより装着するものである。しかし襟部分にこのような帯状 の布を介在させるため、特に気温の高い日などは首周りの発汗の原因となり、さ らに首下における結び目が装着者に拘束感を与え、ネクタイを装着することによ る不快感を覚える者が多いことは否めない。 したがってネクタイを装着せずにボタンを全て留め、首回りの発汗を防ぐにし ても首下の拘束感は除去されない。ネクタイを装着せずにシャツの第一ボタンを 外すという選択をすると確かに拘束感からは解放されるが、これでは首周りに緊 張感がなく襟部分も時間の経過により垂下し、または逆に襟部分が跳ね上がるこ ともあり、外観がフォーマル性の欠如したものとなってしまう。
【0003】 ネクタイに代わりうるものとして、ひもタイ、ループタイが考案され、実開平 1−153330号、実開平3−70214号等として出願がなされてきた。 そもそもひもタイ、ループタイは、飾りひものひも部分を首周りやシャツの襟 内に収納し、装飾体の背面に上記ひもを挿通するように使用されるものである。 また襟部分の跳ね上がりや折曲りを防止するために、着脱容易でしかも装飾的 効果も醸し出すことのできるシャツのカラー保持具の考案が登録第303137 0号、第3029495号として存在する。 これは台部と挟持部からなる一対のカラー保持具とこれら保持具間に取着され る1本または2本以上のチェーンで構成され、チェーンに長さ調整機構が設けら れているため、保持具間の間隔を調整しつつ、ネクタイを締めずシャツのボタン を留めない場合にも左右の襟を締結することを可能とするものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしひもタイ、ループタイも襟周りに何らかの物体を通すという点ではネク タイと同じであり、装着者の首周りの発汗による不快感が完全に除去されるわけ ではない。 またシャツのカラー保持具は襟部分に装着するものであるため左右の前身頃を 締結させる手段としては不自然な方法であることは否めない。特に襟部分が保持 具の重みにより垂下するという欠点が考えられる。
【0005】 本考案は上記の欠点を解決すべく案出されたものであり、ボタンホール及びボ タンに着脱自在に装着することにより、襟周りに何らかの物体を通すことなく両 者を自然な形で締結し、しかもその間隔が調節可能であるため、装着者にボタン を留めた際の拘束感を与えることなく、さらにネクタイを装着しない場合に欠如 するフォーマル性、ファッション性を加味することがことが可能であるボタン締 結具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この考案にかかるボタン締結具は、紐部材と、紐 部材の一端に接続されたボタン部とを備えており、該ボタン部をボタンホールに 留めた上で、ボタンに上記紐部材を少なくとも一回巻き付けることにより、該ボ タンホール及び該ボタンが締結されるように構成したことを特徴としている。 上記紐部材は、上記ボタン部に着脱自在に接続されるようにしてもよい。 上記紐部材は、例えばボタンに巻き付けるに足りる柔軟性を備えた金属製チェ ーンによって構成されている。
【0007】 このボタン締結具を用いる場合、まずボタン部をボタンホールに嵌入して係合 させるものであるため、ボタン部はボタンホールを通すことが可能な径を有して いる必要がある。 上記ボタン部には紐部材が接続されているが、特にボタン部の裏面側に接続さ れているのが通常である。 ここで「ボタン部の裏面側」とは、ボタン部の背面それ自体のみならず、ボタ ン部の背面に設けられている係合用の部材を含んだ概念である。 すなわち、紐部材をボタン部背面に直接接続させても良いが、ボタン部や紐部 材のための係合用部材を介在させ、該係合用部材に紐部材を接続させるという方 法を採ることも考えられる。例えば、ボタン部背面から上記係合用部材を突起部 として設け、該突起部に紐部材を接続させるというような方法がある。 また、上記紐部材をボタン部の裏面側に着脱自在に接続する場合としては、例 えば上記係合用部材それ自体を着脱自在としたり、係合用部材に紐部材を着脱自 在に取り付けるという方法がある。
【0008】 さらに該紐部材をボタンに少なくとも一回巻き付ける方法により、ボタン部の 嵌入されたボタンホールとの締結が可能になる。ここでいうボタンとは、締結さ れる部材にもともと縫着されているものである。 かかる締結方法を採るため、紐部材は該ボタンに少なくとも一回は巻き付ける ことによりボタンホールとの締結を可能にする長さや柔軟性を備えていなければ ならない。
