JP3088224U - ショート防止スイッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】構造簡単で、動き良好、コストを下げ、組立簡
易、そして大電流によるアークを地面に逃がし、安全性
を高めるショート防止スイッチを提供する。 【解決手段】ショート防止スイッチは、本体10、押ボタ
ン20、本体蓋30から構成され、本体10には納置空間が形
成され、この納置空間内に端子24,25,26、双金属片27及
び引桿23が設置される。押ボタン20内には刀形の凸塊22
が設置され、その凸塊22側面には枢設軸222が設置さ
れ、引桿23の穿孔231に枢設軸222が挿入される。一体成
型の本体10周辺には数本の固定桿16と数個固定孔17があ
り、本体蓋30側面には数個のカバー管31、及び定位桿32
が設置される。本体蓋30は本体10に設置され、カバー管
31を固定桿16に被せ、定位桿32は固定孔17に挿入する。
加熱リベット止めによって、固定桿16及び定位桿32をそ
れぞれカバー管31及び固定孔17に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ショート防止スイッチに関するもので、構造が簡単で、動きが良好 、更にコストを下げ、組立が簡易、そして大電流によるアークを地面に逃がし、 安全性を高める。

【０００２】

【従来の技術】

ショート防止スイッチは、万一の原因によるショートに安全に電気を断つ防止 装置で、一般に見られるショート防止スイッチは図４に示すとおりである。本体 ４０を備え、その本体４０内には納置空間が形成される。本体４０周辺には挟持 槽４１，４２、４３が設置され、且つその中に端子４４，４５，４６が設置され 、端子４５の末端には接触ボタン４５１が、端子４６には双金属片４８が、そし てその双金属片４８と端子４５の接触ボタン４５１は相互に対応する。本体最上 端には穿孔が貫設され、押ボタン５０両側の枢設軸５１がその中で左右に動く。 押ボタン５０内部には二片の平行な羽片５２が設置され、滑動塊６０最上端には 耳片６２が形成される。その耳片６２を平行な羽片５２に挿入し、金属軸桿５３ で枢設し、更に金属軸桿５３に引桿６５末端を差し込み、また滑動塊６０一側面 に円弧凸部６１が形成され、定位凸部６０１に対応する。また本体４０には係止 部４９１が設置され、その係止部４９１には定位塊６４が設置される。定位塊６ ４は滑動塊６０側に形成された定位凸部６４１に対応し、この二つの定位凸部６ ０１、６４１にはバネ６３が設置される。押ボタン５０を左に切ると、滑動塊６ ０がバネ６３によって接触ボタン４８１を押さえ、引桿６５底端は双金属片４８ 側面端で係止され、また本体４０内壁面近くの滑動塊６０円弧凸部６１には凹槽 ４９が設置される。 これらによって、回路にショートが発生したとき、端子４５，４６及び双金属 片４８に大きな電流が流れ、双金属片４８が加熱され、上向きに湾曲して変形し 、滑動塊６０を押し、滑動塊６０が押ボタン５０を押して右に動かす。また滑動 塊６０の円弧凸部６１が凹槽４９に入って定位し、接触した接触ボタン４５１， ４８１が外れ、図５に示すようになり、この時滑動塊６０側面端の円弧凸部６１ が凹槽４９に入って定位する。回路の故障が排除されると、押ボタン５０を左に 押すことができ、双金属片４８が元の位置に回復し、接触ボタン４８１，４５１ が再び接し、回路が再び通電する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この種のショート防止スイッチは、部品が多すぎ、コストが上 がる問題がある。加えて本体４０周辺には数本のカバー管４７が設置され、本体 蓋に被さり、リベット釘で一つ一つカバー管４７に差し込み、更に本体蓋に対応 する穿孔にリベット止めしなければならない。さらに滑動塊６０、バネ６３等小 さな部品は組立時容易に外れ、組み立てにくく、使用の場合、バネ６３が弾性を 失うと切り換え動作が不確実になるという欠点がある。そのため、上述の問題を 改善するショート防止スイッチを提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案のショート防止スイッチは、本体、押ボタン 、本体蓋から構成され、本体には納置空間が形成され、この納置空間内に端子、 双金属片及び引桿が設置される。押ボタン内には刀形の凸塊が設置され、その凸 塊側面には枢設軸が設置され、引桿の穿孔に枢設軸が挿入される。一体成型の本 体周辺には数本の固定桿と数個固定孔があり、本体蓋側面には数本のカバー管、 及び定位桿が設置される。本体蓋は本体に設置され、カバー管を固定桿に被せ、 定位桿は固定孔に挿入する。