JP3087361B2 - 耐衝撃性スチレン系樹脂の連続塊状重合法 - Google Patents

耐衝撃性スチレン系樹脂の連続塊状重合法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐衝撃性スチレン系樹
脂を連続塊状重合法に関し、さらに詳しくは、衝撃強度
及び光沢に優れ、更に光沢勾配の小さい耐衝撃性スチレ
ン系樹脂の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム質重合体の存在下で、スチレン系単
量体をグラフト重合させて耐衝撃性スチレン系樹脂を製
造するに当っては、ゴム質重合体を微粒子化して均一に
分散させることと、一旦生成したゴム粒子を安定化させ
ることとが、得られる樹脂の品質を決定する上で特に重
要である。特に、最終の樹脂中に分散しているグラフト
化されたゴム質重合体の粒子径、その分布及びスチレン
系単量体のグラフト率等が製品の光沢と衝撃強度に大き
く影響を与える。
【0003】従来、耐衝撃性ポリスチレンの工業的な製
造方法に関しては、回分式の塊状−懸濁重合法及び連続
塊状重合法が一般に採用されているが、その生産性と経
済性から連続法の優位性が認められ、連続式塊状重合法
が主流になってきている。
【0004】通常、連続塊状重合法においては、特開昭
60−28407号公報で提案されている様に、数個の攪拌式
槽型反応器を連ねて原料溶液を連続的に供給せしめて重
合を進めていく製造方法が一般的である。
【0005】しかしながら、この連続塊状重合法には、
攪拌機による動的混合に付随した欠点が指摘されてい
る。すなわち、重合が進むにつれて反応器内の重合液の
粘度が上昇すると、攪拌を持続するのに要する動力や攪
拌翼の強度を増大させる必要が生ずる。また、ゴム質重
合体を微粒子化しようとして過分な攪拌混合を行なう
と、一旦分散されたゴム質重合体に余分な剪断力が加わ
り、その為分散しているゴム質重合体の粒子の余分な破
壊が起こり、粒径分布が広くなり、結果的には、製品の
衝撃強度や光沢の低下を起こすことになる。
【0006】そのため、このような欠点を改善すること
を意図して、この重合法では攪拌羽根の改良、攪拌機を
有する管状反応器の採用、循環ラインの採用等の幾つか
の提案がなされているが、まだ充分に満足できるものが
出現していない。
【0007】例えば、特公昭55−8526号公報では
状反応器からなる重合ラインを通過した重合液を再び
該重合ラインに戻ながら重合を進める所謂循環重合ラ
イン及び撹拌機を有する塔式反応器を用い、重合液を撹
拌及び循環させることにより、ゴム質重合体の分散と微
粒子化をコントロールしている。しかし、この方法はゴ
ム質重合体を均一に分散させようとして循環量を増大さ
せると平均粒子径が大きくなる傾向があり、製品中のゴ
ム質重合体の平均粒子径が小さく、その分布の狭い樹脂
を得ようとすると循環量を減少させ、かつ撹拌機の回転
数を増加させるという従来の手段に頼らざるを得なくな
り、結局、製品強度や光沢の低下を起こすことになる。
【0008】一方、市場ではプラスチックのコストダウ
ンを目指して高価なABS樹脂から耐衝撃性ポリスチレ
ンへの代替が進む中で、光沢と強度の物性バランスの優
れた樹脂への要求が高くなって来ている。特に成形品の
光沢についてはABS樹脂に匹敵する光沢で、かつ光沢
勾配の小さな樹脂、すなわち成形品のゲート部から末端
部へかけての光沢低下の小さい樹脂が必要とされてい
る。
【0009】そこで、このような樹脂を得るためには、
製品中のゴム質重合体粒子の平均粒径を 1.0ミクロン以
下に制御しなければならないが、従来の製造技術ではゴ
ム質重合体の平均粒径が 1.0ミクロン以下の場合、衝撃
強度が著しく低下し、満足すべき結果が得られていな
い。
【0010】特開昭63−30515号公報では、前記
の攪拌式反応器を用いた連続塊状重合法に付随した欠点
を解決するために、内部に可動部分の無い複数のミキシ
ングエレメントが固定されている管状反応器を用いた耐
衝撃性ポリスチレンの連続的製法が提案されている。
【0011】この方法では、ポリブタジエン及び/又は
スチレン−ブタジエン共重合ゴムの存在下にスチレン系
単量体を、原料供給ラインから続き、可動部分の全くな
い複数のミキシングエレメントが内部に固定されている
1個以上の状反応器からなる初期重合ラインと、初期
重合ラインから続き可動部分の全くない複数のミキシン
グエレメントが内部に固定されている1個以上の状反
応器からなる主重合ラインと、初期重合ラインと主重合
ラインの間で分枝して初期重合ライン内に戻る還流ライ
ンとによって構成される重合ラインを用い、初期重合ラ