【0009】 上記ボタン部または紐部材には装飾部材が着脱自在に取り付けられている。
【0010】
【考案の実施の形態】
図1は本考案に係るボタン締結具10を構成する各部材とそれを取り付けた状態 を示す正面図であり、図2、図4及び図5はその拡大側面図である。図6〜図9 はシャツ12のボタンホール14a及びボタン14bに上記ボタン締結具10を取り付けた 状態の図である。図3は、紐部材16の係合方法の一例を示す図である。 本実施例においては、本考案に係るボタン締結具10を図6〜図9に示すように 、シャツ12に取り付けるという使用態様について説明する。
【0011】 図1に示すように本考案に係るボタン締結具10は、紐部材16と、紐部材16の一 端に接続されたボタン部18及びボタン部18または紐部材16に着脱自在に取り付け られた装飾片20とを備えている。 上記ボタン部18は図2等に示すように、ボタンホール14aに通すためこれと同 一かそれ以下の長さの径を有する。形状としては特に限定する必要はないが、ボ タンホール14aに通すに困難ではない形状(例えば円形)が望ましい。また材質 も特に木製、金属製、プラスチック製など限定はないが、例えば耐食性、加工性 、可塑性に富み、しかも人体に無害であり軽量なチタンより成るのが好適である 。 またボタン部18はそれ自体でシャツ12の装飾性を高めるものでもあるため、様 々な模様、色彩が施されていてもよい。
【0012】 紐部材16は図6等に示すように、ボタン14bに巻き付けて使用するため、これ が可能な柔軟性を備えている必要がある。材質は問わないが、引っ張られること による切断の危険がなく柔軟性にも富んだ金属製のチェーン、特に上記と同様の 理由によりチタンチェーン16aにより成るのが好ましい。よって、本実施例では 紐部材16を金属製チェーン16aにより構成するという前提で説明する。 上記紐部材16の長さとしては、ボタン14bに1回以上は巻き付けてボタンホー ル14aと締結させるに足りる長さは少なくとも備えていることが必要である。
【0013】 さらに、上記装飾片20はボタン部18又はチェーン16aに着脱自在に装着するも のである。ネクタイを締めない場合に欠如するフォーマル性を補い、ファッショ ン性を加味するものであるため、模様、装飾、文字等が施されているのが通常で あり、部材、形状、大きさは問わない。しかし図2等に示すように、ボタンホー ル14aに通すことにより垂下させる使用態様を採ることが多く、ボタンホール14a に挿通し得る可撓性、大きさ、材質を有する必要があるため、布製テープ片より なり、美感を考慮しても12〜13cmの長さが好適である。
【0014】 つぎに図2に従って、チェーン16a、装飾片20がボタン部18にいかに取り付け られているかを説明する。 上記ボタン部背面18aの中心点にはチェーン16aを接続するために介在する部材 として、環状体22及び棒状突起部23から成る突起部24が設けられている。当該棒 状突起部23がボタンホール14aに挿通されている状態において、ボタン部18はボ タンホール14aに係止されていることとなる。
【0015】 環状体22はいかなる形状でもよいが、底辺部22aがボタンホール14aの径よりも 長いものにしておくのが好適である。かかる形状にすることにより、環状体22に 接続されたチェーン16aがボタンホール14a内に入り込むことで、ボタン部18がボ タンホール14aから垂れ下がるのを防止するためのストッパとしての機能を果た し好都合だからである。 棒状突起部23の長さは、上記ボタンホール14aや装飾片20の厚みを考慮し、さ らに上記ボタン部18がある程度ボタンホール14aの中を動けるように余裕を持た せるべく決定されるのが好ましい。
【0016】 チェーン16aの一端には係合用環状体16bを接続させ、環状体22と連環させるこ とにより、チェーン16aが突起部24及びボタン部18に係合されている。もちろん チェーン16aの先端リングを環状体22と直接連環させて係合しても良い。 チェーン16aのボタン部18への取り付け方法については上記に限定されるもの ではなく、たとえばボタン部背面18aに直接、係合用環状体16bを突起部24を介在 させずに直付けして接続しても良く、また他の接続方法を用いても良い。
【0017】 また紐部材16としてチェーン16a以外のたとえば通常の布製紐16cを用いる場合 にもいかなる接続方法でもよく、一例として図3に示すように布製紐16cの先端 を環状体22に挿通させて折り返しカシメ金具28を介してカシメ留めする方法が考 えられる。
