JP3087535U - かみ合わせを改善するための合成樹脂製セパレート型マウスピース - Google Patents

かみ合わせを改善するための合成樹脂製セパレート型マウスピース

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JP3087535U JP2001006036U JP2001006036U JP3087535U JP 3087535 U JP3087535 U JP 3087535U JP 2001006036 U JP2001006036 U JP 2001006036U JP 2001006036 U JP2001006036 U JP 2001006036U JP 3087535 U JP3087535 U JP 3087535U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】不定愁訴を応急的に改善するためのマウスピー
スを安価で手軽なものにして、汎用化させる。 【解決手段】臼歯部の咬合面1は、厚さ5mm,10m
m、15mmと異なった種類の弾力のある樹脂で出来て
いる。舌側 は軟性樹脂でできたフィン(ひれ)3のの
ようになっていて 歯茎の裏側に密着し、左右の臼歯部
をつないでいる。これによりマウスピースの維持安定が
よい。 【効果】左右の臼歯部を、口腔内で軽く噛み合わせるこ
とにより、気道が開き、酸素不足が解消され、血圧の変
化、頭痛、目の充血、膝の痛み等の不定愁訴が改善され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、口腔内にマウスピースを装着する事により、全身的不定愁訴(血圧 上昇、呼吸障害等)を防止する器具である。
【0002】
【従来の技術】
古くから、スポーツ用マウスピースが歯のガード用として使用されている。 しかし、左右セパレート型で、咀嚼筋の緊張を取り除く器具は、まだ提示され ていない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
人は、長時間前傾姿勢をとると、頭が正常の位置より前に傾き下顎が偏位し 、頭部、頚部に歪みを生じる。
【0004】 これにより、気道が閉塞し、(図6−a−g,図6−b−g)酸素不足とな る。 椎骨動脈(図6−b−h)も舌骨(図6−b−i)に圧迫されるので、血圧の変 化、頭痛、手のしびれ、眼の充血等の不定愁訴が現れる。
【0005】 しかしながら、今まではこれを解決する手段は薬物やマッサージなどの、対 症療法のみであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は応急的に装着することにより、(図5、図7−a)の様に咬合が挙 上され,下顎の位置が安定し、周囲の筋肉群の過度の緊張がなくなる。
【0007】 それにより、気道は広く確保され(図7−a−g、図7−b−g)頭蓋骨の ねじれ現象も改善されるので、頭痛も治る。
【0008】 本来、個人に適合する精密なマウスピースは、歯型模型による咬合平面と、 レントゲンによる頸椎の湾曲を診断した後に、咬合挙上の量を決定し、硬いプラ スチック材料で精密に作るものである。
【0009】 しかし、現在のところ、技術的にごく限られた歯科医師にしか、このような 治療ができない。
【0010】 そこで、この理論をマウスピースに応用し、汎用化することにより、応急的 に不定愁訴が改善されたり、その病気の原因が咬合に関係があるのではないか、 という自己診断ができる。
【0011】 近年激増している原因不明の不定愁訴を持つ人の福音となるよう、素材と形 態を考案した
【0012】
【考案実施の形態】
本考案による咬合挙上器具は、着脱が自在で、左右の識別が一般の人にも容 易にできるようにした
【0013】 臼歯のみに装着されるので、舌房が広がり(図7−a−d、)しかも前歯部 が開放されるので、呼吸量が増す。、咬合が挙上され、血液循環も改善される。 気道が拡大され(図7−a−g、図7−b−g)されるので、十分な酸素補給が できる。
【0014】 噛み合わせの高さに応じて、臼歯咬合部の厚さを、5mm,10mm、15 mmの3種類のマウスピースで調整する。
【0015】 マウスピースの左右の咬合部の安定と維持のため臼歯部の舌側(図1−c、 図4−c)は、フィン(ひれ)のように薄い合成樹脂とした。
【0016】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案におけるマウスピースは、弾性を有す る合成樹脂を素材とし、図1の様な形態に工夫することで個々の歯型を作る煩雑 さ、特殊な技術なしでも、種々の不定愁訴を改善する事が出来る。