インから出る初期重合液流の大部分を還流ラインを経て
還流させ、一方還流されなかった初期重合液流を主重合
ラインにおいて重合する連続的塊状重合によってゴム質
重合体の分散安定化を達成している。この方法では、初
期重合でのスチレン系単量体の重合転化率を重合液のゴ
ム質重合体濃度と関係付けて品質のコントロールを行な
っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
63−30515号公報の方法では、ゴム質重合体の平
均粒径が 1.0ミクロン以下の光沢に優れた耐衝撃性スチ
レン系樹脂を得るためには、初期重合ラインでの重合転
化率を20重量%以下に押え、かつ還流比R(初期重合
ライン出口において次の主重合ラインに流出せずに還流
してくる重合液の流量F1 と次の主重合ラインに流出し
た重合液の流量F2 の比F1 /F2 )を少なくとも8以
上に上げなければならない。その場合、ゴム質重合体の
平均粒径0.9 〜 1.0ミクロン程度のものが得られるも
のの、残念ながら成形品のゲート部付近の光沢は優れて
もゲート部から離れた部分の光沢が劣るため前述した光
沢勾配の小さな樹脂を得ることは出来ない。また、循環
重合ラインでの重合転化率が20重量%以下の重合液、
すなわち未反応スチレン系単量体含量の多い重合液を次
の管状反応器が直列に連絡された主重合ラインへ送り重
合を継続すると、主重合ライン前段部での未反応スチレ
ン系単量体の重合による発熱が著しく大きくなり、重合
温度の安定した制御が困難になる。このことが、初期的
に生成したゴム質重合体粒子の分散状態を不安定化し、
結果的には、部分的に大きなゴム質重合体粒子が発生し
て、製品の光沢を損なうことになる。このような現象
は、小さなスケールの反応器で影響が無くても、反応器
をスケールアップするにつれて、避けることの出来ない
ものとなる。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような状況に鑑み、
本発明者らは鋭意検討した結果、特開昭63−3051
5号公報記載の方法を実施するに際して、原料供給ライ
ンと初期重合ラインとの間に動的混合用構造を有する反
応器を組み込み、該反応器中で特定の条件下で予備重合
させることにより、衝撃強度及び光沢に優れ、更に光沢
勾配を比較的小さくする事ができることを見いだし本発
明を完成するに至った。
【0014】すなわち、本発明は、ポリブタジエン及び
/又はスチレン−ブタジエン共重合ゴムの存在下にスチ
レン系単量体を、 a.原料供給ライン(I)と b.原料供給ライン(I)から続き可動部分の全くない
複数のミキシングエレメントが内部に固定されている1
個以上の環状反応器からなる初期重合ライン(II)
と、 c.初期重合ライン(II)から続き可動部分の全くな
い複数のミキシングエレメントが内部に固定されている
1個以上の環状反応器からなる主重合ライン(III)
と、 d.初期重合ライン(II)と主重合ライン(III)
の間で分枝して初期重合ライン(II)内に戻る還流ラ
イン(IV) とによって構成される重合ラインを用い、初期重合ライ
ン(II)から出る初期重合液流の大部分を還流ライン
(IV)を経て還流させ、一方還流されなかった初期重
合液流を主重合ライン(III)において重合する連続
的塊状重合によって耐衝撃性スチレン系樹脂を製造する
方法(以下、静的混合反応器を用いた耐衝撃性スチレン
樹脂の製法と略す)において、ポリブタジエン及び/又
はスチレン−ブタジエン共重合ゴムが25℃における5
重量%スチレン溶液粘度10〜50cps であり、かつ、
原料供給ライン(I)と初期重合ライン(II)との間
に、動的混合用構造を有する反応器を組み込み、並び該
反応器中で動的混合を行ないながら予備重合させること
を特徴とする耐衝撃性スチレン系樹脂の連続塊状重合
法、前記静的混合反応器を用いた耐衝撃性スチレン系樹
脂を製造する方法において、原料供給ライン(I)と初
期重合ライン(II)との間に、ダブルヘリカル型の攪
拌翼を有する攪拌式反応器を組み込み、該反応器中で動
的混合を行ないながら予備重合させることを特徴とする
耐衝撃性スチレン系樹脂の連続塊状重合法、前記静的混
合反応器を用いた耐衝撃性スチレン系樹脂の製法におい
て、原料供給ライン(I)と初期重合ライン(II)と
の間に、動的混合用構造を有する反応器を組み込み、該
反応器中でレイノルズ数が2800〜4500となる条
件で動的混合を行ないながら予備重合させることを特徴
とする耐衝撃性スチレン系樹脂の連続塊状重合法、及
び、前記静的混合反応器を用いた耐衝撃性スチレン系樹
脂の製法において、ポリブタジエンおよび/又はスチレ
ン−ブタジエン共重合ゴムが25℃における5重量%ス