【0018】 上記にあっては、紐部材16をボタン部裏面側18bに固定的に接続する例を示し たが、これを着脱自在に接続させることもできる。 図4、図5はその一例を示すものである。図4に示すように、ボタン部背面18 aの中心点に設けられたピン27の一部は、独立に存在するピン受け25に嵌合する ことが可能であり、該ピン受け先端部25aにはチェーン16aが接続されている。 上記ピン受け25の内部にはピン27の一部を嵌合するためのそれと同形状の空洞 が形成されており、上記ピン27をピン受け25に嵌合することにより、上記ピン受 け25の先端部25aに取り付けられたチェーン16aはボタン背面18aに接続されるこ ととなる。このとき、ピン27がピン受け25に嵌合されるのは、ピン27の上端から 所定の距離を有する部分のみである。
【0019】 図5に示すように、上記ボタン部18に取り付けられたピン27をボタンホール14 aに外側から通してピン受け25に嵌合させ、ボタン部18をボタンホール14aに係止 させる。 ピン後端部27aは嵌合されずにボタン部背面18aに設けられた突起部として存在 し、これがボタンホール14aに挿通されている状態において、ボタン部18はボタ ンホール14aに係止されている。 ピン受け25をピン27より取り外すことにより、ピン受け先端部25aに接続され たチェーン16aもボタン部背面18aより接続が解除されることになる。
【0020】 上記のようにチェーン16aのボタン部背面18aに対する係合部材たるピン27及び ピン受け25を取り外し可能とすることにより、チェーン16aもボタン部裏面側18b に着脱自在に接続されていることとなる。
【0021】 上記ピン受け25はいかなる形状でもよいが、底辺部25bがボタンホール14aの径 よりも長いものにしておくのが好適である。かかる形状にすることにより、ピン 受け先端部25aに接続されたチェーン16aがボタンホール14a内に入り込むことで 、ボタン部18がボタンホール14aから垂れ下がるのを防止するためのストッパと しての機能を果たし好都合だからである。 ピン後端部27aの長さは、ボタンホール14aや装飾片20の厚みを考慮し、さらに 上記ボタン部18がある程度ボタンホール14aの中を動けるように余裕を持たせる べく決定される。
【0022】 ピン受け先端部25aには係合用環状体16bが設けられており、それを介してチェ ーン16aが係合されている。もちろんチェーン16aの先端リングをピン受け先端部 25aに直接係合しても良い。
【0023】 上記以外にもチェーン16aをボタン部裏面側18bに着脱自在に接続する手段は存 在し、一例として図示は省略したが、チェーン16aの先端部に着脱クリップを取 り付けておき、これを介して図2の環状体22に接続されているという方法を採っ ても良い。 このようにチェーン16aを着脱自在とすることにより、ボタン部18またはチェ ーン16aを取り替えることが可能となる。ピン27をピン受け25に嵌合させるため のピン受け25内に形成された空洞も同一の規格としておくことにより、ボタン部 18やチェーン16aの取り換えもできる。
【0024】 さらに装飾片20の取付方法について、チェーン16aが図2に示すように固定的 に接続されている場合と、図5に示すように着脱自在に接続されている場合に分 けて説明する。 先ずいずれの場合にも共通するが、図1に示すように装飾片20の一端の先端近 傍に係合用孔32を穿設し、その周囲には掛止した際に装飾片20を構成する布部材 が摩耗して上記係合用孔32が拡散することを防止するために、係止リング34を嵌 め込んでおく。上記係合用孔32は、チェーン16a、環状体22、棒状突起部23ある いはピン後端部27aを挿通させることが可能なように、これらの径より大きな径 を有している。
【0025】 図2に示すボタン部裏面側18b又はチェーン16aに装飾片20を取り付ける際には 、装飾片20に描かれている模様、文字などで外部から認識させたいものが表にな るような向きに、上記係合用孔32にチェーン16aの環状体22に接続されていない 側の先端からチェーン16aを挿通する。 チェーン16aのいずれかの位置から装飾片20を垂下させたい場合には、適当な 位置で挿通を止める。装飾片20を棒状突起部23より垂下させることを望む場合に は、係合用孔32にチェーン16aに次いで環状体22をも挿通させる。