【0017】 使用例としては、ある人が、体調不良のため、診察を受けたとする。このと き従来の治療の他にこのマウスピースを使用して、全身の改善が一部でも見られ ることがあれば根本的に治療するための一助とすることができる。
【0018】 本考案のマウスピースをを使用することにより、気道の閉塞が改善されるので 、いびき防止、睡眠時無呼吸防止にも有効である。
【0019】 さらに正常な噛み合わせの人でも、長時間、前傾姿勢をとると頭痛、頭重感 、頚部の痛み等が現れることがある。このとき本考案によるマウスピースを使用 すると、頚部の周囲の筋肉疲労を速効的に改善することが出来る。
【0020】 報告症例としては、アレルギー性喘息、鼻炎にも一時的な症状の鎮静効果が あり、その後、漢方薬との併用により、長期間激しい症状のあったものが完全に 治癒した症例もある。
【0021】 いずれにせよ、従来、運良く咬合専門の歯科医師が、正確な診断と治療をす ることによってのみ改善されていた症状が、この器具により安価で手軽に行うこ とができる。
【0022】 応急的症状の改善の後、その根本的治療の必要性を認めた人が、噛み合わせ 専門の歯科医師による治療を受けることにれば、これは現代の多くの人々の病気 克服へのきっかけになるであろう。
【提出日】平成13年12月17日(2001.12.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、不定愁訴(血圧上昇、呼吸障害)の防止に効果的なかみ合わせを改 善するための合成樹脂製セパレート型マウスピースに関する。
【0002】
【従来の技術】
人は、長時間前傾姿勢をとり続けていると、頭が正常の位置より前に傾いて下 顎が偏位し、頭部、頚部にひずみを生ずる。 それに伴い、図6及び図7に示すように、気道4が閉塞して酸素不足を招き、 又椎骨動脈5も舌骨6に圧迫されるので、血圧の変化、頭痛、手のしびれ、目の 充血といった不定愁訴の現象がみられることが多い。 この不定愁訴の解決は、これまでは専ら薬物の投与、マッサージなどの対症療 法に頼っているのが一般的であった。 しかし近年になって原因の解明が進み、一部の歯科医師により、歯型模型によ る咬合平面とレントゲン撮影により頸椎の湾曲状態を診断した後、咬合挙上量を 決定し、硬質のプラスチックで各個人ごとに作成した精密なマウスピースを利用 する治療が実施されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記マウスピースを利用した治療は、技術的にごく限られた咬合専門の歯科医 師にしか行うことができないばかりか、そのマウスピースによる治療の理論を応 用し、応急的な不定愁訴の改善や、不定愁訴の原因が咬合と関係があるかの自己 診断などをすることもできなかった。 尚、スポーツの分野では、歯のガード用としてマウスピースが多用されている ものの、そのようなマウスピースには咀嚼筋の緊張を取り除く器具としての効果 は期待できない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、かみ合わせを改善するための器具としてのマウスピースを提供する ことを目的とし、近年激増した原因不明の不定愁訴をもつ人の福音とすべく創作 したものであって、その構成は、左右一対の咬合部と、それら咬合部同士をつな ぐ部分と、前記咬合部に形成された臼歯との咬合面と、を有するかみ合わせを改 善するための合成樹脂製セパレート型マウスピースにある。
【0005】。 そして前記咬合部同士をつなぐ部分は合成樹脂で制作することができ、又、咬 合部は厚みが5mm、10mm、15mmの異なった種類を制作することが望ましい。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案に係るかみ合わせを改善するための合成樹脂製セパレート型マウスピース (以下単にマウスピースとのみ称する)を図面に基づいて説明する。
【0007】 図1はマウスピースの斜視図、図2は断面図、図3は上面図であって、1,1 はそれぞれ咬合部、2はそれら咬合部1,1同士をつなぐ部分である。 前記各咬合部1,1には、図4に示すように、下顎に装着した状態で、臼歯側 に臼歯との咬合面1aが形成されており、又臼歯の舌側には薄い合成樹脂のフィ ン(ひれ)3が設けられている。
【0008】 前記咬合部1,1とそれら咬合部同士をつなぐ部分2とは弾性のある合成樹脂 で形成され、咬合部1,1は、厚みが5mm、10mm、15mmの異なった種類が制 作される。