チレン溶液粘度10〜50cps であり、かつ、原料供給
ライン(I)と初期重合ライン(II)との間に、ダブ
ルヘリカル型の攪拌翼を有する攪拌式反応器を組み込
み、並びに該反応器中でレイノルズ数が2800〜45
00となる条件で動的混合を行ないながら予備重合させ
ることを特徴とする耐衝撃性スチレン系樹脂の連続塊状
重合法に関するものである。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
重合法の工程を図−1に従って具体的に説明すると、ま
ず、ポリブタジエンおよび/又はスチレン−ブタジエン
共重合ゴムとスチレン系単量体の混合物が原料供給ライ
ン(I)から動的混合用構造を有する反応器(2)中に
流入され予備重合が行われる。動的混合用構造を有する
反応器を通過した重合液は次に初期重合ライン(II)
に流入され、初期重合が行われる。初期重合ライン(I
I)の出口は二手に分かれており、初期重合された重合
液の大部分は還流ライン(IV)を通って初期重合ライ
ン(II)に戻され、初期重合ライン(II)と還流ラ
イン(IV)とで形成されるサークル(以下、循環重合
ラインという)の中で循環される。残りの重合液は主重
合ライン(III)に流入されそこで主重合されるもの
である。
【0016】本発明で言う状反応器とは、可動部の全
くない複数のミキシングエレメントが内部に固定してい
状の反応器をいう。ミキシングエレメントとは、例
えば管内に流入した重合液の流れの分割と流れ方向を変
え、分割と合流を繰り返すことにより重合液を混合する
ものをいい、本発明においては、例えば、SMX型、S
MR型のスルザー式の管状ミキサー、ケニックス式のス
タティックミキサー、東レ式の管状ミキサー、USP4
275177号に記載されたチューブラーリアクター等
が好ましく適用できる。
【0017】本発明で使用する動的混合用構造を有する
反応器としては攪拌式の反応器が適している。動的混合
は、特に分散しているゴム質重合体の粒径を決定する上
で最も重要である。
【0018】本発明では予備重合液に加える剪断を少な
く、またゴム質重合体の粒径の分布を狭くして、ゴム質
重合体の粒径の分布の広がりに起因する光沢勾配を低減
させるために、適切な範囲のレイノルズ数が選択され
る。
【0019】このレイノルズ数の最適範囲はプラントの
規模、即ちプラントの生産能力によって変動する。即
ち、パイロットプラント程度のものにおいては通常10
0〜250程度で良いが、1系列で年産20000t〜
60000t程度の商業的スケールの場合、120〜1
38℃の下でのレイノルズ数は2800〜4500であ
ることが好ましい。なかでも予備重合液に余分な剪断を
加えず、ゴム質重合体の粒径の分布を極めて狭くするた
めには、予備重合温度、例えば120〜138℃の下で
反応器内での重合液のレイノルズ数が3100〜430
0であることが好ましい。
【0020】動的混合用構造を有する反応器中での予備
重合は、該反応器の出口におけるスチレン系単量体の重
合転化率が、10〜28重量%となる様に通常実施され
るが、なかでも14〜24重量%の範囲が好ましい。
【0021】本発明で用いる動的混合用構造を有する反
応器としては、例えば上記範囲の動的混合を与えること
の出来る撹拌機を有する槽型あるいは塔型反応器が適用
できる。撹拌翼についてはアンカー型、タービン型、ス
クリュー型、ダブルヘリカル型等が使用出来る。なかで
も本発明で行う予備重合においては、特に、ダブルヘリ
カル型を用いた反応器が効率的にゴム質重合体を分散で
きることから強度の向上及び光沢勾配の低減を達成でき
好ましい。
【0022】本発明で用いる循環重合ラインでは、該循
環重合ライン出口でのスチレン系単量体の重合転化率
は、通常35〜55重量%であり、部分的な大きなゴム
質重合体粒子の発生を押さえて製品の光沢を向上できる
点から40〜50重量%が好ましい。この場合、循環重
合ライン中の重合温度は130〜145℃が適してい
る。
【0023】重合液中のゴム質重合体の粒子は、この領
域で安定化し、粒子径も固定化してくるので、循環重合
ラインでの重合液の還流比Rとスチレン系単量体の重合
転化率が重要な因子となる。還流比Rは、主重合ライン
(III)に流出せずに循環ライン内を還流する初期重
合液の流量をF1(l/時間)とし、循環ラインから主
重合ライン(III)に流出する初期重合液の流量F2
(l/時間)とした場合、通常R=F1/F2が3〜15
の範囲であり、なかでも管状反応器での圧力損失が小さ
く、生成するゴム質重合体粒子が安定で、粒径を小さく
することができる点でR=5〜10の範囲が特に好まし
い。