【0026】 以上により、装飾片20はチェーン16aの適当な位置又は棒状突起部23から垂下 されることとなる。かかる状態でボタン部18をボタンホール14aに嵌入する。 さらに装飾片20もボタンホール14aを通すことにより、ボタン部18はボタンホー ル14aに係止され、その後側からは装飾片20が棒状突起部23より垂下されている という状態になる。 装飾片20を最終的にはチェーン16aの所望の位置から垂下させる場合にもボタ ン部18はボタンホール14aに嵌入させておく。その後の取付方法については後述 する。
【0027】 つぎに図5に示すボタン部裏面側18bに装飾片20を取り付ける際には、装飾片2 0に描かれている模様、文字などで外部から認識させたいものが表になるような 向きに、装飾片20の係合用孔32にピン27を挿通させ、ピン後端部27aから装飾片2 0を垂下させる。 かかる状態でボタン部18の取り付けられたピン27をシャツ12の外側から内部に 向かってボタンホール14aを通し、シャツの内側にあるピン受け25に嵌入するこ とにより、ボタン部18はボタンホール14aに係止され、その後側からは装飾片20 がピン後端部27aから垂下されているという状態になる。 かかる取付方法を採用することにより、ボタン部18をボタンホール14aに係止 した後であっても、ピン27と一体となっているボタン部18をボタンホール14aか ら外側へ引き抜くことによりピン受け25より一時的に取り外し、装飾片20を容易 にピン後端部27aに係合させたり、その係合を解いたりすることができる。
【0028】 この場合においても、装飾片20をチェーン16aの何れかの位置から垂下するこ とを望む場合には、装飾片20が適切な向きになるように係合用孔32にチェーン16 aのピン受け25に接続されていない側の先端からチェーン16aを挿通し適当な位置 で挿通を止め、ボタンホール14aに外側から通したピン27をシャツ12の内側にあ るピン受け25に嵌合させることにより、ボタン部18をボタンホール14aに係止し ておけばよい。 あるいは先にピン27をボタンホール14aにシャツ12の外側から通してピン受け2 5に嵌合させ、ボタン部18をボタンホール14aに係止させておいた上で、装飾片20 をチェーン16aに通しても良い。
【0029】 上記いずれの取付方法によっても装飾片20は着脱自在であるため、好みに応じ てさまざまな形状、色彩、模様を有するものを取り付けることが可能であり、ま たボタンホール14a及びボタン14bを締結させることのみ行い、装飾片20を取り付 けないという選択もできる。 また装飾片20の係合方法は上記に限定されるものではなく、図示は省略するが 一例として着脱用クリップの端部に係合環部が接続されており、この係合環部に 装飾片20の先端を挿通させて折り返し、カシメ金具を介してカシメ留めすること により、装飾片20は着脱用クリップに固定的に接続し、該着脱用クリップを介し て棒状突起部23やピン後端部27a、チェーン16aに係合させるなど、あらゆる係合 方法が考えられる。
【0030】 つぎに図6にもとづいて、本考案にかかるボタン締結具10をシャツ12に装着す る方法について説明する。 ボタンホール14aにはボタン部18が係止され、その後側からは装飾片20が棒状 突起部23やピン後端部27aから垂下されている状態において、ボタン部裏面側18b に接続されているチェーン16aはシャツ12の内部方向に向かって出ており、これ をボタン14bと第2の前身ごろ44の間に存する上記ボタン14bを逢着している留め 糸26に巻き付けることにより、図6(a)に示すようにボタンホール14a及びボタン 14bを締結することができる。 装飾片20をチェーン16aから垂下させるべく、係合用孔32にチェーン16aが挿通 されている場合には、これを外部から認識できるような位置に調節しながらチェ ーン16aの巻き付けを行い、図6(b)に示すような締結状態となる。
【0031】 このときのチェーン16aが巻き付けられるまでに辿る経路としては、ボタン部1 8がボタンホール14aに係止されているのでボタン部裏面側18bに取り付けられた チェーン16aは、ボタンホール14aの存する第1の前身ごろ42の裏面を通り、次に ボタン14bの縫着された第2の前身ごろ44の表面を通り当該ボタン14bの留め糸26 に巻き付けられることとなる。 チェーン16aは第2の前身ごろ44の表面においてのみ認識されるので、装飾片2 0をチェーン16aから垂下させる場合には、この位置に現れるように調整する必要 がある。