更に加熱リベット止めによって、固定桿及び定位桿 をそれぞれカバー管及び固定孔に固定することを特徴とするものである。 すなわち、請求項１に記載のショート防止スイッチは、主に本体、押ボタン、 本体蓋から構成されたショート防止スイッチにおいて、本体内には納置空間があ り、本体最上端枠縁には枢設孔が設置され、押ボタン両側に設置した枢設軸を枢 設孔に入れ、本体周辺には挟持槽が設置され、各端子がその中に入り、ある端子 末端には接触ボタンが設置され、他の端子には双金属片が設置され、双金属片末 端に接触ボタンが設置され、両接触ボタンが相互に合わさるもので、押ボタンの 凸塊後端には引桿が設置され、引桿底端には双金属片が設置され、本体蓋側面に カバー管、定位桿が設置され、本体蓋は本体に設置され、カバー管を固定桿に設 置し、定位桿を固定孔に挿入し、加熱リベット止めで固定桿及び定位桿をそれぞ れカバー管及び固定孔に固定し、更に本体蓋側面には挟持台が設置され、その挟 持台にはネオン灯が設置され、ネオン灯のネオン灯線はレジスターと接触し、別 のネオン灯線とネオン灯線は電気回路の端子と接触し、大電流により発生したア ークは接地の端子によって、導き出されることを特徴とする。 請求項２に記載のショート防止スイッチは、前記凸塊が、底端が円弧部を形成 することを特徴とする。 請求項３に記載のショート防止スイッチは、前記本体が、一体成型で、その周 辺縁には数本の固定桿及び固定孔があり、凹槽と挟持槽は連通し、凹槽内にレジ スターが設置され、接地の端子が接触することを特徴とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案ショート防止スイッチの実施例を図面に基づいて説明する。 先ず、図１、２が示すように、本考案は、本体１０、押ボタン２０、本体蓋３ ０から構成される。本体１０内には空間があり、且つ本体１０最上端の枠縁１１ には枢設孔１２が設置され、押ボタン２０両側に設置した枢設軸２１を枢設孔１ ２に設置すると、押ボタン２０が左右に動いて切換動作をする。 一体成型の本体１０には、数本の挟持槽１３，１４，１５、数個の固定桿１６及 び固定孔１７が成形され、挟持槽１３，１４，１５の中に端子２４，２５，２６ を設置し、端子２５末端には接触ボタン２５１を設置する。また端子２６上方に は双金属片２７が設置され、双金属片と端子２６の接触位置には敷片２８が設置 され、双金属片２８末端に接触ボタン２９が設置され、接触ボタン２９と端子２ ５の接触ボタン２５１が接触する。 また本体１０には挟持槽１３と連通した凹槽１８が形成され、その凹槽１８にレ ジスター３８が挿入され、そのレジスター３８底端に接地の端子２４が接触する 。 押ボタン２０には刀形の凸塊２２が設置され、その凸塊２２底端縁は円弧部２２ １が形成され、凸塊２２側面には枢設軸２２２が形成される。また引桿２３の穿 孔２３１に枢設軸２２２が設置され、引桿２３底端鈎部が双金属片２７末端下側 を挟持する。 本体蓋３０側面には数個のカバー管３１、数本の定位桿３２及び数枚の係止板３ ３，３４，３５が設置され、また本体の固定桿１６と固定孔１７及び挟持槽１３ ，１４，１５と合わさる。カバー管３１には固定桿１６が合わさり、定位桿３２ には固定孔１７が対応し、係止板３３は挟持槽１３，１４，１５と対応し、熱リ ベット止めで固定桿１６及び定位桿３２がそれぞれカバー管３１及び固定孔１７ に設置される。 本体蓋３０の内側には挟持台３６が設置され、その挟持台３６内には指示状態の ネオン灯３７が設置され、そのネオン灯３７の電源は二本のネオン灯線３７１， ３７２によって繋がれる。また本体蓋３０によって本体１０側面が封鎖される時 、図２に示すとおり、ネオン灯線３７１がレジスター３８に接触し、接地線の端 子２４が連接する。また別のネオン灯線３７２は端子２５と接触し、接触ボタン ２５１，２９に通電すると、電源がネオン灯３７に流れて光り、開閉するように なる。

【０００６】 図２、図３に示すとおり、回路がショートすると、端子２４，２６、双金属片 ２７を経た大電流が双金属片２７を加熱し、上向きに変形湾曲し、凸塊２２を上 向きに押し、押ボタン２０を右に回す。そして接触した接触ボタン２５１，２９ が外れ、図３に示すとおり、回路の故障を排除した後、押ボタン２０を左に切り 換え、双金属片２７を元の位置に回復させて接触ボタン２５１、２９を接触させ 、電通が回復する。 また本考案のスイッチを切り換えるとき、仮に瞬間的に大きな電流が通り、アー クが発生した場合、レジスター３８で緩衝を加え、接地に端子２４を地面に向け て緩めると、爆発を防止し、安全性を高め、更にネオン灯３７は挟持台３６に挟 まれ、更にレジスター３８は凹槽１８内に収蔵されているので、ショート発生を 防止する。