【0024】循環重合ラインで重合された重合液は、次
いで主重合ライン(III)に供給され、通常140〜
170℃の反応温度でスチレン系単量体の転化率が70
〜90重量%となるまで連続的に重合される。
【0025】次に、重合液は脱揮発槽にて減圧下にて未
反応単量体および溶剤を除去された後、ペレット化され
ることにより目的とする耐衝撃性スチレン系樹脂を与え
る。初期重合ライン(II)や主重合ライン(III)
に組み込まれる管状反応器の数は、上記の如き管状反応
器の場合、その長さやミキシングエレメントの構造等に
より異なるので特に限定されないがミキシングエレメン
トを4個以上有する管状反応器を4〜15個、好ましく
は6〜10個組み合せて用いる。このうち初期重合ライ
ン(II)内に組み込む管状反応器の数は、通常1〜1
0個、好ましくは2〜6個である。
【0026】本発明で用いるポリブタジエン、スチレン
−ブタジエン共重合体ゴムの代表的なものとしては、ポ
リブタジエン・ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴ
ム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合ゴ
ム等が例示される。なかでも、粒径が小さく光沢および
耐衝撃性に優れ、特に粒分布が極めて小さく、光沢勾
配を小さくした耐衝撃性スチレン系樹脂が得られる点
で、5重量%スチレン溶液粘度(5%SV)が10〜50
cps であるポリブタジエン及びスチレン−ブタジエン共
重合ゴムが好ましい。なかでも、この光沢勾配を更に小
さくするために5重量%スチレン溶液粘度(5%SV)が
15〜30cps であるポリブタジエン及びスチレン−ブ
タジエン共重合ゴムが好ましい。スチレン−ブタジエン
共重合ゴムとしては、なかでもスチレン1〜10重量%
とブタジエン90〜99重量%とからなるものが好まし
く、スチレンとブタジエンの結合様式はランダム結合あ
るいはブロック結合のいずれもよい。
【0027】樹脂中のゴム質重合体の含量は、樹脂成分
100重量部に対して通常20重量部を越えない範囲であ
る。本発明で得られる耐衝撃性スチレン系樹脂中の平均
ゴム粒子径は、通常 0.5〜2.0ミクロンであり、光沢お
よび光沢勾配を著しく向上するためには 0.7〜 1.0ミク
ロンの範囲がこのましい。
【0028】本発明で用いるスチレン系単量体とは、ス
チレン、α−メチルスチレン、ベンゼン核の水素原子が
ハロゲン原子や炭素原子数1〜4のアルキル基で置換さ
れたスチレン誘導体などを総称するものである。かかる
スチレン系単量体として代表的なものを例示すれば、ス
チレン、o−クロルスチレン、p−クロルスチレン、p
−メチルスチレン、 2,4−ジメチルスチレンまたはt−
ブチルスチレンなどがあり、スチレンが最も好ましい。
【0029】本発明においては、更にスチレン系単量体
と共重合可能な他の単量体をスチレン系単量体と併用し
ても良い。本発明における塊状重合に際しては、重合液
の粘性の調整等のために適量の溶剤の使用も可能であ
る。その溶剤の例としては、トルエン、エチルベンゼ
ン、キシレン等がある。溶剤の使用量は、ゴム質重合体
とスチレン単量体を含有して成る原料液100重量部に
対して通常20重量部を超えない範囲である。
【0030】本発明で用いる供給原料液には、必要なら
ば、重合開始剤として分解した際にフリーラジカルを出
する公知の有機過酸化物、例えば 1,1−ジ−t−ブチル
パーオキシシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチル
パーオキシイソプロピルカーボネート等を使用すること
もできる。さらに必要に応じて、ミネラルオイル等の可
塑剤、酸化防止剤、連鎖移動剤、長鎖脂肪酸、そのエス
テルもしくはその金属塩等の離型剤、シリコンオイルな
どの如き公知の添加剤を併用しても良い。
【0031】
【実施例】以下に実施例および比較例を示して本発明を
更に具体的に説明する。ただし、例中の部はすべて重量
部を、また%は光沢値を除きすべて重量%を示す。
【0032】尚、例中の物性値は以下の様に測定を行っ
た。 (1) 樹脂中のゴム質重合体の平均粒径 ジメチルホルムアミドとチオシアン酸アンモニウムから
なる電解液を使用し、コールターカウンター(コールタ
ー社製TA−II型)により体積平均粒子径を求めた。
【0033】(2) アイゾット衝撃値 JIS K-6871に準拠した。 (3) 光沢および光沢勾配 ダンベル試験片を射出成形により製作し、その試験片の
ゲート部側の平面と末端部側の平面の光沢を JIS Z-874
1(入射角60度)に準拠して測定した。次いで(ゲート
部側平面の光沢)/(末端部側の光沢)を算出し、光沢