【0032】 巻き付けはチェーン16aがボタン14bの留め糸26の上を滑ることがなく、ボタン ホール14aとボタン14bが確実に締結されるように行うものである。また巻き付け られた後のチェーン16aはボタン14bからそのまま垂下されることとなるが、垂下 されるチェーン16aの長さは巻き付け回数によって調節することができる。いう までもなく、巻き付けを2回、3回と増やすことにより、垂下されるチェーン16 aは短くなる。まったく垂下することを望まない場合には残りのチェーン16aを全 て巻き付ければよい。
【0033】 なお、ボタンホール14aとボタン14bの間隔をどの程度持たせるかはチェーン16 aの巻き付けを開始する位置により調整することができる。いうまでもなく両者 の間隔を多くあけるにはなるべくチェーン16aのボタンホール14aから遠い位置で 巻き付けを開始すればよい。かかる場合にはボタンホール14aから巻き付けの開 始する位置までの間のチェーン16aは大きく撓んだ形状となっている。 逆にボタンホール14aとボタン14bの間のチェーン16aを引っ張ったような状態 にすればする程、両者の間隔は狭くなっていく。
【0034】 最終的には、図7に示すようにボタン部18、ボタンホール14a及びボタン14bを ほぼ重ね合わせた状態で締結することも可能である。かかる場合にはボタン部裏 面側18bに接続されたチェーン16aが、ボタンホール14aに重ね合わせたボタン14b に巻き付けられる。この際、ボタン14bは完全にボタン部18の後側に隠れており 、チェーン16aも一切表面に表れることはない。これにより、ボタン部18のみを 外観上認識可能として、ボタン14bやチェーン16aを隠すという使用態様を採るこ とが可能となる。この使用態様においても、図示のように装飾片20を棒状突起部 23又はピン後端部27aから垂下させることにより、外部から認識可能とできる。 なお上記のようにたとえボタンホール14a及びボタン14bの間隔が非常に狭いよ うな状態でもボタン14bをボタンホール14aに留めるよりは、ボタンホール14aと の間隔に余裕を持たせることができるので、首が締め付けられるという拘束感は 解消できる。
【0035】 図6においては第1、第2の前身頃42, 44の端部同士を少し重ね合わせた状態 で使用する例を説明したが、図8のようにボタンホール14a及びボタン14bを非常 に余裕を持たせて締結すべく、第1,第2の前身頃42、 44を重ねることなく間 隙部46を空けておくことも可能であり、かかる場合にはボタン部裏面側18bに接 続されたチェーン16aはボタン14bに巻き付けられるまでには、第1の前身頃の裏 面42→間隙部46→第2の前身頃の表面44という経路をたどる。 かかる締結度合いにおいても、図8(a)の如く、ボタンホール14aにはボタン部 18が係止され、その後側からは装飾片20が棒状突起部23やピン後端部27aから垂 下されているという使用態様と、図8(b)の如く装飾片20がチェーン16aの所望の 位置から垂下されているという使用態様があることはいうまでもない。
【0036】 このように、ボタンホール14a及びボタン14bの間隔を自由に調節できるため、 装着者の体型や好み、季節、使用目的に応じて第1、第2の前身ごろ42、44の締 結度合いを変化させることが可能となる。 なお、巻き付け後に垂下されるチェーン16aの長さは巻き付けの回数により調 節可能であることは上述したが、これに加え巻き付けを開始する位置を変化させ ることによっても調節できることはいうまでもない。
【0037】 さらに図9に示すように、チェーン16aをボタン14bに巻き付けることなく、ボ タン部18をボタンホール14aに係止させた後、チェーン16aをボタンホール14aの 存する第1の前身頃42の裏面に垂下させておくという使用態様もできる。図2の 突起部24あるいは、図4のピン27及びピン受け25、及びチェーン16aが重みとな ってボタン部18を装着したボタンホール14aの周辺部分が裏返るおそれはない。 また図2に示す環状体底辺部22aあるいは、図5に示すピン受け底辺部25bがスト ッパとして機能し、チェーン16aがボタンホール14aに入り込み、ボタン部18、さ らにはチェーン16a全体がボタンホール14aから脱落することもない。 この使用態様においても、図示のように装飾片20を棒状突起部23又はピン後端 部27aから垂下させることにより、外部から認識可能とできる。