【０００７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のショート防止スイッチは、本体、押ボタン、本 体蓋から構成され、本体には納置空間が形成され、この納置空間内に端子、双金 属片及び引桿が設置される。押ボタン内には刀形の凸塊が設置され、その凸塊側 面には枢設軸が設置され、引桿の穿孔に枢設軸が挿入される。一体成型の本体周 辺には数本の固定桿と数個固定孔があり、本体蓋側面には数本のカバー管、及び 定位桿が設置される。本体蓋は本体に設置され、カバー管を固定桿に被せ、定位 桿は固定孔に挿入する。更に加熱リベット止めによって、固定桿及び定位桿をそ れぞれカバー管及び固定孔に固定するという特徴をもつ。それにより、構造が簡 単で、動きが良好、更にコストを下げ、組立が簡易、そして大電流によるアーク を地面に逃がし、安全性を高めるのに効果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体分解図である。

【図２】本考案の組立正面図である。

【図３】本考案の実施例図である。

【図４】公知のショート防止スイッチ組立正面図であ
る。

【図５】公知のショート防止スイッチ実施例図である。

【符号の説明】

１０ 本体 １１ 枠縁 １２ 枢設軸 １３ 挟持槽 １４ 挟持槽 １５ 挟持槽 １６ 固定桿 １７ 固定孔 １８ 凹槽 ２０ 押ボタン ２１ 枢設軸 ２２ 凸塊 ２２１ 円弧部 ２２２ 枢設軸 ２３ 引桿 ２３１ 穿孔 ２４ 端子 ２５ 端子 ２５１ 接触ボタン ２６ 端子 ２７ 双金属片 ２８ 敷片 ２９ 接触ボタン ３０ 本体蓋 ３１ カバー管 ３２ 定位桿 ３３ 係止板 ３４ 係止板 ３５ 係止板 ３６ 挟持台 ３７ ネオン灯 ３７１ ネオン灯線 ３７２ ネオン灯線 ３８ レジスター ４０ 本体 ４１ 挟持槽 ４２ 挟持槽 ４３ 挟持槽 ４４ 端子 ４５ 端子 ４５１ 接触ボタン ４６ 端子 ４７ カバー管 ４８ 双金属片 ４８１ 接触ボタン ４９ 凹槽 ４９１ 係止部 ５０ 押ボタン ５１ 枢設軸 ５２ 羽片 ５３ 金属軸桿 ６０ 滑動塊 ６０１ 定位凸部 ６１ 円弧凸部 ６２ 耳片 ６３ バネ ６４ 定位塊 ６４１ 定位凸部 ６５ 引桿

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主に本体、押ボタン、本体蓋から構成され
   たショート防止スイッチにおいて、本体内には納置空間
   があり、本体最上端枠縁には枢設孔が設置され、押ボタ
   ン両側に設置した枢設軸を枢設孔に入れ、本体周辺には
   挟持槽が設置され、各端子がその中に入り、ある端子末
   端には接触ボタンが設置され、他の端子には双金属片が
   設置され、双金属片末端に接触ボタンが設置され、両接
   触ボタンが相互に合わさるもので、押ボタンの凸塊後端
   には引桿が設置され、引桿底端には双金属片が設置さ
   れ、本体蓋側面にカバー管、定位桿が設置され、本体蓋
   は本体に設置され、カバー管を固定桿に設置し、定位桿
   を固定孔に挿入し、加熱リベット止めで固定桿及び定位
   桿をそれぞれカバー管及び固定孔に固定し、更に本体蓋
   側面には挟持台が設置され、その挟持台にはネオン灯が
   設置され、ネオン灯のネオン灯線はレジスターと接触
   し、別のネオン灯線とネオン灯線は電気回路の端子と接
   触し、大電流により発生したアークは接地の端子によっ
   て、導き出されることを特徴とするショート防止スイッ
   チ。
2. 【請求項２】前記凸塊は、底端が円弧部を形成すること
   を特徴とする請求項１記載のショート防止スイッチ。
3. 【請求項３】前記本体は、一体成型で、その周辺縁には
   数本の固定桿及び固定孔があり、凹槽と挟持槽は連通
   し、凹槽内にレジスターが設置され、接地の端子が接触
   することを特徴とする請求項１記載のショート防止スイ
   ッチ。