勾配とした。
【0034】実施例1 本実施例では図−1に示すように配列された装置を用い
た。スチレン単量体、ゴム質重合体および溶媒を含む原
料液は、原料供給ライン(I)中のプランジャーポンプ
(1) によって20 の撹拌式反応器(2) へ送られ動的混
合下に予備重合される。次いで予備重合液はギアポンプ
(3) によって循環重合ラインに送られる。循環重合ライ
ンは入口から順に内径 2.5インチ管状反応器(スイス国
ゲブリューダー・ズルツァー社製SMX型スタティック
ミキサー・ミキシングエレメント30個内蔵、図−1参
照)(4)(5)(6) から成る初期重合ライン(II)と重合
液を循環させるためのギアポンプ(7) から成る還流ライ
ン(IV)から構成されている。管状反応器(6) とギア
ポンプ(7) の間には主重合ライン(III)に続く出口
が設けられている。主重合ラインには入口から順に上記
と同様の管状反応器(8)(9)(10)およびギアポンプ(11)が
直列に連結されている。
【0035】5%SVが45cps のポリブタジエン7
部、スチレン単量体93部およびエチルベンゼン6部か
ら成る原料液を調整し、上記装置を用いて以下の条件で
連続的に塊状重合せしめた。ただし、攪拌式反応器とし
ては図−4に示す如きアンカー型の攪拌翼を用いた反応
器を用いた。
【0036】原料液の連続的な供給量 12
リットル/時間 撹拌式反応器(2) での反応温度 134℃ 撹拌式反応器(2)中のレイノズル数 Re=130 循環重合ラインでの反応温度 136℃ 非循環重合ラインでの反応温度 150〜170 ℃ ここで、撹拌式反応器(2)中のレイノズル数は次の式1
で算出したものである。 Re=(d2Nρ)/μ …… 式1 (式1中、dは撹拌翼の翼径(m)、Nは撹拌回転数
(r/sec)、ρは撹拌式反応器(2)中の反応液の密
度(kg/cm3)、μは撹拌式反応器(2)中の反応液の
粘度(kg/m・sec)をそれぞれ表す。
【0037】得られた重合液を熱交換器で230℃まで
加熱し、50mmHgの減圧下で揮発性成分を除去した後押
出機により溶融、混練し、ペレット化して本発明の耐衝
撃性スチレン系樹脂を得た。重合条件および各種物性の
測定結果を表−1に示す。
【0038】実施例2 5%SVが25cps のローシスポリブタジエン8部、ス
チレン単量体92部およびエチルベンゼン6部から成る
原料液を用い、攪拌式反応器(2)中のレイノズル数が2
10になるようにした以外は実施例1と同様にして本発
明の耐衝撃性スチレン系樹脂を得た。重合条件および各
種物性の測定値を表−1に示す。
【0039】実施例3 攪拌式反応器(2) の攪拌翼をアンカー型から図−5に示
す如きダブルヘリカル型に変更し、攪拌式反応器(2)中
のレイノズル数が150になるようにした以外は実施例
1と同様にして本発明の耐衝撃性スチレン系樹脂を得
た。これにより、成形品の光沢勾配の小さな外観の良い
樹脂が得られた。重合条件および各種物性の測定結果を
表−1に示す。
【0040】実施例4 5%SVが25cps のローシスポリブタジエンの代わり
に5%SVが25cpsでスチレン5%含有のスチレン−
ブタジエン共重合ゴムを、またアンカー型の攪拌式反応
器の代わりに図−5のダブルヘリカル型の攪拌式反応器
を用い、攪拌式反応器(2)中のレイノズル数が214に
なるようにした以外は実施例2と同様にして本発明の耐
衝撃性スチレン系樹脂を得た。重合条件および各種物性
の測定結果を表−1に示す。
【0041】実施例5 アンカー型攪拌翼を有する20 の攪拌式反応器(2) の
代わりにダブルヘリカル型攪拌翼を有する10m3の攪拌
式反応器を、また内径 2.5インチの管状反応器の代わり
に内径900mmの管状反応器(スイス国ゲブリューダー
・ズルツァー社製SMR型スタティックミキサー、図−
2参照)をそれぞれ用い原料液の供給量を6000l/
時間に変更し、攪拌式反応器(2)中のレイノズル数が3
950になるようにしたた以外は実施例2と同様にして
本発明の耐衝撃性スチレン系樹脂を得た。重合条件およ
び各種物性の測定条件を表−1に示す。
【0042】実施例6 攪拌式反応器(2)の攪拌回転数を調節しその中のレイノ
ズル数が3950になるようにしたた以外は実施例5と
同様にして本発明の耐衝撃性スチレン系樹脂を得た。重
合条件および各種物性の測定条件を表−1に示す。
【0043】比較例1 攪拌式反応器(2) を使用しないで原料液をギアポンプ
(3) を用いて直接循環重合ラインへ供給した以外は実施
例1と同様にして耐衝撃性スチレン系樹脂を得た。この
場合の循環重合ライン出口でのスチレン系単量体の重合
転化率は25%であった。重合条件および各種物性の測