【0038】 これはボタンホール14aのボタン部18による装飾という側面に重点がおかれる 使用態様である。確かにボタンホール14a及びボタン14bを締結させるものではな いが、ボタン14bはプラスチック製で無模様、無色彩であることが通常であり、 ボタン部18や装飾片20の模様等による効果も相まって、ワイシャツの装飾を高め ることに大きな意味がある、例えばボタン部18が装飾的なものである場合や、ボ タン部18が社章よりなるなど、特別の意味合いを有する場合にはかかる使用態様 も非常に有効なものとなる。
【0039】 本実施例では、本考案にかかるボタン締結具10をシャツ12の最上段に存するボ タン14b及びボタンホール14aに装着する場合を念頭において説明したが、次段以 降のボタン14b及びボタンホール14aに装着することも可能であり、また好みに応 じて異なる段に存するボタン14b及びボタンホール14a同士に装着することもでき る。 さらに本考案をシャツ12以外の例えばドレス、バッグ、筆入れなどあらゆる物 品の開閉部分に適用することも可能である。使用目的や装着される物品の特性に 応じて、紐部材16の種類、長さ、太さ、材質など、ボタン部18や装飾片20の色彩 、模様、材質などを自由に選択することができる。 いずれにしてもボタン部18及び装飾片20のあらゆる組み合わせにより、装着さ れる物品にフォーマル性、ファッション性を加味することが可能となる。
【0040】
【考案の効果】
本考案は、シャツやブラウスのボタンホール及びボタンに装着することによ り、首回りに何らかの物体を通すことなくボタン及びボタンホールを締結するこ とができる。 しかもボタン及びボタンホールの間に存する紐部材の長さにより、両者の間隔 を調節することが可能であるため、ボタンを留めた際の首に与える拘束感を除去 することができる。 またさらにさまざまな形状、模様、色彩などを有するボタン部や装飾部材を取 り付けることにより、ネクタイを装着しない場合に欠如する緊張感、フォーマル 性を補い、ファッション性を加味することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るボタン締結具10を構成する各部材
とそれを取り付けた状態を示す正面図である。
【図2】上記ボタン締結具の拡大側面図である。
【図3】紐部材の係合方法の一例を示す図である。
【図4】上記ボタン締結具の拡大側面図である。
【図5】上記ボタン締結具の拡大側面図である。
【図6】シャツのボタンホール及びボタンに上記ボタン
締結具を取り付けた状態の図である。
【図7】シャツのボタンホール及びボタンに上記ボタン
締結具を取り付けた状態の図である。
【図8】シャツのボタンホール及びボタンに上記ボタン
締結具を取り付けた状態の図である。
【図9】シャツのボタンホールに上記ボタン締結具を取
り付けた状態である。
【符号の説明】
10 ボタン締結具 12 シャツ 14a ボタンホール 14b ボタン 16 紐部材 16a 金属製チェーン 16b 係合用環状体 16c 布製紐 18 ボタン部 18a ボタン部背面 18b ボタン部裏面側 20 装飾片 22 環状体 22a 環状体底辺部 23 棒状突起部 24 突起部 25 ピン受け 25a ピン受け先端部 26 留め糸 27 ピン 27a ピン後端部 28 カシメ金具 32 係合用孔 34 係止リング 42 第1の前身頃 44 第2の前身頃 46 間隙部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】紐部材と、紐部材の一端に接続されたボタ
    ン部とを備えており、該ボタン部をボタンホールに留め
    た上で、ボタンに上記紐部材を少なくとも一回巻き付け
    ることにより、該ボタンホール及び該ボタンが締結され
    るように構成したことを特徴とするボタン締結具。
  2. 【請求項2】上記紐部材は、上記ボタン部に着脱自在に
    接続されていることを特徴とする請求項1に記載のボタ
    ン締結具。
  3. 【請求項3】上記紐部材が、ボタンに巻き付けるに足り
    る柔軟性を備えた金属製チェーンによって構成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載のボタ
    ン締結具。
  4. 【請求項4】上記ボタン部または紐部材に装飾部材が着
    脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1
    〜3の何れかに記載のボタン締結具。
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