【0009】 このように形成されたマウスピースは下顎に対して着脱容易であり、図5に示 すように、咬合部1を噛めるよう下顎に装着すれば、フィンによって高い安定性 を維持でき、図8及び図9に示すように、舌房7が広がり、しかも前歯部が解放 されるので、呼吸量が増すと共に、咬合が挙上され、血液循環も改善される。 このとき、咬合挙上量が少なければ、装着したままで会話することも可能であ り、外観的に違和感もなく、長時間使用に適する。 そして、例えば正常な噛み合わせの人が長時間前傾姿勢をとっていたことによ り頭痛、頚部の痛みなどが現れたときは、このマウスピースを利用することによ って改善される。
【0010】 又、気道4が拡大されるので、十分な酸素補給ができ、睡眠時のいびき防止、無 呼吸防止にも効果的である 更に、症例の中には、アレルギ性喘息、鼻炎にも一時的な症状の鎮静効果がみ られ、その後、漢方薬との併用により、長期間続いた激しい症状が完全に治癒し た報告もある。
【0011】 その結果、体調不良時に本発明のマウスピースを使用して少しでも改善がみら れたら、根本的に治療するための有力な参考となる。 又、一時的に発生した症状に対しては、応急処置として有効利用できる。
【0012】
【考案の効果】
本考案のマウスピースを利用すれば、これまで咬合専門の歯科医師による診断 と治療によってのみでしか改善されなかった症状を、特殊な技術なくして誰にで も安価かつ手軽に改善することができる。 又、マウスピースの利用は、応急的でも本格的でもかまわないが、応急的に利 用した場合、その結果を、咬合専門の歯科医師による本格的治療を受けるための 判断材料として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マウスピースの斜視図
【図2】 マウスピース断面図
【図3】 マウスピース上面図
【図4】 マウスピースを下顎に装着し、上から見たと
ころ
【図5】 マウスピースを、口の中に装着したところ
【図6−a】 口腔矢状断面図 (装着前 )
【図6−b】 a−a’での口腔横断面図 (装着前
【図7−a】 口腔矢状断面図 (装着後 )
【図7−b】 b−b’での口腔横断面図 (装着後)
【符号の説明】
a、 前歯部舌側 b、 臼歯部咬合面 c、 臼歯部舌側 d、 舌房 e、 舌 f、 咽頭 g、 気道 h、 椎骨動脈 i、 舌骨
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月17日(2001.12.
17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 かみ合わせを改善するための合成樹脂
製セパレート型マウスピース
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係るマウスピースの斜視図である。
【図2】 本考案に係るマウスピースの断面図である。
【図3】 本考案に係るマウスピースの上面図である
【図4】 マウスピースを下顎の装着し、それを上から
見た説明図である。
【図5】 マウスピースを口の中に装着した状態の説明
図である。
【図6】 装着前における口腔部の説明図である。
【図7】 a―a’線断面の説明図である。
【図8】 装着後における口腔部の説明図である
【図9】 b−b’線断面の説明図である。
【符号の説明】 1・・咬合部、1a・・咬合面、2・・咬合部同士をつ
なぐ部分、3・・フィ ン、4・・気道、5・・椎骨動脈、6・・舌骨、7・・
舌房。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】かみ合わせを改善するための合成樹脂製セ
    パレート型マウスピース(図1)
  2. 【請求項2】請求項1の、左右をつなぐ部分(図1−
    a,図2−a、図3−a)は合成樹脂で製作する。
  3. 【請求項3】臼歯部の咬合面(図1−b、図2−b,図
    3−b)の厚みを、5mm、10mm,15mmの異な
    った種類を製作する。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008501387A (ja) * 2004-06-04 2008-01-24 ジョルジュ・マニャン 下顎用付勢スプリント
JP5877267B1 (ja) * 2015-08-21 2016-03-02 秀一 佐竹 口腔内装着具
WO2016117496A1 (ja) * 2015-01-20 2016-07-28 佐竹秀一 口腔内装着具

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