定結果を表−1に示す。
【0044】比較例2 攪拌式反応器(2) を使用しないで原料液をギアポンプ
(3) を用いて直接循環重合ラインに供給すると共に、循
環重合ラインでの還流比Rを12および反応温度を13
0℃に変更した以外は実施例1と同様にして耐衝撃性ス
チレン系樹脂を得た。
【0045】この場合の循環重合ライン出口でのスチレ
ン系単量体の重合転化率は16%と低く、その後の非循
環重合ラインでの発熱が多くなったため、管状反応器の
冷却能力を限度近くまで上げて反応温度を維持した。重
合条件および各種物性の測定結果を表−1に示す。
【0046】比較例3 攪拌式反応器(2) を使用しないで原料液をギアポンプ
(3) を用いて直接循環重合ラインへ供給すると共に、循
環重合ラインでの還流比Rを10および反応温度を13
1℃に変更した以外は実施例2と同様にして耐衝撃性ス
チレン系樹脂を得た。この場合の循環重合ライン出口で
のスチレン系単量体の重合転化率は18%と低く、その
後の非循環重合ラインでの発熱が多くなったため、管状
反応器の冷却能力を限度近くまで上げて反応温度を維持
した。重合条件および各種物性の測定条件を表−1に示
す。
【0047】比較例4 攪拌式反応器(2)を使用しないで原料液をキアポンプ
(3)を用いて直接循環重合ラインへ供給し、5%SV
が85cpsのローシスポリブタジエンを用いた以外は
実施例1と同様にして耐衝撃性スチレン系樹脂を得た。
重合条件及び各種物性結果を表−1に示す。
【0048】比較例5 攪拌式反応器(2)を使用しないで原料液をギアポンプ
(3)を用いて直接循環重合ラインへ供給し、5%SV
が60cpsでスチレン5%含有のスチレン−ブタジエ
ン共重合ゴムを用いた以外は実施例1と同様にして耐衝
撃性スチレン系樹脂を得た。重合条件及び各種物性の測
定結果を表−1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明の重合法で得られた耐衝撃性スチ
レン系樹脂は、光沢と衝撃強度が優れ、かつ光沢勾配の
小さな成形品が得られる。すなわち、当該樹脂を射出成
形して得られる成形品のゲート部側と末端部側の光沢度
の比が1.01〜1.13と小さなことが特徴である。従来の技
術では予め、ゴム粒径の異なる重合液を調整し重合器で
混合する方法や押出機などでブレンドすることが必要で
あり、生産性の低下、コストアップを避けることは出来
ない。それに対して、本発明は特に重合初期のゴム粒子
が形成される領域で動的混合と静的混合を巧みに利用
し、粒径の制御と強度アップを同時に引き出している点
で優れた連続塊状重合法であると言える。
【0052】本発明で得られる樹脂は、弱電ハウジング
類、雑貨等の分野でABS樹脂に匹敵する表面光沢を要
求される成形品に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図−1は本発明の重合法で用いる重合装置の一
例を示す系統図、
【図2】
【図3】図−2及び図−3は複数のミキシングエレメン
トが内部に固定している環状反応器の一部省略斜視図、
【図4】図−4はアンカー型攪拌翼を有する攪拌式反応
器の略図、
【図5】図−5はダブルヘリカル型攪拌翼を有する攪拌
式反応器の略図である。 (I):原料供給ライン (II):初期重合ライン (III):主重合ライン (IV):還流ライン (1):プランジャーポンプ (2):攪拌式反応器 (3):ギアポンプ (4)、(5)、(6):管状反応器 (7):ギアポンプ (8)、(9)、(10):管状反応器 (11):ギアポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−178312(JP,A) 特開 昭63−113009(JP,A) 特開 昭63−37110(JP,A) 特開 昭63−30515(JP,A) 特開 昭57−96006(JP,A) 特公 昭55−8526(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 279/02

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリブタジエン及び/又はスチレン−ブ
    タジエン共重合ゴムの存在下にスチレン系単量体を、 a.原料供給ライン(I)と b.原料供給ライン(I)から続き可動部分の全くない
    複数のミキシングエレメントが内部に固定されている1
    個以上の環状反応器からなる初期重合ライン(II)
    と、 c.初期重合ライン(II)から続き可動部分の全くな
    い複数のミキシングエレメントが内部に固定されている
    1個以上の環状反応器からなる主重合ライン(III)
    と、 d.初期重合ライン(II)と主重合ライン(III)
    の間で分枝して初期重合ライン(II)内に戻る還流ラ
    イン(IV) とによって構成される重合ラインを用い、初期重合ライ
    ン(II)から出る初期重合液流の大部分を還流ライン
    (IV)を経て還流させ、一方還流されなかった初期重
    合液流を主重合ライン(III)において重合する連続
    的塊状重合によって耐衝撃性スチレン系樹脂を製造する
    方法において、ポリブタジエンおよび/又はスチレン−
    ブタジエン共重合ゴムが25℃における5重量%スチレ
    ン溶液粘度10〜50cps であり、かつ、原料供給ライ
    ン(I)と初期重合ライン(II)との間に、動的混合
    用構造を有する反応器を組み込み、並び該反応器中で動
    的混合を行ないながら予備重合させることを特徴とする
    耐衝撃性スチレン系樹脂の連続塊状重合法。
  2. 【請求項2】 ポリブタジエンおよび/又はスチレン−
    ブタジエン共重合ゴムが25℃における5重量%スチレ
    ン溶液粘度15〜30cps であり、かつ、原料供給ライ
    ン(I)と初期重合ライン(II)との間に、動的混合
    用構造を有する反応器を組み込み、並び該反応器中で動
    的混合を行ないながら予備重合させる請求項1記載の重
    合法。
  3. 【請求項3】 動的混合用構造を有する反応器出口での
    スチレン系単量体の重合転化率が14〜24重量%とな
    るまで行う請求項1又は2記載の重合法。
  4. 【請求項4】 動的混合用構造を有する反応器出口での
    スチレン系単量体の重合転化率が10〜28重量%で、
    かつ初期重合ライン(II)から主重合ライン(II
    I)に流入する流液における初期重合ライン(II)出
    口でのスチレン系単量体の重合転化率が35〜55重量
    %である請求項1又は2記載の重合法。
  5. 【請求項5】 ポリブタジエン及び/又はスチレン−ブ
    タジエン共重合ゴムの存在下にスチレン系単量体を、 a.原料供給ライン(I)と、 b.原料供給ライン(I)から続き可動部分の全くない
    複数のミキシングエレメントが内部に固定されている1
    個以上の環状反応器からなる初期重合ライン(II)
    と、 c.初期重合ライン(II)から続き可動部分の全くな
    い複数のミキシングエレメントが内部に固定されている
    1個以上の環状反応器からなる主重合ライン(III)
    と、 d.初期重合ライン(II)と主重合ライン(III)
    の間で分枝して初期重合ライン(II)内に戻る還流ラ
    イン(IV) とによって構成される重合ラインを用い、初期重合ライ
    ン(II)から出る初期重合液流の大部分を還流ライン
    (IV)を経て還流させ、一方還流されなかった初期重
    合液流を主重合ライン(III)において重合する連続
    的塊状重合によって耐衝撃性スチレン系樹脂を製造する
    方法において、原料供給ライン(I)と初期重合ライン
    (II)との間に、ダブルヘリカル型の攪拌翼を有する
    攪拌式反応器を組み込み、並び該反応器中で動的混合を
    行ないながら予備重合させることを特徴とする耐衝撃性
    スチレン系樹脂の連続塊状重合法。
  6. 【請求項6】 ダブルヘリカル型の攪拌翼を有する攪拌
    式反応器出口でのスチレン系単量体の重合転化率が14
    〜24重量%となるまで行う請求項5記載の重合法。
  7. 【請求項7】 ダブルヘリカル型の攪拌翼を有する攪拌
    式反応器出口でのスチレン系単量体の重合転化率が10
    〜28重量%で、かつ初期重合ライン(II)から主重
    合ライン(III)に流入する流液における初期重合ラ
    イン(II)出口でのスチレン系単量体の重合転化率が
    35〜55重量%である請求項5記載の重合法。
  8. 【請求項8】 ポリブタジエン及び/又はスチレン−ブ
    タジエン共重合ゴムの存在下にスチレン系単量体を、 a.原料供給ライン(I)と、 b.原料供給ライン(I)から続き可動部分の全くない
    複数のミキシングエレメントが内部に固定されている1
    個以上の環状反応器からなる初期重合ライン(II)
    と、 c.初期重合ライン(II)から続き可動部分の全くな
    い複数のミキシングエレメントが内部に固定されている
    1個以上の環状反応器からなる主重合ライン(III)
    と、 d.初期重合ライン(II)と主重合ライン(III)
    の間で分枝して初期重合ライン(II)内に戻る還流ラ
    イン(IV) とによって構成される重合ラインを用い、初期重合ライ
    ン(II)から出る初期重合液流の大部分を還流ライン
    (IV)を経て還流させ、一方還流されなかった初期重
    合液流を主重合ライン(III)において重合する連続
    的塊状重合によって耐衝撃性スチレン系樹脂を製造する
    方法において、原料供給ライン(I)と初期重合ライン
    (II)との間に、動的混合用構造を有する反応器を組
    み込み、並び該反応器中でレイノルズ数が2800〜4
    500となる条件で動的混合を行ないながら予備重合さ
    せることを特徴とする耐衝撃性スチレン系樹脂の連続塊
    状重合法。
  9. 【請求項9】 動的混合用構造を有する反応器中のレイ
    ノルズ数が3100〜4300である請求項8記載の重
    合法。
  10. 【請求項10】 動的混合用構造を有する反応器出口で
    のスチレン系単量体の重合転化率が14〜28重量%と
    なるまで行う請求項8又は9記載の重合法。
  11. 【請求項11】 動的混合用構造を有する反応器出口で
    のスチレン系単量体の重合転化率が10〜28重量%
    で、かつ初期重合ライン(II)から主重合ライン(I
    II)に流入する流液における初期重合ライン(II)
    出口でのスチレン系単量体の重合転化率が35〜55重
    量%である請求項8又は9記載の重合法。
  12. 【請求項12】 ポリブタジエン及び/又はスチレン−
    ブタジエン共重合ゴムの存在下にスチレン系単量体を、 a.原料供給ライン(I)と、 b.原料供給ライン(I)から続き可動部分の全くない
    複数のミキシングエレメントが内部に固定されている1
    個以上の環状反応器からなる初期重合ライン(II)
    と、 c.初期重合ライン(II)から続き可動部分の全くな
    い複数のミキシングエレメントが内部に固定されている
    1個以上の環状反応器からなる主重合ライン(III)
    と、 d.初期重合ライン(II)と主重合ライン(III)
    の間で分枝して初期重合ライン(II)内に戻る還流ラ
    イン(IV) とによって構成される重合ラインを用い、初期重合ライ
    ン(II)から出る初期重合液流の大部分を還流ライン
    (IV)を経て還流させ、一方還流されなかった初期重
    合液流を主重合ライン(III)において重合する連続
    的塊状重合によって耐衝撃性スチレン系樹脂を製造する
    方法において、ポリブタジエンおよび/又はスチレン−
    ブタジエン共重合ゴムが25℃における5重量%スチレ
    ン溶液粘度10〜50cps であり、かつ、原料供給ライ
    ン(I)と初期重合ライン(II)との間に、ダブルヘ
    リカル型の攪拌翼を有する攪拌式反応器を組み込み、並
    び反応器2中でレイノルズ数が2800〜4300とな
    る条件で動的混合を行ないながら予備重合させることを
    特徴とする耐衝撃性スチレン系樹脂の連続塊状重合法。
  13. 【請求項13】 ポリブタジエンおよび/又はスチレン
    −ブタジエン共重合ゴムが25℃における5重量%スチ
    レン溶液粘度15〜30cps であり、かつ、原料供給ラ
    イン(I)と初期重合ライン(II)との間に、ダブル
    ヘリカル型の攪拌翼を有する攪拌式反応器を組み込み、
    並び反応器2中でレイノルズ数が2800〜4300と
    なる条件で動的混合を行ないながら予備重合させる請求
    項12記載の重合法。
  14. 【請求項14】 ダブルヘリカル型の攪拌翼を有する攪
    拌式反応器中のレイノルズ数が3100〜4300であ
    る請求項12記載の重合法。
  15. 【請求項15】 ダブルヘリカル型の攪拌翼を有する攪
    拌式反応器出口でのスチレン系単量体の重合転化率が1
    4〜24重量%となるまで行う請求項12、13又は1
    4記載の重合法。
  16. 【請求項16】 ダブルヘリカル型の攪拌翼を有する攪
    拌式反応器出口でのスチレン系単量体の重合転化率が1
    0〜28重量%で、かつ初期重合ライン(II)から主
    重合ライン(III)に流入する流液における初期重合
    ライン(II)出口でのスチレン系単量体の重合転化率
    が35〜55重量%である請求項12、13又は14記
    載の重合法。
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